JP5708224B2 - 画像形成装置及び画像形成装置制御方法並びに制御プログラム - Google Patents

画像形成装置及び画像形成装置制御方法並びに制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、回転駆動源と回転多面鏡からなる光走査手段を用いてレーザビームを走査する複写機やプリンタなどの画像形成装置及び画像形成装置制御方法並びに制御プログラムに関する。
画像形成装置として、画像データに応じた光ビームで主走査方向の1ラインの画像形成を行うと共に、主走査方向の1ライン毎の光ビームの画像形成を副走査方向に繰り返して1頁分の画像形成を行うものが知られている。
その一例として、電子写真方式の画像形成装置では、回転駆動源(ポリゴンモータ)と回転多面鏡(ポリゴンミラー)からなる光走査手段を用いて、画像データに応じて発光させたレーザビームを主走査方向に走査し、これと並行して、副走査方向に回転する像担持体(感光体ドラム)上に、前記レーザビームによって画像を形成している。この場合に、ドットクロックと呼ばれるクロック信号(書き込みクロック)を基準にして、レーザビームを画像データに応じて発光させるようにしている。
このような画像形成装置で高画質を実現するためには、レーザビームの主走査方向開始位置と主走査方向終了位置とを揃える、すなわち、各レーザビーム間で主走査長を統一し、主走査方向ずれを解消することが重要となる。
なお、このような主走査方向ずれは、モータの1回転や1/2回転などを周期とする回転むら、ポリゴンミラーの各面の平面度の違いなどによって発生する。そして、この主走査方向ずれが僅かであったとしても、横すじとして視認されたり、縦線の揺らぎとして視認され、画質の劣化の原因となる。
また、6面のポリゴンミラーを使用した場合には、図24に示すような主走査方向ずれになる。図24の横方向が主走査方向であり、右側が主走査方向終端になる。この場合には、主走査方向末端で縦線の揺らぎとして観察されやすくなる。
そして、複数色の画像を重ねるカラー画像形成装置の場合に主走査方向ずれが各色で別々な特性であると、図25のように、主走査方向末端部で同一画素のドット同士の粗密となって現れるため、色ずれとして視認されやすい状態になる問題がある。
なお、このような問題を解消可能な技術として、たとえば、以下の特許文献に各種の解決手法が記載されている。
特開2003−140068号公報 特開2002−267961号公報
この特許文献1では、ポリゴンミラーの面毎の補正用ドットクロック変調周波数を不揮発性メモリに持たせ、ポリゴンミラーの面毎にドットクロック周波数を変えて主走査長を一定にするように制御している。
この場合、ポリゴンミラー、あるいは、ポリゴンミラーを有するプリントヘッドを交換した場合には対処することができない問題があった。
また、以上の特許文献2では、主走査方向の開始位置側のSOS(Start Of Scan)信号と主走査方向の終了位置側のEOS(End Of Scan)信号とにより、ドットクロックを調整して主走査長を一定にするように制御している。
この場合、既存のSOSセンサに加え、主走査方向の終了位置側でEOS(End Of Scan)信号を得るためのEOSセンサを新たに追加しなくてはならないという問題があった。
また、以上の特許文献1と特許文献2ともに、ポリゴンミラーの面毎にドットクロックを画像形成中において常時細かく変更する必要があり、ドットクロック変調回路の追加と制御回路プログラムの追加が必要になる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、回転駆動源としてのポリゴンモータと回転多面鏡としてのポリゴンミラーからなる光走査手段を用いてカラー画像形成する際における色ずれを解消可能な画像形成装置及び画像形成装置制御方法並びに制御プログラムを実現することを目的とする。
すなわち、課題を解決する手段としての本発明は以下に説明するようなものである。
(1)請求項1記載の発明は、光ビームの露光により画像が形成される像担持体と、画像データに応じて発光する前記光ビームを生成する光源と、回転駆動源により回転駆動される回転多面鏡の複数の反射面により前記像担持体において前記光ビームを主走査方向に走査する光走査手段と、前記回転多面鏡の各反射面を識別する反射面識別部と、前記主走査方向と直交する副走査方向に前記像担持体と前記光ビームとを相対的に移動させる副走査方向駆動手段と、前記回転多面鏡の反射面毎の主走査方向のドット位置ずれ量が記憶された記憶部と、を複数色毎に備え、前記露光を複数色で行うことで複数色の画像を形成する画像形成装置であって、前記記憶部から読み出した前記ドット位置ずれ量を参照し、複数色の前記回転多面鏡の面位相をずらした組合せにおいて、複数色間でのドット位置ずれ量である面間ドット位置ずれ量の二乗和を算出し、該面間ドット位置ずれ量の二乗和が最小となる前記面位相を保つように複数色の前記回転多面鏡を駆動制御する制御部を備える、ことを特徴とする。
(2)請求項2記載の発明は、複数の反射面を備える回転多面鏡と、前記回転多面鏡の反射面に照射するための光ビームを生成する光源と、前記光ビームの露光により画像形成される像担持体と、前記像担持体上に対して、前記光ビームを主走査方向に走査するために前記回転多面鏡を回転させる回転駆動源と、前記回転多面鏡の反射面毎の主走査方向のドット位置ずれ量が記憶された記憶部と、を複数色毎に備え、前記露光を複数色で行うことで複数色の画像を形成する画像形成装置であって、複数色の前記回転多面鏡の内、一の回転多面鏡における前記複数の反射面に対応する第1のドット位置ずれ量と、前記一の回転多面鏡以外の他の回転多面鏡における前記複数の反射面に対応する第2のドット位置ずれ量とを前記記憶部から読み出して、前記一の回転多面鏡と前記他の回転多面鏡との間の面位相のそれぞれについて、当該面位相における前記一の回転多面鏡と前記他の回転多面鏡との間に生じる面間ドット位置ずれ量の総和を、読み出した前記第1のドット位置ずれ量と第2のドット位置ずれ量とに基づいて計算し、前記面間ドット位置ずれ量の大きさの総和が、他の面位相よりも小さい所定の面位相で前記一の回転多面鏡と前記他の回転多面鏡を駆動する制御部を備える、ことを特徴とする。
)請求項記載の発明は、上記()において、前記制御部は、前記第1のドット位置ずれ量と前記第2のドット位置ずれ量との間に生じる複数の面間ドット位置ずれ量の大きさの総和を算出するとき、二乗和を用いて算出することを特徴とする。
