JP4939596B2 - 移動観覧席 - Google Patents

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Description

この発明は、それぞれ複数個の椅子が装着された複数段の床台が、互いに階段状にずれる進出位置と、互いに上下方向に整列する後退位置との間で水平状態のまま移動する、伸縮式の移動観覧席に関し、特には、その移動観覧席の階段状の通路の構造に関するものである。
上述の如き移動観覧席としては従来、例えば本願出願人が先に特許文献1にて開示したものが知られている。この移動観覧席は、図17にその中間の二段について示すように、複数段の床台1と、各床台1を水平状態で移動可能に支持する脚部2と、各床台1上に起倒可能に装着された複数個の座起立型椅子3とを具えており、各床台1は、椅子3の左右方向に水平に延在する貫材4と、その貫材4の長手方向に間隔が空いた複数の部位に後端部をそれぞれ結合されてその貫材4から椅子3の前方向へ水平に突出する複数本の腕材5と、それら複数本の腕材5上に張り渡された床材6とを有し、脚部2は、貫材4の長手方向に間隔が空いた複数の部位に上端部をそれぞれ結合されてその貫材4から下方に延在する複数本の支柱7と、それらの支柱7の下端部に後端部付近をそれぞれ結合されて腕材5と平行に延在する複数本の脚材8と、それらの脚材8の前端部および後端部にそれぞれ設けられた複数個の移動用ローラー9とを有するとともに、高い方の段では支柱7の後面側にその支柱7の補強のための傾斜ブレース10を有している。
そしてこの移動観覧席においては、上記複数本の支柱7の長さが床台1毎に床台1間の段差分ずつ異なるとともに、複数本の支柱7の上端部が結合される貫材4の部位の間隔が床台1毎に少しずつ異なることで、複数段の床台1が、互いに階段状にずれる進出位置と、互いに上下方向に整列する後退位置との間で水平状態のまま移動することができ、その後退位置に移動させる際は、各椅子3を前方に倒して床材6間に収納する。
さらにこの移動観覧席においては、複数本の腕材5の全てを、支柱7を介さず貫材4に直接的に結合することで、移動観覧席の現場での組み立てを容易ならしめるとともに各段の床台1間での腕材5および床材6の共通化を図っている。なお、従来の移動観覧席としては、複数本の腕材5の全部または一部を、支柱7のみに結合したり、支柱7と貫材4との両方に結合したりしたものも知られている。
特許第3903354号
ところで、本願発明者は上記従来の移動観覧席についてさらに研究を進めたところ、以下の如き改良の余地を見出した。すなわち、上記従来の移動観覧席の複数段の床台1は、上記進出位置にある際にそれらの床台1間で観客が移動できるように階段状の通路を形成する。その一方、各床台1の床材6は貫材4に沿って床台1の両側端間で延在しており、各床台1の床材6の、椅子3が設けられた座席用部分と階段状の通路を形成する通路用部分とは、互いに一体に繋がっている。
また、各腕材5は、図18に拡大して示すように、その腕材5の後端部に立設したブラケット12を、上部が段付きの角筒状の腕材取付け金具13の下端部に上下方向揺動可能に軸支し、その腕材取付け金具13を貫材4に二本のボルトで固定することで、貫材4に結合されており、腕材取付け金具13の後端部には、腕材5の揺動限位置を規定して腕材5の水平を出すためにストッパーボルト14を下方への突出量を調整可能に設けている。また、腕材取付け金具13の上部の段部は、上側の段の腕材5を進退移動可能に支持する腕材支持ローラー15を支持しており、このため腕材取付け金具13は、ローラー支持金具としても機能する。ここで、腕材支持ローラー15は、貫材4の延在方向へ延在する水平軸線周りに回転自在にコ字状の昇降ブラケット16に軸支されており、その昇降ブラケット16の底部に頭部を溶接固定したボルト17を、そのネジ部に螺合した二つのナット18で腕材取付け金具13の段部に高さ調節可能に固定することで、この腕材支持ローラー15は、上側の段の腕材5の下面に当接してその腕材5を高い剛性で支持している。
それゆえ、上記従来の移動観覧席では、観客が床材6の通路用部分を歩いて階段状の通路を上り下りして通路用部分に断続的に荷重を加えると、その荷重による振動が床材6の通路用部分から腕材支持ローラー15および腕材取付け金具13を介して下の段の腕材5に伝わり、さらにその腕材5からその段の床材6の、椅子3が設けられた座席用部分に伝わって、椅子3の着座者が揺れを感じてしまい、特に観客が通路を下る際に、観客から加わる荷重が衝撃的なものとなるためこの揺れが顕著になるという不都合があった。
この発明は、上記従来の移動観覧席の課題を有利に解決するものであり、この発明の移動観覧席は、複数段の床台と、前記各床台を水平状態で移動可能に支持する脚部と、前記各床台上に装着された複数個の椅子と、を具え、前記各床台が、前記椅子の左右方向に水平に延在する貫材と、前記貫材の長手方向に間隔が空いた複数の部位に配置されてその貫材から前記椅子の前方向へ水平に突出する複数本の腕材と、それら複数本の腕材上に張り渡された床材と、を有し、前記脚部が、前記各貫材の長手方向に間隔が空いた複数の部位に上端部をそれぞれ結合されてその貫材から下方に延在する複数本の支柱と、それらの支柱の下端部に後端部付近をそれぞれ結合されて前記腕材と平行に延在する複数本の脚材と、それらの脚材の前端部および後端部にそれぞれ設けられた複数個の移動用ローラーと、を有し、前記複数本の腕材がそれぞれ後端部を、前記貫材と前記支柱との少なくとも一方に結合され、前記貫材または前記支柱に設けられたローラー支持金具が、上側の段の前記腕材の下面に当接してその腕材を進退移動可能に支持する腕材支持ローラーを支持しており、前記複数本の支柱の長さが前記床台毎に床台間の段差分ずつ異なるとともに、前記複数本の支柱の上端部が結合される前記貫材の部位の間隔が前記床台毎に少しずつ異なることで、前記複数段の床台が、互いに階段状にずれる進出位置と、互いに上下方向に整列する後退位置との間で水平状態のまま移動し得るとともに、その進出位置での前記複数段の床台の前記床材が階段状の通路を形成する、伸縮式の移動観覧席において、前記各床台の、少なくとも前記通路を形成する部分を支持する前記腕材に当接する前記腕材支持ローラーが、前記ローラー支持金具に昇降移動自在に支持され、前記腕材支持ローラーと前記ローラー支持金具との間に、前記腕材支持ローラーの下降移動により弾性変形されるように弾性部材が介挿されていることを特徴とするものである。
