JP5709711B2 - フィルタリアクトルおよびその製造方法 - Google Patents
フィルタリアクトルおよびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5709711B2 JP5709711B2 JP2011211760A JP2011211760A JP5709711B2 JP 5709711 B2 JP5709711 B2 JP 5709711B2 JP 2011211760 A JP2011211760 A JP 2011211760A JP 2011211760 A JP2011211760 A JP 2011211760A JP 5709711 B2 JP5709711 B2 JP 5709711B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- common
- leakage
- iron core
- magnetic flux
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 10
- 230000004907 flux Effects 0.000 claims description 288
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical group [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 262
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 79
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 29
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims description 13
- 238000010030 laminating Methods 0.000 claims description 4
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 claims description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 12
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 description 8
- 230000004323 axial length Effects 0.000 description 7
- 229910018605 Ni—Zn Inorganic materials 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 4
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 3
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 3
- 230000005389 magnetism Effects 0.000 description 3
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 2
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 description 2
- 238000005728 strengthening Methods 0.000 description 2
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 1
- 230000017525 heat dissipation Effects 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 230000003313 weakening effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Description
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単な鉄心形状でありながら漏洩磁路の磁気抵抗を容易かつ均等に調整することができるフィルタリアクトルを得ることを目的とする。
図1はこの発明の実施の形態1におけるフィルタリアクトルとしてのチョークコイル1の接続例を示す接続図、図2はチョークコイル1の構成を模式的に示す平面図である。
図1に示すように、フィルタリアクトルとしてのチョークコイル1は、例えば三相の交流電源2と負荷3との間に、交流電源2と負荷3とを接続する三相の電源線4R、4S、4Tを介して挿入され、交流電源2から電源線4R、4S、4Tを流れる電流の高周波成分を低減する。