)請求項の発明は、上記(1)〜()において、前記制御部は、前記記憶部に記憶された情報が更新されたことを検知した場合に前記面間ドット位置ずれ量を算出する、ことを特徴とする。
)請求項記載の発明は、光ビームの露光により画像が形成される像担持体と、画像データに応じて発光する前記光ビームを生成する光源と、回転駆動源により回転駆動される回転多面鏡の複数の反射面により前記像担持体において前記光ビームを主走査方向に走査する光走査手段と、前記回転多面鏡の各反射面を識別する反射面識別部と、前記主走査方向と直交する副走査方向に前記像担持体と前記光ビームとを相対的に移動させる副走査方向駆動手段と、前記回転多面鏡の反射面毎の主走査方向のドット位置ずれ量が記憶された記憶部と、を複数色毎に備え、複数色の前記回転多面鏡を所定の面位相で駆動制御する制御部を備え、前記露光を複数色で行うことで複数色の画像を形成する画像形成装置を制御する画像形成制御方法であって、前記制御部は、前記記憶部から読み出した前記ドット位置ずれ量を参照し、複数色の前記回転多面鏡の面位相をずらした組合せにおいて、複数色間でのドット位置ずれ量である面間ドット位置ずれ量の二乗和を算出し、該面間ドット位置ずれ量の二乗和が最小となる前記面位相を保つように複数色の前記回転多面鏡を駆動制御する、ことを特徴とする。
(6)請求項6記載の発明は、複数の反射面を備える回転多面鏡と、前記回転多面鏡の反射面に照射するための光ビームを生成する光源と、前記光ビームの露光により画像形成される像担持体と、前記像担持体上に対して、前記光ビームを主走査方向に走査するために前記回転多面鏡を回転させる回転駆動源と、前記回転多面鏡の反射面毎の主走査方向のドット位置ずれ量が記憶された記憶部と、を複数色毎に備え、前記露光を複数色で行うことで複数色の画像を形成する画像形成装置制御方法であって、複数色の前記回転多面鏡の内、一の回転多面鏡における前記複数の反射面に対応する第1のドット位置ずれ量と、前記一の回転多面鏡以外の他の回転多面鏡における前記複数の反射面に対応する第2のドット位置ずれ量とを前記記憶部から読み出して、前記一の回転多面鏡と前記他の回転多面鏡との間の面位相のそれぞれについて、当該面位相における前記一の回転多面鏡と前記他の回転多面鏡との間に生じる面間ドット位置ずれ量の総和を、読み出した前記第1のドット位置ずれ量と第2のドット位置ずれ量とに基づいて計算し、前記面間ドット位置ずれ量の大きさの総和が、他の面位相よりも小さい所定の面位相で前記一の回転多面鏡と前記他の回転多面鏡を駆動する、ことを特徴とする。
)請求項記載の発明は、上記()において、前記第1のドット位置ずれ量と前記第2のドット位置ずれ量との間に生じる複数の面間ドット位置ずれ量の大きさの総和を算出するとき、二乗和を用いて算出することを特徴とする。
)請求項記載の発明は、上記()〜()において、記記憶部に記憶された情報が更新されたことを検知した場合に前記面間ドット位置ずれ量を算出する、ことを特徴とする。
(9)請求項9記載の発明は、光ビームの露光により画像が形成される像担持体と、画像データに応じて発光する前記光ビームを生成する光源と、回転駆動源により回転駆動される回転多面鏡の複数の反射面により前記像担持体において前記光ビームを主走査方向に走査する光走査手段と、前記回転多面鏡の各反射面を識別する反射面識別部と、前記主走査方向と、直交する副走査方向に前記像担持体と前記光ビームとを相対的に移動させる副走査方向駆動手段と、前記回転多面鏡の反射面毎の主走査方向のドット位置ずれ量が記憶された記憶部と、を複数色毎に備え、前記露光を複数色で行うことで複数色の画像を形成する画像形成装置の制御プログラムであって、前記記憶部から読み出した前記ドット位置ずれ量を参照し、複数色の前記回転多面鏡の面位相をずらした組合せにおいて、複数色間でのドット位置ずれ量である面間ドット位置ずれ量の二乗和を算出し、該面間ドット位置ずれ量の二乗和が最小となる前記面位相を保つように複数色の前記回転多面鏡を駆動制御することを、前記画像形成装置に実行させることを特徴とする。
(10)請求項10記載の発明は、複数の反射面を備える回転多面鏡と、前記回転多面鏡の反射面に照射するための光ビームを生成する光源と、前記光ビームの露光により画像形成される像担持体と、前記像担持体上に対して、前記光ビームを主走査方向に走査するために前記回転多面鏡を回転させる回転駆動源と、前記回転多面鏡の反射面毎の主走査方向のドット位置ずれ量が記憶された記憶部と、を複数色毎に備え、前記露光を複数色で行うことで複数色の画像を形成する画像形成装置の制御プログラムであって、複数色の前記回転多面鏡の内、一の回転多面鏡における前記複数の反射面に対応する第1のドット位置ずれ量と、前記一の回転多面鏡以外の他の回転多面鏡における前記複数の反射面に対応する第2のドット位置ずれ量とを前記記憶部から読み出して、前記一の回転多面鏡と前記他の回転多面鏡との間の面位相のそれぞれについて、当該面位相における前記一の回転多面鏡と前記他の回転多面鏡との間に生じる面間ドット位置ずれ量の総和を、読み出した前記第1のドット位置ずれ量と第2のドット位置ずれ量とに基づいて計算し、前記面間ドット位置ずれ量の大きさの総和が、他の面位相よりも小さい所定の面位相で前記一の回転多面鏡と前記他の回転多面鏡を駆動することを、前記画像形成装置に実行させることを特徴とする。
(11)請求項11記載の発明は、上記(10)において、前記第1のドット位置ずれ量と前記第2のドット位置ずれ量との間に生じる複数の面間ドット位置ずれ量の大きさの総和を算出するとき、二乗和を用いて算出することを実行させることを特徴とする。
(12)請求項12記載の発明は、上記(9)−(11)において、前記記憶部に記憶された情報が更新されたことを検知した場合に前記面間ドット位置ずれ量を算出することを実行させることを特徴とする。
以上説明した本発明によれば、以下のような効果が得られる。
この発明では、露光を複数色で行うことで複数色の画像を形成する画像形成装置において、回転多面鏡の反射面毎の主走査方向のドット位置ずれ量を予め記憶部に記憶しておき、記憶部から読み出した各回転多面鏡のドット位置ずれ量を参照し、複数色の回転多面鏡の面位相をずらした組合せにおいて、複数色間でのドット位置ずれ量である面間ドット位置ずれ量を算出し、該面間ドット位置ずれ量が最小となる面位相を保つように複数色の回転多面鏡を駆動制御する。
