JP2002064019A - 磁心及びこの磁心を備えるコイル装置 - Google Patents

磁心及びこの磁心を備えるコイル装置

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JP2002064019A
JP2002064019A JP2000251495A JP2000251495A JP2002064019A JP 2002064019 A JP2002064019 A JP 2002064019A JP 2000251495 A JP2000251495 A JP 2000251495A JP 2000251495 A JP2000251495 A JP 2000251495A JP 2002064019 A JP2002064019 A JP 2002064019A
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air gap
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Atsushi Minami
淳志 南
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流重畳特性のバラツキが小さく高精度であ
りかつその変化の対応も簡易に行い得るようにした直流
安定化電源等を構成するトランスやチョークコイルに好
適に用いられる。 【解決手段】 対向面10a、14a間にエアーギャッ
プGを構成するようにして配置された第1のコア部材3
と第2のコア部材4に対して、エアーギャップGに臨ま
されて非直線直流重畳特性を規定する補助コア部材5が
組み付けられてなる。第1のコア部材3と第2のコア部
材4には、エアーギャップGを挟んで同軸上に位置する
補助コア組込み部13、17が形成され、補助コア部材
5が、途中部位の特性規定部19をエアーギャップGに
横断されてその両端部位の支持部18を補助コア組込み
部13、17にそれぞれ組み付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流安定化電源等
を構成するトランスやチョークコイルに好適に用いられ
る磁心及びこの磁心を備えるコイル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、直流安定化電源には、二次回路
側に、直流重畳電流値が小さい領域では高インダクタン
スを発生するとともに直流重畳電流値が大きい領域では
低インダクタンスを発生して出力の安定化を図るスイッ
チングチョークコイルが用いられている。従来のチョー
クコイルには、例えば図14に示すように相対するセン
タコア部101、111間に間隙Δhを構成するように
して組み合わされる一対のE型コア部材からなる第1の
コア100と第2のコア110とが備えられる。
【0003】チョークコイルは、センタコア部101、
111間の間隙Δhによって第1のコア部材100と第
2のコア部材110の磁気抵抗を上げて磁気飽和が生じ
難くすることで、図15に示すような直流重畳特性を得
るように構成されている。チョークコイルは、間隙Δh
が大きい場合には同図aに示す直流重畳特性を呈し、間
隙Δhが小さい場合には同図bに示す直流重畳特性を呈
する。したがって、直流安定化電源には、間隙Δhを適
宜調整することによって所望の直流重畳特性を有するチ
ョークコイルが用いられている。
【0004】ところで、チョークコイルにおいては、出
力の無負荷時に生じる異常発振を防止するために二次回
路側にダミー電流を供給して駆動状態に保持しておく必
要があった。したがって、チョークコイルは、ダミー電
流の供給によって消費電力が大きくなるといった問題が
あった。例えば特開平10−163037号「磁心」公
報には、相対するコア端面に段部の加工を施して間隙の
大きさを部分的に異にするコア部材を備えたスイッチン
グコイルが説明されている。
【0005】スイッチングチョークコイルにおいては、
直流電流が小さい場合には相対するコア部材間の接合部
分を磁路として磁束が発生して高インピーダンスが発生
するとともに、直流電流が大きい場合には接合部分で磁
束が飽和するが間隙部分を磁路としてインピーダンスが
発生する。スイッチングチョークコイルは、ある電流値
を境にして小さい領域では高インピーダンスが発生し、
大きい領域では所定値のインピーダンスが発生する非直
線直流重畳特性を呈する。したがって、スイッチングチ
ョークコイルは、出力の無負荷時にダミー電流に対して
高インピーダンスを発生するとともに、所定の電流に対
して必要とするインピーダンスを発生する。スイッチン
グチョークコイルは、高インピーダンスの発生によりダ
ミー電流を押さえることができることで、消費電力の低
減を図るようにする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したチョークコイ
ルにおいては、コア端面に切削加工や研削加工等の機械
的加工を施して段部が形成される。チョークコイルは、
脆性が大きく加工性が悪いフェライト材等によってコア
部材が成形されることで、その端面を高精度に仕上げる
ことが困難であった。チョークコイルは、上述したよう
にコア端面間の間隙の大きさによって直流重畳特性が大
きく変化することから、コア端面のバラツキにより非直
線直流重畳特性にバラツキが生じて性能が劣化するとい
った問題があった。また、チョークコイルは、脆性が大
きいコア素材の特徴から、取扱時や機械加工時にコア端
面のカケや破損が生じやすく、このために性能にバラツ
キが生じるといった問題があった。
