JP3369899B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents
冷却貯蔵庫Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却器が引き出し
形式で収納される冷却貯蔵庫に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、冷却器の組み付けやメンテナンス
を容易に行えるように、冷却器を引き出し可能に収納す
る冷蔵庫が提案されている。具体的には、貯蔵物が収納
される貯蔵室の側方に仕切板を介して冷却室が設けら
れ、この冷却室に、カバーで覆われた冷却器が前面の開
口から出し入れ可能に収納される。そして冷却器が収納
されたところで、冷却器の挿入方向の後面側に設けられ
た冷却室蓋で前面の開口が塞がれるとともに、冷却器の
カバーに設けられた庫内ファンが、仕切板を貫通して設
けられた冷気の吹出ダクトと接続されるようになってい
る。これにより冷却器が稼働された場合に、生成された
冷気が庫内ファンにより吹出ダクトを通して貯蔵室内に
循環供給される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで上記のような
冷蔵庫において、冷却器を冷却室内にスムーズに出し入
れしようとすれば、冷却器のカバーと吹出ダクトとの接
続部分等にある程度の間隙を設けることは止むを得な
い。そうすると例えば除霜運転を行った場合に、冷却室
内の加熱空気が上記の間隙を通して吹出ダクトから貯蔵
室内に流入し、庫内温度を上昇させるという問題が生ず
る。もっとも、冷却器のカバーを吹出ダクト等との間に
間隙ができないように大きく作れば上記の不具合は回避
されるのであるが、それだけ吹出ダクト等に当たる可能
性が大きくなり、カバーが変形するおそれもある。この
ようにカバーが変形すると、冷却器の性能や庫内ファン
の駆動に悪影響を与えるおそれがあるため、簡単には対
応できないのが実状であった。本発明は上記のような事
情に基づいて完成されたものであって、その目的は、冷
却器の冷気吹出部と吹出ダクトの間隙を詰めるべく有用
な手段を提供するところにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、本発明は、貯蔵物が収納される貯蔵室
の側方には仕切板を介して冷却室が設けられ、この冷却
室内には、前記貯蔵室と対向する側の面に庫内ファンの
吹出口からなる冷気吹出部を設けた冷却器が、この冷却
室の前面の開口から出し入れ可能に収納されるととも
に、前記仕切板を貫通して冷気の吹出ダクトが設けら
れ、前記冷却器が冷却室内に収納された場合には、この
冷却器の冷気吹出部が前記吹出ダクトと対向して配され
て、前記冷気吹出部から前記吹出ダクトを通って冷気が
吹き出されるようにした冷却貯蔵庫において、前記冷却
器における前記冷気吹出部が設けられた側の面には、こ
の冷気吹出部と前記吹出ダクトとの間隙を詰めるべく別
体の遮蔽部材が、前記開口を通過可能な寸法だけ突出し
て取り付けられている構成としたところに特徴を有す
る。 【0005】 【発明の作用および効果】冷却器が冷却室内に収納され
ると、遮蔽部材が冷却器の冷気吹出部と吹出ダクトとの
接続部分の間隙を詰める。これにより、除霜運転時にお
いて冷却室の加熱空気が貯蔵室側に洩れることが極力防
止される。また冷却器から出た冷気のショートサイクル
も防止される。仮に遮蔽部材が吹出ダクト等に当たって
変形したとしても、遮蔽部材は冷却器とは別体でそれを
保護するように取り付けられているから、変形は遮蔽部
材のみに留められ、冷却器やこれに付設されたファンに
悪影響を及ぼすことは少ない。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。本実施形態では、冷却ユニッ
トが引き出し形式で収納される冷凍冷蔵庫を例示してい
る。図1ないし図5において、符号1は冷凍冷蔵庫の本
体であって、前面に開口した横長の箱形に形成され、そ
の内部には、図5に示すように、正面から見た左側に冷
凍室2が、右側に冷蔵室3がそれぞれ形成されている。
両室2,3の前面の開口には観音開き式の扉4が備えら
れており、底面の四隅に設けられた脚5によって支持さ
れている。 【0007】本体1の正面から見て左側部には、図3に
示すように、冷却ユニット6が取り出し可能に収納され
るようになっている。詳細には、本体1における左側部
の上部側には、外方に張り出すようにして直方体状の膨
出部8が形成され、その内部が冷凍室2用の冷却室9と
なっている。この膨出部8を含む本体1を構成する壁面
の内部には、図5に示すように断熱材7が充填されてお
り、外部に対する断熱性が確保されている。冷却室9の
前面壁には出入口10が形成されているとともに、冷却
室9の下面側には収納スペース11が構成されており、
この収納スペース11と冷却室9に対して、圧縮機2
0、凝縮器23、冷凍室2用の冷却器(蒸発器)27等
からなる冷却ユニット6が引き出し自在に収納されるよ
うになっている。 【0008】収納スペース11において、本体1の側面
の下縁には浅皿状をなす受け板13の一側縁が固定され
ている。また、膨出部8の側面の前後両端部からは、長
短2本の支持フレーム14a,14bが垂下して取り付
けられ、各支持フレーム14a,14bの下端に受け板
13のもう一方の側縁が固定され、これにより受け板1