これにより、面間ドット位置ずれ量が最小となる面位相を保つように複数色の回転多面鏡が駆動制御されて画像形成が行われるようになり、ドットクロック調整回路やEOSセンサを設ける必要が無く、カラー画像形成する際における色ずれを有効に解消することができる。
また、回転多面鏡の反射面毎の主走査方向のドット位置ずれ量を予め記憶部に記憶しておくことで、回転多面鏡、あるいは、回転多面鏡を有するプリントヘッドを交換した場合であっても、記憶部から読み出した各回転多面鏡のドット位置ずれ量を参照し、複数色の回転多面鏡の面位相をずらした組合せにおいて、複数色間でのドット位置ずれ量である面間ドット位置ずれ量を算出し、該面間ドット位置ずれ量が最小となる面位相を保つように複数色の回転多面鏡を駆動制御することが可能になる。
本発明の一実施形態の画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の主要部の構成を示す説明図である。 本発明の一実施形態の測定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態の光走査手段を測定する際の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態の光走査手段を測定する際の動作を示すタイムチャートである。 本発明の一実施形態の光走査手段を測定する際の動作を示すタイムチャートである。 本発明の一実施形態の画像形成装置の動作を示す説明図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の動作を示す説明図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の動作を示す説明図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の動作を示す説明図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の動作を示す説明図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態の画像形成装置の動作を示す説明図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の動作を示す説明図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の動作を示す説明図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の動作を示す説明図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の動作を示す説明図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の動作を示す説明図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の動作を示す説明図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の動作を示す説明図である。 主走査方向ずれ(単色時)の様子を示す説明図である。 主走査方向ずれ(複数色時)の様子を示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態(実施形態)を詳細に説明する。
本実施形態が適用される画像形成装置は、画像データに応じて発光させた光ビームを像担持体の主走査方向に走査すると共に、主走査方向と直交する副走査方向に像担持体と光ビームとを相対的に移動させるよう駆動することで像担持体面に露光を行って画像形成する画像形成装置である。また、本実施形態が適用される光走査手段は、回転駆動源(ポリゴンモータ)と回転多面鏡(ポリゴンミラー)からなる光走査手段であって、画像形成装置での光ビームの走査に用いられるものである。
〔画像形成装置の構成〕
以下、画像形成装置の構成について概略を説明する。
本実施形態の画像形成装置100の実施形態の電気的な構成を、図1に基づいて詳細に説明する。ここでは、後述する測定装置200と関連のある状態で、画像形成装置100を単色画像形成の状態で説明する。なお、この実施形態では、実施形態の説明に必要な構成要件を中心に説明する。したがって、画像形成装置として一般的であり、周知となっている構成要件については省略している。
制御部101は、画像形成装置100の各部を制御するためにCPUや制御プログラムなどで構成されており、通常の画像形成動作に加え、各ポリゴンミラー121のドット位置ずれ量を参照して、複数色のポリゴンミラー121の面位相をずらした組合せにおいて、複数色間でのドット位置ずれ量である面間ドット位置ずれ量を算出し、該面間ドット位置ずれ量が最小となる面位相を保つように複数色のポリゴンミラー121を駆動制御するよう制御する。
レーザダイオード(LD)110は、感光体上を走査しつつ露光を行うレーザビーム(光ビーム)を生成する光源である。なお、このレーザダイオード110からのレーザビームは単数ビームであってもよいし、複数ビームであってもよい。
光走査手段120は、回転多面鏡としてのポリゴンミラー121と回転駆動源としてのポリゴンモータ122とにより構成されている。ここで、ポリゴンミラー121は回転する複数の反射面により感光体面上にレーザビームを主走査方向に走査する回転多面鏡である。ポリゴンモータ122はポリゴン駆動信号を受けてポリゴンミラー121を所定回転数で回転させる回転駆動源である。
面検知センサ125は、図4に示すようにして、ポリゴンミラー121に付された基準マーク120dを検知し、反射面識別のための面検知信号を生成して反射面識別部103に伝達する。
光学系130は、レーザダイオード110から照射されてポリゴンミラー121で反射されたレーザビームに関して、感光体面上で所定の主走査速度となるように光学的な処理を行うためのシリンドリカルレンズ130aやf−θレンズ130bなどの各種光学部材である。
始端側の光検出部145は、感光体160上の主走査位置の延長線上の主走査始端側において、光ビームを検出してSOS(Start Of Scan)信号を得るためのSOSセンサであり、検出結果は制御部101内の光走査駆動制御部101bと反射面識別部103に伝達される。なお、ここでは、主走査始端側でミラー141を用いて光検出部145の検出を行っているが、必ずしもミラー141を用いる必要はない。
