JP6450717B2 - 鉄心部およびコイルを備えた三相リアクトル - Google Patents

鉄心部およびコイルを備えた三相リアクトル Download PDF

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Description

本発明は、鉄心部およびコイルを備えた三相リアクトルに関する。
通常、三相リアクトルは三つの鉄心と、これら鉄心に巻回された三つのコイルとを有している。特許文献1には、並置された三つのコイルを備えた三相リアクトルが開示されている。また、特許文献2には、複数のコイルのそれぞれの中心軸線が三相リアクトルの中心軸線周りに配置されていることが開示されている。さらに、特許文献3には、半径方向に配置された複数の直線磁心と、これら直線磁心を連結する連結磁心と、直線磁心および連結磁心に巻回されたコイルとを含む三相リアクトルが開示されている。
特開平2−203507号公報 国際公開第2014/033830号 特開2008−177500号公報
ここで、三相リアクトルの各相のコイルには三相交流電流が流れる。そして、従来技術(特許文献1)の三相リアクトルにおいては、任意の2相のコイルに電流が流れた際に発生する磁気が流れる磁路の長さは、相の組合せに応じて異なる場合がある。従って、三相リアクトルの各相に平衡な三相交流電流を流した場合であっても、各相の鉄心に流れる磁束密度は互いに異なり、インダクタンスもアンバランスになるという問題があった。
また、従来技術(特許文献1)の三相リアクトルにおいては、各相の鉄心コイルを対称に配置にできない場合がある。このため、鉄心コイルから発生する磁束は、インダクタンスがアンバランスになる原因となる。このように、三相リアクトルにおいてインダクタンスがアンバランスである場合には、三相交流の理想的な入力があったとしても、三相交流の理想的な出力が得られない。
また、従来技術(特許文献1、2)の三相リアクトルにおいては、ギャップの寸法(ギャップの厚さ)は、市場で入手可能なギャップ材の寸法に依存している。このため、三相リアクトルの構造を決定する際に、コイルの巻数や断面積がギャップ材の寸法によって制約を受ける場合がある。また、三相リアクトルにおけるインダクタンスの精度はギャップ材の厚みの精度に応じて定まる。一般的にギャップ材の厚さの精度は±10%程度であるので、三相リアクトルにおけるインダクタンスの精度もそれに応じて定まる。なお、所望の寸法を有するギャップ材を作成することも可能であるが、ギャップ材に掛かる費用が増す。
また、三相リアクトルを組立てる際には、三相リアクトルのコア部材を一つずつ組立てる工程と、幾つかのコア部材を互いに連結させる工程とを複数回実施する必要がある。このため、ギャップの寸法管理が難しいという問題がある。また、ギャップ材の厚さの精度を向上させることによって、製造費用がさらに増大することになる。
また、コア部材は通常、複数の積層鋼板を積層することにより形成される。そして、三相リアクトルは、コア部材とコア部材とが互いに接触する部分を必要とする。そして、接触する部分の精度を高めるためには、積層鋼板を交互に重ね合わせる必要がある場合もあり、このような作業は極めて煩雑であった。
また、従来技術(特許文献1、2)の三相リアクトルにおいてはコイルが外部に露出しているので、磁界が三相リアクトルのコイルの周りの空気部分に漏洩するという問題がある。漏洩した磁界は心臓のペースメーカに影響を与えたり、三相リアクトルの周囲に在る磁性体を加熱しうる。さらに、近年ではより高周波のスイッチングによってアンプ、モータ等を駆動する傾向にあるため、高周波ノイズの周波数がより高くなる可能性もあり、漏洩した磁界が外部に与える影響がより大きくなることも予想される。
また、従来技術(特許文献1、2)の三相リアクトルにおいては、ギャップの直近にコイルが配置されるため、ギャップから漏洩した磁束がコイル内に渦電流損を発生させ、コイルの損失を増加させるという問題がある。この問題を解決するために、ギャップからコイルを遠ざけた構造とする方法があるが、コアが大きくなったり、コイルの巻回径が大きくなるため、重量や費用が増加するというデメリットがある。
また、インダクタンスがアンバランスとなる問題に対しては、中央相のギャップのみを拡大することで解決されうる。しかしながら、ギャップを拡大すると、磁界がさらに漏洩することになる。
また、従来構造(特許文献1、2)のリアクトルは、コイルとコア間の熱抵抗が高いため、コイルとコアの温度が不平衡となり易い傾向があった。この温度の不平衡を解消するためにはコイル全体を樹脂でモールドしコアに密着させることもあるが、コストが増大するという課題がある。また、ギャップから発生する騒音を抑えるためには、磁束密度を低減した設計を行ったり、前記と同様に樹脂でモールドすることも可能だが、やはりコストが増大するという課題がある。
前述したインダクタンスのアンバランス、外部に露出したコイルによる磁界の漏洩、ギャップ寸法の課題を解決する手段として、特許文献3のような手法もある。この手法ではギャップを設けずに制御巻線に電流を供給することでインダクタンスを得ることができるとされているが、制御巻線に流す電流を制御するための制御回路が必要であり、制御巻線での余分な電力の消費が発生するという課題がある。また、制御巻線は外部に露出しているため、制御巻線から発生する磁界が周囲に漏洩するという課題もある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、インダクタンスがアンバランスになり難く且つ磁束が外部に漏洩することが少なく且つ、制御巻線を必要とせず且つ、漏れ磁束による損失を低減することのできるギャップ付三相リアクトルを提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために1番目の発明によれば、外周部鉄心と、前記外周部鉄心の内面に接するか、または、該内面に結合された少なくとも三つの鉄心コイルと、を具備し、前記少なくとも三つの鉄心コイルのそれぞれは、鉄心と該鉄心に巻回されたコイルとから構成されており、前記少なくとも三つの鉄心コイルのうちの一つの鉄心コイルと該一つの鉄心コイルに隣接する鉄心コイルとの間には磁気的に連結可能なギャップが形成されている、三相リアクトルが提供される。
2番目の発明によれば、1番目の発明において、前記少なくとも三つの鉄心コイルの数は3の倍数である。
3番目の発明によれば、1番目または2番目の発明において、前記少なくとも三つの鉄心コイルの前記鉄心は複数の鉄心部分から構成されており、該複数の鉄心部分の間には磁気的に連結可能な鉄心部分ギャップが形成されている。
4番目の発明によれば、1番目から3番目のいずれかの発明において、前記少なくとも三つの鉄心コイルの前記鉄心と前記外周部鉄心との間には磁気的に連結可能な外周部鉄心ギャップが形成されている。
5番目の発明によれば、1番目から4番目のいずれかの発明において、前記外周部鉄心は複数の外周部鉄心部分から構成されている。
6番目の発明によれば、5番目の発明において、前記複数の外周部鉄心部分のうちの互いに隣接する外周部鉄心部分の間には外周部鉄心部分ギャップが形成されている。
7番目の発明によれば、1番目から6番目のいずれかの発明において、前記少なくとも三つの鉄心コイルは、回転対称に配置されている。
8番目の発明によれば、1番目から7番目のいずれかの発明において、前記三相リアクトルが、少なくとも三つの鉄心コイルからなる第一組と他の少なくとも三つの鉄心コイルからなる第二組とを含んでいるようにした。
9番目の発明によれば、8番目の発明において、前記三相リアクトルは、三つの鉄心コイルからなる組を三組以上有する。
10番目の発明によれば、1番目から9番目のいずれかの発明において、前記三相リアクトルの前記ギャップには、非磁性材料であるギャップ材または絶縁紙または樹脂が挿入されているか、または充填されている。
11番目の発明によれば、1番目から9番目のいずれかの発明において、前記三相リアクトルの前記外周部鉄心の内側には、非磁性材料であるギャップ材または絶縁材または樹脂が充填されている。
12番目の発明によれば、外周部鉄心と、前記外周部鉄心の内面に接するかまたは該内面に結合された少なくとも三つの鉄心コイルとを具備し、前記少なくとも三つの鉄心コイルのそれぞれは、鉄心と該鉄心に巻回されたコイルとから構成されており、さらに、前記少なくとも三つの鉄心コイルの間に配置されたコイル間鉄心を具備し、前記少なくとも三つの鉄心コイルと前記コイル間鉄心との間には磁気的に連結可能なギャップが形成されている、三相リアクトルが提供される。
