JP6195744B2 - 液体ディスペンサ、及びそれを構成するコック操作部材、電力制御装置、液体ディスペンサ制御システム - Google Patents

液体ディスペンサ、及びそれを構成するコック操作部材、電力制御装置、液体ディスペンサ制御システム Download PDF

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Description

本発明は、ビールサーバなどの液体ディスペンサ、及びその構成部材に関する。
従来、ビールや清涼飲料などの飲料を低温に冷却し、コックを介してジョッキ等の容器に適量ずつ注ぎ出すようにした液体ディスペンサが利用されている。この液体ディスペンサは、冷却水を貯蔵する水槽と、水槽内に配置された冷媒蒸発管及び飲料管と、水槽内の冷却水を撹拌する撹拌装置と、冷凍ユニットとを備えている。
冷媒蒸発管の内側には、冷凍ユニットによって圧縮かつ冷却された冷媒が通過している。その冷媒が冷媒蒸発管の内側で蒸発することにより、冷媒蒸発管の外側周辺の冷却水が冷却され、さらには一部凍結する。
また、飲料管の内側には、外部から供給される飲料が通過している。この飲料は、飲料管の外側周辺の冷却水との熱交換により冷却された後、上記コックから注出される。
撹拌装置は、上記熱交換を効率的に行うために、水槽内の冷却水を撹拌するためのものである。
特許文献1及び2には、上記のような構成の液体ディスペンサに関して、消費電力を削減するための改良が提案されている。
すなわち、特許文献1に開示された技術は、液体ディスペンサに、撹拌装置(アジテータ)の駆動モータの作動を制御する制御回路として、通電量の少ない低速回転をさせる低速回路と、通電量の多い高速回転をさせる高速回路とを設け、さらに、機体の前面に近づく人を感知する接近センサを設けるものである。そして、同技術は、接近センサが機体前面に立ってコックを操作する人を感知すると、駆動モータの制御回路が高速回路に切り替わり、接近センサが人を感知しなくなると、駆動モータの制御回路が低速回路に切り替わるように制御することとしている。
また、特許文献2にも、特許文献1に開示された技術と類似する技術が開示されている。
一方、消費電力の削減を目的としたものではないが、コックの操作を検知するために、コックに検知スイッチを設けた技術が特許文献3に開示されている。
特開平2003−97874号公報(2003年4月3日公開) 特開平2012−86883号公報(2012年5月10日公開) 特開平2006−51988号公報(2006年2月23日公開)
特許文献1又は2に開示された技術では、接近センサによる感知、すなわち、機体の前面に人が近づいたことの感知を、飲料の注出操作が行われるものとみなして、撹拌装置の駆動モータの制御回路を高速回路に切り替えるという制御を行っていることになる。
しかしながら、機体の前面に人が近づくことは、必ずしも飲料の注出操作のためとはいえない。例えば、何らかの作業スペースや通路に面して液体ディスペンサの機体が配置されている場合には、飲料の注出操作ではなく、他の作業や通路の通過のために人が機体の前面に近づくことがある。
そのため、特許文献1又は2に開示された技術では、飲料の注出操作が行われないにもかかわらず、不必要に駆動モータの制御回路を高速回路に切り替えてしまうことがあり、消費電力の削減効果が十分ではないという問題がある。
なお、液体ディスペンサは狭い厨房内に設置されることが多いことから、上記のように何らかの作業スペースや通路に面して液体ディスペンサの機体が配置されている場合も多いため、上記の問題は決して軽視できないものである。
上記の問題を解決するためには、上記接近センサに代えて、上記特許文献3に開示されているように、コックの操作を検知するための検知スイッチをコックに設けるよう、特許文献1又は2に開示された液体ディスペンサを改造することも考えられる。
この改造は、液体ディスペンサにおけるコック周辺の構造を最初から設計し直すことを前提とすれば、採用し得るものではある。
しかしながら、上記改造は、コックに検知スイッチを設けるものであることから、複雑なものとなりがちである。そのため、上記改造は、既に店舗等において使用されている液体ディスペンサに対して施すには、好適とはいえない。また、上記改造は、新たに製造する液体ディスペンサに対して設計段階で施す場合においても、コック周辺の設計変更をできるだけ小さくしたいときなどには、好適とはいえない。なお、以下においては、前者の改造を前提として説明するが、本発明の効果は、前者の改造においてのみ発揮されるものではなく、後者の改造についても同様に発揮されるものである。
本発明は、以上の点を課題としてなされたものであり、その目的は、液体ディスペンサの消費電力の削減効果の向上を図るうえで必要となるコック操作の的確な検知を、既存の液体ディスペンサの構造に対してより簡単に施しうる改造により実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係るコック操作部材は、当該コック操作部材の動きを検知する検知手段と、上記検知手段による検知結果に応じた信号を外部へ出力する出力手段と、を備える。
上記コック操作部材は、液体ディスペンサのコックを操作するためのものであり、ユーザが手で握って操作するタイプのもの、コップ等の容器を押し当てて操作するタイプのものなど種々のタイプのものが考えられ、またその形状も、レバー状のもの、蛇口のハンドルのような形状のものなど種々のものが考えられる。
