JPH0510599Y2 - - Google Patents

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JPH0510599Y2
JPH0510599Y2 JP1987182458U JP18245887U JPH0510599Y2 JP H0510599 Y2 JPH0510599 Y2 JP H0510599Y2 JP 1987182458 U JP1987182458 U JP 1987182458U JP 18245887 U JP18245887 U JP 18245887U JP H0510599 Y2 JPH0510599 Y2 JP H0510599Y2
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ridges
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、圃場のロータリ耕耘及び複数の畝
の整形を行うとともに畝及び畝溝にマルチフイル
ムを被覆し、さらに、畝溝を被覆したマルチフイ
ルム上に覆土を行うマルチフイルム被覆装置に関
するものである。
従来の技術 従来、圃場をロータリを耕耘するロータリ耕耘
部と、畝を整形する畝整形器と、整形した畝及び
畝溝にマルチフイルムを被覆するマルチフイルム
被覆部と、ロータリ耕耘された土の一部を一旦揚
土した後に畝溝を被覆したマルチフイルム上に間
欠的に落下させてマルチフイルムを覆土固定する
覆土部とを備えた作業機があり、その代表的なも
のとしては、特公昭62−5565号公報、実開昭61−
115049号公報、実開昭61−136857号公報等に記載
されたものがある。なお、このような作業機にお
いては、畝溝の底面に凹凸をつけるための土寄せ
板を備えているものがあり、この凹凸の上からマ
ルチフイルムを被覆し、マルチフイルムを覆土固
定する土をマルチフイルム上の凹部内に入り込ま
せることによつて覆土固定用の土が雨や風によつ
て流失することを防止している。
このような作業機による作業としては、圃場全
体をマルチフイルムで被覆する全面マルチ作業が
一般的であり、この全面マルチ作業を行う場合に
は、ロータリ耕耘部や畝整形器に対してマルチフ
イルム被覆部や覆土部を左右方向に回動させて固
定している。そして、第6図に示すように、一回
の作業行程で畝整形器により二条の畝(A,B又
はA′,B′等)を整形し、今回の作業行程で整形
した一方の畝Aと前回の作業行程で整形した一方
の畝B′とにマルチフイルム20を被覆し、今回
の作業行程で被覆するマルチフイルム20の端部
を前回の作業行程で被覆したマルチフイルム2
0′の端部を重ねている。
ここで、全面マルチ作業が行われた圃場で栽培
される野菜等に対しては、植付けから収穫に至る
までの間に害虫駆除や病気防止のための薬液散布
を10回以上行うことが一般的である。そして、こ
の薬液散布作業は、薬液散布を行う防除機(ブー
ムスプレーヤ)をトラクタに連結し、このトラク
タを圃場内を走行させることにより行つている。
このため、圃場内にはマルチフイルムにより被覆
されていない部分を畝と平行に設け、この部分を
トラクタの走行通路とする必要がある。
このようなトラクタの走行通路を設ける方法と
しては、第7図に示すように、まず、圃場の端部
から一定距離の間は畝と畝溝との全体を覆う全面
マルチ作業を行う(第7図I)。全面マルチ作業
を一定距離行つた後、畝整形器等に対して左右方
向に回動させていたマルチフイルム被覆部等を畝
整形器等と同一直線上に位置するように回動して
固定し、二条の畝D,Eを整形するとともにこれ
らの畝D,Eにマルチフイルムを被覆する独立マ
ルチ作業を行う(第7図)。このとき、マルチ
フイルムが被覆されていなかつた隣接する畝Bが
