JP5675267B2 - ディスペンサーの運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスペンサーの運転方法に関し、更に詳しくは、消費電力を大幅に削減できると共に、飲料水を確実且つ十分に冷却できるディスペンサーの運転方法に関する。
飲食業において、ビール、ウーロン茶等の飲料水は、ディスペンサーで十分に冷却された状態で客に提供される。
このようなディスペンサーとしては、箱状の機体内に水槽を装設し、その水槽内に、コンプレッサーを用いた冷却手段が配設され、且つ水槽内の水を撹拌する撹拌機が設けられたものが知られている(例えば、特許文献1〜6参照)。
ところで、これらのディスペンサーの運転方法においては、一般に撹拌機が常に運転している。このため、消費電力が大きくなる欠点がある。
これらの中で、清涼飲料を汲み出す場合は、撹拌機を通常の速度で回転させ、清涼飲料の汲み出しが無い場合は、撹拌機がゆっくり回転されるようにする運転方法が知られている(特許文献7参照)。
特開2001−116417号公報 特開2001−122398号公報 特開2003−26292号公報 特開2003−97875号公報 特開2003−97876号公報 特開2003−97877号公報 特開2003−97874号公報
しかしながら、上記特許文献7記載の使用方法を含む従来のディスペンサーの運転方法においては、夜間等のディスペンサーの不稼動時であってもコンプレッサーを運転させているので、消費電力の大幅な削減とはならない。
また、かかるディスペンサーの不稼動時にコンプレッサー及び撹拌機の運転をOFFすると、消費電力は大幅に削減されるが、次に稼動使用する場合の製氷時に均一な氷が得られないという欠点がある。これでは、飲料水を十分に冷却できない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、消費電力を大幅に削減できると共に、飲料水を確実且つ十分に冷却できるディスペンサーの運転方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、ディスペンサーの稼動使用直前及び稼動使用直後に撹拌機の回転速度を低速度とした状態で一旦、製氷することにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、(1)、機体と、該機体に収容され冷却水が貯留された水槽と、該水槽に配設され、飲料水を流通させるための螺旋管と、冷却水を冷却するための冷媒蒸発管と、該冷媒蒸発管に圧縮冷媒を送るコンプレッサーと、冷却水を撹拌する撹拌機と、該撹拌機を駆動させる撹拌モーターと、螺旋管に連通され前記機体の前面に取付けられた注出ノズルと、を備えるディスペンサーの運転方法であって、撹拌機の回転速度が複数段階で切替え可能となっており、ディスペンサーの稼動使用開始直前に、前記コンプレッサー及び前記撹拌モーターをONにし、撹拌機の回転速度を低速度とした状態で前記冷媒蒸発管に沿って冷却水を製氷し、ディスペンサーの稼動使用終了直後に、前記撹拌機の回転速度を低速度とした状態で前記冷媒蒸発管に沿って冷却水を製氷し、その後、コンプレッサー及び前記撹拌モーターをOFFにするディスペンサーの運転方法に存する。
本発明は、(2)、ディスペンサーの稼動使用開始直前に、コンプレッサー及び撹拌モーターをONにし、撹拌機の回転速度を低速度とした状態で前記冷媒蒸発管に沿って冷却水を最大氷量幅に製氷し、ディスペンサーの稼動使用終了直後に、撹拌機の回転速度を低速度とした状態で冷媒蒸発管に沿って冷却水を最大氷量幅に製氷する上記(1)記載のディスペンサーの運転方法に存する。
本発明は、(3)ディスペンサーの稼動使用時における飲料水の注出時には、撹拌機の回転速度を高速度とし、ディスペンサーの稼動使用時における飲料水の待機時には、撹拌機の回転速度を低速度とする上記(1)又は(2)に記載のディスペンサーの運転方法に存する。
