JP4854789B2 - 移動観覧席 - Google Patents

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Description

この発明は、それぞれ複数個の椅子が装着された複数段の床台が、互いに階段状にずれる進出位置と、互いに上下方向に整列する後退位置との間で水平状態のまま移動する、伸縮式の移動観覧席に関し、特には、その移動観覧席の階段状の通路の構造に関するものである。
上述の如き移動観覧席としては従来、例えば本願出願人が先に特許第3903354号公報にて開示したものが知られており、この移動観覧席は、図9にその中間の二段について示すように、複数段の床台1と、各床台1を水平状態で移動可能に支持する脚部2と、各床台1上に起倒可能に装着された複数個の座起立型椅子3とを具えており、各床台1は、椅子3の左右方向に水平に延在する貫材4と、その貫材4の長手方向に間隔が空いた複数の部位に後端部をそれぞれ結合されてその貫材4から椅子3の前方向へ水平に突出する複数本の腕材5と、それら複数本の腕材5上に張り渡された床材6とを有し、脚部2は、貫材4の長手方向に間隔が空いた複数の部位に上端部をそれぞれ結合されてその貫材4から下方に延在する複数本の支柱7と、それらの支柱7の下端部に後端部付近をそれぞれ結合されて腕材5と平行に延在する複数本の脚材8と、それらの脚材8の前端部および後端部にそれぞれ設けられた複数個の移動用ローラー9とを有するとともに、高い方の段では支柱7の後面側にその支柱7の補強のための傾斜ブレース10を有している。
そしてこの移動観覧席においては、上記複数本の支柱7の長さが床台1毎に床台1間の段差分ずつ異なるとともに、複数本の支柱7の上端部が結合される貫材4の部位の間隔が床台1毎に少しずつ異なることで、複数段の床台1が、互いに階段状にずれる進出位置と、互いに上下方向に整列する後退位置との間で水平状態のまま移動することができ、その後退位置に移動させる際は、各椅子3を前方に倒して床材6間に収納する。
さらにこの移動観覧席においては、複数本の腕材5の全てを、支柱7を介さず貫材4に直接的に結合することで、移動観覧席の現場での組み立てを容易ならしめるとともに各段の床台1間での腕材5および床材6の共通化を図っている。なお、従来の移動観覧席としては、複数本の腕材5の全部または一部を、支柱7のみに結合したり、支柱7と貫材4との両方に結合したりしたものも知られている。
ところで、本願発明者は上記従来の移動観覧席についてさらに研究を進めたところ、以下の如き改良の余地を見出した。すなわち、上記従来の移動観覧席の複数段の床台1は、上記進出位置にある際にそれらの床台1間で観客が移動できるように階段状の通路を形成する。その一方、各床台1の床材6は貫材4に沿って床台1の両側端間で延在している。それゆえ各床台1の床材6の椅子3が設けられた座席用部分と階段状の通路を形成する通路用部分とは互いに一体に繋がっているため、観客が床材6の通路用部分を歩いて階段状の通路を上り下りして通路用部分が上下に揺れると、その通路用部分の揺れが床材6の座席用部分に直接伝わって椅子3の着座者が揺れを感じてしまうという不都合があった。
この発明は、上記従来の移動観覧席の課題を有利に解決するものであり、この発明の移動観覧席は、複数段の床台と、前記各床台を水平状態で移動可能に支持する脚部と、前記各床台上に装着された複数個の椅子と、を具え、前記各床台が、前記椅子の左右方向に水平に延在する貫材と、前記貫材の長手方向に間隔が空いた複数の部位に配置されてその貫材から前記椅子の前方向へ水平に突出する複数本の腕材と、それら複数本の腕材上に張り渡された床材と、を有し、前記脚部が、前記各貫材の長手方向に間隔が空いた複数の部位に上端部をそれぞれ結合されてその貫材から下方に延在する複数本の支柱と、それらの支柱の下端部に後端部付近をそれぞれ結合されて前記腕材と平行に延在する複数本の脚材と、それらの脚材の前端部および後端部にそれぞれ設けられた複数個の移動用ローラーと、を有し、前記複数本の腕材がそれぞれ後端部を、前記貫材と前記支柱との少なくとも一方に結合されており、前記複数本の支柱の長さが前記床台毎に床台間の段差分ずつ異なるとともに、前記複数本の支柱の上端部が結合される前記貫材の部位の