JPH0115142Y2 - - Google Patents

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JPH0115142Y2
JPH0115142Y2 JP19710282U JP19710282U JPH0115142Y2 JP H0115142 Y2 JPH0115142 Y2 JP H0115142Y2 JP 19710282 U JP19710282 U JP 19710282U JP 19710282 U JP19710282 U JP 19710282U JP H0115142 Y2 JPH0115142 Y2 JP H0115142Y2
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magnetic
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、例えばアモルフアス合金等のシート
状磁性体を積層して構成された磁心を用いたイン
ダクタに関する。本発明において、インダクタと
は、磁心と該磁心に結合される1またはそれ以上
の個数のコイルとを有し、コイルに生じる自己誘
導または相互誘導現象を利用するものを言い、例
えばチヨークコイル、変圧器等を含むものとす
る。
従来技術 従来、チヨークコイルや変圧器等のインダクタ
の磁心材料としてはフエライトがよく知られてい
るが、最近、アモルフアス合金を利用した磁心が
注目されている。アモルフアス合金によつて構成
された磁心は、B−H曲線における角型比が高
く、著しく小さな保磁力を有していること、コア
損失が小さく、温度上昇を低く抑えることができ
るため、小型化が容易であること、電源回路用イ
ンダクタの磁心として用いた場合等には効率の向
上、広範囲の電圧制御、安定した温度特性が得ら
れること等の優れた利点があり、インダクタ類の
小型化、高効率化及び高性能化を図る手段として
期待されている。
ところで、アモルフアス合金はその製造方法に
より、通常、シート状(リボン状)となる。この
ため、アモルフアス合金を磁心として用いる場合
には、フエライト等の磁性材料と異なつて任意の
形状をとることができず、トロイダル型となるの
が普通である。トロイダル型磁心を用いた場合
は、完全な閉磁路が形成されるので、漏洩磁束が
小さく、高周波特性の良好なインダクタが得られ
る利点はあるが、巻線を通すための間隙がなく、
手巻作業或いはチヤトル方式等の機械巻によつて
巻線を施さなけらばならず、その巻線作業が非常
に面倒になること、直流重畳用インダクタ等のよ
うに、磁路の磁気特性を調整する必要のあるイン
ダクタとして使用することができないこと等の難
点がある。
このトロイダル型磁心の欠点を除去するものと
しては、第1図に示すように、コア1を2つのコ
ア部材101及び102に分割し、該コア部材1
01及び102の端面を、磁気ギヤツプGを介し
て対向させた構造のインダクタが考えられる。か
かる構造の場合は、予めコイル2を施したボビン
3の両端側から前記コア部材101及び102の
端部を挿入して組立ることができるので、巻線作
業が非常に簡単になること、磁気ギヤツプGがあ
るため磁路の磁気特性の調整が可能になること等
の利点が得られる。
従来技術の問題点 しかしながら、第1図に示す構造のインダクタ
は、コア部材101,102がアモルフアス合金
等のシート状磁性体を積層して形成した構造とな
つているため、シート状磁性体自体の持つ戻りバ
ネ性等によりコア部材101,102が組立の途
中またはその後に変形してしまい、所定形状に保
つことが困難であること、このため磁気ギヤツプ
Gの変動、それによる磁気特性の変化等を招き易
いこと等の問題点がある。特にこの種のインダク
タにおいては、前記磁気ギヤツプGは、通常、数
十〜数百μmの微小間隔となるように管理する必
要があり、上述のような構造では到底この要望に
応えることができない。
また、アモルフアス合金等で構成されていて導
電性のあるコア部材101,102の大部分が外
部に露出するため、電気絶縁が不完全になり易い
難点もある。
本考案の目的 そこで本考案はアモルフアス合金等のシート状
磁性体を積層して構成した2つ以上のコア部材を
組合せて磁心を構成する場合に、巻線等に対する
電気絶縁が完全で、しかもコア部材を所定の形状
に保ち、簡単に組立てることができ、更にコア部
材の間に形成される磁気ギヤツプを正確な値に維
持することができるようにしたインダクタを提供
することを目的とする。
本考案の構成 上記目的を達成するため、本考案は、2つのコ
ア部材を、端面が互いに対向するように組合せて