上述したこの発明の移動観覧席にあっては、複数段の床台の各々の、少なくとも通路を形成する部分を支持する腕材に下側から当接する腕材支持ローラーが、ローラー支持金具に昇降移動自在に支持され、それら腕材支持ローラーとローラー支持金具との間に、腕材支持ローラーの下降移動により弾性変形されるように弾性部材が介挿されているので、複数段の床台が互いに階段状にずれる進出位置で、それらの床台の床材の、階段状の通路を形成する通路用部分を観客が歩いて上り下りしてその通路用部分に荷重が加わり、特に観客が通路を下る際にその荷重が衝撃的なものとなっても、その荷重で腕材支持ローラーが下降移動するとともに弾性部材が弾性変形して荷重の起ち上がりを穏やかにする。このため、貫材または支柱の高い剛性によって支持されたローラー支持金具にはその通路用部分への荷重による振動が殆ど伝わらず、それゆえ床材の、貫材あるいは支柱に別個の腕材を介して高い剛性で支持されている、椅子が設けられた座席用部分には、振動は殆どもしくは全く伝達されない。
従って、この発明の移動観覧席によれば、観客が床材の通路用部分上を歩いて階段状の通路を上り下りしても、その通路用部分に加わる荷重による振動が床材の座席用部分に伝わって椅子の着座者が揺れを感じることがないので、着座者の安定感を向上させることができる。また床台の床材の、階段状の通路を形成する通路用部分を観客が歩いて上り下りする際に、その通路用部分に加わる荷重の起ち上がりを弾性部材が穏やかにするので、観客の足に通路から加わる反力の起ち上がりも穏やかにし得て、通路を歩く観客の膝への負担も軽減することができる。
なお、この発明の移動観覧席においては、前記腕材支持ローラーが、昇降ブラケットに軸支され、前記昇降ブラケットが、前記ローラー支持金具に昇降移動自在に支持され、前記昇降ブラケットと、前記ローラー支持金具との間に前記弾性部材が介挿されていると好ましい。
かかる構成によれば、腕材支持ローラーを軸支する昇降ブラケットが、ローラー支持金具に昇降移動自在に支持されていて、それら昇降ブラケットとローラー支持金具との間に弾性部材が介挿されていることから、昇降ブラケットとローラー支持金具と弾性部材とが上下に整列して配置されるので、腕材支持ローラーをローラー支持金具で昇降移動自在に支持する構造を簡易かつコンパクトに構成することができる。
一方、この発明の移動観覧席においては、前記腕材支持ローラーが、揺動ブラケットの上部に軸支され、前記揺動ブラケットが、前記ローラー支持金具に、その揺動ブラケットの上部が上下方向へ揺動すると下部が水平方向へ揺動するように揺動自在に軸支され、前記揺動ブラケットの下部と、前記ローラー支持金具との間に前記弾性部材が介挿されていても好ましい。
かかる構成によれば、腕材支持ローラーの下降移動により弾性部材が水平方向へ弾性変形されるので、腕材支持ローラーを上側の段の腕材の下面に当接させるとともに弾性部材を予備変形させるように揺動ブラケットの所期位置を調節する際にその調節を水平方向から行い得て、その調節を容易に行うことができる。
さらに、この発明の移動観覧席においては、前記弾性部材は、コイルスプリングであると好ましい。かかる構成によれば、コイルスプリングは、昇降ブラケットや揺動ブラケットの所期位置を規定するボルト等に挿通することで所定位置に配置することができるので、弾性部材を腕材支持ローラーとローラー支持金具との間に介挿する構造を簡易かつコンパクトに構成することができる。
さらに、この発明の移動観覧席においては、前記複数段の床台の何れかが、前記腕材として、座席用腕材と通路用腕材とを有するとともに、前記床材として、互いに独立した座席用床材と通路用床材とを有し、さらに前記貫材として、互いに独立した座席用貫材と通路用貫材とを有しており、前記座席用床材が前記座席用腕材によって前記座席用貫材と前記支柱との少なくとも一方に支持されるとともに、前記通路用床材が前記通路用腕材によって前記通路用貫材と前記支柱との少なくとも一方に支持されていると好ましい。
かかる構成によれば、座席用床材と通路用床材とが互いに独立するとともに、座席用貫材と通路用貫材とが互いに独立しているので、複数段の床台が互いに階段状にずれる進出位置で、それらの床台の通路用床材が形成する階段状の通路を観客が歩いて上り下りしてその通路用床材が、通路用腕材を支持する腕材支持ローラーとローラー支持金具との間の弾性部材の弾性変形により上下に振動し、その振動がローラー支持金具を介して通路用貫材に伝達されて通路用貫材が多少振動しても、その振動は剛性の高い支柱に伝達された段階で概ねなくなり、座席用貫材には殆どもしくは全く伝達されないから、その座席用貫材にさらに別個の座席用腕材を介して支持された座席用床材には実質的に全く伝達されない。従って、着座者の安定感をより向上させることができる。
一方、この発明の移動観覧席においては、前記複数段の床台の何れかが、前記腕材として、座席用腕材と通路用腕材とを有するとともに、前記床材として、互いに独立した座席用床材と通路用床材とを有し、さらに前記貫材を1本のみ有し、前記貫材に、前記座席用腕材と前記通路用腕材との少なくとも一方が結合されていても好ましい。
かかる構成によれば、座席用床材と通路用床材とが座席用腕材と通路用腕材とによってそれぞれ1本のみの貫材と、支柱との少なくとも一方に支持されているので、複数段の床台が互いに階段状にずれる進出位置で、それらの床台の通路用床材が形成する階段状の通路を観客が歩いて上り下りしてその通路用床材が、通路用腕材を支持する腕材支持ローラーとローラー支持金具との間の弾性部材の弾性変形により上下に振動しても、その振動がローラー支持金具を介して1本の貫材と支柱との少なくとも一方に伝達された段階で貫材や支柱の高い剛性によって概ねなくなり、その貫材に、あるいはその貫材に結合された別個の支柱に、別個の座席用腕材を介して支持された座席用床材には、殆どもしくは全く伝達されない。従って、この構成でも着座者の安定感をより向上させることができる。
