JP2012093608A - レンズ保持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】多数のレンズ保持具を支持棒に揺れることがないように着脱自在に取付けることが可能なレンズ保持装置を提供する。
【解決手段】眼鏡レンズ保持用のアーム(第1〜第3のアーム11〜13)および突片21を有するレンズ保持具5を備える。水平方向に延びる互いに平行な2本の支持棒(上部支持棒3、下部支持棒4)を備える。突片21は、上部支持棒3に着脱自在かつ回動自在に係合する鉤状部23と、下部支持棒4に係合する係合部24とを備える。上部支持棒3と下部支持棒4には、鉤状部23と係合部24とが嵌入する凹部(小径部3a,4a)が多数形成される。前記アームは、鉤状部23が上部支持棒3の凹部に嵌入して係合するとともに係合部24が下部支持棒4の凹部に嵌入して係合する状態において、突片33の下方に位置している。
【選択図】 図1
【解決手段】眼鏡レンズ保持用のアーム(第1〜第3のアーム11〜13)および突片21を有するレンズ保持具5を備える。水平方向に延びる互いに平行な2本の支持棒(上部支持棒3、下部支持棒4)を備える。突片21は、上部支持棒3に着脱自在かつ回動自在に係合する鉤状部23と、下部支持棒4に係合する係合部24とを備える。上部支持棒3と下部支持棒4には、鉤状部23と係合部24とが嵌入する凹部(小径部3a,4a)が多数形成される。前記アームは、鉤状部23が上部支持棒3の凹部に嵌入して係合するとともに係合部24が下部支持棒4の凹部に嵌入して係合する状態において、突片33の下方に位置している。
【選択図】 図1
Description
本発明は、多数の眼鏡レンズを立てた状態で吊り下げて保持するレンズ保持装置に関するものである。
従来、眼鏡レンズにハードコート膜や反射防止膜などの膜を設けるためには、いわゆる浸漬法によって行われている。この浸漬法は、成膜用の塗布液が貯留された塗布液槽内に眼鏡レンズを浸漬させ、所定時間経過後に引き上げ、その後、眼鏡レンズを乾燥させることによって行われている。従来においては、多数の眼鏡レンズをレンズ保持装置に保持させた状態で前記浸漬工程と前記乾燥工程とが実施されている。
前記レンズ保持装置は、多数のレンズをレンズ面が水平方向を指向するように立てた状態で保持する構造が採られている。従来のこの種のラックとしては、例えば特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に開示されたレンズ保持装置は、レンズを1枚ずつ上述したように立てた状態で保持するレンズ保持具と、このレンズ保持具を吊り下げるための水平な支持棒とを備えている。
前記レンズ保持具は、1枚のレンズを径方向の外側から挟んで保持する複数のアームと、前記支持棒に掛けられる鉤状の突片とによって構成されている。すなわち、特許文献1に示すレンズ保持装置は、1本の支持棒に多数のレンズ保持具を吊り下げることによって、多数のレンズを一度に搬送することができるものである。
しかしながら、特許文献1に開示されたレンズ保持装置では、塗布液槽から引き上げたレンズを次工程の装置に搬送するときに搬送速度を低くする必要があり、生産性を向上させるにも限界があった。搬送速度を低くしなければならない理由は、レンズ保持具が支持棒を中心にして揺れ易く、大きく揺れると、互いに隣接するレンズどうしが接触したり、レンズが隣接するレンズ保持具に接触してしまうからである。塗布液が塗布された状態でレンズが異物に接触してしまうと、そのレンズは不良品になる。このような不具合は、レンズ保持具を支持棒にたとえばボルトで固定することにより解消することができる。しかし、このようにすると、レンズ保持具の着脱作業に要する作業時間が著しく長くなり、生産性が低下することになる。