3の支持がなされている。この受け板13上には、冷却
ユニット6の基板15が載置可能とされている。この基
板15は左右両側縁が折曲げられた伏コ字形に形成され
ており、上記の受け板13上に前方から押し込まれ、基
板15の前縁(図3の右側)に設けられた突当板17
が、受け板13の前縁の中央部に立ち上がって形成され
たねじ受け片18に突き当たることで押し込みが停止さ
れ、突当板17とねじ受け片18とがねじ止めにより固
定されるようになっている。 【0009】冷却ユニット6は、収納スペース11に収
められる部分と、冷却室9内に収められる部分とに分か
れ、これらが上記の基板15上において上下に積み上げ
状に配置されている。収納スペース11に収められる部
分として、奥側に圧縮機20、その手前側にモータ22
で駆動される凝縮器ファン21、最も手前側に凝縮器2
3がそれぞれ配置されている。また凝縮器23の上面に
は、上記した冷却室9の出入口10を閉塞するための冷
却室蓋25がL型ブラケット26を介して固定されてい
る。冷却室蓋25の裏面側には、冷却室9に対して出し
入れ可能な冷却器27がブラケット28を介して取り付
けられている。 【0010】上記した冷却器27は、カバー30内に収
容されて設けられている。このカバー30は、図6及び
図9にも示すように、冷却器27の背面(図9の左側の
面)の上部から上面を覆って前面側に突出し、続いて所
定寸法垂下したのち、冷却器27の前面付近まで下り勾
配で接近し、さらに下端まで垂下した断面形状となって
いる。カバー30の前面部分の側方も側板31で覆われ
ている。したがって、冷却器27における底面と背面の
下部が空気の取入口32となり、前面(冷凍室2側の
面)における上部が、空気の吹出口33とされている。
また、カバー30の前面の出っ張り部34における中央
位置には、上記した吹出口33の前面に対応するように
して、庫内ファン35が設けられている。また冷却器2
7には、除霜用のシーズヒータ36が装備されている。
詳細には、冷却器27の取入口32、すなわち冷却器2
7の底面と、背面(冷凍室2とは反対側の面)のほぼ半
分の領域にわたって装備されている。シーズヒータ36
を上記の位置に装備したことで、シーズヒータ36の熱
が直接に冷凍室2側に侵入することが抑制される。な
お、カバー30の前面側には遮蔽部材63が取り付けら
れているが、これについては後述する。 【0011】上記した冷却ユニット6の配管について
は、図3に示すように、圧縮機20の出口と凝縮器23
の入り口とが配管37で接続され、凝縮器23の出口と
冷却器27の入り口とが配管38で接続され、また冷却
器27の出口と圧縮機20の入り口とが配管39で接続
され、これにより冷凍サイクルが構成されている。上記
の配管のうち、冷却器27に出し入れされる配管38,
39は途中で一緒になって断熱材チューブで被包され、
上記の冷却室蓋25の左側の端縁部分からその側方に引
き出されている。両配管38,39の冷却室蓋25から
引き出される部分は、半円形をなす押さえ具40で固定
される一方、冷却室9の出入口10の側縁には、上記の
押さえ具40が嵌合される凹部41が形成されている。 【0012】冷却室9の前面壁における出入口10の周
縁には、上記の凹部41を含めて断熱パッキン42が貼
着されている。また前面壁の上下両縁からは一対の取付
ボルト43が突設される一方、冷却室蓋25には取付ボ
ルト43の挿通孔44が設けられている。冷却室蓋25
の前面側には、電装箱45が取り付けられている。なお
冷蔵室3内には、図5に簡略して示すように、別に冷却
器47(蒸発器)が固定的に設置されており、この冷却
器47に出し入れされる配管48が、図3に示すように
膨出部8の側面から引き出され、上記した冷却ユニット
6の圧縮機20及び凝縮器23と接続されて、冷蔵室3
用の別の冷凍サイクルが構成されている。膨出部8から
引き出された配管48は、冷却ユニット6の出し入れを
可能とするように長さに余裕を持っている。 【0013】さらに、庫内構造について説明する。図5
に示すように、冷凍室2と冷却室9との間には、仕切板
50が張られている。この仕切板50は、収納スペース
11との間を仕切る本体1の側壁1aから立ち上がるよ
うにして張られており、その天井側の中央部には、冷気
の吹出ダクト55を装置するための切欠部51が形成さ
れているとともに、その下方位置に窓孔52が開口され
ている。そして、仕切板50の冷凍室2側の面には、窓
孔52から下の部分を覆うようにして所定のスペースを
開けて帰還用板53が張られており、その間に、上記の
冷却器27の取入口32に達する帰還路54が構成され
ている。 【0014】上記した吹出ダクト55は、図6及び図9
に示すように、案内板56と、一対の側板57,58
と、2枚の補強板59とを溶接等で組み付けて構成され
ている。側板57,58は上縁が水平姿勢であって、下
縁は、前端(冷凍室2側)から後端に向かって下り勾配
となった傾斜縁となっている。両側板57,58の後縁
は、図7に示すように、奥側の側板57の後縁の方が手
前側の側板58のそれよりも所定寸法後方に突出するよ
うに段差状に形成されている。両側板57,58の上縁
には外側に直角曲げされた取付用のフランジ60が形成
されている。両側板57,58の下縁の間には、案内板
56が斜め姿勢で差し渡されて組み付けられており、こ
の案内板56の下端は、奥側の側板57の後縁よりもさ
