JPH071903A - 野菜移植機車両用空気入りタイヤ - Google Patents

野菜移植機車両用空気入りタイヤ

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JPH071903A
JPH071903A JP14584393A JP14584393A JPH071903A JP H071903 A JPH071903 A JP H071903A JP 14584393 A JP14584393 A JP 14584393A JP 14584393 A JP14584393 A JP 14584393A JP H071903 A JPH071903 A JP H071903A
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JP
Japan
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lug
tread
tire
vegetable
vinyl sheet
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Application number
JP14584393A
Other languages
English (en)
Inventor
Sakae Eomo
栄 江面
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
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Publication of JPH071903A publication Critical patent/JPH071903A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ラグ形状の工夫により、畦にかけ
られたビニールシートの破損や位置ずれを有効に防止で
きる野菜移植機車両用空気入りタイヤを提供することを
目的とする。 【構成】 ビニールシートに設けられた野菜移植用の開
口部を通して畦上に野菜を移植する野菜移植機車両に装
着される空気入りタイヤであり、パターンネガティブ比
70〜80%になるようタイヤ表面より突出する略ハの
字状のラグ12が形成されている。そのラグ12は、トレッ
ド中央部付近からタイヤ幅W10より幅方向内側に位置す
る最外端12bまでラグ高さH12を実質的に漸減するよう
延在するとともに、該方向における任意位置の直交断面
上で滑らかに湾曲した曲線を形成する踏面12cを有して
いる。なお、ラグの踏面12cは前記断面上の曲線の端部
が所定半径となるよう丸みを帯びた端部形状とするのが
よい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜移植機車両用空気
入りタイヤ、詳しくは野菜移植機車両がビニールシート
をかけた畦を跨いで走行する際におけるビニールシート
の損傷防止を図った野菜移植機車両用空気入りタイヤに
関する。
【0002】
【従来の技術】近時、野菜等の作物の生産地において
は、苗床で発芽し少し育った苗を畑に移植するため、野
菜移植機車両が多用されている。この野菜移植機車両
は、畑の土をうね立てて盛り上げた所(以下、「畦」と
いう)を跨いで走行するもので、この車両に装着される
タイヤは畦間を転動するようになっている。
【0003】従来のこの種の野菜移植機車両用空気入り
タイヤとしては、特に専用のものがなく、一般に水田や
畑で使用する農耕用タイヤがそのまま流用されていた。
このタイヤは、例えば図3に示すように、トレッド1に
形成されたラグ2の幅W2 がタイヤ幅W0 より広く、そ
の幅方向外側ほどラグ高さH2 の漸増するものであり、
ラグ2はショルダー部3付近で実質上角部を形成してい
る。また、ラグ2の踏面部2aの周方向断面の形状はエ
ッヂ部分に丸みのないものとなっている。
【0004】すなわち、従来の野菜移植機車両用空気入
りタイヤでは一般の水田や畑で使用するタイヤと同様に
トラクション性能を重視したものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の野菜移植機車両用空気入りタイヤにあって
は、次のような問題があった。すなわち、野菜移植機車
両によって移植作業を行う場合、苗を移植する畑の畦は
「マルチ」と呼ばれるビニールシートで覆われることが
多い。このビニールシートは苗を移植するための開口部
を所定間隔で形成した広幅帯状のもので、畦を覆うこと
でその保温性を高めることができることから、多用され
ている。したがって、野菜移植機車両用空気入りタイヤ
は、このようにビニールシートをかけた畦間を走行する
ことが多いが、上述のようにトラクション性能を重視し
たタイヤであり、ショルダー部3の接地圧が高いもので
あるため、畦を踏んで壊したりビニールシートを引っ掛
けて破ったりすることが多かった。また、畦を覆うビニ
ールシートがタイヤにより踏みつけられた方向あるいは
引っ掛かった方向にずれてしまい、移植を行うための開