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、多数のレンズ保持具を支持棒に揺れることがないように着脱自在に取付けることが可能なレンズ保持装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係るレンズ保持装置は、眼鏡レンズ保持用のアームおよび取付用の突片を有するレンズ保持具と、水平方向に延びる互いに平行な2本の支持棒とを備え、前記突片は、前記2本の支持棒のうちいずれか一方の支持棒に着脱自在かつ回動自在に係合する鉤状部と、前記鉤状部が前記一方の支持棒に係合している状態でこの支持棒を中心にして前記突片を回すことにより他方の支持棒に係合する係合部とを備え、前記両支持棒には、前記鉤状部と係合部とが嵌入する凹部がこれらの支持棒の長手方向に所定の間隔をおいて多数形成され、前記アームは、前記鉤状部が一方の支持棒の前記凹部に嵌入して係合するとともに前記係合部が前記他方の支持棒の前記凹部に嵌入して係合する状態において、前記突片の下方に位置しているものである。
本発明は、上記発明において、前記2本の支持棒は、上部支持棒と、この上部支持棒の下方に並べられた下部支持棒とから構成され、前記鉤状部は、前記上部支持棒に上方から係合し、前記係合部は、前記下部支持棒に側方から係合し、前記アームは、前記係合部の下部に接続されているものである。
本発明は、上記発明において、前記支持棒は、第1の支持棒と、この第1の支持棒の側方に並べられた第2の支持棒とから構成され、前記鉤状部は、前記第1の支持棒に上方から係合し、前記係合部は、前記第2の支持棒に下方から係合し、前記アームは、前記鉤状部における前記係合部とは反対側に接続されているものである。
本発明によれば、鉤状部を一方の支持棒に係合させるとともに係合部を他方の支持棒に係合させることによって、レンズ保持具が支持棒に取付けられる。このようにレンズ保持具が支持棒に取付けられた状態においては、2本の支持棒によってレンズ保持具の揺動が規制される。また、支持棒の凹部に鉤状部と係合部とが嵌入しているから、支持棒の長手方向へのレンズ保持具の移動が規制される。
レンズ保持具を支持棒から外すためには、係合部と他方の支持棒との係合状態が解除されるように一方の支持棒を中心にして突片を回し、その後、鉤状部と一方の支持棒との係合状態を解除することによって行うことができる。すなわち、レンズ保持具を支持棒から取外すにあたって2段階の取外し動作が必要であるから、作業者が誤ってレンズ保持具を下方へ強く引いたり上方に押し上げたりしても、レンズ保持具が支持棒から外れてしまうことはない。このため、本発明に係るレンズ保持装置は、レンズ保持具の着脱が容易であるにもかかわらず、レンズ保持具を保持するうえで信頼性が高いものとなる。
したがって、本発明によれば、多数のレンズ保持具を2本の支持棒に対して簡単に着脱できるとともに、これらの支持棒に揺れることがないように2本の支持棒で確実に保持させることができる。この結果、本発明に係るレンズ保持装置を用いることによって、多数の眼鏡レンズをたとえば塗布液槽から引き上げた後に速く次工程の装置に搬送することが可能になり、眼鏡レンズを生産するうえで生産性を向上させることができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係るレンズ保持装置の一実施の形態を図1〜図5によって詳細に説明する。
図1に示すレンズ保持装置1は、多数の眼鏡レンズ2をそのレンズ面2aが水平方向を指向しかつレンズ面2aどうしが互いに対向する状態で保持するものである。このレンズ保持装置1は、眼鏡レンズ2を各種の製造装置(図示せず)に搬入、搬出したり、各種の装置の間で搬送するために用いられる。前記各種の製造装置としては、たとえば塗布液槽を有する塗布液塗布装置や、加熱炉などである。
以下、本発明に係るレンズ保持装置の一実施の形態を図1〜図5によって詳細に説明する。
図1に示すレンズ保持装置1は、多数の眼鏡レンズ2をそのレンズ面2aが水平方向を指向しかつレンズ面2aどうしが互いに対向する状態で保持するものである。このレンズ保持装置1は、眼鏡レンズ2を各種の製造装置(図示せず)に搬入、搬出したり、各種の装置の間で搬送するために用いられる。前記各種の製造装置としては、たとえば塗布液槽を有する塗布液塗布装置や、加熱炉などである。