上記の構成では、コック操作部材に、当該コック操作部材の動きを検知する検知手段と、その検知結果に応じた信号を外部へ出力する出力手段とが備わっている。そのため、既存の液体ディスペンサに設けられているコックレバー等を、上記コック操作部材に取り替えるだけの簡単な改造により、コック操作の的確な検知を実現することができる。
なお、上記コック操作部材のコックへの取付構造は、ねじ込みなどの簡単に脱着できる構造であることが望ましい。
また、本発明に係るコック操作部材では、上記出力手段は、無線通信により上記信号を外部へ出力してもよい。
有線通信による出力手段としては電気配線が考えられるが、これを採用する場合には電気配線の取り回しが必要となるため、改造作業がやや複雑化したり、美観を損なったりするおそれがある。
これに対して、無線通信による出力手段であれば、上記のような問題を回避しやすい。
また、本発明に係るコック操作部材では、上記検知手段は、加速度センサ又はジャイロセンサからなってもよい。
検知手段はコック操作部材に内蔵されていることが望ましいが、上記の構成では、それが容易に実現できる。
また、本発明に係るコック操作部材は、上記検知手段による検知履歴に応じた表示を行う表示手段をさらに備えてもよい。
上記の構成では、検知履歴に応じた表示により液体ディスペンサから注出された液体の量などを推し量ることが可能となる。その結果、注出される液体の残量管理や発注計画などを的確に行うことができるようになる。なお、検知履歴としては、検知回数や検知されている期間の累積時間などが考えられる。
また、本発明に係る電力制御装置は、上記コック操作部材における上記出力手段からの信号を入力として受け付ける入力手段と、電力が入力される電力入力部と、電力を外部へ出力する電力出力部と、上記入力手段が受け付けた信号に基づいて、上記電力入力部に入力された電力を制御して上記電力出力部から出力させる電力制御手段と、を備える。
上記の構成では、液体ディスペンサに備えられる撹拌装置などへの電力供給経路に当該電力制御装置を介在させることにより、コック操作部材における検知手段の検知結果に応じて撹拌装置などへの電力供給を制御できるようになる。その結果、液体ディスペンサの消費電力の削減効果の向上を図ることができる。
撹拌装置などへの電力供給経路に当該電力制御装置を介在させるには、次のようにすればよい。電力供給配線の途中には、撹拌装置などの故障時の交換を容易にするために、コネクタを設けて当該電力供給配線を途中で切り離すことができるようになっている場合がある。この場合には、そのコネクタを切り離して、電力供給側のコネクタを上記電力入力部へ接続し、電力消費側のコネクタを上記電力出力部へ接続すればよい。また、電力供給配線の途中にコネクタが設けられていない場合でも、電力供給配線の途中を切断し、その電力供給側を上記電力入力部へ接続し、電力消費側を上記電力出力部へ接続すればよい。何れの場合も、改造作業は容易なものとなる。
また、本発明に係る液体ディスペンサ制御システムは、上記コック操作部材と、上記電力制御装置と、を備えて構成される。
また、液体ディスペンサ制御システムでは、上記出力手段と上記入力手段とは無線通信により上記信号の送受信を行うとともに、上記信号には予め定めた識別子データが含まれてもよい。
上記構成により、ビール注出口、コック、コックレバーが複数備わっている場合であっても、適切な制御が可能となる。
また、本発明に係る液体ディスペンサは、上記液体ディスペンサ制御システムと、熱交換媒体を貯蔵する貯蔵槽と、上記貯蔵槽内の熱交換媒体の熱量を制御する熱量制御装置と、上記貯蔵槽内を経て上記コックへと至る中空管と、上記貯蔵槽内の熱交換媒体を撹拌する撹拌装置とを備え、上記撹拌装置は、上記電力出力部から出力される電力により駆動される。
本発明では、コック操作部材に、当該コック操作部材の動きを検知する検知手段と、その検知結果に応じた信号を外部へ出力する出力手段とが備わっている。そのため、既存の液体ディスペンサに設けられているコックレバー等を、上記コック操作部材に取り替えるだけの簡単な改造により、コック操作の的確な検知を実現することができる。
すなわち、本発明は、液体ディスペンサの消費電力の削減効果の向上を図るうえで必要となるコック操作の的確な検知を、既存の液体ディスペンサの構造に対してより簡単に施しうる改造により実現することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係るビールディスペンサの構成を示す図である。 図1のビールディスペンサが備えるコックレバーの外観を示す斜視図である。 図2のコックレバーの傾き動作を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。 図1のビールディスペンサを制御するビールディスペンサ制御システムの構成を示すブロック図である。 図4のビールディスペンサ制御システムにおけるコックレバー基板側の処理の流れを示すフローチャートである。 図4のビールディスペンサ制御システムにおける電力制御基板側の処理の流れを示すフローチャートである。 図2のコックレバーが備える液晶ディスプレイの表示内容を示す平面図である。 本発明の実施形態2に係る複数のコックレバーを備えたビールディスペンサの構成を示す図である。 本発明の実施形態2に係る複数のビールディスペンサが互いに近傍に配置されている状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、本発明の液体ディスペンサの一形態であるビールディスペンサ(「ビールサーバ」と称されることもある。)について説明することとする。なお、ビールディスペンサは、一般には、温度が5℃以上、40℃以下である環境にて使用される。