作業機を連結牽引するトラクタの車輪によつて踏
みつぶされ、この部分Yが薬液散布作業時におけ
るトラクタの片側の車輪の走行通路となる。つい
で、再びマルチフイルム被覆部等を畝整形器等に
対して左右方向に回動させて固定し、全面マルチ
作業を再開する(第7図)。このとき、全面マ
ルチ作業を再開する位置と前回の単独マルチ作業
の側縁との間に所定幅の非耕耘部分Y′を設け、
この部分Y′が薬液散布作業時におけるトラクタ
の他の片側の車輪の走行通路となる。なお、全面
マルチ作業が行われる一定の距離は、ブームスプ
レーヤの届く範囲に定められている。
つぎに、畝整形器が二条の畝(B,A又はB′,
A′等)及び畝の外側の畝溝(b,a又はb′,
a′等)と畝の中央部の畝溝(c又はc′等)との三
条の畝溝を整形する場合、畝溝の底面に凹凸を付
けるための土寄せ板は、畝の外側の畝溝(b,a
又はb′,a′等)内に位置するように一対設けられ
ていることが一般的である。全面マルチ作業を行
う場合の中央部の畝溝(c又はc′等)において
は、前回の作業行程時において平坦な畝溝の底面
を被覆したマルチフイルム20′上に覆土用の土
が間欠的に落下されており、今回の作業行程時に
おいてこのマルチフイルム20′に重ねられるマ
ルチフイルム20の下面側は凹凸状となる。した
がつて、畝溝c′においてもマルチフイルム20上
に落下された覆土固定用の土がマルチフイルム2
0上の凹部内に入り込み、この覆土固定用の土が
雨や風により流失することが防止される。
考案が解決しようとする問題点 第7図に示したように畝整形器に対してマル
チフイルム被覆部等を同一直線上に位置させて単
独マルチ作業を行つた場合、中央部の畝溝におい
ては、平坦な畝溝の底面上にマルチフイルムが被
覆され、その上に覆土固定用の土が間欠的に落下
されるのみである。このため、中央部の畝溝を被
覆したマルチフイルム上に落下された覆土固定用
の土が雨や風によつて流失し易く、マルチフイル
ムが剥離される原因となつている。
一方、土寄せ板を各畝溝に対応させて三個設け
れば、第7図に示したような単独マルチ作業を
行う場合にも各畝溝の底面に凹凸が形成され、こ
れらの畝溝を覆つたマルチフイルム上に落下され
た覆土固定用の土の流失が防止される。
しかし、土寄せ板を各畝に対応させて三個設け
た状態で全面マルチ作業を行うと、中央部の畝溝
(c又はc′等)の底面にも凹凸が形成されること
となる。すると、前回の作業行程で被覆されるマ
ルチフイルム20′の下面側が凹凸状となり、マ
ルチフイルム20′上の凹部内に覆土固定用の土
が入り込む。したがつて、今回の作業行程でマル
チフイルム20′上に重ねられるマルチフイルム
20の底面側が平坦になり、このマルチフイルム
20上に落下された覆土固定用の土が雨や風によ
つて流失し易い状態となる。
このため、土寄せ板を外側の畝溝に対応させて
一対設けた場合には、第7図で示すように単独
マルチ作業を行つた際の中央部の畝溝におけるマ
ルチフイルムの覆土固定状態が不完全となり、マ
ルチフイルムが剥離され易くなる。また、土寄せ
板を各畝溝に対応させて三個設けた場合には、第
7図Iやに示す状態で全面マルチ作業を行つた
際の畝溝におけるマルチフイルムの覆土固定状態
が一つの畝溝おきに不完全となり、マルチフイル
ムが剥離され易くなる。
問題点を解決するための手段 ロータリ耕耘部と左右一対の畝整形器とマルチ
フイルム被覆部と覆土部とを有する作業機を移動
農機の後部に連結し、マルチフイルム被覆部と覆
土部をロータリ耕耘部及び畝整形器に対して左右
方向に移動自在及び任意位置固定自在に設ける。
畝整形器により整形される二条の畝の外側の畝溝
の底面の土をすくいながら進行するとともに所定
のタイミングで上昇する一対の土寄せ体を設け、
二条の畝の中央部の畝溝の底面の土をすくいなが