本発明は、(4)冷媒蒸発管に製氷センサーが設けられており、該製氷センサーによりディスペンサーの稼動使用時におけるコンプレッサーのON/OFFが制御されている上記(1)〜(3)のいずれか一つに記載のディスペンサーの運転方法に存する。
本発明は、(5)水槽が断熱材に覆われている上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載のディスペンサーの運転方法に存する。
本発明は、(6)水槽には蓋が取付けられており、蓋が断熱材からなる上記(1)〜(5)のいずれか一つに記載のディスペンサーの運転方法に存する。
本発明は、(7)コンプレッサー及び撹拌モーターのON/OFFがシーケンサーにより制御されている上記(1)〜(6)のいずれか一つに記載のディスペンサーの運転方法に存する。
本発明は、(8)撹拌モーターが、スピードコントローラーを介して、シーケンサーにより制御されており、撹拌機の回転速度の切替えが、スピードコントローラーによる通電量の調整により行われる上記(7)記載のディスペンサーの運転方法に存する。
本発明は、(9)機体の前面に接近センサーを更に備え、該接近センサーが、注出ノズルを操作する人を検出することでディスペンサーの稼動使用時における飲料水の注出時と判断してスピードコントローラーが撹拌機の回転速度を高速度とし、注出ノズルを操作する人を検出しないことでディスペンサーの稼動使用時における飲料水の待機時と判断してスピードコントローラーが撹拌機の回転速度を低速度とする上記(8)記載のディスペンサーの運転方法に存する。
本発明のディスペンサーの運転方法においては、ディスペンサーの不稼動時にコンプレッサー及び撹拌モーターを完全にOFFにすることで、消費電力を大幅に削減できる。
また、ディスペンサーの稼動使用直後、すなわちコンプレッサー及び撹拌モーターを完全にOFFにする前に、撹拌機の回転速度を低速度とした状態で冷媒蒸発管に沿って冷却水を一旦製氷することで均一な氷とし、ディスペンサーの稼動使用直前、コンプレッサー及び撹拌モーターをONにして撹拌機の回転速度を低速度とした状態で再び冷媒蒸発管に沿って冷却水を製氷することで、効率良く均一な氷が得られる。
したがって、本発明のディスペンサーの運転方法によれば、消費電力を大幅に削減できると共に、飲料水を確実且つ十分に冷却できる。
本発明のディスペンサーの運転方法においては、ディスペンサーの稼動使用直後に、冷却水を最大氷量幅に製氷すると、一定時間経過した後のディスペンサーの稼動使用直前の製氷において、立ち上がり負担が軽くなる。
また、ディスペンサーの稼動使用直前に、冷却水を最大氷量幅に製氷すると、稼動使用時の冷却水の冷却効率が高まる。
ここで、「最大氷量」とは、水槽内撹拌による冷却水の対流を確保し、螺旋管及び水槽と接触しない最大の氷量を意味する。
なお、「最大氷量幅」とは、その幅を意味する。
また、最大氷量幅が製氷センサーにより制御されている場合、最大氷量幅は、製氷センサーに基づいて決定される。
本発明のディスペンサーの運転方法においては、ディスペンサーの稼動使用時における飲料水の注出時には、撹拌機の回転速度を高速度とし、ディスペンサーの稼動使用時における飲料水の待機時には、撹拌機の回転速度を低速度とすることにより、消費電力をより削減できる。
なお、本発明において、高速度の回転速度とは、従来技術と同じ通常の回転速度を意味し、低速度の回転速度とは、通常よりも遅い回転速度を意味する。
本発明のディスペンサーの運転方法において、製氷センサーによりディスペンサーの稼動使用時におけるコンプレッサーのON/OFFが制御されていると、最大氷量幅よりも小さい場合は、製氷センサーがコンプレッサーをONにし、氷の幅が最大氷量幅である場合は、製氷センサーがコンプレッサーをOFFにすることになる。
このため、消費電力を更に削減できると共に、冷却水を確実に冷却できる。
本発明のディスペンサーの運転方法において、水槽が断熱材に覆われていると、冷却した温度を維持できるので、水槽内の氷が維持できると共に、消費電力を削減できる。