【0007】上述した先願磁心においては、コア成形時
に端面に凹溝を一体に形成することにより機械的加工に
起因する問題の解消を図るようにしている。しかしなが
ら、かかる磁心は、金型構造が複雑となりかつその変更
も困難であることから、コストがアップするとともにコ
ア形状の変更が困難であるために直流重畳特性を任意に
変化させるといった対応が困難であった。先願磁心にお
いては、例えば小さなコア端面が突き合わされる一対の
E型コアの組み合わせに適用した場合には、大きな範囲
で非直線直流重畳特性の変化を得ることが困難である。
【0008】したがって、本発明は、直流重畳特性のバ
ラツキが小さく高精度でありかつその変化の対応も簡易
に行い得るようにした直流安定化電源等を構成するトラ
ンスやチョークコイルに好適に用いられる磁心及びコイ
ル装置を提供することを目的に提案されたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかる磁心は、対向面間にエアーギャップを構
成するようにして配置された第1のコア部材と第2のコ
ア部材とに対して、エアーギャップに臨まされて非直線
直流重畳特性を規定する補助コア部材が組み付けられて
なる。
【0010】以上のように構成された本発明にかかる磁
心によれば、第1のコア部材や第2のコア部材に対して
適宜の形状、大きさに形成された比較的簡易な構成の補
助コア部材を組み合わすことで、飽和ポイント電流値や
インピーダンス発生量の調整が容易に行われて非直線直
流重畳特性を大きな範囲で適宜変化させる対応を簡易に
行うことが可能となる。本発明にかかる磁心によれば、
比較的高精度でかつ複雑な形状に成形された第1のコア
部材や第2のコア部材に段差を形成する等の機械的加工
を施すことが無いことから、飽和ポイントやインピーダ
ンス発生量にバラツキの無い高精度の非直線直流重畳特
性を有して直流安定化電源等を構成するトランスやチョ
ークコイルに好適に用いられる。
【0011】また、上述した目的を達成する本発明にか
かるコイル装置は、両端部にフランジ部を一体に形成し
た筒部の外周部に巻線を施してなるコイルボビンと、対
向面間にエアーギャップを構成するようにして筒部のコ
ア嵌挿孔に少なくともいずれか一方が嵌挿されてコイル
ボビンに組み合わされる第1のコア部材及び第2のコア
部材と、これら第1のコア部材と第2のコア部材とに対
してエアーギャップに臨まされて組み付けられることに
よって非直線直流重畳特性を規定する補助コア部材とを
備えて構成される。
【0012】以上のように構成された本発明にかかるコ
イル装置によれば、第1のコア部材や第2のコア部材に
対して適宜の形状、大きさに形成された比較的簡易な構
成の補助コア部材を組み合わす簡易な対応によって飽和
ポイント電流値やインピーダンス発生量の調整が容易に
行われて、非直線直流重畳特性が適宜変化されるように
なる。本発明にかかるコイル装置によれば、比較的高精
度でかつ複雑な形状に成形された第1のコア部材や第2
のコア部材に段差を形成する等の機械的加工を施すこと
が無いことから、飽和ポイントやインピーダンス発生量
にバラツキの無い高精度の非直線直流重畳特性を有しト
ランスやチョークコイルに好適に用いられて直流安定化
電源等を構成する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。第1の実施の形態
として図1及び図2に示したコイル装置1は、直流安定
化電源の二次回路側に配されて用いられ、スイッチング
チョークコイルを構成する。コイル装置1は、コイルボ
ビン2と、略U字型を呈する第1のコア部材3及び第2
のコア部材4と、補助コア部材5とを備えてなる。コイ
ルボビン2は、従来のコイルボビンと同等であることか
ら詳細な説明を省略するが、合成樹脂素材によって一体
に成形され、コア嵌挿孔6を有する角筒部7と、この角
筒部7の両端部に全周に亘って突出形成されたフランジ
部8(8a、8b)とからなる。コイルボビン2には、
角筒部7の外周部に所定の巻き数を以ってコイル線9が
巻線されてなる。
【0014】第1のコア部材3及び第2のコア部材4
も、その基本的な構成を従来のU型コア部材とほぼ同等
とし、例えばフェライト素材によって上下対象形を以っ
て成形されてなる。第1のコア部材3は、互いに平行に
対峙する第1のコア部10及び第2のコア部11と、こ
れらコア部10、11の基端部を連結する連結コア部1
2とからなる。第1のコア部材3は、第1のコア部10
がコイルボビン2のコア嵌挿孔5に嵌挿される。第1の
コア部材3は、第1のコア部10が、その長さを第2の
コア部11よりもやや小さく形成されている。
【0015】第1のコア部材3には、第1のコア部10
の一方側面10aに、端面10bから連結コア部12に
亘って高さ方向に貫通して補助コア組込み溝13が凹設
されている。補助コア組込み溝13は、例えば第1のコ
ア部材3を成形する際に金型によって同時に形成された
り、成形後に研削加工を施して形成される。なお、補助
コア組込み溝13は、高さ方向に貫通して側面10aに
凹設されたが、少なくとも端面10bに開放されて所定
の長さを有していればよい。補助コア組込み溝13は、
第1のコア部材3の何れの側面に形成するようにしても
よい。
【0016】第2のコア部材4も、互いに平行に対峙す
る第1のコア部14及び第2のコア部15と、これらコ
ア部14、15の基端部を連結する連結コア部16とか
らなる。第2のコア部材4は、第1のコア部14がコイ
ルボビン2のコア嵌挿孔5に嵌挿される。第2のコア部
材4は、第1のコア部14がその長さを第2のコア部1
5よりもやや小さく形成されている。第2のコア部材4
