以下、本発明の実施形態を図1〜図5に基づき説明する。なおここでは、本発明の画像形成システムが、例えば少なくとも2台の画像形成装置を含むものとする。
最初に、本発明の実施形態に係る画像形成システムについて、図1を用いてその構成の概略を説明する。図1は画像形成システムの概略構成図である。
図1に示すように、画像形成システムSは第1の画像形成装置1と、第2の画像形成装置100とを備えている。2台の画像形成装置1、100は各々ネットワーク環境下に設置され、複数の外部コンピュータ各々から利用できるようになっている。なお、2台の画像形成装置1、100はネットワークを介さず直接通信回線を用いて互いを接続することも可能である。また、便宜上、図1では画像形成システムSに2台の画像形成装置1、100が含まれる例を示しているが、3台以上の画像形成装置が含まれても良い。
続いて、画像形成システムSの第1の画像形成装置1について、図2及び図3を用いてその構造の概略を説明しつつ画像出力動作を説明する。図2は画像形成装置の模型的垂直断面正面図、図3は画像形成装置の構成を示すブロック図である。図2中の、実線矢印は用紙の搬送経路及び搬送方向を、一点鎖線矢印はレーザ光Lを示す。なお、本実施形態の説明では第1の画像形成装置1と第2の画像形成装置100とに同タイプの画像形成装置を用いており、第2の画像形成装置100にも図2及び図3を用いた説明を適用できるので図面の描画及びその説明を省略する。
図2に示すように、第1の画像形成装置1の本体2の内部下方には給紙カセット3が配置されている。給紙カセット3はその内部に画像形成前のカットペーパーなどの用紙Pを積載して収容している。そして、この用紙Pは図2において給紙カセット3の左上方に向け、1枚ずつ分離されて送り出される。給紙カセット3は本体2の正面側から水平に引き出すことが可能である。
本体2の内部であって給紙カセット3の左方には第1用紙搬送部4が備えられている。第1用紙搬送部4は本体2の左側面に沿って略垂直に形設されている。そして、第1用紙搬送部4は給紙カセット3から送り出された用紙Pを受け取り、本体2の左側面に沿って垂直上方に転写部5まで搬送する。
給紙カセット3の上方であって第1用紙搬送部4が形設された本体2の左側面とは反対側の側面である右側面の箇所には手差し給紙部6が備えられている。手差し給紙部6には給紙カセット3に入っていないサイズの用紙や厚紙、OHPシートのように1枚ずつ手で送り込みたいものが載置される。
手差し給紙部6の左方には第2用紙搬送部7が備えられている。第2用紙搬送部7は給紙カセット3のすぐ上方にあって、手差し給紙部6から第1用紙搬送部4まで略水平に延びて第1用紙搬送部4に合流している。そして、第2用紙搬送部7は手差し給紙部6から送り出された用紙などを受け取り、略水平に第1用紙搬送部4まで搬送する。
一方、本体2の上面には原稿搬送装置8が、その下方の本体2内には画像読取部9が搭載されている。ユーザが原稿の複写を行う場合には、文字や図形、模様などの画像が描かれた原稿を原稿搬送装置8に積載したり、画像読取部9上面の図示しないコンタクトガラス上に載置したりする。原稿搬送装置8では1枚ずつ分離して原稿が送り出され、画像読取部9によってその画像が読み取られる。コンタクトガラス上の原稿に対しては画像読取部9内で光を走査させることによって画像が読み取られる。
原稿画像の読み取りや画像形成の開始は本体2の上部であって画像読取部9の正面側に備えられた入力部である操作パネル10を用いて実行される。操作パネル10は、例えば画像形成に使用する用紙Pの種類やサイズ、部数、拡大縮小、両面印刷の有無などの画像形成条件等の設定や画像形成の開始といった画像形成ジョブの入力をユーザから受け付けたり、ユーザの認証番号等の入力を受け付けたり、注意事項やエラーコードなどの情報や通知をユーザに対して報知したりする。なお、ユーザの認証番号はそのデータがICチップに書き込まれたICカード等のカード類を用いて入力することも可能であり、このため操作パネル10にカードリーダー/ライターを設けて対応することができる。
原稿の画像データの情報は第2用紙搬送部7の上方であって、本体2の中央部に配置された露光部11に送られる。露光部11により、画像データに基づいて制御されたレーザ光Lが画像形成部12に向かって照射される。
