JP6680820B2 - 多段構造電磁機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁機器、例えば三相変圧器、単相変圧器等に関する。
従来、U字形状又はE字形状の鉄心とその鉄心に巻回されたコイルとを含む変圧器が使用されている。このような変圧器ではコイルが変圧器の外部に露出しているため、コイルから漏れ磁束が発生するという問題を有している。このような漏れ磁束は、コイル近傍の金属部分に渦電流を発生させ、それにより変圧器の金属部分を発熱させる要因となり得る。一般には、コイル近傍にシールド板を配置することにより、このような漏れ磁束を抑制することが行われる(例えば、特許文献1参照)。
また、変圧器では、設置面積を低減できる構成であることが望まれる。特許文献2には、三脚鉄心を用いた多重変圧器についてではあるが、設置面積の低減に関して、「この発明は前述のように、両側脚と中央脚との両端が端部継鉄で接合された三脚鉄心の両側脚の長手方向が垂直方向となるように配設されるとともに、前記両側脚に前記巻線が巻回される。前記巻線間には両側脚と中央脚とを接合する中間継鉄が配される。前記三脚鉄心が各相ごとに1台ずつ設けられ、前記各三脚鉄心にそれぞれ各相の巻線が巻回されるようにすると、例えば三相の場合、三脚鉄心は3台で済む。これにより、従来の図5の装置より、大幅に設置面積が縮小され、用地難が解消される。六多重変圧器の場合は、設置面積が半分になる。」と記載されている(段落0021参照)。
特公平5−52650号公報 特開平9−120919号公報
変圧器等の電磁機器において、コイルからの漏れ磁束を抑制できると共に、設置面積も低減できる構成であることが望まれている。
本開示の一態様は、多段に積み上げられた複数の電磁部品を具備し、前記複数の電磁部品のそれぞれは、外周部鉄心と、前記外周部鉄心の内面側において周方向に間隔をおいて配列された少なくとも三つの脚部鉄心と、前記少なくとも三つの脚部鉄心のそれぞれに巻き回されたコイルと、を有し、前記少なくとも三つの脚部鉄心のそれぞれは、前記コイルの巻き軸線の方向における一方の端部が前記外周部鉄心に磁気的に結合されると共に、前記巻き軸線の方向における他方の端部が、前記少なくとも三つの脚部鉄心のうちの他の脚部鉄心における前記他方の端部に磁気的に結合するように配置され、前記多段に積み上げられた前記複数の電磁部品のうち一つの段の電磁部品の前記少なくとも三つの脚部鉄心に巻回されたコイルと、前記多段に積み上げられた前記複数の電磁部品のうち他の段の電磁部品の前記少なくとも三つの脚部鉄心に巻回されたコイルは、それぞれ、直列に接続されている、多段構造電磁機器である。
上記態様によれば、電磁機器として、コイルからの漏れ磁束を抑制できると共に、設置面積も低減することが可能である。
添付図面に示される本発明の典型的な実施形態の詳細な説明から、本発明のこれらの目的、特徴および利点ならびに他の目的、特徴および利点がさらに明確になるであろう。
第1実施形態に係る多段構造多相変圧器の斜視図である。 図1Aの多段構造多相変圧器を上方から見た場合の平面図である。 図1Aの多段構造多相変圧器の上下に重なるコイルにおける、1次側と2次側の電磁的な結合を表すイメージ図である。 図1Aの多段構造多相変圧器を筐体フレームに組み付けた状態を表す斜視図である。 図1Aの多段構造多相変圧器を筐体フレームに組み付けた状態を表す側面図である。 図1Aの多段構造多相変圧器の三相変圧器としての使用例を示す図である。 第2実施形態に係る多段構造多相変圧器の一つの層を構成する多相変圧器を水平方向に平行な面で切断した場合の断面図を示す。 第3実施形態に係る多段構造多相変圧器の一つの層を構成する多相変圧器を水平方向に平行な面で切断した場合の断面図を示す。 比較例としての1段構成の多相変圧器の斜視図である。 図7Aの多相変圧器を上方から見た平面図である。 図7Aの多相変圧器のコイルにおける、各相の1次側と2次側の電磁的な結合を表すイメージ図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。参照する図面において、同様の構成部分または機能部分には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これらの図面は縮尺を適宜変更している。また、図面に示される形態は本発明を実施するための一つの例であり、本発明は図示された形態に限定されるものではない。本発明の実施形態に係る電磁機器は、例えば変圧器、リアクトル等である。
