JP5675895B2 - 農業車両用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、農業車両用空気入りラジアルタイヤに関するものである。
従来、図1(a)に示すように、トレッド踏面91に、トレッド端TEからトレッド幅方向内側に向かって指定タイヤ回転方向側に延びるラグ92を、タイヤ赤道面CLを中心とするトレッド幅方向半部間でトレッド周方向に交互に配置した、農業車両用の空気入りラジアルタイヤが提案されている(例えば、特許文献1参照)。図1(b)に示すように、ラグ92は、タイヤ周方向断面において、踏み込み端側の壁面92aより蹴り出し端側の壁面92bが急峻な、タイヤ径方向外側に凸状の形状をしている。このようなタイヤでは、ラグ92が走行時に圃場等の土を掻くことでトラクション性能を確保しており、また、圃場を傷めないように低コンパクションのラグ92を用いていた。
しかし、欧州や米国における規格の変更などに見られるように、トラクター等の農業車両の使用環境の高速化が進められるにつれ、公道走行の頻度が増加してきていることから、高速化に伴う振動問題への対策が求められている。このため、路面からの入力のエネルギーを低減する手法の1つとして、図2に示すように、一方のトレッド幅方向半部にある1つのラグ92をトレッド周方向に投影した際に、タイヤ赤道面CL付近で、他方のトレッド幅方向半部にある他のラグ92にオーバーラップするように、トレッド踏面91にラグ92を配置したパターンが用いられる傾向にある。このようなパターンでは、タイヤ赤道面CL付近において、ラグのトレッド周方向の間隔が狭くなるため、高速走行時の振動入力を軽減することができる。
特開2006−273052号公報
しかし、図1(a)、図2に示すラグパターンを有するタイヤでは、ブレーキング力が大きい蹴り出し端側での摩耗仕事量が大きくなり、踏み込み端側での摩耗仕事量が小さくなる。このため、蹴り出し端側の滑りが生じやすくなって摩耗が促進され、踏み込み端側との間で偏摩耗が発生するという問題があった。
特に、図2に示すパターンにおいては、ラグ92のトレッド周方向の間隔が狭いため、タイヤ転動時において、図3に示すように、ラグ94が、前に接地したラグ93のクラッシング変形(荷重によりラグ93がタイヤ径方向に圧縮されることにより、ラグ93がタイヤ周方向及びタイヤ幅方向に膨出する変形)にラグ溝の溝底を介して引き摺られてしまい、ブレーキング力が助長され、上述した偏摩耗が悪化してしまうという問題が生じる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、耐偏摩耗性に優れた農業車両用空気入りラジアルタイヤを提供することを目的とする。
発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、発明者は、ラグの蹴り出し側の壁面に所定の形状の突出部を設けることにより、上述した、ラグがトレッド周方向に隣接する他のラグのクラッシング変形に引き摺られるのを抑制することができるという新規知見を得て、本発明を完成するに至った。
本発明の要旨構成は、以下の通りである。本発明の農業車両用空気入りラジアルタイヤは、タイヤの回転方向が指定され、トレッド踏面に、トレッド幅方向外側からトレッド幅方向内側に向かって、前記指定タイヤ回転方向側に傾斜して延びる複数のラグを、タイヤ赤道面を中心とするトレッド幅方向半部間でトレッド周方向に交互に配置し、前記ラグの蹴り出し端側の壁面に、該壁面から前記指定タイヤ回転方向の逆方向側に突出する突出部であって、該ラグを区画するラグ溝の溝底に繋がり、且つ、タイヤ径方向に直交する上面を有する、少なくとも1つの突出部を設け、前記突出部は、タイヤ周方向断面において段差部として形成されていることを特徴とする。この構成によれば、耐偏摩耗性を向上させることができる。ここで、「タイヤ径方向に直交する」とは、タイヤ周方向断面において、上記突出部の上面が、タイヤ径方向に直交する平面に対してなす角度が20°以下であることをいうものとする。