このレンズ保持装置1は、図1に示すように、水平方向に延びる上部支持棒3および下部支持棒4と、これらの支持棒3,4に吊り下げられた多数のレンズ保持具5とを備えている。レンズ保持具5は、詳細は後述するが、眼鏡レンズ2を1枚ずつ保持できるように構成されている。
前記上部支持棒3および下部支持棒4は、上下方向に離間して互いに平行に延びる状態で一対の支持板6,7に支持されている。上部支持棒3と下部支持棒4は、前記両支持板6,7を貫通した状態でこれらの支持板6,7に固定されている。下部支持棒4は、この実施の形態においては、上部支持棒3の真下に所定の間隔をおいて離間するように並べて配置されている。
前記一対の支持板6,7は、この実施の形態においては、2本の連結用ロッド8,9の両端部にそれぞれ取付けられている。これらの連結用ロッド8,9は、レンズ保持装置1を搬送装置(図示せず)や各種の製造装置に装着するためにも用いられる。
前記上部支持棒3と前記下部支持棒4とは、それぞれ金属製の棒体によって形成されている。この棒体の断面形状は円形である。これらの支持棒3,4には、図5に示すように、それぞれ多数の小径部3a,4aが支持棒3,4の長手方向に所定の間隔をおいて形成されている。各小径部3a,4aは、上部支持棒3と下部支持棒4の他の部分(大径部3b,4b)より外径が小さい円柱状に形成されている。また、各小径部3a,4aは、前記大径部3b,4bと同一軸線上に位置付けられている。この実施の形態においては、前記小径部3a,4aによって、本発明でいう「凹部」が構成されている。
前記上部支持棒3と前記下部支持棒4とは、それぞれ金属製の棒体によって形成されている。この棒体の断面形状は円形である。これらの支持棒3,4には、図5に示すように、それぞれ多数の小径部3a,4aが支持棒3,4の長手方向に所定の間隔をおいて形成されている。各小径部3a,4aは、上部支持棒3と下部支持棒4の他の部分(大径部3b,4b)より外径が小さい円柱状に形成されている。また、各小径部3a,4aは、前記大径部3b,4bと同一軸線上に位置付けられている。この実施の形態においては、前記小径部3a,4aによって、本発明でいう「凹部」が構成されている。
前記レンズ保持具5は、図2に示すように、眼鏡レンズ2の外周部を第1〜第3のアーム11〜13で挟持する構造のものである。これらの第1〜第3のアーム11〜13は、各々の上端部が支持部材14に接続されており、この支持部材14に支持されている。前記第1〜第3のアーム11〜13のうち、図2において最も左側に位置する第1のアーム11と、この第1のアーム11に隣接する第2のアーム12は、前記支持部材14に固定されている。第1のアーム11の下端部には、眼鏡レンズ2を下方から支承する支持片15が設けられている。第2のアーム12の下端部は、眼鏡レンズ2の外周面に斜め上方から接触するように形成されている。
第3のアーム13は、前記支持部材14に支軸16を介して回動自在に支持されている。支軸16の軸線方向は、眼鏡レンズ2のレンズ面2aと直交するような方向を指向している。第3のアーム13の下端部は、前記第2のアーム12とは眼鏡レンズ2を挟んで反対側において、眼鏡レンズ2の外周面に斜め上方から接触するように形成されている。この第3のアーム13は、前記支軸16が貫通する捻りコイルばね17によって、眼鏡レンズ2を押圧する方向に付勢されている。
また、第3のアーム13の上端部には、前記捻りコイルばね17のばね力に抗して第3のアーム13を揺動させるために操作用レバー18が設けられている。
この実施の形態によるレンズ保持具5においては、第3のアーム13が捻りコイルばね17のばね力で眼鏡レンズ2を押すことによって、眼鏡レンズ2が第1〜第3のアーム11〜13に挟まれ、立てられた状態で保持される。
この実施の形態によるレンズ保持具5においては、第3のアーム13が捻りコイルばね17のばね力で眼鏡レンズ2を押すことによって、眼鏡レンズ2が第1〜第3のアーム11〜13に挟まれ、立てられた状態で保持される。
前記支持部材14には、取付用の突片21が設けられている。この突片21は、前記支持部材14と一体に形成されている。この実施の形態による突片21と支持部材14とは、金属製の板によって形成されている。上述した上部支持棒3と下部支持棒4とに設けられている小径部3a,4aの軸線方向の長さは、この突片21の厚みより僅かに長くなるように形成されている。
