JP5687107B2 - エンジンの強制空冷装置 - Google Patents

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本発明は、冷却ファンにより生成された冷却風を吹き付けてエンジンを強制冷却するエンジンの強制空冷装置に関する。
エンジンの冷却方式には水冷式と空冷式がある。空冷式は冷却水の凍結や洩れ等がなく、冷却水の補給も必要ないので、水冷式のエンジンに比較してエンジンの保守、点検が容易であり、さらにエンジンの総重量を軽くすることができるという利点がある。空冷式には走行風により冷却する自然冷却式と、冷却風を冷却ファンにより生成して吹き付ける強制冷却式がある。自然冷却式は二輪車などの小型エンジンに使用されており、強制冷却式は農業機械、スノーモービル用のエンジン等に使用されている。
特許文献1には乗用田植機用エンジンの強制空冷装置が記載されている。この強制空冷装置は、クランクケースから突出したクランク軸の両端部にそれぞれ取り付けられた2つの遠心ファンを有している。
特公平7−26532号公報
遠心ファンは流入した空気を径方向外方に案内し主に遠心力の作用によって圧力を高めるようにした送風機であり、空気の吐出圧力を高めることができるという利点を有している。したがって、エンジンを冷却するためにシリンダヘッドの回りを蛇行しながら大きな通気抵抗を受けて流れる冷却風を生成するには遠心ファンは有効である。
しかしながら、遠心ファンは吸入口から流入した空気の流れを姿勢変更して遠心ファンの径方向外方に遠心力により圧力を高めるようにしているので、遠心ファンの外径を小さくすることができず、遠心ファンを収容する遠心ファンケースは大型となる。このため、特許文献1に記載されるように、クランク軸の両端部に遠心ファンを配置するようにすると、強制空冷装置を含めたエンジンサイズの大型化が避けられない。
例えば、小型のスノーモービル用のエンジンとしては、強制空冷装置を含めたエンジンサイズの小型化が必要であるとともに、エンジンがボディ内に搭載されるので、冷却風の風量を高めることが必要となっている。特に、エンジンが横置きされると、走行時の車速風によるラム圧を有効利用することができないので、簡単な構造で冷却効果を高めることが困難であった。
本発明の目的は、強制空冷装置の小型化を図りつつ、ボディ内に横置きのスノーモービル用のエンジンの冷却性能を高めるようにすることにある。
本発明のエンジンの強制空冷装置は、クランク軸がスノーモービルの車幅方向となってボディ内に搭載されるスノーモービル用のエンジンの強制空冷装置であって、エンジンの一端側から突出した前記クランク軸の一方の突出端部に取り付けられる遠心ファンと、前記エンジンの一端側に設けられ、前記遠心ファンを収容するとともに前記ボディの進行方向一方側に設けられた空気取り入れ口からの空気が流入する遠心ファンケースと、前記遠心ファンケースの吐出口に連なって当該吐出口から加圧されて流出した冷却風をエンジンのシリンダに沿って案内する冷却ダクトと、前記冷却ダクトの流出口に連なって設けられた軸流ファンケース内に配置される軸流ファンと、前記ボディの進行方向他方側に設けられた空気排出口に連通し、前記軸流ファンから吐出した冷却空気を前記空気排出口から外部に排出する排気ダクトとを有することを特徴とする。
本発明によれば、エンジンにシリンダおよびシリンダヘッドを覆うように設けられる冷却ダクトの上流側には、クランク軸に取り付けられる遠心ファンが取り付けられているので、冷却ダクト内には外部の空気を遠心ファンにより圧力を高めて供給することができる。これにより、エンジンのシリンダやシリンダヘッドに対して冷却風が確実に吹き付けられる。冷却ダクトの下流側には軸流ファンが配置されており、軸流ファンにより冷却ダクト内から外部へ多量の冷却風を排出することができるので、冷却性能を高めることができる。軸流ファンは遠心ファンに比して径寸法を小さくすることができるので、軸流ファンケースの外径を排気ダクトの外径に近い寸法に設定することができ、強制冷却装置の小型化を達成することができる。