この発明の移動観覧席の一実施例をその複数段の床台が互いに階段状にずれた進出位置にある状態で示す側面図である。 上記実施例の移動観覧席をその複数段の床台が互いに上下方向に整列した後退位置にある状態で示す側面図である。 上記実施例の移動観覧席の全体を、椅子を省略して示す背面図である。 上記実施例の移動観覧席の中間の二段の支柱から上の部分を、椅子を省略して示す斜視図である。 上記実施例の移動観覧席の中間の二段の階段状の通路を示す斜視図である。 (a),(b)は、上記実施例の移動観覧席の中間の段で、座席用床材が座席用腕材によって座席用貫材に支持されている状態を示す側面図および背面図である。 (a),(b)は、上記実施例の移動観覧席の中間の段で、通路用床材が通路用腕材によって通路用貫材に支持されている状態を示す側面図および背面図である。 (a),(b)は、図7(a)の通路用腕材によって通路用貫材に支持されている通路用床材の、人の荷重が加わっていない状態および加わっている状態をそれぞれ拡大して示す側面図である。 (a),(b)は、上記実施例の一変形例の移動観覧席の中間の段で、通路用床材が通路用腕材によって通路用貫材に支持されている状態を示す側面図および背面図である。 (a),(b)は、図9(a)の通路用腕材によって通路用貫材に支持されている通路用床材の、人の荷重が加わっていない状態および加わっている状態をそれぞれ拡大して示す側面図である。 この発明の移動観覧席の他の一実施例の中間の二段の支柱から上の部分を椅子を省略して示す斜視図である。 (a),(b)は、上記実施例の移動観覧席の中間の段で、通路用床材が通路用腕材によって通路用貫材に支持されている状態を示す側面図および背面図である。 (a),(b)は、図12(a)の通路用腕材によって通路用貫材に支持されている通路用床材の、人の荷重が加わっていない状態および加わった状態をそれぞれ拡大して示す側面図である。 (a),(b)は、上記実施例の一変形例の移動観覧席の中間の段で、通路用床材が通路用腕材によって通路用貫材に支持されている状態を示す側面図および背面図である。 (a),(b)は、図14(a)の通路用腕材によって通路用貫材に支持されている通路用床材の、人の荷重が加わっていない状態および加わった状態をそれぞれ拡大して示す側面図である。 (a),(b)は、上記実施例の他の一変形例の移動観覧席の中間の段で、通路用腕材によって通路用貫材に支持されている通路用床材の、人の荷重が加わっていない状態および加わった状態をそれぞれ拡大して示す側面図である。 従来の移動観覧席の中間の二段の構成を示す斜視図である。 上記従来の移動観覧席の貫材への腕材の結合構造を拡大して示す側面図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づく実施例によって詳細に説明する。ここに、図1は、この発明の移動観覧席の一実施例をその複数段の床台が互いに階段状にずれた進出位置にある状態で示す側面図、図2は、上記実施例の移動観覧席をその複数段の床台が互いに上下方向に整列した後退位置にある状態で示す側面図、図3は、上記実施例の移動観覧席の全体を椅子を省略して示す背面図、図4は、上記実施例の移動観覧席の中間の二段の支柱から上の部分を椅子を省略して示す斜視図、図5は、上記実施例の移動観覧席の中間の二段の通路を示す斜視図、図6(a),(b)は、上記実施例の移動観覧席の中間の段で、座席用床材が座席用腕材によって座席用貫材に支持されている状態を示す側面図および背面図、図7(a),(b)は、上記実施例の移動観覧席の中間の段で、通路用床材が通路用腕材によって通路用貫材に支持されている状態を示す側面図および背面図、そして図8(a),(b)は、図7(a)の通路用腕材によって通路用貫材に支持されている通路用床材の、人の荷重が加わっていない状態および加わった状態をそれぞれ拡大して示す側面図である。
この実施例の移動観覧席も、図16に示す従来の移動観覧席と同様、複数段の床台1と、各床台1を水平状態で移動可能に支持する脚部2と、各床台1上に起倒可能に装着された複数個の座起立型椅子3とを具えており、各床台1は、椅子3の左右方向に水平に延在する貫材4と、その貫材4の長手方向に間隔が空いた複数の部位に後端部をそれぞれ結合されてその貫材4から椅子3の前方向へ水平に突出する複数本の腕材5と、それら複数本の腕材5上に張り渡された床材6とを有し、脚部2は、貫材4の長手方向に間隔が空いた複数の部位に上端部をそれぞれ結合されてその貫材4から下方に延在する複数本の支柱7と、それらの支柱7の下端部に後端部付近をそれぞれ結合されて腕材5と平行に延在する複数本の脚材8と、それらの脚材8の前端部および後端部にそれぞれ設けられた複数個の移動用ローラー9とを有するとともに、3段目から5段目までの段では支柱7の後面側にその支柱7の補強のための傾斜ブレース10を有している。
そしてこの実施例の移動観覧席においても、図3に示すように、上記複数本の支柱7の長さが床台1毎に床台1間の段差分ずつ異なって、床台1が低くなるにつれて支柱7の長さが短くなるとともに、複数本の支柱7の上端部が結合される貫材4の部位の間隔が床台1毎に少しずつ異なって、床台1が低くなるにつれて支柱7の間隔が短くなることで、複数段の床台1が、図1に示す、互いに階段状にずれる進出位置と、図2に示す、互いに上下方向に整列する後退位置との間で水平状態のまま移動することができ、最上段の床台1の脚材8の両外側には、床面F上に固設された二本のガイドレール11とそれぞれ当接する小さなガイドローラーが設けられていて、それらのガイドローラーとガイドレール11との当接による案内により、各床台1は所定方向へ進退移動することができ、図2に示すように、後退位置に移動させる際は、各椅子3を前方に倒して床材6間に収納する。
さらにこの実施例の移動観覧席においても、複数本の腕材5の全てを、支柱7を介さず貫材4に直接的に結合することで、移動観覧席の現場での組み立てを容易ならしめるとともに各段の床台1間での腕材5および床材6の共通化を図っており、このためこの実施例の移動観覧席でも、図6に示すように、貫材4は、支柱7に一体的に結合されない腕材5の先端部の下がりを防止すべく捩じり剛性を高めるために角鋼管からなるものとされ、また腕材5は、先端部の下がりを防止すべく曲げ剛性を高めるために、鋼板を溝型に曲げ加工した下材と平坦な鋼板の上材とを溶接接合して形成されている。