共通鉄心11は、例えばNi−Zn系フェライトにより形成されている。共通鉄心11には3個の巻線13R、13S、13Tがそれぞれ独立して巻回され、3個の巻線13R、13S、13Tは、三相の電源線4R、4S、4Tにそれぞれ直列に接続されている。それぞれの巻線13R、13S、13Tの巻き方向は同一で、各巻線13R、13S、13Tを流れるコモンモード電流による磁束が打ち消し合わない方向に生じるように共通鉄心11に巻かれている。本実施の形態1では各巻線13R、13S、13Tはそれぞれ4ターンずつ共通鉄心11に巻回されており、各巻線13R、13S、13Tの断面を図中●印で示している。
漏れ磁束用鉄心12は、3本の脚部120、121、122から形成された断面略Y字形状の鉄心であり、各脚部120、121、122により共通鉄心11内側の各巻線13R、13S、13T間を仕切っている。漏れ磁束用鉄心12の材質は、共通鉄心11の材質より磁束飽和密度の高い材質、例えばMn−Zn系フェライトにより形成されている。
なお、本実施の形態1では環状の共通鉄心として略円筒状の共通鉄心11を用いているが、共通鉄心の形状は略円筒状に限られるものではない。例えば三角形や、六角形など多角形の筒状であってもよく、内側に各巻線13R、13S、13Tを巻回するための各スペースを設けることができればよい。
まず、共通鉄心11の内側の面に沿うように円筒状の支持部材5を配置する。次に、共通鉄心11内に漏れ磁束用鉄心12を挿入する。最後に、共通鉄心11と漏れ磁束用鉄心12とにより仕切られた各スペースに各巻線13R、13S、13Tをそれぞれ巻回する。
三相の交流電源2から電源線4R、4S、4Tを介して各巻線13R、13S、13Tにノーマルモード電流、コモンモード電流が流れるとする。ここで、ノーマルモード電流は、電源電流などの低周波成分とノーマルモードのノイズ電流である高周波成分との両方を含む電流であり、コモンモード電流は、ノイズ電流である高周波成分の電流のみである。
コモンモード電流について検討する。上述の通り、各巻線13R、13S、13Tは全て同じ方向に巻回されている。このため、コモンモード電流による磁束Φ1は、共通鉄心11による閉磁路に発生し、各巻線13R、13S、13Tがコモンモード電流に対するインダクタンスとして作用する。よって、高周波成分の電流であるコモンモード電流を低減することができる。
ノーマルモード電流について検討する。各巻線13R、13S、13Tは全て同じ方向に巻回され、各相のノーマルモード電流は位相がずれているため、共通鉄心11による閉磁路では、ノーマルモード電流による磁束の大部分が互いに打ち消される。しかし、漏れ磁束用鉄心12により各巻線13R、13S、13Tの漏洩磁路が設けられているため、ノーマルモード電流による各相毎の磁束Φ2〜Φ4は、共通鉄心11から漏れ磁束用鉄心12を経由する漏洩磁路にそれぞれ発生し、各巻線13R、13S、13Tがノーマルモード電流に対するインダクタンスとして作用する。このため、ノーマルモード電流のうち高周波成分であるノーマルモードのノイズ電流を低減することができる。なお、図2中磁束Φ2〜Φ4の矢印は、ある時点における磁束の流れる向きを示すものであり、交流電源2から流れる各相の電流の状態に応じて磁束の流れる向きは順次変化する。
まず、漏れ磁束用鉄心12は構造上磁束飽和が生じやすいが、この理由について説明する。
第1に、漏れ磁束用鉄心12は共通鉄心11の内側に配置されるため、漏れ磁束用鉄心12の断面積は、共通鉄心11の内径および使用する巻線の線径によって大きく制限されてしまう。例えば直径5mmの各巻線13R、13S、13Tと、内径30mmの共通鉄心11の場合、漏れ磁束用鉄心12の各脚部120、121、122の幅は7mm程度に制限されてしまう。漏れ磁束用鉄心12の断面積が制限されると、ノーマルモード電流による磁束Φ2〜Φ4により磁束飽和が生じやすい。なお、共通鉄心11に発生する磁束量はコモンモード電流による磁束Φ1の分だけ漏れ磁束用鉄心12に発生する磁束量よりも多い。しかし、コモンモード電流は高周波成分の小さい電流であるため起磁力が小さいこと、また共通鉄心11の断面積は共通鉄心11の外径を大きくすることにより調整できることから、共通鉄心11では磁束飽和は生じにくい。
第2に、漏れ磁束用鉄心12の各脚部120、121、122を流れるノーマルモード電流による磁束Φ2〜Φ4は、弱め合う方向だけでなく強め合う方向にも生じる。例えば図2の例では漏れ磁束用鉄心12の脚部121と脚部122において磁束が強めあう方向に生じている。強め合う方向に磁束が生じると当然磁束量は多くなるため、漏れ磁束用鉄心12の各脚部120、121、122は磁束飽和が生じやすい。
