JP3884639B2 - ステアリングコラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行車両のステアリングコラムの支持構成に関し、詳細には、トラクタのパワーステアリングを装備したステアリングコラムの支持構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トラクタ等の走行車両のステアリングハンドルの操向回動を油圧式コントロールユニットに伝えて、該コントロールユニットからハンドルの回動に応じて圧油を送油してパワステシリンダを伸縮させて操向輪を左右回動させて操向を行う構成において、油圧式コントロールユニットの入力軸はステアリングハンドルを固定したステアリングシャフトの下端に連結固定され、該コントロールユニットやステアリングシャフトを支持したステアリングコラムは本機側の機体フレームに直に固定されていた。例えば、特開平7−10014号の技術である。
【0003】
また、キャビン仕様のトラクタにおいては、ステアリングシャフトにユニバーサルジョイントを介してキャビン外のボンネット内に配置した油圧式コントロールユニットに、ステアリングハンドルの回転を伝達していた。一方、ステアリングシャフトにはバネを内蔵して防振を図っていたのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者の技術では、ステアリングコラムが機体フレームに直付けされているので、エンジンから振動が直接ステアリングハンドルに伝わり操作性が悪く疲労の原因ともなっていたのである。また、後者の技術では防振は図れるものの部品点数が多くなりコスト高となっていたのである。また、ロプス(安全フレーム)仕様とキャビン仕様とでステアリングシャフトとコントロールユニットの間の連結機構が異なるために共用化ができずコスト高となっていたのである。
【0005】
また、特開平7−10014号の技術では、ステアリングコラムをパイプ状に構成してステアリングシャフトを支持し、該ステアリングコラムの下部に支持ブラケットを介してコントロールユニットを取り付けるのであるが、ステアリングコラムの下部を支持ブラケットに取り付けるための構造をインロー構造として嵌合後に溶接していたために、ステアリングコラム下部またはブラケットのパイプ部の内周面または外周面を切削する必要があり、製造コストが高く、部品点数も多くなっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上のような課題を解決するために、次のような手段を用いる。
【0007】
ステアリングハンドル(6)を取り付けたステアリングシャフト(26)を支持するステアリングコラム(31)の下部にパワステシリンダを制御する油圧式コントロールユニット(27)を固定し、該ステアリングコラム(31)を防振部材(33)を介して機体に取り付け、該コントロールユニット(27)の後面には、油圧ポンプからの圧油を供給するポンプポート(41)、圧油をドレンさせるタンクポート(42)、パワステシリンダとの間で圧油を送油するための出力ポート(43・44)を設け、それぞれのポート(41・42・43・44)に油圧配管(45・・・)を接続すべく構成し、該油圧配管(45)のホース(45a)の一端にカプラ(45c)を取り付け、他端に鋼製の口金(45d)を取り付け、該口金(45d)はパイプ状に構成されてホース(45a)の先端にカシメて一体的に固定し、該コントロールユニット(27)のポート(41・42・43・44)部に、前記口金(45d)を固定するために固定プレート(46)を設け、該固定プレート(46)には各ポートの位置に合わせて切欠(46a・46b・46c・46d)を設け、該切欠(46a・46b・46c・46d)の幅は、前記ホース(45a)の直径よりも大きく口金(45d)の直径よりも小さく構成し、該固定プレート(46)にボルト孔(46e・・)を開口し、ボルト(47・・)により、固定プレート(46)をコントロールユニット(27)に螺装固定し、同時にポート(41・42・43・44)に挿入した口金(45d・・・)を固定する構成としたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を走行車両としてトラクタを実施例とした場合について説明する。
【0009】
図1は本発明の支持構成を採用したトラクタの側面図、図2はステアリングコラムの後面断面図である。
【0010】