しかしてこの実施例の移動観覧席では、各床台1が、腕材5として座席用腕材5Aと通路用腕材5Bとを有しており、各腕材5(座席用腕材5Aおよび通路用腕材5B)は、図6および図7に示すように、その腕材5の後端部に溶接したブラケット12を、上部が段付きの角筒状に鋼板から組み立てた腕材取付け金具13の下端部に上下方向揺動可能に軸支し、その腕材取付け金具13を貫材4に二本のボルトで固定することで、貫材4に結合されており、腕材取付け金具13の後端部には、腕材5の揺動限位置を規定して腕材5の水平を出すためにストッパーボルト14を、下方への突出量を調整可能に設けている。また腕材取付け金具13の上部の段部は、上側の段の腕材5を進退移動可能に支持する腕材支持ローラー15を支持しており、このため腕材取付け金具13は、ローラー支持金具としても機能する。
そして、座席用腕材5Aについては、図6に示すように、腕材支持ローラー15が、貫材4の延在方向へ延在する水平軸線周りに回転自在に、後方から見てコ字状をなす昇降ブラケット16に軸支され、その昇降ブラケット16の側部を腕材取付け金具13の段部より上の側面に摺接させることで、腕材支持ローラー15の向きを座席用腕材5Aの延在方向に維持するとともに、その昇降ブラケット16の底部に頭部を溶接固定したボルト17を、そのネジ部に螺合した二つのナット18で腕材取付け金具13の段部に高さ調節可能に固定し、この腕材支持ローラー15を上側の段の座席用腕材5Aの下面に当接させることで、その座席用腕材5Aを高い剛性で支持している。
その一方、通路用腕材5Bについては、図7に示すように、腕材支持ローラー15が、貫材4の延在方向へ延在する水平軸線周りに回転自在に昇降ブラケット16に軸支され、その昇降ブラケット16の側部を腕材取付け金具13の段部より上の側面に摺接させることで、腕材支持ローラー15の向きを通路用腕材5Bの延在方向に維持するものの、この腕材支持ローラー15は、その昇降ブラケット16の底部に頭部を溶接固定したボルト17をそのネジ部に螺合した一つのナット18で腕材取付け金具13の段部の下面に掛止することで高さ調節可能とされている。
また腕材支持ローラー15は、上記ボルト17のネジ部の下部を挿通される貫通孔を持つボルト支持板19を腕材取付け金具13の内部に固設することで、腕材取付け金具13に昇降移動自在にかつ倒れないように支持され、さらにボルト17のネジ部に挿通した弾性部材としてのコイルスプリング20を昇降ブラケット16の下面と腕材取付け金具13の段部の上面との間に介挿することで、そのコイルスプリング20により上向きに付勢されており、これにより腕材支持ローラー15は、複数段の床台1が上記後退位置にある状態であらかじめナット18をボルト17の頭部に近づくように締め込む(回転させる)ことによりコイルスプリング20を圧縮しながら下げられ、その後、複数段の床台1が上記進出位置にある状態でナット18をボルト17の頭部から離れるように緩める(回転させる)ことによりコイルスプリング20の弾性力で上昇し、上側の段の通路用腕材5Bの下面に当接してその通路用腕材5Bを弾性的に支持する。
さらに、この実施例の移動観覧席では、図4〜図7に示すように、各床台1が貫材4として、互いに独立した座席用貫材4Aと通路用貫材4Bとを有しており、座席用貫材4Aの上側に通路用貫材4Bが配置されることで、それら座席用貫材4Aと通路用貫材4Bとが互いに上下方向に整列して各々支柱7の上端部の前面に結合されている。また、各床台1が、床材6として、互いに独立した座席用床材6Aと通路用床材6Bとを有しており、座席用床材6Aは座席用腕材5Aによって座席用貫材4Aに支持される一方、通路用床材6Bは通路用腕材5Bによって通路用貫材4Bに支持されている。
そして通路用床材6B上には、図5および図7に示すように、床台1間の段差の約半分の高さの補助ステップ21が固設されていて、それら通路用床材6Bと補助ステップ21とが、互いに階段状にずれる進出位置の複数段の床台1において図5に示すように階段状の通路を形成する。なお、座席用床材6Aと通路用床材6Bとの隙間には、座席用床材6Aと通路用床材6Bとの間で振動を伝達せずにその隙間を塞ぐゴム製の見切り材6Cが介装されている。
かかるこの実施例の移動観覧席にあっては、複数段の床台1の各々の、通路を形成する部分である通路用床材6Bを支持する通路用腕材5Bに下側から当接する腕材支持ローラー15が、ローラー支持金具としても機能する腕材取付け金具13に昇降移動自在に支持され、それら腕材支持ローラー15と腕材取付け金具13との間に、腕材支持ローラー15の下降移動により弾性圧縮変形されるようにコイルスプリング20が介挿されていることから、複数段の床台1が互いに階段状にずれる進出位置で、図8(b)に示すように、それらの床台1の床材6のうち、階段状の通路を形成する通路用床材6Bを観客が歩いて上り下りしてその通路用床材6Bに荷重Wが加わり、特に観客が通路を下る際にその荷重Wが衝撃的なものとなっても、その荷重Wで腕材支持ローラー15が下降移動するとともにコイルスプリング20が弾性圧縮変形して、腕材取付け金具13が受ける荷重の起ち上がりを穏やかにする。これにより、通路用貫材4Bの高い剛性によって支持された腕材取付け金具13にはその通路用床材6Bへの荷重Wによる振動が殆ど伝わらず、それゆえ床材6のうち、座席用貫材4Aに別個の座席用腕材5Aを介して高い剛性で支持されている、椅子3が設けられた座席用床材6Aには、振動は殆どもしくは全く伝達されない。
従って、この実施例の移動観覧席によれば、観客が床材6のうち通路用床材6B上を歩いて階段状の通路を上り下りしても、その通路用床材6Bに加わる荷重Wによる振動が床材6のうち座席用床材6Aに伝わって椅子3の着座者が揺れを感じることがないので、着座者の安定感を向上させることができる。また通路用床材6Bを観客が歩いて上り下りする際に、その通路用床材6Bに加わる荷重の起ち上がりをコイルスプリング20が穏やかにするので、観客の足に通路用床材6Bから加わる反力の起ち上がりも穏やかにし得て、通路を歩く観客の膝への負担も軽減することができる。