には、第1のコア部材3の補助コア組込み溝13に対応
して、第1のコア部14の一方側面14aにその端面1
4bから連結コア部16に亘って高さ方向に貫通する補
助コア組込み溝17が凹設されている。補助コア組込み
溝17も、例えば第2のコア部材4を成形する際に金型
によって同時に形成されたり、成形後に研削加工を施し
て形成される。なお、補助コア組込み溝17も、高さ方
向に貫通して側面14aに凹設されたが、少なくとも端
面14bに開放されて所定の長さを有していればよい。
【0017】以上のように構成された第1のコア部材3
と第2のコア部材4は、それぞれの第1のコア部10、
14がコア嵌挿孔6の両側から嵌挿されることによっ
て、コイルボビン2に組み合わされる。第1のコア部材
3と第2のコア部材4は、この状態において第2のコア
部11、15がコイルボビン2の外周部に沿って延在し
てその端面が突き合わされる。第1のコア部材3と第2
のコア部材4は、この状態においてコア嵌挿孔6に嵌挿
された第1のコア部10、14の端面10a、14a間
にエアーギャップGを構成する。
【0018】第1のコア部材3と第2のコア部材4は、
コイルボビン2に組み合わされた状態において、それぞ
れの第1のコア部10、14に形成した補助コア組込み
溝13、17がエアーギャップGを挟んで互いに同一軸
線上に位置するようになる。第1のコア部材3と第2の
コア部材4には、図1に示すように両端部位の支持部1
8a、18bをそれぞれ補助コア組込み溝13、17に
組み付けられることによってエアーギャップGを横断し
て補助コア部材5が組み付けられる。補助コア部材5
は、詳細を後述するようにエアーギャップGに露呈され
た途中部位が非直線直流重畳特性を規定する特性規定部
19を構成する。
【0019】補助コア部材5は、例えば第1のコア部材
3の補助コア組込み溝13に一方の支持部18aが予め
接合固定された状態において、第1のコア部10がコア
嵌挿孔6に嵌挿されることによりコイルボビン2に組み
合わされる。補助コア部材5は、この状態でコア嵌挿孔
6の他方側から嵌挿される第2のコア部材4の第1のコ
ア部14に対してその補助コア組込み溝17に他方の支
持部18bが嵌合されて接合固定される。補助コア組込
み溝17には、その内周壁に予め接着材が塗布されてい
る。
【0020】補助コア部材5は、例えばフェライト材に
よって成形され、少なくとも支持部18がその断面寸法
を補助コア組込み溝13、17の断面寸法とほぼ同等に
形成されてなる。補助コア部材5は、上述したように支
持部18が例えば接着材によって補助コア組込み溝1
3、17に接合固定されることによって、第1のコア部
材3の第1のコア部10と第2のコア部材4の第1のコ
ア部14とを、エアーギャップGの一部において磁気的
に結合してコイル装置1を構成する。
【0021】以上のように構成されたコイル装置1にお
いては、第1のコア部材3の第1のコア部10と第2の
コア部材4の第1のコア部14との間にエアーギャップ
Gが構成されるが、補助コア部材5を設けたことによっ
てエアーギャップGに磁気的連結部が構成されることに
なる。コイル装置1においては、コイルボビン2のコイ
ル線9に直流電流を流すことによってエアーギャップG
において磁束が生じてインダクタンスが発生する。コイ
ル装置1は、かかる特性によって上述した従来のスイッ
チングチョークコイルと同様の非直線直流重畳特性を呈
する。
【0022】すなわち、コイル装置1においては、図3
に示した非直線直流重畳特性図のように、直流電流値が
小さい状態ではエアーギャップGを磁路として磁束が発
生することで高インダクタンス値を発生させる。コイル
装置1は、これによって電源の出力が無負荷状態におい
て二次回路側に流れるダミー電流に対して高インダクタ
ンス値を発生させることで消費電力を低減させる。
【0023】一方、コイル装置1においては、供給する
直流電流値がある値(飽和ポイント電流値)I0を超え
て大きくなることにより発生するインダクタンス値が急
激に低下する。コイル装置1は、飽和ポイント電流値I
0において、エアーギャップGにおける磁束が飽和状態
となるためにメイン磁路におけるインダクタンスが発生
されない状態となる。コイル装置1においては、補助コ
ア部材5を介する磁路によって所定値のインダクタンス
0が発生しており、これによっり直流電流値が変化し
てもこのインダクタンス値L0が保持される。
【0024】コイル装置1においては、図4に示すよう
に、補助コア部材5がその支持部18を、断面積m1に
対して補助コア組込み溝13、17との接触面積m2が
大きくなるようにして補助コア組込み溝13、17に組
み付けられている。したがって、コイル装置1において
は、補助コア部材5が第1のコア部材3と第2のコア部
材4との間においてメイン磁路を構成するようにし、補
助コア部材5の端面と補助コア組込み溝13、17の内
周壁との間で磁気飽和を起こすことなく所定のインダク
タンスが発生されるようになる。
【0025】コイル装置1は、補助コア部材5が上述し
たように棒状に成形されたものばかりでなく、特性規定
部19の断面積が異にされるものを選択することによっ
て非直線直流重畳特性が変化される。コイル装置1にお
いては、特性規定部19の断面積が大きな補助コア部材
5を用いた場合に、初期値のインダクタンスとともに飽
和ポイント電流値I0も大きくなる。コイル装置1にお
いては、特性規定部19の断面積が小さな補助コア部材
5を用いた場合に、初期値のインダクタンスとともに飽
和ポイント電流値I0も小さくなる。
【0026】コイル装置1は、第1のコア部材3と第2
のコア部材4との間に構成されるエアーギャップGを一