第1実施形態
図1Aは第1実施形態に係る多段構造電磁機器10の斜視図であり、図1Bは、多段構造電磁機器10を上方から見た場合の平面図である。なお、多段構造電磁機器10は多相変圧器(具体的には三相変圧器)として用いられるものであるため、以下では、多段構造多相変圧器10と呼ぶこととする。図1A,1Bに示されるように、多段構造多相変圧器10は、2つの多相変圧器(電磁部品)11及び21を上下2段に重ねた構造を有している。多相変圧器11及び21は、同一の構造を有している。以下では、多相変圧器11の構造について詳細に説明するが、その説明は、多相変圧器21についても同様に当てはまる。
図1A及び図1Bに示すように、多相変圧器11は、平面視において六角形の外形を有する外周部鉄心19と、外周部鉄心19の内側に配置された三つの鉄心コイル15〜17とを有する。三つの鉄心コイル15〜17は、それぞれ、鉄心(脚部鉄心)15a〜17aと、鉄心15a〜17aに巻回されたコイル15b〜17bとを有する。各コイル15b〜17bは、1次コイル及び2次コイルの両方を含み得る。鉄心15a〜17aは、外周部鉄心19と一体に形成されても良く、或いは外周部鉄心19とは別体として構成され、外周部鉄心19と接触或いは磁気的に結合するように配置されていても良い。
3つの鉄心コイル15〜17は、同一のサイズ及び形状を有し、外周部鉄心19の内側において、外周部鉄心19の中心部Pの周りの周方向において等間隔に配置されている。鉄心コイル15〜17の鉄心15a〜17aの中心部P側の先端部同士は互いに密着している。この場合、3つの鉄心コイル15〜17の中心軸線(巻き軸線)l0のうち、隣接する2つの中心軸線l0は120度の角度をなすように中心部Pで交わる。また、3つの鉄心コイル15〜17の中心軸線l0に沿って伸びる鉄心15a〜17aのそれぞれの中心部P側の先端部は、中心部Pに向かって収斂する形状となっており、先端部は約120度の角度を形成している。このように3つの鉄心コイル15〜17を外周部鉄心19で取り囲む構成とすることにより、各コイル15b〜17bからの磁束が外周部鉄心19の外部に漏洩するのを抑制することができる。したがって、多相変圧器10の外部にシールド板を配置する必要性をなくすことができ、コスト低減を実現することができる。また、上記構成を有する多相変圧器10を三相変圧器として使用した場合には、三相の磁路長が構造的に等しくなるという利点がある。
なお、図1A及び1Bに示すように、各多相変圧器11,21を構成する鉄心は、同一のサイズ及び形状を有する3つの鉄心部分9から構成されていても良い。各多相変圧器11,21の鉄心を三分割構成とすることにより、多段構造多相変圧器10を効率的に組み立てることが可能になる。各鉄心部分9は、例えば、複数の鉄板、炭素鋼板、電磁鋼板を積層して構成される。
本実施形態に係る多段構造多相変圧器10では、多相変圧器11及び21を重ねた状態において上下に重なる2つのコイル(例えば、図1A示したコイル17bとコイル27b)を直列に接続して使用する。すなわち、上下に重なったコイルを直列接続して一つの相のコイルが構成される。なお、コイル17b及び27bがそれぞれ1次巻き線及び2次巻き線を有する場合には、コイル17b中の1次巻き線とコイル27b中の1次巻き線を直列接続し、コイル17b中の2次巻き線とコイル27b中の2次巻き線を直列接続する。このように結線を行うことにより、図2にイメージ図として示したように、1次側のコイルとしては上段のコイル(17b)中の1次巻き線の巻き数と下段のコイル(17b)中の1次巻き線の巻き数の合計の巻き数を確保し、また、2次側のコイルとしては上段のコイル(17b)中の2次巻き線の巻き数と下段のコイル(17b)中の2次巻き線の巻き数の合計の巻き数を確保した状態で、1次側と2次側とを電磁的に結合することができることとなる。すなわち、本実施形態に係る多段構造多相変圧器10では、各相の巻き数は、上下に重なるコイルの巻き数を合計したものとすることができる。