13番目の発明によれば、12番目の発明において、前記コイル間鉄心は鋭角をなす二つの面を有しており、該二つの面のそれぞれが前記ギャップを挟んで前記鉄心コイルに対向している。
14番目の発明によれば、12番目または13番目の発明において、前記少なくとも三つの鉄心コイルの数は三の倍数である。
15番目の発明によれば、12番目から14番目のいずれかの発明において、前記少なくとも三つの鉄心コイルの前記鉄心は複数の鉄心部分から構成されており、該複数の鉄心部分の間には磁気的に連結可能な鉄心部分ギャップが形成されている。
16番目の発明によれば、12番目から15番目のいずれかの発明において、前記少なくとも三つの鉄心コイルの前記鉄心と前記外周部鉄心との間には磁気的に連結可能な外周部鉄心ギャップが形成されている。
17番目の発明によれば、12番目から16番目のいずれかの発明において、前記コイル間鉄心は複数のコイル間鉄心部分から構成されており、該複数のコイル間鉄心部分の間には磁気的に連結可能なコイル間鉄心部分ギャップが形成されている。
18番目の発明によれば、12番目から17番目のいずれかの発明において、前記外周部鉄心は複数の外周部鉄心部分から構成されている。
19番目の発明によれば、18番目の発明において、前記複数の外周部鉄心部分のうちの互いに隣接する外周部鉄心部分の間には外周部鉄心部分ギャップが形成されている。
20番目の発明によれば、12番目から19番目のいずれかの発明において、前記三つの鉄心コイルは回転対称に配置されている。
21番目の発明によれば、12番目から20番目のいずれかの発明において、前記三相リアクトルが、三つの鉄心コイルからなる第一組と他の三つの鉄心コイルからなる第二組とを含んでいる。
22番目の発明によれば、21番目の発明において、前記三相リアクトルは、三つの鉄心コイルからなる組を三組以上有する。
23番目の発明によれば、12番目から22番目のいずれかの発明において、前記三相リアクトルの前記ギャップには、非磁性材料であるギャップ材または絶縁紙または樹脂が挿入されているか、または充填されている。
24番目の発明によれば、12番目から22番目のいずれかの発明において、前記三相リアクトルの前記外周部鉄心の内側には、非磁性材料であるギャップ材または絶縁材または樹脂が充填されている。
25番目の発明によれば、1番目から24番目のいずれかの発明のリアクトルを具備したモータ駆動装置が提供される。
26番目の発明によれば、25番目の発明のモータ駆動装置を具備した機械が提供される。
27番目の発明によれば、1番目から24番目のいずれかの発明のリアクトルを具備したパワーコンディショナが提供される。
28番目の発明によれば、27番目の発明のパワーコンディショナを具備した機械または装置が提供される。
1番目の発明においては、従来構造のリアクトルに比較して、相間の磁路長の差が少なくなるので、磁路長の差に起因するインダクタンスのアンバランスを軽減できる。さらに、少なくとも三つの鉄心コイルの大部分は外周部鉄心により囲まれているので、コイルから発生した磁界が外周部鉄心の外部に漏洩する割合を低減できる。また、低コストで任意の厚さのギャップを設けることが可能であるため、従来構造のリアクトルと比べて設計上有利である。さらに、ギャップを設けてインダクタンスを得る構造であるため、制御巻線が不要であるので、三相リアクトルを軽量かつ簡易に構成することができる。
2番目の発明においては、鉄心コイルの数を3の倍数にしているので、1相に対して複数の鉄心コイルが存在することになる。そして、複数の鉄心コイルを互いに並列接続することにより、鉄心コイルのそれぞれのコイルの断面積を低減できる。また、複数の鉄心コイルを互いに直列接続することにより、鉄心コイルのそれぞれのコイルの巻数を低減できる。
3番目の発明においては、鉄心コイルの間のギャップと複数の鉄心部分の間の鉄心部分ギャップとの両方が形成されているので、1箇所あたりのギャップの寸法を小さくできる。そうすることで、ギャップから漏洩する磁束を少なくできるので、漏洩磁束によるコイル内の渦電流損を低減することができる。
4番目の発明においては、外周部鉄心と鉄心コイルとの間に外周部鉄心ギャップが形成されているので、鉄心コイルから発生する熱が外周部鉄心に伝達し難くなる。
5番目の発明においては、外周部鉄心を複数に分割しているので、外周部鉄心が大型である場合であっても、外周部鉄心を容易に製造できる。
6番目の発明においては、外周部鉄心部分ギャップを調整することにより、インダクタンスのアンバランスを容易に調整することができる。
7番目の発明においては、少なくとも三つの鉄心コイルの配置に起因するインダクタンスのアンバランスを最小とすることができる。
8番目の発明においては、一つのリアクトル内に、二つのリアクトルを含ませられるため、二つのリアクトルが必要な場合は設置スペースを少なくできる。また、これらリアクトルを互いに並列または直列に接続することにより、インダクタンス値を調整できる。
9番目の発明においては、一つのリアクトル内に三つ以上のリアクトルを含ませられるため、三つ以上のリアクトルが必要な場合は設置スペースを少なくできる。また、三つ以上のリアクトルを互いに並列または直列に接続することにより、インダクタンス値を調整できる。
10番目の発明においては、ギャップに接する鉄心の振動を抑制すると共に鉄心から発生する騒音を低減することができる。
11番目の発明においては、鉄心コイルと外周部鉄心との間の温度平衡を促進すると共に、鉄心コイルや外周部鉄心から発生する騒音を低減することができる。
12番目の発明においては、鉄心コイルとコイル間鉄心との間にギャップが形成されているので、コイル間鉄心が無い場合と比べて、1箇所当たりのギャップが狭い。そのため、漏洩する磁束が少ない。また、ギャップとコイル間の距離が離れているので、コイルを貫通する磁束は更に少なく、コイルに発生する渦電流が減るため、コイルに発生する渦電流損を低減できる。
13番目の発明においては、ギャップの面積が増えるので、ギャップの磁束密度が下がり漏洩する磁束が少なくなり、コイルを貫通する磁束が少なくなるため、コイルに発生する渦電流損をさらに抑えられる。
14番目の発明においては、鉄心コイルの数を3の倍数にしているので、1相に対して複数の鉄心コイルが存在することになる。そして、複数の鉄心コイルを互いに並列接続することにより、鉄心コイルのそれぞれのコイルの断面積を低減できる。また、複数の鉄心コイルを互いに直列接続することにより、鉄心コイルのそれぞれのコイルの巻数を低減できる。
15番目の発明においては、鉄心コイルの間のギャップと複数の鉄心部分の間の鉄心部分ギャップとの両方が形成されているので、1箇所あたりのギャップの寸法を小さくできる。そうすることで、ギャップから漏洩する磁束を少なくできるので、漏洩磁束によるコイル内の渦電流損を低減することができる。
16番目の発明においては、外周部鉄心と鉄心コイルとの間に外周部鉄心ギャップが形成されているので、鉄心コイルから発生する熱が外周部鉄心に伝達し難くなる。
17番目の発明においては、鉄心コイルの間のギャップとコイル間鉄心部分ギャップとの両方が形成されているので、1箇所あたりのギャップの寸法を小さくできる。そうすることで、ギャップから漏洩する磁束を少なくできるので、漏洩磁束によるコイル内の渦電流損をさらに低減することができる。
18番目の発明においては、外周部鉄心を複数に分割しているので、外周部鉄心が大型である場合であっても、外周部鉄心を容易に製造できる。
19番目の発明においては、外周部鉄心部分ギャップを調整することにより、インダクタンスのアンバランスを容易に調整することができる。
20番目の発明においては、少なくとも三つの鉄心コイルの配置に起因するインダクタンスのアンバランスを最小とすることができる。
21番目の発明においては、一つのリアクトル内に、二つのリアクトルを含ませられるため、二つのリアクトルが必要な場合は設置スペースを少なくできる。また、これらリアクトルを互いに並列または直列に接続することにより、インダクタンス値を調整できる。
22番目の発明においては、一つのリアクトル内に三つ以上のリアクトルを含ませられるため、三つ以上のリアクトルが必要な場合は設置スペースを少なくできる。また、三つ以上のリアクトルを互いに並列または直列に接続することにより、インダクタンス値を調整できる。
23番目の発明においては、ギャップに接する鉄心およびコイル間鉄心の振動を抑制すると共に鉄心から発生する騒音を低減することができる。