らに後方に突出している。また、2枚の補強板59は、
両側板57,58の前端の間に上下に間隔を開けて組み
付けられており、これにより吹出ダクト55の前端側に
ルーバ状の吹出口61が形成されている。 【0015】以上のような吹出ダクト55が、仕切板5
0の天井面側に設けられた切欠部51内に、吹出口61
を冷凍室2側に向けた姿勢で嵌められ、両側板57,5
8のフランジ60を天井面にねじ止めすることで固定さ
れる。取り付けられた吹出ダクト55は、冷却室9内に
冷却器27が収納された場合に、庫内ファン35の直前
に位置するようになっている。また、案内板56の下端
と、カバー30の下側の垂下板30aとの間には、5mm
程度の隙間S0 が開けられる設定である(図9参照)。 【0016】さて、冷却器27の前面側には、吹出ダク
ト55との隙間を詰めるべく遮蔽部材63が取り付けら
れている。この遮蔽部材63は、図6に示すように、冷
却器27のカバー30の出っ張り部34における上面か
ら両側面を覆うべく門形に形成されている。詳細には、
上面板64の両端に、一対の側面板65,66が垂下し
て形成されている。奥側の側面板65の下縁は、吹出ダ
クト55の案内板56の傾斜角度と同じ角度の傾斜縁6
5aとなっている。この奥側の側面板65は、冷却器2
7のカバー30における出っ張り部34の奥側の側板3
1に取り付け可能であって(図7参照)、上下2個の取
付孔67が形成されている。手前側の側面板66の後縁
には、冷却器27を冷却室蓋25に取り付けるべく設け
られたブラケット28に取り付け可能とされるフランジ
68が折曲げ形成され、上下2個の取付孔67が形成さ
れている。また、上面板64の後縁には、背面板69が
所定寸法垂下して形成されている。 【0017】上記のような構造になる遮蔽部材63が、
冷却器27のカバー30の出っ張り部34を覆うように
装着され、図9に示すように、背面板69の下縁がカバ
ー30の上面に当接される。そして、奥側の側面板65
が出っ張り部34の奥側の側板31に、また手前側の側
面板66のフランジ68がブラケット28の前面に重ね
られて、それぞれねじ止めにより固定されるようになっ
ている。このように遮蔽部材63の取り付けられた冷却
器27が冷却室9内に収納された場合、遮蔽部材63の
上面板64は、図9に示すように、冷却室9の天井面に
対して、3mm程度の隙間S1 を開けて近接する。また、
遮蔽部材63の奥側の側面板65の傾斜縁65aと、吹
出ダクト55の案内板56との間には、出し入れの妨げ
とならないように3mm程度の隙間S2 が設定される。ま
た、冷却器27が正規位置まで押し込まれた際には、図
8に示すように、遮蔽部材63の奥側の側面板65の前
縁部が、吹出ダクト55の奥側の側板57の出っ張った
後縁部に対して、厚さ方向に3mm程度の隙間S3 を開け
てラップした状態となる。一方、手前側の側面板66の
前縁と、吹出ダクト55の手前側の側板58の後縁と
は、3mm程度の隙間S4 を開けて突き合わされた状態と
なる。なお、遮蔽部材63の奥側の側面板65の前縁
と、吹出ダクト55の手前側の側板58の後縁との間に
も、同じ隙間S4 が確保される(図7参照)。 【0018】遮蔽部材63における手前側の側面板66
の下端部には、図4に示すように、庫内温度を検出して
除霜運転の終了時の制御等に用いる庫内サーモ71が、
ブラケット72を介して取り付けられている。また、冷
却室9の底面は、図9に示すように所定箇所に向けて次
第に下り勾配となるような傾斜した受け皿状に形成され
ており、その最低位箇所に、除霜水を外部に排水するた
めの排水管74が設けられているとともに、その冷却室
9の底面には、コードヒータ75が装着されている。ま
た、図1〜図3に示すように、膨出部8を含む本体1の
上面には天板76が張られている。また支持フレーム1
4a,14bの外側において、冷却室9ならびに収納ス
ペース11の側方を覆うようにしてサイドパネル77が
張られるとともに、後面側にリヤパネル78が張られて
いる。さらに、冷却室9ならびに収納スペース11の前
面側には、フロントパネル79がヒンジ80を介して揺
動開閉可能に装着されている。 【0019】本実施形態は上記のような構造であって、
続いてその作用を説明する。冷却器27には、既述した
要領によって遮蔽部材63が組み付けられる。冷却ユニ
ット6を収納する場合は、基板15が受け板13の上に
押し込まれつつ、図7に示すように、冷却器27が出入
口10を通して冷却室9内に挿入される。ここで、遮蔽
部材63における奥側の側面板65と、吹出ダクト55
の手前側の側板58との間には隙間S4 が設定され、ま
た図9に示すように、奥側の側面板65の傾斜縁65a
と、吹出ダクト55の案内板56との間には隙間S2 が
設定されているので、冷却器27の挿入は妨げなく行わ
れる。 【0020】また冷却ユニット6が押し込まれると、そ
の途中で、取付ボルト43が冷却室蓋25の挿通孔44
に挿通され、所定位置まで押し込まれると、配管39の
押さえ具40が凹部41に嵌まりつつ、冷却室蓋25が
断熱パッキン42を介して冷却室9の前面壁に当接し、
冷却室蓋25を貫通した取付ボルト43の突出端に図示
しないナットを螺合して締め付けると、冷却室蓋25が
冷却室9の出入口10を気密に閉鎖する。また、基板1
5は既述した要領で受け板13に固定され、これにより
冷却器27が冷却室9内に収容され、一方圧縮機20、