しかも、この実施例の移動観覧席によれば、腕材支持ローラー15が、昇降ブラケット16に軸支され、その昇降ブラケット16が、腕材取付け金具13に昇降移動自在に支持され、昇降ブラケット16と腕材取付け金具13との間にコイルスプリング20が介挿されていることから、それら昇降ブラケット16と腕材取付け金具13とコイルスプリング20とが上下に整列して配置されるので、腕材支持ローラー15を腕材取付け金具13で昇降移動自在に支持する構造を簡易かつコンパクトに構成することができる。
そして、この実施例の移動観覧席によれば、弾性部材がコイルスプリング20であり、コイルスプリング20は、昇降ブラケット16の所期位置を規定するボルト17に挿通することで所定位置に配置することができるので、弾性部材を腕材支持ローラー15と腕材取付け金具13との間に介挿する構造を簡易かつコンパクトに構成することができる。
さらに、この実施例の移動観覧席によれば、複数段の床台1の各々が、その床材6として、互いに独立した座席用床材6Aと通路用床材6Bとを有するとともに、その貫材4として、互いに独立した座席用貫材4Aと通路用貫材4Bとを有しており、座席用床材6Aが座席用腕材5Aによって座席用貫材4Aに支持されるとともに、通路用床材6Bが通路用腕材5Bによって通路用貫材4Bに支持されているので、複数段の床台1が互いに階段状にずれる進出位置で、それらの床台1の通路用床材6Bが補助ステップ21とともに形成する階段状の通路を観客が歩いて上り下りしてその通路用床材6Bが、通路用腕材5Bを支持する腕材支持ローラー15と腕材取付け金具13との間のコイルスプリング20の弾性変形により上下に振動し、その振動が腕材取付け金具13を介して通路用貫材4Bに伝達されて通路用貫材4Bが多少振動しても、その振動は剛性の高い支柱2に伝達された段階で概ねなくなり、座席用貫材4Aには殆どもしくは全く伝達されないから、その座席用貫材4Aにさらに別個の座席用腕材5Aを介して支持された座席用床材6Aには実質的に全く伝達されない。従って、着座者の安定感をより向上させることができる。
そして、この実施例の移動観覧席によれば、座席用貫材4Aと通路用貫材4Bとが、互いに上下方向に整列して支柱7の上端部の前面に結合されているので、上の段の脚部2が支柱7の後面側に補強のための傾斜ブレース10を有していても、下の段の座席用貫材4Aと通路用貫材4Bとが何れもその傾斜ブレース10と干渉せずに下の段の支柱7がその傾斜ブレース10の前の位置まで後退できるので、複数段の床台1が互いに上下方向に整列する後退位置に位置する際に、床台1間で前後のずれが生じないため、移動観覧席をコンパクトに収納することができる。
図9(a),(b)は、図1〜8に示す上記実施例の一変形例の移動観覧席の中間の段で、通路用床材が通路用腕材によって通路用貫材に支持されている状態を示す側面図および背面図、また図10(a),(b)は、図9(a)の通路用腕材によって通路用貫材に支持されている通路用床材の、人の荷重が加わっていない状態および加わっている状態をそれぞれ拡大して示す側面図であり、図中、上記実施例におけると同様の部分はそれと同一の符号にて示す。この変形例の移動観覧席は、腕材支持ローラー15とコイルスプリング20とを腕材取付け金具13で支持する支持構造のみ上記実施例と異なっており、他の点では上記実施例と同様に構成されているので、以下には主としてその異なる点のみを説明する。
すなわち、この変形例では、通路用腕材5Bを支持する腕材支持ローラー15が、上方から見てコ字状をなす揺動ブラケット22の上部に軸支され、その揺動ブラケット22が、ローラー支持金具としての腕材取付け金具13に、その揺動ブラケット22の上部が上下方向へ揺動すると下部が水平方向へ揺動するように上部の一側部(図9(a),図10(a)では右側部)を揺動自在に軸支されており、その揺動ブラケット22の下部の側面に頭部を溶接固定したボルト17のネジ部を、腕材取付け金具13の側部に形成したU溝に挿通して、そのネジ部に螺合した一つのナット18で腕材取付け金具13の外側面に掛止することで、腕材支持ローラー15が高さ調節可能とされている。
また、腕材支持ローラー15は、ボルト17のネジ部に挿通した弾性部材としてのコイルスプリング20を揺動ブラケット22の下部の側面と腕材取付け金具13の側部との間に介挿することで、そのコイルスプリング20により上向きに付勢されており、これにより腕材支持ローラー15は、複数段の床台1が上記後退位置にある状態であらかじめナット18を締め込むことによりコイルスプリング20を圧縮しながら下げられ、その後、複数段の床台1が上記進出位置にある状態でナット18を緩めることによりコイルスプリング20の弾性力で上昇し、上側の段の通路用腕材5Bの下面に当接してその通路用腕材5Bを弾性的に支持する。
かかる変形例の構成によれば、上記実施例と同様の作用効果に加えて、腕材支持ローラー15の下降移動によりコイルスプリング20が水平方向へ弾性圧縮変形されるので、腕材支持ローラー15を上側の段の通路用腕材5Bの下面に当接させるとともにコイルスプリング20を予備変形させるように揺動ブラケット22の所期位置を調節する際にその調節を水平方向からナット18を回転させて行い得て、その調節を容易に行うことができる。
図11は、この発明の移動観覧席の他の一実施例の中間の二段の支柱から上の部分を椅子を省略して示す斜視図、図12(a),(b)は、上記実施例の移動観覧席の中間の段で、通路用床材が通路用腕材によって通路用貫材に支持されている状態を示す側面図および背面図、そして図13(a),(b)は、図12(a)の通路用腕材によって通路用貫材に支持されている通路用床材の、人の荷重が加わっていない状態および加わった状態をそれぞれ拡大して示す側面図であり、図中、先の実施例におけると同様の部分はそれと同一の符号にて示す。この実施例の移動観覧席は、貫材4が座席用と通路用とに共用されている点のみ先の実施例と異なっており、他の点では先の実施例と同様に構成されているので、以下には主としてその異なる点のみを説明する。
すなわち、この実施例の移動観覧席では、各床台1が、支柱7の上端部の前面に結合された1本のみの貫材4を有している。また各床台1が、腕材5として座席用腕材5Aと通路用腕材5Bとを有するとともに、床材6として、互いに独立した座席用床材6Aと通路用床材6Bとを有している。そして、座席用床材6Aは座席用腕材5Aによって貫材4に支持される一方、通路用床材6Bは通路用腕材5Bによって貫材4に支持され、これによって貫材4が座席用と通路用とに共用されている。