間隔が前記床台毎に少しずつ異なることで、前記複数段の床台が、互いに階段状にずれる進出位置と、互いに上下方向に整列する後退位置との間で水平状態のまま移動し得るとともに、その進出位置での前記複数段の床台の前記床材が階段状の通路を形成する、伸縮式の移動観覧席において、前記各床台が、前記腕材として座席用腕材と通路用腕材とを有するとともに、前記床材として、互いに独立した座席用床材と通路用床材とを有し、前記座席用床材が前記座席用腕材によって前記貫材と前記支柱との少なくとも一方に支持されるとともに、前記通路用床材が前記通路用腕材によって前記貫材と前記支柱との少なくとも一方に支持されていることを特徴とするものである。
上述したこの発明の移動観覧席にあっては、複数段の床台の各々がその床材として、互いに独立した座席用床材と通路用床材とを有し、それら座席用床材と通路用床材とが座席用腕材と通路用腕材とによってそれぞれ貫材と支柱との少なくとも一方に支持されているので、複数段の床台が互いに階段状にずれる進出位置で、それらの床台の通路用床材が形成する階段状の通路を観客が歩いて上り下りしてその通路用床材が上下に揺れても、その揺れは通路用腕材を介して貫材と支柱との少なくとも一方に伝達された段階で貫材や支柱の高い剛性によって概ねなくなり、その貫材に、あるいはその貫材に結合された別個の支柱に、別個の座席用腕材を介して支持された座席用床材には、殆どもしくは全く伝達されない。
従って、この発明の移動観覧席によれば、観客が通路用床材上を歩いて階段状の通路を上り下りしても、その通路用床材の揺れが座席用床材に伝わって椅子の着座者が揺れを感じることがないので、着座者の安定感を向上させることができる。
なお、この発明の移動観覧席においては、前記複数段の床台の何れかが、前記貫材として、互いに独立した座席用貫材と通路用貫材とを有し、前記座席用床材が前記座席用腕材によって前記座席用貫材と前記支柱との少なくとも一方に支持されるとともに、前記通路用床材が前記通路用腕材によって前記通路用貫材と前記支柱との少なくとも一方に支持されていると好ましい。
かかる構成によれば、座席用貫材と通路用貫材とが互いに独立しているので、複数段の床台が互いに階段状にずれる進出位置で、それらの床台の通路用床材が形成する階段状の通路を観客が歩いて上り下りしてその通路用床材が上下に揺れ、その揺れが通路用腕材を介して通路用貫材に伝達されて通路用貫材が多少揺れても、その揺れは支柱に伝達された段階で概ねなくなり、座席用貫材には殆どもしくは全く伝達されないから、その座席用貫材にさらに別個の座席用腕材を介して支持された座席用床材には全く伝達されない。従って、着座者の安定感をより向上させることができる。
また、この発明の移動観覧席においては、前記座席用貫材と前記通路用貫材とが、互いに上下方向に整列して前記支柱の上端部の前面に結合されていると好ましい。
かかる構成によれば、上の段の脚部が支柱の後面側に補強のための傾斜ブレースを有する場合でも、下の段の貫材がその傾斜ブレースと干渉せずに下の段の支柱がその傾斜ブレースの前の位置まで後退できるので、複数段の床台が互いに上下方向に整列する後退位置に位置する際に、床台間で前後のずれが生じないため、移動観覧席をコンパクトに収納することができる。
一方、この発明の移動観覧席においては、前記座席用貫材と前記通路用貫材とのうちの一方が、前記支柱の上端部の前面に結合され、前記座席用貫材と前記通路用貫材とのうちの他方が、前記支柱の上端部の後面に結合されていると好ましい。
かかる構成によれば、座席用貫材と通路用貫材とを上下方向に整列させて支柱の上端部に結合しないので、支柱の上端部の長さを貫材一本分の高さに対応させれば済むため、上下の段の床台間の段差をより小さくし得て、移動観覧席の全体的な高さをより低く抑えることができる。
そして、この発明の移動観覧席においては、前記複数段の床台の何れかが、前記貫材を1本のみ有し、前記貫材に、前記座席用腕材と前記通路用腕材との少なくとも一方が結合されていても好ましい。