本実施形態に係る多段構造多相変圧器10は、2つの多相変圧器11及び21を上下2段に重ねたこと(すなわち、2つの多相変圧器11及び21を、各コイル15b〜17bの巻き軸線l0を含む平面と垂直な方向に沿って見たときに互いに重なり合うように積み上げたこと)により設置面積を低減できるという有利さを有する。多段構造多相変圧器10の設置面積の低減に関する有利さを説明する為に、図7A及び図7Bに比較例として示した1段構成の多相変圧器と対比して説明する。図7Aは比較例としての1段構成の多相変圧器70の斜視図、図7Bは多相変圧器90を上方から見た平面図である。多相変圧器70は、各部分及び全体のサイズに関する点を除き、全般的な構造は、図1Aの多相変圧器11と同様である。すなわち、多相変圧器90は、図7Bの平面視において六角形状の外形を有する外周部鉄心91と、外周部鉄心91の内側に配置された三つの鉄心コイル95〜97とを有する。三つの鉄心コイル95〜97は、同一のサイズ及び形状を有し、図7Bの平面視において、外周部鉄心91の中心の周りの円周方向において等間隔に配置されている。三つの鉄心コイル95〜97は、それぞれ、鉄心95a〜97aと、鉄心95a〜97aに巻回されたコイル95b〜97bとを有する。各コイル95b〜97bは、1次コイル及び2次コイルの両方を含み得る。3つの鉄心コイル95〜97は、外周部鉄心91の内側に、外周部鉄心91に取り囲まれるように配置されている。
本実施形態にかかる多段構造多相変圧器10の各相と、比較例の多相変圧器90の各相が同じ巻き数を有し、三相変圧器として同等の性能を有する場合について考える。この場合、本実施形態にかかる多段構造多相変圧器10では各相のコイルが上下2段構成となっている為、コイル長L1を、多相変圧器90におけるコイル長L0と比較して概ね1/2の長さに低減することができる(図1A及び1B、図7A及び図7B参照)。したがって、多段構造多相変圧器10を上方から見た場合の六角形状の外形により規定される接地面積を、比較例の多相変圧器90を上方から見た場合の六角形状の外形により規定される接地面積と比較して、コイル長の低減に相当する分量の低減を実現することができる。別の表現では、図1Bの平面視における多段構造多相変圧器10の六角形の外形の外接円D1の半径r1について、図7Bの平面視における比較例の多相変圧器90の六角形の外形の外接円D0の半径r0と比較して、コイル長の低減に相当する分量の低減を実現することができる。
図8に、多相変圧器90における各相の1次側と2次側の電磁的な結合のイメージ図を示す。図2と図8とを対比することによって、本実施形態にかかる多段構造多相変圧器10の各相における1次側と2次側の電磁的な結合の状態をよりいっそう理解できるであろう。
次に、本実施形態にかかる多段構造多相変圧器10を1つの製品として組み立てる場合の組立て構造の例について図3A及び図3Bを参照して説明する。図3Aは、多段構造多相変圧器10を筐体フレーム200に組み付けた状態を表す斜視図であり、図3Bは、多段構造多相変圧器10を筐体フレーム200に組み付けた状態を表す側面図である。多段構造多相変圧器10を筐体フレーム200に組み付ける場合、図3A及び3Bに示すように、上段の多相変圧器11を第1上部プレート101と第1下部プレート102との間に挟んだ状態でボルト131で固定する。また、下段の多相変圧器21は、第2上部プレート201と第2下部プレート202との間に挟んだ状態でボルト131で固定する。
