JP5509042B2 - 画像形成装置及び給紙制御プログラム - Google Patents
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Description
すなわち、安価ではあるが一定の機能を有する画像形成装置のニーズが高まる傾向にあり、部品等の更なる合理化が不可欠となっている。
このため、図9に示すように、複数の給紙元を備えつつも、双方の給紙機構の一部を共用化することで合理化を実現した画像形成装置1aが提案されている。
給紙カセット4aは、複数の用紙を収容することができ、一次給紙ローラ61a及び二次給紙ローラ対62bを介してエンジン部12aに給紙されるようになっている。
すなわち、一次給紙ローラ61aは、給紙カセット62aに収容された用紙を1枚ずつピックアップし、二次給紙ローラ対62aは、一次給紙ローラ61aによってピックアップされた用紙を用紙搬送路64aに送り出す処理を介してエンジン部12aに用紙を搬送するようにしている。
一方、手差しトレイ5aについては、セットされた用紙が二次給紙ローラ対62aに直接供給されるよう傾斜して配置されており、二次給紙ローラ対62aのみを介して給紙が可能となっている。
このため、手差しトレイ5aにおいては給紙機構から一次給紙ローラ61aを省くことができ、また、二次給紙ローラ対62aを共用できるようにしている。
このため、特許文献1には、予め設定した優先度や用紙サイズ等に応じて給紙元を選択する技術が開示されている。
すなわち、図9に示す給紙機構を採用した場合、手差しトレイ5aに用紙Pがセットされただけでその用紙Pが二次給紙ローラ対62aに接触し、用紙Pの端部が二次給紙ローラ対62aに咬み込まれた状態となる。
このため、給紙カセット4aからの給紙が指定され、又は、選択されていた場合であっても、二次給紙ローラ対62aの回転によって手差しトレイ5aにセットされた用紙Pが給紙されることとなり、利用者の意図しないサイズや品質の用紙に印刷が行われたり、紙詰まりを引き起こしたりする問題が生じていた。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の内部構成を示す概略断面図である。
本実施形態に係る画像形成装置1は、複写機能、ファクシミリ出力機能、プリンタ出力機能を備えた複合機(MFP)を構成する。
ここで、「複写機能」(以下、コピー機能という。)とは、所定の原稿を読み取りこれを印刷する機能をいい、「ファクシミリ出力機能」とは、外部のファクシミリ装置等から電気通信回線を介して受信したファクシミリデータにもとづくファクシミリ画像を印刷する機能をいい、「プリンタ出力機能」は、パーソナルコンピュータ等から所定のネットワークを介して受信した印刷データにもとづくプリンタ画像を印刷する機能をいう。
各機能に係る印刷処理は、具体的には、以下に示す一連の処理を経て実行される。
また、ファクシミリ出力を行う場合、ファクシミリ通信部22を介して受信したファクシミリ画像の画像データが制御部18に送られ、プリンタ出力を行う場合、プリンタ通信部23を介して受信した印刷データの画像データが制御部18に送られる。
制御部18は、これらの画像データを解釈してデジタル画像データを生成する。
次に、露光器32が、このデジタル画像データにもとづくレーザビームを、予め帯電器33により帯電処理された感光体ドラム31に向けて照射することによってその表面上に静電潜像を形成する(露光処理)。次いで、現像器34が、この静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成し(現像処理)、給紙元から給紙ローラ(一次給紙ローラ61、二次給紙ローラ対62のいずれか又は双方)、レジストローラ対63及び用紙搬送路64を介して給紙・搬送された用紙Pに対し、転写ローラ35を介して転写処理を施す。その後、感光体ドラム31から分離された用紙Pは、用紙搬送路64を介して定着器36に搬送され、加熱・加圧されることでトナー像の定着処理が施される。定着処理が施された用紙Pは、用紙搬送路64を介して装置上部に搬送され、排出ローラ対65により排出トレイ66に排出される。
すなわち、本実施形態に係る画像形成装置(以下、MFP1という)は、このような一連の処理を介して、コピー、ファクシミリ出力、プリンタ出力の各機能を実施できるよう各構成部が構成されている。