構成された磁心と、前記コア部材のそれぞれを収
納する2つの絶縁樹脂製非磁性ケースとを有する
インダクタであつて、前記2つのコア部材は、シ
ート状磁性体を積層して構成され、端面が前記非
磁性ケースの開口端面より内側に位置するように
して、前記非磁性ケース内に収納され、かつ、前
記端面間に、前記非磁性ケースの前記開口端面に
隔たりを生じさせる厚さのスペーサを介在させて
対向させたことを特徴とする。
実施例 第2図は本考案に係るインダクタの正面断面
図、第3図は第2図のA−A線上における断面
図、第4図は同じく分解図である。図において、
第1図と同一の参照符号は同一性ある構成部分を
示している。4及び5はコア部材101及び10
2をそれぞれ各別に収納する非磁性ケースであ
る。この実施例では、該非磁性ケース4及び5の
それぞれは、適当な合成樹脂等を用いて溝41ま
たは51を有する略同一形状のU状に形成し、そ
の両端面を開口イさせてある。そして、この非磁
性ケース4及び5の前記溝41及び51の内部
に、アモルフアス合金またはケイ素鋼板等のシー
ト状磁性体を適当数積層して形成した2つのコア
部材101及び102を収納させてある。従つ
て、コア部材101及び102は非磁性ケース4
及び5の前記溝41及び51の形状にしたがつて
U状に成形された状態で、溝41及び51の内部
に収納され、その端面ロが非磁性ケース4,5の
開口端面イから外部に露出することとなる。6及
び7は非磁性ケース4,5の一面側を閉塞する蓋
である。なお、図示はしていないが、非磁性ケー
ス4,5内にコア部材101,102を収納した
後、合成樹脂等を充填し、非磁性ケース4,5内
におけるコア部材101,102の位置ズレを防
止し、磁気ギヤツプGの寸法変動を防ぐことがで
きる。
上述のように、該コア部材101及び102を
非磁性ケース4及び5の内部に収納する構造であ
ると、本来、自己のバネ性等によりバラバラに分
解する傾向にあるコア部材101及び102が、
非磁性ケース4及び5の溝41,51の形状に従
つた形状に拘束される。このため、アモルフアス
合金等のシート状磁性体を使用して、所定形状の
磁心を形成する場合の前記技術的困難性が解決さ
れることとなる。
前記コア部材101及び102を非磁性ケース
4及び5内に収納するに当つては、コア部材10
1及び102を、その端面ロが非磁性ケース4ま
たは5の開口端面イより内側に位置するようにし
て、非磁性ケース4及び5の内部に収納する。そ
して、コア部材101及び102の相対向する端
面ロの間に、前記開口端面イの突出長さ(L1+
L1)より厚い厚さL2のスペーサ8を介在させた
構造となつている。
上述のように、コア部材101及び102を、
その端面ロが非磁性ケース4または5の開口端面
イより内側に位置するようにして、非磁性ケース
4及び5の内部に収納する構造であると、アモル
フアス合金等で構成されていて、導電性のあるコ
ア部材101及び102が、絶縁材料で構成され
た非磁性ケース4,5によつて完全に覆われるの
で、巻線等に対する電気絶縁がより完全なものと
なる。しかも、上記の構造に加えて、互いに対向
する端面ロ−ロ間に、開口端面イの突出長さ
(L1+L1)より厚い厚さL2のスペーサ8を介在
させてあるから、磁気ギヤツプGを前記スペーサ
8の厚さL2によつて定まる正確な値に設定する
ことが可能になり、磁気ギヤツプGの管理が容易
になる。
また、コア部材101,102の端面ロ−ロ間
に、非磁性ケース4,5の開口端面イ−イに隔た
りを生じさせる厚さのスペーサ8を介在させたこ
とにより、樹脂製非磁性ケース4,5の熱膨張
を、開口端面イ−イ間の隔たりで吸収し、熱膨張
により開口端面イ−イが互いに当接して押し合
い、ギヤツプ間隔が変動するのを阻止できる。
更に、コア部材101,102は、端面ロが非
磁性ケース4,5の開口端面イより内側に位置す
るようにして、非磁性ケース4,5の内部に収納
されているので、コア部材101,102の端面
ロと開口端面イとの位置の差によりコア部材10
1,102の端面ロの前方に生じる空間内に、ス
ペーサ8を確実に位置決めでき、スペーサ8の組
込みが容易になると共に、組立後のスペーサ8の
位置ズレが防止できるようになり、信頼性が向上
する。
前記非磁性ケース4及び5は、コア部材101
及び102をそれぞれ収納した状態で、一端側を
コイル2の両側からその内部に挿入しながら、端
面を互いに付き合せ、バネ9,9によつて一体に
結合する。この実施例では、非磁性ケース4及び
5の底部の外面に突起42及び52をそれぞれ突
設すると共に、蓋6,7の外面にも同様の突起6
1及び71をそれぞれ突設し、該突起42−52