口部が所定位置から外れることによって野菜移植機車両
による移植作業の効率が著しく低下していた。さらに、
このように破損したり動いたりしたビニールシートが風
で吹き飛ばされることもあった。
【0006】本発明は、このような従来の未解決課題に
鑑みてなされたものであり、ラグ形状を工夫することに
より、畦にかけられたビニールシートの破損や位置ずれ
を有効に防止することのできる野菜移植機車両用空気入
りタイヤを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明は、ビニールシートをかけた畑内の畦を跨いで走行
し、ビニールシートに設けられた野菜移植用の開口部を
通して畦上に野菜を移植する野菜移植機車両に装着され
る空気入りタイヤであって、所定硬度のトレッドゴムに
よってパターンネガティブ比70〜80%になるようタ
イヤ表面より突出する略ハの字状のラグが形成され、該
ラグが、トレッド中央部付近からタイヤ幅より幅方向内
側に位置する最外端までラグ高さを実質的に漸減するよ
う延在するとともに、該延在方向における任意位置の直
交断面上で滑らかに湾曲した曲線を形成する踏面形状を
有することを特徴とするものであり、請求項2記載の発
明のように、前記ラグの踏面が、前記断面上に形成され
る曲線の端部が所定半径となるよう丸みを帯びた端部形
状を有するのが好ましい。
【0008】なお、前記所定硬度(トレッドゴムの硬
度)は好ましくはショアA硬度50〜60度である。ま
た、パターンネガティブ比を70〜80%に限定したの
は、野菜移植機車両用の走行に必要なトラクション性能
を確保しつつ上記目的を達成するためである。
【0009】
【作用】本発明では、ラグの最外端がタイヤ幅より内方
に配置されるとともに、トレッドの中央部からその最外
端まで実質的にラグ高さが漸減され、しかも、そのラグ
の踏面が断面上で滑らかに湾曲する曲線を有する形状と
なっているから、特にショルダー部の接地圧が低圧化さ
れ、畦にかけられたビニールシートをショルダー部で土
中に踏み込んで破損したり引っ掛けたりし難くなる。
【0010】また、ラグの周方向両端のエッヂを丸めた
踏面形状にすると、上述の作用がより明確になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1および図2は本発明に係る野菜移植
機車両用空気入りタイヤの一実施例を示す図であり、図
1はそのトレッドの踏面展開図、図2は図1のA−A断
面図である。なお、野菜移植機車両については詳細を図
示していないが、ビニールシート(所謂「マルチ」)を
かけた畑内の畦を跨いで走行し、そのビニールシートに
設けられた野菜移植用の開口部を通して畦上に苗を所定
間隔で移植することができる歩行型野菜移植機である。
また、前記ビニールシートは広幅帯状のもので、その幅
方向中央部に畦表面を部分的に露出させる開口部が所定
間隔に形成されている。
【0012】まず、この一実施例の構成を説明すると、
図1、図2において、10は一実施例の野菜移植機車両用
空気入りタイヤ、11はそのトレッドで、トレッド11はシ
ョアA硬度で50〜60度の硬度を有するトレッドゴム
によって形成されている。また、トレッド11にはパター
ンネガティブ比(トレッド面における凹部の割合)が7
0〜80%になるように、複数のラグ12がタイヤ周方向
に所定間隔で交互に左右逆向きとなるよう形成されてい
る。すなわち、図1に示すように、左右複数のラグ12が
略ハの字のパターン形状でタイヤ表面より突出してお
り、ラグ12のそれぞれがトレッド11の中央部(図1中の
左右方向の中央部)付近の内端12aからタイヤ幅W10
り幅方向内側に位置する最外端12bまでラグ高さH12
実質的に漸減するよう延在している。したがって、左右
のラグ12の外端間距離であるラグ幅W12はタイヤ幅W10
より狭く、ショルダー部13はタイヤ幅W10より側方に突
出していない。また、図示しないが、ラグ12はその延在
方向における任意位置の直交断面上で踏面12cが滑らか
に湾曲した曲線を形成するようになっており、更にその
踏面12cは前記断面上に形成される曲線の端部が所定半
径(例えば半径1〜2mm)となるようタイヤ周方向両端
部が丸みを帯びた形状となっている。なお、本発明にお
いてトレッドパターンがこの例のものに限定されないこ
とはいうまでもない。
【0013】本実施例では、ラグ12の最外端12bがタイ
ヤ幅W10より軸方向内方に配置されるとともに、トレッ
ド11の中央部からその最外端12bまで実質的にラグ高さ
が漸減されており、さらにそのラグ12の踏面12cが断面
上で滑らかに湾曲する曲線を有する形状となっているか
ら、特にショルダー部13の接地圧が低圧となる。したが
って、畑の畦間を走行する際、野菜移植機車両が跨いで
いる畦又はそれに隣接する畦にかけられたビニールシー
トをショルダー部13で土中に踏み込んで破損しまうのを
防止できる。また、ショルダー部13がタイヤ幅W10より
外側方に突出していないから、ショルダー部13でビニー
ルシートを引っ掛けたりし難い。
【0014】特に、本実施例では、ラグ12の踏面12cの
タイヤ周方向両端のエッヂを丸めた形状にしていること