ただし、本発明の液体ディスペンサはビールディスペンサに限るものではない。例えば、扱う液体としては、ビール以外に、飲料水、清涼飲料などであってもよい。また、ビールディスペンサは、対象物であるビールを冷却するためのものであるが、本発明の液体ディスペンサは、対象物を加熱や保温するためのものであってもよい。
また、本発明の各構成要件と本実施形態における各構成要素との対応関係は、次のとおりである。コック操作部材はコックレバー47に、検知手段は加速度センサ12に、出力手段は無線ユニット13に、表示手段は液晶ディスプレイ14に、入力手段は無線ユニット23に、電力制御手段は電力制御部22に、電力制御装置は電力制御基板2・2a・2bに、液体ディスペンサ制御システムはビールディスペンサ制御システム3に、熱交換媒体は冷却水に、貯蔵槽は水槽41に、熱量制御装置は冷凍ユニット42に、中空管はビール冷却管43に、液体ディスペンサはビールディスペンサ4・4a・4bにそれぞれ対応している。
〔実施形態1〕
本発明の第一実施形態について、図1〜図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
<ビールディスペンサの構成>
ビールディスペンサ4は、チューブ53を介して、ビールを貯蔵するビール樽51に接続されている。また、ビール樽51は、別のチューブ54を介して炭酸ガスボンベ52に接続されている。そして、ビール樽51に貯蔵されたビールは、炭酸ガスボンベ52から供給される炭酸ガスに押し出され、ビールディスペンサ4に供給される。
図1は、本実施形態に係るビールディスペンサ4の構成を示す図である。図1に示すように、ビールディスペンサ4は、コックレバー47と、本体部40とを備えている。そして、ビール樽51に貯蔵されたビールは、ビール供給口Pinを介して、ビールディスペンサ4に供給され、後述する冷却機構により冷却された後、ビール注出口Poutから注出されグラスBなどに注がれて、ビールディスペンサ4のユーザに提供される。ここで、コックレバー47は、ビール注出口Pout付近に設けられている。そして、ユーザは、コックレバー47を操作することにより、ビールディスペンサ4から注出されるビールの量を調節する。
(冷却機構)
ビールディスペンサ4は、その上段に、冷却水を貯蔵する水槽41を備えるとともに、水槽41の内部に螺旋状に設けられた蒸発管Pと、水槽41の下方に配置され、圧縮機や凝縮器、凝縮器を冷却する冷却ファンなどから構成される冷凍ユニット42を備えている。そして、冷媒が、冷凍ユニット42と、蒸発管Pとを循環しており、該冷媒は、蒸発管Pを通過する際に蒸発し、水槽41に貯蔵された冷却水を、熱交換により冷却する。
また、ビールディスペンサ4は、一端がビール供給口Pinに接続され、他端がビール注出口Poutに接続されるとともに、それらの中間部分が水槽41内部の蒸発管Pの内側に螺旋状に設けられた、例えばステンレス鋼からなるビール冷却管43を備えている。そして、ビール供給口Pinから供給されたビールは、ビール冷却管43の下側から上側に送出される。ここで、ビールは、ビール冷却管43を通過する間に、冷却水によって、所定の温度まで冷却される。冷却されたビールは、ビール注出口Poutを介して、ユーザに提供される。
(ビールの温度制御)
ビールディスペンサ4から注出されるビールの温度は、その注出スピードにかかわらず、一定範囲(望ましくは4℃以上、6℃以下。)に保たれることが望まれる。そのために、ビールディスペンサ4は、蒸発管Pの周囲の冷却水を凍結させ、一定量の氷を蓄える(蓄氷)とともに、凍結していない冷却水を撹拌するように構成されている。
こうすることにより、ビール冷却管43の内部を多量のビールが通過して冷却水の温度が上昇しそうな状況下でも、氷が溶融することによって冷却水の温度上昇を効率的に抑制することができる。
蓄氷は、冷凍ユニット42の動作を制御することによって実現される。具体的には、水槽41内の蒸発管P付近に設けられた一対の電極45間の通電状態を監視することにより、それら電極間が凍結しているか否かを判断し、凍結していない場合は冷凍ユニット42を動作させ、凍結している場合は冷凍ユニット42を停止させるようになっている。
また、冷却水の撹拌は、撹拌装置44によって行われる。撹拌装置44は、水槽41内に設けられた撹拌翼49と、撹拌翼49を回転させる撹拌モータM(非図示)と、撹拌モータMの回転を撹拌翼49へ伝達する撹拌シャフト50とを備えている。
上記撹拌モータMは、消費電力が比較的大きいことから、常時駆動させておくとビールディスペンサ4のランニングコストを増大させてしまうことになる。そこで、本ビールディスペンサ4では、後述するように撹拌モータMの駆動を適切に制御することとしている。以下では、ビールディスペンサ4が備える各構成について詳細に説明する。
(コック及びコックレバー)