24番目の発明においては、鉄心コイルと外周部鉄心とコイル間鉄心の間の温度平衡を促進すると共に、鉄心コイルや外周部鉄心やコイル間鉄心から発生する騒音を低減することができる。
25番目から28番目の発明においては、リアクトルを含むモータ駆動装置およびそのようなモータ駆動装置を含む機械、ならびにリアクトルを含むパワーコンディショナおよびそのようなパワーコンディショナを含む機械または装置を容易に提供できる。
添付図面に示される本発明の典型的な実施形態の詳細な説明から、本発明のこれら目的、特徴および利点ならびに他の目的、特徴および利点がさらに明解になるであろう。
本発明の第一の実施形態に基づく三相リアクトルの頂面図である。 図1Aに示される三相リアクトルの断面図である。 図1Aに示される三相リアクトルの斜視図である。 本発明の第二の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 本発明の第三の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 本発明の第三の実施形態に基づく他の三相リアクトルの断面図である。 本発明の第四の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 本発明の第五の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 本発明の第六の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 本発明の第七の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 本発明の第八の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 本発明の第九の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 本発明の第十の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 本発明の実施例に基づく三相リアクトルの断面図である。 本発明の他の実施例に基づく三相リアクトルの頂面図である。 従来技術における三相リアクトルの頂面図である。 図13Aに示される三相リアクトルの磁束を示す図である。 図13Bの部分拡大図である。 本発明の第十一の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 図14Aに示される三相リアクトルの斜視図である。 図14Aに示される三相リアクトルの磁束を示す図である。 図14Cの部分拡大図である。 本発明の第十一の実施形態における変形例を示す図である。 本発明の第十一の実施形態における他の変形例を示す図である。 本発明の第十一の実施形態におけるさらに他の変形例を示す図である。 本発明の第十二の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 図16Aに示される三相リアクトルの磁束を示す図である。 図16Bの部分拡大図である。 本発明の第十三の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 本発明の第十四の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 本発明の第十四の実施形態に基づく他の三相リアクトルの断面図である。 本発明の第十四の実施形態に基づくさらに他の三相リアクトルの断面図である。 本発明の第十五の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 本発明の第十六の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 本発明の第十七の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 本発明の第十八の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 本発明の第十九の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に基づく他の三相リアクトルの断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。 本発明の三相リアクトルを含む機械または装置を示す図である。 本発明の三相リアクトルを含む他の機械または装置を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同様の部材には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1Aは本発明の第一の実施形態に基づく三相リアクトルの頂面図である。さらに、図1Bは図1Aに示される三相リアクトルの断面図であり、図1Cは図1Aに示される三相リアクトルの斜視図である。
図1A、図1Bおよび図1Cに示されるように、三相リアクトル5は、外周部鉄心20と、外周部鉄心20に磁気的に互いに連結する三つの鉄心コイル31〜33とを含んでいる。図1Aにおいては、環状の外周部鉄心20の内側に鉄心コイル31〜33が配置されている。これら鉄心コイル31〜33は三相リアクトル5の周方向に等間隔で配置されている。
図面から分かるように、それぞれの鉄心コイル31〜33は、半径方向に延びる鉄心41〜43と該鉄心に巻回されたコイル51〜53とを含んでいる。鉄心41〜43のそれぞれの半径方向外側端部は、外周部鉄心20に接するか、もしくは外周部鉄心20と一体的に形成されている。
さらに、鉄心41〜43のそれぞれの半径方向内側端部は外周部鉄心20の中心近傍に位置している。図1A等においては鉄心41〜43のそれぞれの半径方向内側端部は外周部鉄心20の中心に向かって収斂しており、その先端角度は約120度である。そして、鉄心41〜43の半径方向内側端部は、磁気的に連結可能なギャップ101〜103を介して互いに離間している。
言い換えれば、第一の実施形態においては鉄心41の半径方向内側端部は、隣接する二つの鉄心42、43のそれぞれの半径方向内側端部とギャップ101、102を介して互いに離間している。他の鉄心42、43についても同様である。なお、ギャップ101〜103の寸法は互いに等しいものとする。また、後述する実施形態においては、ギャップ101〜103の図示を省略する場合がある。
このように、本発明では、三相リアクトル5の中心部に位置する中心部鉄心が不要であるので、三相リアクトル5を軽量かつ簡易に構成することができる。さらに、三つの鉄心コイル31〜33が外周部鉄心20により囲まれているので、コイル51〜53から発生した磁界が外周部鉄心20の外部に漏洩することもない。また、ギャップ101〜103を任意の厚さで低コストで設けることができるので、従来構造のリアクトルと比べて設計上有利である。
さらに、本発明の三相リアクトル5においては、従来構造のリアクトルに比較して、相間の磁路長の差が少なくなる。このため、本発明においては、磁路長の差に起因するインダクタンスのアンバランスを軽減することもできる。
図2は本発明の第二の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。図2に示される三相リアクトル5は外周部鉄心20と、外周部鉄心20に磁気的に互いに連結する、前述したのと同様な鉄心コイル31〜36とを含んでいる。鉄心コイル31〜36のそれぞれは、半径方向に延びる鉄心41〜46と該鉄心に巻回されたコイル51〜56とを含んでいる。
図2に示される三相リアクトル5の鉄心41〜46のそれぞれの半径方向内側端部の先端角度は約60度である。そして、鉄心41〜46の半径方向内側端部は、磁気的に連結可能なギャップ101〜106を介して互いに離間している。このように三相リアクトル5は、3の倍数の数の鉄心コイル31〜36を含んでいてもよい。
第二の実施形態においても、前述したのと概ね同様な効果が得られるのは明らかであろう。さらに、第二の実施形態においては、鉄心コイル31〜36の数を3の倍数にしているので、1相に対して複数の鉄心コイルが存在することになる。そして、複数の鉄心コイルを互いに並列接続することにより、鉄心コイルのそれぞれのコイルの断面積を低減することができる。