また、本発明の農業車両用空気入りラジアルタイヤにあっては、前記複数のラグのうち一のラグの蹴り出し端側の壁面のトレッド幅方向最内側点Pから、前記一のラグの蹴り出し端側の壁面のペリフェリ長さの1/3の距離だけペリフェリに沿って離間した点をQとし、前記点Pと前記点Qとを結んだ直線をMとするとき、前記一のラグとは反対側のトレッド幅方向半部に位置し、前記一のラグに対して前記指定タイヤ回転方向側に隣接する他のラグが有する前記突出部は、直線Mよりトレッド幅方向内側に位置することが好ましい。上記突出部を上記直線Mよりトレッド幅方向内側に位置させることにより、より効果的に耐偏摩耗性を向上させることができるからである。なお、「ペリフェリ長さ」とは、タイヤを適用リムに装着し、規定内圧を充填し、無負荷とした状態でのペリフェリ長さをいうものとする。
さらに、本発明の農業車両用空気入りラジアルタイヤにあっては、前記ラグの高さをH(mm)とし、前記ラグの上面から前記突出部の上面までの高さをh(mm)とするとき、
0.3≦h/H≦0.7
を満たすことが好ましい。比h/Hを上記の範囲とすることにより、耐偏摩耗性をさらに確保することができるからである。
ここで、本発明の農業車両用空気入りラジアルタイヤでは、前記ラグの幅をW(mm)とし、前記突出部の突出幅をd(mm)とするとき、
0.03≦d/W≦0.25
を満たすことが好ましい。比d/Wを上記の範囲とすることにより、突出部の剛性が高くなり過ぎないようにしつつも、耐偏摩耗性を向上させることができるからである。
また、本発明の農業車両用空気入りラジアルタイヤでは、前記ラグの上面と前記突出部とを繋ぐ前記ラグの壁面は、タイヤ径方向内側から外側に向かって、前記指定タイヤ回転方向側に傾斜していることが好ましい。荷重負荷時に、突出部とラグの壁面が交わる、角度が鋭角になる部分にて、応力が集中し、亀裂が発生するのを抑制することができるからである。
また、本発明の農業車両用空気入りラジアルタイヤにあっては、前記ラグの高さをH、前記ラグの幅をWとするとき、比W/Hは、50%以上であることが好ましい。硬い路面におけるラグの剛性を確保して、走行時の操縦安定性を確保することができるからである。
本発明によれば、耐偏摩耗性に優れた農業車両用空気入りラジアルタイヤを提供することができる。
(a)従来の農業車両用空気入りラジアルタイヤのラグパターンを示す図である。(b)従来のラグのタイヤ周方向断面形状を示す図である。 従来の農業車両用空気入りラジアルタイヤのラグパターンを示す図である。 偏摩耗が生じるメカニズムについて説明するための図である。 本発明の一実施形態にかかる農業車両用空気入りラジアルタイヤのラグパターンを示す図である。 (a)本発明の一実施形態にかかる農業車両用空気入りラジアルタイヤのラグパターンを示す部分斜視図である。(b)本発明のラグ及び突出部のタイヤ周方向断面形状を示す図である。 本発明の作用効果について説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる農業車両用空気入りラジアルタイヤ(以下、タイヤとも称する)について、図面を参照して詳細に例示説明する。なお、タイヤの内部構造については、従来のそれと同様であるため、説明を省略する。
図4は、本発明の一実施形態にかかる農業車両用空気入りラジアルタイヤのラグパターンを示す図である。ここで、図4に示すように、このタイヤは、タイヤの回転方向が指定されたタイヤであり、図4において矢印で示す方向が指定タイヤ回転方向である。そして、図4に示すように、このタイヤは、トレッド踏面1に複数のラグ2を有している。図示例では、各ラグ2は、トレッド幅方向外側(図示例ではトレッド端TE)からトレッド幅方向内側に向かって指定タイヤ回転方向側に傾斜して延びており、また、ラグ2は、タイヤ赤道面CLを中心とするトレッド幅方向半部間でトレッド周方向に交互に配置されている。図示例では、ラグ2は、トレッド幅方向外側(トレッド端TE側)からトレッド幅方向内側に向かうにつれ、トレッド周方向に対する傾斜角度が漸減している。