定とした状態において、特性規定部19の断面積を異に
する補助コア部材5を用いることによってそれぞれ図5
にa、bで示した非直線直流重畳特性を得る。なお、同
図破線で示した非直線直流重畳特性は、補助コア部材5
を備えない場合である。コイル装置1は、特性規定部1
9の断面積が大きな補助コア部材5を用いた場合に、同
図aに示すように飽和ポイント電流値I1が大きい非直
線直流重畳特性を得る。
【0027】コイル装置1は、特性規定部19の断面積
が小さい補助コア部材5を用いた場合に、同図bに示す
ように飽和ポイント電流値I2が飽和ポイント電流値I1
よりも小さい非直線直流重畳特性を得る。同図において
立上り領域cは、補助コア部材5の仕様によって決定さ
れる特性である。コイル装置1は、何れの場合において
も各飽和ポイント電流値I1、I2を超えた一定のインダ
クタンス値L0が上述した補助コア部材5を備えない場
合と同等に、エアーギャップGの大きさに基づいて一定
のインダクタンスが発生する。
【0028】コイル装置1は、上述したように特性規定
部19の断面積を異にすることによって非直線直流重畳
特性が変化される。したがって、コイル装置1には、上
述した全体が均一な幅の棒状補助コア部材5ばかりでな
く図6に示すような各補助コア部材が用いられる。同図
(A)に示した補助コア部材20は、上下の支持部21
a、21bに対して途中部位の特性規定部22の両側部
に凹溝23a、23bが形成されてなる。補助コア部材
20は、特性規定部22が幅狭とされるとともに凹溝2
3によって段部が形成された構成となっている。また、
同図(B)に示した補助コア部材24は、上下の支持部
25a、25bに対して途中部位の特性規定部26の両
側部にV溝27a、27bが形成されてなる。補助コア
部材24は、特性規定部26が長さ方向の中央部に向か
って次第に幅狭とされた構成となっている。
【0029】コイル装置1は、上述した補助コア部材2
0、24を備えることによって、それぞれ図6(C)に
示す非直線直流重畳特性d、eに変化される。補助コア
部材20を備えるコイル装置1は、凹溝23によって段
部が形成されることから、エアーギャップGに露呈する
支持部21の一部と特性規定部22との作用により飽和
ポイント電流値I0より小さな直流電流領域においてイ
ンダクタンス値が階段状に変化する。補助コア部材24
を備えるコイル装置1は、V溝27によってエアーギャ
ップGに露呈する支持部21の一部と特性規定部22と
が断面積をリニヤに変化することで、飽和ポイント電流
値I0より小さな直流電流領域においてインダクタンス
値がリニヤに変化する。なお、コイル装置1において
は、所定値以上に直流電流が供給された場合にはエアー
ギャップGに基づいて一定のインダクタンスが発生す
る。
【0030】コイル装置1においては、補助コア部材5
が、その支持部18の断面寸法を第1のコア部材3及び
第2のコア部材4に形成した補助コア組込み溝13、1
7の溝寸法とほぼ同等とすることによってきつく嵌合し
ている。コイル装置1においては、例えば図7(A)に
示すように補助コア組込み溝13又は補助コア組込み溝
17の溝寸法を補助コア部材5の支持部18の断面寸法
よりもやや大きく形成することによって溝壁と外周面と
の間にクリアランスcを構成するようにしてもよい。コ
イル装置1においては、このクリアランスcによって第
1のコア部材3及び第2のコア部材4と補助コア部材5
との間に第2のエアーギャップが構成されることにな
る。コイル装置1は、第2のエアーギャップの作用によ
って飽和ポイント電流値I0が調整されることにより、
非直線直流重畳特性が変化されるようになる。
【0031】すなわち、コイル装置1においては、第1
のコア部材3及び第2のコア部材4との間に構成される
エアーギャップGを一定としかつ補助コア部材5の形状
も一定とした状態において、補助コア部材5と補助コア
組込み溝13、17との間のクリアランスcを変えた場
合に、図7(B)に示すように飽和ポイント電流値Iが
変化した非直線直流重畳特性が得られる。コイル装置1
は、クリアランスcが大きい場合に同図fに示すように
飽和ポイント電流値I3が大きい非直線直流重畳特性を
得る。コイル装置1は、クリアランスcが小さい場合に
同図gに示すように飽和ポイント電流値I4が小さい非
直線直流重畳特性を得る。
【0032】コイル装置1は、上述したように補助コア
部材5の支持部18を補助コア組込み溝13、17に接
着材によって接合することで第1のコア部材3と第2の
コア部材4に組み付けている。コイル装置1は、第1の
コア部材3や第2のコア部材4或いは補助コア部材5
が、その材料特性から補助コア組込み溝13、17に支
持部18が直接嵌合される際や振動や衝撃等が加えられ
た場合に衝合して欠けたり破損したりすることがある。
コイル装置1は、補助コア組込み溝13、17に接着材
を塗布した状態で各部材の組立が行われることで、接着
材の管理が煩わしくなる。コイル装置1は、上述したよ
うに補助コア部材5を適宜選択することによって非直線
直流重畳特性が変化される。
【0033】したがって、コイル装置1においては、図
8に示すように合成樹脂等の非磁性材によって成形され
た保持部材28〜30を補助コア組込み溝13、17に
装着し、この保持部材28〜30を介して補助コア部材
5が第1のコア部材3や第2のコア部材4に取り付ける
ように構成してもよい。各保持部材28〜30は、補助
コア組込み溝13、17の溝形状とほぼ等しい形状に成
形された断面コ字状の部材からなり、補助コア組込み溝
13、17に装着されてこれに組み付けられる補助コア
部材5の支持部18を挟持して保持する。なお、各保持
