JP5687050B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents
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Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、冷却器の取付部分の構造と取付作業の簡略化を図るところにある。
(1)前記冷却器の正面には、同冷却器の正面から吹き出された冷気を前記冷却ファンに向けて案内するガイド部材が装着されており、前記ダクトの裏面に設けられた前記押付部は、前記ガイド部材の正面の周縁部を押し付け可能となっている。冷却器の正面にはガイド部材が取り付けられており、ダクトを取り付けることに伴い、裏面の押付部がガイド部材の正面の周縁部を押し付けることで冷却器が固定される。
(5)前記ボックスの天井面には、前記冷却器の左右のエンドプレートを挟持する挟持部が形成されている。冷却器の左右方向の位置決めができるとともに、挟持部を設けることでボックスの補強が図られる。
ダクトを装着凹部の開口側を覆うべく装着位置に押し込む作業がスムーズに行え、また装着位置で支持されるから、その後の取付作業も容易となる。レールを設けることでボックスの補強が図られる。
本発明の実施形態1を図1ないし図20によって説明する。この実施形態では、2ドア式の横型(テーブル型)冷蔵庫を例示している。
図1ないし図4において、符号10は冷蔵庫本体であって、前面に開口した横長の断熱箱体11により構成されている。この断熱箱体11は、ステンレス鋼板等の金属板製の外装部材12内に、同じくステンレス鋼板等の金属板製の内装部材13を嵌めて、その間に発泡樹脂等の断熱材14(図中では一部概略的に記載)が充填された構造である。冷蔵庫本体10の内部は貯蔵室15とされ、貯蔵室15の前面開口には、一対の断熱扉16が観音開き式に装着されている。
ボックス40は、内装部材13の窓孔17を裏面側から覆うように装着され、図16に示すように、左右の側縁の取付板43が、窓孔17における裏側の左右の側縁に当てられて、上中下の3箇所でねじ44で止められることによって固定されるようになっている。
冷却器31は詳細には、全体の嵩としては、蒸発管33を上下8段でかつ奥行方向に4列に亘って配管可能であるが、本実施形態の冷却器31は冷蔵庫用であることから、蒸発管33は手前側の2列のみが配管されている。なお、蒸発管を4列すべてに亘って配管することにより、冷凍庫用の冷却器とされる。
この実施形態では、機械室20が冷蔵庫本体10の左側に配された形式であるから、図9に示すように、入口管38iと出口管38oとが冷却器31の左側に来る向きで使用され、機械室20が逆に冷蔵庫本体10の右側に配された形式のものでは、図20に参照して示すように、入口管38iと出口管38oとが冷却器31の右側に来る上下反転姿勢で使用されるようになっている。
挿通管50は、全体として縦長の長円形断面に形成されており、その内部が仕切板51で上下に仕切られ、仕切板51の上側に、上記した入口管38iと出口管38oとを挿通するべく、全高のほぼ2/3の高さを持った長円形断面をなす配管挿通部52が形成され、下側に、冷却器室30内等に配された電気部品のリード線等を挿通するべく配線挿通部53が形成されている。
挿通管50における手前側(貯蔵室15側)の端部は、図8に示すように、配線挿通部53では奥面から同ボックス40の奥行のほぼ中央位置まで手前側に延出しており、配管挿通部52はそれよりも延出長が小さい。一方、挿通管50の反対側(機械室20側)の端部は、図7に示すように、両挿通部52,53が揃った形態で、裏面側の補強リブ41の突出端の位置まで延出している。
冷却器31が上下反転姿勢で装着される場合は、補助挿通管50Aが貫通形状とされ、逆に挿通管50側が閉鎖された形状に形成される。
なお、挿通管50の右側面にも、右斜め下方を向いた受け片56が形成されており、これは、図20に参照して示すように、冷却器31が上下反転姿勢で装着された場合に、冷却器31の左側面に突出した上から3段目のU字管33Aを受けることが可能となっている。
このガイド部材60は金属板製であって、図3及び図17に示すように、冷却器31の正面における全幅領域と、上部側のほぼ全高領域を覆うことが可能な後面開放の奥行の小さい箱状に形成されている。なお、ガイド部材60の下面は、奥側に向けて下り勾配となった傾斜面61とされている。
