JP4156952B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は冷却貯蔵庫に関し、特にダクトにより冷蔵室内に冷気を循環供給する部分の構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、病院やホテル等では温冷配膳車の普及が著しい。これは、底面に車輪を備えた断熱箱からなる本体内に、断熱性の仕切壁を挟んで一対の温蔵室と冷蔵室とが形成され、温食と冷食とを分けて載せたトレイが仕切壁を貫通して温蔵室と冷蔵室とにわたって収容されることで、温食は保温状態に、冷食は保冷状態にそれぞれ貯蔵して運搬できるようにしたものである。
このような温冷配膳車における冷蔵室の冷却構造の一例として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
【0003】
これは、図13に示すように、冷蔵室の内部に上下方向のダクト1が配設され、ダクト1内の中央部に幅広の1本の吸込通路2と、両側に2本の吹出通路3とが形成され、吸込通路2の上部側に冷却器4が設置されている。一方、本体の天井壁5の上には、開口部5Aを通してダクト1と連通したファン収容室6が設けられ、その中にファン7が、吸込通路2の上端側と気密に連通した形態で収容されている。そして、冷凍装置とともにファン7が運転されると、冷蔵室の室内空気が吸込口2Aを通して吸い込まれて吸込通路2を上方に流通し、冷却器4を通過することで生成された冷気が両側の吹出通路3に送出され、吹出口3Aから冷蔵室に吹き出されるといった循環供給がなされることで、冷蔵室が冷却されるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−267325公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこのような冷却形態のものでは、その冷却効率を高めるためには、例えば冷却器4が配された吸込通路2の上端と、ファン7との間に洩れのない流通路を形成することが肝要である。そのため上記従来のものでは、天井壁5の開口部5Aにダクト1の上端を気密に嵌める一方、吸込通路2の上端とファン7との間に形成される空間の長い方の2側面は、ファン収容室6の側壁で塞ぐとともに、短い方の2側面は、ダクト1の上縁に載せられるL型のブラケット8で塞ぎ、これを以て洩れのない流通路を形成していた。
しかるに上記のものでは、特にダクト1の上端部が天井壁5の開口部5Aに気密に嵌められた構造であるため、その組み付けに当たっては、ダクト1を分割し、なおかつそれらを斜めにして開口部5Aに嵌めつつ組み付ける必要があって、手間が掛かるという問題があり、さらなる改良が切望されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、内外装板の間に断熱材を充填した断熱箱体からなる本体内には冷蔵室が形成され、この冷蔵室の側壁には、吸込通路の両側に仕切板を挟んで吹出通路が形成された上下方向のダクトが設けられて、前記吸込通路内に冷却器が設置されるとともに、前記本体の天井壁の上にこの天井壁に形成された開口部を通して前記ダクトと連通したファン収容室が設けられて、このファン収容室内にファンがケースに収容されて設けられ、このケースの下面と前記吸込通路の上面とがシュラウドを介して連通されており、前記ファンの運転により、前記吸込通路に前記冷蔵室内の空気が吸引され、前記冷却器を通過することで生成された冷気が前記吹出通路から前記冷蔵室に循環供給されるようにした冷却貯蔵庫において、前記天井壁の開口部の下側の口縁のうち、前記ダクトの前記吸込通路の上縁における前記両仕切板と交差した二縁辺と対応した位置では、前記内装板の開口縁が張り出して設けられるとともに、前記ダクトの前記吸込通路の上縁の前記両仕切板と交差した前記二縁辺と、それらと対応した前記シュラウドの下縁の二縁辺とにはそれぞれ外向きにフランジが設けられ、前記シュラウドと前記ダクトとのフランジで前記内装板の開口縁が挟着される一方、前記シュラウドの下縁のうち、前記ダクトの前記吸込通路を構成した前記両仕切板と対応する二縁辺には、各仕切板の外側に密着して差し込まれる差込板が下方に延びて形成