凝縮器ファン21および凝縮器23が収納スペース11
に収納されることとなる。 【0021】この状態で冷却運転を行うと、図5の矢線
に示すように、冷凍室2内の空気が帰還路54を通って
冷却器27の取入口32から吸引され、冷気に変換され
たのち、庫内ファン35から吹出ダクト55を通って、
その吹出口61から冷凍室2の天井面側に吹き出され、
これにより冷凍室2に冷気が循環供給される。ここで、
吹出ダクト55の冷却室9側の開口は、遮蔽部材63で
ほとんど塞がれた状態にあるから、庫内ファン35から
吹出ダクト55側に吹き出された冷気が、冷却器27の
取入口32側に回り込むこと、すなわちショートサイク
ルを起こすことが極力抑えられ、冷凍室2内を効率良く
冷却することができる。なお、冷蔵室3内も固設の冷却
器47によって冷却される。 【0022】除霜運転は、冷凍サイクルと庫内ファン3
5を停止するとともに、ヒータ36,75を発熱させる
ことで行われる。冷却器27等からの除霜水は、冷却室
9の底面の排水管74から外部に排水される。ここで、
シーズヒータ36が、既述のように冷却器27の取入口
32側(冷却器27の底面と背面側)に設けられている
ため、吹出ダクト55側へ熱気が向かうことが抑制され
る。特に冷却器27に付いた霜がある程度溶けた後でな
いと熱気は向かわない。その後、冷却室9内が加熱され
たとしても、遮蔽部材63を設けたことで熱気が冷凍室
2側へ洩れることが防止される。すなわち、まず冷却室
9の底部側の熱気は、図9の矢線Aに示すように、吹出
ダクト55における案内板56の突出した下端部分で遮
られて吹出ダクト55内に侵入することが抑えられる。
また天井側に回った熱気は、同図の矢線Bに示すよう
に、遮蔽部材63の上面板64と背面板69とで遮られ
て、吹出ダクト55内に侵入することが抑えられる。さ
らに、冷却器27の手前側と奥側に回り込んだ熱気は、
図8の矢線C,Dに示すように、遮蔽部材63の両側面
板65,66で遮られて、同様に吹出ダクト55内に侵
入することが抑えられる。これにより、除霜運転時にお
ける冷却室9内の加熱空気が、吹出ダクト55を通って
冷凍室2側へ洩れることが極力防止される。 【0023】以上のように本実施形態によれば、遮蔽部
材63を取り付けたことによって、冷却器27が冷却室
9内の正規位置に収納された場合に、吹出ダクト55の
冷却室9側の開口がほとんど塞がれた状態となる。その
ため、除霜運転時において冷却室9の加熱空気が冷凍室
2側に洩れることが極力防止され、冷凍室2内の食材の
温度上昇を抑えることができるとともに、除霜運転を効
率良く短時間で行うことができる。また冷却運転中は、
冷却器27から出た冷気のショートサイクルも防止され
る。また、仮に遮蔽部材63が吹出ダクト55等に当た
って変形したとしても、遮蔽部材63は冷却器27のカ
バー30とは別体として取り付けられているから、変形
は遮蔽部材63のみに留められ、カバー30内に収容さ
れた冷却器27や庫内ファン35に悪影響を及ぼすこと
は少ない。 【0024】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では冷凍冷蔵庫を例示したが、本発
明は、冷蔵庫や冷凍庫単体のもの等、要は冷却器が引き
出し形式で収納される冷却貯蔵庫全般に広く適用するこ
とができる。
形式で収納される冷却貯蔵庫に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、冷却器の組み付けやメンテナンス
を容易に行えるように、冷却器を引き出し可能に収納す
る冷蔵庫が提案されている。具体的には、貯蔵物が収納
される貯蔵室の側方に仕切板を介して冷却室が設けら
れ、この冷却室に、カバーで覆われた冷却器が前面の開
口から出し入れ可能に収納される。そして冷却器が収納
されたところで、冷却器の挿入方向の後面側に設けられ
た冷却室蓋で前面の開口が塞がれるとともに、冷却器の
カバーに設けられた庫内ファンが、仕切板を貫通して設
けられた冷気の吹出ダクトと接続されるようになってい
る。これにより冷却器が稼働された場合に、生成された
冷気が庫内ファンにより吹出ダクトを通して貯蔵室内に
循環供給される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで上記のような
冷蔵庫において、冷却器を冷却室内にスムーズに出し入
れしようとすれば、冷却器のカバーと吹出ダクトとの接
続部分等にある程度の間隙を設けることは止むを得な
い。そうすると例えば除霜運転を行った場合に、冷却室
内の加熱空気が上記の間隙を通して吹出ダクトから貯蔵
室内に流入し、庫内温度を上昇させるという問題が生ず
る。もっとも、冷却器のカバーを吹出ダクト等との間に
間隙ができないように大きく作れば上記の不具合は回避
されるのであるが、それだけ吹出ダクト等に当たる可能
性が大きくなり、カバーが変形するおそれもある。この
ようにカバーが変形すると、冷却器の性能や庫内ファン
の駆動に悪影響を与えるおそれがあるため、簡単には対
応できないのが実状であった。本発明は上記のような事
情に基づいて完成されたものであって、その目的は、冷
却器の冷気吹出部と吹出ダクトの間隙を詰めるべく有用
な手段を提供するところにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、本発明は、貯蔵物が収納される貯蔵室
の側方には仕切板を介して冷却室が設けられ、この冷却