第1用紙搬送部4の上方であって露光部11の左方には画像形成部12及び転写部5が備えられている。画像形成部12では露光部11によって照射されたレーザ光Lにより原稿画像の静電潜像が形成され、この静電潜像からトナー像が現像される。トナーは露光部11の上方に備えられたトナーコンテナ13から画像形成部12に補給される。画像形成部12で形成されたトナー像は第1用紙搬送部4によって同期をとって送られてきた画像形成前の用紙Pに転写部5にて転写される。
転写部5の上方には定着部14が備えられている。転写部5にて未定着トナー像を担持した用紙Pは定着部14へと送られ、熱ローラと加圧ローラと(ともに図示せず)によりトナー像が加熱、加圧されて定着される。
定着部14の上方には用紙案内部15が備えられている。定着部14から排出された用紙Pは両面印刷を行わない場合、用紙案内部15から画像形成装置1の上部胴内に設けられた胴内用紙排出部16に排出される。
用紙案内部15から胴内用紙排出部16に向かって用紙Pが排出されるその排出口部分はスイッチバック部17としての機能を果たす。両面印刷を行う場合にはこのスイッチバック部17において定着部14から排出された用紙Pの搬送方向が切り替えられる。そして、用紙Pは用紙案内部15を通過し、定着部14の左方及び転写部5の左方に設けられた両面印刷用用紙搬送路18を通して下方に送られ、再度第1用紙搬送部4を経て転写部5へと送られる。
また、第1の画像形成装置1は装置全体の動作制御のため、図3に示すようにその本体2内にCPU20やRTC21(リアルタイムクロックIC、時計用IC)、その他の図示しない電子部品で構成された制御部19を備えている。制御部19は中央演算処理装置であるCPU20と時計機能を担うRTC21と画像処理部22とを利用し、記憶部23に記憶、入力されたプログラム、データに基づき画像読取部9、露光部11、画像形成部12、定着部14などといった構成要素を制御して一連の画像形成動作を実現する。なお、画像処理部22は画像読取部9で読み取られた原稿の画像データに対して画像処理を施す。また、記憶部23は画像読取部9で読み取られた原稿の画像データを保存することもできる。
また、第1の画像形成装置1はその装置各部に温度センサ14aや用紙検知センサ24、給紙位置センサ25などといった各種センサを備えている。各種センサは装置内の各部における温度や湿度、ジャムを起こした用紙等の障害物の有無、適正な給紙位置における用紙の有無などを電気信号として出力する。制御部19は各種センサの出力信号に基づいて画像形成装置1自身のエラーを検知する。また、制御部19はポリゴンモータ11a、ドラムモータ12a、定着モータ14b、搬送モータ26といったモータなどの機能部材の動作電流、電圧等やコネクタ類の接続不良、記憶部23に記憶されたデータの異常等に基づいてエラーを検知することもある。
制御部19は画像形成装置1自身のエラーを検知するとともに、そのエラー等に基づいて画像形成装置1における画像形成の可否も検知する。
制御部19が検知するエラーは種類別にランク付けがなされている。例えば、定着部14に係るエラーが最も重度のエラーである設定され、続いて記憶部23に記憶されたデータの異常、露光部11や画像形成部12等のモータなど駆動系のトラブル、時計機能(RTC21)の異常、コネクタ類の接続不良、給紙や用紙搬送系のトラブルといった順に各種エラーが種類別にランク付けされている。
ここで、制御部19が検知するエラーの例を最も重度のエラーから順に簡単に説明する。
最も重度のエラーと設定される定着部14に係るエラーに関して、例えば定着部14は熱ローラや加圧ローラの温度を検知するために例えばサーミスタなどの温度センサ14aを備えている。制御部19は温度センサ14aと接続され、温度センサ14aの出力に基づいて熱ローラの温度を把握する。そして、制御部19は定着部14内部及びその周辺の部材の溶融等を防止するために熱ローラ及び定着部14自体が過昇温状態となるエラーを検知している。
定着部14は熱を扱うので、過昇温によって定着部14の交換等、サービスマンの要請が必要となる手間のかかるメンテナンスとなり得る。そこで、本実施形態では、定着部14に関するエラーが最も重度のエラーと定義している。
続いて、記憶部23に記憶されたデータの異常について説明する。ここで例えば、記憶部23には画像形成に関する各種パラメータ等のデータや各部を制御するためのプログラムが記憶されている。画像形成に関する各種パラメータ等のデータとしてはメンテナンスや寿命管理に必要な累計の印刷枚数や各モータの回転速度を示すデータ、画像形成部12や転写部5におけるドラムの帯電、トナー像の現像、転写に係る電圧等の各種電圧などが記憶部23に記憶されている。また、各部を制御するためのプログラムとしては各種電圧を印加するタイミング等を定めるプログラムなどが記憶部23に記憶されている。