図2は、ビールディスペンサ4のコック46及びコックレバー47の外観を示す斜視図である。図2に示すように、コックレバー47は、後述する液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)14やボタン16を備え、ビールディスペンサ4の外面に突出したビール注出口Pout付近に設けられたコック(ドラフトコックやタップともいう。)46に取り付けられており、コック46の開閉動作を操作するためのものである。
コック46は、図3の(a)、(b)に示すように、コックレバー47が手前側F(Forward)へ傾けられるとビールを注出し、奥側B(Back)へ傾けられるとビールの泡を放出し、傾きなしの中立状態(中心軸の位置)ではビールの注出及び泡の放出を停止するようになっている。
コックレバー47のコック46への取付構造は、一方に雄ねじが、他方に雌ねじが形成されており、ねじ込みにより取り付けられるようになっている。これにより、コックレバー47をコック46に対して簡単に脱着できる。
コックレバー47は、ユーザが手で握って操作するタイプのレバー状のものである。しかしながら、コックレバー47として、コップ等の容器を押し当てて操作するタイプのものなども考えられ、またその形状も、蛇口のハンドルのような形状のものなども考えられる。
(コックレバー基板)
コックレバー47は、図4に示すコックレバー基板1を内蔵している。コックレバー基板1は、CPU11と、加速度センサ12と、無線ユニット13と、液晶ディスプレイ14と、EEPROM(登録商標;Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)15と、ボタン16と、電源17とを備えている。
CPU11は、コックレバー基板1における各種の処理を行うものであり、その処理内容については後述する。
加速度センサ12は、コックレバー47の傾きを検知し、その検知結果を傾き検知信号としてCPU11に対して出力するものである。
無線ユニット13は、CPU11の指示に基づく信号を電波信号として発信し、また、後述する電力制御基板2に備えられた無線ユニット23の発信する電波信号を受信してCPU11へ伝達するためのものである。無線ユニット13が利用する無線通信方式としては、ZigBee(登録商標;IEEE 802.15.4)やBluetooth(登録商標)とすることができるが、この構成に限定されるわけではない。なお、CPU11と無線ユニット13とは、1つのモジュールとして一体化されていてもよい。また、CPU21と無線ユニット23とも、1つのモジュールとして一体化されていてもよい。
液晶ディスプレイ14は、その表示面がコックレバー47の外側に露出しており、ユーザに対して各種の表示を行うものである。液晶ディスプレイ14の表示内容は図7に示すとおりであり、その詳細は後述する。
EEPROM15は、CPU11が実行する各種プログラムや、CPU11の処理において用いられる各種パラメータ等を記憶するためのものである。
ボタン16は、液晶ディスプレイ14の表示の切り替えや、EEPROM15に記憶されたパラメータのリセットなどを行うためのものである。
電源17は、コックレバー基板1に備えられた各要素に対して電力を供給するためのものであり、電池によって構成されている。電源17として電池を採用することにより、電源17を小型化でき、コックレバー47に容易に内蔵することができるようになる。
この電池は、コックレバー基板1に備えられた各要素を半年以上動作できることが望ましい。このことを、小型、すなわち容量の小さい電池により実現するために、コックレバー基板1の回路や、CPU14により処理されるソフトウェアを間欠動作させることが望ましい。これによって、上記電池が小型であっても、コックレバー基板1に備えられた各要素を半年以上動作させることができるようになる。
(電力制御基板)
コックレバー基板1は、搭載する無線ユニット13を介して、図4に示す電力制御基板2と無線通信を行う。この電力制御基板2は、図2に示すように、ビールディスペンサ4の本体部40内に搭載されている。
電力制御基板2は、CPU21と、電力制御部22と、無線ユニット23と、発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)24と、EEPROM(登録商標)25と、ボタン26と、電力入力部27と、電力出力部28とを備えている。
CPU21は、電力制御基板2における各種の処理を行うものであり、その処理内容については後述する。
電力制御部22は、CPU21からの指示に基づき、電力入力部27と電力出力部28との間の導通と非導通とを制御するためのものである。なお、電力制御部22は、電力入力部27から電力出力部28へ伝達する電力を段階的に変更できるものであってもよい。
電力入力部27は、ビールディスペンサ4が搭載する電源ユニット48から供給される電力の入力を受け付ける部分である。電力入力部27に入力された電力の一部は、電力制御基板2に備えられた各要素を動作させるために用いられ、他は電力制御部22の制御に基づき電力出力部28へ伝達される。
電力出力部28は、電力制御部22の制御に基づき伝達された電力を撹拌装置44の撹拌モータMへ出力するためのものである。
無線ユニット23は、コックレバー基板1に備えられた無線ユニット13の発信する電波信号を受信してCPU21へ伝達し、また、CPU21の指示に基づく信号を電波信号として発信するためのものである。無線ユニット23が利用する無線通信方式としては、無線ユニット13に対応しておればよく、ZigBee(登録商標;IEEE 802.15.4)やBluetooth(登録商標)とすることができるが、この構成に限定されるわけではない。