また、蓋が取付けられていると、冷却した温度をより維持することができ、蓋が断熱材からなるものであると、冷却した温度をより一層維持することができる。
本発明のディスペンサーの運転方法においては、コンプレッサー及び撹拌モーターのON/OFFがシーケンサーにより制御されている場合、タイマーにより、深夜等の非営業時間にはコンプレッサー及び撹拌モーターをOFFにし、営業時間に合わせて、営業時間前にコンプレッサー及び撹拌モーターをONにすることができる。
また、撹拌機の回転速度の切替えが、スピードコントローラーによる通電量の調整により行われる場合、切替えを簡便に行うことができる。
さらに、接近センサーにより、状況に応じて撹拌機の回転速度を切替えるようになっている場合、消費電力をより一層効率良く低減できる。
図1は、本実施形態に係るディスペンサーの運転方法の対象となるディスペンサーの一例を示す概略図である。 図2(a)は、本実施形態に係るディスペンサーの運転方法の対象となるディスペンサーの正面図である。 図2(b)は、本実施形態に係るディスペンサーの運転方法の対象となるディスペンサーの上面図である。 図3は、本実施形態に係るディスペンサーの運転方法のサイクルを示すフローチャートである。 図4は、本実施形態に係るディスペンサーの運転方法における制御系統を示すフローチャートである。 図5は、本実施形態に係るディスペンサーの運転方法の対象となるディスペンサーの機体の他の例を示す断面図である。
以下、必要に応じて図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
まず、本実施形態に係るディスペンサーの運転方法の対象となるディスペンサーについて説明する。
図1は、本実施形態に係るディスペンサーの運転方法の対象となるディスペンサーの一例を示す概略図である。
図1に示すように、ディスペンサー100は、機体10と、該機体10に収容され冷却水Wが貯留された水槽1と、該水槽1に配設され、飲料水を流通させるための螺旋管2と、冷却水Wを冷却するための冷媒蒸発管3と、該冷媒蒸発管3に設けられた製氷センサー7と、冷媒蒸発管3に圧縮冷媒を送るコンプレッサー4と、冷却水Wを撹拌する撹拌機5と、該撹拌機5を駆動させる撹拌モーター6と、螺旋管2に連通され機体10の前面に取付けられた注出ノズル(図示しない)と、機体10の前面に設けられた接近センサー(図示しない)と、を備える。
ディスペンサー100において、機体10は、箱状となっており、水槽1が収容されている。また、水槽1には、冷却水Wが貯留されている。
螺旋管2は、水槽1の略中央に配置され、内部を飲料水が流通可能となっている。
なお、飲料水には、水のみならず、ウーロン茶、ビール、酎ハイ、ウイスキー、ソーダ等が含まれる。
飲料水は、螺旋管2を流通することにより、冷却水Wによって十分に冷却され、図示しない注出ノズルから注出されることになる。
撹拌機5は、螺旋管2の内側中央に配設されている。
そして、撹拌機5の駆動源である撹拌モーター6を駆動させる(ONにする)ことにより、水槽1に収容された冷却水Wが撹拌機5によって撹拌されることになる。
ここで、撹拌モーター6は、撹拌機5の回転速度が、2段階となるように切替え可能となっている。
なお、撹拌機5の回転速度を低速度とすることにより、消費電力を低減させることができる。
撹拌機5の低速度における回転数は、高速度における回転数の1/3〜1/2であることが好ましい。
例えば、高速度における回転数が、1000〜1400回/minである場合、低速度における回転数が、400〜700回/minであることが好ましい。
低速度における回転数が、遅すぎると、均一な形状の氷Rが得られず、冷却水Wを十分に冷却できない場合があり、速すぎると、消費電力を十分に低減できないことになる。
ディスペンサー100において、水槽1には、冷却水Wを冷却するための冷媒蒸発管3が配設され、且つ冷却水Wに浸漬されている。