さらに、図4に示すように、ラグ2は、一方のトレッド幅方向半部にある1つのラグ2をトレッド周方向に投影した際に、タイヤ赤道面CL付近で、他方のトレッド幅方向半部にある他のラグ2にオーバーラップするように配置されている。なお、図4に示す例では、上記のようにトレッド周方向に隣接するラグ2同士が、トレッド周方向に投影した際にオーバーラップするように配置しているが、本発明のタイヤは、この場合に限定されず、例えば、一方のトレッド幅方向半部のトレッド端TEから延びて当該一方のトレッド幅方向半部内で終端するラグ2と、他方のトレッド幅方向半部のトレッド端TEから延びて当該他方のトレッド幅方向半部内で終端するラグ2とをトレッド周方向に交互に配置して、トレッド周方向に隣接するラグ2同士が、トレッド周方向に投影した際にオーバーラップしないように配置することもできる。なお、トレッド周方向に隣接するラグ2同士が、トレッド周方向に投影した際にオーバーラップする場合において、このときのトレッド幅方向のオーバーラップ幅は、トレッド幅TWの0%超30%以下とすることが好ましい。0%超とすることにより、タイヤ転動時にラグが連続的に接地する事でパターン振動を低減することができ、一方で、30%以下とすることにより、圃場内にて転動時に土をラグ間で囲む事ができ、さらにラグ踏込面で土を押すことによる反力でトラクション性を確保することができるからである。なお、「トレッド幅TW」とは、タイヤを適用リムに装着し、規定内圧を充填し、最大負荷能力に対応する荷重を負荷した時の接地面のタイヤ幅方向最大幅をいうものとする。ここで、「適用リム」とは、タイヤが生産され、使用される地域に有効な産業規格であって、日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会) YEAR BOOK、欧州ではETRTO(European Tyre and Rim Technical Organisation) STANDARD MANUAL、米国ではTRA(THE TIRE and RIM ASSOCIATION INC.)YEAR BOOK等に規定されたリムを指す。また、「規定内圧」とは、タイヤを適用リムに装着した際の、適用サイズのタイヤにおけるJATMA等の規格のタイヤ最大負荷能力に対応する空気圧(最高空気圧)をいうものとする。そして、「最大負荷能力」とは、上述のJATMA等の規格でタイヤに負荷することが許される最大の質量をいう。
ここで、図4に示すように、このタイヤは、各ラグ2の蹴り出し端側の壁面に、該壁面から指定タイヤ回転方向の逆方向側に突出する、少なくとも1つの(図示例では各ラグ2に1つずつの)突出部3を有している。ここで、図5(a)は、本実施形態にかかるタイヤのラグパターンを示す部分斜視図であり、図5(b)は、ラグ2及び突出部3のタイヤ周方向断面形状を示す図である。図5(a)(b)に示すように、突出部3は、ラグ2を区画するラグ溝の溝底に繋がり、且つ、タイヤ径方向に直交する上面3aを有している。図5(a)(b)に示すように、本実施形態では、突出部3は、タイヤ周方向断面において段差部として形成されており、図示例では、ラグ2の上面2aから突出部3の上面3aまでの高さがh(mm)であり、当該上面3aの位置における突出幅がd(mm)である。また、図示例では、突出部3の、ラグ溝の溝底との接続部3bでは、突出幅がラグ溝の溝底側へ向かうにつれ漸増している。以下、本実施形態のタイヤの作用効果について説明する。
本実施形態のタイヤによれば、図6に示すように、タイヤ転動時において、先に接地するラグ21について、主に突出部3を設けた部分よりタイヤ径方向外側位置(図5において二点鎖線で示す位置よりタイヤ径方向外側の位置)でクラッシング変形を生じさせ、ラグ2の蹴り出し端側に突出し、該ラグ2を区画するラグ溝の溝底に繋がる突出部3で変形が発生するのを抑制することにより、ラグ溝底を介して接続される、次に接地するラグ22がラグ21の変形に引き摺られてブレーキング力が助長されるのを抑制することができる。従って、本実施形態のタイヤによれば、耐偏摩耗性を向上させることができる。
