JP5653480B2 - 組立品の組み付け方法および回転ハンガー - Google Patents

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本発明は、車両に組立品を組み付ける方法および回転ハンガーに関する。
パーキングブレーキ組立体の従来例としてはたとえば特許文献1に記載のものが挙げられる。特許文献1に記載のパーキングブレーキ組立体は、ペダルブラケットにパーキングブレーキペダルが軸支され、パーキングブレーキペダルに可撓性のアウターチューブ内を挿通するケーブルが接続された構造である。
この種のパーキングブレーキ組立体を車体組立ラインまで搬送するにあたっては一般に搬送台車が用いられる。搬送台車としては、たとえば特許文献2に記載の搬送台車のように物品を吊り下げるためのフックを複数備えた構造のものが用いられる。パーキングブレーキ組立体は搬送台車に形成された複数のフックのそれぞれにパーキングブレーキ組立体が二つ折りになるように吊り下げられた状態で車体組立ラインのパーキングブレーキの組付ステーションまで搬送される。作業者は組付ステーションにおいて搬送台車のフックからパーキングブレーキ組立体を取り出して車体に組み付け、さらにブレーキペダルに接続されたケーブルと他の組付ステーションで車体に組み付けられたリアブレーキ組立体から延出したケーブルとを連結装置により連結する
特開昭59−212929号公報 特開平9−221036号公報
しかしながら、前記搬送台車を用いる技術では、パーキングブレーキの組付ステーションに搬送するまでの間に振動によりパーキングブレーキ組立体が互いに干渉し、ケーブル保護用のアウターチューブが傷つく、割ピンまたは締結クリップが緩む、ケーブルの先端に取り付けられたアジャストナットが外れてブラケットまたはスプリング等の部品が落下する、等の不具合が発生するおそれがある。
本発明は、以上のような課題を解決するために創作されたものであり、床面走行時の振動を伴う搬送台車を用いることなく、安定した組立状態のまま組立品を組付ステーションに供給可能な組立品の組み付け方法および回転ハンガーを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、組立品を組み立てる小組立ステーションと、車体組立ラインの脇に配置され前記小組立ステーションで組み立てた組立品を車体に組み付ける組付ステーションとの間に、鉛直方向の軸周りに回転自在であって円周方向に組立品の保持部が複数形成された回転ハンガーを設置し、前記小組立ステーションにおいて組み立てた組立品を前記回転ハンガーの保持部に保持させ、前記回転ハンガーを回転させて前記組立品を保持した保持部を組付ステーション側に位置させ、組付ステーションにおいて前記保持部から前記組立品を取り外し、車体に組み付けることを特徴とする。
この組立品の組み付け方法によれば、小組立ステーションで組立品が組み立てられ、この組み立てられた組立品が、鉛直方向の軸周りに回転する回転ハンガーを介して組付ステーションに供給される。組立品が組み立てられてから組付ステーションに供給されるまでの搬送工程において床面走行時の振動を伴う搬送台車を用いることがないため、安定した組立状態のまま組立品が組付ステーションに供給される。
また、本発明は、組立品を組み立てる小組立ステーションと、車体組立ラインの脇に配置され前記小組立ステーションで組み立てた組立品を車体に組み付ける組付ステーションとの間に設置される回転ハンガーであって、鉛直方向の軸周りに回転自在な円盤状の回転板と、前記回転板の上面に円周方向に等間隔で立設される複数の支持柱と、前記複数の支持柱にそれぞれ備えられ、支持柱から水平状に延設して前記組立品を保持する複数の支持棒と、を備えることを特徴とする。
この回転ハンガーによれば、小組立ステーションで組み立てられた組立品を、床面走行時の振動を伴う搬送台車を用いた場合に比して、安定した組立状態のまま組付ステーションに供給できる。