されている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記シュラウドが、上段部よりも下段部の方が開口面積が大きい段付き状に形成されて、前記下段部の下縁の所定の二縁辺に前記フランジが、残りの二縁辺に前記差込板が形成されており、フランジが設けられた側の前記下段部の二縁辺のうち一方の縁辺には、下方に延出され取付板が形成され、この取付板に前記冷却器の一側面が密着されかつその上面が前記シュラウドの前記上段部の下面開口を塞いだ形態で取り付けられているとともに、前記冷却器の他方の側面が、対向した前記ダクトの側面に密着して取り付けられているところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
ダクトにおける吸込通路の上縁と、天井壁の上に配されたファンへの通路を構成するシュラウドの下縁とを接続するに当たり、開口部の縁辺に沿った2箇所の接続部分では、開口部内に内装板の開口縁を張り出し形成して、同開口縁を吸込通路の上縁とシュラウドの下縁とにそれぞれに設けられたフランジで挟着し、一方、両仕切板に沿った残りの2箇所の接続部分、すなわち内装板の開口縁が張り出し形成できない接続部分では、シュラウドの下縁に差込板を延出形成してこれを仕切板の外側に密着して差し込むようにしている。これにより、ダクトの吸込通路の上縁とシュラウドの下縁とを密閉して接続でき冷気を洩れなく効率良く循環させることができる。
特に、ダクトを取り付けるに当たっては、ダクトを起立姿勢のままで本体内に入れ、上縁のフランジを内装板の開口縁の下面に合わせてねじ等で固定すればよいから、取り付けが簡単にできる。また、シュラウドを取り付けるについても、下縁のフランジが同じく内装板の開口縁の上面に当たることで自ずから位置決めされる。もって、組み付け作業を能率良く行うことができる。
【0008】
<請求項2の発明>
シュラウドと冷却器とが一体となってユニット化されるから、取り扱いに便利となる。また、冷却器の両側面が取付板とダクトとで塞がれた状態となるから、吸込通路に引かれた冷蔵室内の空気が、冷却器の側面側に回り込んだのち冷却器内を流通することが規制され、同空気を極力冷却器の下面側から吸引して全高にわたって冷却器内を流通させることが可能となり、冷気生成効率すなわち冷却効率をより高めることが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図12に基づいて説明する。
本実施形態の配膳車は、図1及び図2に示すように、全体として矩形箱状をなす配膳車本体10を備えており、詳細には図8にも示すように、ステンレス鋼板製の内装板11と外装板12を組み付けてなる外殻体13内に発泡ウレタン等の断熱材14を充填した、表裏両面の開口された断熱箱体として構成されている。本体10の底面にはキャスタ16が装備されているとともに、上面には機械室17が設けられている。
【0010】
本体10内には、横幅方向の中心位置に、詳しくは後記する冷却ダクト20が立てられており、内部が左右2室に分けられている。冷却ダクト20の表裏両側には支柱19が立てられている。左右の各室では、幅方向の中央部よりも少し冷却ダクト20側に寄った位置に断熱性の仕切壁21が設けられ、これにより仕切壁21の外側に温蔵室22が、内側に冷蔵室23が2つずつ構成されている。これらは、隣り合った温蔵室22と冷蔵室23同士が対をなし、それぞれ観音開き式の扉24が装備されている。
【0011】
温蔵室22における仕切壁21と反対側の壁面には、ヒータパネル26が張られており、機械室17に装備された加熱装置(図示せず)を介してヒータパネル26が発熱されることで、温蔵室22内が加熱される。一方、冷蔵室23では、後記するように冷却ダクト20を通して冷気が循環供給されて冷却される。
そして、温食と冷食とを分けて載せたトレイ27が、仕切壁21を貫通し、また両端をトレイ受け28で受けられて、対をなす温蔵室22と冷蔵室23とにわたって収容され、一つのトレイ27において、温食は温蔵状態に、冷食は冷蔵状態にそれぞれ保存されるようになっている。
【0012】
次に、冷蔵室23の冷却構造部分について詳細に説明する。