しかしてこの実施例では、各腕材5(座席用腕材5Aおよび通路用腕材5B)は、図12および図13に示すように、腕材5の後端部に溶接したブラケット12を、上部が段付きの角筒状に鋼板から組み立てた腕材取付け金具13の下端部に上下方向揺動可能に軸支し、その腕材取付け金具13を貫材4に二本のボルトで固定することで、貫材4に結合されており、腕材取付け金具13の後端部には、腕材5の揺動限位置を規定して腕材5の水平を出すためにストッパーボルト14を、下方への突出量を調整可能に設けている。また腕材取付け金具13の上部の段部は、上側の段の腕材5を進退移動可能に支持する腕材支持ローラー15を支持しており、このため腕材取付け金具13は、ローラー支持金具としても機能する。
そして、先の実施例と同様に、座席用腕材5Aについては、腕材支持ローラー15が、貫材4の延在方向へ延在する水平軸線周りに回転自在に、後方から見てコ字状をなす昇降ブラケット16に軸支され、その昇降ブラケット16の側部を腕材取付け金具13の段部より上の側面に摺接させることで、腕材支持ローラー15の向きを座席用腕材5Aの延在方向に維持するとともに、その昇降ブラケット16の底部に頭部を溶接固定したボルト17を、そのネジ部に螺合した二つのナット18で腕材取付け金具13の段部に高さ調節可能に固定し、この腕材支持ローラー15を上側の段の座席用腕材5Aの下面に当接させることで、その座席用腕材5Aを高い剛性で支持している。
その一方、通路用腕材5Bについては、図12および図13に示すように、腕材支持ローラー15が、貫材4の延在方向へ延在する水平軸線周りに回転自在に昇降ブラケット16に軸支され、その昇降ブラケット16の側部を腕材取付け金具13の段部より上の側面に摺接させることで、腕材支持ローラー15の向きを通路用腕材5Bの延在方向に維持するものの、この腕材支持ローラー15は、その昇降ブラケット16の底部に頭部を溶接固定したボルト17をそのネジ部に螺合した一つのナット18で腕材取付け金具13の段部の下面に掛止することで高さ調節可能とされている。
また腕材支持ローラー15は、上記ボルト17のネジ部の下部を挿通される貫通孔を持つボルト支持板19を腕材取付け金具13の内部に固設することで、腕材取付け金具13に昇降移動自在にかつ倒れないように支持され、さらにボルト17のネジ部に挿通した弾性部材としてのコイルスプリング20を昇降ブラケット16の下面と腕材取付け金具13の段部の上面との間に介挿することで、そのコイルスプリング20により上向きに付勢されており、これにより腕材支持ローラー15は、複数段の床台1が上記後退位置にある状態であらかじめナット18を締め込むことによりコイルスプリング20を圧縮しながら下げられ、その後、複数段の床台1が上記進出位置にある状態でナット18を緩めることによりコイルスプリング20の弾性力で上昇し、上側の段の通路用腕材5Bの下面に当接してその通路用腕材5Bを弾性的に支持する。
かかるこの実施例の移動観覧席にあっては、先の実施例と同様に、複数段の床台1の各々の、通路を形成する部分である通路用床材6Bを支持する通路用腕材5Bに下側から当接する腕材支持ローラー15が、ローラー支持金具としても機能する腕材取付け金具13に昇降移動自在に支持され、それら腕材支持ローラー15と腕材取付け金具13との間に、腕材支持ローラー15の下降移動により弾性圧縮変形されるようにコイルスプリング20が介挿されていることから、複数段の床台1が互いに階段状にずれる進出位置で、図13(b)に示すように、それらの床台1の床材6のうち、階段状の通路を形成する通路用床材6Bを観客が歩いて上り下りしてその通路用床材6Bに荷重Wが加わり、特に観客が通路を下る際にその荷重Wが衝撃的なものとなっても、その荷重Wで腕材支持ローラー15が下降移動するとともにコイルスプリング20が弾性圧縮変形して、腕材取付け金具13が受ける荷重の起ち上がりを穏やかにする。このため、通路用貫材4Bの高い剛性によって支持された腕材取付け金具13にはその通路用床材6Bへの荷重Wによる振動が殆ど伝わらず、それゆえ床材6のうち、座席用貫材4Aに別個の座席用腕材5Aを介して高い剛性で支持されている、椅子3が設けられた座席用床材6Aには、振動は殆どもしくは全く伝達されない。
従って、この実施例の移動観覧席によっても、観客が床材6のうち通路用床材6B上を歩いて階段状の通路を上り下りしても、その通路用床材6Bに加わる荷重Wによる振動が床材6のうち座席用床材6Aに伝わって椅子3の着座者が揺れを感じることがないので、着座者の安定感を向上させることができる。また通路用床材6Bを観客が歩いて上り下りする際に、その通路用床材6Bに加わる荷重の起ち上がりをコイルスプリング20が穏やかにするので、観客の足に通路用床材6Bから加わる反力の起ち上がりも穏やかにし得て、通路を歩く観客の膝への負担も軽減することができる。
しかも、この実施例の移動観覧席にあっては、複数段の床台1の各々が有する互いに独立した座席用床材6Aと通路用床材6Bとが、座席用腕材5Aと通路用腕材5Bとによって1本の貫材4にそれぞれ支持されているので、複数段の床台1が互いに階段状にずれる進出位置で、それらの床台1の通路用床材6Bが補助ステップ21とともに形成する階段状の通路を観客が歩いて上り下りしてその通路用床材6Bが、通路用腕材5Bを支持する腕材支持ローラー15と腕材取付け金具13との間のコイルスプリング20の弾性圧縮変形により上下に振動しても、その振動が腕材取付け金具13を介して1本の貫材4に伝達された段階で貫材4の高い剛性によって概ねなくなり、その貫材4に別個の座席用腕材5Aを介して支持された座席用床材6Aには、殆どもしくは全く伝達されない。
従って、この実施例の移動観覧席によっても、観客が通路用床材6B上を歩いて階段状の通路を上り下りしても、その通路用床材6Bの振動が座席用床材6Aに伝わって椅子3の着座者が揺れを感じることがないので、着座者の安定感を向上させることができる。そしてこの実施例によれば、支柱7の上端部の長さを貫材4の一本分の高さに対応させれば済むため、必要に応じて上下の段の床台1間の段差をより小さくし得て、移動観覧席の全体的な高さをより低く抑えることができ、しかも各床台1の貫材4が1本のみなので、移動観覧席を簡易かつ安価に構成することができる。