また、本発明は、前記組立品は、フットパーキングブレーキペダルアッシーとパーキングブレーキワイヤーアッシーとが一体に連結されたパーキングブレーキアッシー小組品からなり、前記複数の支持棒は、前記フットパーキングブレーキペダルアッシーの2つのコーナー部を引っ掛ける上下一対のフットパーキングブレーキペダルアッシー部支持棒と、前記パーキングブレーキワイヤーアッシーの一端を引っ掛けるフック部材が取り付けられたパーキングブレーキワイヤー先端部支持棒とから構成されていることを特徴とする。
この回転ハンガーによれば、簡単な構造でパーキングブレーキアッシー小組品を支持柱に迅速かつ安定して保持させることができる。
本発明によれば、組立品を安定した組立状態で組付ステーションに供給でき、組付ステーションの作業者にとって組立状態のチェック作業の負担が軽減される。
車体組立ラインとパーキングブレーキアッシー組付ステーションとパーキングブレーキアッシー小組立ステーションとの概略レイアウトを示す平面図である。 パーキングブレーキワイヤーの外観斜視図である。 フットパーキングブレーキペダルアッシーの外観斜視図である。 位置決め治具の側面図である。 位置決め治具の平面図である。 回転ハンガーの側面図である。 回転ハンガーの平面図である。 パーキングブレーキワイヤーアッシーとフットパーキングブレーキペダルアッシーとのクリップ部材による締結手順を示す側面図である。 図8におけるA−A断面図である。 クリップ部材の説明図であり、(a),(b)はそれぞれ側面図、正面図である。
図1に示すように、車体Wが搬送される車体組立ライン1の一側にはパーキングブレーキアッシー組付ステーション(以降、組付ステーションという)2が位置している。組付ステーション2の一側(車体組立ライン1と反対側)には、後述する回転ハンガー4を介してパーキングブレーキアッシー小組立ステーション(以降、小組立ステーションという)3が位置している。小組立ステーション3には、たとえばアウターチューブ51(図2)で被覆されたパーキングブレーキワイヤー52(図2)が図示しないパレットにより該パレット内に直線状態で複数列、複数段に積載された状態で運ばれてくる。また、組付ステーション2には、フットパーキングブレーキペダルアッシー30(図3)も図示しないパレットにより該パレット内で互いが干渉しないようにクッション材を介して複数段に積載された状態で運ばれてくる。
「パーキングブレーキワイヤー52」
図2において、パーキングブレーキワイヤー52はその両端部を除いてアウターチューブ51に被覆されている。パーキングブレーキワイヤー52の一端には、後記するように小組立ステーション3においてコイルばね54およびイコライザー55を取り付けたうえでアジャスティングナット57を螺合させるための雄ねじ56が形成されている。イコライザー55は、一対の開孔55aと、パーキングブレーキワイヤー52を挿通させる挿通孔55bとを備えている。イコライザー55は図示しない別のワイヤーと連結する部材である。なお、小組立ステーション3においてコイルばね54およびイコライザー55を取り付け、アジャスティングナット57を螺合させた状態のものをパーキングブレーキワイヤーアッシー(以降、ワイヤーアッシーという)50というものとする。パーキングブレーキワイヤー52の他端には、貫通孔61を有するリング状部材である結合環60が、貫通孔61の孔軸がパーキングブレーキワイヤー52の軸方向と直交するように取り付けられている。
パーキングブレーキワイヤー52の一端寄りに位置するアウターチューブ51の端部外周にはブラケット53が外嵌固定されている。ブラケット53には一対の貫通孔53aが開設されている。また、パーキングブレーキワイヤー52の他端寄りに位置するアウターチューブ51の端部外周には締結環58a,58bが外嵌固定されている。締結環58aの方が締結環58bよりも大径の部材である。そして、締結環58bの方がパーキングブレーキワイヤー52の他端寄りに取り付けられ、この締結環58bと間隔を空けるように締結環58aがアウターチューブ51に取り付けられている。つまり、締結環58a,58b間にアウターチューブ51の外周面が露出することとなり、これを露出部59というものとする。この露出部59の軸方向長さ、すなわち締結環58a,58b間の距離寸法は、後記する支持孔31aが開設された連結部材35(図3)の板厚寸法とクリップ部材70(図10)の板厚寸法との合計値よりも若干大きく設定されている。