発光ダイオード24は、CPU21の指示に基づき発光又は非発光するものであり、発光することにより電力制御基板2が正常に動作していることをユーザに対して示すためのものである。
EEPROM25は、CPU21が実行する各種プログラムや、CPU21の処理において用いられる各種パラメータ等を記憶するためのものである。
ボタン26は、電力入力部27と電力出力部28との間の導通と非導通とを強制的に切り替えるためのものである。このボタン26は、コックレバー基板1、電力制御基板2が何らかの理由(故障など)により正常に動作しなくなった場合に、手動による撹拌装置44のON/OFF切り替えに用いられる。
(ビールディスペンサ制御システム)
上述したコックレバー基板1及び電力制御基板2により、ビールディスペンサ制御システム3が構成される。このビールディスペンサ制御システム3の動作について以下に説明する。
まず、図5のフローチャートに基づき、コックレバー基板1におけるビールの注出開始及び終了の検知に係る処理の流れについて説明する。
まず、CPU11は、加速度センサ12の出力する傾き検知信号を取得し(ステップS1)、取得した傾き検知信号の傾きが注出側への傾きか否かを判断する(ステップS2)。ここで、注出側への傾きとは、コックレバー47の傾きであって、それを操作するユーザから見て手前側への傾き(図3におけるFの向き。)を意味する。
CPU11は、ステップS2において、注出側への傾きではないと判断すると、ステップS1からの処理を繰り返す。一方、CPU11は、ステップS2において、注出側への傾きであると判断すると、EEPROM15において記憶している注出回数カウンタをインクリメントし(ステップS3)、さらに無線ユニット13へ注出開始信号を送信するよう指示する(ステップS4)。この指示を受けた無線ユニット13は、ビールの注出が開始されたことを示す注出開始信号を送信する。
次にCPU11は、改めて加速度センサ12の出力する傾き検知信号を取得し(ステップS5)、取得した傾き検知信号の傾きが解消されたか否かを判断する(ステップS6)。なお、この判断においては、傾き検知信号の傾きが上記奥側(図3におけるBの向き。)を示している場合も、傾きは解消されたものとみなす。
CPU11は、ステップS6において、傾きが解消されていないと判断すると、ステップS5からの処理を繰り返す。一方、CPU11は、ステップS6において、傾きが解消されたと判断すると、無線ユニット13へ注出終了信号を送信するよう指示する(ステップS7)。なお、この後、液晶ディスプレイ14のバックライトを一定時間点灯させる処理が実施されてもよい。前者の指示を受けた無線ユニット13は、ビールの注出が終了されたことを示す注出終了信号を送信する。
CPU11は、以上の処理を周期的に行うことにより、ビールの注出開始及び終了を適時に把握し、それらを電力制御基板2側へ伝達させるための処理等を遅滞なく行っている。なお、CPU11は、コックレバー47が奥側へ傾けられても、注出回数カウンタのインクリメントや注出開始信号の送信指示は行わない。
次に、図6のフローチャートに基づき、電力制御基板2における撹拌装置44へ供給する電力の制御に係る処理の流れについて説明する。
まず、CPU21は、無線ユニット23からの信号を受信するまで待機する(ステップS11)。なお、無線ユニット23は、コックレバー基板1の無線ユニット13から注出開始信号又は注出終了信号を受信すると、それをCPU21へ伝達するようになっている。
CPU21は、ステップS11において、無線ユニット23からの信号が伝達されると、その信号が注出開始信号であるか、注出終了信号であるかを判断する(ステップS12)。
CPU21は、ステップS12において、受信した信号が注出開始信号であると判断すると、電力制御部22へON指示を行う(ステップS13)。この指示を受けた電力制御部22は、電力入力部27と電力出力部28との間を導通させ、電力入力部27へ入力されている電力を電力出力部28を介して撹拌装置44の撹拌モータM側へ出力させる。
一方、CPU21は、ステップS12において、受信した信号が注出終了信号であると判断すると、一定時間が経過するのを待って(ステップS14)、電力制御部22へOFF指示を行う(ステップS15)。この指示を受けた電力制御部22は、電力入力部27と電力出力部28との間の導通を切断し、撹拌装置44の撹拌モータM側への電力出力を停止させる。
なお、注出終了信号を受けてから電力制御部22へOFF指示を行うまでに一定時間が経過するのを待つこととしている理由は、ビールの注出により生じたビール冷却管43周辺の水温上昇を低減し、水槽41内の温度分布を均一に近づけることにより、次回の注出開始時に備えてビール冷却管43内に滞留しているビールの温度を予め下げておくためである。本実施形態では、上記一定時間を30秒に設定しているが、この設定は水槽41の容量等によって適宜設定すればよい。
CPU21は、以上の処理を周期的に行うことにより、注出開始信号及び注出終了信号に応じた電力供給のON/OFFの処理等を行っている。
なお、ビールディスペンサ4が設置されている店舗の営業時間外など、ビールの注出操作が長時間行われないような場合に、定期的に撹拌装置44を駆動させるようになっていてもよい。そのためには、CPU21が前回電力制御部22へOFF指示を行ってからの経過時間を計測し、その経過時間が予め定めた長さを超えた場合に、電力制御部22へON指示を行い、その後さらに予め定めた時間経過後に電力制御部22へOFF指示を行うようになっておればよい。