間及び61−71間にバネ9,9を連結して、前
記非磁性ケース4,5をコア部材101,102
と共に一体に結合して組立ててある。このような
構造であると、バネ9,9を掛止めるだけの簡単
な作業で組立てることができるので、組立作業が
簡単になる。また、コア部材101−102間の
ギヤツプ寸法の異なるインダクタに対しても、バ
ネ9,9の弾力により容易に適応し得る利点もあ
る。しかも、バネ9,9によつてコア部材101
−102間に適当な一定の引張り力を加えること
ができるので、ギヤツプGの寸法を長期間に亘つ
て一定の値に保持することができる。更に、実施
例に示したように、バネ9,9を非磁性ケース
4,5の側面内に位置させることにより、非磁性
ケース4,5の取付面となる外周方向への出張り
をなくすることができるので、当該インダクタの
基板等への取付が容易になる。
更にこの実施例では、前記非磁性ケース4,5
の一端側の外周に枠部43及び53を一体に突設
し、該枠部43及び53をボビンとしてコイル2
を巻装した構造となつている。このような構造で
あると、巻線専用のボビンが不要になるので、部
品点数が減少し、小型になる。
なお、上記実施例は、チヨークコイルとして利
用されるインダクタの例を示しているので、コイ
ル2は1個だけであるが、変圧器として実現する
場合は、コイル2は2個以上備えられる。
本考案の効果 以上述べたように、本考案は、2つのコア部材
を、端面が互いに対向するように組合せて構成さ
れた磁心と、前記コア部材のそれぞれを収納する
2つの絶縁樹脂製非磁性ケースとを有するインダ
クタであつて、前記2つのコア部材は、シート状
磁性体を積層して構成され、端面が前記非磁性ケ
ースの開口端面より内側に位置するようにして、
前記非磁性ケース内に収納され、かつ、前記端面
間に、前記非磁性ケースの前記開口端面に隔たり
を生じさせる厚さのスペーサを介在させて対向さ
せたことを特徴とするから、アモルフアス合金等
のシート状磁性体を積層して構成した2つ以上の
コア部材を組合せて磁心を構成する場合に、巻線
等に対する電気絶縁が完全で、しかもコア部材を
所定の形状に保ち、簡単に組立てることができ、
更にコア部材の間に形成される磁気ギヤツプを正
確な値に維持することができるようにしたインダ
クタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のインダクタの正面図、第2図は
本考案に係るインダクタの正面部分断面図、第3
図は第2図のA−A線上における断面図、第4図
は本考案に係るインダクタの分解図である。 101……コア部材、102……コア部材、2
……コイル、4,5……非磁性ケース、6……ス
ペーサ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 2つのコア部材を、端面が互いに対向するよ
    うに組合せて構成された磁心と、前記コア部材
    のそれぞれを収納する2つの絶縁樹脂製非磁性
    ケースとを有するインダクタであつて、前記2
    つのコア部材は、シート状磁性体を積層して構
    成され、端面が前記非磁性ケースの開口端面よ
    り内側に位置するようにして、前記非磁性ケー
    ス内に収納され、かつ、前記端面間に、前記非
    磁性ケースの前記開口端面に隔たりを生じさせ
    る厚さのスペーサを介在させて対向させたこと
    を特徴とするインダクタ。 (2) 前記シート状磁性体は、アモルフアス合金で
    あることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項に記載のインダクタ。 (3) 前記コア部材及び前記非磁性ケースは、U状
    の形状を有することを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項または第2項に記載のインダ
    クタ。 (4) 1個またはそれ以上の個数のコイルを有する
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項、第2項または第3項に記載のインダクタ。 (5) 前記コイルは、巻枠を持たずに前記非磁性ケ
    ースに直接挿着したことを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第4項に記載のインダクタ。
JP19710282U 1982-12-31 1982-12-31 インダクタ Granted JPS59107111U (ja)

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