「フットパーキングブレーキペダルアッシー30」
図3において、フットパーキングブレーキペダルアッシー(以降、ペダルアッシーという)30は、左右一対のフレーム部31と、両フレーム部31の内側面を連結する支軸33回りに回転自在なペダルアーム32とを備える。なお、図3では、便宜的にフレーム部31とペダルアーム32とを分離した状態で図示しているが、ペダルアッシー30はペダルアーム32が支軸33に取り付けられた状態として小組立ステーション3(図1)に運ばれてくる。
図4および図5をも参照して、フレーム部31は、相手のフレーム部31と平行面をなす平行板部311と、平行板部311の他端部から相手のフレーム部31と次第に離間するように延設される傾斜板部312とを備えた形状からなる。傾斜板部312の端部(ペダルアッシー30の基端部)にはフランジ部31bが形成され、このフランジ部31bには開孔31cが開設されている。支軸33は平行板部311,311間に平行板部311と直交するように掛け渡されている。図4に示されるように、傾斜板部312は、支軸33の軸方向から見て円弧状に延設されている。
ペダルアッシー30の基端部寄りにおいて、傾斜板部312,312間には板材からなる連結部材35が掛け渡されている。連結部材35には支持孔31aが開設されている。支持孔31aの孔径は、図2に示した締結環58bの外径よりも大きく、締結環58aの外径よりも小さい寸法である。また、一方のフレーム部31において、平行板部311の一端部(ペダルアッシー30の先端部)寄りには、図示しない車体側と連結する支持プレート41が取り付けられている。図4に示すように支軸33の軸方向から見て、支持プレート41の直線状に形成された一辺41aとフレーム部31の直線状に形成された一辺31dとは、ペダルアッシー30の基端部側に開くように鋭角的に交差している。この両者の交差部をコーナー部37というものとする。
ペダルアーム32は、その基端が支軸33回りに回転自在に取り付けられる。ペダルアーム32は、基端側ペダルアーム32aと先端側ペダルアーム32bとがブラケット34に溶着されて一体に連結された構成からなる。先端側ペダルアーム32bの先端には、運転者が踏むためのペダル部36が取り付けられている。基端側ペダルアーム32aの基端部には支軸33を挿通するための開孔32cが形成されている。ブラケット34には、支軸33と平行に貫通孔34aが開設されている。ペダルアーム32は、図5に示されるように、基端側に対して先端側が支軸33の軸方向一側に変位するように湾曲状に延設されている。また、図4に示されるように支軸33の軸方向から見て、ペダルアーム32は、支軸33回りの或る回転位置において、その一辺部32aがフレーム部31の傾斜板部312の円弧辺部312aとの間で鋭角的に交差する。この両者の交差部をコーナー部38というものとする。
「位置決め治具20」
図4および図5を参照して位置決め治具20について説明する。小組立ステーション3(図1)において、図示しない作業台上には、該作業台に載置される矩形平板状の基板10をベースとする位置決め治具20が配設されている。基板10上にはブラケット11が取り付けられており、このブラケット11に、上端に音叉形状の二又の支持部12を有する支持棒13が立設されている。具体的には、ブラケット11は方形体状のブロック片からなり、その上面には支持棒13の下端周りを挿通させる鉛直状の支持孔11cが開設されている。そして、この支持孔11cを横切るようにブラケット11の側壁には上下一対のピン孔11a,11bが開設されている。支持棒13の下端周りにも上下一対の挿通孔13a,13bが開設されており、ピン孔11aと挿通孔13aとを重ねてボルト等のピン体14を挿通させるとともに、ピン孔11bと挿通孔13bとを重ねてボルト等のピン体15を挿通させることでブラケット11に対して支持棒13が回転不能に立設される。