前記突片21は、図3に示すように、これらの図において上下方向に延びる基部22と、この基部22の上端部に設けられた鉤状部23と、前記基部22の下端部に設けられた係合部24とによって構成されている。前記基部22は、前記支持部材14に一体に形成され、支持部材14から上方に突出している。前記鉤状部23は、前記上部支持棒3に接続するためのものであり、前記係合部24は、前記下部支持棒4に接続するためのものである。
前記鉤状部23は、図3(A)に示すように、前記基部22の上端部から水平方向に突出する横方向延在部23aと、この横方向延在部23aの先端から下方に延びる縦方向延在部23bとによって側面視において鉤状に形成されている。前記横方向延在部23aが延びる水平方向は、図2に示すように、第1〜第3のアーム11〜13に保持された眼鏡レンズ2のレンズ面2aと平行な水平方向である。この鉤状部23と基部22との間には、下方に向けて開放するU字状の溝25が形成されている。この溝25の溝幅Aは、鉤状部23が前記上部支持棒3の小径部3aに嵌入できるように形成されている。すなわち、鉤状部23は、前記小径部3aに着脱自在かつ回動自在に係合するように形成されている。
前記係合部24は、前記基部22に水平方向に開放するように形成された切り欠き22aと、この切り欠き22aから水平方向に突出する係止片26とによって構成されている。前記切り欠き22aは、前記鉤状部23が上部支持棒3に係合している状態で下部支持棒4の小径部4aを挿入できるように形成されている。
前記係止片26は、金属製の細帯状のばね材料を所定の形状に曲げて形成されている。この細帯状の係止片26の幅B{図3参照}は、係止片26が前記下部支持棒4の小径部4aに嵌入できるように形成されている。すなわち、前記両支持棒3,4の小径部3a,4aは、前記鉤状部23と前記係合部24とが嵌入するように形成されている。
この係止片26の一端部26a{図3(A)において右側の端部}は、前記切り欠き22aの縦壁面に沿う形状に形成されており、この縦壁面に溶接されている。また、係止片26の他端部(先端部)には、図3(A)に示すように、側面視において山形状を呈する係止部26bと、この係止部26bから斜めに延びる導入部26cとが形成されている。前記係止部26bは、下部支持棒4の小径部4aに係止されるように形成されている。前記導入部26cは、係止片26の先端に向かうにしたがって漸次鉤状部23に近接するように傾斜している。
このように形成された突片21を有するレンズ保持具5を上部支持棒3と下部支持棒4とに取付けるためには、先ず、図4(A)に示すように、前記鉤状部23と前記係合部24との間の部位を上部支持棒3の小径部3aに斜め上方から挿入する。そして、同図(B)に示すように、前記突片21を下げて鉤状部23を小径部3aに嵌入させる。次に、上部支持棒3を中心として突片21を同図(B)において時計方向に回し、同図(C)に示すように、下部支持棒4の小径部4aに係止片26を嵌入させる。
このとき、係止片26の導入部26cが小径部4aの周面に斜めに押し付けられることになり、この結果、係止片26が同図において上側に弾性変形する。この状態で突片21をさらに回すことによって、図4(D)に示すように、係止片26の係止部26bに小径部4aが係入し、この小径部4aと係合部24とが係合状態になる。
このように鉤状部23が上部支持棒3の小径部3aに嵌入して係合するとともに、係合部24が下部支持棒4の小径部4aに嵌入して係合することによって、前記第1〜第3のアーム11〜13が突片21の下方に位置するようになる。
このように鉤状部23が上部支持棒3の小径部3aに嵌入して係合するとともに、係合部24が下部支持棒4の小径部4aに嵌入して係合することによって、前記第1〜第3のアーム11〜13が突片21の下方に位置するようになる。
レンズ保持具5を上部支持棒3と下部支持棒4とから取外すためには、先ず、前記係合部24と下部支持棒4の小径部4aとの係合状態が解除されるように、上部支持棒3を中心にして突片21を回す。しかる後、突片21を上方に持ち上げて鉤状部23を上部支持棒3から取外すことによって、レンズ保持具5の取外し作業が完了する。
