JP5648786B2 - 自動給送装置、該自動給送装置を備えた記録装置 - Google Patents

自動給送装置、該自動給送装置を備えた記録装置 Download PDF

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本発明は、インクジェットプリンターやレーザープリンター等の記録装置に設けられ、被記録材を記録装置内へ自動給送する自動給送装置に関する。
インクジェットプリンターやレーザープリンター等の記録装置には、記録装置内へ被記録材を自動給送する自動給送装置が設けられているのが一般的である。そして一般的な自動給送装置の一例としては、挿抜可能に設けられる被記録材収容部(給紙カセット等)と、被記録材収容部の開口を通じて被記録材収容部内の被記録材に対して進退可能に支持される給送ローラーとを備えたものが公知である。このような構成の自動給送装置においては、被記録材収容部内の被記録材に給送ローラーが当接した状態から、駆動力源の駆動力で給送ローラーを回転させることによって、その被記録材収容部内の被記録材が記録装置内へ給送される。
ところで上記構成の自動給送装置において、被記録材収容部に設けられた開口を通じて被記録材収容部内に給送ローラーが進入している状態では、そのままでは、被記録材収容部を挿抜する際に給送ローラーが被記録材収容部と干渉してしまう。そのため被記録材収容部を挿抜する際には、給送ローラーが被記録材収容部と干渉しないように、被記録材収容部から給送ローラーを退避させた状態にする必要がある。そして従来の自動給送装置の一例としては、自動給送装置の本体側に設けられたカムフォロア機構によって給送ローラーが変位可能に構成されたものが公知である。より具体的には、被記録材収容部を挿抜する過程で、被記録材収容部側に設けられたカムが本体側に設けられたカムフォロア機構と係合し、その挿抜力でカムフォロア機構が動作し、それによって被記録材収容部と干渉しない範囲に給送ローラーが退避するように構成されている(例えば特許文献1を参照)。
特許第4292418号公報
しかしながら上記特許文献1に開示されている自動給送装置においては、被記録材収容部を挿抜する操作時に、少なくとも自動給送装置の本体側に設けられたカムフォロア機構を動作させて給送ローラーを変位させることが可能な程度の操作力(挿抜力)がユーザーに求められる。つまりユーザーは、カムフォロア機構を動作させて給送ローラーを変位させることが可能な一定以上の強い力で、被記録材収容部を挿抜しなければならない。そのため従来の自動給送装置は、特に比較的腕力の弱い子供や女性、高齢者等にとっては、被記録材収容部の挿抜時の操作性が良好とは言えない場合が多く、その改善が求められていた。
このような状況に鑑み本発明は成されたものであり、本発明の目的は、被記録材が収容される被記録材収容部が挿抜可能に設けられた自動給送装置において、被記録材収容部を挿抜する際の操作性を向上させることにある。
上記課題を解決するための、本発明の自動給送装置の一つの態様は、被記録材が収容され、挿抜可能に設けられる被記録材収容部と、駆動力源の駆動力で回転する給送ローラーと、前記被記録材収容部に進入して被記録材に当接可能な進入位置、前記被記録材収容部の挿抜に干渉しない退避位置をとり得るように、前記給送ローラーを変位可能に支持するローラー支持機構と、駆動力源の駆動力で前記給送ローラーを変位させるローラー変位機構と、前記被記録材収容部が抜き出されるときに、あるいは前記被記録材収容部が挿入されるとき及び抜き出されるときに、前記給送ローラーが退避位置にあるかどうか判定して、退避位置にない場合は前記給送ローラーを退避位置に移動させ、その状態を維持する制御装置と、を備え前記被記録材収容部の挿抜状態を検出する挿抜検出装置を含み、前記制御装置は、前記挿抜検出装置の出力信号に基づいて前記ローラー変位機構を制御し、前記被記録材収容部は、被記録材が収容され、挿抜可能に設けられる第1収容部と前記第1収容部に収容される被記録材のサイズよりも小さいサイズの被記録材が収容され、前記給送ローラーが進退する領域へ移動可能に前記第1収容部に支持される第2収容部と、を含み、前記第1収容部および前記第2収容部に収容されている被記録材は、共通する前記給送ローラーによって給送され、前記挿抜検出装置は、第1収容部の挿抜状態を検出する第1収容部挿抜検出装置と第2収容部の挿抜状態を検出する第2収容部挿抜検出装置を備えていることを特徴とした自動給送装置である。
<本発明の第1の態様>
本発明の第1の態様は、被記録材が収容され、挿抜可能に設けられる被記録材収容部と、駆動力源の駆動力で回転する給送ローラーと、前記被記録材収容部に進入して被記録材に当接可能な進入位置、前記被記録材収容部の挿抜に干渉しない退避位置をとり得るように、前記給送ローラーを変位可能に支持するローラー支持機構と、駆動力源の駆動力で前記給送ローラーを変位させるローラー変位機構と、前記被記録材収容部が挿入されるとき又は抜き出されるときに、あるいは前記被記録材収容部が挿入されるとき及び抜き出されるときに、前記給送ローラーが前記退避位置にある状態を維持する制御装置と、を備えた自動給送装置である。
このような特徴によれば、少なくとも被記録材収容部が挿入されるとき又は抜き出されるときには、制御装置によって制御されるローラー変位機構によって、給送ローラーが退避位置へ変位した状態が維持される。それによって、給送ローラーが被記録材収容部と干渉することなく被記録材収容部の挿抜を行うことが可能な状態となる。そして給送ローラーを退避位置へ変位させるローラー変位機構は、駆動力源の駆動力で動作するので、従来の自動給送装置よりも被記録材収容部を挿抜する際のユーザーの操作負荷を大幅に軽減させることができる。それによって、被記録材収容部を挿抜する際の操作性を向上させることができるという作用効果が得られる。
<本発明の第2の態様>
本発明の第2の態様は、前述した第1の態様に記載の自動給送装置において、前記被記録材収容部の挿抜状態を検出する挿抜検出装置を含み、前記制御装置は、前記挿抜検出装置の出力信号に基づいて前記ローラー変位機構を制御する、ことを特徴とした自動給送装置である。
このような特徴によれば、少なくとも被記録材収容部が挿入されるとき又は抜き出されるときに、その被記録材収容部の挿抜状態を検出することができる。それによって被記録材収容部の挿抜操作の際に、給送ローラーが被記録材収容部と干渉する手前の段階で、給送ローラーを退避位置に変位させた状態にすることが可能になる。それによって、被記録材収容部が挿入されるとき又は抜き出されるときに、給送ローラーが退避位置にある状態を確実に維持することができる。