共通鉄心11と漏れ磁束用鉄心12との間に隙間を設ける、すなわち、漏れ磁束用鉄心12を経由する漏洩磁路内に隙間を設けると、この隙間が漏洩磁路の磁気抵抗として作用する。隙間の幅を変えることで漏洩磁路を流れる磁束Φ2〜Φ4の磁束量を調整することができる。仮に漏れ磁束用鉄心12が磁束飽和してしまうと、ノーマルモード電流に対するインダクタンス値が低下してしまうが、本実施の形態1のように隙間により磁束Φ2〜Φ4の磁束量を調整することで、漏れ磁束用鉄心12の磁束飽和を防止することができる。また、隙間を設けることにより磁束Φ2〜Φ4の磁束量を調整できるため、ノーマルモード電流に対するインダクタンス値を調整できる。なお、共通鉄心11と漏れ磁束用鉄心12との間の隙間の幅は、ノーマルモード電流に対する所望のインダクタンス値に基づき決定されている。
上述の通り、漏れ磁束用鉄心12は構造上磁束飽和が生じやすいが、漏れ磁束用鉄心12の材質を磁束飽和密度が高い材質にすることにより、漏れ磁束用鉄心12の磁束飽和を防止することができる。
また、上述の通り、共通鉄心11と漏れ磁束用鉄心12との間に隙間を設けることで、漏洩磁路を流れる磁束Φ2〜Φ4の磁束量が大きくなりすぎることを防止できる。しかし、隙間の幅を大きくしすぎると、磁束量が減るためノーマルモード電流に対するインダクタンス値が低下する。インダクタンス値が低下すると、ノーマルモード電流の高周波成分を効果的に低減することができなくなる。そこで、本実施の形態1のように漏れ磁束用鉄心12の材質を磁束飽和密度が高い材質で形成すると、漏れ磁束用鉄心12の磁束飽和に達するまでの磁束量が増えるため、隙間の幅を小さく抑えてインダクタンス値の低下を防止することができる。
なお、本実施の形態1では共通鉄心11の材質をNi−Zn系フェライト、漏れ磁束用鉄心12の材質をMn−Zn系フェライトとしたが、鉄心の材質はこれらに限られるものではなく、例えば鉄系の材質を用いることもできる。
また、漏れ磁束用鉄心12の断面積を小さくできるため、チョークコイル1全体の小型化を図ることができる。
また、共通鉄心11と漏れ磁束用鉄心12とが別々に形成される別部材であるため、共通鉄心11と漏れ磁束用鉄心12の材質を異なるものとすることが容易にでき、共通鉄心11、漏れ磁束用鉄心12の材質を自由に設定することができる。
なお、隙間を設けた構成でなくても、漏れ磁束用鉄心12の材質を磁束飽和密度の高い材質にすることで、漏れ磁束用鉄心12の磁束飽和を抑制する効果は得られる。
図3はこの発明の実施の形態2におけるチョークコイル1Aの構成を模式的に示す平面図である。実施の形態2は支持部材の構成が実施の形態1とは異なっている。それ以外の構成については上記実施の形態1と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
図3に示すように、本実施の形態2では共通鉄心11と漏れ磁束用鉄心12との間に支持部材としてピンのような棒状の支持棒5Aが配置されている。支持棒5Aは磁性体で形成されており、一端が共通鉄心11に、他端が漏れ磁束用鉄心12に固定されることにより、共通鉄心11に漏れ磁束用鉄心12を均一な幅の隙間を保持して支持している。このようなチョークコイル1Aの製造方法は、円筒状の共通鉄心11内に漏れ磁束用鉄心12を挿入した後、例えば、共通鉄心11の外周側から漏れ磁束用鉄心12の各脚部120、121、122に向かって、軸方向の上方側に3箇所、下方側に3箇所、支持棒5Aを差し込んで共通鉄心11に漏れ磁束用鉄心12を隙間を介して支持する。最後に、共通鉄心11と漏れ磁束用鉄心12とにより仕切られた各スペースに各巻線13R、13S、13Tをそれぞれ巻回する。
各巻線13R、13S、13Tにノーマルモード電流が流れると上記実施の形態1と同様漏れ磁束用鉄心12を経由する漏洩磁路には磁束Φ2〜Φ4が発生する。流れるノーマルモード電流が小さい場合には、発生する磁束量が小さく、磁束Φ2〜Φ4は磁性体である支持棒5A内を通過するように流れる。従って、漏洩磁路の磁気抵抗は小さい。流れるノーマルモード電流が大きくなると、発生する磁束量が大きくなるため、断面積の小さい支持棒5Aの磁束飽和が起こる。そして支持棒5Aの磁束飽和後は、共通鉄心11と漏れ磁束用鉄心12との間の隙間を磁束Φ2〜Φ4が通ることとなり、隙間により漏洩磁路の磁気抵抗が大きくなる。
つまり、支持部材として支持棒5Aを用いると、流れるノーマルモード電流が大きく支持棒5Aの磁束飽和が生じた場合に、隙間が漏れ磁束用鉄心12を経由する漏洩磁路の磁気抵抗として作用し、上記実施の形態1と同様の効果を有する。さらに、共通鉄心11と漏れ磁束用鉄心12との間の隙間を支持棒5Aのような簡単な構成で保持することができ、製造が容易である。
磁性体の支持棒5Aを用いた本実施の形態2のチョークコイル1Aは、各巻線13R、13S、13Tに流れるノーマルモード電流が支持棒5Aの磁束飽和が生じる程度に大きい場合に効果的に用いることができ、ノーマルモード電流の高周波成分を低減することができる。
また、支持棒5Aを共通鉄心11又は漏れ磁束用鉄心12の一部として形成してもよい。例えば共通鉄心11又は漏れ磁束用鉄心12に凸部を設け、この凸部を支持棒として共通鉄心11と漏れ磁束用鉄心12との間の隙間を保持することができる。