冷媒蒸発管3においては、コンプレッサー4を駆動させる(ONにする)ことにより、圧縮冷媒が冷媒蒸発管3内を流通するようになっている。
これにより、冷媒蒸発管3に沿って冷却水Wが冷却され、更に冷却を続けることにより、冷媒蒸発管3に沿って冷却水Wが製氷され、所定の厚さの氷Rとなる。
なお、コンプレッサー4を停止させ、且つ外気の温度が高い場合、氷Rは、徐々に溶融することになる。
ディスペンサー100においては、冷媒蒸発管3に氷Rの厚さを検出する製氷センサー7が設けられている。この製氷センサー7の検出信号によりディスペンサー100の稼動使用時におけるコンプレッサー4のON/OFFが制御されている。
すなわち、氷Rの幅が最大氷量幅Hよりも小さい場合は、製氷センサーがコンプレッサーをONにし、氷Rの幅が最大氷量幅Hとなった場合は、製氷センサーがコンプレッサーをOFFにすることになる。これにより、消費電力を更に削減できると共に、冷却水を確実に冷却できる。
ここで、ディスペンサー100においては、製氷センサー7が一対の起動電極7aと、停止電極7bとからなり、これらの起動電極7a又は停止電極7bと、水槽1に設けられた図示しない電極との間を流れる電流を検出して検出信号を発信するようになっている。
例えば、冷媒蒸発管3側の起動電極7aと水槽1に設けられた電極との間に電流が流れる場合は、起動電極7aと水槽1に設けられた電極との間は水になっており、氷Rが形成されていないことを意味するので、コンプレッサー4にはONの検出信号が発せられる。なお、この場合、外側の停止電極7bと水槽1に設けられた電極との間にも当然電流が流れることになる。
また、外側の停止電極7bと水槽1に設けられた電極との間に電流が流れない場合は、外側の停止電極7bまで氷Rが形成されている(すなわち、最大氷量幅H)ことを意味するので、コンプレッサー4にはOFFの検出信号が発せられる。
なお、この場合、冷媒蒸発管3側の起動電極7aと水槽1に設けられた電極との間にも当然電流が流れないことになる。
図2(a)は、本実施形態に係るディスペンサーの運転方法の対象となるディスペンサーの正面図であり、図2(b)は、その上面図である。
図2(a)に示すように、ディスペンサー100は、機体10の前面に、注出ノズル11が取付けられている。
注出ノズル11は、上述した螺旋管2に連通されており、コック11aを操作することにより、注出ノズル口11bが開かれ、十分に冷却された飲料水が注出される。
また、ディスペンサー100は、機体10の前面の注出ノズル11の上方に、接近センサー12が設けられている。
なお、上述した撹拌モーター6は、接近センサー12の検出信号によりON/OFF制御される。
ここで、接近センサー12は、光通信用の高出力赤色LEDである発光素子と、高出力赤外LEDである受光素子と、からなり、図2(b)に示すように、発光素子から発射される赤外線が人等の障害物に当たることで反射して受光素子に入るようになっている。
すなわち、障害物がある場合は、撹拌モーター6に高速運転の信号が発せられ、障害物がない場合は、撹拌モーター6に低速運転の信号が発せられる。
次に、本実施係るディスペンサー100の運転方法について説明する。
図3は、本実施形態に係るディスペンサーの運転方法のサイクルを示すフローチャートである。
図3に示すように、本実施形態に係るディスペンサー100の運転方法は、ディスペンサー100の稼動使用直前S1、稼動使用時S2、稼動使用直後S3及び不稼動時に分けられる。なお、この順序で繰り返し運転される。
ディスペンサー100の稼動使用直前S1においては、まず、コンプレッサー4及び撹拌モーター6をONにする。そして、撹拌機5の回転速度を敢えて低速度とした状態で冷媒蒸発管3に沿って冷却水Wを最大氷量幅Hまで製氷する。
このとき、撹拌機5の回転速度が速すぎると、消費電力を十分に低減できない。
なお、稼動使用直前S1から稼動使用時S2までの時間は、例えば、後述する稼動使用直後S3に最大氷量幅Hとした後の不稼動時に氷が融解する量を算出し、算出した値に基づいて、稼動使用時S2までに最大氷量幅Hとなるように設定される。