部材28〜30は、断面コ字状に形成されたが、筒状で
あってもよい。また、各保持部材28〜30は、第1の
コア部材3又は第2のコア部材4のいずれか一方に装着
されて補助コア部材5を保持するようにしてもよい。
【0034】図8(A)に示した保持部材28は、相対
する側面部28a、28bに互いに対向するようにして
内方に突出する略く字状の保持片28c、28dを一体
に折曲形成してなる。保持部材28は、補助コア組込み
溝13、17内に装着されており、補助コア部材5が押
し込まれることによって保持片28c、28dが弾性変
形して支持部18の側面を挟持することによりこの補助
コア部材5を補助コア組込み溝13、17内に組み付け
保持する。
【0035】図8(B)に示した保持部材21は、相対
する側面部29a、29bの内側面に軸方向の全域に亘
ってリブ状の保持凸部29c、29dを一体に突出形成
してなる。保持部材29は、補助コア組込み溝13、1
7内に装着されており、補助コア部材5が押し込まれる
ことによって保持凸部29c、29dが支持部18の側
面を挟持することによりこの補助コア部材5を補助コア
組込み溝13、17内に組み付け保持する。
【0036】図8(C)に示した保持部材30は、相対
する側面部30a、30bが蛇腹状に形成されることに
よって、内方に突出する多数の凸部が形成されてなる。
保持部材30は、補助コア組込み溝13、17内に装着
されており、補助コア部材5が押し込まれることによっ
て側面部30a、30bが弾性変形して支持部18の側
面を挟持することによりこの補助コア部材5を補助コア
組込み溝13、17内に組み付け保持する。
【0037】上述した第1の実施の形態として示したコ
イル装置1は、メインコア部材として一対のU字型コア
部材3、4が備えられたが、本発明はかかるコイル装置
に限定されるものではなく種々の形態のコイル装置に適
用される。本発明の第2の実施の形態として図9及び図
10に示したコイル装置31は、コイルボビン2に対し
てメインコア部材としてE型の第1のコア部材32とI
型の第2のコア部材33とが組み合わされて構成されて
なる。コイル装置31は、第1のコア部材32と第2の
コア部材33に対して補助コア部材5が組み付けられて
なる。
【0038】コイル装置31は、その基本的な構成を従
来のE・I型コイル装置とほぼ同等とし、E型の第1の
コア部材32に対してI型の第2のコア部材33が組み
合わされて全体として日字型のコアが構成される。第1
のコア部材32は、例えばフェライト素材によって一体
に成形され、図9及び図10に示すようにセンタコア部
34と、このセンタコア部34の両側にそれぞれ平行に
対峙して配置される一対のサイドコア部35、36と、
これら各部の基端部を連結する連結コア部37とからな
る。
【0039】第1のコア部材32は、センタコア部34
及びサイドコア部35、36がコイルボビン2よりも長
軸に形成されている。第1のコア部材32は、図9に示
すようにセンタコア部34がコイルボビン2のコア嵌挿
孔5に嵌挿されて組み合わされる。第1のコア部材32
は、この状態においてサイドコア部35、36がコイル
ボビン2を挟んで延在するとともに、各コア部34〜3
6の自由端面34a〜36aがそれぞれフランジ部8b
より突出する。第1のコア部材32は、図10に示すよ
うにセンタコア部34に対してサイドコア部35、36
がΔh分やや長軸に形成されている。第1のコア部材3
2は、各サイドコア部35、36が同一の長さで形成さ
れている。
【0040】センタコア部34には、その自由端面34
aに開口して軸方向の補助コア組込み孔38が形成され
ている。補助コア組込み孔38は、連結コア部37の底
面に開口されない有底孔とされるが、貫通孔であっても
よい。補助コア組込み孔38は、例えば第1のコア部材
32を成形する際に金型によって同時に形成される。補
助コア組込み孔38は、その孔形状が補助コア部材5の
支持部18の断面形状とほぼ等しく形成されている。
【0041】センタコア部34には、補助コア組込み孔
38内に下部支持部18aが嵌合されることによって補
助コア部材5が組み付けられる。センタコア部34に
は、例えば補助コア組込み孔38内に予め接着材を塗布
することにより、嵌合した下部支持部18aを接合固定
することによって補助コア部材5が固定される。補助コ
ア部材5は、この状態においてセンタコア部34の端面
34aからその特性規制部17が突出露呈される。補助
コア部材5は、第1のコア部材32に対して、センタコ
ア部34の端面34aからの突出量がセンタコア部34
とサイドコア部35、36との長さの差異よりも大きく
なるようにして固定される。
【0042】第1のコア部材32には、第2のコア部材
33が組み合わされる。第2のコア部材33は、例えば
フェライト素材によって、第1のコア部材32のサイド
コア部35、36の対向間隔とほぼ等しい長さでかつそ
の端面35a、36aとほぼ等しい幅を有する矩形板状
に形成されてなる。第2のコア部材33には、その中央
部に位置して補助コア嵌合孔39が形成されている。補
助コア嵌合孔39は、その孔形状が補助コア部材5の支
持部18の断面形状とほぼ等しく形成されている。
【0043】以上のように構成された第2のコア部材3
3は、コイルボビン2に組み合わされた第1のコア部材
32のサイドコア部35、36間に架け渡すようにして
組み合わされる。第2のコア部材33は、この場合図9
に示すように、補助コア嵌合孔39に補助コア部材5の
上部支持部18bを嵌合するようにして第1のコア部材
32と組み合わされることによってコイル装置31を構
成する。
【0044】コイル装置31は、上述したように第1の