本発明の自動給送装置の他の態様は、被記録材が収容され、挿抜可能に設けられる被記録材収容部と、駆動力源の駆動力で回転する給送ローラーと、前記被記録材収容部に進入して被記録材に当接可能な進入位置、前記被記録材収容部の挿抜に干渉しない退避位置をとり得るように、前記給送ローラーを変位可能に支持するローラー支持機構と、駆動力源の駆動力で前記給送ローラーを変位させるローラー変位機構と、前記給送ローラーの回転による被記録材の給送動作を行うときには前記給送ローラーを前記進入位置へ変位させ、前記給送動作を行うとき以外は、前記給送ローラーが前記退避位置にある状態を維持する制御装置と、を備えており、前記被記録材収容部の挿抜状態を検出する挿抜検出装置を含み、前記制御装置は、前記挿抜検出装置の出力信号に基づいて前記ローラー変位機構を制御し、前記被記録材収容部が抜き出されるときに、あるいは前記被記録材収容部が挿入されるとき及び抜き出されるときに、前記給送ローラーが退避位置にあるかどうか判定して、退避位置にない場合は前記給送ローラーを退避位置に移動させ、その状態を維持し、前記被記録材収容部は、被記録材が収容され、挿抜可能に設けられる第1収容部と前記第1収容部に収容される被記録材のサイズよりも小さいサイズの被記録材が収容され、前記給送ローラーが進退する領域へ移動可能に前記第1収容部に支持される第2収容部と、を含み、前記第1収容部および前記第2収容部に収容されている被記録材は、共通する前記給送ローラーによって給送され、前記挿抜検出装置は、第1収容部の挿抜状態を検出する第1収容部挿抜検出装置と第2収容部の挿抜状態を検出する第2収容部挿抜検出装置を備えていることを特徴とした自動給送装置である。
<本発明の第3の態様>
本発明の第3の態様は、被記録材が収容され、挿抜可能に設けられる被記録材収容部と、駆動力源の駆動力で回転する給送ローラーと、前記被記録材収容部に進入して被記録材に当接可能な進入位置、前記被記録材収容部の挿抜に干渉しない退避位置をとり得るように、前記給送ローラーを変位可能に支持するローラー支持機構と、駆動力源の駆動力で前記給送ローラーを変位させるローラー変位機構と、前記給送ローラーの回転による被記録材の給送動作を行うときには前記給送ローラーを前記進入位置へ変位させ、前記給送動作を行うとき以外は、前記給送ローラーが前記退避位置にある状態を維持する制御装置と、を備えた自動給送装置である。
給送ローラーの回転による被記録材の給送動作を行うとき以外は、給送ローラーが退避位置にある状態が維持される。また通常の使用態様である限り、給送ローラーの回転による被記録材の給送動作中に被記録材収容部の挿抜操作は行われない。したがって、少なくとも被記録材収容部が挿入されるとき又は抜き出されるときには、給送ローラーが退避位置へ変位した状態が維持される。それによって、給送ローラーが被記録材収容部と干渉することなく被記録材収容部の挿抜を行うことが可能な状態となる。そして給送ローラーを退避位置へ変位させるローラー変位機構は、駆動力源の駆動力で動作するので、従来の自動給送装置よりも被記録材収容部を挿抜する際のユーザーの操作負荷を大幅に軽減させることができる。それによって、被記録材収容部を挿抜する際の操作性を向上させることができるという作用効果が得られる。
また、給送ローラーの回転による被記録材の給送動作を行うとき以外は、給送ローラーが退避位置にある状態が維持されることによって、被記録材収容部の被記録材に給送ローラーが当接した状態となる時間を必要最小限に止めることができる。それによって、例えば給送ローラーがゴムローラーで構成されている場合には、そのゴムローラーに含まれる微量の油分等が被記録材に付着して被記録材が汚れてしまう虞を低減させることができる。また、被記録材にローラーの接触痕が付いてしまう虞を低減させることができる。
<本発明の第4の態様>
本発明の第4の態様は、前述した第3の態様に記載の自動給送装置において、前記制御装置は、前記被記録材収容部が挿入されるとき又は抜き出されるときに、あるいは前記被記録材収容部が挿入されるとき及び抜き出されるときに、前記給送ローラーが前記退避位置にある状態を維持する、ことを特徴とした自動給送装置である。
このような特徴によれば、前述した第3の態様に記載の自動給送装置において、万一、給送ローラーの回転による被記録材の給送動作中に被記録材収容部の挿抜操作が行われた場合にも、給送ローラーが被記録材収容部と干渉することなく被記録材収容部の挿抜を行うことが可能な状態にすることができる。
<本発明の第5の態様>
本発明の第5の態様は、前述した第1〜第4の態様のいずれかに記載の自動給送装置において、前記ローラー変位機構は、弾性部材の弾性を利用して前記給送ローラーが前記退避位置にある状態を維持する機構を含む、ことを特徴とした自動給送装置である。
このような特徴によれば、給送ローラーが退避位置にある状態を維持する上で、駆動力源の駆動力を必要としないので、装置の電源オフ状態においても給送ローラーが退避位置にある状態を維持することが可能になる。したがって、給送ローラーが被記録材収容部と干渉することなく被記録材収容部の挿抜を行うことが可能な状態を、装置の電源オフ状態においても確実に維持することができる。また、例えば退避位置で給送ローラーを係止するロック機構等を設ける必要がないので、装置の電源オフ状態においても給送ローラーが退避位置にある状態を維持する機能をより簡易な構成で低コストに実現することができる。
<本発明の第6の態様>
本発明の第6の態様は、前述した第1〜第5の態様のいずれかに記載の自動給送装置において、前記被記録材収容部は、被記録材が収容され、挿抜可能に設けられる第1収容部と、被記録材が収容され、前記給送ローラーが進退する領域へ移動可能に前記第1収容部に支持される第2収容部と、を含み、前記制御装置は、前記第2収容部の移動操作時に、前記給送ローラーが前記退避位置にある状態を維持する、ことを特徴とした自動給送装置である。
第1収容部に収容された被記録材に給送ローラーが当接した状態では、その給送ローラーの回転によって、第1収容部に収容された被記録材が給送される。他方、第2収容部に収容された被記録材が給送ローラーに当接可能な位置まで第2収容部を移動させた状態では、第2収容部に収容された被記録材を給送することが可能になる。つまり本態様の被記録材収容部は、第2収容部を移動させて第2収容部の位置を変更することによって、第1収容部に収容された被記録材を給送するか、第2収容部に収容された被記録材を給送するかを選択的に切り換えることができる。そして第2収容部の移動操作の際には、給送ローラーが第2収容部と干渉する状態では第2収容部の移動操作を行うことができないため、第2収容部と干渉しない位置に給送ローラーを退避させた状態とする必要がある。