上記のような記憶部23に記憶されたデータが壊れると、画像形成装置1は各部の寿命管理を適切に実行できなかったり、画像不良や画像形成動作停止などの不具合を発生させたりする虞がある。このため、制御部19は例えば記憶部23に記憶される一定領域のデータのチェックサムを行うことにより記憶部23のデータ異常を検知している。
続いて、露光部11や画像形成部12等の各モータなど駆動系のトラブル(エラー)について説明する。制御部19はポリゴンモータ11a、ドラムモータ12a、定着モータ14b、搬送モータ26といった各モータの動作電流や電圧を把握することができ、回転速度を制御することができる。例えば、ポリゴンモータ11aやドラムモータ12aに異常があれば、トナー像の形成や転写にずれが生ずる虞がある。また、定着モータ14bや搬送モータ26に異常があれば、用紙のジャムや折れ等が生ずることもある。このため、制御部19は例えば動作中の各モータの動作電流や電圧、回転速度が予め定められたそれらと比較することにより各モータの異常を検知している。
続いて、時計機能の異常について説明する。画像形成装置1における時間管理を行うため、制御部19は時計用ICであるRTC21から得られる時刻情報を利用している。RTC21から得られる時刻情報は、例えば管理者が複写やファクシミリ等の各機能の使用状況を把握したり、通信履歴を管理したり、記憶部23に画像データ等を保存した日時を管理したりするために必要となる。時刻情報に異常が生じるとこれらの時間管理に不具合が発生するため、制御部19はRTC21の異常を検知している。
続いて、コネクタ類の接続不良について説明する。画像形成装置1では、例えば電力を供給するための電力線や信号の授受を行うための信号線といった電線(ケーブル)が各構成要素間において用いられている。電線の端部には電線と構成要素との電気的接続を果たすためにコネクタ類が使用されている。例えば、本体2と原稿搬送装置8との間には互いを接続するための電線が2本備えられ、コネクタを用いて互いが電気的に接続されている。このようなコネクタ類がしっかりと接続されていないと電力供給や信号授受に支障をきたすので、制御部19はコネクタ類の接続不良の異常を検知している。
続いて、用紙の有無を検知するセンサ異常などを含む搬送系のトラブル(エラー)について説明する。例えば、画像形成装置1内にはレジストローラ対の手前や、給紙カセット3の下流側、定着部14の上流側及び下流側等に、用紙Pの到達や通過を検知するための用紙検知センサ24が設けられている。また、給紙カセット3の上方には用紙束が持ち上げられてその最上層が適正な給紙位置に到達したか否かを検知するための給紙位置センサ25が設けられている。
用紙検知センサ24及び給紙位置センサ25は、例えば透過型の光センサと用紙Pに接触するとともにセンサの光を遮蔽する回動板とを用いて構成される。そして、用紙検知センサ24及び給紙位置センサ25は用紙Pの有無によって回動板が動いて光センサの出力信号の高低が切り替わる。制御部19は用紙検知センサ24及び給紙位置センサ25の出力を受け、装置内における給紙状況、用紙搬送状況を把握する。
例えば、制御部19はある用紙検知センサ24が用紙Pの到達を検知すべき時間から許容時間が経過しても用紙Pの到達を検知しない場合、用紙ジャム発生として異常を検知する。同様に、制御部19は給紙位置センサ25が給紙カセット3内で持ち上げられた用紙Pの給紙位置への到達を検知すべき時間から許容時間が経過しても用紙Pの到達を検知しない場合、給紙の異常を検知する。また、制御部19はこれらセンサ自体の異常も検知している。
制御部19はこれらのエラーを種類別にエラーコードを割り当てるとともに、エラーの解除方法等を記憶部23に記憶させている。
比較的重度の高いエラーである定着部14に係るエラー、記憶部23のデータ異常、駆動系のトラブルの場合、ユーザには解除できないので、エラーの解除方法としてサービスマンへの要請が必要となる旨が記憶部23に記憶されている。制御部19はこれらのエラーを検知するとエラーコードやサービスセンターの連絡先などの情報を操作パネル10に表示する。これに関連して、記憶部23はエラーに係るサービスセンターの名称、電話番号等の連絡先も記憶している。