コア部材32がセンタコア部34に対してサイドコア部
35、36をΔh分長軸に形成したことによって、セン
タコア部34の端面34aと第1のコア部材32に組み
合わされる第2のコア部材33の主面33aとの間にエ
アーギャップGが構成される。コイル装置31は、第1
のコア部材32のセンタコア部34と第2のコア部材3
3との間にエアーギャップGが構成されるが、補助コア
部材5を設けたことによってエアーギャップGに磁気的
連結部が構成される。
【0045】したがって、コイル装置31においても、
上述したコイル装置1と同様に直流電流値が小さい状態
ではエアーギャップGを磁路として磁束が発生すること
で高インダクタンス値を発生させ非直線直流重畳特性を
得る。コイル装置31は、直流安定化電源の二次回路側
に配されて用いられることで、電源の出力が無負荷状態
において二次回路側に流れるダミー電流に対して高イン
ダクタンス値を発生させることで消費電力を低減させ
る。
【0046】コイル装置31においては、第1のコア部
材32のセンタコア部34に有底の補助コア組込み孔3
8を形成して、補助コア部材5を組み付けるように構成
したが、例えば図11に示すようにセンタコア部34の
側面に補助コア組込み溝39を凹設するようにしてもよ
い。補助コア組込み溝39は、例えば第1のコア部材3
2を成形する際に金型によって同時に形成され、その溝
形状が補助コア部材5の支持部18の断面形状とほぼ等
しく形成されている。また、コイル装置31は、上述し
たコイル装置1と同様に、形状仕様を異にする補助コア
部材5を適宜選択することによって、所望の非直線直流
重畳特性を得ることが可能となる。
【0047】コイル装置31には、補助コア部材5とし
て、図6に示した側面に凹溝23を形成した補助コア部
材20やV溝を形成した補助コア部材24を選択して用
いるようにしてもよい。また、コイル装置31は、補助
コア部材5が、図7に示したように第1のコア部材32
のセンタコア部34に対してクリアランスcを有して組
み付けられるようにしてもよい。さらに、コイル装置3
1は、補助コア部材5を第1のコア部材32のセンタコ
ア部34に組み付けるために図8に示した各保持部材2
8〜30を用いるようにしてもよい。
【0048】なお、コイル装置については、その他のコ
ア部材として例えば第1のコア部材が一対の棒状コア部
材を突き合わせてなるI型コア部材を用いるとともに、
第2のコア部材にC型コア部材を用いて構成してもよ
い。コイル装置は、第1のコア部材の各棒状コア部材の
相対する端面間にエアーギャップを構成するとともに、
このエアーギャップを横断するようにして補助コア部材
が棒状コア部材間に組み付けられてなる。
【0049】また、コイル装置は、例えば第1のコア部
材と第2のコア部材とがそれぞれセンタコア部と一対の
サイドコア部とを連結コア部によって一体に連設したE
型コア部材を用いて構成してもよい。コイル装置は、第
1のコア部材と第2のコア部材とが相対するサイドコア
部の端面を突き合わせるようにして組み合わされた状態
において、相対するセンタコア部の端面間にエアーギャ
ップを構成するとともに、このエアーギャップを横断す
るようにして補助コア部材が第1のコア部材と第2のコ
ア部材のサイドコア部間に組み付けられてなる。なお、
コイル装置は、各コア部材の各コア部を角柱状に形成し
たが、円柱形等の適宜の形状に形成されてもよく、コア
部の形状に合わせてコイルボビンも円筒形等の形状に形
成されたものが用いられる。
【0050】コイル装置においては、第1のコア部材と
第2のコア部材との間に構成されるエアーギャップGの
大きさを適宜設定することによって所定のインダクタン
ス値L0を発生させる。コイル装置においては、適宜の
形状の補助コア部材を選択することによって所定のイン
ダクタンス値L0を発生させる飽和ポイント電流値I0
適宜変更可能とするとともに、立上り領域cのカーブも
適宜変更自在とされる。コイル装置においては、補助コ
ア組込み溝の内面と補助コア部材の外周面との間のクリ
アランスcの大きさを適宜調整することによって、飽和
ポイント電流値I0を適宜変更可能とする。したがっ
て、コイル装置においては、上述した個々の構成を適宜
組み合わせることによって多様な非直線直流重畳特性を
得ることが可能となる。
【0051】上述した各実施の形態のコイル装置におい
ては、エアーギャップGを構成して互いに対向配置され
た一対のコア部材間にエアーギャップGに臨んで補助コ
ア部材を直接組み付けて構成したが、かかる構成に限定
されるものでは無い。図12及び図13に本発明にかか
る第3の実施の形態として示したコイル装置40は、一
対のE型コア部材41、42をコイルボビン43に組み
合わせるが、補助コア部材5をコイルボビン43側に組
み付けた構成に特徴を有している。
【0052】第1のコア部材41は、図12に示すよう
にコイル装置に一般に用いられるE型コア部材と同等で
あるからその詳細を省略するが、センタコア部44と、
このセンタコア部44を挟んで互いに平行に対峙する一
対のサイドコア部45、46と、これら各コア部44〜
46の基端部を一体に連設する連結コア部47とからな
る。コア部材41は、センタコア部44が、互いに同一
の長さとされたサイドコア部45、46よりもやや短軸
に形成されている。
【0053】第2のコア部材42は、第1のコア部材4
1と同一形状に形成された部材であり、センタコア部4
8と、一対のサイドコア部49、50と、連結コア部5
1とからなる。第2のコア部材42は、図12に示すよ
うに反転されて第1のコア部材41に組み合わされる。
第1のコア部材41と第2のコア部材42とは、相対す