このようなことから本発明の第6の態様に記載の自動給送装置は、被記録材収容部の第2収容部の移動操作時にも、制御装置によって制御されるローラー変位機構によって、給送ローラーが退避位置へ変位した状態が維持される。それによって、給送ローラーが被記録材収容部の第2収容部と干渉することなく第2収容部の移動操作を行うことが可能な状態となる。そして給送ローラーを退避位置へ変位させるローラー変位機構は、駆動力源の駆動力で動作するので、従来の自動給送装置よりも被記録材収容部の第2収容部の移動操作を行う際のユーザーの操作負荷を大幅に軽減させることができる。それによって、被記録材収容部の第2収容部の移動操作を行う際の操作性を向上させることができるという作用効果が得られる。
また第6の態様の被記録材収容部は、第2収容部が移動可能に第1収容部に支持されている構造上、第2収容部の被記録材に給送ローラーが当接した状態において、その給送ローラーの当接力に起因した所謂クリープ変形が第2収容部に生じやすくなる。しかし、前述したように本発明の第3の態様においては、給送ローラーの回転による被記録材の給送動作を行うとき以外は、給送ローラーが退避位置にある状態が維持される。したがって、特に本発明の第3の態様を引用する第6の態様においては、第2収容部の被記録材に給送ローラーが当接した状態となる時間を必要最小限に止めることができる。それによって当該態様においては、給送ローラーの当接力に起因したクリープ変形が第2収容部に生ずる虞を低減させることができるという作用効果も得られる。
<本発明の第7の態様>
本発明の第7の態様は、前述した第1〜第6の態様のいずれかに記載の自動給送装置を備え、前記自動給送装置から給送される被記録材に記録を実行する記録装置である。
本発明の第7の態様に記載の発明によれば、自動給送装置から給送される被記録材に記録を実行する記録装置において、前述した第1〜第6の態様のいずれかに記載の発明による作用効果を得ることができる。
インクジェットプリンターの要部側面図。 自動給送装置の一部を図示した要部斜視図。 インクジェットプリンターの概略のブロック図。 第1実施例における自動給送装置の一部を拡大図示した要部側断面図。 第1実施例における自動給送装置の制御手順を図示したフローチャート。 第2実施例における自動給送装置の制御手順を図示したフローチャート。 第3実施例における給送カセットの要部を図示した斜視図。 第3実施例における自動給送装置の一部を拡大図示した要部側断面図。 第3実施例における自動給送装置の制御手順を図示したフローチャート。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施例>
本発明の第1実施例について、図1〜図5を参照しながら説明する。まずインクジェットプリンター1の全体構成について図1〜図3を参照しながら説明した後、本発明の第1実施例に係る自動給送装置20の詳細な構成について図4及び図5を参照しながら説明する。
図1は、インクジェットプリンター1の要部側面図である。図2は、自動給送装置20の一部を図示した要部斜視図である。
「記録装置」としてのインクジェットプリンター1は、搬送駆動ローラー11、搬送従動ローラー12、記録紙支持部材13、排出駆動ローラー14、排出従動ローラー15、キャリッジ16及び記録ヘッド17を備えている。
搬送駆動ローラー11は、金属軸体の外周面に高摩擦被膜が施されて形成されており、PFモーター41(図3)の回転駆動力が伝達されて回転する。搬送従動ローラー12は、搬送駆動ローラー11に当接する方向へ付勢された状態で従動回転可能に軸支されている。記録紙支持部材13は、記録ヘッド17からインクが噴射される領域で、「被記録材」としての記録紙Pの裏面に接して記録紙Pを支持する部材である。排出駆動ローラー14は、PFモーター41の回転駆動力が伝達されて回転する。排出従動ローラー15は、従動回転可能に軸支されるとともに、排出駆動ローラー14に当接する方向へ付勢されている。
キャリッジ16は、キャリッジガイド軸18及びキャリッジ支持フレーム19によって、主走査方向Xへ往復動可能に支持されている。この主走査方向Xは、記録紙支持部材13に支持された状態の記録紙Pの記録面に沿って副走査方向Y(記録紙Pの搬送方向)と交差する方向である。キャリッジガイド軸18及びキャリッジ支持フレーム19は、主走査方向Xに沿って配設されている。キャリッジ16は、CRモーター42(図3)の回転駆動力で双方向回転する無端ベルト(図示せず)が連結されている。当該無端ベルトは、CRモーター42の駆動プーリーと従動プーリー(図示せず)に掛架され、キャリッジガイド軸18及びキャリッジ支持フレーム19に対して略平行に配設されている。キャリッジ16は、CRモーター42の駆動力で当該無端ベルトを双方向回転させることによって主走査方向Xへ往復動させることができる。
記録ヘッド17は、記録紙支持部材13に支持された状態の記録紙Pの記録面にヘッド面が対面するようにキャリッジ16に搭載されている。記録ヘッド17のヘッド面には、記録紙Pの記録面にインクを噴射してドットを形成するための多数の噴射ノズルが設けられている(図示せず)。記録ヘッド17へのインクの供給は、インクジェットプリンター1の本体に設けられたインクタンク(図示せず)からインクチューブ(図示せず)を介して行われる。
またインクジェットプリンター1は、記録前の記録紙Pを自動給送する自動給送装置20を備えている。自動給送装置20は、ローラー支持部材21、給送ローラー22、第1駆動ローラー23、第1従動ローラー24、中間従動ローラー25、第2駆動ローラー26、第2従動ローラー27、第1回転伝達歯車28、第2回転伝達歯車29及び給送カセット31を含む。
「ローラー支持機構」としてのローラー支持部材21は、給送ローラー22を支持する部材であり、軸部211を揺動軸として符号Aで示した方向へ揺動可能に支持されている。より具体的にはローラー支持部材21は、給送カセット31に進入して記録紙Pに当接可能な進入位置、給送カセット31の挿抜に干渉しない退避位置をとり得るように、給送ローラー22を変位可能に支持する。給送ローラー22は、回転可能にローラー支持部材21に支持されている。