本発明の強制空冷装置を有するエンジンが搭載されたスノーモービルを示す斜視図である。 本発明の一実施の形態であるエンジンの強制空冷装置を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。スノーモービル10は、図1に示すように、シャーシ11の後部下面に取り付けられる駆動体としてのキャタピラ12を有している。キャタピラ12はシャーシ11に取り付けられたスプロケット13に掛け渡されている。シャーシ11の前端部には、スキー14が図示しないショックアブソーバにより取り付けられている。
シャーシ11の前端部にはボディ15が設けられており、ボディ15内には図2に示されるように、エンジンが搭載される。なお、符号16はハンドルバーであり、符号17は運転者用のシートである。
図2はボディ15内に組み込まれるエンジン20を示しており、このエンジン20は2ストローク2気筒エンジンである。エンジン20はクランク軸21が車幅方向となるように横置きとなってボディ15内に搭載される。エンジン20の上部側には2つのシリンダ22が車幅方向に隣り合って配置されている。エンジン20のクランク軸21はエンジン20のクランクケース23の両端面から突出しており、エンジン20の一端側からの一方の突出端部には遠心ファン24が取り付けられている。この遠心ファン24はエンジン20の一端側に設けられた遠心ファンケース25内に収容される。
遠心ファン24はクランク軸21に連結されるディスク部24aと、これの前面に径方向を向いて放射状に一体に設けられた複数のブレード24bとを有しており、遠心ファンケース25の前面壁に設けられた空気流入口26から遠心ファン24の前面に向けて空気が流入するようになっている。空気流入口26に連通する空気取り入れ口18がボディ15に形成されており、図1および図2に示すように、空気取り入れ口18はボディ15の進行方向右側に形成されている。
遠心ファンケース25には吐出口27が図2に示すようにエンジン20の上部側に開口して形成されており、遠心ファン24により遠心力を受けて加圧された冷却風は吐出口27から図2において上方に向けて流出する。エンジン20にはシリンダヘッド22aを覆うように冷却ダクト28が取り付けられており、この冷却ダクト28により形成される冷却通路28a内の冷却風は、エンジン20の上部のシリンダ22およびシリンダヘッド22aに沿って流れることになる。シリンダ22およびシリンダヘッド22aには、放熱フィンが多数設けられているので、冷却ダクト28内をシリンダヘッド22aに沿って流れる冷却風は大きな通気抵抗を受けるが、冷却ダクト28内に供給するための冷却ファンが遠心ファン24により形成されているので、外部の空気は加圧されて冷却ダクト28内を流れることになり、放熱フィンの間の隙間にも冷却風が確実に入り込むことになる。
冷却ダクト28にはこれの流出口29に連なって円筒形状の軸流ファンケース31が連結されている。この軸流ファンケース31はクランクケース23の他端側に配置されており、クランク軸21の他端部の上方に位置している。この軸流ファンケース31内には軸流ファン32が配置されている。軸流ファン32は回転軸32aと、回転軸32aから径方向外方に突出するプロペラ形状の複数の羽根32bとを有し、冷却通路28aの流出口29から流出した冷却風は、その姿勢を変更することなく、軸流ファン32により吸引されて吐出される。
軸流ファンケース31には排気ダクト33が接続されており、この排気ダクト33はボディ15に形成された空気排出口19に連通している。この空気排出口19はボディ15の進行方向左側に形成されている。軸流ファン32の回転軸32aは軸流ファンケース31内に設けられた支持板34により軸受を介して回転自在に支持されており、回転軸32aに取り付けられたプーリ35と、クランク軸21の突出端部に取り付けられたプーリ36との間にはベルト37が掛け渡されている。両方のプーリ35,36とベルト37によりクランク軸21の回転を軸流ファン32に伝達するための動力伝達機構38が構成される。したがって、軸流ファン32は遠心ファン24とともにクランク軸21により回転駆動される。ただし、軸流ファン32の駆動方式としては、上述のようにクランク軸21によるエンジン駆動方式と、これに代えて電動モータにより軸流ファン32を駆動する電動式とがある。