また、上記磁性体の支持棒5Aの代わりに、同様の形状の非磁性体の支持棒を用いてもよい。その場合、支持棒内に磁束は流れないため、各巻線13R、13S、13Tに流れるノーマルモード電流の大きさにかかわらず共通鉄心11と漏れ磁束用鉄心12との間の隙間を磁束が通ることとなり、上記実施の形態1と同様の効果を有する。
本実施の形態3では、共通鉄心と漏れ磁束用鉄心の形状の変形例について説明する。図4はこの発明の実施の形態3におけるチョークコイル1B〜1Hの構成を模式的に示す平面図であり、各チョークコイル1B〜1Hの共通鉄心をそれぞれ共通鉄心11B〜11H、漏れ磁束用鉄心をそれぞれ漏れ磁束用鉄心12B〜12Hとする。上記実施の形態1と同様、各巻線13R、13S、13Tは共通鉄心11B〜11Hに巻回されているが、共通鉄心11B〜11Hの外側の各巻線13R、13S、13Tの配置に関しては図示を省略している。また、共通鉄心11B〜11Hと漏れ磁束用鉄心12B〜12Hとの間には、上記実施の形態1、2に記載の支持部材5や、支持部材としての支持棒5Aが配置されるが、図示を省略している。
チョークコイル1Hでは、漏れ磁束用鉄心12Hの断面は円形であり、共通鉄心11Hは円筒状の鉄心の内側から漏れ磁束用鉄心12Hに向かって突出する脚部110H、111H、112Hが設けられた略円筒形状である。共通鉄心11Hの各脚部110H、111H、112Hと漏れ磁束用鉄心12Hとにより各巻線13R、13S、13T間が仕切られている。そして、共通鉄心11Hの各脚部110H、111H、112Hと漏れ磁束用鉄心12Hとの間に均一な幅の隙間が設けられ、ノーマルモード電流により発生する各磁束Φ2〜Φ4の流れる漏洩磁路の磁気抵抗が全て均等になるよう調整されている。
上記実施の形態1〜3で示すような構成のチョークコイルにおいて、共通鉄心および漏れ磁束用鉄心は、鉄損や各巻線の銅損により温度が上昇する。特に漏れ磁束用鉄心は、共通鉄心、巻線、支持部材に取り囲まれているため、外気に接する面積が小さく温度が上昇しやすい。温度が上昇すると漏れ磁束用鉄心の磁性が失われてしまい、ノーマルモード電流の高周波成分の低減が効果的に行われない場合がある。
本実施の形態4では、共通鉄心の内側に配置される漏れ磁束用鉄心の温度上昇の低減を図るために、漏れ磁束用鉄心に放熱用の冷却孔を設けたチョークコイルについて説明する。
なお、図4において、共通鉄心11B〜11D、11G、11Hの外側の各巻線13R、13S、13Tの配置に関しては図示を省略している。また、共通鉄心11B、11Cと、漏れ磁束用鉄心12B、12Cとの間には、例として上記実施の形態2に記載の支持棒5Aを設けている。また、共通鉄心11Gと漏れ磁束用鉄心12Gとの間には、例として上記実施の形態1に記載のシート状で円筒状の支持部材5を設けている。また、共通鉄心11D、11Hと漏れ磁束用鉄心12D、12Hとの間には、例として上記実施の形態1に記載の共通鉄心と漏れ磁束用鉄心との近接する部分にのみに配置されるシート状の支持部材5を設けている。
なお、本実施の形態4では例としてチョークコイル1B〜1D、1G、1Hについて冷却孔6を設ける構成としたが、チョークコイルの形状はこれに限られるものではなく、例えば上記実施の形態1、3に記載のチョークコイル1、1E、1Fに冷却孔6を設けても同様の効果が得られる。
上記実施の形態4では、漏れ磁束用鉄心の温度上昇を低減するために漏れ磁束用鉄心に冷却孔を設ける構成としたが、本実施の形態5ではこれと異なる構成により漏れ磁束用鉄心の温度上昇の低減を図る。
図に示すように、本実施の形態5のチョークコイル1Jは、漏れ磁束用鉄心12Jの軸方向の長さが共通鉄心11Jよりも長く形成されている。共通鉄心11Jの軸方向両端から漏れ磁束用鉄心12Jの両端部がはみ出るように配置されている。その他の構成は、上記実施の形態1のチョークコイル1と同様である。
漏れ磁束用鉄心12Jの共通鉄心11Jからはみ出た部分は外気と接するため、漏れ磁束用鉄心12Jが外気と接する面積が大きくなり、漏れ磁束用鉄心12Jの温度上昇を低減することができる。
なお、本実施の形態5では、漏れ磁束用鉄心12Jの形状が断面略Y字形状のチョークコイル1Jについて説明したが、チョークコイルの形状はこれに限られるものではない。例えば上記実施の形態3で説明したチョークコイル1B〜1Hについて、漏れ磁束用鉄心12B〜12Hを共通鉄心11B〜12Hより軸方向に長くする構成としてもよく、同様の効果が得られる。また、本実施の形態5の構成に加え、さらに上記実施の形態4に記載の冷却孔6を漏れ磁束用鉄心に設ける構成としてもよく、漏れ磁束用鉄心の温度上昇をより低減することができる。
図7は、この発明の実施の形態6におけるチョークコイル1Kを模式的に示す斜視図であり、図中巻線は省略している。チョークコイル1Kの鉄心は、上記実施の形態1とほぼ同形状であり、略円筒状の共通鉄心11Kおよび断面略Y字形状の漏れ磁束用鉄心12Kとにより構成されている。共通鉄心11Kは軸方向に3分割された共通鉄心片11Lを積層することにより形成されており、この点が上記実施の形態1と異なっている。