続いて、時計機能の異常、コネクタ類の接続不良、給紙系のトラブルの場合、基本的には上記定着部14に係るエラー等と同様、エラーの解除方法としてサービスマンへの要請が必要となる旨が記憶部23に記憶されている。しかしながら、ユーザの技量によってはそれらのエラーを完全に、或いは一時的に解除できる場合がある。
例えば、時計機能の異常の場合、RTC21を制御部19から取り外すことにより一時的にエラーを解除できる。また例えば、原稿搬送装置8に係るコネクタの接続不良の場合、画像形成装置1の電源をOFFにした後、コネクタを接続し直して画像形成装置1の電源を再度ONにするとエラーを解除できる。したがって、これらのエラーの解除方法として詳細な解除の仕方のデータが記憶部23に記憶されている。制御部19はこれらのエラーを検知するとエラーコードやサービスセンターの連絡先などの情報を操作パネル10に表示するとともに、エラー解除方法のデータの画像形成に係る処理を実行することができる。
続いて、用紙搬送系のトラブルであって用紙ジャムの場合、エラーの解除方法としてジャム発生箇所周辺の外装カバーを開放してジャムを起こした用紙Pを取り除く仕方のデータが記憶部23に記憶されている。制御部19は用紙ジャムのエラーを検知するとジャム発生箇所やその周辺の外装カバーの開放方法、ジャムを起こした用紙Pの取り除き方やその指示、マニュアルの参照ページなどの情報を操作パネル10に表示する。なお、制御部19はこれらエラー解除方法のデータの画像形成に係る処理を実行することも可能である。
一方、用紙搬送系のトラブルであってセンサ自体の異常など、ユーザには解除できないエラーの場合、エラーの解除方法としてサービスマンへの要請が必要となる旨が記憶部23に記憶されている。
そして、第1の画像形成装置1は電話回線やネットワーク回線などの通信回線で接続された他の画像形成装置である第2の画像形成装置100等の外部機器との間で互いにデータの送受信を行うための通信部30を備えている。通信部30は電話回線を利用して通信するファクシミリ通信部31と、ネットワーク回線を利用して通信するネットワークI/F(インターフェース)部32とを備えている。通信部30と制御部19とは通信可能に接続されている。制御部19は通信部30に画像データ等を与え、他の外部機器に向けてデータを送信させる。通信部30が外部機器から受信したデータは制御部19に伝達される。
また、制御部19は記憶部23に記憶されたエラー解除方法のデータの画像形成に係る処理を実行するときに第1の画像形成装置1における画像形成が不可能であると検知した場合、エラー解除方法のデータと他の画像形成装置である例えば第2の画像形成装置100にエラー解除方法のデータの画像形成を実行させる指令とを第2の画像形成装置100に通信部30を用いて送信する。また、制御部19はエラーが発生した例えば第2の画像形成装置100から送信されたエラー解除方法のデータとそのデータの画像形成の実行指令とを通信部30を介して受信することもある。
さらに、制御部19はユーザの認証番号の入力を伴う画像形成ジョブの途中で第1の画像形成装置1のエラーによりその後の画像形成の継続が不可能になったことを検知したとき、記憶部23に記憶されたエラーに対応する解除方法のデータとそのエラー解除方法のデータの画像形成を許可するために必要となるユーザの認証番号と例えば第2の画像形成装置100にエラー解除方法のデータの画像形成を実行させる指令とを通信部30を用いて第2の画像形成装置100に送信する。また、制御部19はエラーが発生した例えば第2の画像形成装置100から送信されたエラー解除方法のデータとユーザの認証番号とそのエラー解除方法のデータの画像形成の実行指令とを通信部30を介して受信することもある。なおこのとき、制御部19は入力部である操作パネル10から認証番号の入力を受け付け、操作パネル10から受け付けた認証番号が受信した認証番号と一致したことを条件として受信したエラー解除方法のデータの画像形成に係る処理を実行する。
このように通信部30は他の画像形成装置等の外部機器から画像形成すべきデータや画像形成ジョブの入力、ユーザの認証番号の入力などを受け付ける入力部としても機能している。