図3は油圧配管を示す図、図4はコントロールユニットへの油圧配管の取り付けを示す斜視図、図5はステアリングコラムステーへのステアリングコラムの取り付けを示す側面図である。
【0011】
図6は下側防振部材の取付を示す断面図、図7は上側防振部材の取付を示す断面図、図8は防振構成の他の実施例を示す側面図、図9は同じく分解斜視図である。
【0012】
図1において、トラクタ1の全体構成から説明する。本機の前後に前輪2及び後輪3を支承し、前部のボンネット4内部にはエンジン5を配置し、該ボンネット4の後方には後述するステアリングハンドル6を設けており、該ステアリングハンドル6の後方には座席シート7を配設している。また、座席シート7の側部には主変速レバー等が配設されている。
【0013】
また、前記エンジン5はフロントフレーム8上に防振支持され、該エンジン5の後部にクラッチハウジングを介してミッションケース11が配設され、エンジン5からの動力を変速して後輪2に伝達して駆動し、さらにミッションケース11より伝動装置を介して前輪2にも同時に駆動力を伝達することを可能としている。
【0014】
また、エンジン5の駆動力はミッションケース11後端から突出したPTO軸に伝達されて、該PTO軸からユニバーサルジョイント等を介して機体後端に配置した作業機装着装置13を介して装着した作業機を駆動するように構成している。また、ミッションケース11上部には油圧ケース10が載置され、該油圧ケース10内にシリンダを収納してリフトアーム19・19を回動可能とし、前記作業機装着装置13はトップリンク20とロアリンク21・21より構成して、前記リフトアーム19の回動をリフトロッドを介してロアリンク21・21を回動して、作業機装着装置13を昇降可能としている。
【0015】
前記ボンネット4の後部にはダッシュボート23が設けられ、該ダッシュボード23は後述するステアリングコラム24を覆ってカバーし、該ダッシュボード23上には計器パネルやキースイッチや前後進切換レバー22等を配置し、該ダッシュボード23の下部にはフロアカバー25が設けられてステップとし、クラッチハウジングやミッションケース等機体側に固定している。
【0016】
前記ステアリングハンドル6の中央は図2に示すステアリングシャフト26の上端に固設され、該ステアリングシャフト26の下端はパワーステアリング装置の油圧式コントロールユニット(オービットロール)27の入力軸と連結されている。該ステアリングシャフト26の上部には直径方向にピン孔26aが穿設されて、ピン(スプリングピン)28を挿入固定し、該ピン28を位置決めとして外側からベアリング29を嵌め込んでピン28により位置決めされるようにしている。従来はステアリングシャフトを段付き加工して位置決めしていたので、本実施例のように安価な孔開け加工ではなく切削しなければならなず、加工精度は高く維持する必要があり、加工時間が長くなり、コストアップとなり、更に、段を設ける分ステアリングシャフト自体を太くしなければならず、コストアップとなるばかりか重量も重くなっていた。
【0017】
そして、ステアリングシャフト26上においてベアリング29が抜けないようにするために、ステアリングシャフト26外周にリング状溝26bを形成して止め輪30を外嵌してベアリング29の抜け止めとしている。そして、該ステアリングシャフト26は前記ベアリング29を介して鋼製パイプ状のステアリングコラム31に支持されており、該ステアリングコラム31の上部にベアリング29を固定するために、ステアリングコラム31上部をベアリング29の外径に合わせて拡開してベアリング29を挿入し、外端部を数カ所(本実施例では4箇所)にカシメ部31aを設けて固定するようにしている。
【0018】
前記ステアリングコラム31下部は取付プレート32を介してコントロールユニット27をボルト等により固定しており、図2に示すように、該取付プレート32は矩形または円形の鋼板の略中央に挿入孔を開口し、この挿入孔部分をバーリング加工等によって拡開しながらフランジ部32aを形成し、該フランジ部32aの孔径をステアリングコラム31の外径に合わせる。該フランジ部32aにステアリングコラム31を挿入して溶接等により固定する。そして、該フランジ部32a下面にコントロールユニット27の上面をボルト等により固定するのである。
【0019】