冷却ダクト20は、図3に示すように、ともにステンレス鋼板からなる第1ダクト板31と第2ダクト板32とから形成されている。
第1ダクト板31は、冷蔵室23の全高にわたる高さ寸法と、冷蔵室23の奥行きより少し短い幅寸法を有し、幅方向の両側縁には、側板34が全高にわたり内面側(同図の手前側)に向けて曲げ形成されている。また、第1ダクト板31の内面には、幅方向の両側縁から所定寸法入った位置に、側板34と同じ高さを持った仕切板35が立ち上がり形成され、この仕切板35は下端側の所定寸法が切除されている。
一方の第2ダクト板32は、基本的には上記の第1ダクト板31と同じ高さと幅寸法とを持った平板状に形成されている。
そして、第1ダクト板31の側板34と仕切板35との突出端が、第2ダクト板32の内面に当てられて固定されることで、扁平な縦向きの角筒状をなす冷却ダクト20が構成されるようになっている。ここで、両ダクト板31,32の上縁には、冷却ダクト20を本体10(冷蔵室23)の天井壁64に取り付けるべくフランジ37が、それぞれ外側に向けて直角曲げされて形成されている。
【0013】
上記のように組み付けられた冷却ダクト20において、図4及び図5に示すように、両仕切板35の内側の領域には、幅広の吸込通路40が形成され、上端側が冷却器室41となっている。一方、両仕切板35の外側には、幅狭の吹出通路42が2本形成されている。
冷却器室41の下方には、除霜水を溜めるドレンパン44が配設され、その所定間隔を開けた上方位置の左右両面には、斜め下方を向いたドレンガイド45が上下に段差状となって取り付けられている。
吸込通路40の左右両面には、吸込口47が形成されている。一方、吹出通路42の左右両面には、吹出口48が複数段に分かれて形成され、上部側の吹出口48の内側の面には、適宜の角度をなす吹き出し用のガイド板49が取り付けられている。
【0014】
冷却ダクト20内の下部における手前側の位置(図4の左側)には、上記したドレンパン44で受けられた除霜水をホース50を介して流下させて溜めるタンク51が収容されるようになっており、一方の面(第1ダクト板31)に形成された出入口52から出し入れされるようになっている。
また、同面の奥側には、冷却ダクト20内の底部を掃除する場合に利用する掃除用窓53が形成されており、常には蓋54で塞がれている。
【0015】
図11,12に示すように、掃除用窓53の上縁にはマグネット90が取り付けられているとともに、下縁には立ち上がり部91が形成されている。一方の蓋54は、掃除用窓53を塞ぐ正面板54Aの両側縁に側板54Bが曲げ形成された平面コ字形に形成され、正面板54Aの上縁には鈎形の取手92が形成されている。両側板54Bは、その上縁が突出端側に向けて下り勾配となるように形成され、側板54Bにおける手前の高位部93での高さ寸法が、蓋54が正規にセットされた場合に、高位部93と掃除用窓53の上縁との間隔t1が、立ち上がり部91の立ち上がり寸法t2よりも小さくなるように設定されている。また、側板54Bの下縁の手前の端部には、立ち上がり部91を嵌めて逃がす切欠溝94が形成されている。
すなわち蓋54は、図12の鎖線に示すように、上縁を手前に倒した斜め姿勢にして切欠溝94を立ち上がり部91に嵌め、そののち同図の実線に示すように起立させると、取手92の裏面がマグネット90に吸着されて取り付けられる。図11の実線に示す取付状態では、側板54Bの切欠溝94が立ち上がり部91に嵌まっていることで、振動等を受けてもがたつくことがなく、また上記した寸法設定により、蓋54が同図の鎖線のように上動しても、その下縁は立ち上がり部91に引っ掛かることで外部に抜け出るおそれがない。
【0016】
再び冷却構造の説明に戻って、図4及び図5に示すように、冷却ダクト20の冷却器室41内には、冷却器55(蒸発器)が収容されるようになっている。この冷却器55は、図6に示すように、圧縮機56、凝縮器57等からなる冷凍装置58と冷媒配管59により循環接続されて冷凍サイクルを構成するものである。冷却器55は詳細には、多数枚のフィン60が並設されるとともに、その左右両側にチャンネル形のエンドプレート61が配され、フィン60並びにエンドプレート61を蒸発管62が蛇行状に貫通して配管され、全体としてブロック状に形成されており、冷却器室41内に対し、縦幅方向(奥行き方向)については所定のクリアランスを持ち(図4参照)、また、横幅方向(厚さ方向)についてはほぼ緊密に収容される大きさに形成されている(図5参照)。
