JP5638778B2 - 制振床構造 - Google Patents

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Description

本発明は、床の振動を早期に減衰する制振床構造に関する。
近年、大きな店舗や集合住宅だけでなく、住宅用の建築物、すなわち、戸建住宅においても、開放感ある大きな空間のニーズがあり、例えば、広い居間(リビングダイニングやリビングダイニングキッチンを含む)を設けることが行われている。
この場合に、広い居間の上の階において、たとえば、床面を支持する横架材を、大きなスパンを有するものとする場合に、木材ではなく、H型鋼が用いられる機会が増えている。
大スパンの床梁を採用する床は、振動に関して減衰が悪くなる傾向があり、歩行時等の床振動が問題となる。
そこで、床振動を低減するために、構造計算による断面性能より大きな断面を有する床梁を用いたり、床梁の配設ピッチを細かくするなどの対策が講じられている。
さらに、床梁や床根太等の横架材として用いられるH形鋼に、床面上の歩行等により横架材が振動した場合に、当該振動の逆位相で振動して、横架材の振動を減衰させるダイナミックダンパを設けたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。ダイナミックダンパは、例えば、質量体と、当該質量体を横架材に弾性支持させる部材とから構成されるが、この例では、H形鋼のウェブを貫通して配置される質量体をその周囲に配置した弾性部材でH型鋼に支持させることで、ダイナミックダンパをH形鋼のフランジの幅内に収めている。
また、横架材に対して左右に突出させた状態にダイナミックダンパを設けたものも提案されている(例えば、特許文献2および特許文献3参照)。
これらの従来例は、横架材に設けられたダイナミックダンパにより、床を支持する横架材に発生した振動を減衰させるようになっており、ダイナミックダンパは横架材に取り付けられており、振動の減衰に横架材以外の固定された固定部材(柱、梁、壁)等を必要としない。
それに対して、床を支持する梁の制振に柱や柱に接続された受け部材などの固定部材を必要とする床の制振構造も知られている。
例えば、梁の両端部側の下側から梁の中央部に向かって上り勾配となる角度で直状部材を設け、当該直状部材の基端部を固定部材に固定し、先端部を梁の中央部に粘弾性材を有する制振装置を介して接続したものが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
また、床構造体と、その下側の間仕切り壁等の非構造体(固定部材)との間に液封ダンパを配置し、制振装置としての液封ダンパにより振動を減衰するものが提案されている(例えば、特許文献5参照)。
これらの従来例は、振動する床構造上の点を可動点とし、固定部材上の点を固定点とした場合に、固定点と可動点との間に制振装置を配置して、可動点の振動を減衰するものである。
なお、上述のような横架材にダイナミックダンパを設けるものや横架材と固定部材との間に制振装置を設けるものは、主に上下方向の振動を減衰するものである。
それに対して、主に横方向(水平方向)の振動を減衰させるものとして、床根太として用いられるC形鋼の下端部を床面を構成する床材に固定させる床構造が提案されている(例えば、非特許文献1および特許文献6参照)。C形鋼の下端部は、当該C形鋼の下端部と嵌合する凹溝部と、当該凹溝部から左右斜め上方にそれぞれ延出する傾斜板とを備えた支持部材に固定される。すなわち、支持部材の凹溝部とC型鋼の下側のフランジとがビス止めされるとともに、傾斜板の上端部が床面を構成する床材の下面側にビス止めされる。
この床構造では、C形鋼の下端部の水平方向の振動を、床材に固定することで押えて、横方向の振動を制振するようになっている。すなわち、C形鋼の下端部が左右に大きく揺れる状態となることで、床の横方向の振動が大きくなったり、振動が長く続いてしまったりするのを、C形鋼の下端部を床材に固定することにより押えている。
特開2008−285844号公報 特開2004−3280号公報 特開2006−70494号公報 特開2002−70228号公報 特開平10−169067号公報 特開平11−310974号公報
新日鉄技報 第369号 スチールハウス特集 平川智久 須田敬之 村橋喜満 「7.木材と薄板鋼板のハイブリット化による新住宅構法の開発−木とスチールのそれぞれの特徴を活かした混合構造化の提案−」 新日本製鐵株式会社 1998年11月発行