なお、取り付けの順序は、コントロールユニット27の入力軸にステアリングシャフト26の下端を連結して、ステアリングコラム31をステアリングシャフト26に外嵌して取り付けプレート32にコントロールユニット27を固定し、ステアリングシャフト26の上部にピン28に当たるまでベアリング29を挿入し、止め輪30によりベアリング29を固定して、更に、ステアリングコラム31上部の外周面の数カ所をカシメて固定するのである。このとき、ステアリングコラム31の上部はベアリング29によりステアリングシャフト26を支持しているが、ステアリングコラム31下部にはベアリングを設けないために、コントロールユニット27を取り付ける時の精度は高くするする必要がなく、精度管理を厳格に行う必要がない分、寸法合わせや位置合わせ等の調整をなくすこともできて、組立性が向上してコスト低減化が図れるのである。
【0020】
前記コントロールユニット27の後面には油圧ポンプからの圧油を供給するポンプポート41、圧油をドレンさせるタンクポート42、前輪2の操向部に配置したパワステシリンダとの間で圧油を送油するための出力ポート43・44が設けられて、それぞれ油圧配管45・45・・・が接続されている。但し、各ポートの位置は限定しない。該油圧配管45は図3に示すように、ホース45aは被覆部材45bで中央部が覆われ、該ホース45aの一端にカプラ45cが取り付けられ、他端に鋼製の口金45dが取り付けられる。該口金45dはパイプ状に構成されてホース45a先端にカシメて一体的に固定される。このように構成することにより、従来ネジ締結により取り付けていたが、その必要なく簡単な方法で速やかに取り付けることが可能となって組立工数を減少することができる。
【0021】
また、図2、図4に示すように、コントロールユニット27のポートに前記口金45dを固定するために固定プレート46が設けられており、該固定プレート46には各ポートの位置に合わせて切欠46a・46b・46c・46dが設けられて、該切欠46a・46b・46c・46dの幅はホース45aの直径よりも大きく口金45dの直径よりも小さく構成している。そして、該固定プレート46にボルト孔46e・46e・46eを開口してボルト47・47・47によりコントロールユニット27に螺装固定し、同時に口金45d・45d・・・も固定する構成としている。
【0022】
次に、前記コントロールユニット27を取り付けたステアリングコラム31を本機側に防振支持する構成について、図5、図6、図7より説明する。前記ステアリングコラム31の下端に固定した取付プレート32の後左右両側に取付孔32b・32bが開口され、該取付孔32b・32bにそれぞれ防振部材33・33が嵌合される。該防振部材33は合成樹脂やゴム等で構成され、円筒状に形成されて中心にカラー34が嵌合され、外周にはリング状の溝33aが形成されて前記取付孔32bを嵌合している。そして、ボルト35を座金36、カラー34、ステアリングコラムステー37を挿通してナット38で締付固定するようにしている。なお、ステアリングコラムステー37は機体側のクラッチハウジングまたはミッションケース等に固定される。このようにステアリングコラムステー37に防振部材33を介してステアリングコラム31を取り付けるので、上下方向の振動に対して防振作用が働くようにしている。
【0023】
また、前記ステアリングコラムステー37上に下ペダルステー51、上ペダルステー52を連結固設し、該上ペダルステー52に防振部材53を介してステアリングコラム31に固設した取付ステー50を固定して、ステアリングコラム31を防振支持できるようにしている。
【0024】
即ち、ステアリングコラム31の上下中途部の前面に取付ステー50を左右方向に前後面となるように固定し、該取付ステー50の左右両側に取付孔50a・50aを開口し、図7に示すように、該取付孔50aに合成樹脂やゴム等よりなる円筒状の防振部材53を嵌め込み、該防振部材53の中心にカラー54を嵌合し、座金55、カラー54、上ペダルステー52のボルト孔にボルト56を挿入してナット57を螺装して固定している。このようにして、上ペダルステー52に防振部材53を介してステアリングコラム31を取り付けるので、前後方向の振動に対して防振作用を働くようにしている。なお、本実施例では防振部材33・53をそれぞれ左右一対設けているが、その数は限定するものではない。また、防振部材33・53は上下方向または前後方向で振動特性が異なる場合には、その方向の振動特性に対応したバネ定数のゴム等に変更して、振動数に合わせた防振を可能とすることができる。そして、下側の防振部材33はステアリングコラム31やステアリングハンドル6等の殆どの荷重を支持して、ステアリングコラム31等の荷重が大きくなっても十分支持することがでい、一方、上側の防振部材53は荷重を受けないため小さく構成することができ、狭い空間にでも配設できるようにしている。
