JP4477792B2 - カーボネータ付き蓄氷冷水機 - Google Patents
カーボネータ付き蓄氷冷水機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4477792B2 JP4477792B2 JP2001143771A JP2001143771A JP4477792B2 JP 4477792 B2 JP4477792 B2 JP 4477792B2 JP 2001143771 A JP2001143771 A JP 2001143771A JP 2001143771 A JP2001143771 A JP 2001143771A JP 4477792 B2 JP4477792 B2 JP 4477792B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbonator
- beverage
- water
- ice storage
- speed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷却した炭酸飲料を製造するカーボネータ付き蓄氷冷水機に関し、更に詳細には、省エネルギーを図りかつ良質の炭酸飲料を製造するのに好適なカーボネータ付き蓄氷冷水機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
蓄氷冷水機は、水槽内に冷凍機のエバポレータを収容してこの水槽内の水を冷却し、飲料供給用のパイプを水槽内に通すことで、パイプ内を通る飲料を間接的に冷却するよう構成される。また水槽内には撹拌装置が設けられており、該撹拌装置で水槽内の氷混じりの冷水を撹拌し、冷却水温を水槽内で均一に制御することで、パイプ内を通過する飲料の冷却効率を高めることができるようになっている。なお、飲料を炭酸水にする場合には、飲料を通すパイプの途中にカーボネータを接続してこれを水槽内に収容し、飲料中に炭酸ガスを溶かし込むようにする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、カーボネータを搭載した蓄氷冷水機では、撹拌装置におけるモータの回転制御は行なわれておらず、常に一定速度で運転されている。この場合に、回転速度が高速に設定されていると、水流が激しくなってせっかく製造した氷を融かしてしまうためにエネルギーロスが大きくなってしまうと共に、撹拌装置の寿命低下を招来する。逆に、省エネルギーや低騒音化を図るために回転速度を低速に設定すると、良質の炭酸水が得られないという問題を生じる。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、従来の技術に係るカーボネータ付き蓄氷冷水機に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、静穏化と省エネルギー化、長寿命化が図れると同時に良質の炭酸飲料を得ることができるカーボネータ付き蓄氷冷水機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本発明に係るカーボネータ付き蓄氷冷水機は、
飲料を通すパイプが収容されると共に、冷凍装置から導出して表面に氷が生成されるエバポレータおよび攪拌速度を低速と高速とに切替え可能な撹拌装置が収容された水槽内に、前記飲料に炭酸ガスを溶け込ませるカーボネータを収容したカーボネータ付き蓄氷冷水機において、
前記カーボネータ内の炭酸水の上位水位および下位水位を検知するフロートスイッチと、
前記フロートスイッチが前記下位水位を検知してから該フロートスイッチが前記上位水位を検知するまで作動し、前記カーボネータ内に前記飲料を供給するポンプモータと、
前記冷凍装置を用いて前記水槽内の冷却水をエバポレータの表面に氷結させる動作時、および前記フロートスイッチが下位水位を検知してから、前記ポンプモータの作動によるカーボネータ内への飲料の供給によりフロートスイッチが上位水位を検知するまでの間の該飲料に炭酸ガスを溶け込ませる動作時に、前記撹拌装置による前記水槽内の冷却水の撹拌速度を高速に制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るカーボネータ付き蓄氷冷水機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
【0007】
図1は、本発明の一実施形態に係るカーボネータ付き蓄氷冷水機の構成図である。このカーボネータ付き蓄氷冷水機1は、上部に機械室2が設けられると共に、下部には断熱材に囲まれた水槽3が設けられている。また機械室2の前部には、漏電ブレーカ(ELB)4とスイッチボード5とが設けられると共に、機械室2内には、蓄氷冷水機1を制御する制御手段としてのコントロールボックス6と、ポンプモータ(PM)7および冷凍装置8が設けられる。