るサイドコア部45、49及びサイドコア部46、50
がそれぞれその端面を突き合わされるとともに、センタ
コア部44、48間にエアーギャップGを構成する。
【0054】第1のコア部材41と第2のコア部材42
とは、図13に示すようにセンタコア部44、48がコ
ア嵌挿孔51内にその両側から嵌挿されることによって
コイルボビン43に組み合わされる。コイルボビン43
は、合成樹脂素材によって一体に成形され、センタコア
部44、48を嵌挿するに足る内径を有するコア嵌挿孔
52が形成された角筒部53と、この角筒部53の両端
部にそれぞれ突出形成されたフランジ部54(54a、
54b)とからなる。コイルボビン43には、角筒部5
3の外周部に所定の巻き数を以ってコイル線55が巻線
されてなる。
【0055】コイルボビン43には、図12及び図13
に示すように各フランジ部54の相対する一側部が側方
へと突出されて補助コア取付部56(56a、56b)
が一体に形成されている。補助コア取付部56には、コ
ア嵌挿孔52と平行な軸線上に位置して補助コア取付孔
57(57a、57b)が形成されている。補助コア取
付孔56は、その開口寸法が補助コア部材5の支持部1
8の断面寸法とほぼ等しく形成されている。
【0056】コイルボビン43には、補助コア取付孔5
7に支持部18をそれぞれ嵌合することによって補助コ
ア部材5が組み付けられてコイル装置40を構成する。
コイル装置40は、第1のコア部材41と第2のコア部
材42のセンタコア部44、48に対して補助コア部材
5が、コア嵌挿孔51と補助コア取付孔57との間隔D
分を離間して平行に対峙する。換言すれば、コイル装置
40は、補助コア部材5とセンタコア部44、48との
間に磁気的な第2のエアーギャップが構成されることに
なる。
【0057】第2のエアーギャップは、上述した図7に
示した補助コア組込み溝13、17の内面と補助コア部
材5の外周面との間のクリアランスcと同等に、コイル
装置40の非直線直流重畳特性に変化を生じさせる。す
なわち、コイル装置40は、コア嵌挿孔52と補助コア
取付孔57との間隔Dを大きくして構成した場合にはク
リアランスcを大きくした場合と同様に飽和ポイント電
流値Iが大きくなる。コイル装置40は、コア嵌挿孔5
2と補助コア取付孔57との間隔Dを小さくして構成し
た場合にはクリアランスcを小さくした場合と同様に飽
和ポイント電流値Iが小さくなる。コイル装置40は、
これによって図7(B)に示したような間隔Dの変化に
よって飽和ポイント電流値Iが変化する非直線直流重畳
特性が得られる。
【0058】なお、コイル装置40については、コア嵌
挿孔52と補助コア取付孔57との間隔Dに基づく非直
線直流重畳特性の変化について説明したが、上述した実
施の形態と同様に特性規定部19の形状や断面積を異に
した補助コア部材5を適宜選択することによってさらに
多様な非直線直流重畳特性が得られるようになる。勿
論、コイル装置40は、第1のコア部材41及び第2の
コア部材42が断面円形のコア部を有するとともにコイ
ルボビン43が円筒形に形成されるようにしてもよい。
コイル装置40は、補助コア取付孔57が補助コア取付
部56の側縁に開放された凹溝であってもよい。
【0059】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、第1のコア部材や第2のコア部材に対して適宜の
形状、大きさに形成された比較的簡易な構成の補助コア
部材を組み合わすことで、飽和ポイント電流値やインピ
ーダンス発生量の調整が容易に行われて非直線直流重畳
特性を大きな範囲で適宜変化させる対応が簡易に行われ
るとともに、飽和ポイントやインピーダンス発生量にバ
ラツキの無い高精度の非直線直流重畳特性を有すること
で、直流安定化電源等を構成する高精度かつ廉価なトラ
ンスやチョークコイルが得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態として示すコイル装
置の要部斜視図である。
【図2】同コイル装置の分解斜視図である。
【図3】同コイル装置の非直線直流重畳特性図である。
【図4】同コイル装置におけるコア部材と補助コア部材
の取付部の構成を説明する要部斜視図である。
【図5】断面積を異にする補助コア部材を用いたコイル
装置の非直線直流重畳特性図である。
【図6】特性規定部の形状を異にする補助コア部材の斜
視図と、この補助コア部材を用いたコイル装置の非直線
直流重畳特性図である。
【図7】コア部材と補助コア部材との間に構成されるク
リアランスと、このクリアランスの大きさに基づく非直
線直流重畳特性図である。
【図8】保持部材を介してコア部材に補助コア部材を組
み付ける構成の説明図及び保持部材の斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態として示すコイル装
置の一部切欠き斜視図である。
【図10】同コイル装置の分解斜視図である。
【図11】同コイル装置における補助コア部材の他の組
付け構造を説明する分解斜視図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態として示すコイル
装置の分解斜視図である。
【図13】同コイル装置の一部切欠き要部平面図であ
る。
【図14】従来のコイル装置に備えられるコア部材の構
成を説明する斜視図である。
【図15】同コイル装置の直流重畳特性図である。
【符号の説明】
1 コイル装置、2 コイルボビン、3 第1のコア部
材、4 第2のコア部材、5 補助コア部材、6 コア
嵌挿孔、8 フランジ部、10 第1のコア部、11
第2のコア部材、13 補助コア組込み溝、14 第1