以上のような処理による消費電力の削減効果を確認する実験を最も展開台数の多い日販30リットル相当のビールディスペンサを用いて行った。具体的には、ビールディスペンサ4が、規定量の蓄氷を完了した状態(冷凍ユニット42の停止状態)から、24時間の消費電力を計測することとし、その間に、1回当たり5リットルの注出を1時間間隔で計6回(合計30リットルの注出)を行った。この注出は、6時間の営業時間において1時間当たり1杯500ミリリットルのグラス10杯の注出が行われることを想定したものである。その結果、撹拌装置44の撹拌モータMを常時稼働させた場合と比較して、ビールディスペンサ全体の電力消費量を36%低減することができた。
なお、発明者らは、数十万店舗(居酒屋やビアホールなど)において、既に設置されたビールディスペンサのうち少なくとも15万台以上のビールディスペンサに対してコックレバー47及び電力制御基板2を用いた改造を施し得ることを見出している。このように、既存のビールディスペンサを入れ替えるのではなく、その既存のビールディスペンサに対する簡単な改造により電力消費量を削減できることは、トータルとして莫大な電力消費を削減できることに繋がる。
(液晶ディスプレイの表示内容)
コックレバー47が備える液晶ディスプレイ14の表示内容について、図7に基づき説明する。
液晶ディスプレイ14は、注出カウント数又は削減された電力を3桁の数値として示す数値表示領域aを有するとともに、数値表示領域aに表示される数値が注出カウント数である場合のその単位「杯」を表示する単位表示アイコンbと、数値表示領域aに表示される数値が削減された電力である場合のその単位「kWh」を表示する単位表示アイコンcと、撹拌装置44の撹拌モータMが冷却水を撹拌中であることを点滅により示す撹拌中アイコンdと、撹拌モータMを停止させて消費電力を削減中であることを点灯により示すECOモード中アイコンeと、電源17を構成する電池の交換時期であることを点滅により示す電池交換アイコンfを有する。
なお、単位表示アイコンcについては、「kWh」に代えて「%」としてもよい。また、上記各アイコンの一部又は全部を発光ダイオードに置き換え、その発光ダイオードの点滅により上述した事項を示すようにしてもよい。
液晶ディスプレイ14による上記表示は、何れもCPU11によって制御される。なお、撹拌中アイコンdやECOモード中アイコンeの表示は、電力制御基板2側から送られてくる撹拌モータMの動作状態を示す信号に基づき、CPU11が指示するようになっている。
数値表示領域aにおいて表示する数値の切り替えやリセットは、コックレバー基板1が備えるボタン16の操作によって実行される。
具体的には、ボタン16が短く押下される毎に、液晶ディスプレイ14の表示モードは、注出カウント数表示モードと削減電力表示モードとの間で交互に切り替えられる。
注出カウント数表示モードでは、単位表示アイコンbの「杯」が表示されるとともに、数値表示領域aにはEEPROM15に記憶されている注出回数カウンタの値が表示される。このとき、注出回数1回を1杯とみなしている。なお、コックレバー47が傾いている(ビールを注いでいる)時間が長い場合には、予め定めた換算テーブルなどを利用して、当該時間をビールディスペンサ4が注出するビールの注出回数(グラスの杯数)に換算してもよい。
また、削減電力表示モードでは、単位表示アイコンcの「kWh」が表示されるとともに、注出回数カウンタの値と、予め定めた数式あるいは換算テーブルとを用いて算出された削減消費電力が表示される。この削減消費電力は撹拌モータMを停止することによる削減消費電力であるが、ビールディスペンサ4全体の消費電力の削減効果を算出するために、当該停止により撹拌モータMからの排熱が抑制され、当該排熱による冷却水の温度上昇、蓄氷の溶融抑制、及び冷却水の撹拌減少による自然放熱抑制などに起因する、余分な電力消費の削減効果などを考慮してもよい。この表示を行うことにより、消費電力の削減効果をビールディスペンサ4の利用者などにアピールすることができる。
なお、削減消費電力の演算は、コックレバー基板1のCPU11で行ってもよく、電力制御基板2のCPU21で行い、無線ユニット23・13を介してコックレバー基板1へ送られてくるようにしてもよい。
一方、ボタン16が数秒間連続して押下され続ける(長押しされる)と、EEPROM15に記憶されている注出回数カウンタの値がリセットされ、数値表示領域aに0が表示される。
なお、液晶ディスプレイ14の仕様の一例を挙げれば、次のとおりである。外形寸法は、幅22mm、高さ27mmであり、表示エリアの寸法は、幅20mm、高さ25mmでり、有効エリアの寸法(有効表示寸法)は、幅の範囲が14mm以上、16mm以下、高さの範囲が19mm以上、21mm以下である。液晶ディスプレイ14を保護する外装の材質はガラスである。液晶ディスプレイ14を駆動する電圧は3.0Vである。液晶ディスプレイ14の動作温度の範囲は、−10℃以上、50℃以下である。液晶ディスプレイ14の保管温度の範囲は、−20℃以上、70℃以下である。液晶ディスプレイ14の表示色は、背景が白色であり、数値表示領域aと、単位表示アイコンbと、単位表示アイコンcと、撹拌中アイコンdとが黒色であり、ECOモード中アイコンeが緑色であり、電池交換アイコンfが赤色である。