図3Aは本発明の第三の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。図3Aに示される三相リアクトル5における鉄心コイル31〜33の半径方向に延びる鉄心41〜43は、半径方向内側に位置する第一鉄心部分41a〜43aと半径方向外側に位置する第二鉄心部分41b〜43bとをそれぞれ含んでいる。これら第一鉄心部分41a〜43aと第二鉄心部分41b〜43bとの間には磁気的に連結可能な鉄心部分ギャップ111〜113が形成されている。さらに、三相リアクトル5は、第一鉄心部分41a〜43aおよび第二鉄心部分41b〜43bに巻回された共通のコイル51〜53を含んでいる。
さらに、図3Bは本発明の第三の実施形態に基づく他の三相リアクトルの断面図である。鉄心コイル31〜33の半径方向に延びる鉄心41〜43は、半径方向内側に位置する第一鉄心部分41a〜43aと半径方向外側に位置する第二鉄心部分41b〜43bとそれぞれを含んでいる。これら第一鉄心部分41a〜43aと第二鉄心部分41b〜43bとの間には磁気的に連結可能な鉄心部分ギャップ111〜113が形成されている。さらに、三相リアクトル5は、第一鉄心部分41a〜43aに巻回された第一コイル51a〜53aと、第二鉄心部分41b〜43bに巻回された第二コイル51b〜53bとを含んでいる。
言い換えれば、図3Aおよび図3Bに示される実施形態においては、鉄心41〜43のそれぞれは、一列に配置された二つの鉄心部分から構成されている。そして、鉄心コイル31〜33のそれぞれは、鉄心部分の間に形成された鉄心部分ギャップ111〜113を含んでいる。
図3Aおよび図3Bに示される実施形態においては、ギャップ101〜103に加えて、鉄心部分ギャップ111〜113が形成されているので、鉄心コイル31〜33に含まれるギャップおよび鉄心部分ギャップの寸法を小さくできる。さらに、ギャップ101〜103および鉄心部分ギャップ111〜113から磁束が漏洩するのを少なくできる。なお、当然のことながら、鉄心41〜43のそれぞれが、一列に配置された三つ以上の鉄心部分から構成されていてもよい。
図4は本発明の第四の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。図4に示される三相リアクトル5の鉄心コイル31〜33は、半径方向に延びる鉄心41'〜43'と、該鉄心に巻回されたコイル51〜53とを含んでいる。鉄心41'〜43'のそれぞれの半径方向内側端部は前述した実施形態と同様に、ギャップ101〜103を介して互いに隣接している。
第四の実施形態においては、鉄心41'〜43'の半径方向外側端部と外周部鉄心20との間には磁気的に連結可能な外周部鉄心ギャップ121〜123がそれぞれ形成されている。三相リアクトル5の動作時には、鉄心コイル31〜33において熱が発生する。第四の実施形態においては、外周部鉄心ギャップ121〜123が形成されているので、鉄心コイル31〜33から発生する熱が外周部鉄心20に伝達し難くなるという効果がある。
図5は本発明の第五の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。図5に示される三相リアクトル5の鉄心コイル31〜33は図1を参照して説明したのと概ね同様である。第五の実施形態においては、外周部鉄心20が、複数、例えば三つの円弧状の外周部鉄心部分21〜23より構成されている。図5においては、外周部鉄心部分21が鉄心41に接するかまたは一体的に構成されている。同様に、外周部鉄心部分22、23は、それぞれ鉄心42、43に接するかまたは一体的に構成されている。図5に示される実施形態においては、外周部鉄心20が大型である場合であっても、そのような外周部鉄心20を容易に製造できる。
図6は本発明の第六の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。第六の実施形態においては、外周部鉄心部分21と外周部鉄心部分22との間には、磁気的に連結可能な外周部鉄心部分ギャップ61が形成されている。同様に、外周部鉄心部分22と外周部鉄心部分23との間および外周部鉄心部分23と外周部鉄心部分21との間には、磁気的に連結可能な外周部鉄心部分ギャップ62、63がそれぞれ形成されている。
言い換えれば、外周部鉄心部分21〜23それぞれは互いに外周部鉄心部分ギャップ61〜63を介して配置されている。このような場合には、外周部鉄心部分21〜23の長さを調整することにより、外周部鉄心部分ギャップ61〜63を調整できる。その結果、三相リアクトル5のインダクタンスのアンバランスを調整できるのが分かるであろう。
図6に示される三相リアクトル5は、外周部鉄心部分ギャップ61〜63を有するという点でのみ、図5に示される三相リアクトル5とは異なる。言い換えれば、第五の実施形態においては、隣接する外周部鉄心部分21〜23の間に外周部鉄心部分ギャップ61〜63は形成されていない。図5および図6に示される実施形態においては、外周部鉄心20が大型である場合であっても、そのような外周部鉄心20を容易に製造できる。
図7は本発明の第七の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。図7に示される三相リアクトル5は図2に示される三相リアクトル5と概ね同様であるので、詳細な説明を省略する。図7においては、鉄心コイル31〜36のそれぞれの鉄心41〜46、コイル51〜56、ならびにギャップ101〜106の寸法は互いに等しい。
また、鉄心コイル31〜36は三相リアクトル5の回転対称に配置されている。このため、図7に示される三相リアクトル5においては、六つの鉄心コイル31〜36の配置に起因するインダクタンスのアンバランスを最小にできるのが分かるであろう。このことは、三つの鉄心コイル31〜33を備えた図1に示される実施形態でも同様である。
さらに、図8は本発明の第八の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。図8に示される三相リアクトル5は図7に示される三相リアクトル5と概ね同様である。しかしながら、図8に示される三相リアクトル5の鉄心41、43、45は、残りの鉄心42、44、46よりも幅広である。さらに、鉄心41、43、45に巻回されるコイル51、53、55の断面積は残りの鉄心42、44、46に巻回されるコイル52、54、56よりも小さい。
言い換えれば、図8に示される三相リアクトル5は、三つの鉄心コイル31、33、35からなる第一組と他の三つの鉄心コイル32、34、36からなる第二組とを含んでいる。第一組および第二組のそれぞれは、六つの鉄心コイル31〜36のうち、一つおきの三つの鉄心コイルを含んでいる。そして、第一組および第二組のそれぞれにおいて、鉄心コイルは回転対称に配置されている。
図8に示される三相リアクトル5においては、第一組と第二組との間で、鉄心の寸法ならびにコイルの断面積および巻数が互いに異なるようにしている。なお、三相リアクトル5の第一組におけるギャップの寸法が第二組におけるギャップの寸法とは異なるようにしてもよい。
図8に示される実施形態においては、一つの三相リアクトル5内に、特性の異なる二つのリアクトルを実質的に含ませられる。また、図7に示される実施形態においては、一つの三相リアクトル5は、特性の等しい二つのリアクトルを含ませられる。図7および図8に示される実施形態においては、一つのリアクトル内に、特性の等しい、または異なる二つのリアクトルを含ませられるため、設置スペースを少なくできる。また、二つのリアクトルを互いに直列または並列で接続することにより、インダクタンス値を調整できるのが分かるであろう。また、一つの三相リアクトル5内に、特性の異なるまたは特性の等しい三つ以上のリアクトル、つまり三つ以上の前述した組を含ませるようにしてもよい。この場合にも、同様な効果が得られるのは明らかであろう。
図9は本発明の第九の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。図9に示される三相リアクトル5は図1Aを参照して説明した三相リアクトル5と概ね同様であるので、再度の説明を省略する。図9に示されるように、三相リアクトル5のギャップ101〜103には、樹脂製のギャップ材71が充填されている。
この場合には、樹脂をギャップ101〜103に単に充填して硬化させることによりギャップ材71を作成できる。このため、ギャップ材71を容易に作成することができる。なお、図9に示されるのと同様な略Y字形状のギャップ材71を予め作成し、樹脂を充填する代わりに、このギャップ材71をギャップ101〜103に挿入してもよい。このような場合においては、ギャップ材71がギャップ101〜103に接する鉄心の振動を抑制するため、鉄心から発生する騒音を低減できる。