給紙カセット4は、複数枚の用紙Pが収容可能な着脱式のカセットであり、本実施形態の場合はこれを装置下部に一基備えるものとする。
装着された給紙カセット4の用紙搬出側には、表面がゴムなどの摩擦素材からなる一次給紙ローラ61とその下流側に二次給紙ローラ対62が配置される。
印刷を行う場合、一次給紙ローラ61の回転動作によって収容された用紙Pが1枚ずつ二次給紙ローラ対62に導かれ、さらに二次給紙ローラ対62の回転動作によって用紙Pが用紙搬送路64を介してレジストローラ対63に搬送され、転写処理のタイミングにあわせてレジストローラ対63が用紙Pを感光体ドラム31と転写ローラ35との間に送り出すようにしている。
具体的には、手差しトレイ5にセットされた用紙Pは、トレイの傾斜により二次給紙ローラ対62まで導かれ、二次給紙ローラ対62に接することで印刷準備状態となる。印刷を行う場合には、二次給紙ローラ対62の回転動作によって用紙Pが用紙搬送路64を介してレジストローラ対63に搬送され、転写処理のタイミングにあわせてレジストローラ対63が用紙Pを感光体ドラム31と転写ローラ35との間に送り出すようにしている。
このようにすると、手差しトレイ5に関する給紙機構から一次給紙ローラ61を省くことができ、また、二次給紙ローラ対62を給紙カセット4と手差しトレイ5の共用部品として用いることができ、機器構成を合理的し、簡素化することができる。
なお、手差しトレイ5のセット可能枚数は単数枚であることについては前述したが、これは手差しトレイ5に複数枚の用紙Pをセットすると、その簡易な給紙の機構のため、用紙Pが重送されるおそれがあり、これを回避するためである。
このため、本実施形態の手差しトレイ5には複数枚の用紙Pをセットすることは禁止事項としている。
図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置(MFP)の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態のMFP1は、画像入力部11と、エンジン部12と、操作部13と、表示部14と、給紙部15と、制御部18とを主な構成要素とする。
例えば、コピーを行う際、原稿読取部21が、所定の光学的手段によって読み取った原稿画像を電気信号に変換したものを画像データとして入力する。
また、ファクシミリ出力を行う際、ファクシミリ通信部23が、外部のファクシミリ装置等(非図示)から送信されたファクシミリ画像の画像データを受信する。
また、プリンタ出力を行う際、プリンタ通信部23が、パーソナルコンピュータ等(非図示)のホストコンピュータ(以下、ホストコンピュータ等という。)から送信された印刷データに含まれる文字や図形等からなる画像データを受信する。
そして、画像入力部11は、このようにして入力した画像データを制御部18に出力する。
なお、制御部18では、画像入力部11から入力された画像データを解釈し、座標認識等が可能なビットマップデータ等のデジタル画像データに変換する。
すなわち、エンジン部12は、帯電器33、露光器32、現像器34、転写ローラ35、定着器36等からなり、デジタル画像データにもとづき、前述した帯電処理、露光処理、現像処理、転写処理、定着処理を行うことによって給紙された用紙に実際に印刷を行う。
なお、エンジン部12は、所定の条件のもと、実際の描画サイズと用紙サイズとのミスマッチを検知した場合にはこれを制御部18に通知することもできる。具体的には、エンジン部12で現像した描画サイズと実際にレジストローラ対63を介して計測された用紙Pのサイズとの差に所定の閾値以上の誤差がある場合にはいわゆる用紙サイズミスマッチとしてこれを制御部18に通知することができる。
例えば、コピーの実行命令を出力する「Start」キーや、所定時間以上押すと印刷を中止する命令を出力する「CANCEL」キーや、キー操作のたびに印刷停止と印刷再開とを交互に命令する「GO」キーを設けることができる。
その他、所定のキー操作によって、エラーの解除や特定情報(未出力の最終頁やステータスページ等)の出力等を命令することができる。
ただし、操作部13を介した給紙元指定は制限することとしており、後述の給紙モード及び給紙制御にもとづき給紙元が指定されるようにすることで給紙制御の簡素化と自動化を実現している。