共通鉄心11Kと漏れ磁束用鉄心12Kとの間には均一な幅の隙間が設けられ、この隙間が漏れ磁束用鉄心12Kを経由する漏洩磁路の磁気抵抗として作用し、ノーマルモード電流により発生する磁束量を調整する。均一な幅の隙間を設けるために、共通鉄心11Kと漏れ磁束用鉄心12Kの各表面は精度よく加工されることが求められる。しかし、特に、共通鉄心11Kの内側表面の加工は軸方向の長さが長くなるほど難しくなる。本実施の形態6では、軸方向長さの短い共通鉄心片11Lを積層することにより共通鉄心11Kを形成しているため、共通鉄心11Kの内側表面の加工精度を向上させることができる。
積層された共通鉄心11Kが同じ中心軸上に共通鉄心片11Lが複数積層される形状にすることにより、すべての積層部分において共通鉄心11Kと漏れ磁束用鉄心12Kとの隙間の幅が均一になるように積層される。
図に示すように、一の共通鉄心片11Nの内側に一の漏れ磁束用鉄心片12Nを配置して一セットとし、これを複数セット(本実施の形態6の別例では2セット)積層してから全セット一緒に巻線13R、13S、13Tが巻回されている。
この場合、セットとなる各々の共通鉄心片11Nと漏れ磁束用鉄心片12Nにおいて、共通鉄心片11Nと漏れ磁束用鉄心片12Nとの隙間が支持棒等の支持部材で維持されていればよく、各セットの中心を必ずしも同軸上に並べる必要はない。なお、漏れ磁束用鉄心12Mは、Y字形状にねじれなく積層されることにより、各巻線13R、13S、13Tのインピーダンスが均等となり望ましいが、ノーマルモード電流における磁路の磁気抵抗は、共通鉄心片11Nと漏れ磁束用鉄心12Nとの間の隙間が支配的となるため、これに制約されることはない。
このような構成により、共通鉄心11Mだけでなく漏れ磁束用鉄心12Mの加工精度を向上させることができ、より高精度なチョークコイル1Mを得ることができる。
また、本実施の形態6および実施の形態6の別例では、共通鉄心のみ、または共通鉄心と漏れ磁束用鉄心両方を積層構造とするものについて説明したが、必要に応じて、漏れ磁束用鉄心のみを積層構造としてもよい。
特に大きなリアクタンス値を必要とするチョークコイルを形成する場合は、チョークコイルの軸方向長さを長くする必要があるため、本実施の形態6のような構成が有効となる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
5 支持部材、5A 支持部材としての支持棒、6 冷却孔、
11,11B〜11H,11J,11K,11M 共通鉄心、
11L,11N 共通鉄心片、
12,12B〜12H,12J,12K,12M 漏れ磁束用鉄心、
12L,12N 漏れ磁束用鉄心片、13R,13S,13T 巻線、
Φ1〜Φ4 磁束。
Claims (13)
- 複数個の巻線がそれぞれ独立して巻回される環状の共通鉄心と、上記共通鉄心の内側に配置される漏れ磁束用鉄心とを備え、
上記共通鉄心と上記漏れ磁束用鉄心とにより上記各巻線間が仕切られ、
上記漏れ磁束用鉄心には上記各巻線を流れるノーマルモード電流により磁束が生じ、上記巻線が上記ノーマルモード電流に対するインダクタンスとして作用し、
上記共通鉄心には上記ノーマルモード電流と上記各巻線を流れるコモンモード電流により磁束が生じ、上記巻線が上記コモンモード電流に対するインダクタンスとして作用し、
上記共通鉄心と上記漏れ磁束用鉄心との間に隙間を設け、上記隙間の幅を均一に保持して支持する支持部材を上記共通鉄心と上記漏れ磁束用鉄心に向かって差し込んで配置させたことを特徴とするフィルタリアクトル。 - 上記支持部材は、磁性体により形成される棒状あるいは断面線状の支持部材であることを特徴とする請求項1に記載のフィルタリアクトル。
- 上記支持部材は、磁性体により形成されるくさび形の支持部材であることを特徴とする請求項1に記載のフィルタリアクトル。
- 上記共通鉄心と上記漏れ磁束用鉄心とは異なる材質により形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のフィルタリアクトル。
- 上記支持部材は、非磁性体により形成されることを特徴とする請求項1に記載のフィルタリアクトル。
- 上記漏れ磁束用鉄心の材質は上記共通鉄心より磁束飽和密度が高い材質で形成されていることを特徴とする請求項4に記載のフィルタリアクトル。
- 上記漏れ磁束用鉄心の材質は上記共通鉄心より高温下での磁気特性が高い材質で形成されていることを特徴とする請求項4に記載のフィルタリアクトル。
- 上記漏れ磁束用鉄心は冷却孔を備えたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のフィルタリアクトル。
- 上記共通鉄心は筒状であり、上記共通鉄心の中心軸方向長さより上記漏れ磁束用鉄心の中心軸方向の長さが長いことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のフィルタリアクトル。
