JP2009220489A - 画像形成装置及びその画像補正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度変化によるfθレンズ等の伸縮に起因する画像の倍率誤差や色ズレの補正を装置内部に温度検出素子を設けることなく実現する。
【解決手段】予めLD116を駆動したときの駆動電流対温度特性を検出し、その温度特性データのテーブルをRAM23に格納しておく。書き込みユニット11内の温度に応じて書き込みクロック周波数設定部25に設定するクロック周波数のテーブルをRAM23に格納しておく。印刷を行うとき、LD電流検出部117によりLD116の駆動電流を検出し、テーブル内の温度特性データより、書き込みユニット11内の温度を求める。その温度に対応するクロック周波数をテーブルから読み出し、書き込みクロック周波数設定部25に設定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像信号により半導体レーザを駆動して、画像信号により変調されたレーザームを生成し、そのレーザビームを偏向させ、偏向されたレーザビームにより感光体を露光して静電潜像を形成し、静電潜像を現像して記録部材に転写することにより、記録部材上に画像を形成する画像形成装置及びその画像補正方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、画像データにより半導体レーザを駆動して画像信号により変調されたレーザビームを生成し、ポリゴンミラーを回転することによりレーザビームを主走査方向に等角速度偏向し、fθレンズにより等角速度偏向光を等速度偏向光に補正して、感光体の露光を行っている。
近年コストダウンのためにfθレンズにプラスチックが多く用いられているが、プラスチックは温度変化による伸縮がガラスに比べて大きい。そのため、画像形成装置の機内温度の変化に伴い、プラチックレンズが伸縮し、プラスチックレンズの形状、屈折率が変化する。このため、感光体上の露光位置がずれることで主走査方向の倍率誤差が発生し、高品位の画像が得られなくなる。また、複数のレーザビーム及びfθレンズを用いて、複数色の画像を形成する装置においては、それぞれのレーザビームの倍率誤差による色ズレが発生し、高品位の画像が得られなくなる。
そこで、機内温度の変化によって発生する画像の倍率誤差、色ズレを補正する手段を備えた様々な画像形成装置が提案されている。例えば、特許文献1には、プラスチックで構成されたfθレンズの温度をサーミスタ等の温度検出素子により検出し、画像データの書き込みクロック周波数やポリゴンミラーの回転速度を検出温度に対応した値に設定するようにした画像形成装置が開示されている。
図13は、特許文献1に開示された画像形成装置において、fθレンズの温度を検出し、画像データの書き込みクロック周波数を検出温度に対応した値に設定する部分のブロック図である。
感光体ドラム9の主走査方向の画像形成開始位置より前方にレーザビーム14を検知する同期検知部113が設けられており、fθレンズ112を通ったレーザビーム14がミラー114によって反射され、レンズ118によって集光され、同期検知部113に入射するように構成されている。同期検知部113は、レーザビーム14を検知することで、レーザビーム14の主走査開始のタイミングを表す同期検知信号DETPを生成する。
レーザビーム14の走査開始により、同期検知部113から同期検知信号DETPが出力され、位相同期クロック発生部204へ送られる。書き込みクロック生成部203は、レーザビームを変調するためのクロック周波数を決定し、そのクロックWCLKを生成する機能を有している。さらに、そのクロック周波数によって主走査方向の画像倍率が変わることを利用し、fθレンズ112の温度検出結果に基づいて、クロック周波数を可変する倍率補正機能も有している。
倍率補正されたクロックWCLKと同期検知部113からの同期検知信号DETPを位相同期クロック発生部204へ送り、同期検知信号DETPに同期したクロックVCLKを発生させ、LD116を点灯制御するLD駆動部115へ送る。LD駆動部115では、クロックVCLKに同期した所定の画像データに応じてLD116を点灯制御する。これにより、LD116からレーザビームが放出され、ポリゴンミラー111により偏向され、fθレンズ112を通り、感光体ドラム9上を走査する。
fθレンズ112には、その温度を検出するための温度センサ119が設けられており、温度センサ119の出力を温度検出部201へ送ることで温度データTが生成される。補正量記憶部202にはfθレンズの112温度に対するクロックWCLKの周波数設定データが記憶されている。このデータは、fθレンズ112の温度変化によるレーザビーム14の位置ずれ量から求めたものである。温度データTを補正量記憶部202へ送ることで、温度データTに対応するクロックWCLKの周波数設定データDtが出力され、書込クロック生成部203へ送られ、倍率補正されたクロックWCLKが生成される。ここで、位相同期クロック発生部204、書き込みクロック生成部203、補正量記憶部202などは、画像形成装置を制御するマイコンにより実現することができる。
しかしながら、特許文献1に開示された画像形成装置では、サーミスタ等の温度検出素子を装置内に設ける必要があるため、装置のスペースアップ及びコストアップの問題がある。
特開2001−51214号公報
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、その目的は、画像信号により駆動される半導体レーザと、その半導体レーザから出力されるレーザビームを主走査方向に偏向する走査手段と、偏向されたレーザビームにより露光される感光体とを備えた画像形成装置において、装置内部の温度変化に起因する画像の倍率誤差や色ズレの補正を、装置内部に温度検出素子を設けることなく実現することにより、装置の小型化及びコストダウンを実現することである。
本発明は、所定の書込みクロック周波数で駆動される半導体レーザと、その半導体レーザから放出されるレーザビームを画像データにより変調し、回転するポリゴンミラーに反射させ、fθレンズにより等角速度走査光を等速走査光に偏向する走査手段と、偏向されたレーザビームにより露光される感光体と、その露光により感光体上に形成された潜像を現像する手段と、前記半導体レーザの駆動電流を検出する手段と、前記半導体レーザの駆動電流と装置の内部温度との対応関係を示す予め記憶された特性テーブルと、検出された前記駆動電流と、前記特性テーブルとに基づき、装置の内部温度を求める手段と、求められた温度に応じて、画像データの書込みクロック周波数やポリゴンミラーの回転速度を該温度に対応した値に設定する手段とを有する画像形成装置である。
また、本発明は、所定の書込みクロック周波数で駆動される半導体レーザと、その半導体レーザから放出されるレーザビームを画像データにより変調し、回転するポリゴンミラーに反射させ、fθレンズにより等角速度走査光を等速走査光に偏向する走査手段と、偏向されたレーザビームにより露光される感光体と、その露光により感光体上に形成された潜像を現像する手段とを備えた画像形成装置の画像補正方法であって、前記半導体レーザを駆動したときの駆動電流を検出する工程と、前記駆動電流の検出値、及び前記半導体レーザの駆動電流と装置の内部温度との対応関係を示す予め記憶された特性テーブルとに基づいて、装置の内部温度を求める工程と、求められた温度に応じて、画像データの書込みクロック周波数やポリゴンミラーの回転速度を該温度に対応した値に設定する工程とを有することを特徴とする画像補正方法である。
[作用]
本発明によれば、半導体レーザの駆動電流の検出値と、半導体レーザの駆動電流と装置内部の温度との対応関係を示す予め記憶された特性テーブルとに基づいて、温度検出素子を用いることなく装置内部の温度を求め、その温度に応じて、画像データの書込みクロック周波数やポリゴンミラーの回転速度をその温度に対応した値に設定する。
本発明によれば、装置内部の温度変化により発生する画像の倍率誤差や色ズレの補正を、装置内部に温度検出素子を設けることなく実現することができる。これにより、画像形成装置の小型化及びコストダウンが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態のカラー画像形成装置の作像原理を説明するための画像プロセス部及び中間転写ベルトの正面図である。
このカラー画像形成装置は、中間転写ベルト(本発明に係る転写体)に沿って各色の画像形成部が並べられた構成を備えた、所謂、タンデムタイプと言われるものである。即ち、中間転写ベルト5に沿って、この中間転写ベルト5の回転方向の上流側から順に、複数の画像形成部(電子写真プロセス部)6Y、6M、6C、6BK配列されている。
これら複数の画像形成部6Y、6M、6C、6BKは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。画像形成部6Yはイエローのトナー画像を、画像形成部6Mはマゼンタのトナー画像を、画像形成部6Cはシアンのトナー画像を、画像形成部6BKはブラックのトナー画像をそれぞれ形成する。よって、図1に関する以下の説明では、画像形成部6Yについて具体的に説明するが、他の画像形成部6M、6C、6BKは画像形成部6Yと同様であるので、その画像形成部6M、6C、6BKの各構成要素については、画像形成装置6Yの各構成要素に付したYに代えて、M、C、BKによって区別した符号を図に表示するにとどめ、説明を省略する。
中間転写ベルト5は、回転駆動される駆動ローラ7と従動ローラ8とに巻回されたエンドレス(無端状)のベルトである。この駆動ローラ7は、駆動モータ(図示せず)により回転し、この駆動モータと、駆動ローラ7と、従動ローラ8とが、中間転写ベルト5を回転する駆動手段として機能する。
画像形成部6Yは、感光体ドラム9Y、感光体ドラム9Yの周囲に配置された帯電器10Y、現像器12Y、感光体クリーナ(図示せず)、除電器13Y等から構成されている。書き込みユニット11は、各画像形成部6Y、6M、6C、6BKが形成するトナー画像の色に対応する露光光であるレーザビーム14Y、14M、14C、14BKを照射するように構成されている。
画像形成に際し、感光体ドラム9Yの外周面は、暗中にて帯電器10Yにより一様に帯電された後、書き込みユニット11からのイエロー画像に対応したレーザビーム14Yにより露光され、静電潜像が形成される。現像器12Yは、この静電潜像をイエローのトナーにより可視像化(現像)し、このことにより感光体ドラム9Y上にイエローのトナー画像が形成される。マゼンタ、シアン、ブラックについても同様に処理される。
各色のトナー画像は、感光体ドラム9Y、9M、9C、9Kと中間転写ベルト5とが接する位置(1次転写位置)で、転写器15Y、15M、15C、15Kの働きにより中間転写ベルト5上に転写される。この転写により、中間転写ベルト5上に各色のトナーによる画像が重ね合わされたフルカラー画像が形成される。
トナー画像の転写が終了した感光体ドラム9Yは、外周面に残留した不要なトナーが感光体クリーナにより払拭された後、除電器13Yにより除電され、次の画像形成のために待機する。マゼンタ、シアン、ブラックについても同様である。
給紙トレイ1に収納された用紙4は最も上のものから順に送り出され、中間転写ベルト5上に搬送され、中間転写ベルト5と用紙4とが接する位置(2次転写位置)にて、フルカラーのトナー画像を転写される。このフルカラーの重ね画像が形成された用紙4は、中間転写ベルト5から剥離されて定着器16にて画像を定着された後、画像形成装置の外部に排紙される。
図2は、図1の書き込みユニット11の内部の構成及び制御部を示すブロック図である。図2の書き込みユニット11の内部の構成要素の内、図13と対応する部分には図13と同じ参照符号を付した。また、書き込みユニット11は、レーザビーム14Y、14M、14C、14BKを生成し、それぞれを感光体ドラム9Y、9M、9C、9BKの外周面の軸方向に偏向させるための4系統の走査手段を有しているが、各系統は同一の構成を有するので、ここではY、M、C、BKを区別せずに1系統のみ図示した。
書き込みユニット11は、LD(Laser Diode:半導体レーザ)116と、LD116に駆動電流を供給するLD駆動部115と、ポリゴンモータ(図示せず)により回転し、LD116から放出されるレーザビームを感光体ドラム9の軸方向(主走査方向)に偏向させるポリゴンミラー111と、ポリゴンミラー111によって偏向されたレーザビームを等角速度走査光から等速度走査光に変換するfθレンズ112とを有しており、LD駆動部115から画像データをLD116に駆動電流として供給するとともに、ポリゴンミラー111、感光体ドラム9を回転させることにより、fθレンズ112を通ったレーザビーム14により、感光体ドラム9上に画像データに対応する潜像を形成する。ここで、ポリゴンミラー111及びfθレンズ112が本発明に係る走査手段である。
また、書き込みユニット11において、感光体ドラム9の主走査方向の画像形成開始位置より前方にレーザビーム14を検出する同期検知部113が設けられており、fθレンズ112を通ったレーザビーム14がミラー114によって反射され、同期検知部113に入射するように構成されている。同期検知部113は、レーザビームの主走査開始のタイミングを表すライン同期信号を得るためのものである。さらに、書き込みユニット11は、LD駆動部115の駆動電流値を検出するためのLD電流検出部117を有する。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、及び書き込み制御ASIC(Application Specific Integrated Circuit)24を有する。書き込み制御ASIC24には、書き込みクロック周波数設定部(レジスタ)25が設けられている。書き込みユニット11内の同期検知部113の検知信号、及びLD電流検出部117の検出信号は、ともに書き込み制御ASIC24に入力される。また、書き込みユニット11内のLD駆動部115には、書き込み制御ASIC24から画像データが供給される。
図3に示されているように、LD116の駆動パワーPoを一定に制御すると、駆動電流IfはLD116の温度変化に応じて変化する。例えば駆動パワーPoを略12mAにした場合、温度が15℃、25℃、50℃、80℃のときの駆動電流Ifは、それぞれ略200mA、240mA、300mA、400mAのように変化する。
従って、予め書き込みユニット11内の温度を様々な値に設定しながらLD116をLD駆動部115のAPC(オート・パワー・コントロール)機能により所定のパワーで駆動したときの駆動電流Ifを検出して、図3のようなLD116の駆動電流対温度特性データを取得し、制御部20内のRAM23に記憶しておけば、画像形成を行うときに、LD電流検出部117によりLD駆動部115の出力電流を検知し、駆動電流対温度特性を用いて、書き込みユニット11内の温度を求める(推定する)ことができる。図3の場合、駆動パワーPoが略12mW、駆動電流Ifが略300mAであれば書き込みユニット11内の温度は50℃となる。そして、こうして求めた温度に応じて、書き込みクロック周波数設定部25に設定するクロック周波数を定める。この温度に応じたクロック周波数を設定するためのデータは、図13の補正量記憶部202に記憶されている周波数設定データと同じである。
図4は、予め求めておいたLD116の駆動電流対温度特性データ、及びその温度に対応する書き込み周波数の設定値を示すテーブルの一例を示す図である。周知のとおり駆動電流は温度によって変化する。そこで、本発明では駆動電流(=LD電流)の検出部を設けることにより、駆動電流を検出することができる構成となっている。検出された駆動電流と書込みユニット内部の温度とを対応付けるテーブルが図4である。そのテーブルを予め記憶しておくことにより、駆動電流を検出すれば書き込みユニット内の温度を算出することができる。例えば、図4では書き込みユニット11内の温度を15℃、20℃、25℃、30℃、50℃、80℃にしたときの駆動電流(LD電流)Ifの検出値と、それぞれの温度におけるクロック周波数データとの対応関係を示している。
次に、図2の制御部20及び書き込みユニット11おいて、書き込みユニット11内の温度の変化により発生するfθレンズ112の伸縮に起因する画像の倍率誤差や色ズレの補正処理の実施例について説明する。
図5は補正処理の第1の実施例のフローチャートである。
CPU21は外部から印刷要求を受けると(ステップS1)、書き込み制御ASIC24にLD駆動部115を作動させ、所定のパワーでLD116を発光させるとともに、LD電流検出部117で検出した駆動電流をASIC24経由で取り込む(ステップS2)。
駆動電流の検出を行う際、感光体ドラム9に対する潜像の書き込み中(有効画像領域走査中)は画像データに応じてLD116のオン・オフが頻繁に繰り返されるので、駆動電流を安定して検出することはできない。そこで、図6に示すように、レーザビーム14の照射位置が感光体ドラム9の外周面の軸方向外側の領域Fに存在するときに、一定時間LD116を点灯し、その間の電流値を検出する。なお、レーザビーム14の照射位置が領域F内に存在するタイミングはポリゴンモータの回転位相角から特定できる。
図5の説明に戻る。次に、CPU21は、予めRAM23に記憶しておいた図4のテーブルを用いて、駆動電流の検出値に対応する書き込みユニット11の内部温度を求める(ステップS3)。次いで、CPU21は、図4のテーブルを用いて、求められた内部温度に応じた書き込みクロック周波数の設定値を求め、それを書き込みクロック周波数設定部25に設定する(ステップS4)。このとき、CPU21は、内部温度値をRAM23に記憶する。
次に、CPU21は書き込み制御ASIC24に印刷用の画像データを供給し、書き込み制御ASIC24は先に設定された書き込みクロック周波数とともに画像データをLD駆動部116に供給する。これにより、感光体ドラム9に潜像が形成され、その後、現像、転写が行われる(ステップS5)。
ステップS5で所定量の印刷が終了したら、再びステップS2と同様に、LD検出部117で検出した駆動電流をASIC24経由で取り込み(ステップS6)、次いでステップS3と同様に、図4のテーブルを用いて、駆動電流の検出値に対応する書き込みユニット11の内部温度を求める(ステップS7)。
次に、前回の書き込みクロック周波数設定時からの書き込みユニット11内の温度変化Δtの絶対値がT1を越えているか否かを判断する(ステップS8)。そして、T1を越えている場合は(S8:YES)、今回の書き込みユニット内温度に対応した書き込みクロック周波数を設定した後に印刷終了か否かを判断し(ステップS9→S10)、T1以下の場合は(S8:NO)、そのまま印刷終了か否かを判断する(ステップS10)。判断の結果、印刷終了でなければ(S10:NO)、ステップS5に戻り、印刷終了であれば(S10:YES)、この図の処理を終える。
この実施例では、印刷開始前にLD116の駆動電流を検出して、書き込みユニット11の内部温度を求め、その温度に応じた書き込みクロック周波数に設定して印刷を開始し、その後、所定値を越える温度変化があった場合に書き込みクロック周波数を設定し直すことにより、最初の印刷から、倍率誤差や色ズレを防ぐことができる。
なお、LD116の駆動電流から書き込みユニット11の内部温度を算出することなく、図4のLD電流とクロック周波数テーブルとの対応関係から、直接、クロック周波数を設定することもできる。また、書き込みクロック周波数を設定することで補正を行う代わりに、ポリゴン111の回転速度を設定することで補正を行うこともできる。
図7は補正処理の第2の実施例のフローチャートである。この図のステップS11〜S13は第1の実施例(図5)のステップS1〜S3と同じである。
次のステップS14では、前回色ズレ補正を行ったときからの書き込みユニット11内の温度変化Δtの絶対値がT1を越えているか否かを判断する。本実施例では、(i)メイン電源オン時、(ii)印刷開始から所定時間が経過したとき、(iii)所定枚数の印刷を行ったとき、に書き込みユニット11内の温度を求め、必要に応じて、色ズレ補正(後述するステップS15の色ズレ調整、S17のクロック周波数設定)を行っているので、ステップS11で印刷要求を受けたときには、少なくとも上記(i)の条件による補正が実行され、その時の温度データがRAM23に保存されている。その温度データが前回補正を行ったときの温度である。
温度変化Δtの絶対値がT1を越えていた場合は(S14:YES)、色ズレ調整を実行する(ステップS15)。この色ズレ調整は、図8に示すように、印刷動作を停止し、色ズレ検出パターン19を中間転写ベルト5の主走査方向の両端付近にて副走査方向に並べて形成し、光センサ17,18により色ズレ検出パターン19を読み取り、読み取った情報に基づいて、LD116による画像データの書き込み位置や書き込みクロック周波数の設定を行うものである。この色ズレ調整自体は公知(例えば特開2006−47934号公報)であるため、詳細な説明は省略する。
温度変化Δtの絶対値がT1以下であった場合は(S14:NO)、温度変化T2を越えているか否かを判断する(ステップS16)。T2を越えていた場合は(S16:YES)、第1の実施例のステップS9と同様、図4のテーブルを用いて、今回の書き込みユニット内温度に対応した書き込みクロック周波数を設定する(ステップS17)。
ステップS15の色ズレ調整、又はステップS17のクロック周波数の設定を行った後に印刷を行う(ステップS18)。次いで印刷終了か否かを判断し(ステップS19)、印刷終了でなければ(S19:NO)、ステップS14に戻り、印刷終了であれば(S19:YES)、この図の処理を終える。
このように、本実施例では、書き込みユニット11内の温度変化の閾値を二段階に増やし、温度変化が激しい場合は色ズレ調整を行い、正確な色ズレ情報に基づいて書き込みクロック周波数の設定を行っている。
図9は補正処理の第3の実施例のフローチャートである。この図において、図7(第2の実施例)と対応するステップには図7と同じステップ番号を付した。
本実施例では、ステップS15で色ズレ調整を行った直後のステップS20で、色ズレ量と、ステップS12で検出したLD116の駆動電流値と、その駆動電流値からステップS13で求めた書き込みユニット内温度と、ステップS15の色ズレ調整で設定した書き込みクロック周波数とをRAM23に記録する。そして、駆動電流値と設定した書き込みクロック周波数を図4のテーブルへ反映させる(ステップS21)。従って、その後にステップS17で書き込みクロック周波数の設定を行うときには、ステップS21の処理の結果が反映されたテーブルに基づいて設定されることになる。
このように、本実施例では、色ズレ調整を行う度に、LD116の駆動電流値と設定した書き込みクロック周波数情報とをRAM23に保存し、図4の温度特性テーブルに反映させるので、LD116の駆動電流と書き込みクロック周波数の関係がLD116の劣化等により変化した場合であっても、正確に色ズレを補正する書き込みクロック周波数を設定することが可能となる。
図10は、図9において書き込みユニット内の温度変化Δtの絶対値がT1より大きい場合の具体例を示すフローチャートである。この図の処理を開始するときには図4に示すテーブルが格納されている。また、T1=5℃、T2=2℃、前回求めた書き込みユニット11内の温度=24℃とする。
ステップS12でLD116の駆動電流値を検出し、それが260mAであったとすると、図4のテーブルに基づいてステップS13で求めた書き込みユニット11の内部温度は30℃となる。
ステップS14で温度変化Δtの絶対値(ここでは6℃)がT1を越えると判断し、ステップS15で色ズレ調整を実行する。ステップS20で、色ズレ調整時に設定した書き込みクロック周波数(ここでは30.15MHz)をRAM23に記録し、ステップS21で、図4のテーブルの260mA、30℃に対応するクロック周波数(ここでは30.1MHz)にRAM23に記録した値(ここでは30.15MHz)を反映させて書き換えを行い、ステップS18で印刷を行う。
図11は、図9において書き込みユニット内の温度変化ΔtがT2より大きく、T1以下である場合の具体例を示すフローチャートである。ここで、T1=5℃、T2=2℃、前回求めた書き込みユニット11内の温度=27℃とする。
ステップS14で温度変化Δtの絶対値(ここでは3℃)がT1以下であると判断し、ステップS14でT2を越えていると判断する。ステップS17で、先に図10のステップS21で書き換えたクロック周波数(ここでは30.15MHz)を書き込みクロック周波数設定部25に設定し、ステップS18で印刷を行う。このように、色ズレ補正の結果を反映させた書き込みクロック周波数設定を行うことで、書き込みクロック周波数の設定だけでも正確な色ズレ補正が可能である。
[第2の実施形態]
図12は、本発明の第2の実施形態の画像形成装置における書き込みユニットの平面図である。本実施形態の画像形成装置の画像プロセス部及び転写ベルトの正面図は、第1の実施形態(図1)と同様である。
この書き込みユニット11は、特許文献1の図12に示されている光ビーム走査装置と同様な構成を有するものであり、ポリゴンミラー111の両側に配置された一対のfθレンズ1121、1122を有する。LD:BK116BK、LD:M116M、LD:C116C、LD:Y116Yは、それぞれレーザビーム14BK、14M、14C、14Yを送出する。レーザビーム14BK、14Mは、ポリゴン111により偏向され、fθレンズ1121を通って感光体ドラム9BK、9Mを露光する。また、レーザビーム14C、14Yは、ポリゴン111により偏向され、fθレンズ1122を通って感光体ドラム9C、9Yを露光する。
この構成の場合、書き込みユニット11の内部温度に与える影響が大きいポリゴンモータ近傍に配置されているLD:M116M又はLD:C116Cの駆動電流値に基づいて書き込みユニット11の内部温度を求めてもよい。または駆動電流値の変化が最大となるLDの駆動電流値に基づいて書き込みユニット11の内部温度を求めてもよい。
本発明の第1の実施形態のカラー画像形成装置の作像原理を説明するための画像プロセス部及び中間転写ベルトの正面図である。 図1の書き込みユニットの内部の構成及び制御部を示すブロック図である。 図2のLDの駆動電流対温度特性を示す図である。 図2のLDの駆動電流対温度特性、及びその温度に対応する書き込み周波数の設定値を示すテーブルの一例を示す図である。 補正処理の第1の実施例のフローチャートである。 図5の処理において、LDの駆動電流を検出するレーザビームの走査範囲を示す図である。 補正処理の第2の実施例のフローチャートである。 図7の処理における色ズレ調整を説明するための図である。 補正処理の第3の実施例のフローチャートである。 図9の処理において書き込みユニット内の温度変化Δtの絶対値がT1℃より大きい場合の具体例を示すフローチャートである。 図9において書き込みユニット内の温度変化Δtの絶対値がT2℃より大きく、T1℃以下である場合の具体例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の画像形成装置における書き込みユニットの平面図である。 従来の画像形成装置において、fθレンズの温度を検出し、画像データの書き込みクロック周波数を検出温度に対応した値に設定する部分のブロック図である。
符号の説明
5・・・中間転写ベルト、9,9Y,9M,9C,9BK・・・感光体ドラム、11・・・書き込みユニット、12Y,12M,12C,12BK・・・現像器、21・・・CPU、23・・・RAM、24・・・書き込み制御ASIC、25・・・書き込みクロック周波数設定部、111・・・ポリゴン、112・・・fθレンズ、113・・・同期検知部、115・・・LD駆動部、116・・・LD、117・・・LD電流検出部。

Claims (7)

  1. 所定の書込みクロック周波数で駆動される半導体レーザと、
    その半導体レーザから放出されるレーザビームを画像データにより変調し、回転するポリゴンミラーに反射させ、fθレンズにより等角速度走査光を等速走査光に偏向する走査手段と、
    偏向されたレーザビームにより露光される感光体と、
    その露光により感光体上に形成された潜像を現像する手段と、
    前記半導体レーザの駆動電流を検出する手段と、
    前記半導体レーザの駆動電流と装置の内部温度との対応関係を示す予め記憶された特性テーブルと、
    検出された前記駆動電流と、前記特性テーブルとに基づき、装置の内部温度を求める手段と、
    求められた温度に応じて、画像データの書込みクロック周波数やポリゴンミラーの回転速度を該温度に対応した値に設定する手段と
    を有する画像形成装置。
  2. 請求項1に記載された画像形成装置において、
    前記駆動電流を検出する手段は、偏向されたレーザビームが感光体に当たらない走査範囲で検出を実行することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載された画像形成装置において、
    前記設定する手段は、求められた温度の変化が所定の範囲内の場合に、画像信号の書き込みクロック周波数を設定する第1の設定手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載された画像形成装置において、
    現像された画像が転写される転写体を有するとともに、前記設定する手段は、求められた温度の変化が所定の範囲の上限を越えた場合に、前記転写体上に形成された位置ズレ検出用パターンにより検出した位置ズレに基づいて、画像信号の書き込みクロック周波数又は書き込み開始タイミングを設定する第2の設定手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載された画像形成装置において、
    第2の設定手段により設定された書き込みクロック周波数を第1の設定手段に反映させる手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1に記載された画像形成装置において、
    複数の前記半導体レーザと、前記走査手段とを有する書き込みユニットと、複数の前記感光体と、書き込みユニット内の発熱源に最も近い半導体レーザの前記特性テーブルに基づいて、装置の内部温度を求める手段と、求められた温度に応じて、前記複数の半導体レーザから放出されるレーザビームに対する画像データの書込みクロック周波数やポリゴンミラーの回転速度を該温度に対応した値に設定する手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 所定の書込みクロック周波数で駆動される半導体レーザと、その半導体レーザから放出されるレーザビームを画像データにより変調し、回転するポリゴンミラーに反射させ、fθレンズにより等角速度走査光を等速走査光に偏向する走査手段と、偏向されたレーザビームにより露光される感光体と、その露光により感光体上に形成された潜像を現像する手段とを備えた画像形成装置の画像補正方法であって、
    前記半導体レーザを駆動したときの駆動電流を検出する工程と、前記駆動電流の検出値、及び前記半導体レーザの駆動電流と装置の内部温度との対応関係を示す予め記憶された特性テーブルとに基づいて、装置の内部温度を求める工程と、求められた温度に応じて、画像データの書込みクロック周波数やポリゴンミラーの回転速度を該温度に対応した値に設定する工程とを有することを特徴とする画像補正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111433653A (zh) * 2017-11-22 2020-07-17 罗伯特·博世有限公司 激光投影设备

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