冷却器55は、図5に示すように、その上部側を本体10の天井壁64に形成された開口部65に突出させて配置され、一方、冷凍装置58は、開口部65の一側方において、機械室17内に設置されるようになっている。
【0017】
冷却器55の所定寸法上方には、図示3基のファン67が縦幅方向に並んで配されるようになっており、一方、天井壁64の開口部65の上面には、下面開放の断熱箱体からなるファン収容カバー68が被せられ、その中に上記のファン67が収容されるようになっている。天井壁64の開口部65は、図8に示すように、外装板12と内装板11との開口縁の間に、合成樹脂製の枠体69を嵌めることで形成されているが、特に図7に示すように、内装板11の開口縁11Aにおける長辺側の2辺における中央部に、張り出し部70が形成されている。張り出し部70は、冷却器室41のほぼ縦幅寸法にわたる領域に形成されている。
【0018】
上記したファン67は冷却器55と一体的に組み付けられ、図3に示すように冷却ユニット72が形成されている。
冷却ユニット72は詳細には、図8及び図9に示すように、細長い方形の枠状をなすケース73を備え、その中に3個のファン67が並んで収容されている。ケース73の下面側には、シュラウド75が、長辺側に形成されたフランジ76同士を溶接することで連結されている。このシュラウド75は段付き状に形成され、図4及び図5に示すように、上段部75Aはケース73と同じく、冷却器55を内側に嵌めることができる横幅寸法と、冷却器55よりも少し短い縦幅寸法を有し、下段部75Bでは、横幅は同じで、縦幅が冷却器55よりも少し長くされている。
【0019】
ケース73からシュラウド75の上段部75Aにわたっては、各ファン67の間を仕切る仕切板77が形成されている。そのうち、図4における右と中央のファン67の間を仕切る仕切板77Aは、ケース73から上の部分において上方並びにケース73の短辺に沿った方向において張り出され、図5に示すように、ファン収容カバー68内にほぼ緊密に嵌まって、ファン収容カバー68内を図4に示すように左右に仕切ることが可能となっている。
【0020】
上記したシュラウド75のうち、長辺側の一方の側板(図8の右側の面)は、その下縁が、若干幅狭となって延出されることで取付板79が形成され、この取付板79の内側に冷却器55が取り付けられている。詳細には、冷却器55にシュラウド75が被せられると、図4に示すように、冷却器55の縦幅方向の両端の上面が、シュラウド75内の段差部75Cに当たり、この状態から、図8に示すように、取付板79の左右の側縁と、そこに当てられた冷却器55の左右のエンドプレート61の折曲板61Aとが、例えば上下2箇所でねじ63で止められて固定されている。これにより図8に示すように、冷却器55の上端部がシュラウド75の下段部75B内において、横幅方向では緊密に嵌まり、縦幅方向では図4に示すように、クリアランスを持って嵌められた状態となる。
【0021】
この取付板79が連設されたシュラウド75の側板の下縁には、全長にわたって断面L形のブラケット81が溶接で固定されており、その下端の水平部が、本発明に言う取り付け用のフランジ82となっている。
一方、シュラウド75における長辺側の他方の側板(図8の左側の面)では、その下縁が全長にわたって外側に直角曲げされることで、同じく取り付け用のフランジ82が、反対側のフランジ82と同一高さに形成されている。
また、シュラウド75における短辺側の両側板は、図9に示すように、それぞれ下縁がフランジ82よりも少し下方位置まで延ばされることで、差込板83が形成されており、両差込板83は、冷却ダクト20内の両仕切板35の外側に密着して差し込まれるようになっている。これにより後記するように、ファン67で吹き出された冷気が、吹出通路42側に確実に導入されることを意図している。
【0022】
本実施形態は上記のような構造であって、続いてその作用を説明する。