により、ショルダー部13によるビニールシートの破損が
より生じ難くなり、引っ掛かりもより少なくなる。次
に、本実施例のタイヤと図3に示した従来のタイヤとを
下表に示す諸元で作製し、これらを実装試験により比較
したので、その試験の内容と結果について説明する。
【0015】この試験は、ビニールシートをかけた畦に
レタスの苗を移植する野菜移植作業を、試験機である歩
行型野菜移植機により行なうもので、移植機車両の運転
操作を含む実作業は実際に野菜を生産されている農家の
方にお願いした。また、実施例のタイヤのサイズは AGS
3.00-12 で、適用リムが1.85×12DCのものであり、こ
れに2.4kg/cm2 の内圧を与えた。(以下、余白) 試験の結果、従来品では上述したビニールシートの破損
や引っ掛かりといった問題が頻発したのに対し、本実施
例のタイヤでは、タイヤが少々ビニールシート上を踏ん
でもシートが破損したり畦を壊したりすることがなく、
ビニールシートがタイヤに引っ掛かって所定位置からず
れてしまうこともなかった。
【0016】したがって、野菜移植機車両用による移植
作業中にビニールシートの開口部が所定位置からずれて
しまうといったがなく、作業が順調に行われた。また、
実作業を行った農家の方から、移植作業時における野菜
移植機車両の走行のふらつきやトラクション性能の不足
は特に感じられず、作業が非常に楽になったとの感想を
得た。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、パターンネガティブ比
が70〜80%になる略ハの字状のラグを形成するとと
もに、該ラグの最外端をタイヤ幅より内方に配置し、ト
レッドの中央部からその最外端まで実質的にラグ高さを
漸減させ、さらにラグ断面上で滑らかに湾曲する曲線を
有する踏面形状としているので、特にショルダー部の接
地圧を低圧化し、ショルダー部がタイヤ幅より側方に突
出しないようにして、畦にかけられたビニールシートを
ショルダー部で土中に踏み込んで破損したり引っ掛けた
りし難くすることができる。その結果、畦にかけられた
ビニールシートの破損や位置ずれを有効に防止すること
のできる野菜移植機車両用空気入りタイヤを提供するこ
とができる。
【0018】さらに、周方向両端のエッヂを丸めた踏面
形状にすれば、上述の効果をより顕著にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る野菜移植機車両用空気入りタイヤ
の一実施例を示すそのトレッドの踏面展開図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】従来例の野菜移植機車両用空気入りタイヤを示
す断面図である。
【符号の説明】
10 野菜移植機車両用空気入りタイヤ 11 トレッド 12 ラグ 12b 最外端 12c 踏面 13 ショルダー部 H12 ラグ高さ W10 タイヤ幅 W12 ラグ幅

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビニールシートをかけた畑内の畦を跨いで
    走行し、ビニールシートに設けられた野菜移植用の開口
    部を通して畦上に野菜を移植する野菜移植機車両に装着
    される空気入りタイヤであって、 所定硬度のトレッドゴムによってパターンネガティブ比
    70〜80%になるようタイヤ表面より突出する略ハの
    字状のラグが形成され、 該ラグが、トレッド中央部付近からタイヤ幅より幅方向
    内側に位置する最外端までラグ高さを実質的に漸減する
    よう延在するとともに、該延在方向における任意位置の
    直交断面上で滑らかに湾曲した曲線を形成する踏面形状
    を有することを特徴とする野菜移植機車両用空気入りタ
    イヤ。
  2. 【請求項2】前記ラグの踏面が、前記断面上に形成され
    る曲線の端部が所定半径となるよう丸みを帯びた端部形
    状を有することを特徴とする請求項1記載の野菜移植機
    車両用空気入りタイヤ。
JP14584393A 1993-06-17 1993-06-17 野菜移植機車両用空気入りタイヤ Pending JPH071903A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6260594B1 (en) * 1997-09-22 2001-07-17 The Goodyear Tire & Rubber Company Industrial service pneumatic tire
JP2012188077A (ja) * 2011-03-14 2012-10-04 Bridgestone Corp ラグ付きタイヤ
US20160068025A1 (en) * 2013-05-28 2016-03-10 Bridgestone Corporation Pneumatic radial tire for agricultural vehicle

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