ら進行するとともに所定のタイミングで上昇する
中間土寄せ体を着脱自在に設ける。
作 用 マルチフイルム被覆部と覆土部とをロータリ耕
耘部及び畝整形器に対して左右方向に移動させて
全面マルチ作業を行う場合は、一対の土寄せ体に
より畝の外側の畝溝の底面に凹凸をつける。マル
チフイルム被覆部と覆土部とをロータリ耕耘部及
び畝整形器に対して同一直線上に位置させて単独
マルチ作業に切り換えた場合には中間土寄せ体を
取付け、畝の外側の畝溝の底面と畝の中央部の畝
溝の底面とに凹凸をつける。再び全面マルチ作業
に切り換えた場合は、中間土寄せ体を取外す。
実施例 この考案の一実施例を第1図ないし第5図に基
づいて説明する。なお、第6図及び第7図におい
て説明した部分と同一部分は同一符号で示し、説
明も省略する。移動農機であるトラクタ1の後部
には二点ヒツチ2により支持されるとともにリフ
トアーム3により昇降される作業機4が連結され
ている。この作業機4には、まず、最前部に位置
して前記トラクタ1からの駆動力により回転する
ロータリ耕耘部5が設けられ、ロータリ耕耘部5
の上方には前後方向に延出する調整フレーム6が
設けられている。前記調整フレーム6の後部には
取付金具7が取付けらけれ、この取付金具7には
略T字形をしたツールバー8が上下方向位置調節
自在及び前後方向位置調節自在に取付けられてい
る。そして、前記ツールバー8における前記作業
機4の進行方向と直交する左右方向水平向きの軸
心を有する水平バー部には左右一対の畝整形器9
とこれらの畝整形器9により整形された畝の上面
部を鎮圧する鎮圧ローラ10とが取付けられてい
る。なお、前記畝整形器9はそれぞれ左右方向に
位置調節自在な左右一対の整形板11,12によ
り構成されている。
つぎに、前記作業機4には、前記ロータリ耕耘
部5からの駆動力により駆動されるとともに前記
ロータリ耕耘部5により耕耘された土の一部を上
方に向けて揚土する揚土ベルト13、揚土ベルト
13により揚土された土を収納するホツパー14
及びホツパー14の底面部に形成された土排出口
15に臨んで設けられた三個のシユータ16等か
らなる覆土部17が設けられている。なお、この
覆土部17は、前記ツールバー8の垂直バー部を
支点として左右方向回動自在及び任意位置固定自
在に設けられている。また、前記覆土部17の支
柱18には後方に延出するステイ19が固定さ
れ、このステイ19には、ロール状に巻回された
マルチフイルム20を支持する支持杆21及び前
記畝整形器9により整形された畝及び畝溝を被覆
した前記マルチフイルム20を畝溝内において踏
圧する三個の踏圧輪22等からなるマルチフイル
ム被覆部23が設けられている。
前記ホツパー14には支点24を中心として回
動自在なステイ25が取付けられ、このステイ2
5の下端部には前記土排出口15を開閉するシヤ
ツター26が固定されている。さらに、前記ステ
イ25には前記シヤツター26を閉止方向に付勢
するスプリング27の一端が係止されている。ま
た、前記ホツパー14には支点28を中心として
回動自在なレバー29が取付けられており、この
レバー29の一端には鎖30を介して前記シヤツ
ター26が連結され、レバー29の他端にはアウ
タワイヤ31内に挿通されたインナワイヤ32の
一端が連結されている。なお、前記ホツパー14
には前記アウタワイヤ31の一端を固定するワイ
ヤ受け33が固定されている。
つぎに、外側の前記畝整形板11の外側面には
外方に突出するピン34が固定され、このピン3
4には、ピン34の軸心回りに回動自在にステイ
35が取付けられ、さらにワイヤ受けステイ36
が固定されている。前記ステイ35の先端部には
土寄せ体である土寄せ板37が固定され、ステイ
35とワイヤ受けステイ36との間には土寄せ板
37を下向きに付勢するスプリング38が張設さ
れている。さらに、前記ステイ35にはアウタワ