さらに、図10は本発明の第十の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。図10に示される三相リアクトル5は図1Aを参照して説明した三相リアクトル5と概ね同様であるので、再度の説明を省略する。図10に示されるように、三相リアクトル5の外周部鉄心20の内部は樹脂製の絶縁材72によって充填されている。
この場合にも、樹脂を外周部鉄心20の内部に単に充填して硬化させることにより絶縁材72を容易に作成することができる。このような場合においては、絶縁材72が鉄心コイル31〜33や外周部鉄心20の振動を抑制することで発生する騒音を低減できる。さらに、図10に示される実施形態においては、鉄心コイル31〜33と外周部鉄心20との間の温度平衡を促進することもできる。
図11は本発明の実施例に基づく三相リアクトルの断面図である。さらに、図12は本発明の実施例に基づく三相リアクトルの頂面図である。図11および図12に示される三相リアクトル5は略六角形の外周部鉄心20を含んでいる。この外周部鉄心20は、三つの外周部鉄心部分24〜26より構成されている。外周部鉄心部分24〜26のそれぞれは、鉄心41〜43に接するかまたは一体的に形成されている。図示されるように外周部鉄心部分24〜26は直線状部分のみから形成されている。
図11および図12に示されるように、外周部鉄心20は鉄心コイル31〜33を取囲む形状であれば、環状である必要はない。また、外周部鉄心20が六角形以外の他の形状であっても本発明の範囲に含まれる。また、前述した実施形態のいくつかを適宜組み合わせることは当業者であれば明らかであろう。
さらに、図13Aは、図3Aと同様な三相リアクトルの頂面図である。図13Aにおいては三相リアクトルの三つの鉄心コイル31〜33のそれぞれが鉄心41〜43とコイル51〜53とから形成されており、隣接する鉄心コイル31〜33の間に磁気的に連結可能なギャップ101〜103が形成されている。さらに、鉄心41〜43のそれぞれは、複数の鉄心部分41a、41b、42a、42b、43a、43bから構成されており、鉄心部分の間には磁気的に連結可能な鉄心部分ギャップ131〜133が形成されている。
さらに、図13Bは図13Aに示される三相リアクトルの磁束を示す図である。図13Bに示されるように、鉄心部分ギャップ131〜133近傍からの漏れ磁束が近傍のコイル51〜53を貫通して、コイルに渦電流損を発生させるという問題がある。
さらに、図13Cは図13Bの部分拡大図である。図13Cに示されるように、コイル52、53の半径方向外側近傍の部位PD、PEにおける磁束密度Bは0.001Tであり比較的低い。これに対し、隣接する鉄心部分42a、43aの間のギャップの部位PAにおける磁束密度Bは0.08T以上である。そして、鉄心部分ギャップ1320、1330の部位PB、PCにおける磁束密度Bも0.08T以上であり比較的高い。このような箇所においては、前述したようにコイルに渦電流損が発生する。
図14Aは本発明の第十一の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。さらに、図14Bは図14Aに示される三相リアクトルの斜視図である。
図14Aおよび図14Bに示されるように、三相リアクトル5は、外周部鉄心20と、外周部鉄心20に接するかまたは外周部鉄心20の内面に結合された三つの鉄心コイル31〜33とを含んでいる。図14Aにおいては、六角形状の外周部鉄心20の内側に鉄心コイル31〜33が配置されている。これら鉄心コイル31〜33は三相リアクトル5の周方向に等間隔で配置されており、三相リアクトル5は回転対称である。なお、外周部鉄心20が他の多角形状、または環状であってもよい。
図面から分かるように、それぞれの鉄心コイル31〜33は、半径方向に延びる鉄心41〜43と該鉄心に巻回されたコイル51〜53とを含んでいる。鉄心41〜43のそれぞれの半径方向外側端部は外周部鉄心20に接しているが、外周部鉄心20と一体的に形成されていてもよい。
さらに、鉄心41〜43のそれぞれの半径方向内側端部は外周部鉄心20の中心近傍に位置している。図14A等においては鉄心41〜43のそれぞれの半径方向内側端部は外周部鉄心20の中心に向かって収斂しており、その先端角度は約120度である。
そして、図14Aにおいては、鉄心コイル31〜33の間に三つのコイル間鉄心81〜83が配置されている。具体的には、コイル間鉄心81〜83は鉄心コイル31〜33の鉄心41〜43の半径方向内側端部の近傍に配置されている。図1Aにおいては、コイル間鉄心81〜83は互いに同一形状である。そして、コイル間鉄心81〜83の断面は二辺が互いに平行な五角形である。
さらに、コイル間鉄心81と鉄心41、42との間には磁気的に連結可能なギャップ101が形成されている。同様に、コイル間鉄心82と鉄心42、43との間には磁気的に連結可能なギャップ102が形成されている。コイル間鉄心83と鉄心43、41との間には磁気的に連結可能なギャップ103が形成されている。なお、ギャップ101〜103の寸法は互いに等しいものとする。また、後述する実施形態においては、ギャップ101〜103の図示を省略する場合がある。
ところで、図14Cは図14Aに示される三相リアクトルの磁束を示す図である。図14Cと図13Bとを比較して分かるように、本発明では、ギャップ101〜103近傍からの漏れ磁束が比較的弱く、従って、近傍のコイル51〜53をあまり貫通しない。このため、コイルに渦電流損が発生し難い。
さらに、図14Dは図14Cの部分拡大図である。コイル間鉄心82の両側のギャップ102の部位P1、P2における磁束密度Bは0.08T以上であり比較的高い。これに対し、コイル52、53の半径方向外側近傍の部位P3、P4における磁束密度Bは0.001Tであり比較的低い。
しかしながら、図14Dにおいて磁束密度Bが0.08T以上である部位は、コイル間鉄心82の両側のギャップ102の部位P1、P2のみである。従って、図14Dと図13Cとを比較すると、ギャップ102近傍からの漏れ磁束の箇所が少なく、従って、近傍のコイル52をあまり貫通しないといえる。すなわち、鉄心42、43とコイル間鉄心82との間にギャップ102が形成されているので、漏洩した磁束が弱く、コイル52、53に発生する渦電流損を抑えられる。他のギャップ101、103についても同様な効果がある。
図15A〜図15Cは本発明の第十一の実施形態における変形例を示す図であり、図14Aと同様な図である。図15Aにおいては、コイル間鉄心81〜83の断面が矩形であり、コイル間鉄心81〜83の間に開口部60が形成されている。この場合、ギャップ101〜103は前述したのと同様である。
さらに、図15Bに示される構成においては、開口部60に正三角形のコイル間鉄心84が追加で配置されている。追加のコイル間鉄心84とコイル間鉄心81〜83との間には、ギャップ101〜103と同様なギャップが形成されている。
さらに、図15Cにおいては、鉄心コイル31〜33の間に単一のコイル間鉄心80が配置されている。図示されるように、コイル間鉄心80と鉄心41〜43との間には前述したギャップ101〜103が形成されている。このように、コイル間鉄心81の数を変更させた場合であっても、ギャップ101〜103は前述したのと同様であるため、同様な効果が得られる。
図16Aは本発明の第十二の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。図16Aにおいては、鉄心41〜43のそれぞれの半径方向内側端部の先端角度は約90度である。その結果、コイル間鉄心81〜83の断面は二等辺三角形状である。つまり、コイル間鉄心81〜83は鋭角をなす二つの面を有している。そして、これら二つの面のそれぞれと鉄心コイル鉄心41〜43との間には磁気的に連結可能なギャップ101〜103が形成されている。
図16Bは図16Aに示される三相リアクトルの磁束を示す図である。図16Bと図13Bとを比較して分かるように、本発明では、ギャップ101〜103近傍からの漏れ磁束の箇所が少なく、従って、近傍のコイル51〜53をあまり貫通しない。このため、コイルに渦電流損が発生し難い。