クランク軸21の突出端部にはクラッチ41を介してスプロケット42が連結されており、このスプロケット42はキャタピラ12を駆動する駆動軸に設けられた図示しないスプロケットにチェーンを介して連結されている。これにより、キャタピラ12にはクランク軸21の動力がチェーンを介して伝達される。
このように、図2に示すエンジンの強制空冷装置においては、エンジン20に冷却風を案内する冷却通路28aの上流側に遠心ファン24を配置し、下流側に軸流ファン32を配置したので、遠心ファン24により冷却通路28a内には加圧された空気が供給される。これにより、通気抵抗が高い冷却通路28a内の全体に確実に冷却風が案内される。例えば、シリンダヘッド22aに設けられた放熱フィンの間の隙間にも冷却風が供給される。
一方、冷却ダクト28の下流側には軸流ファン32が配置されているので、排気ダクト33を介して空気排出口19に多量の排出空気を流出させることができる。すなわち、排気ダクト33は空気排出口19に連通しており通気抵抗が低い。加圧された空気を供給する必要がないため、低圧送ではあるが多量の空気を送り出すことができる軸流ファンを用いることができる。これにより、径方向寸法が大きくなることが不可避である遠心ファンを下流側に配置することなく、径方向寸法を小さくしつつ風流を高めることができる軸流ファン32によって冷却通路28aを流れる冷却風の風量を簡単な構造の空冷装置によって高めることができる。
2サイクルエンジンにおいては、エンジン冷却が十分に行われないと、エンジンの焼き付きが発生することになるので、強制空冷装置の大型化を避けるために燃料冷却によりエンジンを冷却することが行われている。燃料冷却は、燃料の割合が高い濃混合比の混合気をエンジンに供給して燃料の気化熱によりエンジンの温度上昇を防止する方式であるが、上述のように、遠心ファン24を上流側に配置し、軸流ファン32を下流側に配置すると、強制空冷装置を大型化、複雑化することなく、エンジンを強制的に冷却することができるので、燃料冷却を使用することが不要となる。これにより、燃費の低減、排ガスの低減を達成することができ、環境性能を高めることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図示する実施の形態はスノーモービル用のエンジンに適用した場合であるが、このエンジンの強制空冷装置は、スノーモービル用のエンジンに限られることなく、強制空冷されるエンジンであれば、どのようなエンジンにも適用することができる。
10 スノーモービル
12 キャタピラ
18 空気取り入れ口
19 空気排出口
20 エンジン
21 クランク軸
22 シリンダ
22a シリンダヘッド
23 クランクケース
24 遠心ファン
25 遠心ファンケース
28 冷却ダクト
28a 冷却通路
29 流出口
31 軸流ファンケース
32 軸流ファン
33 排気ダクト
34 支持板
38 動力伝達機構
41 クラッチ
42 スプロケット

Claims (2)

  1. クランク軸がスノーモービルの車幅方向となってボディ内に搭載されるスノーモービル用のエンジンの強制空冷装置であって、
    エンジンの一端側から突出した前記クランク軸の一方の突出端部に取り付けられる遠心ファンと、
    前記エンジンの一端側に設けられ、前記遠心ファンを収容するとともに前記ボディの進行方向一方側に設けられた空気取り入れ口からの空気が流入する遠心ファンケースと、
    前記遠心ファンケースの吐出口に連なって当該吐出口から加圧されて流出した冷却風をエンジンのシリンダに沿って案内する冷却ダクトと、
    前記冷却ダクトの流出口に連なって設けられた軸流ファンケース内に配置される軸流ファンと、
    前記ボディの進行方向他方側に設けられた空気排出口に連通し、前記軸流ファンから吐出した冷却空気を前記空気排出口から外部に排出する排気ダクトとを有することを特徴とするエンジンの強制空冷装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの強制空冷装置において、前記軸流ファンを動力伝達機構により前記クランク軸の他方の突出端部に連結し、前記クランク軸により前記軸流ファンを駆動することを特徴とするエンジンの強制空冷装置。
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