ここで、図4に示すように、複数のラグ2のうち一のラグ2の蹴り出し端側の壁面のトレッド幅方向最内側点Pから、当該一のラグ2の蹴り出し端側の壁面のペリフェリ長さの1/3の距離だけペリフェリに沿って離間した点をQとし、点Pと点Qとを結んだ直線をMとする。このとき、図4に示すように、一のラグ2の踏み込み側に隣接する他のラグ2が有する突出部3は、直線Mよりトレッド幅方向内側に位置することが好ましい。これにより、ラグ2同士のトレッド周方向間隔が狭くなり、偏摩耗が生じやすいトレッド幅方向中央部付近で、上述した、ラグが前に接地したラグの変形に引き摺られてブレーキング力が助長されるのを抑制する効果を発揮して、耐偏摩耗性を効率良く向上させることができるからである。
ここで、本発明にあっては、図5(b)に示すように、ラグ2の高さをH(mm)とし、ラグ2の上面2aから突出部3の上面3aまでの高さをh(mm)とするとき、
0.3≦h/H≦0.7
を満たすことが好ましい。比h/Hが0.3未満である場合、ラグ2の上面2と突出部3の上面3aとの距離が短すぎて、結局、突出部3を含むラグ2全体がクラッシング変形をしてしまうおそれがあり、一方で、比h/Hが0.7超である場合、突出部3が小さくなりすぎて突出部3を設けたことによる効果が十分に発揮されないおそれがあり、従って、比h/Hを上記の範囲とすることにより、耐偏摩耗性をより一層向上させることができるからである。
さらに、本発明にあっては、図5(b)に示すように、ラグ2の幅をW(mm)とし、突出部3の上面3aの突出幅をd(mm)とするとき、
0.03≦d/W≦0.25
を満たすことが好ましい。比d/Wを0.03以上とすることにより、突出幅3の上面3aの位置における突出幅を十分に確保して、耐偏摩耗性を向上させることができ、一方で、比d/Wを0.25以下とすることにより、突出部の剛性が高くなって突出部と比較してラグの剛性が低くなりすぎて、舗装路(硬い路面)の走行時に操縦安定性が悪化してしまわないようにすることができる。
また、本発明では、図5(b)に示すように、ラグ2の上面2aと突出部3とを繋ぐラグ2の壁面2bは、タイヤ径方向内側から外側に向かって、指定タイヤ回転方向側に傾斜していることが好ましい。すなわち、図5(b)に示すように、ラグ2の壁面2bがラグ2の上面2aに対してなす角度αが90°超であることが好ましい。荷重負荷時に、突出部とラグの壁面が交わる部分にて、応力が集中し、亀裂が発生するのを抑制することができるからである。
ここで、図4、図5(a)(b)に示す実施形態のタイヤにおいては、突出部3は、各ラグ2に1つずつ設けているが、本発明にあっては、突出部3を、各ラグ2に複数個も設けても良い。
さらに、本発明では、ラグ2の高さをH(mm)、ラグ2の幅をW(mm)とするとき、比W/Hは、50%以上であることが好ましい。比W/Hを50%以上とすることにより、ラグの剛性を確保して舗装路(硬い路面)の走行時に操縦安定性を確保することができるからである。
ここで、本発明においては、ラグ2の高さHは、25〜80mmとすることが好ましく、ラグ2の幅Wは、20〜75mmとすることが好ましい。なお、「ラグの幅W」は、当該幅Wが延在方向に変化する場合には、延在方向に平均をとった幅をいうものとする。さらに、トレッド幅方向のいずれか半部でみたとき、ラグ2は、トレッド周方向に50〜400mmの間隔で配置することが好ましい。また、ラグ2のトレッド周方向に対する傾斜角度は、20〜60°とすることが好ましい。なお、傾斜角度とは、ラグのトレッド幅方向両端点同士を結んだ直線がトレッド周方向になす角度をいうものとする。
本発明の効果を確かめるため、ラグに所定の突出部を設けた、発明例1〜12にかかるタイヤと、ラグに突出部を有しない比較例にかかるタイヤとを試作し、耐偏摩耗性を評価する以下の試験を行った。各タイヤの諸元は、以下の表1に示している。なお、表1において、「突出部の位置」が「直線Mより内側(外側)」とは、一のラグの蹴り出し端側の壁面のトレッド幅方向最内側点Pから、一のラグの蹴り出し端側の壁面のペリフェリ長さの1/3の距離だけペリフェリに沿って離間した点をQとし、点Pと点Qとを結んだ直線をMとするとき、一のラグとは反対側のトレッド幅方向半部に位置し、一のラグに対して指定タイヤ回転方向側に隣接する他のラグが有する突出部が、直線Mよりトレッド幅方向内側(外側)に位置することを意味する。また、比W/Hは、80%であり、各タイヤで共通である。耐偏摩耗性の評価の詳細は以下の通りである。