イヤ39内に挿通されたインナワイヤ40の一端
が連結され、このアウタワイヤ39の一端を固定
するワイヤ受41が前記ワイヤ受けステイ36に
固定されている。
また、左右一対の前記土寄せ板37の上部には
上方に延出するステイ43が固定され、これらの
ステイ43に着脱自在にブラケツト44が連結さ
れている。このブラケツト44は前記ステイ43
にピン45とRピン46とにより連結される一対
の連結片47とこれらの連結片47同士を連結す
る水平バー部48とからなり、水平バー部48の
略中央部には前記土寄せ体37と同一形状の中間
土寄せ体である中間土寄せ板49が固定されてい
る。
つぎに、前記トラクタ1の車輪ケース50には
ボルト51により保持金具52が固定されてい
る。この保持金具52にはアウタワイヤ53内に
挿通されたイナンワイヤ54の一端を連結するス
テイ55が固定され、さらに、レバー56がピン
57を支点として回動自在に連結されている。前
記レバー56にはガイド板58と前記アウタワイ
ヤ53の一端を固定するワイヤ受け59とが固定
され、レバー58の先端部と前記リフトアーム3
との間には鎖スプリング60が連結されている。
また、前記トラクタ1の車輪61のデイスク62
には、車輪63を中心とする同心円上に所定の等
間隔をもつて複数個の突起物64がナツト65に
より固定されている。
ここで、前記アウタワイヤ53の他端と前記ア
ウタワイヤ39の他端と前記アウタワイヤ31の
他端とはそれぞれワイヤ分岐部66に固定され、
さらに、このワイヤ分岐部66において、前記イ
ンナワイヤ54の他端と前記インナワイヤ40の
他端と前記インナワイヤ32の他端とが分岐連結
されている。
このような構成において、まず、第7図にお
いて説明したように、畝整形器9等に対して覆土
部17やマルチフイルム被覆部23を同一直線上
に配置し、二状の畝D,Eを整形するとともに整
形した畝D,Eにマルチフイルム20を被覆する
単独マルチ作業について説明する。なお、この単
独マルチ作業を行う場合は、中間土寄せ体49を
固定したブラケツト44を作業機4に連結してお
く。
作業機4を連結したトラクタ1を走行させる
と、ロータリ耕耘部5が圃場を耕耘し、畝整形器
9が二状の畝D,Eを整形し、畝D,E及び畝溝
d,e,fにマルチフイルム20が被覆される。
また、耕耘された土の一部が揚土ベルト13によ
り揚土されてホツパー14内に収納され、ホツパ
ー14内に収納された土はシヤツター26が所定
のタイミングで開いた際にシユータ16により案
内されてマルチフイルム20が被覆された畝溝
d,e,f上に間欠的に落下される。さらに、畝
溝内に位置する土寄せ板37と中間土寄せ板49
とはスプリング38により下向きに付勢されて畝
溝d,e,fの底面に食い込み、底面の土を前方
にすくいながら作業機4と一体的に進行する。そ
して、土寄せ板37及び中間土寄せ板49はイン
ナーワイヤー40に引つ張られて所定のタイミン
グで上方に回動し、このとき、土寄せ板37及び
中間土寄せ板49によりすくわれて前方に移動し
ていた土の移動が停止され、畝溝d,e,fの底
面上には土寄せ板37及び中間土寄せ板49によ
りすくわれて移動していた土が山盛り状に残され
て凸部が形成される。
したがつて、全ての畝溝d,e,fの底面が凹
凸状となり、この凹凸状となつた畝溝d,e,f
にマルチフイルム20が被覆されるとともにその
上から覆土固定用の土が落下するため、落下した
覆土固定用の土はマルチフイルム20上の凹部内
に入り込み、雨や風による流失が防止される。そ
して、単独マルチ作業を行つた際の各畝溝d,
e,fにおけるマルチフイルム20の覆土固定が
完全に行われ、マルチフイルム20の剥離が確実
に防止される。
なお、所定のタイミングでのシヤツター26の
開閉及び所定のタイミングでの土寄せ板37及び
