JPH0141108Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、冷却装置の除霜装置、とくに除霜
用電熱器の取付装置に関するものである。

従来この種の装置としては、第１図〜第４図に
示すものがあつた。すなわち１は、多数のフイ
ン、２ａ，２ｂは、これらのフイン１の両側に位
置する管板、３は、フイン１及び管板２ａ，２ｂ
を貫通する冷却管で冷却器の冷媒流路となると共
にフイン１及び管板２ａ，２ｂとによりフインチ
ユーブ式冷却器Ａを構成している。４は、フイン
１に密着して固定される除霜用の電熱器、５ａ，
５ｂは管板２ａ，２ｂにその端面から切込まれて
設けられた切込み部で、電熱器４をフイン１に取
付けるためのものである。６は冷却器Ａ及び電熱
器４の周囲を覆うと共に冷却器Ａの吸込口Ｂ及び
吹出口（図示せず）を形成するキヤビネツトで、
吸込口Ｂおよび吹出口を形成するキヤビネツト端
部の折曲部６ａは管板２ａ，２ｂのフランジ部２
０ａ，２０ｂに固定されている。そして、上記電
熱器４は第２図に示す固定金具７、あるいは、第
３図の銅線からなる固定金具８で、フイン１に固
定されていた。

しかし、上記固定金具７，８は、冷却気流通路
の障害物になつて霜の付着が異常に早くなり、熱
交換能力の低下を早めたり、また固定金具７，８
は取付に時間を要すると共に、コスト高であつ
た。

この考案は、上記のような従来のものの欠点を
除去するためになされたものである。

以下、この考案の一実施例を第５図〜第７図に
基づいて説明する。すなわち、６ｂは従来のキヤ
ビネツトの折曲部６ａの端部をさらにフイン１方
向へ折返し形成された折返し部であり、除霜用電
熱器４を切込み部５ａ，５ｂに支持された状態
で、キヤビネツト６を管板２ａ，２ｂのフランジ
部２０ａ，２０ｂに取付ければ除霜用電熱器４は
折返し部６ｂの端面とフイン１端面との間で挾持
されるので、固定することができる。なお、上記
切込み部５ａ，５ｂにかえて円形穴でもよく、要
するに支持穴部内に除霜用電熱器を支持するもの
であればよい。

以上のようにこの考案では、除霜用電熱器を冷
却器の両管板の切込み部内へ支持させた状態で、
キヤビネツトの両端部の折返し部の端面と冷却器
のフイン端面との間で挾持するようにしたので、
除霜用電熱器が固定できると共に冷気流通路の障
害物になつて着霜を早めるということもないの
で、安価でかつ簡単に固定できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の冷却装置を示す斜視図、第２図
は第１図イ部詳細断面図、第３図は第２図のもの
とは別の従来例で、第１図イ部に相当する詳細断
面図、第４図は第１図ロ方向から見た詳細図、第
５図はこの考案の一実施例による冷却装置を示す
斜視図、第６図は、第５図ハ部詳細断面図、第７
図は、第５図ニ方向から見た詳細図である。 図中、１はフイン、２ａ，２ｂは管板、３は冷
却器、４は除霜用電熱器、６はキヤビネツト、６
ｂは折板し部である。なお、図中、同一符号は同
一または相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フインチユーブ式冷却器の両管板に切込みを設
   け、この切込み内に除霜用電熱器を上記冷却器の
   フイン端面に密着するように支持させたものにお
   いて、上記冷却器の通風口を形成するキヤビネツ
   トの両端部に折返し部を設け、上記除霜用電熱器
   を上記切込み内へ支持させた状態で、上記折返し
   部の端面と上記フイン端面との間で挾持してなる
   冷却装置の除霜装置。