給送ローラー22は、ローラー支持部材21に設けられた第1回転伝達歯車28及びその他の歯車等(図示せず)を介してASFモーター43(図3)の回転駆動力が伝達されて回転する。第1駆動ローラー23及び第2駆動ローラー26は、給送ローラー22によって繰り出された記録紙Pを記録実行領域へ給送するためのローラーであり、図示していない回転伝達機構を介してASFモーター43の回転駆動力が伝達されて回転する。第1従動ローラー24、中間従動ローラー25及び第2従動ローラー27は、従動回転可能に軸支されている。
第2回転伝達歯車29は、歯車部212及びREモーター44(図3)とともに「ローラー変位機構」を構成する。歯車部212は、ローラー支持部材21の軸部211が中心に挿通され、ローラー支持部材21に一体的に形成されている。第2回転伝達歯車29は、歯車部212と噛合しており、REモーター44の回転駆動力が伝達されて回転する。つまりローラー支持部材21は、REモーター44を回転させることによって符号Aで示した方向へ揺動する。
「被記録材収容部」としての給送カセット31は、分離部311、第1ガイド部材312、第2ガイド部材313を含む。給送カセット31は、図示の如く上面が開口している箱形状の部材であり、その内部には複数の記録紙Pが内底面に積重されて収容される。分離部311は、公知の分離機構であり、給送ローラー22の回転により給送されるべき記録紙Pに重なった状態で給送されようとする他の記録紙Pを係止して記録紙Pの重送を防止する。第1ガイド部材312及び第2ガイド部材313は、給送カセット31の内底面に対する記録紙Pの積重位置を記録紙Pのサイズに応じて調整するための部材である。第1ガイド部材312は、副走査方向Yに平行となる方向(符号Cで示した方向)へスライド可能に、給送カセット31の内部の底面に支持されている。第2ガイド部材313は、主走査方向Xに平行となる方向(符号Dで示した方向)へスライド可能に、給送カセット31の内部の底面に支持されている。
以上説明した構成のインクジェットプリンター1において、自動給送装置20から給送された記録紙Pは、記録紙支持部材13に支持され、主走査方向Xへ往復動する記録ヘッド17のヘッド面からインクが噴射されて記録面にドットが形成される主走査動作と、所定の搬送量で副走査方向Yへ搬送される副走査動作とが繰り返されることによって、記録面に記録が実行される。これらの一連の記録制御は、公知のマイコン制御回路を含む制御装置100により実行される。
図3は、インクジェットプリンター1の概略のブロック図である。
制御装置100は、ROM101、RAM102、ASIC(特定用途向け集積回路)103、CPU(中央処理装置)104、不揮発性メモリー105、PFモータードライバー106、CRモータードライバー107、ヘッドドライバー108、ASFモータードライバー109及びREモータードライバー110を含む。
ROM101は、CPU104によるインクジェットプリンター1の制御に必要な記録制御プログラム(ファームウェア)等が格納される。RAM102は、CPU104の作業領域や記録データー等の格納領域として用いられる。ASIC103は、PFモーター41の制御信号をPFモータードライバー106へ、CRモーター42の制御信号をCRモータードライバー107へ、記録ヘッド17の制御信号をヘッドドライバー108へ、ASFモーター43の制御信号をASFモータードライバー109へ、REモーター44の制御信号をREモータードライバー110へ、それぞれ送出する。CPU104は、インクジェットプリンター1の記録制御を実行するための演算処理やその他必要な演算処理を行う。不揮発性メモリー105は、記録制御プログラムの処理に必要なデーター等が記憶されている。
さらにインクジェットプリンター1は、リニアエンコーダー45、ロータリーエンコーダー46及びカセットセンサー47を含む。これらの出力信号は、ASIC103を介してCPU104へ入力される。公知のリニアエンコーダー45は、キャリッジ16の位置や移動速度等を検出するためのエンコーダーであり、キャリッジ16が主走査方向Xへ往復動することによって、その移動速度に応じた周期のパルス信号を移動量に相当する数だけ出力する。公知のロータリーエンコーダー46は、搬送駆動ローラー11の回転量等を検出するためのエンコーダーであり、搬送駆動ローラー11及び排出駆動ローラー14が回転することによって、その回転速度に応じた周期のパルス信号を回転量に相当する数だけ出力する。カセットセンサー47については後述する。
図4は、第1実施例における自動給送装置20の一部を拡大図示した要部側断面図である。
第1実施例の自動給送装置20は、「挿抜検出装置」としてのカセットセンサー47を含む。カセットセンサー47は、給送カセット31の挿抜状態を検出するセンサーである。より具体的にはカセットセンサー47は、給送カセット31が所定位置(給送カセット31の記録紙Pが給送ローラー22によって給送可能となる位置)まで挿入された状態を検出可能に設けられている。カセットセンサー47の出力信号は、制御装置100へ送出され、給送カセット31が所定位置まで挿入された状態ではONとなり、給送カセット31が所定位置以外の位置にある状態では(給送カセット31が抜き出された状態も当然に)OFFとなる。
また第1実施例の自動給送装置20は、「弾性部材」としてのコイルバネ213が設けられている。このコイルバネ213は、自動給送装置20の本体とローラー支持部材21との間に伸設されている。つまりローラー支持部材21は、コイルバネ213のバネ力によって符号Eで示した方向へ付勢されており、そのバネ力によって給送ローラー22が退避位置にある状態を維持することが可能になっている。ここで給送ローラー22が退避位置にある状態とは、前述したように、給送カセット31の挿抜に干渉しない位置に給送ローラー22がある状態(図4(a)に図示した状態)である。
このような「弾性部材」(コイルバネ213)を用いた構成は、本発明に必須の構成ではないが、このような構成を採用することによって、給送ローラー22が退避位置にある状態を維持する上でREモーター44等の駆動力源の駆動力を必要としない。そのため、インクジェットプリンター1の電源オフ状態においても給送ローラー22が退避位置にある状態を維持することが可能になる。また、給送ローラー22と干渉することなく給送カセット31の挿抜を行うことが可能な状態を、例えば退避位置で給送ローラー22を係止するロック機構等を設けることなく、インクジェットプリンター1の電源オフ状態においても確実に維持することができる。それによって、インクジェットプリンター1の電源オフ状態においても給送ローラー22が退避位置にある状態を維持する機能をより簡易な構成で低コストに実現することができる。