プリントヘッド150は、レーザダイオード110、光走査手段120、光学系130、光検出部145などから構成されて感光体に対してレーザビームの走査を行うもので、後述するカラー画像形成装置では各色に対応して設けられる。
記憶部151は、測定装置において予め測定されたポリゴンミラー121の反射面毎の主走査方向のドット位置ずれ量が記憶されている記憶手段である。なお、この記憶部151は、測定装置において情報が格納され、画像形成装置100において情報が読み出されるもので、不揮発性のメモリのほか、バーコードなどの媒体であってもよい。
感光体160は、ポリゴンミラー121の回転により主走査方向に走査されるレーザビームの露光と、該主走査方向と直交する方向の副走査方向の光ビームとの相対移動とにより、画像データに応じた静電潜像が表面に形成され、この静電潜像が現像されてトナー像が形成される像担持体としての感光体である。なお、この静電潜像形成のための帯電、静電潜像形成の現像によるトナー像形成、トナー像の記録紙への転写、記録紙上のトナー像の定着、などは画像形成装置として一般的なものであるため、説明を省略している。
また、以上の制御部101は、発光駆動制御部101a、光走査駆動制御部101b、画像処理部102、反射面識別部103、感光体駆動部105、を備えて構成されている。
ここで、発光駆動制御部101aは、レーザダイオード110を発光駆動するための発光駆動信号を生成してレーザダイオード110に供給する駆動源であり、画像データに応じた発光駆動信号をレーザダイオード110に供給する。
光走査駆動制御部101bはポリゴンミラー121を所定回転数で回転駆動するためのポリゴン駆動信号を生成してポリゴンモータ122に供給する駆動信号生成部である。なお、この光走査駆動制御部101bは、複数色の画像形成を行う場合には、記憶部151に格納された各ポリゴンミラー121のドット位置ずれ量を参照して、複数色のポリゴンミラー121の面位相をずらした組合せにおいて、複数色間でのドット位置ずれ量である面間ドット位置ずれ量を算出し、該面間ドット位置ずれ量が最小となる面位相を保つように複数色のポリゴンミラー121を駆動制御するよう制御する。
画像処理部102は、画像データに画像形成に必要な各種の画像処理を施す画像処理手段であり、書き込みクロックに同期して必要なデータを発光駆動制御部101aに出力する。
反射面識別部103は、面検知センサ125からの面検知信号と光検出部145からの検出結果とを受けて、ポリゴンミラー121の反射面の識別を行い、基準マーク120dから何番目の面であるかといった反射面識別結果を光走査駆動制御部101bに伝達する。
感光体駆動部105は、感光体160を所定回転数で副走査方向に回転させる副走査方向駆動手段である。なお、この感光体駆動部105は、光走査駆動制御部101bで決定された画像形成速度に応じた感光体回転数となるように感光体160を駆動する。
なお、画像形成装置100が複数色の画像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像形成装置の場合には、図2および図3に示すように、プリントヘッド150Y〜150Kと感光体160Y〜160Kのように複数色に応じて複数配置し、制御部101を共通に構成する。なお、図2および図3は、イエローY,マゼンタM,シアンC,ブラックKの4色で画像形成を行う場合を例示している。ここで、プリントヘッド150Y〜150Kにより感光体160Y〜160K上に形成された静電潜像は現像部170Y〜170KによりYMCK各色のトナー像に変換され、各色のトナー像は中間転写体180上で重ね合わされる。そして、給紙トレイTからの記録紙に対して転写部185において中間転写体180上のトナー像が転写され、定着部190において記録紙上のトナー像が熱定着されて安定したカラー画像が形成される。なお、このような画像形成装置100において、プリントヘッド150Y〜150Kのそれぞれで、後述するように主走査長の特性を揃えた状態の光走査手段120が備えられている。
〔光走査手段の測定装置〕
以下、プリントヘッド150を測定する測定装置200について図5を参照して説明する。
なお、以下の実施形態では測定装置200による測定手順と呼ぶが、他の各種調整を行う調整装置によって測定を実行するようにしてもよい。
また、この測定装置200については、プリントヘッド150が使用される画像形成装置100と機械的または光学的に近似した特性になるように構成されている。そして、このように画像形成装置100と機械的または光学的に近似した特性になるように構成されている測定装置200に、プリントヘッド150が装着され得る状態に構成されている。
ここで、制御部201は、測定装置200の各部を制御するためにCPUや制御プログラムなどで構成されており、プリントヘッド150に含まれるポリゴンミラー121の反射面毎の主走査方向のドット位置ずれ量を求めるよう制御する。
終端側の光検出部245Eは、画像形成装置100における感光体160の主走査位置の延長線上の主走査終端側と光学的に等価な位置において、光ビームを検出してEOS(End Of Scan)信号を得るためのEOSセンサであり、検出結果は制御部201内の走査長測定部204に伝達される。なお、この光検出部245Eは、主走査終端側において主走査長を測定するため、複数受光素子のラインセンサ、または、マイクロステージなどの位置可変の単独受光素子のセンサのいずれかにより構成される。
また、以上の制御部201は、発光駆動制御部201a、光走査駆動制御部201b、反射面識別部203、走査長測定部204、を備えて構成されている。
ここで、発光駆動制御部201aは、レーザダイオード110を発光駆動するための発光駆動信号を生成してレーザダイオード110に供給する駆動源であり、ポリゴンミラー121の各面での主走査長の特性を求めるため、主走査方向の端部で発光するような発光駆動信号をレーザダイオード110に供給する。
光走査駆動制御部201bはポリゴンミラー121を画像形成装置100と同等な所定回転数で回転駆動するためのポリゴン駆動信号を生成してポリゴンモータ122に供給する。
反射面識別部203は、面検知センサ125からの面検知信号と光検出部145からの検出結果とを受けて、ポリゴンミラー121の反射面の識別を行い、基準マーク120dから何番目の面であるかといった反射面識別結果を光走査駆動制御部201bに伝達する。