かかる構成によれば、座席用床材と通路用床材とが座席用腕材と通路用腕材とによってそれぞれ1本のみの貫材と、支柱との少なくとも一方に支持されているので、複数段の床台が互いに階段状にずれる進出位置で、それらの床台の通路用床材が形成する階段状の通路を観客が歩いて上り下りしてその通路用床材が上下に揺れても、その揺れは通路用腕材を介して1本の貫材と支柱との少なくとも一方に伝達された段階で貫材や支柱の高い剛性によって概ねなくなり、その貫材に、あるいはその貫材に結合された別個の支柱に、別個の座席用腕材を介して支持された座席用床材には、殆どもしくは全く伝達されない。
図1は、この発明の移動観覧席の一実施例をその複数段の床台が互いに階段状にずれた進出位置にある状態で示す側面図である。
図2は、上記実施例の移動観覧席をその複数段の床台が互いに上下方向に整列した後退位置にある状態で示す側面図である。
図3は、上記実施例の移動観覧席の全体を、椅子を省略して示す背面図である。
図4は、上記実施例の移動観覧席の中間の二段の支柱から上の部分を、椅子を省略して示す斜視図である。
図5は、上記実施例の移動観覧席の中間の二段の階段状の通路を示す斜視図である。
図6(a),(b)は、上記実施例の移動観覧席の中間の段で、座席用床材が座席用腕材によって座席用貫材に支持されている状態と、通路用床材が通路用腕材によって通路用貫材に支持されている状態とをそれぞれ示す側面図である。
図7(a),(b)は、この発明の移動観覧席の他の一実施例の中間の段で、座席用床材が座席用腕材によって座席用貫材に支持されている状態と、通路用床材が通路用腕材によって通路用貫材に支持されている状態とをそれぞれ示す側面図である。
図8は、この発明の移動観覧席のさらに他の一実施例の中間の二段の支柱から上の部分を椅子を省略して示す斜視図である。
図9は、従来の移動観覧席の中間の二段の構成を示す斜視図である。
1 床台
2 脚部
3 椅子
4 貫材
4A 座席用貫材
4B 通路用貫材
5 腕材
5A 座席用腕材
5B 通路用腕材
6 床材
6A 座席用床材
6B 通路用床材
6C 見切り材
7 支柱
8 脚材
9 移動用ローラー
10 傾斜ブレース
11 ガイドレール
12 ブラケット
13 腕材取付け金具
14 ストッパーボルト
15 腕材支持ローラー
16 補助ステップ
F 床面
以下、この発明の実施の形態を図面に基づく実施例によって詳細に説明する。ここに、図1は、この発明の移動観覧席の一実施例をその複数段の床台が互いに階段状にずれた進出位置にある状態で示す側面図、図2は、上記実施例の移動観覧席をその複数段の床台が互いに上下方向に整列した後退位置にある状態で示す側面図、図3は、上記実施例の移動観覧席の全体を椅子を省略して示す背面図、図4は、上記実施例の移動観覧席の中間の二段の支柱から上の部分を椅子を省略して示す斜視図、図5は、上記実施例の移動観覧席の中間の二段の通路を示す斜視図、そして図6(a),(b)は、上記実施例の移動観覧席の中間の段で、座席用床材が座席用腕材によって座席用貫材に支持されている状態と、通路用床材が通路用腕材によって通路用貫材に支持されている状態とをそれぞれ示す側面図である。
この実施例の移動観覧席も、図9に示す従来の移動観覧席と同様、複数段の床台1と、各床台1を水平状態で移動可能に支持する脚部2と、各床台1上に起倒可能に装着された複数個の座起立型椅子3とを具えており、各床台1は、椅子3の左右方向に水平に延在する貫材4と、その貫材4の長手方向に間隔が空いた複数の部位に後端部をそれぞれ結合されてその貫材4から椅子3の前方向へ水平に突出する複数本の腕材5と、それら複数本の腕材5上に張り渡された床材6とを有し、脚部2は、貫材4の長手方向に間隔が空いた複数の部位に上端部をそれぞれ結合されてその貫材4から下方に延在する複数本の支柱7と、それらの支柱7の下端部に後端部付近をそれぞれ結合されて腕材5と平行に延在する複数本の脚材8と、それらの脚材8の前端部および後端部にそれぞれ設けられた複数個の移動用ローラー9とを有するとともに、3段目から5段目までの高い方の段では支柱7の後面側にその支柱7の補強のための傾斜ブレース10を有している。