室内には、前記貯蔵室と対向する側の面に庫内ファンの
吹出口からなる冷気吹出部を設けた冷却器が、この冷却
室の前面の開口から出し入れ可能に収納されるととも
に、前記仕切板を貫通して冷気の吹出ダクトが設けら
れ、前記冷却器が冷却室内に収納された場合には、この
冷却器の冷気吹出部が前記吹出ダクトと対向して配され
て、前記冷気吹出部から前記吹出ダクトを通って冷気が
吹き出されるようにした冷却貯蔵庫において、前記冷却
器における前記冷気吹出部が設けられた側の面には、こ
の冷気吹出部と前記吹出ダクトとの間隙を詰めるべく別
体の遮蔽部材が、前記開口を通過可能な寸法だけ突出し
て取り付けられている構成としたところに特徴を有す
る。 【0005】 【発明の作用および効果】冷却器が冷却室内に収納され
ると、遮蔽部材が冷却器の冷気吹出部と吹出ダクトとの
接続部分の間隙を詰める。これにより、除霜運転時にお
いて冷却室の加熱空気が貯蔵室側に洩れることが極力防
止される。また冷却器から出た冷気のショートサイクル
も防止される。仮に遮蔽部材が吹出ダクト等に当たって
変形したとしても、遮蔽部材は冷却器とは別体でそれを
保護するように取り付けられているから、変形は遮蔽部
材のみに留められ、冷却器やこれに付設されたファンに
悪影響を及ぼすことは少ない。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。本実施形態では、冷却ユニッ
トが引き出し形式で収納される冷凍冷蔵庫を例示してい
る。図1ないし図5において、符号1は冷凍冷蔵庫の本
体であって、前面に開口した横長の箱形に形成され、そ
の内部には、図5に示すように、正面から見た左側に冷
凍室2が、右側に冷蔵室3がそれぞれ形成されている。
両室2,3の前面の開口には観音開き式の扉4が備えら
れており、底面の四隅に設けられた脚5によって支持さ
れている。 【0007】本体1の正面から見て左側部には、図3に
示すように、冷却ユニット6が取り出し可能に収納され
るようになっている。詳細には、本体1における左側部
の上部側には、外方に張り出すようにして直方体状の膨
出部8が形成され、その内部が冷凍室2用の冷却室9と
なっている。この膨出部8を含む本体1を構成する壁面
の内部には、図5に示すように断熱材7が充填されてお
り、外部に対する断熱性が確保されている。冷却室9の
前面壁には出入口10が形成されているとともに、冷却
室9の下面側には収納スペース11が構成されており、
この収納スペース11と冷却室9に対して、圧縮機2
0、凝縮器23、冷凍室2用の冷却器(蒸発器)27等
からなる冷却ユニット6が引き出し自在に収納されるよ
うになっている。 【0008】収納スペース11において、本体1の側面
の下縁には浅皿状をなす受け板13の一側縁が固定され
ている。また、膨出部8の側面の前後両端部からは、長
短2本の支持フレーム14a,14bが垂下して取り付
けられ、各支持フレーム14a,14bの下端に受け板
13のもう一方の側縁が固定され、これにより受け板1
3の支持がなされている。この受け板13上には、冷却
ユニット6の基板15が載置可能とされている。この基
板15は左右両側縁が折曲げられた伏コ字形に形成され
ており、上記の受け板13上に前方から押し込まれ、基
板15の前縁(図3の右側)に設けられた突当板17
が、受け板13の前縁の中央部に立ち上がって形成され
たねじ受け片18に突き当たることで押し込みが停止さ
れ、突当板17とねじ受け片18とがねじ止めにより固
定されるようになっている。 【0009】冷却ユニット6は、収納スペース11に収
められる部分と、冷却室9内に収められる部分とに分か
れ、これらが上記の基板15上において上下に積み上げ
状に配置されている。収納スペース11に収められる部
分として、奥側に圧縮機20、その手前側にモータ22
で駆動される凝縮器ファン21、最も手前側に凝縮器2
3がそれぞれ配置されている。また凝縮器23の上面に
は、上記した冷却室9の出入口10を閉塞するための冷
却室蓋25がL型ブラケット26を介して固定されてい
る。冷却室蓋25の裏面側には、冷却室9に対して出し
入れ可能な冷却器27がブラケット28を介して取り付
けられている。 【0010】上記した冷却器27は、カバー30内に収
容されて設けられている。このカバー30は、図6及び
図9にも示すように、冷却器27の背面(図9の左側の
面)の上部から上面を覆って前面側に突出し、続いて所
定寸法垂下したのち、冷却器27の前面付近まで下り勾
配で接近し、さらに下端まで垂下した断面形状となって
いる。カバー30の前面部分の側方も側板31で覆われ
ている。したがって、冷却器27における底面と背面の
下部が空気の取入口32となり、前面(冷凍室2側の
面)における上部が、空気の吹出口33とされている。
また、カバー30の前面の出っ張り部34における中央
位置には、上記した吹出口33の前面に対応するように
して、庫内ファン35が設けられている。また冷却器2
7には、除霜用のシーズヒータ36が装備されている。
詳細には、冷却器27の取入口32、すなわち冷却器2
7の底面と、背面(冷凍室2とは反対側の面)のほぼ半
分の領域にわたって装備されている。シーズヒータ36
を上記の位置に装備したことで、シーズヒータ36の熱
が直接に冷凍室2側に侵入することが抑制される。な
お、カバー30の前面側には遮蔽部材63が取り付けら