尚、「弾性部材」は、特にコイルバネ213に限定されるものではなく、例えば板バネや弾性ゴムからなる部材等、給送ローラー22が退避位置にある状態を維持可能な弾性を有する部材であれば、どのような部材でもよい。他方、「弾性部材」を用いない構成を採用する場合には、例えばローラー支持部材21を自重で揺動させて、退避位置から進入位置へ給送ローラー22を変位させることが可能になるという点でメリットがある。
給送ローラー22が退避位置にある状態から、REモーター44を所定の回転方向(例えば正転方向)へ回転させると、第2回転伝達歯車29が符号Fで示した回転方向へ回転する。それによって、ローラー支持部材21の歯車部212が符号Gで示した回転方向へ回転し、コイルバネ213のバネ力に抗してローラー支持部材21が符号Hで示した方向へ揺動する。それによって、給送ローラー22が給送カセット31に進入して記録紙Pに当接可能な状態(給送ローラー22が進入位置にある状態)、つまり給送カセット31の記録紙Pに給送ローラー22が当接する状態となる(図4(b))。
尚、給送ローラー22の位置検出は、例えばローラー支持部材21の揺動位置を検出可能な位置にセンサーを設けてもよいし、あるいはREモーター44の電流値の変化等に基づいて給送ローラー22が記録紙Pに当接した状態(進入位置にある状態)を検出するようにしてもよい。
図5は、第1実施例における自動給送装置20の制御手順を図示したフローチャートである。
上記説明した構成の自動給送装置20において制御装置100は、図5に図示したフローチャートの手順により、給送カセット31が挿入されるとき及び抜き出されるときに給送ローラー22が退避位置にある状態を維持する制御を実行する。当該手順は、インクジェットプリンター1の電源がオンである間、定周期で繰り返し実行される手順である。以下、詳細に説明する。
まずカセットセンサー47の出力信号がOFFであるか否かを判定する(ステップS1)。つまり、給送カセット31が所定位置以外の位置にある状態か否かを判定する。カセットセンサー47の出力信号がOFFでない場合、つまりONである場合には(ステップS1でNo)、そのまま当該手順を終了する。他方、カセットセンサー47の出力信号がOFFである場合には(ステップS1でYes)、つまり給送カセット31が抜き出された状態である場合(給送カセット31が挿入される前の状態)、あるいは所定位置にある給送カセット31をユーザーが抜き出す操作を検出した場合(給送カセット31の抜き出し操作の開始直後の状態)には、給送ローラー22が退避位置にあるか否かを判定する(ステップS2)。
給送ローラー22が退避位置にある場合には(ステップS2でYes)、給送ローラー22が干渉することなく給送カセット31を挿抜する操作が可能である。したがって、この場合にはそのまま当該手順を終了する。他方、給送ローラー22が退避位置にない場合(ステップS2でNo)、つまり給送ローラー22が進入位置にある状態では、給送カセット31を挿抜する操作の際に給送ローラー22が干渉してしまうことになる。したがって、この場合には給送ローラー22を退避位置へ移動させ、その状態を維持する(ステップS3)。
以上説明したように本発明の第1実施例によれば、給送カセット31が挿入されるとき及び抜き出されるときには、給送ローラー22が退避位置へ変位した状態が維持される。それによって、給送ローラー22が干渉することなく給送カセット31の挿抜を行うことが可能な状態となる。そして給送ローラー22を退避位置へ変位させる「ローラー変位機構」は、REモーター44の駆動力で動作するので、従来の自動給送装置よりも給送カセット31を挿抜する際のユーザーの操作負荷を大幅に軽減させることができる。それによって、給送カセット31を挿抜する際の操作性を向上させることができる。
尚、上記実施例においては、給送カセット31が挿入されるとき及び抜き出されるときのいずれにおいても給送ローラー22が退避位置にある状態を維持する例を説明したが、本発明は特にこれに限定されない。例えば、給送カセット31が挿入されるときにのみ給送ローラー22が退避位置にある状態を維持するようにしてもよいし、あるいは給送カセット31が抜き出されるときにのみ給送ローラー22が退避位置にある状態を維持するようにしてもよい。この場合は例えば、給送カセット31を挿抜する過程で、給送カセット31側に設けられたカム(図示せず)が自動給送装置20の本体側に設けられたカムフォロア機構(図示せず)と係合し、その挿抜力でカムフォロア機構が動作し、それによって給送カセット31と干渉しない範囲に給送ローラー22が退避する構成をさらに設ければよい。
<第2実施例>
本発明の第2実施例について、図6を参照しながら説明する。
図6は、第2実施例における自動給送装置20の制御手順を図示したフローチャートである。
ここで、第2実施例のインクジェットプリンター1の全体構成、制御装置100の構成については、いずれも第1実施例と同じであるため説明を省略する。また第2実施例の自動給送装置20の構成は、第2実施例においては給送カセット31の挿抜を検出する必要がないため、カセットセンサー47は設けられていない点で相違するが、それ以外の構成は第1実施例と同じであるため説明を省略する。
第2実施例において制御装置100は、図6に図示したフローチャートの手順により、給送ローラー22の回転による記録紙Pの給送動作を行うときには給送ローラー22を進入位置へ変位させ、給送動作を行うとき以外は、給送ローラー22が退避位置にある状態を維持する制御を実行する。当該手順は、インクジェットプリンター1の電源がオンである間、定周期で繰り返し実行される手順である。以下、詳細に説明する。
まず未処理の記録紙Pの給送制御要求があるか否かを判定する(ステップS11)。この記録紙Pの給送制御要求は、例えばインクジェットプリンター1に接続された情報処理装置(パーソナルコンピューター、デジタルカメラ等)から送出されるプリントジョブ(記録命令)に含まれる。また記録紙Pの給送制御要求は、例えばスタンドアローンの状態でインクジェットプリンター1が使用される場合には、制御装置100で実行される記録制御プログラムによって生成される。未処理の記録紙Pの給送制御要求がある場合には(ステップS11でYes)、給送ローラー22が進入位置にあるか否かを判定する(ステップS12)。