そしてこの実施例の移動観覧席においても、図3に示すように、上記複数本の支柱7の長さが床台1毎に床台1間の段差分ずつ異なって、床台1が低くなるにつれて支柱7の長さが短くなるとともに、複数本の支柱7の上端部が結合される貫材4の部位の間隔が床台1毎に少しずつ異なって、床台1が低くなるにつれて支柱7の間隔が短くなることで、複数段の床台1が、図1に示す、互いに階段状にずれる進出位置と、図2に示す、互いに上下方向に整列する後退位置との間で水平状態のまま移動でき、最上段の床台1の脚材8の両外側には、床面F上に固設された二本のガイドレール11とそれぞれ当接する小さなガイドローラーが設けられていて、それらのガイドローラーとガイドレール11との当接による案内により、各床台1は所定方向へ進退移動することができ、図2に示すように、後退位置に移動させる際は、各椅子3を前方に倒して床材6間に収納する。
さらにこの実施例の移動観覧席においても、複数本の腕材5の全てを、支柱7を介さず貫材4に直接的に結合することで、移動観覧席の現場での組み立てを容易ならしめるとともに各段の床台1間での腕材5および床材6の共通化を図っており、このためこの実施例の移動観覧席でも、図6に示すように、貫材4は、支柱7に一体的に結合されない腕材5の先端部の下がりを防止すべく捩じり剛性を高めるために角鋼管からなるものとされ、また腕材5は、先端部の下がりを防止すべく曲げ剛性を高めるために、鋼板を溝型に曲げ加工した下材と平坦な鋼板の上材とを溶接接合して形成されている。
そして各腕材5は、図6に示すように、腕材5の後端部に溶接したブラケット12を、鋼板から組み立てた段付きの角筒状の腕材取付け金具13に上下方向揺動可能に軸支し、その腕材取付け金具13を貫材4に二本のボルトで固定することで貫材4に結合されており、腕材取付け金具13の後端部には、腕材5の揺動限位置を規定して腕材5の水平を出すためにストッパーボルト14が下方への突出量を調整可能に設けられ、また腕材取付け金具13の段部には、上方の腕材5を移動可能に支持するために腕材支持ローラー15が高さ調整可能に設けられている。
しかしてこの実施例の移動観覧席では、図4〜図6に示すように、各床台1が貫材4として、互いに独立した座席用貫材4Aと通路用貫材4Bとを有しており、座席用貫材4Aの上側に通路用貫材4Bが配置されることで、それら座席用貫材4Aと通路用貫材4Bとが互いに上下方向に整列して各々支柱7の上端部の前面に結合されている。
また各床台1が、腕材5として座席用腕材5Aと通路用腕材5Bとを有するとともに、床材6として、互いに独立した座席用床材6Aと通路用床材6Bとを有しており、座席用床材6Aは座席用腕材5Aによって座席用貫材4Aに支持される一方、通路用床材6Bは通路用腕材5Bによって通路用貫材4Bに支持されている。
そして通路用床材6B上には、図5および図6(b)に示すように、床台1間の段差の約半分の高さの補助ステップ16が固設されていて、それら通路用床材6Bと補助ステップ16とが、互いに階段状にずれる進出位置の複数段の床台1において図5に示すように階段状の通路を形成する。なお、座席用床材6Aと通路用床材6Bとの隙間には、座席用床材6Aと通路用床材6Bとの間で振動を伝達せずにその隙間を塞ぐゴム製の見切り材6Cが介装されている。
かかるこの実施例の移動観覧席にあっては、複数段の床台1の各々が、その床材6として、互いに独立した座席用床材6Aと通路用床材6Bとを有するとともに、その貫材4として、互いに独立した座席用貫材4Aと通路用貫材4Bとを有しており、座席用床材6Aが座席用腕材5Aによって座席用貫材4Aに支持されるとともに、通路用床材6Bが通路用腕材5Bによって通路用貫材4Bに支持されているので、複数段の床台1が互いに階段状にずれる進出位置で、それらの床台1の通路用床材6Bが補助ステップ16とともに形成する階段状の通路を観客が歩いて上り下りしてその通路用床材6Bが上下に揺れ、その揺れが通路用腕材5Bを介して通路用貫材4Bに伝達されて通路用貫材4Bが多少揺れても、その揺れは支柱7に伝達された段階で概ねなくなり、座席用貫材4Aには殆どもしくは全く伝達されないから、その座席用貫材4Aにさらに通路用腕材5Bとは別個の座席用腕材5Aを介して支持された座席用床材6Aには実質上全く伝達されない。従って、着座者の安定感をより向上させることができる。
そしてこの実施例の移動観覧席によれば、座席用貫材4Aと通路用貫材4Bとが、互いに上下方向に整列して支柱7の上端部の前面に結合されているので、上の段の脚部2が支柱7の後面側に補強のための傾斜ブレース10を有していても、下の段の座席用貫材4Aと通路用貫材4Bとが何れもその傾斜ブレース10と干渉せずに下の段の支柱7がその傾斜ブレース10の前の位置まで後退できるので、複数段の床台1が互いに上下方向に整列する後退位置に位置する際に、床台1間で前後のずれが生じないため、移動観覧席をコンパクトに収納することができる。