中間土寄せ板49の上方への回動について説明す
ると、まず、トラクタ1の車輪61の回転に伴つ
て突起物64が所定のタイミングでガイド板58
に当り、レバー56はピン57を支点として上方
(矢印g方向)に回動する。これにより、ステイ
55とワイヤ受け59との間隔が大きくなり、相
対的にインナワイヤ54が矢印h方向に引つ張ら
れた状態となる。すると、インナワイヤ32が矢
印i方向に引つ張られてレバー29が支点28回
りに矢印j方向に回動してシヤツター26が開
き、ホツパー14内に収納された土はシユータ1
6に案内されて畝溝を被覆したマルチフイルム2
0上に落下される。また、同時に、インナワイヤ
40が矢印k方向に引つ張られてステイ35がピ
ン34の軸心回りに上方に回動し、土寄せ板37
及び中間土寄せ板49か地面から離反する。な
お、シヤツター26の開閉及び土寄せ板37及び
中間土寄せ板49の上方への回動は車輪61の一
回転につき突起物64の個数に応じて複数回行わ
れる。
つぎに、第7図I,において説明したよう
に、畝整形器9等に対して覆土部17やマルチフ
イルム被覆部23を左右方向に回動して作業を行
う全面マルチ作業について説明する。なお、この
全面マルチ作業を行う場合は、中間土寄せ体49
を固定したブラケツト44を作業機4から取外し
ておく(第5図)。
この全面マルチ作業においては畝整形器9によ
り一回の作業行程で二条の畝(例えばA,B)が
整形され、今回の作業で整形された一方の畝Aと
前回の作業行程で整形された一方の畝B′及び畝
溝c,a,c′にマルチフイルム20が被覆され
る。そして、各畝溝c,a,c′を被覆したマルチ
フイルム20上に覆土固定用の土が間欠的に落下
される。まお、畝溝c′においては、前回の作業行
程で被覆されたマルチフイルム20′及びその上
に落下された覆土固定用の土の上からマルチフイ
ルム20が被覆される。一方、土寄せ板37によ
る畝溝底面への凸部の形成は畝整形器9の外側の
畝溝a,bにおいてのみ行われる。
ここで、畝溝aにおいては、土寄せ板37によ
り凸部が形成されるために畝溝aの底面が凹凸状
となり、この凹凸状となつた底面にマルチフイル
ム20が被覆され、その上から覆土固定用の土が
間欠的に落下されるため、落下した覆土固定用の
土がマルチフイルム20上に凹部内に入り込む。
したがつて、マルチフイルム20上に落下した覆
土固定用の土が雨や風により流失することが防止
される。
畝溝c′においては、前回の作業行程で平坦な畝
溝c′の底面にマルチフイルム20′が被覆され、
その上にホツパー14からの土が間欠的に落下さ
れている。このため、今回の作業行程でマルチフ
イルム20′の上からマルチフイルム20を被覆
する場合、マルチフイルム20の下面側が凹凸状
となつている。したがつて、今回の作業でホツパ
ー14から落下された覆土固定用の土はマルチフ
イルム20の上の凹部に入り込むこととなり、マ
ルチフイルム20上に落下された覆土固定用の土
が雨や風により流失することが防止される。
畝溝cにおいては、平坦な底面上にマルチフイ
ルム20が被覆され、その上にホツパー14から
の覆土固定用の土が間欠的に落下される。しか
し、この畝溝cは次回の作業行程でマルチフイル
ムにより被覆され、そのマルチフイルムの上にホ
ツパー14からの土が落下されるものであり、こ
の畝溝cにおいても畝溝c′の場合と同様に、次回
の作業行程でマルチフイルム上に落下された覆土
固定用の土が雨や風により流失することが防止さ
れる。
したがつて、全面マルチ作業を行つた場合、全
ての畝溝におけるマルチフイルム20の覆土固定
状態が完全なものとなり、マルチフイルム20の
剥離が確実に防止される。
考案の効果 この考案は、上述のように畝整形器が整形する
二状の畝の外側の畝溝内に位置する一対の土寄せ