具体的には、印刷時のエラー等を利用者に報知するためにLEDを用いる。
例えば、異なる色の2つのLEDを設けた場合、一方のLEDを消灯、点灯又は点滅させることによって、印刷の正常/異常を利用者に報知することができる。
また、他方のLEDを点灯又は消灯させることによって、印刷可能な状態であることや、障害発生により自動停止状態にあるか等を利用者に報知することができる。
その他、LEDを高速点滅、低速点滅その他特有のパターンで点滅させることによって様々な情報(印刷の手動停止、解除可能なエラー発生、データ処理中、データ受信中、メモリーアクセス中など)を利用者に知らせることができる。
各給紙元からエンジン部12に対する用紙Pの給紙処理については前述の通りである。
なお、各給紙元には非図示のセンサー等が配設されており、用紙Pの有無を検知し、これを制御部18に通知することができる。
特に、本実施形態においては、給紙モードの選択及び各給紙モードに応じた振舞いを記述した給紙制御プログラムを記憶している。
制御部18は、図3に示すように、給紙モード選択手段181と、給紙制御手段182と、報知手段183と、描画サイズ設定手段184とを、機能ブロックとして備える。
給紙モード選択手段181は、実行する印刷機能の種類(コピー、ファクシミリ出力、プリンタ出力)や他の条件に応じ給紙元や給紙制御方法を予め定めた給紙モードを選択するものである。給紙モードとしては、手差しトレイ5からの給紙のみを許容する「手差し固定モード」、給紙カセット4からの給紙のみを許容する「カセット固定モード」、及び、手差しトレイ5からの給紙を優先する「手差し優先モード」がある。
すなわち、給紙制御手段182は、「手差し固定モード」、「カセット固定モード」、「手差し優先モード」のうち選択された給紙モードにもとづいて対応する給紙元から給紙を行わせ、または、給紙を制限する制御を行う。
報知手段183は、表示部14に命令することでLEDの点灯/点滅を行わせ、LEDの色や点滅パターン等によって種々のメッセージを報知することができる。
具体的には、給紙元における用紙Pの有無にもとづく印刷時のエラー(後述する「紙なしエラー」、「紙有りエラー」)の発生を利用者に通知することができる。
また、所定の場合(ファクシミリ出力時)には、印刷される描画サイズと用紙サイズの違いをエラーとして通知することができる(後述のファクシミリ通信時)。
描画サイズ設定手段184は、印刷機能の種類や給紙モードの種類等にもとづいて、印刷時にエンジン部12が形成する描画サイズを設定するものである。
図4は、給紙モードの選択方法を説明するためのフローチャートである。
以下、各印刷機能に分けて説明する。
コピーを行う場合(S1:コピー)、手差しトレイ5における用紙Pの有無にもとづいて給紙モードが選択され、給紙制御が行われる(S2)。具体的には、図5に示す手順にもとづいてモード選択及び給紙制御を行う。
ここでは、まず、給紙モード選択手段181が、手差しトレイ5における用紙Pの有無を確認する(S101)。手差しトレイ5における用紙Pの有無は、例えば、コピー実行キーである「Start」キーの押下時に、手差しトレイ5に配置された非図示のセンサー等を介して確認することができる。
給紙モード選択手段181は、手差しトレイ5に用紙Pが有ることを確認した場合(S101:有り)、給紙モードとして手差し固定モードを選択し(S102)、手差しトレイ5に用紙Pが無いことを確認した場合(S101:無し)、給紙モードとして手差し優先モードを選択する(S111)。
印刷ページ枚数が単数枚であることを確認した場合(S103:単数枚)、給紙制御手段182は、手差しトレイ5から用紙Pを1枚給紙させ(S104)、その後、給紙処理を終了する(S105)。
一方、印刷ページ枚数が複数枚であることを確認した場合(S103:複数枚)、給紙制御手段182は、手差しトレイ5から用紙Pを1枚給紙させ(S106)、続いて、この用紙Pに印刷を行った場合の残りの印刷ページを確認する(S107)。
そして、給紙制御手段182は、所定時間内に手差しトレイ5に用紙Pがセットされたことを確認した場合(S108:YES)、S106に戻りS108に至る処理を行う。すなわち、手差しトレイ5には用紙Pを1枚しかセットすることができないため、複数枚印刷を行う場合に次の用紙Pがセットされるまでの時間を考慮しつつ、手差しトレイ5からの給紙を継続させるためである。