図14(a),(b)は、図11〜13に示す上記実施例の一変形例の移動観覧席の中間の段で、通路用床材が通路用腕材によって通路用貫材に支持されている状態を示す側面図および背面図、また図15(a),(b)は、図14(a)の通路用腕材によって通路用貫材に支持されている通路用床材の、人の荷重が加わっていない状態および加わっている状態をそれぞれ拡大して示す側面図であり、図中、上記実施例におけると同様の部分はそれと同一の符号にて示す。この変形例の移動観覧席は、腕材支持ローラー15とコイルスプリング20とを腕材取付け金具13で支持する支持構造のみ上記実施例と異なっており、他の点では上記実施例と同様に構成されているので、以下には主としてその異なる点のみを説明する。
すなわち、この変形例では、通路用腕材5Bを支持する腕材支持ローラー15が、上方から見てコ字状をなす揺動ブラケット22の上部に軸支され、その揺動ブラケット22が、ローラー支持金具としての腕材取付け金具13に、その揺動ブラケット22の上部が上下方向へ揺動すると下部が水平方向へ揺動するように上部の一側部(図9(a),図10(a)では右側部)を揺動自在に軸支されており、その揺動ブラケット22の下部の側面に頭部を溶接固定したボルト17のネジ部を、腕材取付け金具13の側部に形成したU溝に挿通して、そのネジ部に螺合した一つのナット18で腕材取付け金具13の外側面に掛止することで、腕材支持ローラー15が高さ調節可能とされている。
また、腕材支持ローラー15は、ボルト17のネジ部に挿通した弾性部材としてのコイルスプリング20を揺動ブラケット22の下部の側面と腕材取付け金具13の側部との間に介挿することで、そのコイルスプリング20により上向きに付勢されており、これにより腕材支持ローラー15は、複数段の床台1が上記後退位置にある状態であらかじめナット18を締め込むことによりコイルスプリング20を圧縮しながら下げられ、その後、複数段の床台1が上記進出位置にある状態でナット18を緩めることによりコイルスプリング20の弾性力で上昇し、上側の段の通路用腕材5Bの下面に当接してその通路用腕材5Bを弾性的に支持する。
かかる変形例の構成によっても、上記実施例と同様の作用効果に加えて、腕材支持ローラー15の下降移動によりコイルスプリング20が水平方向へ弾性圧縮変形されるので、腕材支持ローラー15を上側の段の腕材の下面に当接させるとともにコイルスプリング20を予備変形させるように揺動ブラケット22の所期位置を調節する際にその調節を水平方向からナット18を回転させて行い得て、その調節を容易に行うことができる。
図16(a),(b)は、図11〜13に示す上記実施例の他の一変形例の移動観覧席の中間の段で、通路用腕材によって通路用貫材に支持されている通路用床材の、人の荷重が加わっていない状態および加わった状態をそれぞれ拡大して示す側面図であり、図中、上記実施例におけると同様の部分はそれと同一の符号にて示す。この変形例の移動観覧席は、弾性部材として単独のコイルスプリング20を用いず振動減衰機能を持つものを用いる点で上記実施例と異なっており、他の点では上記実施例と同様に構成されているので、以下には主としてその異なる点のみを説明する。
すなわち、この変形例では、腕材支持ローラー15は、貫通孔を持つダンパー支持板23を腕材取付け金具13の内部でボルト支持板19の下側に固設し、そのダンパー支持板23の貫通孔にスプリング機能付きダンパー24をナットで高さ調節可能に固定して、このスプリング機能付きダンパー24のピストンロッド先端部に設けたキャップを、昇降ブラケット16の底部に頭部を溶接固定したボルト17のネジ部の下端面に当接させることで、そのスプリング機能付きダンパー24により上向きに付勢されており、スプリング機能付きダンパー24は、本体内へのピストンロッドの押し込みに対しその本体内のピストンで押されるオイルの流動等で抵抗力を加えるとともに、本体内あるいは外付けの金属スプリングや本体内のガス等のスプリング機能によってピストンロッドに復帰力をもたらす。これにより腕材支持ローラー15は、複数段の床台1が上記後退位置にある状態であらかじめナット18を締め込むことでスプリング機能付きダンパー24のピストンロッドを押し込みながら下げられ、その後、複数段の床台1が上記進出位置にある状態でナット18を緩めることによりピストンロッド復帰力で上昇し、上側の段の通路用腕材5Bの下面に当接してその通路用腕材5Bを弾性的に支持する。
かかるこの変形例の構成によれば、上記実施例と同様の作用効果に加えて、弾性部材がスプリング機能付きダンパー24であり、スプリング機能付きダンパー24はそのピストンロッドで、腕材支持ローラー15および通路用腕材5Bを介して通路用床材6Bの振動に抵抗力を加えるので、観客の上り下り歩行による通路用床材6Bの振動を短時間で減衰させることができる。また、スプリング機能付きダンパー24は、ダンパー支持板23の貫通孔に挿通することで所定位置に配置することができるので、弾性部材を腕材支持ローラー15と腕材取付け金具13との間に介挿する構造を簡易かつコンパクトに構成することができる。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更し得るものであり、例えば、弾性部材は腕材支持ローラーの下降によって弾性圧縮変形でなく弾性引っ張り変形や弾性曲げ変形あるいは弾性ねじり変形するように配置しても良い。また、スプリング機能付きダンパー24は図1〜8に示す先の実施例に上記変形例と同様にして設けても良く、弾性部材はコイルスプリング20やスプリング機能付きダンパー24でなくゴム状弾性体等で構成しても良い。さらにローラー支持金具に、弾性部材が塑性変形域まで変形するのを防止するために、腕材支持ローラーの下降限位置を規定するストッパーを設けても良い。そして腕材支持ローラーを支持するローラー支持金具は、腕材5の後端部に溶接したブラケット12を下端部で上下方向揺動可能に軸支する腕材取付け金具13と横並びにして、その腕材取付け金具13と別個に設けても良い。