冷却構造部分を組み立てるについては、まず第1ダクト板31と第2ダクト板32により冷却ダクト20を形成し、この冷却ダクト20を本体10内に入れて天井壁64の開口部65に合わせ、図8に示すように、冷却ダクト20の上縁の両フランジ37を、開口部65内に突出した内装板11の張り出し部70の下面に当てる。そののち、フランジ37の突出端側を開口部65の下側の口縁に対して複数箇所ずつをねじ85で止めることにより、冷却ダクト20が本体10内の所定位置に固定される。
【0023】
一方、冷却ユニット72が予め組み付けられる。冷却ユニット72は、図8及び図9の矢線に示すように、本体10の開口部65内に上方から挿入される。冷却器55が下端側から、開口部65を通して冷却ダクト20における冷却器室41に次第に挿入され、図10に示すように、シュラウド75の長辺側の側板の下縁に設けられた両フランジ82が、開口部65内に突出した内装板11の張り出し部70の上面に当たったところで挿入が停止される。このとき図4に示すように、短辺側の側板の下縁に設けられた差込板83が、冷却ダクト20内の仕切板35の側に緊密に差し込まれる。
【0024】
そうしたら図10に示すように、第1ダクト板31と、そこに当てられた冷却器55のエンドプレート61の反対側の折曲板61Bとが、例えば上下2箇所ずつでねじ86で止められて固定される。これにより冷却器55が、冷却ダクト20内の冷却器室41からシュラウド75の下段部75Bにわたり、特に横幅方向についてほぼ緊密に嵌まった状態で収容される。また、冷却器室41の上縁と、シュラウド75の下縁とが連結される部分では、長辺側では、シュラウド75側に設けられたフランジ82と、冷却ダクト20に設けられたフランジ37とが、天井壁64の開口部65内に突出された内装板11の張り出し部70を挟み、短辺側では、シュラウド75側に設けられたが差込板83が、冷却ダクト20内に設けられた仕切板35の外側に密着して被せられることにより、全周にわたって気密に接続される。
【0025】
それとともに、天井壁64の開口部65の上面を覆うようにしてファン収容カバー68が被せられ、ファン67が収容された状態とされるとともに、冷却ユニット72に設けられた仕切板77Aにより、図4に示すように、ファン収容カバー68内が、手前側の2基のファン67に連通した領域と、奥側の1基のファン67に連通した領域とに仕切られる。それとともに、開口部65の側方に冷凍装置58が設置され、冷却器55と冷媒配管59により接続される。
【0026】
そして、冷凍装置58(圧縮機56)と循環ファン67とが駆動されると、図4及び図5の矢線に示すように、左右の冷蔵室23の室内空気が吸込口47を通して吸い込まれて吸込通路40を上方に流通し、冷却器55を通過することで生成された冷気が、仕切板77Aにより振り分けられて両側の吹出通路42に送出され、吹出通路42を流下しつつ吹出口48から両冷蔵室23に吹き出されるといった循環供給がなされることで、両冷蔵室23が冷却される。
【0027】
以上説明したように本実施形態によれば、冷却ダクト20の冷却器室41の上縁と、天井壁64の上に配されたファン67への通路を構成するシュラウド75の下縁とを接続するに当たり、長辺側の2辺では、それぞれに設けられたフランジ37,82で、開口部65内に突出した内装板11の張り出し部70を挟んで密閉したから、冷気を洩れなく効率良く循環させることができる。
特に、冷却ダクト20を取り付けるに当たっては、冷却ダクト20を起立姿勢のままで本体10内に入れ、フランジ37を内装板11の張り出し部70に合わせてねじ85等で固定すればよいから、取り付けが簡単にできる。また、冷却ユニット72を組み付けるについても、シュラウド75に設けたフランジ82が同じく内装板11の張り出し部70に当たるまで挿入することで、冷却器55が冷却器室41内の適正位置に自ずから位置決めされる。もって、組み付け作業を能率良く行うことができる。
【0028】
また、冷却器55における冷却器室41の側面との間で隙間が開く可能性がある面を、取付板79で閉じた構造としたから、冷却器55の下面側に引かれた室内空気が、冷却器55の側面側に回り込んだのち冷却器55内を流通することを防止し、同室内空気を極力冷却器55の下面側から吸引して全高にわたって冷却器55内を流通させることが可能となり、冷気生成効率すなわち冷却効率をより高めることが可能となる。