ここで、給紙モード選択手段181は、紙なしエラーの状態において、所定の継続操作(例えば「Go」キーの押下)を確認した場合(S110:有り)、手差し固定モードを解除して手差し優先モードに移行する(S111)。
一方、継続操作が確認されない場合であっても(S110:無し)、手差しトレイ5に用紙Pがセットされたことを確認した場合には(S112)、手差しトレイ5から給紙を行う(S106)。
なお、手差し優先モード時の給紙制御については後述する。
描画サイズ設定手段184は、手差し固定モード時には、手差しトレイ5の設定サイズを印刷時の描画サイズとして設定する(S3)。
一方、描画サイズ設定手段は、手差し優先モードが選択された場合、給紙カセット4の設定サイズを印刷時の描画サイズとして設定する(S4)。
なお、手差しトレイ5に設定されている用紙タイプが印刷時の用紙タイプとして設定される。
エンジン部12は、このようにして設定された描画サイズ等にもとづいて現像処理等を行い、印刷処理を行う。
なお、コピーを行う場合、このようにして設定した描画サイズ等が、利用者が指定する描画サイズ等と異なる場合であっても、エラーとして検出せず、印刷を行うようにしている。
また、コピーを行う際に、手差しトレイ5に用紙Pがない場合でも手差し優先モード給紙を選択することによって、給紙を円滑に継続できるようにしている。
また、描画サイズ等については、簡易な描画制御としながらも、給紙を継続することで印刷をできるだけ止めないように制御するようにしている。
図4のステップS1において、プリンタ出力を行う場合(S1:プリンタ)、手差し給紙の指定の有無にもとづいて給紙モードが選択され、給紙制御が行われる(S5)。具体的には、図6に示す手順にもとづいてモード選択及び給紙制御を行う。
ここでは、まず、給紙モード選択手段181が、手差し給紙の指定の有無を確認する(S201)。手差し給紙の指定の有無は、例えば、ホストコンピュータ等から受信した印刷データに手差しトレイ5からの給紙を指定するコマンド等が有るか否かによって確認することができる。
給紙モード選択手段181は、手差し給紙の指定が有ることを確認した場合(S201:有り)、給紙モードとして手差し固定モードを選択し(S202)、手差し給紙の指定が無いことを確認した場合(S201:無し)、給紙モードとして手差し優先モードを選択する(S211)。
印刷ページ枚数が単数枚であることを確認した場合(S203:単数枚)、給紙制御手段182は、手差しトレイ5から用紙Pを1枚給紙させ(S204)、その後、給紙処理を終了する(S205)。
一方、給紙制御手段182は、印刷ページ枚数が複数枚であることを確認した場合(S203:複数枚)、手差しトレイ5から用紙Pを1枚給紙させ(S206)、続いて、この用紙Pに印刷を行った場合の残りの印刷ページを確認する(S207)。
そして、給紙制御手段182は、所定時間内に手差しトレイ5に用紙Pがセットされたことを確認した場合(S208:YES)、S206に戻りS208に至る処理を行う。
給紙制御手段182は、残印刷ページが有るにもかかわらず、所定時間内に手差しトレイ5に用紙Pがセットされなかった場合(S208:NO)、この状態を「紙なしエラー」と判定し(S209)、給紙を停止する。また、報知手段183が、LEDの点灯や点滅等によってその旨を報知する。
ここで、給紙モード選択手段181は、紙なしエラーの状態において、所定の継続操作(例えば、「Go」キーの押下)を確認した場合(S210:有り)、手差し固定モードを解除して手差し優先モードに移行する(S211)。
一方、継続操作が確認されない場合であっても(S210:無し)、手差しトレイ5に用紙Pがセットされたことを確認した場合には(S212)、手差しトレイ5から給紙を行う(S206)。
なお、プリンタ出力時における手差し優先モード時の給紙制御は、コピー使用時における手差し優先モードと同様である。詳細については、後述する。
手差し固定モード時には、まず、描画サイズ設定手段は、描画サイズの指定の有無を確認する(S6)。具体的には、ホストコンピュータ等から受信した印刷データに描画サイズの指定が含まれるか否かを確認する。