(ビールディスペンサ4の特徴的構成)
以上で説明したビールディスペンサ4に関して、その特徴的構成に着目して改めて説明すれば以下のとおりである。
まず、コックレバー47は、ビールディスペンサ4のコック46を操作するためのものであり、コックレバー47の動きを検知する加速度センサ12と、加速度センサ12よる検知結果に応じた信号を外部へ出力する無線ユニット13とを備えている。
これにより、ビールディスペンサ4の本体部40として既存のものを用いたとしても、単にレバーとしての機能しか持たない従来の一般的なコックレバーに代えてコックレバー47を取り付けるという簡単な改造により、コック46の操作の的確な検知を実現することができる。
なお、無線ユニット13に代えて、電気配線等の有線通信による出力手段を採用してもよいが、その場合には電気配線の取り回しが必要となるため、改造作業が複雑化したり、美観を損なったりするおそれがある。これに対して、無線ユニット13のような無線通信による出力手段であれば、上記のような問題を回避しやすい。
また、加速度センサ12に代えて、ジャイロセンサなどの検知手段を採用してもよい。このような検知手段は、コックレバー47に内蔵されていることが望ましいが、加速度センサ12やジャイロセンサなどでは、それが容易に実現できる。なお、加速度センサは一般にジャイロセンサと比較して消費電力が少ない。このようにより低消費電力である加速度センサ12は、トータルシステムでの消費電力削減策の一つとして、電池駆動のコックレバー基板1に組み込むには好適である。
また、コックレバー47が備える液晶ディスプレイ14における注出カウント数表示モードにおける表示は、EEPROM15に記憶されている注出回数カウンタの値に基づくものであることから、加速度センサ12による検知履歴に応じた表示であるといえる。
この表示によりビールディスペンサ4から注出されたビールの量などを推し量ることが可能となる。その結果、ビールの残量管理や発注計画などを的確に行うことができるようになる。
なお、注出回数カウンタの値に代えて、注出されている期間の累積時間をEEPROM15に記憶させておくようにし、その累積時間に応じた値を、ビールディスペンサ4から注出されたビールの量として表示するようにしてもよい。
また、電力制御基板2は、コックレバー基板1における無線ユニット13からの信号を入力として受け付ける無線ユニット23と、ビールディスペンサ4の電源ユニット48から電力が入力される電力入力部27と、電力を撹拌装置44の撹拌モータMへ出力する電力出力部28と、無線ユニット23が受け付けた信号に基づいて、電力入力部27に入力された電力を制御して電力出力部28から出力させる電力制御部22とを備えている。
ビールディスペンサ4に備えられる撹拌装置44への電力供給経路に上記電力制御基板2を介在させることにより、コックレバー47における加速度センサ12の検知結果に応じて撹拌装置44への電力供給を制御できるようになる。その結果、ビールディスペンサ4の消費電力の削減効果の向上を図ることができる。
なお、撹拌装置44への電力供給経路に電力制御基板2を介在させるには、次のようにすればよい。電力供給配線の途中には、撹拌装置44の撹拌モータMの故障時の交換を容易にするために、コネクタ(図示せず)が設けられており、当該電力供給配線を途中で切り離すことができるようになっている。そこで、そのコネクタを切り離して、電源ユニット48側のコネクタを電力入力部27へ接続し、撹拌モータM側のコネクタを電力出力部28へ接続すればよい。また、電力供給配線の途中にコネクタが設けられていない場合でも、電力供給配線の途中を切断し、その電源ユニット48側を電力入力部27へ接続し、撹拌装置44側を電力出力部28へ接続すればよい。何れの場合も、改造作業は容易なものであり、ビールディスペンサ4のユーザによっても実行可能である。
〔実施形態2〕
本発明の第二実施形態について、図8〜図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、第一実施形態において説明した部材と同等の機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(複数のコックレバーを備えたビールディスペンサ)
図8に示すように、本実施形態に係るビールディスペンサ4aは、同時に3つのグラスに対してビールを注出したり、異なる種類のビールを注出できるように、ビール注出口Pout、コック46、コックレバー47、ビール冷却管43をそれぞれ3個ずつ備えている。そして、各コックレバー47は、それぞれコックレバー基板1a〜1cを備えている。一方、ビールディスペンサ4aの本体部40aは、1つの電力制御基板2aを備えている。
コックレバー基板1a〜1c及び電力制御基板2aは、基本的には第一実施形態のコックレバー基板1及び電力制御基板2と同じ構成となっているが、無線通信が一対一の関係ではなく、三対一の関係にある点において、以下に説明する工夫が施されている。
まず、コックレバー基板1a〜1cそれぞれと電力制御基板2aとの間の各無線通信(送受信)は、互いの間で電波干渉を発生させない構成となっている。
また、コックレバー基板1a〜1cそれぞれには、固有の識別子(ID)が付与されており、この識別子を示すデータが各EEPROM15に記憶されている。そして、各CPU11は、無線ユニット13から送信させる注出開始信号及び注出終了信号に、識別子データを含ませることとしている。