体を設けるとともに畝の中央部の畝溝内に位置す
る中間土寄せ体を着脱自在に設けたことにより、
畝整形器に対してマルチフイルム被覆部と覆土部
とを同一直線上に配置して単独マルチ作業を行う
場合においては、中間土寄せ体を取付けることに
よつて全ての畝溝の底面を凹凸状とすることがで
き、このため、畝溝を被覆したマルチフイルム上
に落下させた覆土固定用の土が雨や風によつて流
失することを防止することができ、また、畝整形
器に対してマルチフイルム被覆部と覆土部とを左
右方向に移動させて全面マルチ作業を行う場合
は、中間土寄せ体を取外すことによつて全ての畝
溝を覆うマルチフイルムの下面側を凹凸状にする
ことができ、これによつて、畝溝を被覆したマル
チフイルム上に落下させた覆土固定用の土が雨や
風によつて流失することを防止することができ、
したがつて、単独マルチ作業の場合でも全面マル
チ作業の場合でも全ての畝溝におけるマルチフイ
ルムの覆土固定を確実にしてマルチフイルムの剥
離を防止することができ、さらに、マルチフイル
ムの上面側にできた凹部に雨水をせきとめ、圃場
内への浸透を促進して作物の成育向上を図ること
ができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第1
図は側面図、第2図はシヤツターが開放され及び
土寄せ板と中間土寄せ板とが上方に回動した状態
を示す側面図、第3図はトラクタの車輪の一部を
断面にして示す背面図、第4図は単独マルチ作業
の作業状態を示す斜視図、第5図は全面マルチ作
業の作業状態を示す斜視図、第6図は全面マルチ
作業の手順を示す説明図、第7図は全面マルチ作
業と単独マルチ作業とを切り換えて行う必要性に
ついての説明図である。 1……トラクタ(移動農機)、4……作業機、
5……ロータリ耕耘部、9……畝整形器、17…
…覆土部、20……マルチフイルム、23……マ
ルチフイルム被覆部、37……土寄せ板(土寄せ
体)、49……中間土寄せ板(中間土寄せ体)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ロータリ耕耘部と左右一対の畝整形器とこれら
    の畝整形器により整形された畝及び畝溝にマルチ
    フイルムを被覆するマルチフイルム被覆部とロー
    タリ耕耘された土の一部を畝溝を被覆した前記マ
    ルチフイルム上に覆土する覆土部とを有する作業
    機を移動農機の後部に連結し、前記マルチフイル
    ム被覆部と前記覆土部とを前記ロータリ耕耘部及
    び前記畝整形器に対して左右方向に移動自在及び
    任意位置固定自在に設け、前記畝整形器により整
    形される二条の畝の外側の畝溝の底面の土をすく
    いながら進行するとともに所定のタイミングで上
    昇する一対の土寄せ体を設け、前記二条の畝の中
    央部の畝溝の底面の土をすくいながら進行すると
    ともに所定のタイミングで上昇する中間土寄せ体
    を着脱自在に設けたことを特徴とするマルチフイ
    ルム被覆装置。
JP1987182458U 1987-11-30 1987-11-30 Expired - Lifetime JPH0510599Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61192230A (ja) * 1985-02-22 1986-08-26 井関農機株式会社 マルチフイルム敷設装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61192230A (ja) * 1985-02-22 1986-08-26 井関農機株式会社 マルチフイルム敷設装置

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