<耐偏摩耗性>
タイヤサイズ340/85R24の上記各タイヤをリムサイズ12×24(ETRTO、TRA準拠)のリムに組み付け、内圧を160kPaとし、荷重1653kgf(16199.4N)を負荷し、タイヤの前輪に装着して走行させた際の、ブレーキング方向のせん断力及び摩耗エネルギー量を測定した。比較例にかかるタイヤのブレーキング方向のせん断力及び摩耗エネルギー量を100としたときの相対値で指数評価しており、表1においては、数値が小さい方がブレーキング方向のせん断力及び摩耗エネルギーが小さく、耐偏摩耗性に優れていることを示している。以下、表1にタイヤの諸元と共に評価結果を示す。
Figure 0005675895
表1に示すように、発明例1〜12にかかる発明は、いずれも比較例にかかるタイヤより、耐偏摩耗性に優れていることがわかる。また、表1に示すように、突出部の位置を好適化した発明例1は、発明例2より耐偏摩耗性に優れていることがわかる。さらに、比h/Hを好適化した発明例3〜5は、発明例1及び6より、耐偏摩耗性に優れていることがわかる。さらにまた、比d/Wを好適化した発明例4〜11は、発明例7より、耐偏摩耗性に優れていることがわかる。
本発明によれば、耐偏摩耗性に優れた農業車両用空気入りラジアルタイヤを提供することができる。
1:トレッド踏面、2:ラグ、3:突出部、91:トレッド踏面、92:ラグ、
CL:タイヤ赤道面、TE:トレッド端

Claims (6)

  1. タイヤの回転方向が指定され、トレッド踏面に、トレッド幅方向外側からトレッド幅方向内側に向かって、前記指定タイヤ回転方向側に傾斜して延びる複数のラグを、タイヤ赤道面を中心とするトレッド幅方向半部間でトレッド周方向に交互に配置した、農業車両用空気入りラジアルタイヤであって、
    前記ラグの蹴り出し端側の壁面に、該壁面から前記指定タイヤ回転方向の逆方向側に突出する突出部であって、該ラグを区画するラグ溝の溝底に繋がり、且つ、タイヤ径方向に直交する上面を有する、少なくとも1つの突出部を設け
    前記突出部は、タイヤ周方向断面において段差部として形成されていることを特徴とする、農業車両用空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記複数のラグのうち一のラグの蹴り出し端側の壁面のトレッド幅方向最内側点Pから、前記一のラグの蹴り出し端側の壁面のペリフェリ長さの1/3の距離だけペリフェリに沿って離間した点をQとし、前記点Pと前記点Qとを結んだ直線をMとするとき、
    前記一のラグとは反対側のトレッド幅方向半部に位置し、前記一のラグに対して前記指定タイヤ回転方向側に隣接する他のラグが有する前記突出部は、直線Mよりトレッド幅方向内側に位置する、請求項1に記載の農業車両用空気入りラジアルタイヤ。
  3. 前記ラグの高さをH(mm)とし、前記ラグの上面から前記突出部の上面までの高さをh(mm)とするとき、
    0.3≦h/H≦0.7
    を満たす、請求項1又は2に記載の農業車両用空気入りラジアルタイヤ。
  4. 前記ラグの幅をW(mm)とし、前記突出部の上面の突出幅をd(mm)とするとき、
    0.03≦d/W≦0.25
    を満たす、請求項1〜3のいずれか一項に記載の農業車両用空気入りラジアルタイヤ。
  5. 前記ラグの上面と前記突出部とを繋ぐ前記ラグの壁面は、タイヤ径方向内側から外側に向かって、前記指定タイヤ回転方向側に傾斜している、請求項1〜4のいずれか一項に記載の農業車両用空気入りラジアルタイヤ。
  6. 前記ラグの高さをH、前記ラグの幅をWとするとき、比W/Hは、50%以上である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の農業車両用空気入りラジアルタイヤ。
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