JPH0438225Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は冷却装置、特に蒸発器から冷蔵庫内
等への露落ち防止に関するものである。

〔従来の技術〕

従来の冷却装置は第３図および第４図に示すよ
うに構成されていた。すなわち１は圧縮機、２は
凝縮器、３は凝縮器用送風機でそれぞれ台板５に
取付けられ、この台板５が冷蔵庫の天パネル４に
固定されたものである。７は蒸発器で、伝熱管７
ｄとこの伝熱管７ｄが貫挿された複数枚の伝熱フ
イン７ｅとこの伝熱フイン７ｅの両端部に並設さ
れ、下端部が外方にそれぞれＬ字状に折曲された
フランジ部７ｃを有すると共に上記伝熱管７ｄが
貫挿された左右両側板７ｂを有するものである。
１０は上記台板５の貫通孔６の円周縁部５ａに互
に対向するように取付けられたＺ状に形成された
連結板である。７ａは上記伝熱管７ｄのＵベンド
部である。また、上記蒸発器７、蒸発器用送風機
８及びドレンパン９は上記連結部材１０にネジ１
１で固定されている。台板５の貫通孔６の周囲は
断熱箱１２で囲まれ、断熱箱１２の中に蒸発器
７、蒸発器用送風機８、ドレンパン９が配置され
た構成になつている。

〔考案が解決ようとする問題点〕

上記のように構成された冷却装置では、第５図
のように冷蔵庫の天パネル４が水平でなかつた
り、台板５が傾いて取付けられた場合に、蒸発器
７のＵベンド７ａに付着した霜が除霜時に隔解し
露１３となつて蒸発器の側板７ｂ、フランジ部７
ｃ、連結部材１０を伝わつて冷蔵庫内に落下する
恐れがあつた。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案に係る冷却装置は圧縮機、凝縮器が取
付けられると共に貫通孔が設けられた台板と、伝
熱管とこの伝熱管が貫挿された複数枚の伝熱フイ
ンとこの伝熱フインの両端部に並設され、下端部
が外方にそれぞれＬ字状に折曲されたフランジ部
を有すると共に上記伝熱管が貫挿された左右両側
板とを有する蒸発器と、この蒸発器の下方に位置
し、除霜時等に上記蒸発器に生じるドレン水を受
容するドレンパンと、上記左右側板のフランジ部
に重合固定される平担部と上記フランジ部の外側
に位置し上記平担部から上方に突出する突設部と
を有すると共に上記突設部が上記ドレンパンの上
方に位置するように上記貫通孔の内周縁部に互に
対向するように取付けられ、上記蒸発器を支持す
る左右連結部材とを設けることにより冷却装置を
構成して上記目的を達成するものである。

〔作用〕

この考案においては、蒸発器の側板のフランジ
部と重合する平担部と上記フランジ部の外側に位
置し、上記平担部から上方に突出する突出部とを
有すると共に上記突設部が上記ドレンパンの上方
に位置するように上記左右連結板が上記貫通孔の
内周縁部に互に対向するように取付けられている
ので、Ｕベンド部等に付着した霜が除霜時に隔解
してフランジ部に流下しても、ドレンパンに滴下
し、連結部材を伝わつて冷蔵庫内に滴下するのを
防止することができる。

〔実施例〕

第１図はこの考案の一実施例を示す冷却装置の
要部断面図であり、４，５，５ａ，７，７ａ，７
ｂ，７ｃ，７ｄ，７ｅ，９，１２は従来装置と全
く同一、または相当するものである。１４は連結
板であり、上記蒸発器７の側板７ｂのフランジ部
７ｃと重合固定する平担部１４ｂと上記フランジ
部７ｃの外側に位置し、上記平担部１４ｂから上
方に突出する突設部１４ａとを有すると共に上記
突設部１４ａが上記ドレンパンの上方に位置する
ように、上記貫通孔６の内周縁部５ａに互に対向
するように取付けられ、上記蒸発器７を支持する
左右連結部材である。

第１図に示す連結部材１４の突設部１４ａは鋼
板を折曲されることによつて形成されたものであ
るが、第２図に示すように、Ｌ字状の部材を固定
することによつて突出部１４ａを形成しても同様
の効果がある。なお、第１図、第２図において連
結部材は〔左右両突設部１４ａ，１４ａの間の距
離Ｂ〕＜〔左右連結部材１４の両立上り部１４ｃ，
１４ｃ間の距離Ａ〕ならしめるように構成されて
いるものである。

〔考案の効果〕

この考案は以上説明したとおり、圧縮機、凝縮
器が取付けられると共に貫通孔が設けられた台板
と、伝熱管とこの伝熱管が貫挿された複数枚の伝
熱フインとこの伝熱フインの両端部に並設され、
下端部が外方にそれぞれＬ字状に折曲されたフラ
ンジ部を有すると共に上記伝熱管が貫挿された左
右両側板とを有する蒸発器と、この蒸発器の下方
に位置し、除霜時等に上記蒸発器に生じるドレン
水を受容するドレンパンと、上記左右両側板のフ
ランジ部に重合固定される平担部と上記フランジ
部の外側に位置し、上記平担部から上方に突出す
る突設部とを有すると共に上記突設部が上記ドレ
ンパンの上方に位置するように上記貫通孔の内周
縁部に互に対向するように取付けられ、上記蒸発
器を支持する左右連結部材とを設けたことにより
冷却装置を構成したので、冷却装置が傾いて設置
された時でも、除霜時、蒸発器のＵベンド等から
流下するドレン水は、上記連結部材１４の突設部
１４ａでさえぎられ、ドレンパン内に滴下するの
で冷蔵庫内等に滴下することはない。また上記連
結部材の突設部は、冷却装置組立時、蒸発器の位
置決めとすることができ、組立作業を容易にし、
かつ部品点数を少くして構造を簡素化するという
効果も併せもつものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す冷却装置の
要部詳細図、第２図はこの考案の他の実施例を示
す要部詳細図、第３図は従来の一般的な冷却装置
の要部詳細図、第４図は第３図の−における
断面を矢印の方向にみた断面図、第５図は第３図
に示す従来の一般的な冷却装置において、除霜時
にＵベンド部等に付着した霜が溶融して流下する
状態を示す図である。 図において、１は圧縮機、２は凝縮器、６は貫
通孔、５は台板、７ｄは伝熱管、７ｅは伝熱フイ
ン、７ｃはフランジ部、７ｂは側板、７は蒸発
器、９はドレンパン、１４ｂは平担部、１４ａは
突設部、５ａは貫通孔６の内周縁部、１４は連結
部材である。なお、図中同一符号は全く同一また
は相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 圧縮機、凝縮器が取付けられると共に貫通孔が
   設けられた台板、伝熱管とこの伝熱管が貫挿され
   た複数の伝熱フインとこの伝熱フインの両端部に
   並設され、下端部が外方にそれぞれＬ字状に折曲
   されたフランジ部を有すると共に上記伝熱管が貫
   挿された左右両側板とを有する蒸発器、この蒸発
   器の下方に位置し、除霜時等に上記蒸発器に生じ
   るドレン水を受容するドレンパン、上記台板の貫
   通孔周縁部に対向して取付けられ、上記蒸発器の
   側板フランジ部を重合固定して支持する平坦部を
   有する連結部材を備えた装置において、上記フラ
   ンジ部の外側における上記連結部材の平坦部に上
   方向へ突出する突設部を形成したことを特徴とす
   る冷却装置。