このように構成されたレンズ保持装置1においては、レンズ保持具5の突片21が上部支持棒3と下部支持棒4とにそれぞれ嵌入した状態で係合しているから、これら2本の支持棒3,4によってレンズ保持具5の揺動、すなわちレンズ面2aと平行な方向への揺動と、レンズ面2aとは直交する方向への揺動とが規制される。また、上部支持棒3と下部支持棒4の小径部3a,4aに鉤状部23と係合部24とが嵌入しているから、レンズ保持具5がこれら両支持棒3,4の長手方向に位置決めされ、この長手方向へのレンズ保持具5の移動が規制される。
レンズ保持具5を上部支持棒3、下部支持棒4から外すためには、上部支持棒3を中心にして突片21を回す第1の取外し動作と、突片21を上方に持ち上げる第2の取外し動作とからなる2段階の取外し動作が必要であるから、作業者が誤ってレンズ保持具5を下方へ強く引いたり上方に押し上げたりしても、レンズ保持具5が上部支持棒3や下部支持棒4から外れてしまうことはない。このため、この実施の形態によるレンズ保持装置1は、レンズ保持具5の着脱が容易であるにもかかわらず、レンズ保持具5を保持するうえで信頼性が高いものとなる。
したがって、この実施の形態によれば、多数のレンズ保持具5を2本の支持棒3,4に対して簡単に着脱できるとともに、これらの支持棒3,4に揺れることがないように2本の支持棒3,4で確実に保持させることができる。この結果、この実施の形態によるレンズ保持装置1を用いることによって、多数の眼鏡レンズ2をたとえば塗布液槽から引き上げた後に速く次工程の装置に搬送することが可能になり、眼鏡レンズ2を生産するうえで生産性を向上させることができる。
この実施の形態による前記鉤状部23は、前記上部支持棒3に上方から係合し、前記係合部24は、前記下部支持棒4に側方から係合している。前記第1〜第3のアーム11〜13は、前記係合部24の下部に支持部材14を介して接続されている。すなわち、この実施の形態によるレンズ保持具5は、鉤状部23を上部支持棒3に斜め上方から係合させた状態で眼鏡レンズ側が揺動させることによって、係合部24が下部支持棒4に係合するようになる。このため、この実施の形態によれば、レンズ保持具5を2本の支持棒3,4に単純な操作によって簡単に取付けることができるから、レンズ保持具5の着脱作業に要する時間が短くてよく、より一層の生産性の向上を図ることができる。
(第2の実施の形態)
レンズ保持具の突片は図6〜図9に示すように構成することができる。これらの図において、前記図1〜図5によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図6に示すレンズ保持装置1は、水平方向に延びる第1の支持棒31および第2の支持棒32と、これらの支持棒31,32に吊り下げられた多数のレンズ保持具5とを備えている。
レンズ保持具の突片は図6〜図9に示すように構成することができる。これらの図において、前記図1〜図5によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図6に示すレンズ保持装置1は、水平方向に延びる第1の支持棒31および第2の支持棒32と、これらの支持棒31,32に吊り下げられた多数のレンズ保持具5とを備えている。
前記第1の支持棒31と第2の支持棒32とは、水平方向に並ぶ状態で一対の支持板6,7に支持されている。また、第1の支持棒31と第2の支持棒32とは、同じ高さで所定の間隔をおいて互いに離間するように配置されている。すなわち、第2の支持棒32は、第1の支持棒31の側方に並べられている。これらの第1、第2の支持棒31,32には、多数の小径部31a,32aが両支持棒31,32の長手方向に所定の間隔をおいて形成されている。これらの小径部31a,32aは、円柱状に形成されているとともに、第1、第2の支持棒31,32の他の部分(大径部31b,32b)とは同一軸線上に位置するように形成されている。