具体的には、1時間以下で行われる。
ディスペンサー100の稼動使用時S2において、撹拌モーター6は、上述した接近センサー12に基づいて、飲料水の注出時に撹拌機5の回転速度を高速度とし、飲料水の待機時に撹拌機5の回転速度を低速度とする。
一方、コンプレッサー4は、上述した製氷センサー7に基づいて、氷Rの幅が最大氷量幅Hの場合にOFFとし、氷Rの幅が最大氷量幅Hよりも小さい場合にONとする。
ディスペンサー100の稼動使用直後S3においては、撹拌機5の回転速度を低速度とした状態で冷媒蒸発管3に沿って冷却水Wを最大氷量幅Hまで製氷する。
このため、均一な氷Rが形成される。
コンプレッサー4及び撹拌モーター6をOFFにする前に、敢えて一旦最大氷量幅Hに製氷することで、一定時間経過した後のディスペンサー100の稼動使用直前S1の製氷において、立ち上がりの負担が軽くなる。
また、ディスペンサー100の稼動使用直前S1に、コンプレッサー4及び撹拌モーター6をONにし撹拌機5の回転速度を低速度とした状態で、冷媒蒸発管3に沿って溶け出した冷却水を再度最大氷量幅Hまで製氷することで、均一な氷Rが形成される。
なお、この場合であっても、撹拌機5の回転速度が速すぎると、消費電力を十分に低減できない。
こうして稼動使用開始前に最大氷量幅Hとすることで、冷却された飲料水の注出量の安定が図られ、適切な能力を持ったディスペンサーの選定を行うことができる。
そして、製氷後の不稼動時においては、コンプレッサー4及び撹拌モーター6をOFFにする。
なお、その後は、上述したディスペンサー100の稼動使用直前S1において、再び、コンプレッサー4及び撹拌モーター6をONにし、冷却水Wを最大氷量幅Hまで製氷することになる。
本実施形態に係るディスペンサー100の運転方法においては、稼動使用時S2で且つ飲料水の注出時には、撹拌機5の回転速度を高速度とし、稼動使用時S2で且つ飲料水の待機時には、撹拌機5の回転速度を低速度とする。
これに加え、ディスペンサー100の不稼動時にコンプレッサー4及び撹拌モーター6を完全にOFFにすることで、消費電力を大幅に削減できる。
図4は、本実施形態に係るディスペンサーの運転方法における制御系統を示すフローチャートである。
図4に示すように、本実施形態に係るディスペンサー100の運転方法においては、コンプレッサー4及び撹拌モーター6のON/OFFがシーケンサーT1によって制御される。
ディスペンサー100の稼動使用直前S1においては、シーケンサーT1のON/OFF信号をコンプレッサー制御基盤T2が受信し、パワーリレーT3を介して、コンプレッサー4が駆動/停止される。
また、シーケンサーT1のON/OFF信号を撹拌モーター制御基盤T4が受信し、スピードコントローラーT5を介して、撹拌モーター6が駆動/停止される。
ディスペンサー100の稼動使用時S2においては、製氷センサー7による製氷開始指令又は製氷停止指令の検出信号をコンプレッサー制御基盤T2が受信し、パワーリレーT3を介して、コンプレッサー4が駆動/停止される。
また、接近センサー12においては、高速回転指令又は低速回転指令の検出信号をシーケンサーT1を介して、スピードコントローラーT5が受信し、スピードコントローラーT5の指令に基づいて、撹拌モーター6による撹拌機5の回転速度が高速度又は低速度とされる。例えば、接近センサー12が注出ノズルを操作する人を検出することで飲料水の注出時と判断した高速回転指令を、スピードコントローラーT5が受信し、撹拌モーター6による撹拌機5の回転速度が高速度とされ、接近センサー12が注出ノズルを操作する人を検出しないことで飲料水の待機時と判断した低速回転指令を、スピードコントローラーT5が受信し、撹拌モーター6による撹拌機5の回転速度が低速度とされる。
なお、回転速度の切替えは、スピードコントローラーT5による通電量の調整により行われる。
このため、切替えを簡便に行うことができる。