第1下部プレート102の図3A中の左斜め上側の側面と右斜め下側の側面は、下方に伸びるように形成され、1対の側壁面251、252を構成している。第2下部プレート202の図3A中の左斜め上側の側面と右斜め下側の側面は、図3Bのように上段の多相変圧器11の各コイルの下面と下段の多相変圧器21の各コイルの上面の間に隙間ができる状態で、1対の側壁面251、252にそれぞれ固定される。以上のように、多段構造多相変圧器10が固定フレーム200に組み付けられる。
図4は、上述の多段構造多相変圧器10の三相変圧器としての使用例を示す図である。図4に示されるように、多段構造多相変圧器10は三相交流電源PSの下流に配置することができる。
本実施形態では、上段の多相変圧器11と下段の多相変圧器21は、同じサイズ及び形状を有する。このように同じサイズ及び形状の多相変圧器を多段に積み上げる構成とすることで、上下の多相変圧器の磁束のアンバランスが生じないようにすることが可能となる。ただし、本発明の構成はこのような例に限定されるものではない。
第2実施形態
上述の第1実施形態では、各層の多相変圧器(11,21)は外周部鉄心の内側に3つの鉄心コイルを有する構成であったが、外周部鉄心の内側に配置する鉄心コイルの数は上述の第1実施形態の例に限られない。図5は、多段構造多相変圧器を構成する各層の多相変圧器が、6つの鉄心コイルを有する場合の構成例を示している。図5は、多段構造多相変圧器の一つの層を構成する多相変圧器50を水平方向に平行な面で切断した場合の断面図を示している。図5に示される多相変圧器50は、平面視において六角形の外形を有する外周部鉄心40と、外周部鉄心40の内側に配置された六つの鉄心コイル31〜36とを有する。6つの鉄心コイル31〜36は、それぞれ、鉄心(脚部鉄心)41〜46と、鉄心41〜46に巻回されたコイル51〜56とを有する。六つの鉄心コイル31〜36は、同一の形状及びサイズを有し、外周部鉄心40の内側において、外周部鉄心40の中心部Pの周りの周方向において等間隔に配置されている。
このように、多相変圧器50が3の倍数の鉄心コイルを有する場合、多相変圧器50を三相変圧器として用いることができる。この場合、各コイルを直列或いは並列で接続することができる。第2実施形態の多段構造多相変圧器は、第1実施形態の場合と同様に多相変圧器50を上下に2段以上重ねることによって構成される。第1実施形態の場合と同様に、上下に重なるコイルは直列に接続される。各層の多相変圧器50が図5の構成を有する場合にも、接地面積に関して図1A、1Bに示した多段構造多相変圧器10と同様の効果を得ることができる。
第3実施形態
上述の第1実施形態では、多段構造電磁機器における各層を構成する変圧器(11,21)は外周部鉄心の内側に3つの鉄心コイルを有する構成であったが、各層を構成する変圧器は図6に示すように四つの鉄心コイルを有する構成であっても良い。この構成の場合には、各層の変圧器を単相変圧器として機能させることができる。図6は、多段構造の単相変圧器の一つの層を構成する単相変圧器50aを水平方向に平行な面で切断した場合の断面図を示している。図6に示される単相変圧器50aは、平面視において六角形の外形を有する外周部鉄心40aと、外周部鉄心40aの内側に配置された四つ鉄心コイル31a〜34aとを有する。四つの鉄心コイル31a〜34aは、それぞれ、鉄心(脚部鉄心)41a〜44aと、鉄心41a〜44aに巻回されたコイル51a〜54aとを有する。四つ鉄心コイル31a〜34aは、同一の形状及びサイズを有し、外周部鉄心40aの内側において、外周部鉄心40aの中心部Pの周りの周方向において等間隔に配置されている。
図6のように4つ以上の偶数の鉄心コイルを有するように各層の変圧器を構成することで、各層の変圧器を単相変圧器として用いることができる。一例として、図6における左右方向の一組の鉄心コイル32a、34aで一つの単相変圧器を構成し、また、図6における上下方向の一組の鉄心コイル31a,33aで一つの単相変圧器を構成することができる。