図7(a),(b)は、この発明の移動観覧席の他の一実施例の中間の段で、座席用床材が座席用腕材によって座席用貫材に支持されている状態と、通路用床材が通路用腕材によって通路用貫材に支持されている状態とをそれぞれ示す側面図であり、図7中、先の実施例におけると同様の部分はそれと同一の符号にて示す。この実施例の移動観覧席は、座席用貫材4Aと通路用貫材4Bとの相対的な配置の点のみ先の実施例と異なっており、他の点では先の実施例と同様に構成されているので、以下には主としてその異なる点のみを説明する。
すなわち、この実施例では、支柱7の上端部の前面側に座席用貫材4Aが配置され、その一方支柱7の上端部の後面側に通路用貫材4Bが配置されて、それら座席用貫材4Aと通路用貫材4Bとがそれぞれ支柱7の上端部に結合されている。
かかるこの実施例の移動観覧席によれば、先の実施例と同様の作用効果が得られるのに加えて、座席用貫材4Aと通路用貫材4Bとを上下方向に整列させて支柱7の上端部に結合しないので、支柱7の上端部の長さを貫材4の一本分の高さに対応させれば済むため、必要に応じて上下の段の床台1間の段差をより小さくし得て、移動観覧席の全体的な高さをより低く抑えることができる。しかも座席用床材6Aを介して多数の椅子3の重量が加わる座席用腕材5Aを、支柱7の上端部の前面側に配置した座席用貫材4Aで支持するので、座席用腕材5Aを通路用腕材5Bよりも支柱7分短くし得てその支持剛性を確保することができる。
図8は、この発明の移動観覧席のさらに他の一実施例の中間の二段の支柱から上の部分を椅子を省略して示す斜視図であり、図8中、先の実施例におけると同様の部分はそれと同一の符号にて示す。この実施例の移動観覧席は、貫材4が座席用と通路用とに共用されている点のみ先の実施例と異なっており、他の点では先の実施例と同様に構成されているので、以下には主としてその異なる点のみを説明する。
すなわち、この実施例では、各床台1が、支柱7の上端部の前面に結合された1本のみの貫材4を有している。また各床台1が、腕材5として座席用腕材5Aと通路用腕材5Bとを有するとともに、床材6として、互いに独立した座席用床材6Aと通路用床材6Bとを有している。そして、座席用床材6Aは座席用腕材5Aによって貫材4に支持される一方、通路用床材6Bは通路用腕材5Bによって貫材4に支持され、これによって貫材4が座席用と通路用とに共用されている。
かかるこの実施例の移動観覧席にあっては、複数段の床台1の各々が有する互いに独立した座席用床材6Aと通路用床材6Bとが、座席用腕材5Aと通路用腕材5Bとによってそれぞれ貫材4に支持されているので、複数段の床台1が互いに階段状にずれる進出位置で、それらの床台1の通路用床材6Bが補助ステップ16とともに形成する階段状の通路を観客が歩いて上り下りしてその通路用床材6Bが上下に揺れても、その揺れは通路用腕材5Bを介して貫材4に伝達された段階で概ねなくなり、その貫材4に通路用腕材5Bとは別個の座席用腕材5Aを介して支持された座席用床材6Aには殆どもしくは全く伝達されない。
従って、この実施例の移動観覧席によっても、観客が通路用床材6B上を歩いて階段状の通路を上り下りしても、その通路用床材6Bの揺れが座席用床材6Aに伝わって椅子3の着座者が揺れを感じることがないので、着座者の安定感を向上させることができる。そしてこの実施例によれば、図7に示す実施例と同様、支柱7の上端部の長さを貫材4の一本分の高さに対応させれば済むため、必要に応じて上下の段の床台1間の段差をより小さくし得て、移動観覧席の全体的な高さをより低く抑えることができ、しかも各床台1の貫材4が1本のみなので、移動観覧席を簡易かつ安価に構成することができる。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更し得るものであり、例えば、座席用貫材4Aと通路用貫材4Bとの相対的な配置を上記各実施例に対し上下あるいは前後で逆にしても良い。また、上記例では何れも座席用腕材5Aと通路用腕材5Bとを座席用貫材4Aと通路用貫材4Bとにそれぞれ結合し、あるいは1本のみの貫材4にそれぞれ結合したが、座席用腕材5Aを、腕材毎に設けた支柱7に結合し、あるいはその支柱7と、座席用貫材4Aまたは貫材4との両方に結合しても良く、また通路用腕材5Bを、腕材毎に設けた支柱7に結合し、あるいはその支柱7と、通路用貫材4Bまたは貫材4との両方に結合しても良い。このようにすれば、座席用床材6Aや通路用床材6Bの支持剛性をさらに高められる。さらに、上記3種類の実施例の座席用腕材5Aと通路用腕材5Bとを支持する構成のうち2種類または全てを組み合わせても良い。