のコア部、15第2のコア部材、17 補助コア組込み
溝、18 支持部、19 特性規定部、20 補助コア
部材、21 支持部、22 特性規定部、23 凹溝、
24補助コア部材、25 支持部、26 特性規定部、
27 V溝、28 保持部材、29 保持部材、30
保持部材、31 コイル装置、32 第1のコア部材、
33 第2のコア部材、34 センタコア部、35 サ
イドコア部、36 サイドコア部、37 連結コア部、
38 補助コア組込み孔、39 補助コア組込み溝、4
0 コイル装置、41 第1のコア部材、42 第2の
コア部材、43コイルボビン、56 補助コア取付部、
57 補助コア取付孔

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向面間にエアーギャップを構成するよ
    うにして配置された第1のコア部材と第2のコア部材と
    に対して、上記エアーギャップに臨まされて非直線直流
    重畳特性を規定する補助コア部材が組み付けられてなる
    ことを特徴とする磁心。
  2. 【請求項2】 上記第1のコア部材と第2のコア部材に
    は、上記エアーギャップを挟んで同軸上に位置する補助
    コア組込み部が形成され、 上記補助コア部材が、途中部位の特性規定部を上記エア
    ーギャップに横断されてその両端部位の支持部を上記補
    助コア組込み部にそれぞれ組み付けられることを特徴と
    する請求項1に記載の磁心。
  3. 【請求項3】 上記補助コア部材は、上記特性規定部の
    断面積に対して、上記支持部の上記第1のコア部材又は
    第2のコア部材との接触面積が大きいことを特徴とする
    請求項2に記載の磁心。
  4. 【請求項4】 上記補助コア部材は、上記特性規定部と
    上記支持部との断面積が異にされて形成されたことを特
    徴とする請求項2に記載の磁心。
  5. 【請求項5】 上記第1のコア部材と第2のコア部材の
    少なくともいずれか一方のコア部材に形成された補助コ
    ア組込み部に非磁性材からなる保持部材が組み込まれ、
    この保持部材を介して上記補助コア部材が上記第1のコ
    ア部材及び/又は第2のコア部材に組み付けられること
    を特徴とする請求項2に記載の磁心。
  6. 【請求項6】 上記第1のコア部材と第2のコア部材の
    少なくともいずれか一方のコア部材が、センタコア部と
    その両側に位置する一対のサイドコア部とからなるE型
    コアからなり、上記センタコア部に上記補助コア部材が
    組み付けられてなることを特徴とする請求項1に記載の
    磁心。
  7. 【請求項7】 両端部にフランジ部を一体に形成した筒
    部の外周部に巻線を施してなるコイルボビンと、 対向面間にエアーギャップを構成するようにして上記筒
    部のコア嵌挿孔に少なくともいずれか一方が嵌挿されて
    上記コイルボビンに組み合わされる第1のコア部材及び
    第2のコア部材と、 上記第1のコア部材と第2のコア部材とに対して、上記
    エアーギャップに臨まされて組み付けられることによっ
    て非直線直流重畳特性を規定する補助コア部材とを備え
    ることを特徴とするコイル装置。
  8. 【請求項8】 上記第1のコア部材と第2のコア部材に
    は、上記エアーギャップを挟んで同軸上に位置する補助
    コア組込み部が形成され、 上記補助コア部材が、途中部位の特性規定部を上記エア
    ーギャップに横断されてその両端部位の支持部を上記補
    助コア組込み部に組み付けられることを特徴とする請求
    項7に記載のコイル装置。
  9. 【請求項9】 上記特性規定部の断面積に対して、上記
    支持部の上記第1のコア部材又は第2のコア部材との接
    触面積が大きい上記補助コア部材が備えられることを特
    徴とする請求項8に記載のコイル装置。
  10. 【請求項10】 上記特性規定部と上記支持部との断面
    積が異にされて形成された上記補助コア部材が備えられ
    ることを特徴とする請求項8に記載のコイル装置。
  11. 【請求項11】 上記第1のコア部材と第2のコア部材
    の少なくともいずれか一方のコア部材に形成された補助
    コア組込み部に非磁性材からなる保持部材が組み込ま
    れ、この保持部材を介して上記補助コア部材が上記第1
    のコア部材及び/又は第2のコア部材に組み付けられる
    ことを特徴とする請求項8に記載のコイル装置。
  12. 【請求項12】 上記第1のコア部材と第2のコア部材
    の少なくともいずれか一方のコア部材が上記コイルボビ
    ンのコア嵌挿孔に嵌挿されるセンタコア部と、このセン
    タコア部の両側に位置する一対のサイドコア部とからな
    るE型コアからなり、 上記センタコア部に上記補助コア部材が組み付けられて
    なることを特徴とする請求項8に記載のコイル装置。
  13. 【請求項13】 上記コイルボビンには、上記一対のフ
    ランジ部に上記コア嵌挿孔と平行な軸線上に位置して補
    助コア取付孔がそれぞれ形成され、 上記補助コア部材が、上記補助コア取付孔に上記支持部
    を支持されることによって上記特性規定部を上記コア嵌
    挿孔に嵌挿された上記第1のコア部材と第2のコア部材
    との間に構成された上記エアーギャップに臨ませられて
    上記コイルボビンに組み付けられることを特徴とする請
    求項8に記載のコイル装置。
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