この実施の形態に示すレンズ保持具5は、前記第1の実施の形態で示したレンズ保持具とは突片33の構成が異なるだけであり、他の部分は同一となるように形成されている。この実施の形態による突片33は、図7および図8に示すように、細帯状の金属製板材を曲げることによって所定の形状に形成されている。詳述すると、この突片33は、前記支持部材14に下端部が溶接された基部34と、この基部34の上端に設けられた鉤状部35と、この鉤状部35の先端に設けられた係合部36とによって構成されている。
すなわち、この実施の形態によるレンズ保持具5は、第1の実施の形態で示したレンズ保持具5とは異なり、第1〜第3のアーム11〜13が前記鉤状部35における前記係合部36とは反対側に接続されている。
この実施の形態による突片33の幅C{図8(B)参照}は、第1の支持棒31と第2の支持棒32の小径部31a,32aに突片33が嵌入できるように形成されている。
この実施の形態による突片33の幅C{図8(B)参照}は、第1の支持棒31と第2の支持棒32の小径部31a,32aに突片33が嵌入できるように形成されている。
前記鉤状部35と前記係合部36とは、図8(A)に示すように、細帯状の板材を前記小径部31a,32aの外周面に沿うような曲率で互いに逆方向に屈曲させることによって形成されている。前記係合部36は、前記鉤状部35が第1の支持棒31の小径部31aに上方から嵌入して係合している状態において、第2の支持棒32の小径部32aに下方から嵌入して係合するように形成されている。また、鉤状部35は、このように係合部36が第2の支持棒32の小径部32aに嵌入して係合する状態で基部34が上下方向に延びるように形成されている。
このように形成された突片33を有するレンズ保持具5を前記第1の支持棒31と第2の支持棒32とに取付けるためには、先ず、図9(A)に示すように、突片33の係合部36を第1の支持棒31と第2の支持棒32との間に上方から挿入する。次に、同図(B)に示すように、突片33を下げて鉤状部35を第1の支持棒31の小径部31aに嵌入させる。
その後、同図(C)に示すように、第1の支持棒31を中心にして突片33を同図において時計方向に回し、係合部36を第2の支持棒32の小径部32aに下方から嵌入させる。このように鉤状部35が第1の支持棒31に係合するとともに係合部36が第2の支持棒32に係合することによって、レンズ保持具5の第1、第2の支持棒31,32への取付作業が完了する。レンズ保持具5が第1、第2の支持棒31,32に取付けられた状態においては、第1〜第3のアーム11〜13が突片33の下方に位置するようになる。
レンズ保持具5を第1、第2の支持棒31,32から取外すためには、先ず、前記係合部36と第2の支持棒32の小径部32aとの係合状態が解除されるように、第1の支持棒31を中心にして突片33を回す。しかる後、突片33を上方に持ち上げて鉤状部35を第1の支持棒31から取外すことによって、レンズ保持具5の取外し作業が完了する。
このようにレンズ保持具5が第1、第2の支持棒31,32に支持された状態においては、鉤状部35に眼鏡レンズ2の重量が作用することによって、係合部36が第2の支持棒32に押し付けられる方向に付勢される。また、レンズ保持具5を第1、第2の支持棒31,32から外すためには、第1の支持棒31を中心にして突片33を回す第1の取外し動作と、突片33を上方に持ち上げる第2の取外し動作とからなる2段階の取外し動作が必要であるから、作業者が誤ってレンズ保持具5を下方へ強く引いたり上方に押し上げたりしても、レンズ保持具5が第1の支持棒31や第2の支持棒32から外れてしまうことはない。このため、この実施の形態によるレンズ保持装置1は、レンズ保持具5の着脱が容易であるにもかかわらず、レンズ保持具5を保持するうえで信頼性が高いものとなる。
したがって、この実施の形態によれば、眼鏡レンズ2の重量を巧みに利用して上記支持状態を維持できるから、レンズ保持具5を2本の支持棒31,32で確実に支持可能なレンズ保持装置1を提供することができる。
したがって、この実施の形態によれば、眼鏡レンズ2の重量を巧みに利用して上記支持状態を維持できるから、レンズ保持具5を2本の支持棒31,32で確実に支持可能なレンズ保持装置1を提供することができる。