- 上記共通鉄心と上記漏れ磁束用鉄心との間の上記隙間の幅は、上記ノーマルモード電流に対する所望のインダクタンス値に基づいて決定されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のフィルタリアクトル。
- 上記共通鉄心は筒状であり、複数の共通鉄心片を中心軸方向に積層して形成されていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のフィルタリアクトル。
- 上記共通鉄心は筒状であり、上記漏れ磁束用鉄心は、複数の漏れ磁束用鉄心片を上記共通鉄心の中心軸方向に積層して形成されていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のフィルタリアクトル。
- 複数個の巻線がそれぞれ独立して巻回される環状の共通鉄心と、上記共通鉄心の内側に配置される漏れ磁束用鉄心とを備え、
上記共通鉄心と上記漏れ磁束用鉄心とにより上記各巻線間が仕切られ、
上記漏れ磁束用鉄心には上記各巻線を流れるノーマルモード電流により磁束が生じ、上記巻線が上記ノーマルモード電流に対するインダクタンスとして作用し、
上記共通鉄心には上記ノーマルモード電流と上記各巻線を流れるコモンモード電流により磁束が生じ、上記巻線が上記コモンモード電流に対するインダクタンスとして作用し、
上記共通鉄心と上記漏れ磁束用鉄心との間に隙間を設けたフィルタリアクトルの製造方法であって、
上記漏れ磁束用鉄心を上記環状の共通鉄心内に挿入して上記共通鉄心と隙間を介して配置する工程と、上記隙間の幅を均一に保持して支持する支持部材を上記共通鉄心と上記漏れ磁束用鉄心に向かって差し込んで配置させる工程と、上記共通鉄心と上記漏れ磁束用鉄心とにより仕切られた空間に上記各巻線をそれぞれ巻回する工程とを備えることを特徴とするフィルタリアクトルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011211760A JP5709711B2 (ja) | 2011-09-28 | 2011-09-28 | フィルタリアクトルおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011211760A JP5709711B2 (ja) | 2011-09-28 | 2011-09-28 | フィルタリアクトルおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013074084A JP2013074084A (ja) | 2013-04-22 |
JP5709711B2 true JP5709711B2 (ja) | 2015-04-30 |
Family
ID=48478332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011211760A Active JP5709711B2 (ja) | 2011-09-28 | 2011-09-28 | フィルタリアクトルおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5709711B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106098334A (zh) * | 2015-04-27 | 2016-11-09 | 株式会社村田制作所 | 线圈部件 |
Families Citing this family (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6206634B2 (ja) * | 2012-11-12 | 2017-10-04 | 北川工業株式会社 | フェライトコア及びノイズ対策部品 |
US20170040099A1 (en) * | 2014-03-21 | 2017-02-09 | General Electric Company | Electromagnetic apparatus and method for providing the same |
JP6380750B2 (ja) * | 2014-04-15 | 2018-08-29 | Tdk株式会社 | 永久磁石および可変磁束モータ |
JP2016018929A (ja) * | 2014-07-09 | 2016-02-01 | Necトーキン株式会社 | リアクトル及びこれを用いた直流電圧変換装置 |
US10008322B2 (en) * | 2014-10-29 | 2018-06-26 | General Electric Company | Filter assembly and method |