なお、ブラケット11の横には、車体組立ライン1で生産される車種毎に合わせて高さの異なる支持棒13(符号13´にて示す)を倒した状態で収めておくためのブラケット11dが取り付けられている。支持棒13´は、1本のピン体15により倒された状態でブラケット11dに保持される。
基板10の長手方向一端寄りの1つのコーナー部10a寄りには位置決め棒17が立設されている。位置決め棒17の上端近傍には大径部18が形成され、この大径部18よりも上方の上端周りは位置決めピン部19として構成されている。位置決め棒17の下部の周面には、基板10の長手方向他端側に向けた開口部21aと上方に向けた開口部21bとが形成された方形状の箱体からなるペダル保持部21が取り付けられている。また、前記コーナー部10aと対角に位置する基板10のコーナー部10b寄りには、ワイヤーアッシー50のイコライザー55に開設された一対の開孔55aを挿通するための一対のピン体22が立設されている。
「回転ハンガー4」
図6および図7を参照して回転ハンガー4について説明する。回転ハンガー4は、床面に架台等を介して載置される円盤状の基台23と、基台23の上面中心において軸受24を介して基台23に対して回転自在に軸支された鉛直方向を軸方向とする回転軸25と、回転軸25の上端に取り付けられて基台23と同心状に位置し、回転軸25を介して基台23に対して回転自在な円盤状の回転板26と、回転板26の上面周縁部寄りにおいて円周方向に等間隔(本実施形態では90度間隔)で立設された4つの支持柱27と、各支持柱27において、回転板26の軸心を中心として放射状に水平方向に延設され、ペダルアッシー30を保持する保持部である上下一対のフットパーキングブレーキペダルアッシー部支持棒(以降、単に支持棒という)28,29と、各支持柱27において、下方に位置する支持棒29と同じ高さ位置で支持棒29と水平直交する方向であっていずれも図7における半時計回り方向に延設され、ワイヤーアッシー50を保持する保持部であるパーキングブレーキワイヤー先端部支持棒(以降、単に支持棒という)42と、を有する。隣接し合う支持柱27は互いに水平状の連結梁27aで連結されている。支持棒42には、略U字形状の線材からなるフック部材43が取り付けられている。また、回転板26の下面4箇所には基台23上を走行する車輪40を有したキャスター44が取り付けられている。
「作用」
前記したように、小組立ステーション3には、アウターチューブ51で被覆されたパーキングブレーキワイヤー52が図示しないパレットにより運ばれている。また、ペダルアッシー30も図示しないパレットにより運ばれている。小組立ステーション3において、作業者は、図4に示すように、ペダルアッシー30のフレーム部31の先端部を位置決め治具20の支持棒13の上端に二又状に形成された支持部12に載せるとともに、ペダルアッシー30のフレーム部31の一方のフランジ部31bの開孔31cを位置決め棒17の位置決めピン部19に通す。ペダルアーム32は、自重によりペダル部36が開口部21a,21bを通してペダル保持部21に載置保持される。以上により、ペダルアッシー30が基板10から上方に浮いた状態として位置決め治具20に位置決めされる。
また、作業者は、パーキングブレーキワイヤー52の一端側にコイルばね54を外嵌させ、次いでイコライザー55の挿通孔55bを通したうえで雄ねじ部56にアジャスティングナット57を螺合してワイヤーアッシー50を完成させる。そして、イコライザー55の一対の開孔55aを一対のピン体22に挿通させることで、ワイヤーアッシー50の一端側を位置決め治具20に保持させる。
次いで作業者は、図4に示すようにパーキングブレーキワイヤー52の他端寄りをU字状に曲げ、パーキングブレーキワイヤー52の他端をペダルアッシー30の連結部材35に開設されている支持孔31aに挿通させる。締結環58bは支持孔31aよりも小径なので支持孔31aを通過するが、締結環58aは支持孔31aよりも大径なので支持孔31aを通過することなくその端面が連結部材35の支持孔31a周りの裏面に接面する。既述したように締結環58a,58b間の露出部59の寸法は連結部材35の板厚寸法とクリップ部材70の板厚寸法との合計値よりも若干大きく設定されているので、締結環58aの端面が連結部材35の裏面に接面したとき、連結部材35の表面と締結環58bの端面との間にはクリップ部材70の圧入スペースが確保される。