【0008】
前記水槽3内には、冷凍装置8から導出するエバポレータ9が収容され、水槽3内の水を冷却するようになっている。更に水槽3内には、飲料を通す第1の冷却コイル(パイプ)10aと、飲料中に炭酸ガスを溶け込ませるカーボネータ11と、水槽3内の冷却水を撹拌する撹拌装置12とが設けられている。また、エバポレータ9が水槽3内の水を冷却することによって、その表面に生成される氷13を検知する氷センサ14が、該水槽3内に取り付けてある。
【0009】
前記氷センサ14は、水没状態に設置された2つの電極で構成され、両電極間に氷が生成されていないときは水の低抵抗値によって導通しており(オン状態)、両電極間に氷が生成されて電極間の抵抗が上昇し、所定の高抵抗値になったときオフするよう設定される。
【0010】
カーボネータ付き蓄氷冷水機1の水槽3の前部には、ドリップパン15が突設され、その上方にはミキシングバルブ16a,16bと、各ミキシングバルブ16a,16bを夫々開閉するレバー17a,17bとが左右に設けられている(図1は側面図であるため、ミキシングバルブ、レバーは夫々1個だけ図示)。そして、レバー17a,17bのいずれかに図示しないコップ等が押し付けられたとき、このコップ内にレバー17a,17bに対応する注出口22a,22bから飲料または炭酸飲料が供給されるようになっている。
【0011】
図2は、図1に示すカーボネータ付き蓄氷冷水機1の飲料供給系統図である。飲料供給源18に電磁弁からなるウォーターバルブ(WV1)20およびパイプ10bを介してポンプモータ(PM)7が接続され、このポンプモータ7の吐出側に、前述した水槽3内に収容された第1の冷却コイル10aが接続されている。第1の冷却コイル10aの先は2つに分岐され、分岐された一方がパイプ10cおよび前記ミキシングバルブ16aを介して飲料注出口22aに接続されている。また第1の冷却コイル10aの分岐された他方は、電磁弁からなるウォーターバルブ(WV2)21を介してカーボネータ11に接続される。このカーボネータ11からは、第2の冷却コイル(パイプ)10dが引き出され、これが水槽3内を通った後、前記ミキシングバルブ16bを介して炭酸飲料注出口22bに接続されるよう構成してある。
【0012】
本実施形態に係るカーボネータ付き蓄氷冷水機1のコントロールボックス6内には、第1リレーX1、第2リレーX2および第3リレーX3が設けられている。第1リレーX1は、前記氷センサ14に連動するよう設定される。すなわち、氷センサ14が所定の低抵抗値を検出してオンしたとき第1リレーX1が励磁されて、各常開接点X1−1a,X1−2aを閉成すると同時に常閉接点X1−bを開放し、氷センサ14が所定の高抵抗値を検出してオフしたとき該第1リレーX1が滅勢されて、各常開接点X1−a,X1−2aを開放すると同時に常閉接点X1−bを閉成するよう設定される。
【0013】
前記飲料注出用のミキシングバルブ16aには、バルブ開状態を検出する注出スイッチS1が取り付けられており、第2リレーX2はこの注出スイッチS1に連動するよう設定される。すなわち、注出スイッチS1のオンで第2リレーX2が励磁されて、各常開接点X2−1a,X2−2aを閉成すると同時に常閉接点X2−bを開放するよう設定されている。また、前記カーボネータ11の内部には、図示しないフロートスイッチFSが配設されており、第2リレーX2はこのフロートスイッチFSにも連動するよう設定される。すなわち、フロートスイッチFSがカーボネータ11内の所定下位水位を検出したとき第2リレーX2が励磁されて、各常開接点X2−1a,X2−2aを閉成すると共に常閉接点X2−bを開放し、所定上位水位に達したとき第2リレーX2が滅勢されて、各常開接点X2−1a,X2−2aを開放すると共に常閉接点X2−bを閉成するよう構成される。
【0014】
前記第3リレーX3は、カーボネータ11のフロートスイッチFSに連動するよう設定されており、該フロートスイッチFSがカーボネータ11内の所定下位水位を検出したとき、第3リレーX3が励磁されて常開接点X3−aを閉成し、所定上位水位に達したとき、第3リレーX3が滅勢されて常開接点X3−aを開放するよう設定されている。
【0015】
図3は、本実施形態に係るカーボネータ付き蓄氷冷水機1の制御回路図である。AC電源のラインA,B間には、漏電ブレーカ4を介して、冷凍装置8のコンプレッサモータ(CM)25およびファンモータ(FM)26と、撹拌装置12の撹拌モータ(M)27と、ポンプモータ(PM)7とが並列に接続されている。またコンプレッサモータ25およびファンモータ26とラインAとの間には、第1リレーX1の常開接点X1−1aが介装される。更に、コンプレッサモータ25とラインBとの間にはモータプロテクタ31が設けられている。