走査長測定部204は、主走査終端側における光検出部245Eによる検知結果を参照し、ポリゴンミラー121の各面でのレーザビームによる主走査長を測定し、測定結果を光走査駆動制御部201bに通知する。
〔測定手順〕
以下、プリントヘッド150を測定する手順(測定動作)について、図6のフローチャートを参照して説明を行う。
まず、画像形成装置100におけるプリントヘッド150の装着位置と同じ位置になるように、プリントヘッド150を測定装置200に装着する。
なお、この装着とは、機械的及び電気的に所定の設置や接続を行うことを意味する。また、プリントヘッド150を測定装置200に装着した場合に、光検出部245Eが所定の主走査方向の端部位置に来るように、予め測定装置200側で位置合わせなどが完了していることが望ましい。
そして、このようにプリントヘッド150を測定装置200に装着した状態で、光走査駆動制御部201bの指示でポリゴンモータ122が所定の回転数で回転させる。
ここで、光検出部145の検出結果に基づいて同期信号が生成されると(図6中のステップS101)、光走査駆動制御部201bは反射面識別部203の検知結果を参照して、面番号が1になるまで面番号を監視する(図6中のステップS102)。
ここで、面番号が1になれば(図6中のステップS102でYES)、発光駆動制御部201aは、図7(d)に示すような発光駆動信号を生成してレーザダイオード110に与える。この図7(d)では、ポリゴンミラー121の第1面で始端と終端位置とでレーザダイオード110を発光させる。
この場合、図7のように第1面のみを何度か繰り返し発光させ他の面は非発光とすることで、光検出部245Eの検知結果から、走査長測定部204がポリゴンミラー121の第1面についての主走査長を正確に測定できる(図6中のステップS103)。ここで、光検出部245Eがラインセンサであれば、走査長測定部204は光検出部245Eの検知結果から主走査長を測定する。また、光検出部245Eがマクロステージによる移動を伴うものであれば、走査長測定部204はマイクロステージの移動量から主走査長を測定する。
以上のようにしてポリゴンミラー121の第1面についての主走査長の測定に続いて、ポリゴンミラー121の他の面についての主走査長の測定を行う(図6中のステップS104,S105でNO,S103)。この場合も、図8のように、第2面のみを何度か繰り返し発光させ、他の面は非発光とすることで、光検出部245Eの検知結果から、走査長測定部204がポリゴンミラー121の第2面についての主走査長を正確に測定できる。そして、同様にして、ポリゴンミラー121の第3面、第4面、第5面、第6面と、主走査長の測定を繰り返す。
そして、ポリゴンミラー121の全ての面での主走査長の測定が完了したら(図6中のステップS105でYES)、光走査駆動制御部201bは、ポリゴンミラー121の反射面毎の主走査方向長の特性として、設計基準値との誤差(主走査方向の終端でのドット位置ずれ)を算出して、プリントヘッド150のロット番号およびポリゴンミラー121の面番号と関連づけた状態(図9〜図13参照)で、記憶部151に書き込む(図6中のステップS106)。
ここで、図9〜図13は、ロット番号No.1〜No.5までの5つのプリントヘッド150について主走査長のドット位置ずれ量をポリゴンミラー121の各面毎に求めた特性の一例を示している。ここでは、規定の主走査長に対する誤差をppm単位で求めている。なお、+側は規定の主走査長より長く、−側は規定の主走査長より短いことを意味している。
以上のようにして、ポリゴンミラー121の反射面毎の主走査方向長の特性として、設計基準値との誤差(主走査方向の終端でのドット位置ずれ)を記憶部151に書き込んだプリントヘッド150については、測定装置200から取り外して、必要に応じて画像形成装置100に装着する。
〔画像形成装置の通常動作〕
以下、本実施形態の画像形成装置100の通常動作について説明を行う。ここでは、画像形成装置100として、複数色の画像を重ね合わせてカラー画像を形成する画像形成装置100を具体例にして説明する。ここで、画像形成装置100には、以上のようにしてポリゴンミラー121の反射面毎の主走査方向長の特性として、設計基準値との誤差(主走査方向の終端でのドット位置ずれ)が、プリントヘッド150のロット番号およびポリゴンミラー121の面番号と関連づけた状態(図9〜図13参照)で、記憶部151に書き込まれたプリントヘッド150が装着されている。
図14は画像形成装置100の画像形成時のフローチャートである。また、図15は図14の処理の詳細を示すサブルーチンのフローチャートである。
まず、光走査駆動制御部101bは、画像形成装置100に装着されている複数のプリントヘッド150の各記憶部151からロット番号を読み出して、ロット番号の一致を確認する(図14中のステップS201)。読み出されたロット番号が、光走査駆動制御部101b内の記憶領域に存在するロット番号と完全に一致した場合には(図14中のステップS201でYES)、面間ドット位置ずれ量が最小となる面位相を過去に求めて光走査駆動制御部101bの記憶領域に保存してあるため、過去に求めた面位相を採用することにして(図14中のステップS205)、処理を終了する。
また、画像形成装置100に装着されている複数のプリントヘッド150の各記憶部151からロット番号を読み出して、ロット番号が完全に一致しない場合には(図14中のステップS201でNO)、光走査駆動制御部101bは、Y色のドット位置ずれ量の特性(例えば、図9)を記憶部151から読み出す(図16中のステップS202)。
そして、光走査駆動制御部101bは、M色のドット位置ずれ量の特性(例えば、図10)を記憶部151から読み出して、Y色のドット位置ずれ量の特性とM色のドット位置ずれ量の特性とを比較して、Y色とM色の間で生じるドット位置ずれ量である面間ドット位置ずれ量を算出し、該面間ドット位置ずれ量が最小となる面位相を保つように、Y色に対するM色の反射面位相を決定する(図16中のステップS203a)。
また、光走査駆動制御部101bは、C色のドット位置ずれ量の特性(例えば、図11)を記憶部151から読み出して、Y色のドット位置ずれ量の特性とC色のドット位置ずれ量の特性とを比較して、Y色とC色の間で生じるドット位置ずれ量である面間ドット位置ずれ量を算出し、該面間ドット位置ずれ量が最小となる面位相を保つように、Y色に対するC色の反射面位相を決定する(図16中のステップS203b)。