描画サイズ設定手段184は、描画サイズの指定が有ることを確認した場合(S6:有り)、指定された描画サイズを印刷時の描画サイズとして設定する(S7)。
一方、描画サイズ設定手段184は、描画サイズの指定が無いことを確認した場合(S6:無し)、手差しトレイ5の設定サイズを印刷時の描画サイズとして設定する(S8)。
描画サイズ設定手段184は、描画サイズ等の指定が有ることを確認した場合(S9:有り)、指定された描画サイズを印刷時の描画サイズとして設定する(S7)。
一方、描画サイズ設定手段184は、描画サイズ等の指定が無いことを確認した場合(S9:無し)、給紙カセット4の設定サイズを印刷時の描画サイズとして設定する(S10)。
印刷時の用紙タイプについては、用紙タイプの指定が有る場合にはその指定の用紙タイプが設定され、用紙タイプの指定が無い場合には手差しトレイ5に設定された用紙タイプが設定される。
エンジン部12は、このようにして設定された描画サイズ・用紙タイプにもとづいて現像処理等を行い、印刷処理を行う。
なお、プリンタ出力を行う場合、このようにして設定した描画サイズ等が、利用者が指定する描画サイズ等と異なる場合であっても、エラーとして検出せず、印刷を行うようにしている。
また、プリンタ出力を行う際に、手差し給紙の指定がない場合にも手差し優先モード給紙を選択することによって、給紙を円滑に継続できるようにしている。
また、描画サイズ等については、簡易な描画制御としながらも、給紙を継続することで印刷をできるだけ止めないように制御するようにしている。
ここで、手差し優先モード時の給紙制御について、図7を参照しながら説明する。
図7は、手差し優先モードが選択された場合の給紙制御方法を説明するためのフローチャートである。
前述したように、手差し優先モードは、コピー時において手差しトレイ5に用紙Pが無い場合、プリンタ出力時において手差し給紙の指定が無い場合、及び、手差し固定モード時の紙なしエラーを継続操作によって解除した場合に選択される給紙モードである。
給紙モード選択手段181は、手差しトレイ5に用紙Pが有ることを確認した場合(S301:有り)、印刷ページ枚数が単数枚か複数枚かを確認する(S302)。
印刷ページ枚数が単数枚であることを確認した場合(S302:単数枚)、給紙制御手段182は、手差しトレイ5から用紙Pを1枚給紙させ(S303)、その後、給紙処理を終了する(S304)。
一方、印刷ページ枚数が複数枚であることを確認した場合(S302:複数枚)、給紙制御手段182は、手差しトレイ5から用紙Pを1枚給紙させ(S305)、続いて、この用紙Pに印刷を行った場合の残りの印刷ページを確認する(S306)。
そして、給紙制御手段182は、所定時間内に手差しトレイ5に用紙Pがセットされたことを確認した場合(S307:YES)、S305に戻りS307に至る処理を行う。
給紙制御手段182は、残印刷ページが有るにもかかわらず、所定時間内に手差しトレイ5に用紙Pがセットされなかった場合(S307:NO)、次に、給紙カセット4における用紙Pの有無を確認する(S308)。
給紙制御手段182は、残印刷ページが有る限り給紙を継続し(S310:有り)、残ページが無くなったことを確認した場合(S310:無し)、給紙を終了する(S311)。
一方、給紙カセット4に用紙Pが無いことを確認した場合(S308:無し)、給紙制御手段182は、この状態を「紙なしエラー」と判定し(S312)、給紙を停止する。また、報知手段が、LEDの点灯や点滅等によってこの状態を報知する。
また、コピー又はプリンタ出力時における継続操作によって手差し優先モードに移行した場合、この手差し優先モードは、実行中の印刷処理が終了するまで継続される。ただし、描画サイズの切り替わり、用紙サイズの指定や給紙元が変更された場合(プリンタ出力時)には、元の手差し固定モードに戻すように制御することもできる。
すなわち、給紙カセット4から給紙を行う可能性や、事後的に手差しトレイ5に用紙Pがセットされる可能性等を考慮するようにしている。
前者の場合、手差しトレイ5から不可避的に用紙Pが給紙されるおそれはなく、後者の場合、手差しトレイ5からの給紙を再開し継続することができるため、手差し優先モードによれば、いずれの場合も不具合無く円滑に印刷を行うことができるようになる。