【0016】
前記撹拌装置12の撹拌モータ27には、高速回転端子27aと低速回転端子27bとが設けられ、ラインAと高速回転端子27aとの間には、第1リレーX1と第2リレーX2の各常開接点X1−2a,X2−1aが並列に接続されている。またラインAと低速回転端子27bとの間には、第1リレーX1と第2リレーX2の各常閉接点X1−b,X2−bが直列に接続してある。
【0017】
前記ポンプモータ7とラインAとの間には、第2リレーX2の常開接点X2−2aが介装され、ポンプモータ7には、前記ウォーターバルブ20が並列に接続されると共に、第3リレーX3の常開接点X3−aに直列接続された前記ウォーターバルブ21が、ポンプモータ7に並列に接続されている。
【0018】
【実施例の作用】
次に、前述した構成のカーボネータ付き蓄氷冷水機の作用について、図4,図5のタイミングチャートを参照して説明する。このカーボネータ付き蓄氷冷水機1の運転に際しては、漏電ブレーカ4を投入して電源をオンにする。なお、電源は、水槽3が満水であるときだけオンされるようになっている。また、本実施形態では、電源オンで直ちに第1リレーX1を機能させることはせずに、モータプロテクタ31の保護機能により、3分間の遅延時間を設けている。このため、電源オン直後は、第1リレーX1および第2リレーX2の常閉接点X1−b,X2−bが共に閉成状態に保持されており、図3に示すように、撹拌モータ27の低速回転端子27bがラインAに接続され、撹拌モータ27は低速回転を始める。
【0019】
電源投入から3分が経過すると、第1リレーX1の各常開接点X1−1a,X1−2aが閉成(常閉接点X1−bを開放)し、冷凍装置8が起動すると同時に、撹拌モータ27の高速回転端子27aがラインAに接続されて撹拌モータ27が高速回転を始める。冷凍装置8が起動することでエバポレータ9に冷媒が循環されて水槽3内の水の冷却が進み、該エバポレータ9表面で氷が成長するに従って、氷センサ14の抵抗値は上昇を始める。
【0020】
前記氷センサ14の抵抗値が所定の高抵抗値に達し、所定の遅延時間後、例えば5秒後に、第1リレーX1は各常開接点X1−1a,X1−2aを開放し、常閉接点X1−bを閉成する。これにより、冷凍装置8は動作を停止し、撹拌モータ27は低速回転にて水槽3内の冷却水を撹拌する。水槽3内の氷が融けて氷センサ14の抵抗値が所定の低抵抗値に達すると、第1リレーX1は機能を開始するが、上述したように、本実施形態では3分間の遅延時間を設けているため、氷センサ14の抵抗値が所定の低抵抗値に達してから3分後に、第1リレーX1の各常開接点X1−1a,X1−2aが閉成して常閉接点X1−bが開放される。
【0021】
以上の動作が繰り返されることで、水槽3内の冷却水温度は略0℃の所定温度範囲内に保たれ、この水槽3内に収納された冷却コイル10a,10dを通過して冷やされる飲料は、常時、この所定温度範囲内に冷却されることとなる。本実施形態のように、3分間の遅延時間を設けることで、撹拌モータ27を頻繁に速度切り換えしないようにすることができ、また、冷凍装置8のコンプレッサの保護を図ることができるので、装置の長寿命化を図ることが可能となる。また冷凍装置8を用いて水槽3内の冷却水をエバポレータ9の表面に氷結させる動作時には、撹拌モータ27が高速回転されることで、エバポレータ9の表面には均質な氷13が生成される該氷13による効率的に冷却が達成される。しかも、冷凍装置8の停止時には撹拌モータ27は低速回転に切り換えられるから、氷13が短時間で融けるのは抑制され、エネルギーロスは抑えられる。
【0022】
ここで、図1のレバー17aにコップ等が押し付けられて図2の注出スイッチS1がオンすると、第2リレーX2の常開接点X2−1a,X2−2aが閉成されてX2−bが開放される。これにより、撹拌モータ27は高速回転を始めて水槽3内の冷却水を高速に撹拌する。これと同時に、図2のウォーターバルブ20が開きかつポンプモータ7が回転を始めるため、飲料(希釈原料)は、パイプ10bから第1の冷却コイル10a内に導入されて冷却され、パイプ10cおよびミキシングバルブ16aを介して飲料注出口22aからコップ内に注がれる。コップをレバー17aから離すと、元の状態に戻り、撹拌モータ27は低速回転に切り換えられる。すなわち、飲料の注出動作時には、撹拌モータ27が高速回転されることで、第1の冷却コイル10a内を通る飲料と水槽3内の冷却水との熱交換が効率的になされ、連続して飲料が注出される際にも常に冷めたい飲料を注出することができる。
【0023】
なお、本実施形態に係るカーボネータ付き蓄氷冷水機1では、この蓄氷冷水機の管理者等に対して注意を促し安全性を高めるために、図4に示すように、電源オンでリセットランプを点灯させ、管理者等がリセットボタンをオンしたとき初めてポンプモータ7を起動可能とし、また、ポンプモータ7が例えば炭酸飲料製造時に1分以上動作したとき異常発生と認識してポンプモータ7を停止させてリセットランプを点灯させ、再びリセットボタンがオンされない限り、ポンプモータ7が起動しない構成としている。