ガイド部材60は、左右の取付板64が、冷却器31の左右のエンドプレート34における手前側の端縁に設けられた折曲板35に当てられ、また下側の取付板の左右両端が、上記の折曲板35の下端部に当てられた形態で、冷却器31の正面の全面を覆い、左右の取付板64の上端位置と、下側の取付板65の両端部とが、それぞれエンドプレート34の折曲板35にねじ66で止められて固定されるようになっている。
冷却ファン85は、内装部材13の天井面から吊り下げて取り付けられ、ファン86が円形孔63を通してガイド部材60内に配されるようになっている。
より詳細には、吹出ダクト70は、図11ないし図15に示すように、ガイド部材60の正面板62の全面を覆うことが可能な背面開口の略箱形をなす本体部71を有し、同本体部71の正面板72には格子状の吹出口73が形成されている。左右の側面板74は、正面板72の左右両側縁から奥側に向けて少し開いた形態で形成され、両側面板74の奥縁の間隔は、ガイド部材60の正面板62の幅寸法に等しく設定されている。底面板75は、ガイド部材60の下面の傾斜に略倣って奥側下がりの傾斜状に形成されている。本体部71の上面は、上記した冷却ファン85の吊り下げ部材(図示せず)等を逃がすべく概ね開口されている。
一方、上記したボックス40における左右の内側面の上部位置には、図15にも示すように、レール58が開口縁から少し入った位置から奥面に亘って水平姿勢で形成されている。
吹出ダクト70は、上記した載置板84の外側の端部が、ボックス40側のレール58における手前側の端部に載せられることで、上下方向の位置決めがなされるようになっている。
既述したように、内装部材13における左側板に開口された窓孔17の裏側にボックス40が装着されたのち、その外側に外装部材12が間隔を開けて嵌められ、それとともに、外装部材12に貫通して装着された外側挿通管55の内方突出端が、ボックス40に設けられた挿通管50の裏側への突出端と嵌合接続され、係る状態で外装部材12と内装部材13との間に発泡樹脂からなる断熱材14が発泡充填されることで、冷蔵庫本体10を構成する断熱箱体11が形成され、図16に示すように、ボックス40内において冷却器室30が形成される一方、同冷却器室30の奥壁30Aを貫通して、配管と配線の挿通路が形成される。
まず、冷却器31の正面にガイド部材60が当てられて、左右の取付板64並びに下側の取付板65が、冷却器31のエンドプレート34の折曲板35にねじ止めされることで固定される。
図16に示す状態から、上記のようにガイド部材60を正面に取り付けた冷却器31が、ボックス40内に装着される。冷却器31は、図17に示すように、左右のエンドプレート34の上端部をボックス40の天井面に設けられた左右一対のリブ48の間に嵌めて左右方向の位置決めをした状態で、奥側に延出された入口管38iと出口管38oとを挿通管50の配管挿通部52に挿通し、また、右側の上から2段目のU字管33Aを右側の受け片56Aで受けつつ、奥面に当たるまで押し込まれる。そのとき、入口管38iと出口管38oの根元側に装着された硬質樹脂製のシールキャップ95が、配管挿通部52の端部内に緊密に嵌着される。このように、冷却器31の左側においてシールキャップ95が挿通管50の配管挿通部52に嵌着されていることと、右側においてU字管33Aが受け片56Aで受けられていることによって、冷却器31がボックス40内の奥側で仮組みされた状態となる。
そののち、冷却ファン85が、ファン86を円形孔63を通してガイド部材60内に収容した形態において、内装部材13の天井面から吊り下げて取り付けられる。
冷却運転は、冷凍装置22の圧縮機23(凝縮器24ファンを含む)、及び冷却ファン85が駆動されることで行われ、図3の矢線に示すように、貯蔵室15内の空気が吸込ダクト90の吸込口92から冷却器室30内に吸引されて、冷却器31を流通して冷気に変換されたのち、ガイド部材60で案内されつつ吹出ダクト70の吹出口73から貯蔵室15の天井面側に吹き出されるように循環供給され、貯蔵室15内が冷却されることとなる。
また、ボックス40の天井面には、冷却器31の左右のエンドプレート34を挟持するリブ48が形成されているから、冷却器31を装着する際に左右方向の位置決めが簡単にでき、また、リブ48を設けることでボックス40の補強が図られる。
次に、本発明の実施形態2を図21ないし図26によって説明する。実施形態2は、冷却器31の正面にガイド部材を備えないタイプを例示している。