図4のステップS1において、ファクシミリ出力を行う場合(S1:ファクシミリ)、給紙モード選択手段181は、給紙モードとしてカセット固定モードを選択する(S11)。具体的には、図8に示す手順にもとづいてカセット固定モード時の給紙制御を行う。
この図に示すように、カセット固定モード時においては、まず、給紙制御手段182は、手差しトレイ5における用紙Pの有無を確認する(S401)。
手差しトレイ5に用紙Pが無いことを確認した場合(S401:無し)、給紙制御手段182は、給紙カセット4における用紙Pの有無を確認する(S403)。
給紙制御手段182は、給紙カセット4に用紙Pが有ることを確認した場合(S403:有り)、給紙カセット4から用紙Pを給紙させる(S404)。
給紙制御手段182は、残印刷ページが有る限り給紙を継続し(S405:有り)、残ページが無くなったことを確認した場合(S405:無し)、給紙を終了する(S406)。
また、給紙制御手段182は、給紙の途中で用紙Pが無くなったことを確認した場合(S403:無し)も、「紙なしエラー」と判定し(S407)、給紙を停止する。
エンジン部12は、このようにして設定された描画サイズ・用紙タイプにもとづいて現像処理等を行い、印刷処理を行う。
なお、給紙カセット4の設定サイズが、FAX印刷サポート外サイズの場合は、報知手段183が、その旨のエラー通知を行うようにしている。
また、この場合、描画サイズ設定手段184が、印刷時の描画サイズをA4/Letterに設定するようにしている。
このようにすると、利用者にファクシミリ出力時のエラーを知らせることができるとともに、継続した印刷も可能となる。
また、この場合に、エラーが発生したページからのファクシミリデータを保持しておき、後にそのページ以降のファクシミリ画像を印刷するようにすることもできる。
また、いわゆる用紙サイズミスマッチ時においては、コピーやプリンタ出力と異なり所定のエラー通知を行いつつも印刷を継続し、あるいは、再印刷できるようにしてファクシミリ出力の安定を図っている。
これは、ファクシミリ出力は、コピーやプリンタ出力とは異なり、出力元である相手方との関係上、送られてきた画像を正確に再現すべき要請に応えるものである。
さらに、「紙なしエラー」が発生した後に、他の給紙モードのように継続処理を認めると、手差しトレイ5からの給紙を許容することとなり、出力画像の保証ができなくなるため、この場合の継続処理は行わないようにしている。
このため、給紙カセット4と簡易な手差しトレイ5とを備えるとともに、給紙カセット4から給紙された用紙Pに印刷を行う場合に、誤って手差しトレイ5から給紙されるといった不具合の発生をなくすことができる。
例えば、本発明の実施形態においては、コピー、プリンタ出力、ファクシミリ出力のすべての機能を備えたMFPを例に挙げて説明したがこのような構成成に限定するものではなく、少なくとも一以上の機能を備えた画像形成装置であればよい。
21 原稿読取部
22 ファクシミリ通信部
23 プリンタ通信部
4 給紙カセット
5 手差しトレイ
61 一次給紙ローラ
62 二次給紙ローラ対
P 用紙
Claims (7)
- 印刷の際の給紙元として手差しトレイと給紙カセットとを有し、前記手差しトレイに用紙がセットされている場合に印刷を行ったときには、この手差しトレイにセットされている用紙が不可避的に給紙される構造を有する画像形成装置であって、
印刷を行うに当たり、予め給紙元に関する制御について定めた所定の給紙モードにもとづいて給紙制御を行う給紙制御手段を備え、
前記給紙制御手段は、
印刷を行う際の機能が、印刷データにもとづいて印刷を行うプリンタ機能である場合において、前記手差しトレイからの給紙が指定されているときには、前記給紙モードとして、前記手差しトレイにセットされた用紙の給紙のみを許容する手差し固定モードを選択し、前記手差しトレイからの給紙が指定されていないときには、前記給紙モードとして、前記給紙カセットよりも前記手差しトレイからの給紙を優先する手差し優先モードを選択し、
前記手差し固定モードが選択された場合において、印刷ページ数が複数枚のときに限り、前記手差しトレイに用紙がセットされていないとき又は前記手差しトレイにセットされていた用紙がすべて給紙されたときにつき、前記手差しトレイからの給紙が停止された後に、所定の入力操作があったときは、前記手差し優先モードを選択し、前記所定の入力操作がなかったときは、前記手差し固定モードを継続する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記給紙制御手段は、