次に、画像形成システムSにおける一の画像形成装置、すなわち第1の画像形成装置1でエラーが発生したときのエラーに係る情報の送信側画像形成装置である第1の画像形成装置1と受信側画像形成装置である第2の画像形成装置100との各々の動作について、図4及び図5に示すフローに沿って説明する。図4は画像形成システムSの送信側画像形成装置である第1の画像形成装置1におけるエラー発生時の動作を示すフローチャート、図5は受信側画像形成装置である第2の画像形成装置100におけるエラーの解除方法のデータの受信時の動作を示すフローチャートである。
なおここでは、第1の画像形成装置1で発生したエラーがユーザによって解除できるエラーであることとし、そのエラーに対応する解除方法の画像形成に関する第1の画像形成装置1と第2の画像形成装置100との各々の動作について説明する。
エラーに係る情報の送信側画像形成装置である第1の画像形成装置1では次のように動作する(図4参照)。
第1の画像形成装置1が画像形成動作中(図4のスタート)、第1の画像形成装置1の制御部19はエラーを検知したとき(図4のステップ#101)、エラーが発生した旨やエラーコードなどのエラーに係る情報を操作パネル10等に表示する(ステップ#102)。エラーに係る情報は画像形成ジョブの入力が操作パネル10からなされたとき操作パネル10に表示され、画像形成ジョブの入力が通信部30を介して外部コンピュータ等からなされたときその対応する外部コンピュータ等に表示される。
続いて、制御部19は第1の画像形成装置1において画像形成が可能か否かを判定する(ステップ#103)。画像形成が可能であるとき(ステップ#103のYes)、制御部19は画像形成ジョブの入力時に認証番号を受け付けたか否かを判定する(ステップ#104)。画像形成ジョブの入力時に認証番号を受け付けた場合(ステップ#104のYes)、制御部19は操作パネル10から認証番号の入力をユーザに対して要求する(ステップ#105)。このユーザによる認証番号の入力はICカード等のカード類を用いて行うことも可能である。
続いて、制御部19はユーザによって操作パネル10から入力された認証番号が画像形成ジョブの入力時に受け付けた認証番号と一致したが否かを判定する(ステップ#106)。そして、制御部19は認証番号が一致するまで認証番号の入力要求(ステップ#105)とその判定を繰り返す(ステップ#106のNo)。
画像形成ジョブの入力時に認証番号を受け付けていない場合(ステップ#104のNo)、またはステップ#106の判定においてユーザによって操作パネル10から入力された認証番号が画像形成ジョブの入力時に受け付けた認証番号と一致したとき(ステップ#106のYes)、制御部19は記憶部23に記憶された発生したエラーに対応する解除方法のデータの画像形成に係る処理を実行する(ステップ#107)。これにより、第1の画像形成装置1において発生したエラーの解除方法が描かれた印刷物が第1の画像形成装置1で出力される。
その後、制御部19は第1の画像形成装置1の電源をOFFにして装置を停止させる(ステップ#108及び図4のエンド)。
一方、第1の画像形成装置1における画像形成が不可能であるとき(ステップ#103のNo)、制御部19は第1の画像形成装置1で発生したエラーに係る情報を通信部30を用いて他の画像形成装置である第2の画像形成装置100に送信する(ステップ#109)。エラーに係る情報とは記憶部23に記憶された発生したエラーに対応する解除方法のデータと第2の画像形成装置100にエラー解除方法のデータの画像形成を実行させる指令とである。なお、画像形成ジョブの入力時に認証番号を受け付けた場合、それら情報と一緒に認証番号も送信される。
その後、制御部19は第1の画像形成装置1の電源をOFFにして装置を停止させる(ステップ#108及び図4のエンド)。
このようにして、第1の画像形成装置1がエラーにより画像形成が不可能になったときエラー解除方法のデータを第2の画像形成装置100に送信してそのデータの画像形成を実行させるので、エラーの解除方法はエラー発生後直ちにユーザに通知される。また、第1の画像形成装置1が画像形成ジョブに係る画像形成動作の途中でエラーによりその後の画像形成の継続が不可能になったときエラー解除方法のデータとともにそのデータの画像形成に必要な認証番号も送信するので、エラーの解除方法はエラーに起因する画像形成ジョブを入力したユーザのみに通知されることとなる。
一方、エラーに係る情報の受信側画像形成装置である第2の画像形成装置100では次のように動作する(図5参照)。なお、前述のように第1の画像形成装置1と第2の画像形成装置100とは同タイプの画像形成装置であって第2の画像形成装置100の図面の描画及びその説明を省略しているので、以下第2の画像形成装置100の各構成要素の符号を操作パネル110、制御部119、通信部130とする。