かくしてこの発明の移動観覧席によれば、観客が通路用床材上を歩いて階段状の通路を上り下りしても、その通路用床材の揺れが座席用床材に伝わって椅子の着座者が揺れを感じることがないので、着座者の安定感を向上させることができる。

Claims (5)

  1. 複数段の床台(1)と、前記各床台を水平状態で移動可能に支持する脚部(2)と、前記各床台上に装着された複数個の椅子(3)と、を具え、
    前記各床台が、前記椅子の左右方向に水平に延在する貫材(4)と、前記貫材の長手方向に間隔が空いた複数の部位に配置されてその貫材から前記椅子の前方向へ水平に突出する複数本の腕材(5)と、それら複数本の腕材上に張り渡された床材(6)と、を有し、
    前記脚部が、前記各貫材の長手方向に間隔が空いた複数の部位に上端部をそれぞれ結合されてその貫材から下方に延在する複数本の支柱(7)と、それらの支柱の下端部に後端部付近をそれぞれ結合されて前記腕材と平行に延在する複数本の脚材(8)と、それらの脚材の前端部および後端部にそれぞれ設けられた複数個の移動用ローラー(9)と、を有し、
    前記複数本の腕材がそれぞれ後端部を、前記貫材(4)と前記支柱(7)との少なくとも一方に結合されており、
    前記複数本の支柱の長さが前記床台毎に床台間の段差分ずつ異なるとともに、前記複数本の支柱の上端部が結合される前記貫材の部位の間隔が前記床台毎に少しずつ異なることで、前記複数段の床台が、互いに階段状にずれる進出位置と、互いに上下方向に整列する後退位置との間で水平状態のまま移動し得るとともに、その進出位置での前記複数段の床台の前記床材が階段状の通路を形成する、伸縮式の移動観覧席において、
    前記各床台(1)が、前記腕材(5)として座席用腕材(5A)と通路用腕材(5B)とを有するとともに、前記床材(6)として、互いに独立した座席用床材(6A)と通路用床材(6B)とを有し、
    前記座席用床材(6A)が前記座席用腕材(5A)によって前記貫材(4)と前記支柱(7)との少なくとも一方に支持されるとともに、
    前記通路用床材(6B)が前記通路用腕材(5B)によって前記貫材(4)と前記支柱(7)との少なくとも一方に支持されていることを特徴とする、移動観覧席。
  2. 前記複数段の床台(1)の何れかが、前記貫材(4)として、互いに独立した座席用貫材(4A)と通路用貫材(4B)とを有し、
    前記座席用床材(6A)が前記座席用腕材(5A)によって前記座席用貫材(4A)と前記支柱(7)との少なくとも一方に支持されるとともに、
    前記通路用床材(6B)が前記通路用腕材(5B)によって前記通路用貫材(4B)と前記支柱(7)との少なくとも一方に支持されていることを特徴とする、請求の範囲1記載の移動観覧席。
  3. 前記座席用貫材(4A)と前記通路用貫材(4B)とが、互いに上下方向に整列して前記支柱(7)の上端部の前面に結合されていることを特徴とする、請求の範囲2記載の移動観覧席。
  4. 前記座席用貫材(4A)と前記通路用貫材(4B)とのうちの一方が、前記支柱(7)の上端部の前面に結合され、
    前記座席用貫材(4A)と前記通路用貫材(4B)とのうちの他方が、前記支柱(7)の上端部の後面に結合されていることを特徴とする、請求の範囲2記載の移動観覧席。
  5. 前記複数段の床台(1)の何れかが、前記貫材(4)を1本のみ有し、
    前記貫材(4)に、前記座席用腕材(5A)と前記通路用腕材(5B)との少なくとも一方が結合されていることを特徴とする、請求の範囲1記載の移動観覧席。
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