前記ダイナミックダンパは、他の部材に関係なく横架材だけに取り付けられる構造であることから、横架材上に比較的自由に配置可能であるが、質量体(錘)が必要であるとともに、質量体を支持する弾性部材が必要であり、床構造が煩雑になる虞があるとともに重くなる虞がある。また、ダイナミックダンパがコスト増の要因となる虞がある。また、ダイナミックダンパの構造によっては施工が煩雑になり、施工性の悪化の要因となる虞がある。また、質量体を支持する弾性部材には、床構造に対する静的荷重が入力されることがないが、ある程度大きな質量を必要とする質量体を常時支持していることから、弾性部材のクリープ現象を考慮する必要がある。
また、固定部材と横架材との間に液封ダンパや粘弾性材からなる制振装置を介在させる制振構造では、固定部材との関係で取り付け場所が制約される虞がある。また、固定部材と横架材との位置関係によっては、固定部材と横架材との間に長尺な部材を介して制振装置を配置する必要が生じる場合があり、この場合に長尺な部材によって制振構造のサイズが大きなものとなってしまう虞があるとともに、制振構造の施工に手間がかかる虞がある。
また、固定部材と横架材との間に配置される制振装置に常時静的荷重の一部が入力された状態となり、制振装置として弾性部材を用いた場合に、クリープ現象に対する配慮が必要となる。
また、床根太としてのC型鋼の下端部の左右への振動を押える支持部材を用いたものは、基本的に板状の床材と、横架材とを接合する構造となっているので、比較的自由に取り付け場所を選択することができるが、C形鋼製床根太において顕著に発生する当該C形鋼製床根太下端部の横方向の振動を抑制する構造であり、上下方向の振動に対しては効果が望めない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、例えば、戸建住宅のような建物の2階以上の階で比較的大きなスパンの鋼製梁(鋼製根太)を用いて床を支持する場合に好適に用いられ、大スパンの床の上下方向の振動の早期の減衰を可能とし、簡単な構造で低コストかつ容易に施工可能な制振床構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の制振床構造は、平板状の床材が互いに間隔をあけて配列された複数の鋼製横架材により支持された床構造本体の上下方向の振動を減衰させる制振床構造であって、
前記鋼製横架材の下側に、前記床構造本体の当該鋼製横架材以外の当該床構造本体の部分に支持された受け部材が設けられ、
当該受け部材と当該鋼製横架材との間に減衰材が設けられ、
前記受け部材は、前記鋼製横架材の下側で当該鋼製横架材に対向する対向部と、当該対向部から左右上方にそれぞれ延出して、前記床材に固定される固定部とを備え、当該受け部材の前記対向部と前記鋼製横架材の下端との間に前記減衰材が配置されているとを特徴とする。
請求項1に記載の発明においては、平板状の床材を支持する複数の梁、根太等の鋼製横架材と、これら床材と鋼製横架材からなる床構造本体の当該鋼製横架材以外の当該床構造本体の部分に支持された受け部材との間に減衰材が配置されていることにより、床構造本体の上下振動が発生した場合にこれを速やかに減衰することができる。
ここで、受け部材は、床構造本体に支持されているので、受け部材も床構造本体と一緒に上下振動することになる。すなわち、本発明は、床構造の可動点どうしの間に粘弾性材料からなる減衰材を配置した構造となるが、上下振動に際して床構造全体が一体に上下に移動しているわけではなく、床構造本体で波が伝播するように振動している。したがって、床構造本体の位置によって振動の位相が異なる。また、床構造本体は、板状の床材と、長尺な鋼製横架材からなり、床材と鋼製横架材でも振動の波形等が異なる可能性がある。
したがって、受け部材と、当該受け部材との間に減衰材を配置して配置される鋼製横架材とで、位相差等により変位の仕方が異なった状態となる可能性が極めて高く、受け部材と鋼製横架材とで異なる変位(方向や速度等が異なる移動)をした状態で、その間に減衰材があることになり、受け部材と鋼製横架材の上下動が減衰されることになる。
また、受け部材は、床材と鋼製横架材からなる床構造本体に支持されればいいことから、基本的に床構造本体の鋼製横架材がある位置ならば、どこでも配置可能となる。また、受け部材に減衰材を介して配置される鋼製横架材の周囲は、全て床構造本体となるので、受け部材を遠く離れた位置に支持させる必要はなく、コンパクトで簡便な構造とすることができる。これによって、制振床構造の施工性を高めるとともにコストの低減を図ることができる。なお、本発明は、振動する床構造上の異なる可動点の間に粘弾性部材としての減衰材を配置した構造であり、従来の質量体と可動点との間に弾性部材を配置した構造や、可動点と固定点との間に粘弾性部材等を配置した構造や、可動点どうしを互いに固定した構造とは異なるものである。