さらに、図16Cは図16Bの部分拡大図である。コイル間鉄心82の両側のギャップ102の部位P1、P2における磁束密度Bは0.08T以上であり比較的高い。これに対し、コイル52、53の半径方向外側近傍の部位P3、P4における磁束密度Bは0.001Tであり比較的低い。そして、図16Cにおいて磁束密度Bが0.08T以上である部位は、コイル間鉄心82の両側のギャップ102の部位P1、P2のみである。このため、第十二の実施形態においても前述したのと同様な効果が得られる。
さらに、第十二の実施形態においてはコイル間鉄心81〜83の断面が二等辺三角形であるので、第十一の実施形態の場合よりも、ギャップ101〜103の面積が大きい。このため、第十二の実施形態においては、第十一の実施形態よりもさらに効果的であるのが分かるであろう。また、コイル間鉄心81〜83の量を抑えることもできる。
さらに、図17は本発明の第十三の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。図17に示される三相リアクトル5は外周部鉄心20と、前述したのと同様な鉄心コイル31〜36とを含んでいる。鉄心コイル31〜36のそれぞれは、半径方向に延びる鉄心41〜46と該鉄心に巻回されたコイル51〜56とを含んでいる。
図17に示される三相リアクトル5の鉄心41〜46のそれぞれの半径方向内側端部の先端角度は約60度である。図17においては、コイル間鉄心81〜86は互いに同一形状である。そして、コイル間鉄心81〜86の断面は二辺が互いに平行な五角形である。前述したのと同様に、コイル間鉄心81〜86と鉄心41〜46との間には磁気的に連結可能なギャップ101〜106(図示しない)が形成されている。このように三相リアクトル5は、3の倍数の数の鉄心コイル31〜36を含んでいてもよい。
第十三の実施形態においても、前述したのと概ね同様な効果が得られるのは明らかであろう。さらに、第十三の実施形態においては、鉄心コイル31〜36の数を3の倍数にしているので、1相に対して複数の鉄心コイルが存在することになる。そして、複数の鉄心コイルを互いに並列接続することにより、鉄心コイルのそれぞれのコイルの断面積を低減することができる。
図18Aは本発明の第十四の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。図18Aに示される三相リアクトル5におけるコイル間鉄心81〜83は、第一コイル間鉄心部分81a〜83aと第二コイル間鉄心部分81b〜83bとをそれぞれ含んでいる。第一コイル間鉄心部分81aと第二コイル間鉄心部分81bとは互いに並置されている。他の第一コイル間鉄心部分82a、83aと他の第二コイル間鉄心部分82b、83bも同様である。
さらに、第一コイル間鉄心部分81a〜83aと第二コイル間鉄心部分81b〜83bとの間には磁気的に連結可能なコイル間鉄心部分ギャップ131〜133が形成されている。なお、第一コイル間鉄心部分81aと鉄心41との間および第二コイル間鉄心部分81bと鉄心42との間には前述したギャップ101(図18A等には示さない)が形成されているものとする。他のギャップ102、103も同様に形成されているものとする。
さらに、図18Bは本発明の第十四の実施形態に基づく他の三相リアクトルの断面図である。この場合にも、コイル間鉄心81〜83は、互いに並置された第一コイル間鉄心部分81a〜83aと第二コイル間鉄心部分81b〜83bとをそれぞれ含んでいる。他の第一コイル間鉄心部分82a、83aと他の第二コイル間鉄心部分82b、83bも同様である。さらに、磁気的に連結可能なコイル間鉄心部分ギャップ131〜133および前述したギャップ101〜103も同様に形成されている。
言い換えれば、図18Aに示される構成は、図14Aに示されるコイル間鉄心81〜83をギャップ101〜103に対して平行な面で半分に分割したものである。さらに、図18Bに示される構成は、図15Aに示されるコイル間鉄心81〜83を半分に分割したものである。そして、コイル間鉄心81〜83のそれぞれは、コイル間鉄心部分81a〜83a、81b〜83bの間に形成されたコイル間鉄心部分ギャップ131〜133を含んでいる。
さらに、図18Cは本発明の第十四の実施形態に基づくさらに他の三相リアクトルの断面図である。図18Cに示される構成は、図18Bに示される構成における鉄心41〜43の先端部分をコイル間鉄心81c〜83cに置き換えたものである。従って、図18Cに示される構成においては、第一コイル間鉄心部分81a〜83aと第二コイル間鉄心部分81b〜83bと第三コイル間鉄心部分81c〜83cが含まれている。
図18Cから分かるように、第一コイル間鉄心部分81a〜83aおよび第二コイル間鉄心部分81b〜83bは互いに対称的な形状である。しかしながら、第三コイル間鉄心部分81c〜83cは第一コイル間鉄心部分81a〜83aおよび第二コイル間鉄心部分81b〜83bとは異なる二等辺三角形である。さらに、第三コイル間鉄心部分81c〜83cは隣接する他のコイル間鉄心部分および鉄心41〜43には接触せず、ギャップが形成されている。
このように、第十四の実施形態においては、ギャップ101〜103とコイル間鉄心部分ギャップ131〜133との両方が形成されているので、1箇所あたりのギャップの寸法を小さくできる。そうすることで、ギャップから漏洩する磁束を少なくできるので、漏洩磁束によるコイル内の渦電流損をさらに低減することが可能である。当然のことながら、コイル間鉄心81〜83のそれぞれが、一列に配置された三つ以上のコイル間鉄心部分から構成されていてもよい。
図19は本発明の第十五の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。図19に示される三相リアクトル5の鉄心コイル31〜33は図14Aを参照して説明したのと概ね同様である。第十五の実施形態においては、外周部鉄心20が、複数、例えば三つの外周部鉄心部分21〜23より構成されている。外周部鉄心部分21〜23のそれぞれは鉄心41〜43を含んでいる。図19においては、外周部鉄心部分21〜23は互いに接している。図19に示される実施形態においては、外周部鉄心20が大型である場合であっても、そのような外周部鉄心20を容易に製造できる。なお、図17に示される実施形態においては、外周部鉄心20が複数の外周部鉄心部分21〜26より構成されている。
図20は本発明の第十六の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。第十六の実施形態においては、外周部鉄心部分21と外周部鉄心部分22との間には、磁気的に連結可能な外周部鉄心部分ギャップ21aが形成されている。同様に、外周部鉄心部分22と外周部鉄心部分23との間および外周部鉄心部分23と外周部鉄心部分21との間には、磁気的に連結可能な外周部鉄心部分ギャップ21b、21cがそれぞれ形成されている。
言い換えれば、外周部鉄心部分21〜23それぞれは互いに外周部鉄心部分ギャップ21a〜21cを介して配置されている。このような場合には、外周部鉄心部分21〜23の長さを調整することにより、外周部鉄心部分ギャップ21a〜21cを調整できる。その結果、三相リアクトル5のインダクタンスのアンバランスを調整できるのが分かるであろう。
図20に示される三相リアクトル5は、外周部鉄心部分ギャップ21a〜21cを有するという点でのみ、図19に示される三相リアクトル5とは異なる。言い換えれば、第十五の実施形態においては、隣接する外周部鉄心部分21〜23の間に外周部鉄心部分ギャップ21a〜21cは形成されていない。図19および図20に示される実施形態においては、外周部鉄心20が大型である場合であっても、そのような外周部鉄心20を容易に製造できる。
図21は本発明の第十七の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。図21に示される三相リアクトル5は図4に示される三相リアクトル5と概ね同様である。しかしながら、図21に示される三相リアクトル5の鉄心41、43、45は、残りの鉄心42、44、46よりも幅広である。さらに、鉄心41、43、45に巻回されるコイル51、53、55の断面積は残りの鉄心42、44、46に巻回されるコイル52、54、56よりも小さい。
言い換えれば、図21に示される三相リアクトル5は、三つの鉄心コイル31、33、35からなる第一組と他の三つの鉄心コイル32、34、36からなる第二組とを含んでいる。第一組および第二組のそれぞれは、六つの鉄心コイル31〜36のうち、一つおきの三つの鉄心コイルを含んでいる。そして、第一組および第二組のそれぞれにおいて、鉄心コイルは回転対称に配置されている。