前記給紙モードが手差し優先モードである場合には、前記手差しトレイに用紙がセットされていないとき又は前記手差しトレイにセットされていた用紙がすべて給紙されたときに限り、前記給紙カセットにセットされている用紙を給紙させる請求項1記載の画像形成装置。 - 所定原稿の複写画像について印刷を行う複写機能、印刷データにもとづいて印刷を行うプリンタ機能、または、ファクシミリデータにもとづいて印刷を行うファクシミリ機能のうちの一又は二以上の機能を有し、
前記複写機能、前記プリンタ機能、または、前記ファクシミリ機能のうち、印刷を行う際の機能に応じて前記給紙モードを選択する給紙モード選択手段を備え、
前記給紙制御手段は、印刷を行うに当たり、前記選択された給紙モードにもとづいて給紙制御を行う請求項1又は2記載の画像形成装置。 - 前記給紙モード選択手段は、
印刷を行う際の機能が前記複写機能である場合、前記手差しトレイに用紙がセットされている場合には、前記手差し固定モードを選択し、前記手差しトレイに用紙がセットされていない場合には、前記手差し優先モードを選択する請求項3記載の画像形成装置。 - 前記給紙モード選択手段は、
印刷を行う際の機能が前記ファクシミリ機能である場合には、前記給紙カセットにセットされた用紙の給紙のみを許容するカセット固定モードを選択する請求項3記載の画像形成装置。 - 印刷用紙の給紙が停止された場合にその旨を報知する報知手段を備える請求項1〜5のいずれか一項記載の画像形成装置。
- 印刷の際の給紙元として手差しトレイと給紙カセットとを有し、前記手差しトレイに用紙がセットされている場合に印刷を行ったときには、この手差しトレイにセットされている用紙が不可避的に給紙される構造を有する画像形成装置のコンピュータを、
印刷を行うに当たり、予め給紙元に関する制御について定めた所定の給紙モードにもとづいて給紙制御を行う給紙制御手段として機能させ、
印刷を行うに当たり、予め給紙元に関する制御について定めた所定の給紙モードにもとづいて給紙制御を行う給紙制御手段を備え、
前記給紙制御手段に、
印刷を行う際の機能が、印刷データにもとづいて印刷を行うプリンタ機能である場合において、前記手差しトレイからの給紙が指定されているときには、前記給紙モードとして、前記手差しトレイにセットされた用紙の給紙のみを許容する手差し固定モードを選択させ、前記手差しトレイからの給紙が指定されていないときには、前記給紙モードとして、前記給紙カセットよりも前記手差しトレイからの給紙を優先する手差し優先モードを選択させ、
前記手差し固定モードが選択された場合において、印刷ページ数が複数枚のときに限り、前記手差しトレイに用紙がセットされていないとき又は前記手差しトレイにセットされていた用紙がすべて給紙されたときにつき、前記手差しトレイからの給紙が停止された後に、所定の入力操作があったときは、前記手差し優先モードを選択させ、前記所定の入力操作がなかったときは、前記手差し固定モードを継続させる
ことを特徴とする給紙制御プログラム。
Priority Applications (1)
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JP2010259275A JP5509042B2 (ja) | 2010-11-19 | 2010-11-19 | 画像形成装置及び給紙制御プログラム |
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JP2010259275A JP5509042B2 (ja) | 2010-11-19 | 2010-11-19 | 画像形成装置及び給紙制御プログラム |
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Family Applications (1)
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Families Citing this family (1)
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