【0025】
次に、防振構成の第二実施例を図8、図9より説明する。ステアリングコラムステー37の上面にプレート状の防振部材60を介して取付プレート32を載置し、該ステアリングコラムステー37と防振部材60にはそれぞれコントロールユニット27を取り付けるための孔37a・60aを開口し、その側部に固定用の取付孔37b・60bを開口し、取付プレート32にも取付孔32bが前記取付孔37b・60bの位置に合わせて開口されている。そして、この取付孔37b・60b・32bにカラー61を嵌入し、該カラー61と取付プレート32の取付孔32bの間に弾性部材62を介装して、座金63、カラー61、ステアリングコラムステー37にボルト64を挿通してナット65にて締付固定する。なお、前記弾性部材60・62は合成樹脂やゴム等より構成され、該防振部材60の硬度は弾性部材62よりも低硬度のゴムマット等により構成し、ステアリングコラム31の下部全周、つまり、取付プレート32下面全周に配置することになってシール部材を兼用するようにしている。また、弾性部材62は断面視凸状の筒に構成され、カラー61を外嵌する構成としている。
【0026】
このように構成することによって、ステアリングコラム31とステアリングコラムステー37との間で防振支持することが可能となり、上下方向の防振を図ることができる。そして、低硬度の弾性部材を用いることで、シールすることが可能となり、ダッシュボード23内外、または、キャビン仕様ではキャビン室内外で水等の浸入を防止することができる。また、前後方向の防振は前記と略同じ構成として、防振部材53により防振支持する構成としている。
【0027】
前記防振部材をステアリングコラムの下側と上側に配置し、下側を上下方向に防振支持し、上側を前後方向に防振支持したので、上下前後のあらゆる方向に防振支持することが可能となり、ステアリングハンドルの操作性を向上することができ、上下方向または前後方向で振動特性が異なる場合には、その方向の振動特性に対応したバネ定数に変更して、防振が可能となり、防振作用を向上することができたのである。また、上側と下側の防振部材で荷重を分担できて、下側の防振部材でステアリングコラムやステアリングハンドル等の殆どの荷重を支持して、荷重が大きくても十分支持することが可能となり、上側の防振部材は前後方向だけでよく、コンパクト化を図ることができて、ダッシュボード内の狭い空間に容易に配置することができる。
【0028】
また、前記防振部材をステアリングコラムの下側と上側に配置し、下側の防振部材をステアリングコラムの下部全周に配置し、該防振部材を低硬度の材質で構成としたので、ステアリングコラムと機体の間でシールすることが可能となり、シール部材と防振部材を兼用できてコスト低減化が図れ、運転席側への音等の漏れも防止できるようになる。
【0029】
また、ステアリングハンドルを取り付けたステアリングシャフトをパイプ状に構成したステアリングコラムにより支持する構成であって、該ステアリングコラムの上部にベアリングを内嵌固定し、下部にフランジ部を形成したプレートを介してパワステシリンダを制御する油圧式コントロールユニットを固定し、ステアリングシャフトの上部を前記ベアリングで支持し、下部をコントロールユニットの入力軸に連結したので、ステアリングシャフトの下部はベアリング等で支持することがなくコントロールユニットへのステアリングシャフトの取付精度を高くする必要がなくなり、コスト低減化が図れる。
【0030】
また、前記ベアリングの下面をステアリングシャフトに嵌挿したピンにより位置決め係止し、上面を止め輪により固定するとともに、該ベアリングの上部をステアリングコラムの外周をカシメて固定したので、ステアリングシャフトは段付き加工を施すことがなく、ステアリングシャフトを小径部材で構成することが可能となり、ベアリングをステアリングシャフトに簡単に位置決めして固定することができ、構造が簡単となりコスト低減化が図れる。
【0031】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したことにより、次のような効果が得られる。
