JP5654968B2 - トラクタ - Google Patents
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Description
運転室と原動機室とが仕切り部材によって分離され、
前記運転室に設けられた操向ハンドルから延出された操向軸が前記原動機室側に配置されたパワーステアリングユニットに連結されており、
前記パワーステアリングユニットは、前記仕切り部材の一部をなす支持部材の下面に防振部材及びユニット取付用のボルトを介して取り付けられており、
前記操向軸を相対回転可能に支持するハンドル支持フレームは、前記支持部材の上面に支持フレーム連結用のボルトによって連結されており、
前記操向軸を挿通させるべく前記支持部材に形成された貫通孔の内周部に弾性シール部材が内嵌されており、
前記弾性シール部材は、前記内周部に支持された被支持部と、前記被支持部の一端から下方に突設されて前記パワーステアリングユニットの上面に弾性圧着される環状リップ部とを有し、
前記ユニット取付用のボルトと前記支持フレーム連結用のボルトとは、前記支持部材の異なる箇所に装着されている点にある。
(トラクタの概略構成)
図1示すトラクタは、操向操作(操舵)自在な左右一対の前車輪1、1と、左右一対の後車輪2、2とを備え、車体前部にエンジン3を有した原動部Aが形成され、車体後部の左右の後輪フェンダー4、4の間に運転座席5を有した運転室Bが形成され、この運転室Bを取り囲むキャビンCを備えている。
このトラクタは、車体後端にロータリ耕耘装置を連結することで耕耘作業を行え、車体後端にプラウを連結することで鋤起こし作業を行えるように構成されたものである。
また、上部連結フレーム16を覆う位置には板状のルーフ18が設けられ、左右一対の前部縦フレーム14と前側の上部連結フレーム16とで取り囲まれる位置にフロントガラス19が備えられ、左右一対の後部縦フレーム15と後側の上部連結フレーム16とで取り囲まれる位置にリアガラス20が備えられ、側部位置に開閉自在なガラス製のドア21が備えられている。
図2に示すように、運転室Bには操向ハンドル10が配置され、操向ハンドル10の前部位置から下方に向けてメータ用のパネル板11が配置され、運転室Bの下側にはフロアー12が形成されている。
このトラクタでは、ステアリング駆動系に全油圧式のパワーステアリングユニットPSを採用している。操向ハンドル10の操作に対応して、前車輪1を操向作動させるためのアクチュエータ(図示せず)に対して、パワーステアリングユニットPSから油圧ホースPHを介して作動油が供給される。
前述したように、運転室Bは遮音パネル24A,24B(仕切り部材の一例)によって原動機室Dと分離されているが、キャビンC内の静寂性を高める目的でパワーステアリングユニットPSは原動機室D側に配置されている。
伸縮機構100は、上部操向シャフト30A,30Bの下半分を構成する筒状の上部操向シャフト30Bと、上部操向シャフト30Bの内部に支持された第2下部操向シャフト34とを備える。上部操向シャフト30Bの内周面と第2下部操向シャフト34の外周面とには、両部材どうしの軸心に沿った滑らかな摺動を許しつつ相対回転を止める一スプライン溝が形成されている。第2下部操向シャフト34の下端はユニバーサルジョイントUJを介して第1下部操向シャフト33の上端に連結されている。
また、内筒部材41の下端付近の内部には、第2下部操向シャフト34の一部を回転自在に支持するベアリング41Aが設けられており、外筒部材42の下端付近からは一対の円筒部材42Pが軸心を挟んで互いに対峙するように径方向外側に延出している。
さらに、内筒部材41の外周面に作用する楔状筒体44の円筒状内周面の軸心は、外筒部材42の内周面に作用する楔状筒体44のテーパ状外周面の軸心に対して僅かに前方または後方に偏心した特殊な筒状とされている。
各操作プレート部51の上端付近には、外筒部材42の外周から径方向外向きに延出された円筒部材42Pを受け入れる挿通孔が形成されており、この挿通孔の下方には楔状筒体44の外周から径方向外向きに延出された被操作軸部44Pを受け入れる円弧状のカム面を備えた長孔が形成されている。
図3に示すように、第1ハンドル支持フレーム46Aと第2ハンドル支持フレーム46Bの間には、上部操向シャフト30A,30Bの第1下部操向シャフト33に対する角度を調整するためのチルト機構200が設けられている。
チルト機構200は、下方の第1ハンドル支持フレーム46Aから後下向きに延出されたチルトステー部45Bに下端を枢支させたオイルシリンダ25を有し、オイルシリンダ25の上端から延出された伸縮操作筒26の先端は、第2ハンドル支持フレーム46Bの後面に枢支されたチルト制御体27に固定されている。
図2及び図4に示すように、操向ハンドル10の前方に配置された遮音パネル24Aと操向ハンドル10の下方に配置された遮音パネル24Bとの間には、原動機室D側に位置するパワーステアリングユニットPSへの入力手段としての第1下部操向シャフト33を挿通させるための開口部が形成されている。
環状シール部材39を第1貫通孔23Aに内嵌すると、被支持部39Aの外周面が第1貫通孔23Aの内周部に支持され、第1フランジ部39Bの下面がベースプレート23の上面に当接し、第2フランジ部39Cの上面がベースプレート23の下面に当接した状態が得られる。
グロメット35を第2貫通孔23Bに内嵌すると、被支持部35Aの外周面が第2貫通孔23Bの内周部に支持され、第1フランジ部35Bの下面がベースプレート23の上面に当接し、第2フランジ部35Cの上面がベースプレート23の下面に当接した状態が得られる。
D 原動機室
PS パワーステアリングユニット
3 エンジン(原動機)
10 操向ハンドル
23 ベースプレート(支持部材、仕切り部材)
23A 貫通孔
24A 遮音パネル(仕切り部材)
24B 遮音パネル(仕切り部材)
30A 上部操向シャフト(操向軸)
30B 上部操向シャフト(操向軸)
33 第1下部操向シャフト(操向軸)
34 第2下部操向シャフト(操向軸)
35 グロメット(防振部材)
38 ユニット取付用のボルト
39 環状シール部材(弾性シール部材)
39A 被支持部
39D 環状リップ部
45A フランジ部
45H 貫通孔
46A 第1ハンドル支持フレーム(ハンドル支持フレーム)
53 支持フレーム連結用のボルト
Claims (2)
- 運転室と原動機室とが仕切り部材によって分離され、
前記運転室に設けられた操向ハンドルから延出された操向軸が前記原動機室側に配置されたパワーステアリングユニットに連結されており、
前記パワーステアリングユニットは、前記仕切り部材の一部をなす支持部材の下面に防振部材及びユニット取付用のボルトを介して取り付けられており、
前記操向軸を相対回転可能に支持するハンドル支持フレームは、前記支持部材の上面に支持フレーム連結用のボルトによって連結されており、
前記操向軸を挿通させるべく前記支持部材に形成された貫通孔の内周部に弾性シール部材が内嵌されており、
前記弾性シール部材は、前記内周部に支持された被支持部と、前記被支持部の一端から下方に突設されて前記パワーステアリングユニットの上面に弾性圧着される環状リップ部とを有し、
前記ユニット取付用のボルトと前記支持フレーム連結用のボルトとは、前記支持部材の異なる箇所に装着されているトラクタ。 - 前記ハンドル支持フレームには、前記支持部材の上面に連結されるフランジ部が形成され、
前記フランジ部には、前記防振部材との干渉を回避する貫通孔が形成されている請求項1に記載のトラクタ。
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