CN104700988A (zh) * | 2015-03-15 | 2015-06-10 | 钟显华 | 三相宽频复合电感及采用该电感的emi滤波电器装置 |
JP6360086B2 (ja) * | 2015-09-17 | 2018-07-18 | ファナック株式会社 | 鉄心部およびコイルを備えた三相リアクトル |
DE102016010901B4 (de) | 2015-09-17 | 2022-12-01 | Fanuc Corporation | Dreiphasen-Reaktor mit Eisenkerneinheiten und Spulen |
JP6496237B2 (ja) | 2015-11-30 | 2019-04-03 | ファナック株式会社 | 各相で一定のインダクタンスが得られる多相リアクトル |
JP6450717B2 (ja) * | 2016-01-28 | 2019-01-09 | ファナック株式会社 | 鉄心部およびコイルを備えた三相リアクトル |
US10748703B2 (en) | 2016-01-28 | 2020-08-18 | Fanuc Corporation | Three-phase reactor comprising iron-core units and coils |
JP6706729B2 (ja) * | 2016-09-05 | 2020-06-10 | 東京都公立大学法人 | 三相インダクタ及びその製造方法 |
JP6450739B2 (ja) | 2016-12-22 | 2019-01-09 | ファナック株式会社 | 電磁機器 |
JP2018125327A (ja) | 2017-01-30 | 2018-08-09 | ファナック株式会社 | インダクタンス可変機能を有する多相鉄心リアクトル |
JP1590155S (ja) | 2017-03-23 | 2017-11-06 | ||
JP1590157S (ja) | 2017-03-23 | 2017-11-06 | ||
JP1590158S (ja) | 2017-03-23 | 2017-11-06 | ||
JP1590156S (ja) | 2017-03-23 | 2017-11-06 | ||
WO2018189170A1 (en) * | 2017-04-10 | 2018-10-18 | Abb Schweiz Ag | Magnetic adjustment member for multi-phase inductor |
JP6490156B2 (ja) * | 2017-07-06 | 2019-03-27 | ファナック株式会社 | 鉄心およびコイルを備えたリアクトル |
JP6680820B2 (ja) * | 2018-03-20 | 2020-04-15 | ファナック株式会社 | 多段構造電磁機器 |
JP2019192867A (ja) * | 2018-04-27 | 2019-10-31 | スミダコーポレーション株式会社 | リアクトル装置 |
JP6506462B2 (ja) * | 2018-11-08 | 2019-04-24 | ファナック株式会社 | 各相で一定のインダクタンスが得られる多相リアクトル |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2245208C3 (de) * | 1972-09-14 | 1978-10-12 | Siemens Ag, 1000 Berlin Und 8000 Muenchen | Funk-Entstördrossel |
JPS5175545U (ja) * | 1974-12-10 | 1976-06-14 | ||
JPH04355906A (ja) * | 1991-02-20 | 1992-12-09 | Yokogawa Electric Corp | チョ―クコイル及びスイッチング電源装置のノイズ低減装置 |
JPH09148144A (ja) * | 1995-11-27 | 1997-06-06 | Mitsubishi Electric Corp | ノイズフィルタ用インダクタ |
JP3509436B2 (ja) * | 1996-12-02 | 2004-03-22 | 松下電器産業株式会社 | ノイズフィルタ |
JP2000208343A (ja) * | 1999-01-19 | 2000-07-28 | Okaya Electric Ind Co Ltd | コモンモ―ドチョ―クコイル |
JP2000269039A (ja) * | 1999-03-16 | 2000-09-29 | Tdk Corp | 低背型表面実装コイル部品 |
JP2002064019A (ja) * | 2000-08-22 | 2002-02-28 | Sony Corp | 磁心及びこの磁心を備えるコイル装置 |