第3実施形態の多段構造単相変圧器は、第1実施形態の場合と同様に単相変圧器50aを上下に2段以上重ねることによって構成される。第1実施形態の場合と同様に、上下に重なるコイルは直列に接続される。各層の単相変圧器が図6の構成を有する場合にも、接地面積に関して図1A、1Bに示した多段構造多相変圧器10と同様の効果を得ることができる。
以上、典型的な実施形態を用いて本発明を説明したが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなしに、上述の各実施形態に変更及び種々の他の変更、省略、追加を行うことができるのを理解できるであろう。
上述の第1実施形態では、変圧器を上下に2段に積み重なる構成例を示したが、変圧器を積み重ねる段数は3段以上であっても良い。
外周部鉄心の内側に周方向に配置する鉄心コイルの数は上述の例に限られない。外周部鉄心の内側に3以上の様々な数の鉄心コイルを有する変圧器を構成することができる。
上述の第1実施形態では、図1Bに示されるように鉄心コイル15〜17の鉄心15a〜17aの中心部P側の先端部同士は互いに密着しているが、鉄心15a〜17aの先端部同士はギャップを介して結合される構成であっても良い。
各層の変圧器を構成する鉄心は、分割されておらず、一体的な構造を有していても良い。また、鉄心の製法も、複数の鉄板の積層によるもの以外にも、当分野で知られた様々な製法を用いることができる。
また、本開示の課題を解決するために、以下のような各種の態様とその効果を提供することができる。なお、以下の態様の説明文における括弧内の番号は本開示の図面の参照符号に対応する。
例えば、本開示の第一態様は、多段に積み上げられた複数の電磁部品(11,21)を具備し、前記複数の電磁部品(11,21)のそれぞれは、外周部鉄心(19)と、前記外周部鉄心(19)の内面側において周方向に間隔をおいて配列された少なくとも三つの脚部鉄心(15a〜17a)と、前記少なくとも三つの脚部鉄心(15a〜17a)のそれぞれに巻き回されたコイル(15b〜17b)と、を有し、前記少なくとも三つの脚部鉄心(15a〜17a)のそれぞれは、前記コイルの巻き軸線の方向における一方の端部が前記外周部鉄心(19)に磁気的に結合されると共に、前記巻き軸線の方向における他方の端部が、前記少なくとも三つの脚部鉄心のうちの他の脚部鉄心における前記他方の端部に磁気的に結合するように配置され、前記多段に積み上げられた前記複数の電磁部品(11,21)のうち一つの段の電磁部品(11)の前記少なくとも三つの脚部鉄心に巻回されたコイル(15b〜17b)と、前記多段に積み上げられた前記複数の電磁部品のうち他の段の電磁部品(21)の前記少なくとも三つの脚部鉄心に巻回されたコイルは、それぞれ直列に接続されている、多段構造電磁機器(10)である。
上記第一態様によれば、電磁機器として、コイルからの漏れ磁束を抑制できると共に、設置面積も低減することが可能である。
また、本開示の第二態様は、上記第一態様の多段構造電磁機器(10)であって、前記一つの段の電磁部品(11)の前記少なくとも三つの脚部鉄心の数と、前記他の段の電磁部品(21)の前記少なくとも三つの脚部鉄心の数とは同数である。
また、本開示の第三態様は、上記第一態様又は第二態様の多段構造電磁機器(10)であって、前記複数の電磁部品(11,21)は、前記外周部鉄心(19)及び前記少なくとも三つの脚部鉄心(15a〜17a)の形状及びサイズ、及び、前記コイル(15b〜17b)の巻き数に関し同一の構成である。
また、本開示の第四態様は、上記第一態様から第三態様のいずれかの多段構造電磁機器(10)であって、前記複数の電磁部品(11,21)のそれぞれは、前記少なくとも三つの脚部鉄心のコイル(15b〜17b)の前記巻き軸線(l0)が同一平面内に含まれるように構成され、前記複数の電磁部品(11,21)は、前記同一平面と垂直な方向に沿って見たときに互いに重なり合うように積み上げられている。