作業者は、この圧入スペースにクリップ部材70を圧入する。クリップ部材70は、図10に示すように、緩く湾曲形成された矩形状の板ばね部材であり、一辺にはアウターチューブ51の露出部59を挿通させるための切欠き部71が形成されている。作業者は切欠き部71をアウターチューブ51の露出部59に嵌め入れるようにクリップ部材70を取り付け、図8,図9に示すように圧入工具75を用いてクリップ部材70の切欠き部71をその切欠き基端まで露出部59に押し込む。
圧入工具75はピン78周りに回転する上下一対のアーム76,77を備える。アーム76,77のピン78よりも各基端側は作業者が握り締める把持部となる。下方のアーム77においてピン78よりも先端側には、クリップ70の上端に形成された折曲部70aを押圧するための側面視L字形を呈した鉤型の押圧部79が備えられている。また、上方のアーム76においてピン78よりも先端側には、ペダルアッシー30の連結部材35の上縁面35aの下面を支持するための支持部80が備えられている。図9に示すように、押圧部79および支持部80は上下のアーム76,77から一方に偏心して位置しているため、クリップ部材70の圧入時にアウターチューブ51と圧入工具75とが干渉することはない。
クリップ部材70の圧入が完了すると、作業者はペダルアーム32に取り付けられたブラケット34の貫通孔34aと、パーキングブレーキワイヤー52の他端に取り付けられた結合環60の貫通孔61とを一致させて、ピン体62を貫通孔34aおよび貫通孔61に挿通する。そして、ピン体62の先端に開設された割ピン孔62aに割ピン63を挿通し、挿通させた割ピン63の一対の脚部63aを相反する方向に曲げることにより割ピン63を割ピン孔62aに抜け不能に固定する。これにより、ペダルアーム32とパーキングブレーキワイヤー52とがブラケット34を介して連結され、ペダルアーム32の回転角度に応じてパーキングブレーキワイヤー52が進退する。
以上により、ペダルアッシー30とワイヤーアッシー50とが連結するように組み立てられ、一つのパーキングブレーキアッシー小組品100として完成する。次いで小組立ステーション3の作業者はパーキングブレーキアッシー小組品100を位置決め治具20から取り外し、小組立ステーション3に隣接して配置されている回転ハンガー4の4つの支持柱27の内で小組立ステーション3に臨む支持柱27にパーキングブレーキアッシー小組品100を保持させる。具体的には、図6に示すように上下の支持棒28,29にそれぞれパーキングブレーキアッシー小組品100のコーナー部37,38を引っ掛けるように載せる。これによりペダルアッシー30の部分が支持柱27に保持される。ワイヤーアッシー50の部分については、ワイヤーアッシー50を略U字状に湾曲させ、アウターチューブ51の一端側に取り付けられているブラケット53の一方の貫通孔53aを支持棒42のフック部材43に引っ掛ける。以上によりパーキングブレーキアッシー小組品100が支持柱27の支持棒27,28,42に保持される。なお、図6では便宜上パーキングブレーキアッシー小組品100を点線にて図示している。
次いで、組付ステーション2の作業者が回転ハンガー4を手で図7における時計回りに回転させ、該作業者の正面に1つのパーキングブレーキアッシー小組品100を位置させる。該作業者は、割ピン63,クリップ部材70の組付け状態、パーキングブレーキワイヤー52の一端周りのスプリング54,イコライザー55,アジャスティングナット57の組付け状態、アウターチューブ51の状態等を確認する。パーキングブレーキアッシー小組品100を支持柱27に保持させた状態での目視作業となり、作業者の略水平目線上に主にワイヤーアッシー50とペダルアッシー30との結合部分やパーキングブレーキワイヤー52の一端周りが位置するので、作業者にとって容易かつ迅速な確認作業となる。確認の結果、問題がなければパーキングブレーキアッシー小組品100を回転ハンガー4の支持柱27から取り外し、車体W(図1)にパーキングブレーキアッシー小組品100を組み付ける。