れているが、これについては後述する。 【0011】上記した冷却ユニット6の配管について
は、図3に示すように、圧縮機20の出口と凝縮器23
の入り口とが配管37で接続され、凝縮器23の出口と
冷却器27の入り口とが配管38で接続され、また冷却
器27の出口と圧縮機20の入り口とが配管39で接続
され、これにより冷凍サイクルが構成されている。上記
の配管のうち、冷却器27に出し入れされる配管38,
39は途中で一緒になって断熱材チューブで被包され、
上記の冷却室蓋25の左側の端縁部分からその側方に引
き出されている。両配管38,39の冷却室蓋25から
引き出される部分は、半円形をなす押さえ具40で固定
される一方、冷却室9の出入口10の側縁には、上記の
押さえ具40が嵌合される凹部41が形成されている。 【0012】冷却室9の前面壁における出入口10の周
縁には、上記の凹部41を含めて断熱パッキン42が貼
着されている。また前面壁の上下両縁からは一対の取付
ボルト43が突設される一方、冷却室蓋25には取付ボ
ルト43の挿通孔44が設けられている。冷却室蓋25
の前面側には、電装箱45が取り付けられている。なお
冷蔵室3内には、図5に簡略して示すように、別に冷却
器47(蒸発器)が固定的に設置されており、この冷却
器47に出し入れされる配管48が、図3に示すように
膨出部8の側面から引き出され、上記した冷却ユニット
6の圧縮機20及び凝縮器23と接続されて、冷蔵室3
用の別の冷凍サイクルが構成されている。膨出部8から
引き出された配管48は、冷却ユニット6の出し入れを
可能とするように長さに余裕を持っている。 【0013】さらに、庫内構造について説明する。図5
に示すように、冷凍室2と冷却室9との間には、仕切板
50が張られている。この仕切板50は、収納スペース
11との間を仕切る本体1の側壁1aから立ち上がるよ
うにして張られており、その天井側の中央部には、冷気
の吹出ダクト55を装置するための切欠部51が形成さ
れているとともに、その下方位置に窓孔52が開口され
ている。そして、仕切板50の冷凍室2側の面には、窓
孔52から下の部分を覆うようにして所定のスペースを
開けて帰還用板53が張られており、その間に、上記の
冷却器27の取入口32に達する帰還路54が構成され
ている。 【0014】上記した吹出ダクト55は、図6及び図9
に示すように、案内板56と、一対の側板57,58
と、2枚の補強板59とを溶接等で組み付けて構成され
ている。側板57,58は上縁が水平姿勢であって、下
縁は、前端(冷凍室2側)から後端に向かって下り勾配
となった傾斜縁となっている。両側板57,58の後縁
は、図7に示すように、奥側の側板57の後縁の方が手
前側の側板58のそれよりも所定寸法後方に突出するよ
うに段差状に形成されている。両側板57,58の上縁
には外側に直角曲げされた取付用のフランジ60が形成
されている。両側板57,58の下縁の間には、案内板
56が斜め姿勢で差し渡されて組み付けられており、こ
の案内板56の下端は、奥側の側板57の後縁よりもさ
らに後方に突出している。また、2枚の補強板59は、
両側板57,58の前端の間に上下に間隔を開けて組み
付けられており、これにより吹出ダクト55の前端側に
ルーバ状の吹出口61が形成されている。 【0015】以上のような吹出ダクト55が、仕切板5
0の天井面側に設けられた切欠部51内に、吹出口61
を冷凍室2側に向けた姿勢で嵌められ、両側板57,5
8のフランジ60を天井面にねじ止めすることで固定さ
れる。取り付けられた吹出ダクト55は、冷却室9内に
冷却器27が収納された場合に、庫内ファン35の直前
に位置するようになっている。また、案内板56の下端
と、カバー30の下側の垂下板30aとの間には、5mm
程度の隙間S0 が開けられる設定である(図9参照)。 【0016】さて、冷却器27の前面側には、吹出ダク
ト55との隙間を詰めるべく遮蔽部材63が取り付けら
れている。この遮蔽部材63は、図6に示すように、冷
却器27のカバー30の出っ張り部34における上面か
ら両側面を覆うべく門形に形成されている。詳細には、
上面板64の両端に、一対の側面板65,66が垂下し
て形成されている。奥側の側面板65の下縁は、吹出ダ
クト55の案内板56の傾斜角度と同じ角度の傾斜縁6
5aとなっている。この奥側の側面板65は、冷却器2
7のカバー30における出っ張り部34の奥側の側板3
1に取り付け可能であって(図7参照)、上下2個の取
付孔67が形成されている。手前側の側面板66の後縁
には、冷却器27を冷却室蓋25に取り付けるべく設け
られたブラケット28に取り付け可能とされるフランジ
68が折曲げ形成され、上下2個の取付孔67が形成さ
れている。また、上面板64の後縁には、背面板69が
所定寸法垂下して形成されている。 【0017】上記のような構造になる遮蔽部材63が、
冷却器27のカバー30の出っ張り部34を覆うように
装着され、図9に示すように、背面板69の下縁がカバ
ー30の上面に当接される。そして、奥側の側面板65
が出っ張り部34の奥側の側板31に、また手前側の側
面板66のフランジ68がブラケット28の前面に重ね
られて、それぞれねじ止めにより固定されるようになっ
ている。このように遮蔽部材63の取り付けられた冷却
器27が冷却室9内に収納された場合、遮蔽部材63の
上面板64は、図9に示すように、冷却室9の天井面に
対して、3mm程度の隙間S1 を開けて近接する。また、