ディスペンサー100の稼動使用直後S3においては、製氷センサー7による製氷開始指令又は製氷停止指令の検出信号をコンプレッサー制御基盤T2が受信し、検出信号に基づく氷Rの状態の信号をシーケンサーT1が受信する。
そして、シーケンサーT1は、その信号に基づくON/OFF信号を、コンプレッサー制御基盤T2が受信し、パワーリレーT3を介して、コンプレッサー4が駆動/停止される。
また、シーケンサーT1のON/OFF信号を撹拌モーター制御基盤T4が受信し、スピードコントローラーT5を介して、撹拌モーター6が駆動/停止される。
ここで、シーケンサーT1は、カレンダー機能を備える。
これにより、例えば、飲食店の定休日等も設定することが可能である。
また、ディスペンサー1には、シーケンサーT1の制御を解除する図示しないスイッチが設けられている。かかるスイッチを押すことにより、シーケンサーT1の制御が解除され、例えば、通常営業時間外での稼動使用を行うことが可能となる。
なお、シーケンサーT1の制御を解除した場合であっても、設定時間になると、自動的に本実施形態に係るディスペンサー100の運転方法に基づくシーケンサー制御に戻るようになっている。
本実施形態に係るディスペンサー100の運転方法においては、シーケンサーT1により制御されているので、タイマー等により、深夜等の非営業時間にはコンプレッサー4及び撹拌モーター6をOFFにし、営業時間に合わせて、営業時間前にコンプレッサー4及び撹拌モーター6をONにすることができる。
また、接近センサー12の指令により、状況に応じて撹拌機の回転速度を切替えるようになっている。
したがって、ディスペンサー100の運転方法によれば、消費電力を効率良く低減できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、本実施形態に係るディスペンサー100の運転方法において、撹拌モーター6は、撹拌機5の回転速度が2段階で切替え可能となっているが、3段階以上であってもよい。
また、回転速度の切替えは、スピードコントローラーT5による通電量の調整により行っているが、インバーター等であってもよい。
本実施形態に係るディスペンサー100の運転方法においては、シーケンサーT1によって制御しているが、入出力インターフェースと、記録手段であるRAM及びROMと、外部コンピューター等に対する通信手段と、ハードディスク等の内部記録部と、所定の外部記録媒体を用いるためのドライバとを有するCPU等を備えるコンピューターであってもよい。
本実施形態に係るディスペンサーの運転方法の対象となるディスペンサー100の機体の構造は、実施形態で示した構造に限定されない。
図5は、本実施形態に係るディスペンサーの運転方法の対象となるディスペンサーの機体の他の例を示す断面図である。
図5に示すように、機体20は、箱状となっており、水槽21が収容されている。また、水槽21には、冷却水Wが貯留されている。
水槽21は、少なくとも側面と底面とが断熱材21bに覆われている。このため、冷却した温度を維持できるので、コンプレッサーの稼働時間を低減させることができる。
また、水槽21には、蓋21aが取付けられている。かかる蓋21aも断熱材からなっている。
ここで、断熱材からなる蓋21a及び断熱材21bの材質は特に限定されないが、例えば、発泡ウレタン等が用いられる。
上述したディスペンサーの運転方法においては、水槽21が断熱材21bにより覆われており、且つ断熱材からなる蓋21aが取付けられているため、冷却した温度を確実に維持することが可能となる。
本発明のディスペンサー100の運転方法は、例えば、飲食店における飲料水を冷却するディスペンサーとして好適に用いられる。
本発明のディスペンサー100の運転方法によれば、消費電力を大幅に削減できると共に、飲料水を確実且つ十分に冷却できる。
1,21・・・水槽
2・・・螺旋管
3・・・冷媒蒸発管
4・・・コンプレッサー
5・・・撹拌機
6・・・撹拌モーター
7・・・製氷センサー
7a・・・起動電極
7b・・・停止電極
10,20・・・機体