以上のように、本発明は、パーキングブレーキアッシー小組品100を組み立てる小組立ステーション3と、車体組立ライン1の脇に配置され小組立ステーション3で組み立てたパーキングブレーキアッシー小組品100を車体Wに組み付ける組付ステーション2との間に、鉛直方向の軸周りに回転自在であって円周方向にパーキングブレーキアッシー小組品100の保持部(本実施形態では支持棒28,29,42)が複数形成された回転ハンガー4を設置し、小組立ステーション3において組み立てたパーキングブレーキアッシー小組品100を回転ハンガー4の保持部に保持させ、回転ハンガー4を回転させてパーキングブレーキアッシー小組品100を保持した保持部を組付ステーション2側に位置させ、組付ステーション2において前記保持部からパーキングブレーキアッシー小組品100を取り外し、車体Wに組み付けるようにした。この組み付け方法によれば、パーキングブレーキアッシー小組品100が組み立てられてから組付ステーション2に供給されるまでの搬送工程において、従来のように床面走行時の振動を伴う搬送台車を用いることがないため、安定した組立状態のままパーキングブレーキアッシー小組品100を組付ステーション2に供給できる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は図面に記載した構造に限定されずに様々な設計変更が可能である。
1 車体組立ライン
2 組付ステーション
3 小組立ステーション
4 回転ハンガー
26 回転板
27 支持柱
28,29 フットパーキングブレーキペダルアッシー部支持棒
30 フットパーキングブレーキペダルアッシー
37,38 コーナー部
42 パーキングブレーキワイヤー先端部支持棒
43 フック部材
50 パーキングブレーキワイヤーアッシー
100 パーキングブレーキアッシー小組品(組立品)

Claims (3)

  1. 組立品を組み立てる小組立ステーションと、車体組立ラインの脇に配置され前記小組立ステーションで組み立てた組立品を車体に組み付ける組付ステーションとの間に、鉛直方向の軸周りに回転自在であって円周方向に組立品の保持部が複数形成された回転ハンガーを設置し、
    前記小組立ステーションにおいて組み立てた組立品を前記回転ハンガーの保持部に保持させ、
    前記回転ハンガーを回転させて前記組立品を保持した保持部を組付ステーション側に位置させ、
    組付ステーションにおいて前記保持部から前記組立品を取り外し、車体に組み付けることを特徴とする組立品の組み付け方法。
  2. 組立品を組み立てる小組立ステーションと、車体組立ラインの脇に配置され前記小組立ステーションで組み立てた組立品を車体に組み付ける組付ステーションとの間に設置される回転ハンガーであって、
    鉛直方向の軸周りに回転自在な円盤状の回転板と、
    前記回転板の上面に円周方向に等間隔で立設される複数の支持柱と、
    前記複数の支持柱にそれぞれ備えられ、支持柱から水平状に延設して前記組立品を保持する複数の支持棒と、
    を備えることを特徴とする回転ハンガー。
  3. 前記組立品は、フットパーキングブレーキペダルアッシーとパーキングブレーキワイヤーアッシーとが一体に連結されたパーキングブレーキアッシー小組品からなり、
    前記複数の支持棒は、前記フットパーキングブレーキペダルアッシーの2つのコーナー部を引っ掛ける上下一対のフットパーキングブレーキペダルアッシー部支持棒と、前記パーキングブレーキワイヤーアッシーの一端を引っ掛けるフック部材が取り付けられたパーキングブレーキワイヤー先端部支持棒とから構成されていることを特徴とする請求項2に記載の回転ハンガー。
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