そして、光走査駆動制御部101bは、K色のドット位置ずれ量の特性(例えば、図12)を記憶部151から読み出して、Y色のドット位置ずれ量の特性とK色のドット位置ずれ量の特性とを比較して、Y色とK色の間で生じるドット位置ずれ量である面間ドット位置ずれ量を算出し、該面間ドット位置ずれ量が最小となる面位相を保つように、Y色に対するK色の反射面位相を決定する(図16中のステップS203c)。
そして、光走査駆動制御部101bは、YMCK全ての色のプリントヘッド150のロット番号と、決定された各色の反射面位相とを、光走査駆動制御部101b内の記憶領域に格納する(図14中のステップS204)。
なお、Y色とM色、Y色とC色、Y色とK色の間でロット番号が等しい場合には、プリントヘッド150が同一特性であるため、ポリゴンミラー121の面位相は第1面と第1面とを一致させればよい。
次に、図15を参照して、Y色とM色、Y色とC色、Y色とK色とのポリゴンミラー121の面位相の決定について説明する。
まず、光走査駆動制御部101bは、ステップS203a〜cの該当色であるM色,C色,K色のいずれかについて、ドット位置ずれ量の特性を記憶部151から読み出す(図16中のステップS301)。ここで、後述する処理のため、先頭ミラー面番号を0に初期化する(図16中のステップS302)。
そして、光走査駆動制御部101bは、先頭ミラー面番号に1を加算して(図16中のステップS303)、Y色の第1面〜第6面のドット位置ずれ量と、該当色の第1面〜第6面のドット位置ずれ量との間で、面間ドット位置ずれ量の二乗和を求める(図16中のステップS304)。
ここで、Y色の第1面〜第6面のドット位置ずれ量をY1〜Y6、M色の第1面〜第6面のドット位置ずれ量をM1〜M6、とした場合、「^2」を二乗の記号とすると、先頭ミラー面番号を1とした該当色Mについての二乗和YM1は、以下のようになる。
YM1=(Y1-M1)^2+(Y2-M2)^2+(Y3-M3)^2+(Y4-M4)^2+(Y5-M5)^2+(Y6-M6)^2,
同様にして、光走査駆動制御部101bは、先頭ミラー面番号が最終面になるまで、先頭ミラー面番号に1を加算して(図16中のステップS303)、面間ドット位置ずれ量の二乗和を求める(図16中のステップS304)。
すなわち、
Y色を基準として先頭ミラー面番号を2とした該当色Mについての二乗和YM2、
YM2=(Y1-M2)^2+(Y2-M3)^2+(Y3-M4)^2+(Y4-M5)^2+(Y5-M6)^2+(Y6-M1)^2,
Y色を基準として先頭ミラー面番号を3とした該当色Mについての二乗和YM3、
YM3=(Y1-M3)^2+(Y2-M4)^2+(Y3-M5)^2+(Y4-M6)^2+(Y5-M1)^2+(Y6-M2)^2,
Y色を基準として先頭ミラー面番号を4とした該当色Mについての二乗和YM4、
YM4=(Y1-M4)^2+(Y2-M5)^2+(Y3-M6)^2+(Y4-M1)^2+(Y5-M2)^2+(Y6-M3)^2,
Y色を基準として先頭ミラー面番号を5とした該当色Mについての二乗和YM5、
YM5=(Y1-M5)^2+(Y2-M6)^2+(Y3-M1)^2+(Y4-M2)^2+(Y5-M3)^2+(Y6-M4)^2,
Y色を基準として先頭ミラー面番号を6とした該当色Mについての二乗和YM6、
YM6=(Y1-M6)^2+(Y2-M1)^2+(Y3-M2)^2+(Y4-M3)^2+(Y5-M4)^2+(Y6-M5)^2,
をそれぞれ求める。
すなわち、このような計算が、請求項における、複数色の回転多面鏡の面位相をずらした組合せにおいて、複数色間でのドット位置ずれ量である面間ドット位置ずれ量を算出することに該当する。
そして、以上のようにして、最終面まで計算を繰り返しつつ面間ドット位置ずれ量の二乗和を求め、この面間ドット位置ずれ量が最小となる面位相を求める(図15中のステップS305,S306)。
ここで、Y色についてロット番号No.1(図9参照)、M色についてロット番号No.2(図10参照)のプリントヘッド150を用いた場合の以上の二乗和の計算結果は、図16に示すようになる。この場合には、Y色のポリゴンミラー121の第1面とM色のポリゴンミラー121の第1面とを一致させた場合に、二乗和が27と最小値になる。
また、同様にして、Y色とC色の二乗和YC1,YC2,YC3,YC4,YC5,YC6を求める。ここで、Y色についてロット番号No.1(図9参照)、C色についてロット番号No.3(図11参照)のプリントヘッド150を用いた場合の以上の二乗和の計算結果は、図17に示すようになる。この場合には、Y色のポリゴンミラー121の第1面とC色のポリゴンミラー121の第2面とを一致させた場合に、二乗和が43と最小値になる。
また、同様にして、Y色とK色の二乗和YK1,YK2,YK3,YK4,YK5,YK6を求める。ここで、Y色についてロット番号No.1(図9参照)、K色についてロット番号No.4(図12参照)のプリントヘッド150を用いた場合の以上の二乗和の計算結果は、図18に示すようになる。この場合には、Y色のポリゴンミラー121の第1面とK色のポリゴンミラー121の第5面とを一致させた場合に、二乗和が29と最小値になる。
以上のように、光走査駆動制御部101bは、各色のプリントヘッド150のポリゴンミラー121の面位相を決定して、その決定された面位相を維持するように画像形成時に制御を行う。
以上のようにして面位相を決定した場合について、本実施形態の効果を検証してみる。
図19は、面位相の制御を行わず、各色の第1面同士を一致させた状態についての、Y色(ロット番号No.1)、M色(ロット番号No.2)、C色(ロット番号No.3)、K色(ロット番号No.4)、の各ドット位置ずれ量と、2面間の最大ずれ量の特性を示している。この場合、面間最大ずれ量は58ppmとなっている。
一方、図20は、本実施形態の面位相の制御を行う場合であり、Y色第1面・M色第1面・C色第2面・K色第5面を一致させる状態に制御した場合についての、Y色(ロット番号No.1)、M色(ロット番号No.2)、C色(ロット番号No.3)、K色(ロット番号No.4)、の各ドット位置ずれ量と、2面間の最大ずれ量の特性を示している。この場合、面間最大ずれ量は5ppmとなっており、従来の1/10の誤差に抑えることができた。