JP2002313635A (ja) * | 2001-04-10 | 2002-10-25 | Mitsumi Electric Co Ltd | インダクタのギャップ管理方法 |
JP2005294368A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Tdk Corp | インダクタ及びフィルタ素子 |
JP4453444B2 (ja) * | 2004-05-28 | 2010-04-21 | 株式会社村田製作所 | コモンモードチョークコイル |
JP2007300700A (ja) * | 2006-04-27 | 2007-11-15 | Sanken Electric Co Ltd | ノイズ低減用リアクトル及びノイズ低減装置 |
JP4935609B2 (ja) * | 2007-10-02 | 2012-05-23 | ダイキン工業株式会社 | リアクトルの使用方法 |
-
2011
- 2011-09-28 JP JP2011211760A patent/JP5709711B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106098334A (zh) * | 2015-04-27 | 2016-11-09 | 株式会社村田制作所 | 线圈部件 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013074084A (ja) | 2013-04-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5709711B2 (ja) | フィルタリアクトルおよびその製造方法 | |
US10629360B2 (en) | Reactor having iron cores and coils | |
JP5391168B2 (ja) | 複合型変圧器 | |
US11244780B2 (en) | Storage choke | |
JP5319630B2 (ja) | 複合型変圧器 | |
JP2008205466A (ja) | 磁気部品 | |
US7148782B2 (en) | Magnetic core for stationary electromagnetic devices | |
JP6397349B2 (ja) | 三相五脚型鉄心および静止電磁機器 | |
US20230162911A1 (en) | Multi-coil inductor | |
JP2011222711A (ja) | リアクトル装置及びその製造方法 | |
JP2018064010A (ja) | コイル部品およびそれを備えた電源装置 | |
JP2010267816A (ja) | トランスおよびチョークコイル | |
JP6445810B2 (ja) | インターリーブ用チョークコイル | |
JP2006303304A5 (ja) | ||
JP6047887B2 (ja) | チョークコイル | |
JP7176174B2 (ja) | コイル部品用コア、及び、コイル部品 | |
JP6278153B1 (ja) | 変圧器 | |
JP2012204814A (ja) | コア、トランス、チョークコイル及びスイッチング電源装置 | |
JP6495148B2 (ja) | トランス | |
JP2006286667A (ja) | インダクタンス部品 | |
JP6171384B2 (ja) | トランス | |
US20170213631A1 (en) | Core for an electrical induction device | |
KR101995216B1 (ko) | 보빈 및 이를 포함하는 토로이달 인덕터 | |
US8854172B2 (en) | Inductor and transformer | |
JP6559992B2 (ja) | インダクタンス素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130920 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140519 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140603 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140725 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150203 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150303 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5709711 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |