JP5704960B2 - ギア位置検出装置 - Google Patents

ギア位置検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5704960B2
JP5704960B2 JP2011039536A JP2011039536A JP5704960B2 JP 5704960 B2 JP5704960 B2 JP 5704960B2 JP 2011039536 A JP2011039536 A JP 2011039536A JP 2011039536 A JP2011039536 A JP 2011039536A JP 5704960 B2 JP5704960 B2 JP 5704960B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear position
learning
transmission
shift drum
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011039536A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012177392A (ja
Inventor
哲志 市橋
哲志 市橋
将史 江幡
将史 江幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keihin Corp filed Critical Keihin Corp
Priority to JP2011039536A priority Critical patent/JP5704960B2/ja
Publication of JP2012177392A publication Critical patent/JP2012177392A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5704960B2 publication Critical patent/JP5704960B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

本発明は、ギア位置検出装置に関し、特に、シフトドラムセンサを利用して変速機に装着されたシフトドラムの回転位置を検出することにより、変速機のギア位置を検出するギア位置検出装置に関する。
近年、車両等の移動体においては、エンジン等の動力源に装着された変速機のギア位置に応じて種々の電子制御がされるようになっており、かかるギア位置を簡便な構成で精度よく検出して、その検出結果を種々の電子制御に供することができるギア位置検出装置が提案されるようになってきた。
かかる状況下で、特許文献1は、内燃機関用制御装置に関し、ギアシフトスイッチ1の出力端子Pと可動接点Mとの間の電圧をギア位置検出電圧発生回路2に入力してギア位置検出電圧Vg を得て、かかるギア位置検出電圧Vg をマイクロコンピュータ4に入力して判定用電圧と比較することにより、ギアシフトスイッチ1の可動接点Mが変速機のいずれかのシフト位置に対応する位置にあるのか、またはギアシフトスイッチ1が開放状態にあるのかを判別すると共に、ギアシフトスイッチ1の開放状態の継続時間を計測して、開放状態の継続時間を設定値と比較し、開放状態の継続時間が設定値以上になったときに、変速機がニュートラル位置にあると判定する構成を開示する。
また、特許文献2は、マニュアルトランスミッションを備えたパワーユニット及びそれを備えた自動二輪車に関し、パワーユニット10が、エンジン12と、シフトドラム27を有するマニュアル式の変速装置13と、シフトドラム27の回転位置を検出するポテンショメータ等から成るシフトドラムセンサ90と、シフトドラムセンサ90からの信号に基づいてギアポジションを検出し、ギアポジションが変更され始めたことが検出されると、変更が完了するまでエンジン12の回転速度を増加または減少させる制御を実行するECU70と、を備える構成を開示する。
また、特許文献3は、スロットル開度検出装置に関するものではあるが、車両のハンドルバー先端に取り付けられたスロットルグリップと連動して回転可能なリングギア2と、リングギア2の回転角を検出する回転体3及び磁気抵抗素子から成る角度センサ5a、5bと、リングギア2を回転自在に収容する第1収容部並びに回転体3及び角度センサ5a、5bを収容する第2収容部が一体的に形成された収容ケース1と、を備え、角度センサ5a、5bで検出されたリングギア2の回転角に基づきスロットル開度を検出する構成を開示する。
特開平10−103460号公報 特開2010−19154号公報 特開2004−314929号公報
しかしながら、本発明者が検討するところでは、特許文献1が開示する構成では、ギア位置間に対応する位置に出力端子Pが設けられていないために、変速機のギア位置が1速ギアと2速ギアとの間の中間位置、つまりこの構成におけるニュートラル位置にあること
が検出できないことの対処として、可動接点Mが出力端子Pのいずれにも接触していない状態が所定時間以上継続した場合に変速機のギア位置がニュートラル位置であると判別するニュートラル位置判別機構を別途設ける必要があり、構成が煩雑となる傾向がある。
一方、特許文献2が開示する構成では、シフトドラムセンサ90は、シフトドラム27の回転位置を電圧値又は抵抗値として連続的に出力するいわゆる無段階回転位置検出センサであるため、シフトドラムセンサ90から出力された電圧値又は抵抗値に基づいて、シフトドラム27の回転位置、つまり変速機のギア位置を連続的に検出することができ、特許文献1で採用されるニュートラル位置判別機構を別途設ける必要はなくなるが、変速機の組み付け時や交換時、詳しくは変速機のケース等に対するシフトドラムセンサ90の組み付け時や交換時の直後では、シフトドラムセンサ90の出力値が変速機のどのギア位置に対応するものであるのかが正確には判明せず、変速機のギア位置を正確に検出することができない傾向がある。
かかる事情は、特許文献3が開示する角度センサ5a、5bを、変速機のギア位置の検出に適用した場合にも同様である。
つまり、シフトドラムセンサを利用して変速機に装着されたシフトドラムの回転位置を検出することにより、変速機のギア位置を検出するギア位置検出装置においては、変速機の組み付け時や交換時においても簡便な構成で変速機のギア位置を正確に検出可能とする新規な構成が待望された状況にある。
本発明は、以上の検討を経てなされたもので、変速機の組み付け時や交換時においても簡便な構成で変速機のギア位置を正確に検出可能とするギア位置検出装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成すべく、本発明は、シフトドラムセンサから変速機のシフトドラムの回転位置に関する情報を担持して送出されるセンサ出力を検出するシフトドラムセンサ出力検出部と、前記変速機のニュートラル位置を学習するための学習実施条件として、前記ニュートラル位置を学習することを許可する学習許可指令を受信するという条件を含み、前記学習許可指令を受信した場合に、前記学習許可指令を受信したその時点における前記変速機のギア位置が前記ニュートラル位置であると学習すると共に、前記学習許可指令を受信した際の前記センサ出力の出力値が前記ニュートラル位置に対応することを学習して、前記ニュートラル位置に対応する前記センサ出力の前記出力値をメモリに記憶させる学習実施判定部と、前記メモリに記憶された前記センサ出力の前記出力値を用いながら、前記シフトドラムセンサから随時送出される前記センサ出力に応じて、前記変速機のギア位置を検出するギア位置検出部と、を備えることを第1の局面とするギア位置検出装置である。
また、本発明は、かかる第1の局面に加えて、前記学習実施判定部は、前記学習実施条件として、更に、前記学習許可指令を受信した際の前記センサ出力が前記変速機のギア位置を検出するための所定の余裕範囲を呈する出力値を有するという条件及び前記学習許可指令を受信した際に前記シフトドラムセンサの温度が所定の温度範囲内にあるという条件の少なくとも1つを含含み、前記所定の余裕範囲は、前記ギア位置に隣接した上段のギア位置に対応する前記センサ出力の出力値より小さく、前記ギア位置に隣接した下段のギア位置に対応する前記センサ出力の出力値より大きい範囲に設定されたことを第2の局面とする。
また、本発明は、かかる第1又は第2の局面に加えて、前記学習実施判定部は、前記学習実施条件が満たされなかった場合には、警告を行うことを第3の局面とする。
また、本発明は、かかる第1から第3のいずれかの局面に加えて、前記ギア位置検出部は、前記変速機が装着されたエンジンの始動を制御する始動許可処理部に対して、前記ギア位置検出部が検出した前記変速機の前記ギア位置に関する情報を担持する検出出力を送
出し、前記始動許可処理部は、前記検出出力に基づいて前記変速機の前記ギア位置が前記ニュートラル位置にあるか否か判断して判断結果を得ると共に、前記判断結果に応じて前記エンジンの始動許可を行うことを第4の局面とする。
本発明の第1の局面におけるギア位置検出装置によれば、学習実施判定部が、学習許可指令を受信した場合に、学習許可指令を受信したその時点における変速機のギア位置がニュートラル位置であると学習すると共に、センサ出力検出部が検出したシフトドラムセンサからのセンサ出力の出力値が変速機のニュートラル位置に対応することを学習して、ニュートラル位置に対応するセンサ出力の出力値をメモリに記憶させ、ギア位置検出部が、メモリに記憶されたセンサ出力の出力値を用いながら、シフトドラムセンサから随時送出されるセンサ出力に応じて、変速機のギア位置を検出する構成を備えることにより、変速機の組み付け時や交換時においても簡便な構成で変速機のギア位置を正確に検出することができる。
また、本発明の第2の局面におけるギア位置検出装置によれば、学習実施判定部が、学習実施条件として、更に、学習許可指令を受信した際のセンサ出力が変速機のギア位置を検出するための所定の余裕範囲を呈する出力値を有するという条件及び学習許可指令を受信した際にシフトドラムセンサの温度が所定の温度範囲内にあるという条件の少なくとも1つを含含み、所定の余裕範囲が、ギア位置に隣接した上段のギア位置に対応するセンサ出力の出力値より小さく、ギア位置に隣接した下段のギア位置に対応するセンサ出力の出力値より大きい範囲に設定されたことにより、シフトドラムセンサの取り付け誤差の発生やシフトドラムセンサからの出力電圧の誤差の発生による変速機のギア位置の誤検出をより確実に抑制することができる。
また、本発明の第3の局面におけるギア位置検出装置によれば、学習実施判定部が、学習実施条件が満たされなかった場合には、警告を行うことにより、変速機のニュートラル位置の学習がなされていないことを提示することができると共に、その学習処理の実行を促すことができる。
また、本発明の第4の局面におけるギア位置検出装置によれば、ギア位置検出部が、変速機が装着されたエンジンの始動を制御する始動許可処理部に対して、ギア位置検出部が検出した変速機のギア位置に関する情報を担持する検出出力を送出し、始動許可処理部は、その検出出力に基づいて変速機のギア位置がニュートラル位置にあるか否か判断して判断結果を得ると共に、その判断結果に応じてエンジンの始動許可を行うことにより、不要なエンジンの始動動作を確実に抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態におけるギア位置検出装置及びその関連系の構成を示すブロック図である。 図2は、本実施形態におけるギア位置検出装置で用いられるシフトドラムセンサの外観構成を示す模式図である。 図3は、本実施形態におけるギア位置検出装置で用いられるシフトドラムセンサの出力電圧と変速機のギア位置に対応するシフトドラムの回転角との対応関係を表すデータの一例を示す図である。 図4(a)は、本実施形態におけるギア位置検出装置が適用されるエンジン始動処理の流れを示すフローチャートであり、図4(b)は、図4(a)で示すエンジン始動処理におけるエンジン始動許可処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態におけるギア位置検出装置につき、詳細に説明する。
〔ギア位置検出装置及びその関連系の構成〕
まず、図1から図3を参照して、本発明の実施形態におけるギア位置検出装置及びその関連系の構成について、詳細に説明する。
図1は、本実施形態におけるギア位置検出装置及びその関連系の構成を示すブロック図である。図2は、実施形態におけるギア位置検出装置で用いられるシフトドラムセンサの外観構成を示す模式図である。また、図3は、本実施形態におけるギア位置検出装置で用いられるシフトドラムセンサの出力電圧と変速機のギア位置に対応するシフトドラムの回転角との対応関係を表すデータの一例を示す図である。なお、図3において、横軸は、シフトドラムセンサの出力電圧Vを示し、縦軸は、変速機のギア位置に対応するシフトドラムの回転角Dを示す。
図1に示すように、本実施形態におけるギア位置検出装置1は、ECU(Electronic Control Unit)等の一部として演算処理装置によって構成され、シフトドラムセンサ出力検出部2、学習実施判定部3、メモリ4及びギア位置検出部5を備えている。かかるギア位置検出装置1は、典型的には自動二輪車等である車両のエンジンに装着された変速機のギア位置を検出するものである。また、かかる変速機は、シフトドラムを備えるマニュアル式の変速機であり、以下の説明において、リターン式の6速変速機として説明されるが、その変速方式はロータリー式等のその他の方式であってもよく、そのギア数も6速以外のギア数であってもよい。なお、かかる車両や変速機は、いずれも図示を省略する。また、シフトドラムセンサ出力検出部2、学習実施判定部3及びギア位置検出部5は、演算処理装置によって構成されるギア位置検出装置1における演算処理の機能ブロックとして示す。
シフトドラムセンサ出力検出部2は、シフトドラムセンサ11、学習実施判定部3及びギア位置検出部5に接続されている。つまり、シフトドラムセンサ出力検出部2には、シフトドラムセンサ11から送出される電気信号が入力され、シフトドラムセンサ出力検出部2は、シフトドラムセンサ11から入力される電気信号の出力電圧Vを検出し、その検出した出力電圧Vを学習実施判定部3及びギア位置検出部5に送出するものである。
ここで、シフトドラムセンサ11は、変速機のケースに対して回転自在に装着されたシフトドラムの回転位置、具体的には回転角を示す出力電圧Vを有した電気信号をシフトドラムセンサ出力検出部2に送出するものである。かかるシフトドラムセンサ11は、典型的には、図2に示すように、シフトドラムの回転軸Cの周囲を囲うように変速機のケースに固設されているもので、回転自在なシフトドラムの回転角に対応する出力電圧Vを連続的に出力自在な無段階角度センサである。また、シフトドラムの回転角Dは、変速機の各ギア位置N(ニュートラル位置)及び1st(1速位置)から6th(6速位置)に対応した回転角の値を規定し得るもので、図2中では、各ギア位置N及び1stから6thに対応するシフトドラムの回転角Dを、DN及びD1からD6の表記で示している。なお、かかるシフトドラムセンサ11は、回転自在なシフトドラムの回転角に対応する出力電圧Vを連続的な電気信号として出力自在であればよく、その動作原理は、磁気的、電気的及び光学的等のいずれであってもよい。
つまり、シフトドラムセンサ11は、変速機の各ギア位置N及び1stから6thに対応したシフトドラムの回転角を示し得る出力電圧Vを有した電気信号を、シフトドラムセンサ出力検出部2に送出するものである。そして、シフトドラムセンサ出力検出部2は、このようにシフトドラムセンサ11から入力される電気信号の出力電圧Vの値を検出すると共に、その検出した出力電圧Vの値を学習実施判定部3及びギア位置検出部5に送出するものである。
学習実施判定部3は、シフトドラムセンサ出力検出部2に加えて、メモリ4、学習許可指令装置12、水温センサ13、その他のセンサ14及びインジケータ15に接続されている。
ここで、学習許可指令装置12は、車両に設けられた所定のボタンの2度押し操作が検出されたタイミング等の所定のタイミングにおいて、変速機のニュートラル位置Nを学習することを許可する学習許可指令を学習実施判定部3に送信するものである。かかる学習許可指令を学習実施判定部3に送信する所定のタイミングは、典型的には、車両が組立てられて出荷される際や、その後に車両の変速機が交換される際に、学習実施判定部3が、変速機のニュートラル位置Nを学習するために設定されるものである。なお、かかる所定のタイミングは、手動で設定されてもよいし、ECU等が変速機のニュートラル位置Nが学習されていないと判断した場合に自動で設定されてもよい。
また、水温センサ13は、エンジンの冷却水温を検出すると共に、その検出した冷却水温を示す電気信号をセンサ出力として学習実施判定部3、エンジン始動許可処理部18、燃料制御部19及び点火制御部20に送出するものである。その他のセンサ14は、エンジンの吸気温を検出する吸気温センサ等によって構成されると共に、その検出した吸気温等を示す電気信号をセンサ出力として学習実施判定部3、エンジン始動許可処理部18、燃料制御部19及び点火制御部20に送出するものである。なお、かかるエンジン始動許可処理部18、燃料制御部19及び点火制御部20は、ギア位置検出装置1と同様にECU等の一部として構成される演算処理装置における演算処理の機能ブロックとして示している。
また、インジケータ15は、学習実施判定部3が変速機のニュートラル位置Nの学習ができなかった場合等の所定のタイミングにおいて、学習実施判定部3によって点滅表示されて変速機のニュートラル位置Nの学習が完了していない旨を警告するものである。なお、かかるインジケータ15は、ギア位置検出装置1から独立した表示部として設けてもよいし、車両のギア位置インジケータにおけるニュートラル表示ランプと兼用して点滅表示するように設けてもよい。また、かかる警告は、視覚的なものに限らず、聴覚的なものあってもよく、又はこれらを併用してもよい。
つまり、学習実施判定部3は、学習許可指令装置12から学習許可指令を受信するという条件を学習実施条件として、かかる学習許可指令を受信した際には、その時点における変速機のギア位置がニュートラル位置Nであると学習すると共に、かかる学習許可指令を受信した際におけるシフトドラムセンサ出力検出部2が検出した出力電圧Vの値がこのようなニュートラル位置Nにおける出力電圧VNであると学習して、その学習した出力電圧VNの値をメモリ4に送出して記憶させるものである。
更に、かかる学習実施条件としては、学習実施判定部3が学習許可指令装置12から学習許可指令を受信した際に、シフトドラムセンサ出力検出部2からギア位置検出部5に入力されそこで検出された出力電圧Vが、変速機の各ギア位置N及び1stから6thを検出するための所定の余裕範囲を呈する値を有するという条件を加味することが好ましい。というのは、変速機のケースに対するシフトドラムセンサ11の装着位置が、正規位置から相当量偏位して取り付けられている場合には、シフトドラムセンサ11と変速機のケースに装着されたシフトドラムとの相対位置が正規位置から相当量偏位してしまい、シフトドラムセンサ出力検出部2からギア位置検出部5に入力された出力電圧Vと変速機の各ギア位置N及び1stから6thとが対応し得なくなって、変速機のギア位置がニュートラル位置Nにないのにもかかわらず、学習実施判定部3が誤ってそのギア位置をニュートラル位置Nとして学習したり、ギア位置検出部5がその上方ギア位置や下方ギア位置を正確に検出し得ない事態が生じる可能性があるためである。
具体的には、かかる学習実施条件としては、シフトドラムセンサ出力検出部2からギア位置検出部5に入力されそこで検出された出力電圧Vが、上方判断電圧以下であって、かつ、下方判断電圧以上であるという条件が挙げられる。詳しくは、変速機のギア位置が、シフトドラムの回転方向に1st、ニュートラル位置N及び2ndから6thの順に設定され、対応してシフトドラムセンサ11の出力電圧が、V1、VN及びV2からV6の順に大きくなるものとすれば、上方判断電圧としては、ギア位置2ndに対応する出力電圧V2よりも小さい値が設定し得るものであり、かつ、下方判断電圧としては、ギア位置1stに対応する出力電圧V1よりも大きい値が典型的には設定し得るものである。
なお、かかる学習実施条件としては、以上の条件に加えて、水温センサ13が検出した冷却水温の検出値やその他のセンサ14が検出した吸気温等の検出値に基づいた条件をも考慮した条件を考慮してもよい。具体的には、これらのセンサの検出値に基づいて、シフトドラムセンサ11の温度が、シフトドラムセンサ11の正常動作温度範囲に対応する学習許可温度範囲を超えるまで上昇して、又はかかる学習許可温度範囲を下回るまで下降して、シフトドラムセンサ11の温度が、シフトドラムセンサ11からの出力電圧Vに相当量の誤差が含まれるような温度領域に入ったことが判明した場合においては、学習実施判定部3が自らの学習処理を行わないようにし、一方で、シフトドラムセンサ11自体の温度が、かかる学習許可温度範囲内にある場合においては、学習実施判定部3が学習処理を行うようにして、その学習処理が誤ったものにならないようにしてもよい。ここで、シフトドラムセンサ11の温度としては、シフトドラムセンサ11自体の温度と実質的に評価され得るようなシフトドラムセンサ11の近傍の温度を用いることができる。もちろん、シフトドラムセンサ11の温度は、シフトドラムセンサ11に温度センサを装着して直接的に計測されてもよい。
メモリ4は、ROM(Read Only Memory)4a、RAM(Random Access Memory)4b及びEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)4c等の各種メモリを備え、変速機のギア位置を検出するために必要な制御プログラム等の各種プロフラムや制御データ等の各種データを記憶するものである。かかるROM4aに記憶されるデータとしては、図3に示すようなシフトドラムセンサ11の出力電圧Vと変速機のギア位置に対応するシフトドラムの回転角Dとの対応関係を示す所定のデータ等が挙げられる。また、RAM4bやEEPROM4cに記憶されるデータとしては、学習実施判定部3が学習してそれから送出されるニュートラル位置Nに対応した出力電圧VNの値や、変速機のニュートラル位置Nの学習ができない場合の変速機がインギア状態である旨の情報等が挙げられる。なお、かかるメモリ4は、ギア位置検出装置1の外部に配設されていてもよい。
ギア位置検出部5は、シフトドラムセンサ出力検出部2、車速センサ16及びエンジン回転数センサ17に接続されていると共に、メモリ4、エンジン始動許可処理部18、燃料制御部19及び点火制御部20に接続されている。ここで、車速センサ16は、車両の速度を検出すると共に、その検出した車速を示す電気信号をセンサ出力としてギア位置検出部5に送出するものである。また、エンジン回転数センサ17は、車両のエンジンの回転数を検出すると共に、その検出した回転数を示す電気信号をセンサ出力としてギア位置検出部5に送出するものである。
つまり、ギア位置検出部5は、シフトドラムセンサ出力検出部2から入力されるシフトドラムセンサ11の出力電圧Vの検出値に応じて、変速機のギア位置を検出すると共に、その検出した変速機のギア位置を示す電気信号をエンジン始動許可処理部18、燃料制御部19及び点火制御部20に送出するものである。なお、ギア位置検出部5は、シフトド
ラムセンサ11の出力電圧Vの検出値に加えて、車速センサ16及びエンジン回転数センサ17から送出されるセンサ出力にも基づいて変速機のギア位置を検出して、その検出精度を向上してもよい。
ここで、より詳しくは、図3におけるシフトドラムの回転角DNは、変速機のニュートラル位置Nが学習実施判定部3により学習された際におけるシフトドラムセンサ出力検出部2の出力電圧VNに対応して確定するものであり、実際のシフトドラムセンサ出力検出部2の出力電圧VN及びV1からV6及びこれらに対応した実際のシフトドラムの回転角DN及びD1からD6は、このように共に確定した出力電圧VN及び回転角DNに対して、ギア位置検出部5により判別され得るものである。
よって、一旦変速機のニュートラル位置Nが学習実施判定部3により学習された場合には、ギア位置検出部5が、メモリ4、つまりRAM4b等に記憶された出力電圧VNの値及びROM4aに予め記憶されていた図3に示すデータを共に参照しながら、その後に引き続いてシフトドラムセンサ出力検出部2に入力されて検出されるシフトドラムセンサ11の出力電圧Vの値を読み込み、その値が出力電圧VN及びV1からVNのいずれであるかによって、実際のシフトドラムの回転角Dの値DN及びD1からD6、つまり、実際の変速機の各ギア位置N及び1stから6thを検出することができることになる。なお、図3に示すシフトドラムセンサ出力検出部2の出力電圧Vとシフトドラムの回転角Dとの対応関係としては、出力電圧VN及び回転角DNが既知となった後に随時与えられる出力電圧Vに対して、回転角Dの値、つまり変速機のギア位置を判別できる形式のデータであればあれば足りるものであり、マップやテーブルの形式のものに限らず、数式等の形式であってもよい。また、各出力電圧VN及びV1からV6は、図3において点線で示すような幅を有さない単なる値で各回転角DN及びD1からD6に対応させてもよいし、ギア位置の判別をより簡便かつ柔軟に行うために、図3において1対の実線で示すような幅を持って各回転角DN及びD1からD6に対応させてもよい。
エンジン始動許可処理部18は、ギア位置検出部5から送出された変速機のギア位置を示す電気信号や、必要に応じて、水温センサ13から送出されたエンジンの冷却水温を示す電気信号及びその他のセンサ14から送出された吸気温等を示す電気信号にも基づいて、エンジンの始動動作を許可する制御信号を燃料制御部19及び点火制御部20に送出して、エンジンの始動動作をするための燃料制御部19及び点火制御部20の各動作を制御するものである。
燃料制御部19は、エンジン始動許可処理部18から入力されたエンジンの始動動作を許可する制御信号に応じて、エンジンの燃焼室に向けて燃料を噴射するインジェクタ21の動作を制御自在なものである。また、点火制御部20は、エンジン始動許可処理部18から入力されたエンジンの始動動作を許可する制御信号に応じて、点火コイル22への通電を制御することにより、エンジンの燃焼室内の混合気に点火するプラグ23の点火動作を制御自在なものである。
〔エンジン始動処理〕
以上のような構成を有するギア位置検出装置1は、以下に説明するエンジン始動処理に対して好適に適用自在であり、学習実施判定部3による学習実施判定処理やギア位置検出部5によるギア位置検出処理を実行することによって、変速機の組み付け時や交換時において変速機のギア位置を正確に検出することを可能にする。以下、図4(a)及び図4(b)に示す各フローチャートを参照しながら、エンジン始動処理におけるギア位置検出装置1の動作について、詳細に説明する。なお、図4(a)において、学習実施判定部3による学習実施判定処理は、ステップS1からS6に示され、ギア位置検出部5によるギア位置検出処理は、ステップS7に示される。
図4(a)は、本実施形態におけるエンジン始動処理の流れを示すフローチャートであり、図4(b)は、図4(a)で示すエンジン始動処理におけるエンジン始動許可処理の流れを示すフローチャートである。
具体的には、図4(a)に示すエンジン始動処理は、車両のイグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り換えられたタイミングで開始となり、エンジン始動処理はステップS1の処理に進む。
ステップS1の処理では、学習実施判定部3が、学習許可指令装置12から学習許可指令を受信したか否かを判別する。判別の結果、学習許可指令を受信していない場合には、学習実施判定部3は、エンジン始動処理をステップS5の処理に進める。一方、判別の結果、学習許可指令を受信した場合には、学習実施判定部3は、エンジン始動処理をステップS2の処理に進める。
ステップS2の処理では、学習実施判定部3が、シフトドラムセンサ出力検出部2から送出された出力電圧Vの値が、典型的にはギア位置2ndに対応する出力電圧V2より小さい電圧値である上方判断電圧以下であるか否かを判別する。判別の結果、出力電圧Vが上方判断電圧よりも大きい場合には、学習実施判定部3はエンジン始動処理をステップS5の処理に進める。一方、判別の結果、出力電圧Vが上方判断電圧以下である場合には、学習実施判定部3はエンジン始動処理をステップS3の処理に進める。
ステップS3の処理では、学習実施判定部3が、シフトドラムセンサ出力検出部2から送出された出力電圧Vが、典型的にはギア位置1stに対応する出力電圧V1よりも大きい値である下方判断電圧以上であるか否かを判別する。判別の結果、出力電圧Vが下方判断電圧よりも小さい場合には、学習実施判定部3はエンジン始動処理をステップS5の処理に進める。一方、判別の結果、出力電圧Vが下方判断電圧以上である場合には、学習実施判定部3はエンジン始動処理をステップS4の処理に進める。なお、かかるステップS2及びステップS3の各処理を順次経由することにより、学習実施判定部3が学習許可指令装置12から学習許可指令を受信した際に、シフトドラムセンサ出力検出部2からギア位置検出部5に入力されそこで検出された出力電圧Vが、変速機の各ギア位置N及び1stから6thを検出するための所定の余裕範囲を呈する値を有するという条件を加味していることになる。
ステップS4の処理では、学習実施判定部3が、水温センサ13からのセンサ出力に基づいて、シフトドラムセンサ11の温度が学習許可温度範囲内にあるか否かを判別する。判別の結果、シフトドラムセンサ11の温度が学習許可温度範囲内にない場合には、学習実施判定部3はエンジン始動処理をステップS5の処理に進める。一方、判別の結果、シフトドラムセンサ11の温度が学習許可温度範囲内にある場合には、学習実施判定部3はエンジン始動処理をステップS6の処理に進める。なお、本ステップでは、その他のセンサ14からのセンサ出力に基づいて、又は水温センサ13からのセンサ出力とその他のセンサ14からのセンサ出力とを併用してこれらのセンサ出力に基づいて、シフトドラムセンサ11の温度が学習許可温度範囲内にあるか否かを判別してもよい。
ステップS5の処理では、学習実施判定部3が、学習実施条件が満たされないため変速機のニュートラル位置Nの学習ができないと判断し、インジケータ15等を点滅表示させて、ニュートラル位置Nの学習動作が完了していない旨の警告情報を出力する。併せて、学習実施判定部3は、変速機のニュートラル位置Nの学習動作が完了していない旨の情報、つまり、変速機がインギア状態である旨の情報をRAM4b等に記憶する。これにより、ステップS5の処理は完了し、一連のエンジン始動処理は終了して、エンジンは始動さ
れない。
ステップS6の処理では、学習実施判定部3がステップS1で学習許可指令を受信して、更に付加的に、ステップS2からステップS4の条件が成立した場合においては、学習実施判定部3が、学習許可指令装置12から学習許可指令を受信した際にシフトドラムセンサ出力検出部2から送出されて入力された出力電圧Vの値が変速機のギア位置がニュートラル位置Nであるときの出力電圧VNであると学習すると共に、その出力電圧VNの値をRAM4b等に記憶する。これにより、ステップS6の処理は完了し、エンジン始動処理はステップS7の処理に進む。
ステップS7の処理では、ギア位置検出部5が、RAM4b等内に記憶された変速機のギア位置がニュートラル位置Nである場合の出力電圧VNの値と、ROM4a内に格納されている出力電圧Vとシフトドラムの回転角Dとの対応関係を示すデータ(図3参照)と、を参照しながら、シフトドラムセンサ出力検出部2から随時送出される出力電圧Vの値に応じて変速機の各ギア位置N及び1stから6thを検出する。詳しくは、ギア位置検出部5は、RAM4b等内に記憶された出力電圧VNの値をROM4a内に格納されている出力電圧Vとシフトドラムの回転角Dとの対応関係を示すデータに適用して、残余の各ギア位置1stから6thにおいて得られるべきシフトドラムセンサ11の出力電圧V1からV6の値を算出し、このように算出された出力電圧V1からVNの値及びRAM4b等内に記憶された出力電圧VNの値と、シフトドラムセンサ出力検出部2から随時送出される出力電圧Vの値と、を比較することによって、変速機の各ギア位置N及び1stから6thを検出し、その検出した各ギア位置N及び1stから6thを示す電気信号をエンジン始動許可処理部18、燃料制御部19及び点火制御部20に送出する。これにより、ステップS7の処理は完了し、エンジン始動処理はステップS8の処理に進む。なお、かかる変速機の各ギア位置N及び1stから6thの検出処理は、エンジンの始動後においても同様な内容で実行され得るものである。
ステップS8の処理では、エンジン始動許可処理部18が、ステップS7等の処理結果に基づいて、エンジンの始動を許可するか否かを判断するエンジン始動許可処理を実行する。かかるエンジン始動許可処理の詳細については図4(b)に示すフローチャートを参照して後述する。これにより、ステップS8の処理は完了し、一連のエンジン始動処理は終了する。
なお、以上のエンジン始動処理においては、学習実施条件が満足されているか否かを判別するために、ステップS1の処理に加えて、ステップS2及びステップS3の処理、更には、ステップS4の処理を行っているが、ステップS2及びステップS3の処理並びにステップS4の処理は必要に応じた付加的なものであり、ステップS2及びステップS3の処理並びにステップS4の処理は同時に付加する必要はなく、必要に応じていずれかを付加してもよいものでもある。
〔エンジン始動許可処理〕
さて、最後に、図4(b)に示すフローチャートを参照しながら、以上のエンジン始動許可処理を実行する際に実行されるエンジン始動許可処理部18の動作について、詳細に説明する。
具体的には、図4(b)に示すエンジン始動許可処理は、エンジン始動処理におけるステップS7の処理が完了したタイミングで開始となり、エンジン始動許可処理はステップS11の処理に進む。
ステップS11の処理では、エンジン始動許可処理部18が、ステップS7の処理結果
に基づいて、変速機のギア位置がニュートラル位置Nにあるか否かを判別する。具体的には、エンジン始動許可処理部18が、ギア位置検出部5から送出される各ギア位置N及び1stから6thを示す電気信号に基づいて、変速機のギア位置がニュートラル位置Nにあるか否かを判別する。判別の結果、ギア位置がニュートラル位置Nにある場合には、エンジン始動許可処理部18は、エンジン始動許可処理をステップS15の処理に進める。一方、判別の結果、ギア位置がニュートラル位置Nにない場合には、エンジン始動許可処理部18は、変速機のギア位置がニュートラル位置Nになくインギア状態であると判断し、エンジン始動許可処理をステップS12の処理に進める。
ステップS12の処理では、エンジン始動許可処理部18が、図示を省略する車両のサイドスタンドが格納されているか否かを判別する。判別の結果、サイドスタンドが格納されていない場合には、エンジン始動許可処理部18は、エンジン始動許可処理をステップS14の処理に進める。一方、判別の結果、サイドスタンドが格納されている場合には、エンジン始動許可処理部18はエンジン始動許可処理をステップS13の処理に進める。なお、かかるサイドスタンドの格納情報は、その他のセンサ14の1つとしてサイドスタンド等に設けられたサイドスタンド格納センサによって得られるものである。
ステップS13の処理では、エンジン始動許可処理部18が、図示を省略する車両のエンジン及び変速機間を接続するクラッチが接続状態にあるか否かを判別する。判別の結果、クラッチが接続状態にある場合には、エンジン始動許可処理部18は、エンジン始動許可処理をステップS14の処理に進める。一方、判別の結果、クラッチが接続状態にない場合には、エンジン始動許可処理部18は、エンジン始動許可処理をステップS15の処理に進める。なお、かかるクラッチの接続情報は、その他のセンサ14の1つとしてクラッチレバー等に設けられたクラッチ接続センサによって得られるものである。
ステップS14の処理では、エンジン始動許可処理部18が、エンジンの始動を禁止するように燃料制御部19及び点火制御部20を制御して、エンジンは始動されない。これにより、ステップS14の処理は完了し、一連のエンジン始動許可処理は終了して、結果、エンジン始動処理においては、エンジンは始動されない。
ステップS15の処理では、エンジン始動許可処理部18が、エンジンを始動させるように燃料制御部19及び点火制御部20を制御して、エンジンが始動される。これにより、ステップS15の処理は完了し、一連のエンジン始動許可処理は終了して、結果、エンジン始動処理において、エンジンが始動される。
なお、以上のエンジン始動処理において、ステップS7における変速機の各ギア位置N及び1stから6thの検出処理が行われない場合、つまり、ステップS5の処理において学習実施判定部3が変速機のニュートラル位置Nの学習ができないと判断された場合において、更にエンジンの始動が必要な場合には、以上のエンジン始動処理におけるステップS12からステップS15の処理と同様の処理を別途実行することにより、エンジンの始動許可処理を経て適宜エンジンの始動を行うことも可能である。
以上の説明から明らかなように、本実施形態におけるギア位置検出装置においては、学習実施判定部3が、学習許可指令を受信した場合に、学習許可指令を受信したその時点における変速機のギア位置がニュートラル位置Nであると学習すると共に、シフトドラムセンサ出力検出部2が検出したシフトドラムセンサ11からのセンサ出力の出力値が変速機のニュートラル位置Nに対応することを学習して、ニュートラル位置Nに対応するセンサ出力の出力値VNをRAM4b等に記憶させ、ギア位置検出部5が、RAM4b等に記憶されたセンサ出力の出力値VNを用いながら、シフトドラムセンサ11から随時送出されるセンサ出力に応じて、変速機のギア位置N及び1stから6thを検出する構成を備えることにより、変速機の組み付け時や交換時においても簡便な構成で変速機のギア位置を正確に検出
することができる。
また、学習実施判定部3が、学習実施条件として、更に、学習許可指令を受信した際のシフトドラムセンサ11からのセンサ出力が変速機のギア位置を検出するための所定の余裕範囲を呈する出力値を有するという条件及び学習許可指令を受信した際にシフトドラムセンサ11の温度が所定の温度範囲内にあるという条件の少なくとも1つを含含み、所定の余裕範囲が、ギア位置に隣接した上段のギア位置に対応するセンサ出力の出力値より小さく、ギア位置に隣接した下段のギア位置に対応するセンサ出力の出力値より大きい範囲に設定されたことにより、シフトドラムセンサ11の取り付け誤差の発生やシフトドラムセンサ11からの出力電圧の誤差の発生による変速機のギア位置の誤検出をより確実に抑制することができる。
また、学習実施判定部3が、学習実施条件が満たされなかった場合には、インジケータ15等を介して警告を行うことにより、変速機のニュートラル位置の学習がなされていないことを提示することができると共に、その学習処理の実行を促すことができる。
また、ギア位置検出部5が、変速機が装着されたエンジンの始動を制御する始動許可処理部18に対して、ギア位置検出部5が検出した変速機のギア位置N及び1stから6thに関する情報を担持する検出出力を送出し、始動許可処理部は、その検出出力に基づいて変速機のギア位置がニュートラル位置Nにあるか否か判断して判断結果を得ると共に、その判断結果に応じてエンジンの始動許可を行うことにより、不要なエンジンの始動動作を確実に抑制することができる。
なお、本発明においては、部材の種類、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明においては、変速機の組み付け時や交換時においても簡便な構成で変速機のギア位置を正確に検出可能とするギア位置検出装置を提供することができるものであり、その汎用普遍的な性格から、車両等の変速機に広範に適用され得るものと期待される。
1…ギア位置検出装置
2…シフトドラムセンサ出力検出部
3…学習実施判定部
4…メモリ
4a…ROM
4b…RAM
4c…EEPROM
5…ギア位置検出部
11…シフトドラムセンサ
12…学習許可指令装置
13…水温センサ
14…その他のセンサ
15…インジケータ
16…車速センサ
17…エンジン回転数センサ
18…エンジン始動許可処理部
19…燃料制御部
20…点火制御部
21…インジェクタ
22…点火コイル
23…プラグ

Claims (4)

  1. シフトドラムセンサから変速機のシフトドラムの回転位置に関する情報を担持して送出されるセンサ出力を検出するシフトドラムセンサ出力検出部と、
    前記変速機のニュートラル位置を学習するための学習実施条件として、前記ニュートラル位置を学習することを許可する学習許可指令を受信するという条件を含み、前記学習許可指令を受信した場合に、前記学習許可指令を受信したその時点における前記変速機のギア位置が前記ニュートラル位置であると学習すると共に、前記学習許可指令を受信した際の前記センサ出力の出力値が前記ニュートラル位置に対応することを学習して、前記ニュートラル位置に対応する前記センサ出力の前記出力値をメモリに記憶させる学習実施判定部と、
    前記メモリに記憶された前記センサ出力の前記出力値を用いながら、前記シフトドラムセンサから随時送出される前記センサ出力に応じて、前記変速機のギア位置を検出するギア位置検出部と、
    を備えることを特徴とするギア位置検出装置。
  2. 前記学習実施判定部は、前記学習実施条件として、更に、前記学習許可指令を受信した際の前記センサ出力が前記変速機のギア位置を検出するための所定の余裕範囲を呈する出力値を有するという条件及び前記学習許可指令を受信した際に前記シフトドラムセンサの温度が所定の温度範囲内にあるという条件の少なくとも1つを含み、
    前記所定の余裕範囲は、前記ギア位置に隣接した上段のギア位置に対応する前記センサ出力の出力値より小さく、前記ギア位置に隣接した下段のギア位置に対応する前記センサ出力の出力値より大きい範囲に設定されたことを特徴とする請求項1に記載のギア位置検出装置。
  3. 前記学習実施判定部は、前記学習実施条件が満たされなかった場合には、警告を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のギア位置検出装置。
  4. 前記ギア位置検出部は、前記変速機が装着されたエンジンの始動を制御する始動許可処理部に対して、前記ギア位置検出部が検出した前記変速機の前記ギア位置に関する情報を担持する検出出力を送出し、前記始動許可処理部は、前記検出出力に基づいて前記変速機
    の前記ギア位置が前記ニュートラル位置にあるか否か判断して判断結果を得ると共に、前記判断結果に応じて前記エンジンの始動許可を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のギア位置検出装置。
JP2011039536A 2011-02-25 2011-02-25 ギア位置検出装置 Active JP5704960B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011039536A JP5704960B2 (ja) 2011-02-25 2011-02-25 ギア位置検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011039536A JP5704960B2 (ja) 2011-02-25 2011-02-25 ギア位置検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012177392A JP2012177392A (ja) 2012-09-13
JP5704960B2 true JP5704960B2 (ja) 2015-04-22

Family

ID=46979362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011039536A Active JP5704960B2 (ja) 2011-02-25 2011-02-25 ギア位置検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5704960B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6678495B2 (ja) * 2016-03-30 2020-04-08 株式会社ケーヒン 電子制御装置
JP6650891B2 (ja) * 2017-02-01 2020-02-19 株式会社ケーヒン 電子装置
JP6730945B2 (ja) * 2017-02-01 2020-07-29 株式会社ケーヒン 電子制御装置
JP6814075B2 (ja) * 2017-03-14 2021-01-13 株式会社ケーヒン 電子制御装置
JP6563989B2 (ja) * 2017-08-25 2019-08-21 株式会社ケーヒン 変速位置検出装置
WO2019053978A1 (ja) 2017-09-15 2019-03-21 本田技研工業株式会社 自動クラッチ変速機のギア位置学習装置
JP6601918B2 (ja) 2017-09-28 2019-11-06 本田技研工業株式会社 変速段位検出装置
JP6926154B2 (ja) * 2019-07-12 2021-08-25 本田技研工業株式会社 変速装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008121713A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Toyota Motor Corp シフト切換機構の制御装置および制御方法
ITTO20080035A1 (it) * 2008-01-16 2009-07-17 Automac Di Bigi Ing Maurizio Sas Dispositivo di comando per l'innesto delle marce per un cambio di velocita' di un veicolo con tamburo rotante e assialmente flottante.

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012177392A (ja) 2012-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5704960B2 (ja) ギア位置検出装置
CN104019223B (zh) Amt选换档执行机构的控制方法和装置
WO2013061647A1 (ja) 車両診断方法及び外部診断装置
JP6259269B2 (ja) 故障判定機能を有する電子制御スロットルシステム
US10513258B2 (en) Device for controlling hybrid vehicle and method for controlling hybrid vehicle
JP5824817B2 (ja) 燃料残量表示装置、燃料残量表示方法およびプログラム
JP4400489B2 (ja) 車両用計器
JPH03210068A (ja) 機関制御装置
GB2499893A (en) Electronically controlled throttle defect diagnosis
JP6306933B2 (ja) 車速センサ故障検出装置
TW200916675A (en) Belt type continuously variable transmission and vehicle
JP2006264540A (ja) 異常検出装置、異常情報出力装置、異常情報出力方法、車両制御装置および車両制御方法
KR20160081219A (ko) 변속시 차량상태 저장시스템 및 변속시 차량상태 저장방법
CN106195250A (zh) 检查tcu油压异常的方法
JP3995299B2 (ja) ギア位置検出装置の異常判定装置及び内燃機関の制御装置
KR100401625B1 (ko) 연료 온도센서 고장 진단 시스템 및 그 방법
JP4957397B2 (ja) 車両用燃料表示装置
JP4320655B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP7239505B2 (ja) 故障検知装置
JP2016147651A (ja) 車両用診断装置及び車両用診断システム
JP2006096095A (ja) 車載機器制御装置
JP2009257207A (ja) 車両制御装置
JP2020112187A (ja) 電子制御装置
JP6393564B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JP6251766B2 (ja) 内燃機関制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5704960

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250