この結果、同一画素の各色ドット間は揃った間隔になり、周期的な粗密による色ずれは極めて小さくなる。また、本実施形態によれば、画像形成装置100側にEOS信号を生成する終端側の光検出器は不要であり、また、ポリゴンミラー121の反射面毎にドットクロックを調整するような制御も不要でありながら色ずれによる画質劣化を防止できるという効果が得られる。
また、Y色についてロット番号No.1(図9参照)、K色についてロット番号No.5(図13参照)のプリントヘッド150を用いた場合の以上の二乗和の計算結果は、図21に示すようになる。この場合には、Y色のポリゴンミラー121の第1面とK色のポリゴンミラー121の第2面とを一致させた場合に、二乗和が946と最小値になる。
以上のようにして面位相を決定した場合について、本実施形態の効果を検証してみる。
図22は、面位相の制御を行わず、各色の第1面同士を一致させた状態についての、Y色(ロット番号No.1)、M色(ロット番号No.2)、C色(ロット番号No.3)、K色(ロット番号No.5)、の各ドット位置ずれ量と、2面間の最大ずれ量の特性を示している。この場合、面間最大ずれ量は55ppmとなっている。
一方、図24は、本実施形態の面位相の制御を行う場合であり、Y色第1面・M色第1面・C色第2面・K色第2面を一致させる状態に制御した場合についての、Y色(ロット番号No.1)、M色(ロット番号No.2)、C色(ロット番号No.3)、K色(ロット番号No.4)、の各ドット位置ずれ量と、2面間の最大ずれ量の特性を示している。この場合、面間最大ずれ量は25ppmとなっており、従来の1/2の誤差に抑えることができる。この結果、同一画素の各色ドット間は揃った間隔になり、周期的な粗密による色ずれは極めて小さくなる。
すなわち、元になるドット位置ずれ量の特性や各色の組み合わせによって効果の程度は異なるものの、本実施形態によると、色ずれを抑える効果が有効であることが確認できた。
また、プリントヘッド150内の記憶部151に必要な情報を備え手入れば、プリントヘッド150を交換した場合であっても、画像形成装置側では特別な構成を備えることなく以上の処理により色ずれを解消するように対処することが可能である。
〈その他の実施形態(1)〉
以上の実施形態では、レーザビームの走査を用いた電子写真方式の画像形成装置について説明してきたが、これに限定されるものではない。たとえば、レーザビームの走査を用いて印画紙に露光を行うレーザイメージャなど、各種の画像形成装置に本発明の各実施形態を適用することが可能であり、良好な結果を得ることが可能である。
〈その他の実施形態(2)〉
以上の実施形態では、感光体160として感光体ドラムを具体例に用いたが、感光体160はドラム形式に限定されるものではなく、ベルトであってもよい。また、レーザビームと感光体160とは、感光体160の副走査方向への回転だけでなく、副走査方向に感光体160とレーザビームとを相対的に移動させる各種の副走査の手法を適用することができる。
100 画像形成装置
101 制御部
101a 発光駆動制御部
101b 光走査駆動制御部
103 反射面識別部
110 レーザダイオード
120 光走査手段
121 ポリゴンミラー
122 ポリゴンモータ
125 面検知センサ
130 光学系
145 光検出部(SOSセンサ)
150 プリントヘッド
160 感光体

Claims (12)

  1. 光ビームの露光により画像が形成される像担持体と、
    画像データに応じて発光する前記光ビームを生成する光源と、
    回転駆動源により回転駆動される回転多面鏡の複数の反射面により前記像担持体において前記光ビームを主走査方向に走査する光走査手段と、
    前記回転多面鏡の各反射面を識別する反射面識別部と、
    前記主走査方向と直交する副走査方向に前記像担持体と前記光ビームとを相対的に移動させる副走査方向駆動手段と、
    前記回転多面鏡の反射面毎の主走査方向のドット位置ずれ量が記憶された記憶部と、
    を複数色毎に備え、前記露光を複数色で行うことで複数色の画像を形成する画像形成装置であって、
    前記記憶部から読み出した前記ドット位置ずれ量を参照し、複数色の前記回転多面鏡の面位相をずらした組合せにおいて、複数色間でのドット位置ずれ量である面間ドット位置ずれ量の二乗和を算出し、該面間ドット位置ずれ量の二乗和が最小となる前記面位相を保つように複数色の前記回転多面鏡を駆動制御する制御部を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 複数の反射面を備える回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡の反射面に照射するための光ビームを生成する光源と、
    前記光ビームの露光により画像形成される像担持体と、
    前記像担持体上に対して、前記光ビームを主走査方向に走査するために前記回転多面鏡を回転させる回転駆動源と、
    前記回転多面鏡の反射面毎の主走査方向のドット位置ずれ量が記憶された記憶部と、
    を複数色毎に備え、前記露光を複数色で行うことで複数色の画像を形成する画像形成装置であって、
    複数色の前記回転多面鏡の内、一の回転多面鏡における前記複数の反射面に対応する第1のドット位置ずれ量と、前記一の回転多面鏡以外の他の回転多面鏡における前記複数の反射面に対応する第2のドット位置ずれ量とを前記記憶部から読み出して、
    前記一の回転多面鏡と前記他の回転多面鏡との間の面位相のそれぞれについて、当該面位相における前記一の回転多面鏡と前記他の回転多面鏡との間に生じる面間ドット位置ずれ量の総和を、読み出した前記第1のドット位置ずれ量と第2のドット位置ずれ量とに基づいて計算し、前記面間ドット位置ずれ量の大きさの総和が、他の面位相よりも小さい所定の面位相で前記一の回転多面鏡と前記他の回転多面鏡を駆動する制御部を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記第1のドット位置ずれ量と前記第2のドット位置ずれ量との間に生じる複数の面間ドット位置ずれ量の大きさの総和を算出するとき、二乗和を用いて算出する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記記憶部に記憶された情報が更新されたことを検知した場合に前記面間ドット位置ずれ量を算出する、
    ことを特徴とする請求項1−3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 光ビームの露光により画像が形成される像担持体と、