第2の画像形成装置100が運転中(図5のスタート)、第2の画像形成装置100の制御部119はエラーが発生した他の画像形成装置である第1の画像形成装置1からエラーに係る情報を通信部130を介して受信することがある(図5のステップ#201)。エラーに係る情報とは第1の画像形成装置1で発生したエラーに対応する解除方法のデータと第2の画像形成装置100にエラー解除方法のデータの画像形成を実行させる指令とである。なお、第1の画像形成装置1における画像形成ジョブの入力時に認証番号を受け付けた場合、それら情報と一緒に認証番号も受信することになる。
そして、制御部119は通信部130を介して受信したエラーに係る情報として認証番号を受信したか否かを判定する(ステップ#202)。認証番号を受信した場合(ステップ#202のYes)、制御部119は操作パネル110から認証番号の入力をユーザに対して要求する(ステップ#203)。このユーザによる認証番号の入力はICカード等のカード類を用いて行うことも可能である。
続いて、制御部119はユーザによって操作パネル110から入力された認証番号がエラーに係る情報として受信した認証番号と一致したが否かを判定する(ステップ#204)。そして、制御部19は認証番号が一致するまで認証番号の入力要求(ステップ#203)とその判定を繰り返す(ステップ#204のNo)。
エラーに係る情報として認証番号を受信していない場合(ステップ#202のNo)、またはステップ#204の判定においてユーザによって操作パネル110から入力された認証番号がエラーに係る情報として受信した認証番号と一致したとき(ステップ#204のYes)、制御部119はステップ#201で受信した第1の画像形成装置1で発生したエラーに対応する解除方法のデータの画像形成に係る処理を実行する(ステップ#205及び図5のエンド)。これにより、第1の画像形成装置1において発生したエラーの解除方法が描かれた印刷物が第2の画像形成装置100で出力される。
このようにして、第2の画像形成装置100がエラーが発生した他の画像形成装置である第1の画像形成装置1から送信されたエラー解除方法のデータを受信したときそのデータの画像形成を実行するので、エラーが発生した第1の画像形成装置1におけるエラーの解除方法はエラー発生後直ちにユーザに通知される。また、第2の画像形成装置100がエラーが発生した第1の画像形成装置1から送信されたエラー解除方法のデータとユーザの認証番号とを受信したとき操作パネル110から入力を受け付けた認証番号が受信した認証番号と一致したことを条件として受信したエラー解除方法のデータの画像形成を実行するので、エラーの解除方法はエラーが発生した第1の画像形成装置1においてエラーに起因する画像形成ジョブを入力したユーザのみに通知されることとなる。
上記実施形態の構成によれば、通信回線で接続された第2の画像形成装置100との間で互いにデータの送受信が可能な第1の画像形成装置1及びそれら画像形成装置を含む画像形成システムSにおいて、装置自身にエラーが発生したときそのエラーの解除方法を迅速にユーザに通知することが可能な第1の画像形成装置1及び画像形成システムSを提供することができる。また、エラーに起因する画像形成ジョブとは無関係なユーザがエラーの解除処理を行うことを抑制することができ、快適に利用することが可能な第1の画像形成装置1及び画像形成システムSを提供することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、上記実施形態では、画像形成装置で起きたエラーの解除方法のデータの送受信に関する送信側画像形成装置として第1の画像形成装置1を、受信側画像形成装置として第2の画像形成装置100を例として掲げて説明したが、各々を入れ替えて送信側画像形成装置を第2の画像形成装置100とし、受信側画像形成装置を第1の画像形成装置1としても構わない。
また、本発明の上記実施形態では、第1の画像形成装置1及び第2の画像形成装置100としてブラックトナーのみを使用したモノクロ印刷用の画像形成装置を例に掲げて説明したが、発明の適用対象となる画像形成装置はこのような機種に限定されるわけではなく、中間転写ベルトを備え、複数色を重ね合わせて画像形成することが可能なタンデム方式、或いはロータリーラック方式のカラー印刷用画像形成装置などであっても構わない。