1…レンズ保持装置、3…上部支持棒、4…下部支持棒、3a,4a,31a,32a…小径部、5…レンズ保持具、11…第1のアーム、12…第2のアーム、13…第3のアーム、14…支持部材、21,33…突片、23,35…鉤状部、24,36…係合部、31…第1の支持棒、32…第2の支持棒。
Claims (3)
- 眼鏡レンズ保持用のアームおよび取付用の突片を有するレンズ保持具と、
水平方向に延びる互いに平行な2本の支持棒とを備え、
前記突片は、前記2本の支持棒のうちいずれか一方の支持棒に着脱自在かつ回動自在に係合する鉤状部と、
前記鉤状部が前記一方の支持棒に係合している状態でこの支持棒を中心にして前記突片を回すことにより他方の支持棒に係合する係合部とを備え、
前記両支持棒には、前記鉤状部と係合部とが嵌入する凹部がこれらの支持棒の長手方向に所定の間隔をおいて多数形成され、
前記アームは、前記鉤状部が一方の支持棒の前記凹部に嵌入して係合するとともに前記係合部が前記他方の支持棒の前記凹部に嵌入して係合する状態において、突片の下方に位置していることを特徴とするレンズ保持装置。 - 請求項1記載のレンズ保持装置において、前記2本の支持棒は、上部支持棒と、この上部支持棒の下方に並べられた下部支持棒とから構成され、
前記鉤状部は、前記上部支持棒に上方から係合し、
前記係合部は、前記下部支持棒に側方から係合し、
前記アームは、前記係合部の下部に接続されていることを特徴とするレンズ保持装置。 - 請求項1記載のレンズ保持装置において、前記2本の支持棒は、第1の支持棒と、この第1の支持棒の側方に並べられた第2の支持棒とから構成され、
前記鉤状部は、前記第1の支持棒に上方から係合し、
前記係合部は、前記第2の支持棒に下方から係合し、
前記アームは、前記鉤状部における前記係合部とは反対側に接続されていることを特徴とするレンズ保持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010241875A JP2012093608A (ja) | 2010-10-28 | 2010-10-28 | レンズ保持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010241875A JP2012093608A (ja) | 2010-10-28 | 2010-10-28 | レンズ保持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012093608A true JP2012093608A (ja) | 2012-05-17 |
Family
ID=46386991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010241875A Pending JP2012093608A (ja) | 2010-10-28 | 2010-10-28 | レンズ保持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012093608A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014508957A (ja) * | 2010-11-25 | 2014-04-10 | エスシーエル・インターナショナル・スペシャル・コーチング・ラボラトリー | オフセットフックを備えたレンズホルダー |
CN104765121A (zh) * | 2015-03-18 | 2015-07-08 | 苏州佳世达电通有限公司 | 调整结构 |
JP2020159816A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 株式会社クリアテック | ハイパースペクトル撮像装置及びその方法 |
-
2010
- 2010-10-28 JP JP2010241875A patent/JP2012093608A/ja active Pending
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