11・・・注出ノズル
11a・・・コック
11b・・・注出ノズル口
12・・・接近センサー
21a・・・蓋
21b・・・断熱材
100・・・ディスペンサー
R・・・氷
S1・・・稼動使用直前
S2・・・稼動使用時
S3・・・稼動使用直後
T1・・・シーケンサー
T2・・・コンプレッサー制御基盤
T3・・・パワーリレー
T4・・・撹拌モーター制御基盤
T5・・・スピードコントローラー
W・・・冷却水

Claims (9)

  1. 機体と、
    該機体に収容され冷却水が貯留された水槽と、
    該水槽に配設され、飲料水を流通させるための螺旋管と、
    前記冷却水を冷却するための冷媒蒸発管と、
    該冷媒蒸発管に圧縮冷媒を送るコンプレッサーと、
    前記冷却水を撹拌する撹拌機と、
    該撹拌機を駆動させる撹拌モーターと、
    前記螺旋管に連通され前記機体の前面に取付けられた注出ノズルと、
    を備えるディスペンサーの運転方法であって、
    前記撹拌機の回転速度が複数段階で切替え可能となっており、
    前記ディスペンサーの稼動使用開始直前に、前記コンプレッサー及び前記撹拌モーターをONにし、前記撹拌機の回転速度を低速度とした状態で前記冷媒蒸発管に沿って冷却水を製氷し、
    前記ディスペンサーの稼動使用終了直後に、前記撹拌機の回転速度を低速度とした状態で前記冷媒蒸発管に沿って冷却水を製氷し、その後、前記コンプレッサー及び前記撹拌モーターをOFFにするディスペンサーの運転方法。
  2. 前記ディスペンサーの稼動使用開始直前に、前記コンプレッサー及び前記撹拌モーターをONにし、前記撹拌機の回転速度を低速度とした状態で前記冷媒蒸発管に沿って冷却水を最大氷量幅に製氷し、
    前記ディスペンサーの稼動使用終了直後に、前記撹拌機の回転速度を低速度とした状態で前記冷媒蒸発管に沿って冷却水を最大氷量幅に製氷する請求項1記載のディスペンサーの運転方法。
  3. 前記ディスペンサーの稼動使用時における前記飲料水の注出時には、前記撹拌機の回転速度を高速度とし、
    前記ディスペンサーの稼動使用時における前記飲料水の待機時には、前記撹拌機の回転速度を低速度とする請求項1又は2に記載のディスペンサーの運転方法。
  4. 前記冷媒蒸発管には製氷センサーが設けられており、
    該製氷センサーにより前記ディスペンサーの稼動使用時における前記コンプレッサーのON/OFFが制御されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のディスペンサーの運転方法。
  5. 前記水槽が断熱材に覆われている請求項1〜4のいずれか一項に記載のディスペンサーの運転方法。
  6. 前記水槽には蓋が取付けられており、
    前記蓋が断熱材からなる請求項1〜5のいずれか一項に記載のディスペンサーの運転方法。
  7. 前記コンプレッサー及び前記撹拌モーターのON/OFFがシーケンサーにより制御されている請求項1〜6のいずれか一項に記載のディスペンサーの運転方法。
  8. 前記撹拌モーターが、前記スピードコントローラーを介して、前記シーケンサーにより制御されており、
    前記撹拌機の回転速度の切替えが、前記スピードコントローラーによる通電量の調整により行われる請求項7記載のディスペンサーの運転方法。
  9. 前記機体の前面に接近センサーを更に備え、
    該接近センサーが、前記注出ノズルを操作する人を検出することで前記ディスペンサーの稼動使用時における前記飲料水の注出時と判断して前記スピードコントローラーが前記撹拌機の回転速度を高速度とし、前記注出ノズルを操作する人を検出しないことで前記ディスペンサーの稼動使用時における前記飲料水の待機時と判断して前記スピードコントローラーが前記撹拌機の回転速度を低速度とする請求項8記載のディスペンサーの運転方法。
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