また、静的荷重は、制振床構造全体に作用することになり、鋼製横架材と受け部材との両方に対して略同様に変位するように作用するので、鋼製横架材と受け部材との間の減衰材に静的荷重が入力され難く、粘弾性材料からなる減衰材にクリープ現象が生じることがなく、減衰材の長寿命化を図ることができる。また、クリープ現象に対する対策を必要としないことでコストの低減を図ることができる。
また、受け部材が床材に接続される構成なので、いずれの鋼製横架材のどの位置にも容易に取り付けることができる。また、極めて簡単な構造であり、例えば、ビス等で受け部材を床材に取り付ければいいので、容易に施工することができる。また、多数の受け部材を配置するものとしても、各受け部材を安価にすることで、低いコストで設置することができる。
この場合も、受け部材が支持される床材の部分と、受け部材と減衰材を介して対向する鋼製横架材との部分で、振動の位相等が異なることで、受け部材と、当該受け部材に減衰材を介して対向する横架材とで上下方向の変位が異なることにより、これらの動き(振動)が減衰材により減衰される。
請求項に記載の制震床構造は、平板状の床材が互いに間隔をあけて配列された複数の鋼製横架材により支持された床構造本体の上下方向の振動を減衰させる制振床構造であって、
前記鋼製横架材の下側に、前記床構造本体の当該鋼製横架材以外の当該床構造本体の部分に支持された受け部材が設けられ、
当該受け部材と当該鋼製横架材との間に減衰材が設けられ、
前記床構造本体は、前記受け部材との間に前記減衰材が設けられておらず、かつ前記床材を支持するとともに前記鋼製横架材と間隔をあけて配置された別の鋼製横架材を有し、
当該別の鋼製横架材が前記鋼製横架材を挟んで離れた位置に配置され、当該2つの別の鋼製横架材の下端部どうしの間に前記受け部材が架け渡された状態に設けられ、当該2つの別の鋼製横架材の間にある前記鋼製横架材の下端と前記受け部材との間に前記減衰材が配置されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明においては、受け部材が、当該受け部材に減衰材介して対向する鋼製横架材の左右にある別の鋼製横架材に架け渡されて支持された状態となっているので、受け部材を例えば、棒状や板状等の直状の部材とすることができ、受け部材が長い部材となる可能性があるが、簡単な構造とすることができる。したがって、容易に施工可能で、かつ、コストの低減を図ることができる。
また、間に2本以上の鋼製横架材を挟んで、互いに離れて配置された鋼製横架材どうしの間に架け渡された受け部材に、減衰材を介在させて、上述の間に挟まれた2本以上の鋼製横架材を対向して配置することができるので、多数の鋼製横架材に減衰材を介在させて受け部材に対向させる際に、施工を容易なものとすることができる。
また、この場合も、鋼製横架材によって、位相差等により振動による上下の変位が異なるものとなり、受け部材と、減衰材を介在させて当該受け部材と対向する鋼製横架材とで異なる上下方向の変位が生じることで、床構造本体の振動を減衰することができる。
請求項に記載の制震床構造は、請求項に記載の発明において、前記鋼製横架材がH形鋼からなり、前記受け部材が前記H形鋼のフランジに接続されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明においては、鋼製横架材としてH形鋼を用い、フランジに受け部材を支持させることで、制震床構造の施工性を向上することができる。
本発明の制振床構造によれば、鋼製梁等の鋼製横架材を用いて大きなスパンで床を支持する構造とした場合に、床の上下振動が早期に減衰し難い状態となるのを防止し、床の上下振動を速やかに減衰させることができる。また、このような制振床構造を低コストで容易に施工することを可能とする。