そのため、吹出ダクト100の形状に変更が加えられている。なお、冷却ファン85Aについても、モータ87Aを小型にしたものが適用されている。
その他の構造については、上記実施形態1と同様である。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1において、ガイド部材の形状等の条件によっては、吹出ダクトの裏面側に突設された押付板がガイド部材の左右両側縁のみを押し付けるようにしてもよい。
(2)実施形態1において、吸込ダクトに設けられた載置板をより奥行寸法の大きいものに形成すれば、ボックスに設けられたレールに載せつつ押し込みの際のガイドとして利用することができる。
(3)実施形態2において、吸込ダクトの押付板が押し付ける被押付部は、エンドプレートに設けた折曲板に限らず、別途設けるようにしてもよい。
(4)吹出ダクトに設ける押付部は、上記実施形態に例示した押付板の形態に限らず、例えば吹出ダクトの本体部における左右の開口側縁の上下両端部に円柱突起のようなものを備えて、冷却器の正面に設けられたガイド部材若しくは冷却器自身を押し付けるような形態のものであってもよい。
(6)断熱箱体を構成する内装部材は、合成樹脂製であってもよい。
(7)上記の場合、冷却器室ボックスが内装部材と一体的に形成されていてもよい。
(8)本発明は、冷却器室が貯蔵庫本体の側面に設けられたものに限らず、例えば奥面等の他の面に設けられたものについても同様に適用することが可能である。
(9)本発明は、上記実施形態に例示した冷蔵庫に限らず、冷凍庫、恒温高湿庫等の他の冷却貯蔵庫全般に広く適用することができる。
Claims (7)
- 内部を貯蔵室とした断熱箱体製の貯蔵庫本体の内側壁には装着凹部が設けられ、この装着凹部の奥面に冷却器が、その手前側に冷却ファンがそれぞれ設けられるとともに、前記装着凹部の開口側を覆ってダクトが取り付けられることにより冷却器室が形成された冷却貯蔵庫において、
前記ダクトの裏面には、互いに間隔を開けて上下方向に延びる左右一対の左右押付板と、前記左右押付板の間における下部位置において左右方向に延びる下側押付板とが突出形成されて、
当該ダクトが取り付けられることに伴い、前記左右押付板および前記下側押付板が前記冷却器の正面側の周縁部を押し付けることを特徴とする冷却貯蔵庫。 - 前記冷却器が、前記装着凹部の奥面の上部位置に設けられる一方、
前記ダクトの裏面に設けられた前記下側押付板の左右両側部が前記左右押付板の下端部と連接されることで、これらの突出端が全体としてU型をなす押付縁を形成しており、
前記押付縁は、前記冷却器の正面の左右両側縁から下縁に亘って当接して、前記冷却器の正面側の周縁部を押し付け可能となっていることを特徴とする請求項1記載の冷却貯蔵庫。 - 前記冷却器の正面には、同冷却器の正面の全面を覆い、同冷却器の正面から吹き出された冷気を前記冷却ファンに向けて案内するガイド部材が装着されており、
前記ダクトの裏面に設けられた前記左右押付板および前記下側押付板は、前記ガイド部材の貯蔵室側の周縁部に当接してこれを押し付けることで、前記ガイド部材を介して前記冷却器を押し付け可能となっていることを特徴とする請求項1記載の冷却貯蔵庫。 - 前記冷却器の正面における左右両側部に配された左右一対のエンドプレートの正面側の端縁には被押付部が曲げ形成されており、
前記ダクトの裏面に設けられた前記左右押付板は、前記冷却器の前記被押付部を押し付け可能となっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の冷却貯蔵庫。 - 前記装着凹部を形成する合成樹脂製のボックスの内面には、前記冷却器の左右の側面を受けて支持する受け部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
- 前記ボックスの天井面には、前記冷却器の左右のエンドプレートを挟持する挟持部が形成されていることを特徴とする請求項5記載の冷却貯蔵庫。
- 前記ボックスの左右の内側面には、前記ダクトの装着方向に沿って延びたレールが設けられる一方、前記ダクトの左右両端部には、前記レール上に摺動可能に載せられる載置部が設けられていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の冷却貯蔵庫。
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