ステアリングハンドル(6)を取り付けたステアリングシャフト(26)を支持するステアリングコラム(31)の下部にパワステシリンダを制御する油圧式コントロールユニット(27)を固定し、該ステアリングコラム(31)を防振部材(33)を介して機体に取り付けたので、ロプス(安全フレーム)仕様やキャビン仕様に関係なくステアリングハンドルやステアリングコラムを防振支持することが可能となり、部品を共用できてコスト低減化を図れる。また、キャビン仕様の場合コントロールユニットから発生するヒビリ音をキャビンに伝えなくなり、低騒音化が図れる。
【0032】
また、該コントロールユニット(27)の後面には、油圧ポンプからの圧油を供給するポンプポート(41)、圧油をドレンさせるタンクポート(42)、パワステシリンダとの間で圧油を送油するための出力ポート(43・44)を設け、それぞれのポート(41・42・43・44)に油圧配管(45・・・・)を接続すべく構成し、該油圧配管(45)のホース(45a)の一端にカプラ(45c)を取り付け、他端に鋼製の口金(45d)を取り付け、該口金(45d)はパイプ状に構成されてホース(45a)の先端にカシメて一体的に固定し、該コントロールユニット(27)のポート(41・42・43・44)部に、前記口金(45d)を固定するために固定プレート(46)を設け、該固定プレート(46)には各ポートの位置に合わせて切欠(46a・46b・46c・46d)を設け、該切欠(46a・46b・46c・46d)の幅は、前記ホース(45a)の直径よりも大きく口金(45d)の直径よりも小さく構成し、該固定プレート(46)にボルト孔(46e・・)を開口し、ボルト(47・・)により、固定プレート(46)をコントロールユニット(27)に螺装固定し、同時にポート(41・42・43・44)に挿入した口金(45d・・・)を固定する構成としたので、このような構成とすることにより、従来ネジ締結によりホースを取り付けていたが、その必要なく、固定プレート(46)の簡単な締結方法で速やかに、ホースの口金部分を取り付けることが可能となって組立工数を減少することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の防振支持構成を採用したトラクタの側面図である。
【図2】 ステアリングコラムの後面断面図である。
【図3】 油圧配管を示す図である。
【図4】 コントロールユニットへの油圧配管の取り付けを示す斜視図である。
【図5】 ステアリングコラムステーへのステアリングコラムの取り付けを示す側面図である。
【図6】 下側防振部材の取付を示す断面図である。
【図7】 上側防振部材の取付を示す断面図である。
【図8】 防振構成の他の実施例を示す側面図である。
【図9】 同じく分解斜視図である。
【符号の説明】
6 ステアリングハンドル
26 ステアリングシャフト
27 油圧式コントロールユニット
28 ピン
29 ベアリング
30 止め輪
31 ステアリングコラム
32 取付プレート
33・53・60・62 防振部材
Claims (1)
- ステアリングハンドル(6)を取り付けたステアリングシャフト(26)を支持するステアリングコラム(31)の下部に、パワステシリンダを制御する油圧式コントロールユニット(27)を固定し、該ステアリングコラム(31)を防振部材(33)を介して機体に取り付け、該コントロールユニット(27)の後面には、油圧ポンプからの圧油を供給するポンプポート(41)、圧油をドレンさせるタンクポート(42)、パワステシリンダとの間で圧油を送油するための出力ポート(43・44)を設け、それぞれのポート(41・42・43・44)に油圧配管(45・・・)を接続すべく構成し、該油圧配管(45)のホース(45a)の一端にカプラ(45c)を取り付け、他端に鋼製の口金(45d)を取り付け、該口金(45d)はパイプ状に構成されてホース(45a)の先端にカシメて一体的に固定し、該コントロールユニット(27)のポート(41・42・43・44)部に、前記口金(45d)を固定するために固定プレート(46)を設け、該固定プレート(46)には各ポートの位置に合わせて切欠(46a・46b・46c・46d)を設け、該切欠(46a・46b・46c・46d)の幅は、前記ホース(45a)の直径よりも大きく口金(45d)の直径よりも小さく構成し、該固定プレート(46)にボルト孔(46e・・)を開口し、ボルト(47・・)により、固定プレート(46)をコントロールユニット(27)に螺装固定し、同時にポート(41・42・43・44)に挿入した口金(45d・・・)を固定する構成としたことを特徴とするステアリングコラム。
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