【0024】
また、本実施形態に係るカーボネータ付き蓄氷冷水機1では、図5に示すように、コンプレッサが停止しているときに注出スイッチS1が飲料注出を検出し(時刻t1)、これによってポンプモータ7の起動と撹拌モータ27の高速回転が始まった場合には、次にコンプレッサが起動する前に注出スイッチS1がオフ(時刻t2)になっても、直ちに撹拌モータ27の高速回転を止めるようには制御せず、飲料注出によって水槽3内の氷が融け氷センサ14がこれを検出してコンプレッサが起動し(時刻t3)、このコンプレッサが停止(時刻t4)するまで、撹拌モータ27の高速回転を継続する。これにより、撹拌モータ27の頻繁な起動停止や速度切り換えを回避するようになっている。なお、注出スイッチS1がオフ(時刻t2)になった後から予め設定した所定時間が経過した時点で、撹拌モータ27の高速回転を止めるように制御してもよい。
【0025】
次に、炭酸飲料の製造と注出について説明する。前記カーボネータ11内がカラ状態で炭酸水の水位が所定下位水位になるとフロートスイッチFSがオンし、第2リレーX2の常開接点X2−1a,X2−2aと第3リレーX3の常開接点X3−aが閉成する。常開接点X2−1aの閉成により、撹拌モータ27の高速回転端子27aがラインAに接続され、水槽3内の冷却水は高速に撹拌される。また、常開接点X2−2aと常開接点X3−aが共に閉成されることにより、ウォーターバルブ20,21が共に開状態となり、同時にポンプモータ7も起動される。
【0026】
これにより、カーボネータ11内に飲料が供給されてカーボネータ11の内部ガス圧が高くなり、カーボネータ11内の飲料中に炭酸ガスが溶け込む。これと同時に、水槽3内の冷却水が高速に撹拌されるため、カーボネータ11が良好に冷却され、良質の炭酸飲料が製造されカーボネータ11内に蓄積される。
【0027】
カーボネータ11内の炭酸飲料が増えて所定上位水位に達すると、フロートスイッチFSがオフし、常開接点X2−2aおよび常開接点X3−aが開放され、ウォーターバルブ20,21が共に閉状態になると共にポンプモータ7が停止され、炭酸飲料の製造が停止される。これと同時に、常閉接点X2−bが閉成されて撹拌モータ27の低速回転端子27bがラインAに接続され、水槽3内は低速に撹拌されて冷却される。すなわち、炭酸飲料の製造動作時には、撹拌モータ27が高速回転されることで、カーボネータ11が良好に冷却されるから、良質の炭酸飲料を製造することができる。
【0028】
コップがレバー17bに押し付けられてミキシングバルブ16bが開状態になると、カーボネータ11の内部ガス圧によってカーボネータ11内の炭酸飲料が第2の冷却コイル10dを通して押し出される。この炭酸飲料は、第2の冷却コイル10dを通ることで更に冷却され、バルブ16bを介して炭酸飲料注出口22bからコップ内に注がれる。このようにして炭酸飲料が注出され、カーボネータ11内の炭酸水が減少してフロートスイッチFSがオンすると、上記と同様にして炭酸飲料が製造される。
【0029】
前述した如く、氷13の製造動作時、飲料の注出動作時および炭酸飲料の製造動作時以外は、前記撹拌モータ27を低速回転に切り換えるから、省エネルギーと装置の静穏化を図ることができる。また撹拌装置12の延命化も図られる。
【0030】
図3に示す実施形態では、常開接点X2−2aが開放してポンプモータ7が停止したとき、同時に撹拌モータ27も高速回転から低速回転に切り換えられる回路構成としたが、撹拌モータ27の高速回転から低速回転への速度切り換え時点をポンプモータ7の停止時点から所要時間だけ遅延させる遅延回路を入れることで、冷却コイル10a,10dやカーボネータ11をポンプモータ7の停止後も更に効率的に冷却することができる。
【0031】
炭酸飲料の製造時にはこの遅延時間を設けるのが好ましく、特にこの遅延時間を炭酸飲料製造に要する時間(カーボネータ11内の所定下位水位から所定上位水位まで飲料を入れるまでに要する時間=カーボネータ11への飲料供給時間)よりも長めに設定することで、カーボネータ11内で製造される炭酸飲料の品質を更に良質にすることができる。また、この遅延時間を設けることで速度切り換え頻度を抑制でき、装置寿命を延ばすことも可能となる。
【0032】