    画像データに応じて発光する前記光ビームを生成する光源と、
    回転駆動源により回転駆動される回転多面鏡の複数の反射面により前記像担持体において前記光ビームを主走査方向に走査する光走査手段と、
    前記回転多面鏡の各反射面を識別する反射面識別部と、
    前記主走査方向と直交する副走査方向に前記像担持体と前記光ビームとを相対的に移動させる副走査方向駆動手段と、
    前記回転多面鏡の反射面毎の主走査方向のドット位置ずれ量が記憶された記憶部と、
    を複数色毎に備え、
    複数色の前記回転多面鏡を所定の面位相で駆動制御する制御部を備え、
    前記露光を複数色で行うことで複数色の画像を形成する画像形成装置を制御する画像形成制御方法であって、
    前記制御部は、前記記憶部から読み出した前記ドット位置ずれ量を参照し、複数色の前記回転多面鏡の面位相をずらした組合せにおいて、複数色間でのドット位置ずれ量である面間ドット位置ずれ量の二乗和を算出し、該面間ドット位置ずれ量の二乗和が最小となる前記面位相を保つように複数色の前記回転多面鏡を駆動制御する、
    ことを特徴とする画像形成装置制御方法。
  6. 複数の反射面を備える回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡の反射面に照射するための光ビームを生成する光源と、
    前記光ビームの露光により画像形成される像担持体と、
    前記像担持体上に対して、前記光ビームを主走査方向に走査するために前記回転多面鏡を回転させる回転駆動源と、
    前記回転多面鏡の反射面毎の主走査方向のドット位置ずれ量が記憶された記憶部と、
    を複数色毎に備え、前記露光を複数色で行うことで複数色の画像を形成する画像形成装置制御方法であって、
    複数色の前記回転多面鏡の内、一の回転多面鏡における前記複数の反射面に対応する第1のドット位置ずれ量と、前記一の回転多面鏡以外の他の回転多面鏡における前記複数の反射面に対応する第2のドット位置ずれ量とを前記記憶部から読み出して、
    前記一の回転多面鏡と前記他の回転多面鏡との間の面位相のそれぞれについて、当該面位相における前記一の回転多面鏡と前記他の回転多面鏡との間に生じる面間ドット位置ずれ量の総和を、読み出した前記第1のドット位置ずれ量と第2のドット位置ずれ量とに基づいて計算し、前記面間ドット位置ずれ量の大きさの総和が、他の面位相よりも小さい所定の面位相で前記一の回転多面鏡と前記他の回転多面鏡を駆動する、
    ことを特徴とする画像形成装置制御方法。
  7. 前記第1のドット位置ずれ量と前記第2のドット位置ずれ量との間に生じる複数の面間ドット位置ずれ量の大きさの総和を算出するとき、二乗和を用いて算出する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置制御方法。
  8. 記記憶部に記憶された情報が更新されたことを検知した場合に前記面間ドット位置ずれ量を算出する、
    ことを特徴とする請求項5−7のいずれか一項に記載の画像形成装置制御方法。
  9. 光ビームの露光により画像が形成される像担持体と、
    画像データに応じて発光する前記光ビームを生成する光源と、
    回転駆動源により回転駆動される回転多面鏡の複数の反射面により前記像担持体において前記光ビームを主走査方向に走査する光走査手段と、
    前記回転多面鏡の各反射面を識別する反射面識別部と、
    前記主走査方向と直交する副走査方向に前記像担持体と前記光ビームとを相対的に移動させる副走査方向駆動手段と、
    前記回転多面鏡の反射面毎の主走査方向のドット位置ずれ量が記憶された記憶部と、
    を複数色毎に備え、前記露光を複数色で行うことで複数色の画像を形成する画像形成装置を制御する制御プログラムであって、
    前記記憶部から読み出した前記ドット位置ずれ量を参照し、複数色の前記回転多面鏡の面位相をずらした組合せにおいて、複数色間でのドット位置ずれ量である面間ドット位置ずれ量の二乗和を算出し、該面間ドット位置ずれ量の二乗和が最小となる前記面位相を保つように複数色の前記回転多面鏡を駆動制御することを、前記画像形成装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。
  10. 複数の反射面を備える回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡の反射面に照射するための光ビームを生成する光源と、
    前記光ビームの露光により画像形成される像担持体と、
    前記像担持体上に対して、前記光ビームを主走査方向に走査するために前記回転多面鏡を回転させる回転駆動源と、
    前記回転多面鏡の反射面毎の主走査方向のドット位置ずれ量が記憶された記憶部と、
    を複数色毎に備え、前記露光を複数色で行うことで複数色の画像を形成する画像形成装置を制御する制御プログラムであって、
    複数色の前記回転多面鏡の内、一の回転多面鏡における前記複数の反射面に対応する第1のドット位置ずれ量と、前記一の回転多面鏡以外の他の回転多面鏡における前記複数の反射面に対応する第2のドット位置ずれ量とを前記記憶部から読み出して、
    前記一の回転多面鏡と前記他の回転多面鏡との間の面位相のそれぞれについて、当該面位相における前記一の回転多面鏡と前記他の回転多面鏡との間に生じる面間ドット位置ずれ量の総和を、読み出した前記第1のドット位置ずれ量と第2のドット位置ずれ量とに基づいて計算し、前記面間ドット位置ずれ量の大きさの総和が、他の面位相よりも小さい所定の面位相で前記一の回転多面鏡と前記他の回転多面鏡を駆動することを、前記画像形成装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。
  11. 前記第1のドット位置ずれ量と前記第2のドット位置ずれ量との間に生じる複数の面間ドット位置ずれ量の大きさの総和を算出するとき、二乗和を用いて算出することを実行させることを特徴とする請求項10に記載の制御プログラム。
  12. 前記記憶部に記憶された情報が更新されたことを検知した場合に前記面間ドット位置ずれ量を算出することを実行させることを特徴とする請求項9−11のいずれか一項に記載の制御プログラム。
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