一方、電力制御基板2aのCPU21は、無線ユニット23において受信した注出開始信号及び注出終了信号に含まれる識別子データに基づき、3つのコック46のうちの何れにおいて注出を開始し、また注出を終了したかを判別しつつ電力制御部22に対する制御指示を行う。具体的には、何れかのコック46が注出を開始すると電力制御部22へON指示を行い、全てのコック46での注出が終了し、その後一定時間が経過するのを待って、電力制御部22へOFF指示を行う。
これにより、ビール注出口Pout、コック46、コックレバー47が複数備わっている場合であっても、適切な制御が可能となる。
なお、ビールディスペンサ4aが備えるコックレバーの個数は、3個に限定されるわけではなく、2個であってもよいし、4個以上であってもよい。
(複数のビールディスペンサ間の混信防止)
上述した識別子を用いる無線通信は、図9に示すように複数のビールディスペンサ4a・4bを互いに近傍に設置する場合にも有効である。
識別子を用いない場合には、例えば、ビールディスペンサ4aのコックレバー基板1aから送信された注出開始信号及び注出終了信号を、ビールディスペンサ4bの電力制御基板2bがコックレバー基板1bから送信されたものと誤って認識し、それに基づく誤制御を行うといった不具合が生じる。
しかしながら、識別子を用いる無線通信を行うことにより、ビールディスペンサ4bの電力制御基板2bは、受信した注出開始信号及び注出終了信号がコックレバー基板1aから送信されたものか、コックレバー基板1bから送信されたものかを信号に含まれる識別子データによって識別可能であるから、上記のような誤った認識や、それに基づく誤制御を回避することができるようになる。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、ビールなどの液体を冷却する液体ディスペンサだけでなく、利用者に提供する対象物を加熱や保温する液体ディスペンサにも利用することができる。また、本発明は、液体ディスペンサから注出される液体の残量管理や発注計画などを的確に行うシステムや、当該システムを使用したビジネスモデルにも利用することができる。
1 コックレバー基板
1a コックレバー基板
1b コックレバー基板
1c コックレバー基板
2 電力制御基板(電力制御装置)
2a 電力制御基板(電力制御装置)
2b 電力制御基板(電力制御装置)
3 ビールディスペンサ制御システム(液体ディスペンサ制御システム)
4 ビールディスペンサ(液体ディスペンサ)
4a ビールディスペンサ(液体ディスペンサ)
4b ビールディスペンサ(液体ディスペンサ)
12 加速度センサ(検知手段)
13 無線ユニット(出力手段)
14 液晶ディスプレイ(表示手段)
22 電力制御部(電力制御手段)
23 無線ユニット(入力手段)
27 電力入力部
28 電力出力部
41 水槽(貯蔵槽)
42 冷凍ユニット(熱量制御装置)
43 ビール冷却管(中空管)
44 撹拌装置
47 コックレバー(コック操作部材)

Claims (7)

  1. 液体ディスペンサのコックを操作するためのコック操作部材において、
    当該コック操作部材の動きを検知する検知手段と、
    上記検知手段による検知結果に応じた信号を外部へ出力する出力手段と、
    を備え
    上記検知手段による検知履歴に応じた表示を行う表示手段をさらに備えることを特徴とするコック操作部材。
  2. 上記出力手段は、無線通信により上記信号を外部へ出力することを特徴とする請求項1に記載のコック操作部材。
  3. 上記検知手段は、加速度センサ又はジャイロセンサからなることを特徴とする請求項1又は2に記載のコック操作部材。
  4. 液体ディスペンサのコックを操作するためのコック操作部材の動きを検知する検知手段と、上記検知手段による検知結果に応じた信号を外部へ出力する出力手段と、を備えるコック操作部材における上記出力手段からの信号を入力として受け付ける入力手段と、
    電力が入力される電力入力部と、
    電力を外部へ出力する電力出力部と、
    上記入力手段が受け付けた信号に基づいて、上記電力入力部に入力された電力を制御して上記電力出力部から出力させる電力制御手段と、
    を備えることを特徴とする電力制御装置。
  5. 液体ディスペンサのコックを操作するためのコック操作部材の動きを検知する検知手段と、上記検知手段による検知結果に応じた信号を外部へ出力する出力手段と、を備えるコック操作部材と、
    請求項に記載の電力制御装置と、
    を備えることを特徴とする液体ディスペンサ制御システム。
  6. 上記出力手段と上記入力手段とは無線通信により上記信号の送受信を行うとともに、上記信号には予め定めた識別子データが含まれることを特徴とする請求項に記載の液体ディスペンサ制御システム。
  7. 請求項又はに記載の液体ディスペンサ制御システムと、
    熱交換媒体を貯蔵する貯蔵槽と、
    上記貯蔵槽内の熱交換媒体の熱量を制御する熱量制御装置と、
    上記貯蔵槽内を経て上記コックへと至る中空管と、
    上記貯蔵槽内の熱交換媒体を撹拌する撹拌装置とを備え、
    上記撹拌装置は、上記電力出力部から出力される電力により駆動されることを特徴とする液体ディスペンサ。
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