【0029】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)冷却ダクトを形成する第1ダクト板と第2ダクト板とは、本体内に別々に入れて組み付けるようにしてもよい。
(2)冷却器とファンのシュラウドとを一体に組み付けてユニット化するに当たり、上記実施形態に例示したようにシュラウドの一側板を延長した取付板に冷却器を取り付ける構造とせず、単にブラケット等を介して一体に組み付けてもよく、そのようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(3)本発明は配膳車に限らず、側壁に配したダクトにより冷蔵室内に冷気を循環供給する形式の冷却貯蔵庫全般に広く適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る配膳車の扉の一部を外した正面図
【図2】 配膳車本体の斜視図
【図3】 冷却構造部分の分解斜視図
【図4】 同側断面図
【図5】 同正面から見た断面図
【図6】 同一部切欠平面図
【図7】 内装板の一部切欠平面図
【図8】 冷却ユニットの取付動作を示す断面図
【図9】 同一部切欠側面図
【図10】 冷却ユニットの取付完了時の断面図
【図11】 掃除用窓付近の断面図
【図12】 蓋の装着動作を示す断面図
【図13】 従来例の側断面図
【符号の説明】
10…配膳車本体 11…内装板 11A…(内装板11の)開口縁 12…外装板 13…外殻体 14…断熱材 20…冷却ダクト 23…冷蔵室 31,32…ダクト板 37…フランジ 40…吸込通路 41…冷却器室 42…吹出通路 55…冷却器 61…エンドプレート 64…天井壁 65…開口部67…ファン 68…ファン収容カバー(ファン収容室) 70…(内装板11の開口縁11Aの)張り出し部 72…冷却ユニット 75…シュラウド 79…取付板 81…ブラケット 82…フランジ 80,85,86…ねじ

Claims (2)

  1. 内外装板の間に断熱材を充填した断熱箱体からなる本体内には冷蔵室が形成され、この冷蔵室の側壁には、吸込通路の両側に仕切板を挟んで吹出通路が形成された上下方向のダクトが設けられて、前記吸込通路内に冷却器が設置されるとともに、
    前記本体の天井壁の上にこの天井壁に形成された開口部を通して前記ダクトと連通したファン収容室が設けられて、このファン収容室内にファンがケースに収容されて設けられ、このケースの下面と前記吸込通路の上面とがシュラウドを介して連通されており、
    前記ファンの運転により、前記吸込通路に前記冷蔵室内の空気が吸引され、前記冷却器を通過することで生成された冷気が前記吹出通路から前記冷蔵室に循環供給されるようにした冷却貯蔵庫において、
    前記天井壁の開口部の下側の口縁のうち、前記ダクトの前記吸込通路の上縁における前記両仕切板と交差した二縁辺と対応した位置では、前記内装板の開口縁が張り出して設けられるとともに、前記ダクトの前記吸込通路の上縁の前記両仕切板と交差した前記二縁辺と、それらと対応した前記シュラウドの下縁の二縁辺とにはそれぞれ外向きにフランジが設けられ、前記シュラウドと前記ダクトとのフランジで前記内装板の開口縁が挟着される一方、
    前記シュラウドの下縁のうち、前記ダクトの前記吸込通路を構成した前記両仕切板と対応する二縁辺には、各仕切板の外側に密着して差し込まれる差込板が下方に延びて形成されていることを特徴とする冷却貯蔵庫。
  2. 前記シュラウドが、上段部よりも下段部の方が開口面積が大きい段付き状に形成されて、前記下段部の下縁の所定の二縁辺に前記フランジが、残りの二縁辺に前記差込板が形成されており、
    フランジが設けられた側の前記下段部の二縁辺のうち一方の縁辺には、下方に延出され取付板が形成され、この取付板に前記冷却器の一側面が密着されかつその上面が前記シュラウドの前記上段部の下面開口を塞いだ形態で取り付けられているとともに、
    前記冷却器の他方の側面が、対向した前記ダクトの側面に密着して取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の冷却貯蔵庫。
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