図21に示される三相リアクトル5においては、第一組と第二組との間で、鉄心の寸法ならびにコイルの断面積および巻数が互いに異なるようにしている。なお、三相リアクトル5の第一組におけるギャップの寸法が第二組におけるギャップの寸法とは異なるようにしてもよい。
図21に示される実施形態においては、一つの三相リアクトル5内に、特性の異なる二つのリアクトルを実質的に含ませられる。また、図4に示される実施形態においては、一つの三相リアクトル5は、特性の等しい二つのリアクトルを含ませられる。図17および図21に示される実施形態においては、一つのリアクトル内に、特性の等しい、または異なる二つのリアクトルを含ませられるため、設置スペースを少なくできる。また、二つのリアクトルを互いに直列または並列で接続することにより、インダクタンス値を調整できるのが分かるであろう。また、一つの三相リアクトル5内に、特性の異なるまたは特性の等しい三つ以上のリアクトル、つまり三つ以上の前述した組を含ませるようにしてもよい。この場合にも、同様な効果が得られるのは明らかであろう。
図22は本発明の第十八の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。図22に示される三相リアクトル5は図14Aを参照して説明した三相リアクトル5と概ね同様であるので、再度の説明を省略する。図22に示されるように、三相リアクトル5のギャップ101〜103には、樹脂製のギャップ材71が充填されている。
この場合には、樹脂をギャップ101〜103に単に充填して硬化させることによりギャップ材71を作成できる。このため、ギャップ材71を容易に作成することができる。なお、図22に示されるのと同様な形状のギャップ材71を予め作成し、樹脂を充填する代わりに、このギャップ材71をギャップ101〜103に挿入してもよい。このような場合においては、ギャップ材71がギャップ101〜103に接する鉄心およびコイル間鉄心81〜83の振動を抑制するため、鉄心から発生する騒音を低減できる。なお、ギャップ材71が絶縁材であってもよい。
さらに、図23は本発明の第十九の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。図23に示される三相リアクトル5は図14Aを参照して説明した三相リアクトル5と概ね同様であるので、再度の説明を省略する。図23に示されるように、三相リアクトル5の外周部鉄心20の内部は樹脂製の絶縁材72によって充填されている。なお、絶縁材72がギャップ材であってもよい。
この場合にも、樹脂を外周部鉄心20の内部に単に充填して硬化させることにより絶縁材72を容易に作成することができる。このような場合においては、絶縁材72が鉄心コイル31〜33や外周部鉄心20やコイル間鉄心81〜83の振動を抑制することで発生する騒音を低減できる。さらに、図23に示される実施形態においては、鉄心コイル31〜33と外周部鉄心20とコイル間鉄心81〜83との間の温度平衡を促進することもできる。
図24Aおよび図24Bは本発明のさらに他の実施形態に基づく三相リアクトルの断面図である。図24Aおよび図24Bは図3Aおよび図3Bと概ね同様の図であるので、重複する箇所の説明を省略する。他の図面についても同様である。
図24Aおよび図24Bにおいては、鉄心コイル31〜33の鉄心41〜43の間に三つのコイル間鉄心81〜83が配置されている。具体的には、コイル間鉄心81〜83は鉄心41〜43の半径方向内側端部の近傍に配置されている。さらに、コイル間鉄心81と鉄心41、42との間には磁気的に連結可能なギャップ101が形成されている。他のコイル間鉄心82、83も同様である。
このような場合には、ギャップ101〜103と鉄心部分ギャップ111〜113との両方が形成されているので、1箇所あたりのギャップの寸法を小さくできる。そうすることで、ギャップから漏洩する磁束を少なくできるので、漏洩磁束によるコイル内の渦電流損を低減できるのが分かるであろう。
さらに、図25は本発明のさらに他の実施形態に基づく図4と同様な三相リアクトルの断面図である。図25に示される三相リアクトル5の鉄心コイル31〜33は、半径方向に延びる鉄心41'〜43'と、該鉄心に巻回されたコイル51〜53とを含んでいる。そして、鉄心41'〜43'の間には三つのコイル間鉄心81〜83が配置されている。さらに、コイル間鉄心81と鉄心41、42との間には磁気的に連結可能なギャップ101が形成されている。他のコイル間鉄心82、83も同様である。
このような場合には、ギャップ101〜103と外周部鉄心ギャップ121〜123との両方が形成されているので、1箇所あたりのギャップの寸法を小さくできる。さらに、鉄心コイルから発生する熱が外周部鉄心に伝達し難くなるという効果が得られる。
図26は本発明の三相リアクトルを含む機械または装置を示す図である。図26においては、三相リアクトル5はモータ駆動装置において使用されている。そして、機械または装置がそのようなモータ駆動装置を含んでいる。
図27は本発明の三相リアクトルを含む他の機械または装置を示す図である。図27においては、三相リアクトル5はパワーコンディショナに備えられている。そして、機械または装置がそのようなパワーコンディショナを含んでいる。
このような場合には、三相リアクトル5を含むモータ駆動装置などを容易に提供できるのが分かるであろう。また、前述した実施形態のいくつかを適宜組み合わせることは本発明の範囲に含まれる。
典型的な実施形態を用いて本発明を説明したが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなしに、前述した変更および種々の他の変更、省略、追加を行うことができるのを理解できるであろう。
5 三相リアクトル
20 外周部鉄心
21〜23、24〜26 外周部鉄心部分
21a〜21c 外周部鉄心部分ギャップ
31〜36 鉄心コイル
41〜46、41'〜43' 鉄心
41a〜43a 第一鉄心部分
41b〜43b 第二鉄心部分
51〜56 コイル
51a〜53a 第一コイル
51b〜53b 第二コイル
61〜63 外周部鉄心部分ギャップ
71、72 非磁性体であるギャップ材または絶縁紙または絶縁材または樹脂
80、81〜86 コイル間鉄心
81a〜81c、82a〜82c、83a〜83c コイル間鉄心部分
101〜103 ギャップ
111〜113 鉄心部分ギャップ
121〜123 外周部鉄心ギャップ
131〜133 コイル間鉄心部分ギャップ

Claims (36)

  1. 外周部鉄心(20)と、
    前記外周部鉄心の内面に接するか、または、該内面に結合された少なくとも三つの鉄心コイル(31〜33)と、を具備し、
    前記少なくとも三つの鉄心コイルのそれぞれは、鉄心(41〜43)と該鉄心に巻回されたコイル(51〜53)とから構成されており、
    前記少なくとも三つの鉄心コイルのうちの一つの鉄心コイルと該一つの鉄心コイルに隣接する鉄心コイルとの間には磁気的に連結可能なギャップ(101〜103)が形成されており、
    前記鉄心のそれぞれは前記外周部鉄心の半径方向にのみ延びており、
    互いに隣接する二つの前記鉄心の半径方向内側端部は単一の前記ギャップを介して磁気的に連結されている、三相リアクトル。
  2. 前記少なくとも三つの鉄心コイルの数は3の倍数である請求項1に記載の三相リアクトル。
  3. 前記少なくとも三つの鉄心コイルの前記鉄心は複数の鉄心部分(41a〜43a、41b〜43b)から構成されており、
    該複数の鉄心部分の間には磁気的に連結可能な鉄心部分ギャップ(111〜113)が形成されている、請求項1または2に記載の三相リアクトル。
  4. 前記コイルは、前記複数の鉄心部分に巻回された複数のコイル(51a〜53a、51b〜53b)を含む、請求項3に記載の三相リアクトル。
  5. 前記少なくとも三つの鉄心コイルの前記鉄心と前記外周部鉄心との間には磁気的に連結可能な外周部鉄心ギャップ(121〜123)が形成されている請求項1から4のうちのいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  6. 前記外周部鉄心は複数の外周部鉄心部分(21〜23)から構成されている、請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  7. 前記複数の外周部鉄心部分のうちの互いに隣接する外周部鉄心部分の間には外周部鉄心部分ギャップ(61〜63)が形成されている請求項6に記載の三相リアクトル。