遮蔽部材63の奥側の側面板65の傾斜縁65aと、吹
出ダクト55の案内板56との間には、出し入れの妨げ
とならないように3mm程度の隙間S2 が設定される。ま
た、冷却器27が正規位置まで押し込まれた際には、図
8に示すように、遮蔽部材63の奥側の側面板65の前
縁部が、吹出ダクト55の奥側の側板57の出っ張った
後縁部に対して、厚さ方向に3mm程度の隙間S3 を開け
てラップした状態となる。一方、手前側の側面板66の
前縁と、吹出ダクト55の手前側の側板58の後縁と
は、3mm程度の隙間S4 を開けて突き合わされた状態と
なる。なお、遮蔽部材63の奥側の側面板65の前縁
と、吹出ダクト55の手前側の側板58の後縁との間に
も、同じ隙間S4 が確保される(図7参照)。 【0018】遮蔽部材63における手前側の側面板66
の下端部には、図4に示すように、庫内温度を検出して
除霜運転の終了時の制御等に用いる庫内サーモ71が、
ブラケット72を介して取り付けられている。また、冷
却室9の底面は、図9に示すように所定箇所に向けて次
第に下り勾配となるような傾斜した受け皿状に形成され
ており、その最低位箇所に、除霜水を外部に排水するた
めの排水管74が設けられているとともに、その冷却室
9の底面には、コードヒータ75が装着されている。ま
た、図1〜図3に示すように、膨出部8を含む本体1の
上面には天板76が張られている。また支持フレーム1
4a,14bの外側において、冷却室9ならびに収納ス
ペース11の側方を覆うようにしてサイドパネル77が
張られるとともに、後面側にリヤパネル78が張られて
いる。さらに、冷却室9ならびに収納スペース11の前
面側には、フロントパネル79がヒンジ80を介して揺
動開閉可能に装着されている。 【0019】本実施形態は上記のような構造であって、
続いてその作用を説明する。冷却器27には、既述した
要領によって遮蔽部材63が組み付けられる。冷却ユニ
ット6を収納する場合は、基板15が受け板13の上に
押し込まれつつ、図7に示すように、冷却器27が出入
口10を通して冷却室9内に挿入される。ここで、遮蔽
部材63における奥側の側面板65と、吹出ダクト55
の手前側の側板58との間には隙間S4 が設定され、ま
た図9に示すように、奥側の側面板65の傾斜縁65a
と、吹出ダクト55の案内板56との間には隙間S2 が
設定されているので、冷却器27の挿入は妨げなく行わ
れる。 【0020】また冷却ユニット6が押し込まれると、そ
の途中で、取付ボルト43が冷却室蓋25の挿通孔44
に挿通され、所定位置まで押し込まれると、配管39の
押さえ具40が凹部41に嵌まりつつ、冷却室蓋25が
断熱パッキン42を介して冷却室9の前面壁に当接し、
冷却室蓋25を貫通した取付ボルト43の突出端に図示
しないナットを螺合して締め付けると、冷却室蓋25が
冷却室9の出入口10を気密に閉鎖する。また、基板1
5は既述した要領で受け板13に固定され、これにより
冷却器27が冷却室9内に収容され、一方圧縮機20、
凝縮器ファン21および凝縮器23が収納スペース11
に収納されることとなる。 【0021】この状態で冷却運転を行うと、図5の矢線
に示すように、冷凍室2内の空気が帰還路54を通って
冷却器27の取入口32から吸引され、冷気に変換され
たのち、庫内ファン35から吹出ダクト55を通って、
その吹出口61から冷凍室2の天井面側に吹き出され、
これにより冷凍室2に冷気が循環供給される。ここで、
吹出ダクト55の冷却室9側の開口は、遮蔽部材63で
ほとんど塞がれた状態にあるから、庫内ファン35から
吹出ダクト55側に吹き出された冷気が、冷却器27の
取入口32側に回り込むこと、すなわちショートサイク
ルを起こすことが極力抑えられ、冷凍室2内を効率良く
冷却することができる。なお、冷蔵室3内も固設の冷却
器47によって冷却される。 【0022】除霜運転は、冷凍サイクルと庫内ファン3
5を停止するとともに、ヒータ36,75を発熱させる
ことで行われる。冷却器27等からの除霜水は、冷却室
9の底面の排水管74から外部に排水される。ここで、
シーズヒータ36が、既述のように冷却器27の取入口
32側(冷却器27の底面と背面側)に設けられている
ため、吹出ダクト55側へ熱気が向かうことが抑制され
る。特に冷却器27に付いた霜がある程度溶けた後でな
いと熱気は向かわない。その後、冷却室9内が加熱され
たとしても、遮蔽部材63を設けたことで熱気が冷凍室
2側へ洩れることが防止される。すなわち、まず冷却室
9の底部側の熱気は、図9の矢線Aに示すように、吹出
ダクト55における案内板56の突出した下端部分で遮
られて吹出ダクト55内に侵入することが抑えられる。
また天井側に回った熱気は、同図の矢線Bに示すよう
に、遮蔽部材63の上面板64と背面板69とで遮られ
て、吹出ダクト55内に侵入することが抑えられる。さ
らに、冷却器27の手前側と奥側に回り込んだ熱気は、
図8の矢線C,Dに示すように、遮蔽部材63の両側面
板65,66で遮られて、同様に吹出ダクト55内に侵
入することが抑えられる。これにより、除霜運転時にお
ける冷却室9内の加熱空気が、吹出ダクト55を通って
冷凍室2側へ洩れることが極力防止される。 【0023】以上のように本実施形態によれば、遮蔽部
材63を取り付けたことによって、冷却器27が冷却室
9内の正規位置に収納された場合に、吹出ダクト55の
冷却室9側の開口がほとんど塞がれた状態となる。その