また、本開示の第五態様は、上記第一態様から第四態様のいずれかの多段構造電磁機器(10)であって、前記複数の電磁部品(11,21)のそれぞれにおける前記少なくとも三つの脚部鉄心の数は3の倍数である。
また、本開示の第六態様は、上記第一態様から第四態様のいずれかの多段構造電磁機器であって、前記複数の電磁部品(50A)のそれぞれにおける前記少なくとも三つの脚部鉄心の数は4以上の偶数である。
また、本開示の第七態様は、上記第一態様から第六態様のいずれかの多段構造電磁機器(10)であって、前記コイルは、1次コイル及び2次コイルの少なくとも一方を含む。
また、本開示の第八態様は、上記第一態様から第七態様のいずれかの多段構造電磁機器(10)であって、前記複数の電磁部品(11,21)は変圧器を構成する。
9 鉄心部分
10 多段構造多相変圧器
11 多相変圧器
15,16,17 鉄心コイル
15a,16a,17a 鉄心
15b,16b,17b コイル
19 外周部鉄心
21 多相変圧器
27b コイル
31〜36 鉄心コイル
31a〜34a 鉄心コイル
41〜46 鉄心
41a〜44a 鉄心
51〜56 コイル
51a〜54a コイル
40 外周部鉄心
50 多相変圧器
50A 多相変圧器
101 第1上部プレート
102 第1下部プレート
200 筐体フレーム
201 第2上部プレート
202 第2下部プレート
251,252 側壁面

Claims (8)

  1. 多段に積み上げられた複数の電磁部品を具備し、
    前記複数の電磁部品のそれぞれは、
    外周部鉄心と、
    前記外周部鉄心の内面側において周方向に間隔をおいて配列された少なくとも三つの脚部鉄心と、
    前記少なくとも三つの脚部鉄心のそれぞれに巻き回されたコイルと、を有し、
    前記少なくとも三つの脚部鉄心のそれぞれは、前記コイルの巻き軸線の方向における一方の端部が前記外周部鉄心に磁気的に結合されると共に、前記巻き軸線の方向における他方の端部が、前記少なくとも三つの脚部鉄心のうちの他の脚部鉄心における前記他方の端部に磁気的に結合するように配置され、
    前記多段に積み上げられた前記複数の電磁部品のうち一つの段の電磁部品の前記少なくとも三つの脚部鉄心に巻回されたコイルと、前記多段に積み上げられた前記複数の電磁部品のうち他の段の電磁部品の前記少なくとも三つの脚部鉄心に巻回されたコイルは、それぞれ、直列に接続されている、
    多段構造電磁機器。
  2. 前記一つの段の電磁部品の前記少なくとも三つの脚部鉄心の数と、前記他の段の電磁部品の前記少なくとも三つの脚部鉄心の数とは同数である、請求項1に記載の多段構造電磁機器。
  3. 前記複数の電磁部品は、前記外周部鉄心及び前記少なくとも三つの脚部鉄心の形状及びサイズ、及び、前記コイルの巻き数に関し同一の構成である、請求項1又は2に記載の多段構造電磁機器。
  4. 前記複数の電磁部品のそれぞれは、前記少なくとも三つの脚部鉄心のコイルの前記巻き軸線が同一平面内に含まれるように構成され、
    前記複数の電磁部品は、前記同一平面と垂直な方向に沿って見たときに互いに重なり合うように積み上げられている、請求項1から3のいずれか一項に記載の多段構造電磁機器。
  5. 前記複数の電磁部品のそれぞれにおける前記少なくとも三つの脚部鉄心の数は3の倍数である、請求項1から4のいずれか一項に記載の多段構造電磁機器。
  6. 前記複数の電磁部品のそれぞれにおける前記少なくとも三つの脚部鉄心の数は4以上の偶数である、請求項1から4のいずれか一項に記載の多段構造電磁機器。
  7. 前記コイルは、1次コイル及び2次コイルの少なくとも一方を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の多段構造電磁機器。
  8. 前記複数の電磁部品は変圧器を構成する、請求項1から7のいずれか一項に記載の多段構造電磁機器。
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