給送ローラー22が進入位置にある場合には(ステップS12でYes)、給送カセット31の記録紙Pに給送ローラー22が当接した状態であるため、給送ローラー22の回転による記録紙Pの給送動作を行うことが可能である。したがって、この場合にはそのまま当該手順を終了する。他方、給送ローラー22が進入位置にない場合(ステップS12でNo)、つまり給送ローラー22が退避位置にある状態では、給送ローラー22の回転による記録紙Pの給送動作を行うことができない。したがって、この場合には給送ローラー22を進入位置へ移動させ、その状態を維持する(ステップS13)。
未処理の記録紙Pの給送制御要求がない場合には(ステップS11でNo)、給送ローラー22が退避位置にあるか否かを判定する(ステップS14)。給送ローラー22が退避位置にある場合には(ステップS14でYes)、給送ローラー22が干渉することなく給送カセット31を挿抜する操作が可能である。したがって、この場合にはそのまま当該手順を終了する。他方、給送ローラー22が退避位置にない場合(ステップS14でNo)、つまり給送ローラー22が進入位置にある状態では、給送カセット31を挿抜する操作の際に給送ローラー22が干渉してしまうことになる。したがって、この場合には給送ローラー22を退避位置へ移動させ、その状態を維持する(ステップS15)。
以上説明したように本発明の第2実施例によれば、給送ローラー22の回転による記録紙Pの給送動作を行うとき以外は、給送ローラー22が退避位置にある状態が維持される。また通常の使用態様である限り、給送ローラー22の回転による記録紙Pの給送動作中に給送カセット31の挿抜操作は行われない。したがって、少なくとも給送カセット31が挿入されるとき又は抜き出されるときには、給送ローラー22が退避位置へ変位した状態が維持される。それによって、給送ローラー22が干渉することなく給送カセット31の挿抜を行うことが可能な状態となる。そして第1実施例と同様に、給送ローラー22を退避位置へ変位させる「ローラー変位機構」は、REモーター44の駆動力で動作するので、従来の自動給送装置よりも給送カセット31を挿抜する際のユーザーの操作負荷を大幅に軽減させることができる。それによって、給送カセット31を挿抜する際の操作性を向上させることができる。
また第2実施例においては、給送ローラー22の回転による記録紙Pの給送動作を行うとき以外は、給送ローラー22が退避位置にある状態が維持される。したがって第2実施例においては、給送カセット31の記録紙Pに給送ローラー22が当接した状態(給送ローラー22が進入位置にある状態)となる時間を必要最小限に止めることができる。それによって、例えば給送ローラー22がゴムローラーで構成されている場合には、そのゴムローラーに含まれる微量の油分等が記録紙Pに付着して記録紙Pが汚れてしまう虞を低減させることができる。また、記録紙Pにローラーの接触痕が付いてしまう虞を低減させることができる。さらに、記録紙Pに対する給送ローラー22の当接荷重に起因して給送カセット31にクリープ変形等が生ずる虞を低減させることができる。
<第3実施例>
本発明の第3実施例について、図7〜図9を参照しながら説明する。
図7は、第3実施例における給送カセット30の要部を図示した斜視図である。図8は、第3実施例における自動給送装置20の一部を拡大図示した要部側断面図である。
ここで、第3実施例のインクジェットプリンター1の全体構成、制御装置100の構成については、いずれも第1実施例と同じであるため説明を省略する。また第3実施例の自動給送装置20の構成は、以下に説明する部分以外の部分については、第1実施例の自動給送装置20と同じであるため説明を省略する。
第3実施例における給送カセット30は、「第1収容部」としての第1給送カセット部31と、「第2収容部」としての第2給送カセット部32とで構成されている。第1給送カセット部31は、第1実施例の給送カセット31と同じ構成であるため、同じ符号を付して説明を省略する。第2給送カセット部32は、図示の如く上面が開口している箱形状の部材であり、その内部には複数の記録紙Pが内底面に積重されて収容され、給送ローラー22が進退する領域へ移動可能に第1給送カセット部31に支持されている。より具体的には第2給送カセット部32は、第1給送カセット部31の挿抜方向Bと同じ方向へスライド移動可能に第1給送カセット部31の上側に支持されている。
このような構成の第3実施例の給送カセット30は、例えばA4サイズ等の比較的大きいサイズの記録紙Pが第1給送カセット部31に収容され、例えばL判サイズや名刺サイズ等の比較的小さいサイズの記録紙Pが第2給送カセット部32に収容される。そして第3実施例の給送カセット30は、ユーザーが第2給送カセット部32をスライド移動させて第2給送カセット部32の位置を変更することによって、第1給送カセット部31に収容された記録紙Pを給送するか、第2給送カセット部32に収容された記録紙Pを給送するかを選択的に切り換えることができる。
より具体的には、第2給送カセット部32を引き出し方向J1へスライド移動させた状態では(図8(a))、給送ローラー22を進入位置へ変位させることによって、第1給送カセット部31に収容された記録紙Pに給送ローラー22が当接する状態となる。そして、その状態から給送ローラー22を回転させることによって、第1給送カセット部31に収容された記録紙Pを給送することができる。他方、第2給送カセット部32を押し入れ方向J2へスライド移動させた状態では(図8(b))、給送ローラー22を進入位置へ変位させることによって、第2給送カセット部32に収容された記録紙Pに給送ローラー22が当接する状態となる。そして、その状態から給送ローラー22を回転させることによって、第2給送カセット部32に収容された記録紙Pを給送することができる。
さらに第3実施例の自動給送装置20は、第1カセットセンサー47、第2カセットセンサー48及び第3カセットセンサー49を備えている。第1カセットセンサー47は、第1実施例のカセットセンサー47と同じであるため、同じ符号を付して説明を省略する。第2カセットセンサー48及び第3カセットセンサー49は、ともに第2給送カセット部32のスライド位置を検出可能なセンサーである。より具体的には、第2カセットセンサー48は、給送ローラー22よりも手前側(副走査方向Yの下流側)に設けられている。つまり第2カセットセンサー48は、第2給送カセット部32を押し入れ方向J2へスライド移動させるときに、進入位置にある給送ローラー22に第2給送カセット部32が干渉する手前で第2給送カセット部32を検出可能な位置に設けられている。また第3カセットセンサー49は、給送ローラー22よりも奥側(副走査方向Yの上流側)に設けられている。つまり第3カセットセンサー49は、所定位置(第2給送カセット部32の記録紙Pが給送ローラー22によって給送可能となる位置)まで第2給送カセット部32を押し入れ方向J2へスライド移動させた状態を検出可能な位置に設けられている。