なお、前述した実施形態では、ミキシングバルブを用いて飲料や炭酸飲料の注出を行なっているが、注出時に信号が取れる装置であれば、ミキシングバルブに限らず、注出時に撹拌モータを高速回転させることが可能である。また、前述した実施形態では、ミキシングバルブ16b側には注出検出用のスイッチを設けておらず、炭酸飲料注出時に撹拌モータを高速回転させることはしていない。しかし、炭酸飲料の注出時にも撹拌モータを高速回転させて第2の冷却コイル10dを通る炭酸飲料を更に冷却する構成とすることもできる。この場合、ミキシングバルブ16bに炭酸飲料注出検出用スイッチを設け、このスイッチの検出信号により、図3の撹拌モータの高速回転端子をラインAに接続する構成とすることで実現できる。
【0033】
また、前述した実施形態では、コンプレッサの停止時でかつ注出無しの時に撹拌速度を低速度とし、コンプレッサ起動時や注出時に撹拌速度を高速度としたが、撹拌速度を低速度とする代わりに、撹拌を停止する構成でもよい。更にまた、カーボネーション時の撹拌速度の速度切り換えをフロートスイッチのオン・オフで直接的に制御する構成とすることも可能である。また、前述した実施形態では、交流モータからなる撹拌モータで速度変換制御を行なっているが、直流駆動のモータで撹拌モータを構成することで、速度変換を高精度かつ容易に行なうことが可能となる。
【0034】
【発明の効果】
以上に述べた如く、本発明に係るカーボネータ付き蓄氷冷水機によれば、撹拌装置を常時高速で動作させるのではなく、必要時のみ高速で動作させる構成としたから、省エネルギーと装置の静穏化を図ることができる。また、カーボネータで炭酸飲料を製造するときに水槽内冷却水を高速撹拌するので、良質の炭酸飲料を製造することが可能となる。更に、撹拌装置の撹拌速度を高速から低速または停止させる際に、所要の遅延時間を設けることで、速度切り換え頻度を抑制でき、装置寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るカーボネータ付き蓄氷冷水機の内部構成図である。
【図2】 図1に示すカーボネータ付き蓄氷冷水機の給水系統図である。
【図3】 図1に示すカーボネータ付き蓄氷冷水機の制御回路図である。
【図4】 運転制御のタイミングチャート図である。
【図5】 運転制御のタイミングチャート図である。
【符号の説明】
3 水槽,6 コントロールボックス(制御手段),7 ポンプモータ
8 冷凍装置,9 エバポレータ,10a 第1の冷却コイル(パイプ)
10d 第2の冷却コイル(パイプ),11 カーボネータ,12 撹拌装置
13 氷,FS フロートスイッチ
Claims (5)
- 飲料を通すパイプ(10a,10d)が収容されると共に、冷凍装置(8)から導出して表面に氷(13)が生成されるエバポレータ(9)および攪拌速度を低速と高速とに切替え可能な撹拌装置(12)が収容された水槽(3)内に、前記飲料に炭酸ガスを溶け込ませるカーボネータ(11)を収容したカーボネータ付き蓄氷冷水機において、
前記カーボネータ(11)内の炭酸水の上位水位および下位水位を検知するフロートスイッチ(FS)と、
前記フロートスイッチ(FS)が前記下位水位を検知してから該フロートスイッチ(FS)が前記上位水位を検知するまで作動し、前記カーボネータ(11)内に前記飲料を供給するポンプモータ(7)と、
前記冷凍装置(8)を用いて前記水槽(3)内の冷却水をエバポレータ(9)の表面に氷結させる動作時、および前記フロートスイッチ(FS)が下位水位を検知してから、前記ポンプモータ(7)の作動によるカーボネータ(11)内への飲料の供給によりフロートスイッチ(FS)が上位水位を検知するまでの間の該飲料に炭酸ガスを溶け込ませる動作時に、前記撹拌装置(12)による前記水槽(3)内の冷却水の撹拌速度を高速に制御する制御手段(6)とを備える
ことを特徴とするカーボネータ付き蓄氷冷水機。 - 前記制御手段(6)は、前記飲料を前記パイプ(10a,10d)を通して注出する動作時に、前記撹拌速度を高速に制御する請求項1記載のカーボネータ付き蓄氷冷水機。
- 前記制御手段(6)は、前記各動作の終了により前記撹拌速度を高速から低速または停止させるよう制御する請求項1または2記載のカーボネータ付き蓄氷冷水機。
- 前記制御手段(6)は、前記撹拌速度を高速から低速または停止させる際に、所要の遅延時間を設けるよう設定されている請求項3記載のカーボネータ付き蓄氷冷水機。
- 前記遅延時間は、前記カーボネータ(11)への飲料供給時間より長く設定される請求項4記載のカーボネータ付き蓄氷冷水機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001143771A JP4477792B2 (ja) | 2001-05-14 | 2001-05-14 | カーボネータ付き蓄氷冷水機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001143771A JP4477792B2 (ja) | 2001-05-14 | 2001-05-14 | カーボネータ付き蓄氷冷水機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002340460A JP2002340460A (ja) | 2002-11-27 |