ため、除霜運転時において冷却室9の加熱空気が冷凍室
2側に洩れることが極力防止され、冷凍室2内の食材の
温度上昇を抑えることができるとともに、除霜運転を効
率良く短時間で行うことができる。また冷却運転中は、
冷却器27から出た冷気のショートサイクルも防止され
る。また、仮に遮蔽部材63が吹出ダクト55等に当た
って変形したとしても、遮蔽部材63は冷却器27のカ
バー30とは別体として取り付けられているから、変形
は遮蔽部材63のみに留められ、カバー30内に収容さ
れた冷却器27や庫内ファン35に悪影響を及ぼすこと
は少ない。 【0024】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では冷凍冷蔵庫を例示したが、本発
明は、冷蔵庫や冷凍庫単体のもの等、要は冷却器が引き
出し形式で収納される冷却貯蔵庫全般に広く適用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る冷凍冷蔵庫の正面
図である。 【図2】 その側面図である。 【図3】 冷却ユニットを収納する前の状態の斜視図で
ある。 【図4】 冷却ユニットを冷凍室側から見た斜視図であ
る。 【図5】 庫内構造を示す断面図である。 【図6】 遮蔽部材の取付構造を示す分解斜視図であ
る。 【図7】 冷却ユニットの挿入途中の状態の冷却室の平
断面図である。 【図8】 冷却ユニットの挿入が完了した状態の冷却室
の平断面図である。 【図9】 その冷却室の縦断面図である。 【符号の説明】 2…冷凍室 9…冷却室 10…出入口 27…冷却器
30…カバー 34…出っ張り部 35…庫内ファン
50…仕切板 55…吹出ダクト 63…遮蔽部材
64…上面板 65,66…側面板 69…背面板
図である。 【図2】 その側面図である。 【図3】 冷却ユニットを収納する前の状態の斜視図で
ある。 【図4】 冷却ユニットを冷凍室側から見た斜視図であ
る。 【図5】 庫内構造を示す断面図である。 【図6】 遮蔽部材の取付構造を示す分解斜視図であ
る。 【図7】 冷却ユニットの挿入途中の状態の冷却室の平
断面図である。 【図8】 冷却ユニットの挿入が完了した状態の冷却室
の平断面図である。 【図9】 その冷却室の縦断面図である。 【符号の説明】 2…冷凍室 9…冷却室 10…出入口 27…冷却器
30…カバー 34…出っ張り部 35…庫内ファン
50…仕切板 55…吹出ダクト 63…遮蔽部材
64…上面板 65,66…側面板 69…背面板
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 貯蔵物が収納される貯蔵室の側方には仕
切板を介して冷却室が設けられ、この冷却室内には、前
記貯蔵室と対向する側の面に庫内ファンの吹出口からな
る冷気吹出部を設けた冷却器が、この冷却室の前面の開
口から出し入れ可能に収納されるとともに、前記仕切板
を貫通して冷気の吹出ダクトが設けられ、前記冷却器が
冷却室内に収納された場合には、この冷却器の冷気吹出
部が前記吹出ダクトと対向して配されて、前記冷気吹出
部から前記吹出ダクトを通って冷気が吹き出されるよう
にした冷却貯蔵庫において、 前記冷却器における前記冷気吹出部が設けられた側の面
には、この冷気吹出部と前記吹出ダクトとの間隙を詰め
るべく別体の遮蔽部材が、前記開口を通過可能な寸法だ
け突出して取り付けられていることを特徴とする冷却貯
蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10435697A JP3369899B2 (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | 冷却貯蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10435697A JP3369899B2 (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | 冷却貯蔵庫 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10300318A JPH10300318A (ja) | 1998-11-13 |
JP3369899B2 true JP3369899B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=14378589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10435697A Expired - Fee Related JP3369899B2 (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | 冷却貯蔵庫 |
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JP (1) | JP3369899B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-04-22 JP JP10435697A patent/JP3369899B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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