第2カセットセンサー48及び第3カセットセンサー49の出力信号は、いずれも第2給送カセット部32を検出している状態ではONとなり、第2給送カセット部32を検出していない状態ではOFFとなる。この第2カセットセンサー48及び第3カセットセンサー49の出力信号は、第1カセットセンサー47の出力信号と同様に制御装置100へ送出される。
図9は、第3実施例における自動給送装置20の制御手順を図示したフローチャートである。
第3実施例において制御装置100は、図9に図示したフローチャートの手順により、第2給送カセット部32のスライド移動操作時に、給送ローラー22が退避位置にある状態を維持する制御を実行する。当該手順は、インクジェットプリンター1の電源がオンである間、定周期で繰り返し実行される手順である。以下、詳細に説明する。
まず第1カセットセンサー47の出力信号がOFFであるか否かを判定する(ステップS21)。つまり、第1給送カセット部31が所定位置以外の位置にある状態か否かを判定する。第1カセットセンサー47の出力信号がOFFである場合には(ステップS21でYes)、つまり第1給送カセット部31が抜き出された状態である場合、あるいは所定位置にある第1給送カセット部31をユーザーが抜き出す操作を検出した場合には、ステップS22へ進む。給送ローラー22が退避位置にあるか否かを確認し(ステップS22)、給送ローラー22が退避位置にない場合には(ステップS22でNo)、給送ローラー22を退避位置へ移動させ、その状態を維持する(ステップS23)。
尚、ステップS22及びステップS23は、図5に図示したフローチャート(第1実施例)のステップS2及びステップS3と同じであるため詳細な説明は省略する。
第1カセットセンサー47の出力信号がOFFである場合、つまりONである場合には(ステップS21でNo)、つづいて第2カセットセンサー48の出力信号がONであるか否かを判定する(ステップS24)。第2カセットセンサー48の出力信号がOFFである場合には(ステップS24でNo)、給送ローラー22が進入位置にあっても第2給送カセット部32に干渉する虞は生じないので、そのまま当該手順を終了する。他方、第2カセットセンサー48の出力信号がONである場合には(ステップS24でYes)、つづいて第3カセットセンサー49の出力信号がOFFであるか否かを判定する(ステップS25)。
第3カセットセンサー49の出力信号がONである場合には(ステップS25でNo)、給送ローラー22が進入位置にあっても第2給送カセット部32に干渉する虞は生じないので、そのまま当該手順を終了する。他方、第3カセットセンサー49の出力信号がOFFである場合には(ステップS25でYes)、給送ローラー22が進入位置にあれば、その給送ローラー22が第2給送カセット部32に干渉する虞が生ずる。この場合には、給送ローラー22が退避位置にあるか否かを確認し(ステップS22)、給送ローラー22が退避位置にない場合には(ステップS22でNo)、給送ローラー22を退避位置へ移動させ、その状態を維持する(ステップS23)。
以上説明したように本発明の第3実施例によれば、給送カセット30の挿抜操作時に加えて、さらに給送カセット30の第2給送カセット部32のスライド移動操作時にも、給送ローラー22が退避位置へ変位した状態が維持される。それによって、給送ローラー22が干渉することなく第2給送カセット部32のスライド移動操作を行うことが可能な状態となる。そして第1実施例と同様に、給送ローラー22を退避位置へ変位させる「ローラー変位機構」は、REモーター44の駆動力で動作するので、従来の自動給送装置よりも第2給送カセット部32のスライド移動操作を行う際のユーザーの操作負荷を大幅に軽減させることができる。それによって第3実施例においては、第1実施例において得られる作用効果に加えて、さらに第2給送カセット部32のスライド移動操作を行う際の操作性を向上させることができる。
<他の実施例、変形例>
本発明は、上記説明した実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
例えば上記説明した第2実施例において、さらに第1実施例と同様にカセットセンサー47を設け、第1実施例と同様の手順(図5に図示したフローチャート)で、給送カセット31が挿入されるとき又は抜き出されるときに給送ローラー22が退避位置にある状態を維持する制御を実行するようにしてもよい。このような態様によれば、第2実施例に特有の作用効果を得つつ、万一、給送ローラー22の回転による記録紙Pの給送動作中に給送カセット31の挿抜操作が行われた場合においても、給送ローラー22が干渉することなく給送カセット31の挿抜を行うことが可能になる。
また上記説明した第1実施例において、給送カセット31の挿抜を検出する「挿抜検出装置」は、特にカセットセンサー47に限定されない。例えば給送カセット31の挿抜を係止可能なロック機構を設けるとともに、そのロック機構を解除するための押しボタン等を設けてもよい。この場合、制御装置100は、例えばユーザーが押しボタンを操作したことを検出することによって、給送カセット31の挿抜操作をユーザーが行おうとしていることを検出することができる。つまり制御装置100による制御としては、例えば、ユーザーが押しボタンを操作したことを条件として、給送ローラー22を退避位置へ変位させ、その後に給送カセット31のロックを解除するようにすればよい。それによって、給送ローラー22が干渉することなく給送カセット31の挿抜を行うことが可能になる。
また上記説明した第3実施例においては、第2給送カセット部32のスライド移動をユーザーが手動で行う態様を例に説明したが、例えば別個に設けたモーターの駆動力によって第2給送カセット部32のスライド移動が自動的に行われるように構成してもよい。このような態様においては、第2給送カセット部32をスライド移動させる際のモーター負荷を大幅に軽減させることができるので、その第2給送カセット部32のスライド移動の駆動力源となるモーターをより小型化することができる。さらに当該モーターの小型化によって、本発明に係る自動給送装置20をより低コストに実現することができる。