JP4477792B2 true JP4477792B2 (ja) | 2010-06-09 |
Family
ID=18989853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001143771A Expired - Lifetime JP4477792B2 (ja) | 2001-05-14 | 2001-05-14 | カーボネータ付き蓄氷冷水機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4477792B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2766108B1 (en) | 2011-10-11 | 2016-08-17 | Flow Control LLC. | Adjustable in-line on demand carbonation chamber for beverage applications |
JP6109605B2 (ja) * | 2013-03-05 | 2017-04-05 | ホシザキ株式会社 | 飲料ディスペンサ |
-
2001
- 2001-05-14 JP JP2001143771A patent/JP4477792B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002340460A (ja) | 2002-11-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5443763A (en) | Apparatus for mixing water with CO2 gas to produce carbonated water | |
JP4477792B2 (ja) | カーボネータ付き蓄氷冷水機 | |
JP5195384B2 (ja) | オーガ式製氷機 | |
JP2007255828A (ja) | 飲料ディスペンサ | |
JP5458730B2 (ja) | 飲料供給装置 | |
JP2012086883A (ja) | ディスペンサーの運転方法 | |
JP4189105B2 (ja) | 炭酸水ディスペンサの運転方法 | |
JP2000088425A (ja) | 飲料冷却注出装置 | |
JP2001133109A (ja) | 冷水注出装置 | |
JP4147026B2 (ja) | 冷飲料供給装置 | |
JP3970620B2 (ja) | 蓄氷式飲料ディスペンサ | |
JP2002302198A (ja) | 飲料ディスペンサ | |
CN217005089U (zh) | 饮料现调机 | |
JP4127136B2 (ja) | 飲料供給装置 | |
US8336326B2 (en) | Dispenser | |
JP2002008118A (ja) | 蓄氷式飲料冷却装置の運転方法およびアジテータ | |
JP4445688B2 (ja) | 冷飲料供給装置 | |
JP2001225898A (ja) | 飲料サーバの冷却回路 | |
JP2011031918A (ja) | 飲料供給装置 | |
JP5061690B2 (ja) | 製氷システム | |
JPS6217914Y2 (ja) | ||
JP3732994B2 (ja) | 飲料供給装置 | |
JPH0820165B2 (ja) | 蓄氷式冷水供給装置 | |
JPS644423Y2 (ja) | ||
KR200232297Y1 (ko) | 슬러시 즉석 제빙장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080411 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090715 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090728 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090925 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100302 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100312 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319 Year of fee payment: 3 |