  8. 前記少なくとも三つの鉄心コイルは、回転対称に配置されている請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  9. 前記三相リアクトルが、少なくとも三つの鉄心コイルからなる第一組(31、33、35)と他の少なくとも三つの鉄心コイルからなる第二組(32、34、36)とを含んでいる請求項1から8のうちのいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  10. 前記三相リアクトルは、三つの鉄心コイルからなる組を三組以上有する、請求項9に記載の三相リアクトル。
  11. 前記三相リアクトルの前記ギャップには、非磁性材料であるギャップ材または絶縁紙または樹脂(71)が挿入されているか、または充填されている請求項1から10のうちのいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  12. 前記三相リアクトルの前記外周部鉄心の内側には、非磁性材料であるギャップ材または絶縁材または樹脂(72)が充填されている請求項1から10のうちのいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  13. 前記外周部鉄心は少なくとも三つの外周部鉄心部分より構成されており、
    前記外周部鉄心部分の内面の一部分は前記鉄心の側面に部分的に平行であり、
    前記コイルは前記外周部鉄心部分の前記内面の一部分と前記鉄心の側面との間に形成された空間に配置されており、
    前記一つの鉄心と前記他の鉄心との間の前記ギャップのギャップ長は前記空間の幅よりも短いようにした、請求項1から12のうちいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  14. 外周部鉄心(20)と、
    前記外周部鉄心の内面に接するかまたは該内面に結合された少なくとも三つの鉄心コイル(31〜33)とを具備し、
    前記少なくとも三つの鉄心コイルのそれぞれは、鉄心(41〜43)と該鉄心に巻回されたコイル(51〜53)とから構成されており、
    前記鉄心は前記外周部鉄心の半径方向にのみ延びており、
    さらに、前記少なくとも三つの鉄心コイルの間に配置された少なくとも一つのコイル間鉄心(80、81〜83)を具備し、
    前記少なくとも三つの鉄心コイルと前記コイル間鉄心との間には磁気的に連結可能なギャップ(101〜103)が形成されている、三相リアクトル。
  15. 前記コイル間鉄心の間に配置された追加のコイル間鉄心(84)をさらに含み、
    該追加のコイル間鉄心と前記コイル間鉄心の間には、磁気的に連結可能なギャップが形成されている、請求項14に記載の三相リアクトル。
  16. 前記コイル間鉄心は鋭角をなす二つの面を有しており、該二つの面のそれぞれが前記ギャップを挟んで前記鉄心コイルに対向している、請求項14または15に記載の三相リアクトル。
  17. 前記少なくとも三つの鉄心コイルの数は三の倍数である請求項14から16のいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  18. 前記少なくとも三つの鉄心コイルの前記鉄心は複数の鉄心部分から構成されており、
    該複数の鉄心部分の間には磁気的に連結可能な鉄心部分ギャップが形成されている、請求項14から17のいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  19. 前記コイルは、前記複数の鉄心部分に巻回された複数のコイル(51a〜53a、51b〜53b)を含む、請求項18に記載の三相リアクトル。
  20. 前記少なくとも三つの鉄心コイルの前記鉄心と前記外周部鉄心との間には磁気的に連結可能な外周部鉄心ギャップが形成されている請求項14から19のうちのいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  21. 前記コイル間鉄心は複数のコイル間鉄心部分(81a〜81b、82a〜82b、83a〜83b)から構成されており、
    該複数のコイル間鉄心部分の間には磁気的に連結可能なコイル間鉄心部分ギャップ(131〜133)が形成されている、請求項14から20のいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  22. 前記外周部鉄心は複数の外周部鉄心部分(21〜23)から構成されている、請求項14から21のいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  23. 前記複数の外周部鉄心部分のうちの互いに隣接する外周部鉄心部分の間には外周部鉄心部分ギャップ(21a〜21c)が形成されている請求項22に記載の三相リアクトル。
  24. 前記三つの鉄心コイルは回転対称に配置されている請求項14から23のいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  25. 前記三相リアクトルが、三つの鉄心コイルからなる第一組と他の三つの鉄心コイルからなる第二組とを含んでいる請求項14から24のいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  26. 前記三相リアクトルは、三つの鉄心コイルからなる組を三組以上有する、請求項25に記載の三相リアクトル。
  27. 前記三相リアクトルの前記ギャップには、非磁性材料であるギャップ材(71)または絶縁紙または樹脂が挿入されているか、または充填されている請求項14から26のいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  28. 前記三相リアクトルの前記外周部鉄心の内側には、非磁性材料であるギャップ材(72)または絶縁材または樹脂が充填されている請求項14から26のいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  29. 前記外周部鉄心は少なくとも三つの外周部鉄心部分より構成されており、
    前記外周部鉄心部分の内面の一部分は前記鉄心の側面に部分的に平行であり、
    前記コイルは前記外周部鉄心部分の前記内面の一部分と前記鉄心の側面との間に形成された空間に配置されており、
    前記一つの鉄心と前記他の鉄心との間の前記ギャップのギャップ長は前記空間の幅よりも短いようにした、請求項14から28のうちいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  30. 前記鉄心の半径方向内側端部は前記外周部鉄心の中心に向かって収斂している、請求項1から29のうちいずれか一項に記載の三相リアクトル。
  31. 少なくとも三つの外周部鉄心部分より構成される外周部鉄心と、
    前記外周部鉄心の内側に配置された少なくとも三つの鉄心コイルと、を具備し、
    前記少なくとも三つの鉄心コイルのそれぞれは、前記外周部鉄心部分のそれぞれに接するかまたは一体的に形成された鉄心と該鉄心に巻回されたコイルとから構成されており、
    前記少なくとも三つの鉄心のうちの一つの鉄心と該一つの鉄心に隣接する他の鉄心との間には磁気的に連結可能なギャップが形成されており、
    前記外周部鉄心部分の内面の一部分は前記鉄心の側面に部分的に平行であり、
    前記コイルは前記外周部鉄心部分の前記内面の一部分と前記鉄心の側面との間に形成された空間に配置されており、
    前記一つの鉄心と前記他の鉄心との間の前記ギャップのギャップ長は前記空間の幅よりも短いようにした、リアクトル。
  32. 前記鉄心の半径方向内側端部は前記外周部鉄心の中心に向かって収斂している、請求項31に記載のリアクトル。
  33. 請求項1から32のうちのいずれか一項に記載のリアクトルを具備したモータ駆動装置。
  34. 請求項33に記載のモータ駆動装置を具備した機械。
  35. 請求項1から32のうちのいずれか一項に記載のリアクトルを具備したパワーコンディショナ。
  36. 請求項35に記載のパワーコンディショナを具備した機械または装置。
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