また上記説明した第2実施例においては、第3実施例の給送カセット30を採用することもできる。ここで第3実施例の給送カセット30は、第2給送カセット部32がスライド移動可能に第1給送カセット部31に支持されている構造上、第2給送カセット部32の記録紙Pに給送ローラー22が当接した状態において、その給送ローラー22の当接力に起因したクリープ変形が第2給送カセット部32に生じやすくなる。しかし第3実施例においては、給送ローラー22の回転による記録紙Pの給送動作を行うとき以外は、給送ローラー22が退避位置にある状態が維持される。したがって、第2給送カセット部32の記録紙Pに給送ローラー22が当接した状態となる時間を必要最小限に止めることができる。それによって、給送ローラー22の当接力に起因したクリープ変形が第2給送カセット部32に生ずる虞を低減させることができる。
また上記説明した第1実施例〜第3実施例においては、給送ローラー22が退避位置にある状態又は進入位置にある状態においてローラー支持部材21の揺動を係止可能なロック機構等を設けてもよい。より具体的には例えば、退避位置又は進入位置でローラー支持部材21を係止する位置へ進退可能なロック部材を設け、そのロック部材がソレノイドのON/OFFによって進退するような機構を設ける。このソレノイドのON/OFFは制御装置100で制御すればよい。このようなロック機構等を設けることによって、給送ローラー22が退避位置にある状態又は進入位置にある状態をより確実に維持することが可能になる。さらに、給送ローラー22が退避位置にある状態又は進入位置にある状態を維持する際に、REモーター44の駆動力が不要になるので、自動給送装置20の消費電力を低減させることができる。
1 インクジェットプリンター、20 自動給送装置、21 ローラー支持部材、22 給送ローラー、28 第1回転伝達歯車、29 第2回転伝達歯車、31 給送カセット(第1給送カセット部)、32 第2給送カセット部、43 ASFモーター、44 REモーター、47 カセットセンサー(第1カセットセンサー)、48 第2カセットセンサー、49 第3カセットセンサー、100 制御装置、211 ローラー支持部材の軸部、212 ローラー支持部材の歯車部、213 コイルバネ、P 記録紙、X 主走査方向、Y 副走査方向

Claims (5)

  1. 被記録材が収容され、挿抜可能に設けられる被記録材収容部と、
    駆動力源の駆動力で回転する給送ローラーと、
    前記被記録材収容部に進入して被記録材に当接可能な進入位置、前記被記録材収容部の挿抜に干渉しない退避位置をとり得るように、前記給送ローラーを変位可能に支持するローラー支持機構と、
    駆動力源の駆動力で前記給送ローラーを変位させるローラー変位機構と、
    前記被記録材収容部が抜き出されるときに、あるいは前記被記録材収容部が挿入されるとき及び抜き出されるときに、前記給送ローラーが退避位置にあるかどうか判定して、退避位置にない場合は前記給送ローラーを退避位置に移動させ、その状態を維持する制御装置と、を備え
    記被記録材収容部の挿抜状態を検出する挿抜検出装置を含み、
    前記制御装置は、前記挿抜検出装置の出力信号に基づいて前記ローラー変位機構を制御し、
    前記被記録材収容部は、被記録材が収容され、挿抜可能に設けられる第1収容部と前記第1収容部に収容される被記録材のサイズよりも小さいサイズの被記録材が収容され、前記給送ローラーが進退する領域へ移動可能に前記第1収容部に支持される第2収容部と、を含み、
    前記第1収容部および前記第2収容部に収容されている被記録材は、共通する前記給送ローラーによって給送され、
    前記挿抜検出装置は、第1収容部の挿抜状態を検出する第1収容部挿抜検出装置と第2収容部の挿抜状態を検出する第2収容部挿抜検出装置を備えていることを特徴とした自動給送装置。
  2. 被記録材が収容され、挿抜可能に設けられる被記録材収容部と、
    駆動力源の駆動力で回転する給送ローラーと、
    前記被記録材収容部に進入して被記録材に当接可能な進入位置、前記被記録材収容部の挿抜に干渉しない退避位置をとり得るように、前記給送ローラーを変位可能に支持するローラー支持機構と、
    駆動力源の駆動力で前記給送ローラーを変位させるローラー変位機構と、
    前記給送ローラーの回転による被記録材の給送動作を行うときには前記給送ローラーを前記進入位置へ変位させ、前記給送動作を行うとき以外は、前記給送ローラーが前記退避位置にある状態を維持する制御装置と、を備えており、
    前記被記録材収容部の挿抜状態を検出する挿抜検出装置を含み、
    前記制御装置は、前記挿抜検出装置の出力信号に基づいて前記ローラー変位機構を制御し、前記被記録材収容部が抜き出されるときに、あるいは前記被記録材収容部が挿入されるとき及び抜き出されるときに、前記給送ローラーが退避位置にあるかどうか判定して、退避位置にない場合は前記給送ローラーを退避位置に移動させ、その状態を維持し、
    前記被記録材収容部は、被記録材が収容され、挿抜可能に設けられる第1収容部と前記第1収容部に収容される被記録材のサイズよりも小さいサイズの被記録材が収容され、前記給送ローラーが進退する領域へ移動可能に前記第1収容部に支持される第2収容部と、を含み、
    前記第1収容部および前記第2収容部に収容されている被記録材は、共通する前記給送ローラーによって給送され、
    前記挿抜検出装置は、第1収容部の挿抜状態を検出する第1収容部挿抜検出装置と第2収容部の挿抜状態を検出する第2収容部挿抜検出装置を備えていることを特徴とした自動給送装置。
  3. 請求項1または2に記載の自動給送装置において、前記ローラー変位機構は、弾性部材の弾性を利用して前記給送ローラーが前記退避位置にある状態を維持する機構を含む、ことを特徴とした自動給送装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の自動給送装置において
    前記制御装置は、前記第2収容部の移動操作時に、前記第2収容部挿抜検出装置の出力信号に基づいて前記給送ローラーが退避位置にあるかどうか判定して、前記退避位置にない場合は、前記給送ローラーを退避位置に移動させ、その状態を維持する、ことを特徴とした自動給送装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の自動給送装置を備え、前記自動給送装置から給送される被記録材に記録を実行する記録装置。
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