さらに、上記例では何れも座席用腕材5Aの後端部と通路用腕材5Bの後端部とを座席用貫材4Aと通路用貫材4Bとにそれぞれ結合し、あるいは1本のみの貫材4にそれぞれ結合したが、座席用腕材5Aの後端部を、腕材毎に設けた支柱7に結合し、あるいはその支柱7と、座席用貫材4Aまたは貫材4との両方に結合しても良く、また通路用腕材5Bの後端部を、腕材毎に設けた支柱7に結合し、あるいはその支柱7と、通路用貫材4Bまたは貫材4との両方に結合しても良い。そして、上記例では何れも床材6が座席用床材6Aと通路用床材6Bとに分かれているが、床材6が、座席用床材6Aと通路用床材6Bとに分かれていず、座席用部分と通路用部分とを一体に有していても良い。
かくしてこの発明の移動観覧席によれば、観客が床材の通路用部分上を歩いて階段状の通路を上り下りしても、その通路用部分に加わる荷重による振動が床材の座席用部分に伝わって椅子の着座者が揺れを感じることがないので、着座者の安定感を向上させることができる。また床台の床材の、階段状の通路を形成する通路用部分を観客が歩いて上り下りする際に、その通路用部分に加わる荷重の起ち上がりを弾性部材が穏やかにするので、観客の足に通路から加わる反力の起ち上がりも穏やかにし得て、通路を歩く観客の膝への負担も軽減することができる。
1 床台
2 脚部
3 椅子
4 貫材
4A 座席用貫材
4B 通路用貫材
5 腕材
5A 座席用腕材
5B 通路用腕材
6 床材
6A 座席用床材
6B 通路用床材
6C 見切り材
7 支柱
8 脚材
9 移動用ローラー
10 傾斜ブレース
11 ガイドレール
12 ブラケット
13 腕材取付け金具
14 ストッパーボルト
15 腕材支持ローラー
16 昇降ブラケット
17 ボルト
18 ナット
19 ボルト支持板
20 コイルスプリング
21 補助ステップ
22 揺動ブラケット
23 ダンパー支持板
24 スプリング機能付きダンパー
F 床面
W 荷重

Claims (6)

  1. 複数段の床台(1)と、前記各床台を水平状態で移動可能に支持する脚部(2)と、前記各床台上に装着された複数個の椅子(3)と、を具え、
    前記各床台が、前記椅子の左右方向に水平に延在する貫材(4)と、前記貫材の長手方向に間隔が空いた複数の部位に配置されてその貫材から前記椅子の前方向へ水平に突出する複数本の腕材(5)と、それら複数本の腕材上に張り渡された床材(6)と、を有し、
    前記脚部が、前記各貫材の長手方向に間隔が空いた複数の部位に上端部をそれぞれ結合されてその貫材から下方に延在する複数本の支柱(7)と、それらの支柱の下端部に後端部付近をそれぞれ結合されて前記腕材と平行に延在する複数本の脚材(8)と、それらの脚材の前端部および後端部にそれぞれ設けられた複数個の移動用ローラー(9)と、を有し、
    前記複数本の腕材がそれぞれ後端部を、前記貫材(4)と前記支柱(7)との少なくとも一方に結合され、
    前記貫材または前記支柱に設けられたローラー支持金具(13)が、上側の段の前記腕材の下面に当接してその腕材を進退移動可能に支持する腕材支持ローラー(15)を支持しており、
    前記複数本の支柱の長さが前記床台毎に床台間の段差分ずつ異なるとともに、前記複数本の支柱の上端部が結合される前記貫材の部位の間隔が前記床台毎に少しずつ異なることで、前記複数段の床台が、互いに階段状にずれる進出位置と、互いに上下方向に整列する後退位置との間で水平状態のまま移動し得るとともに、その進出位置での前記複数段の床台の前記床材が階段状の通路を形成する、伸縮式の移動観覧席において、
    前記各床台(1)の、少なくとも前記通路を形成する部分(6B)を支持する前記腕材(5B)に当接する前記腕材支持ローラー(15)が、前記ローラー支持金具(13)に昇降移動自在に支持され、
    前記腕材支持ローラーと前記ローラー支持金具との間に、前記腕材支持ローラーの下降移動により弾性変形されるように弾性部材(20)が介挿されていることを特徴とする、移動観覧席。
  2. 前記腕材支持ローラー(15)が、昇降ブラケット(16)に軸支され、
    前記昇降ブラケットが、前記ローラー支持金具(13)に昇降移動自在に支持され、
    前記昇降ブラケットと、前記ローラー支持金具との間に前記弾性部材(20)が介挿されていることを特徴とする、請求項1記載の移動観覧席。
  3. 前記腕材支持ローラー(15)が、揺動ブラケット(22)の上部に軸支され、
    前記揺動ブラケットが、前記ローラー支持金具(13)に、その揺動ブラケットの上部が上下方向へ揺動すると下部が水平方向へ揺動するように揺動自在に軸支され、
    前記揺動ブラケットの下部と、前記ローラー支持金具との間に前記弾性部材(20)が介挿されていることを特徴とする、請求項1記載の移動観覧席。
  4. 前記弾性部材(20)は、コイルスプリングであることを特徴とする、請求項1から3までの何れか1項記載の移動観覧席。
  5. 前記複数段の床台(1)の何れかが、前記腕材(5)として、座席用腕材(5A)と通路用腕材(5B)とを有するとともに、前記床材(6)として、互いに独立した座席用床材(6A)と通路用床材(6B)とを有し、さらに前記貫材(4)として、互いに独立した座席用貫材(4A)と通路用貫材(4B)とを有しており、
    前記座席用床材(6A)が前記座席用腕材(5A)によって前記座席用貫材(4A)と前記支柱(7)との少なくとも一方に支持されるとともに、
    前記通路用床材(6B)が前記通路用腕材(5B)によって前記通路用貫材(4B)と前記支柱(7)との少なくとも一方に支持されていることを特徴とする、請求項1から4までの何れか1項記載の移動観覧席。
  6. 前記複数段の床台(1)の何れかが、前記腕材(5)として、座席用腕材(5A)と通路用腕材(5B)とを有するとともに、前記床材(6)として、互いに独立した座席用床材(6A)と通路用床材(6B)とを有し、さらに前記貫材(4)を1本のみ有し、
    前記貫材(4)に、前記座席用腕材(5A)と前記通路用腕材(5B)との少なくとも一方が結合されていることを特徴とする、請求項1から4までの何れか1項記載の移動観覧席。
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