本発明の第1実施形態の制振床構造を示す要部概略図である。 本発明の第2実施形態の制振床構造を示す要部概略図である。 本発明の第3実施形態の制振床構造を示す要部概略図である。 本発明の第4実施形態の制振床構造を示す要部概略図である。 本発明の比較例となる床構造を示す(a)概略平面図、(b)概略断面図、(c)概略側面図である。 前記比較例となる床構造における上下振動の測定位置の違いによる変位の違いを説明するためのグラフである。 本発明の実施例となる制振床構造を示す(a)概略平面図、(b)概略断面図、(c)概略側面図である。 本発明の別の比較例となる床構造を示す(a)概略平面図、(b)概略断面図、(c)概略側面図である。 前記実施例となる制振床構造における上下振動の減衰を示すグラフである。 前記比較例となる床構造における上下振動の減衰を示すグラフである。 別の比較例となる床構造における上下振動の減衰を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の制振床構造を示す要部概略図である。
この第1実施形態の制振床構造は、平板状の床材1が互いに間隔をあけて配列された複数の鋼製横架材2により支持された床構造本体3の上下方向の振動を抑制するものである。平板状の床材1は、例えば、構造用合板であり、鋼製横架材2は、例えば、H形鋼である。
鋼製横架材2は、住宅の2階、3階等の上階の床を支持する床根太もしくは床梁となるものであり、その両端部が柱もしくは梁等の構造体に支持されている。
各鋼製横架材2は、互いに平行に等間隔で配置されるとともに、同じ高さ位置に配置され、その上側に板状の床材1が配置され、この床材1を支持している。
床材1は、床の下地材となるもので、床材1の上面側に床面を構成する部材が貼り付けられる。
また、この床構造本体3は、その下の階が例えば大きな面積の居間となっており、鋼製横架材2は住宅の床を支持する横架材としては大きなスパンを有するものとなっている。
この例の制振床構造では、上述のような床構造本体3に以下のような制振装置4を取り付けるものとなっている。
制振装置4は、概略V字状の金物である受け部材5と、この受け部材5と鋼製横架材2との間に配置される減衰材6とからなる。
受け部材5は、鋼製横架材2の下側で、鋼製横架材2の下端(下面)に対向する対向部51と、この対向部51の左右から上方に延出し、鋼製横架材2の上に配置された板状の床材1に固定される固定部52とを備える。なお、ここでの左右方向は、鋼製横架材2の長手方向と直交する方向である。
また、受け部材5は、例えば、帯状の金属の板体を曲げ加工した金物であり、対向部51およびその左右の固定部52が一体に形成されている。対向部51は、H形鋼である鋼製横架材2のフランジ21の左右幅より僅かに広い左右幅を有するものとなっており、フランジ21と略平行に配置される。なお、鋼製横架材2は、H形鋼として、上下のフランジ21とこれらフランジ21を繋ぐウェブ22とを備える。
左右の固定部52は、対向部51の左右の端部からそれぞれ上に向うにつれて互いに広がるように斜め上方に延出して形成されている。固定部52の上端部には、床材1の下面に沿うよう屈曲された取付部53が設けられ、この取付部53が床材1にビス止めされて固定されている。
また、取付部53は、対向部51に対向する鋼製横架材2と、この鋼製横架材2の隣となる鋼製横架材2との間となる床材1の下面部分に配置される。
そして、対向部51と鋼製横架材2の下端部となる下側のフランジ21との間には、減衰材6が配置されている。粘弾性材料からなる周知の粘弾性減衰材であり、この例では肉厚の板状に形成され、フランジ21と対向部51との間に挟持された状態となっている。
なお、フランジ21と減衰材6とが面接触するとともに、対向部51と減衰材6とが面接触した状態となっているが、減衰材6はほとんど圧縮変形していない状態となっている。
制振装置4は、例えば、各鋼製横架材2に対応して備えられるとともに、各鋼製横架材2毎に対応して当該鋼製横架材2の軸方向に並ぶとともに、互いに間隔をあけて複数備えられていることが好ましい。なお、一部制振装置4が備えられていない鋼製横架材2が有ってもよいし、鋼製横架材2によって備えられる制振装置4の数が異なっていてもよい。
このような制振装置4を備えた制振床構造によれば、床構造本体3が歩行等の衝撃により上下振動した場合に、各鋼製横架材2および床材1がともに振動することになるが、場所により振動に位相差が生じるとともに、鋼製横架材2と床材1とでも振動時の上下の変位に異なる部分が生じる可能性がある。ここで、鋼製横架材2の対向部51と対向する位置と、当該鋼製横架材2の下面に対向する対向部51を備えた受け部材5の取付部53が固定される床材1の位置とが異なることにより、振動発生時に、鋼製横架材2の対向部51と対向する位置と、対向部51とで上下方向の変位が異なる状態となる。
したがって、鋼製横架材2の上下方向の変位と、対向部51の上下方向の変位との違いによっては、鋼製横架材2と対向部51とが相対的に上下方向変位し、鋼製横架材2のフランジ21と、受け部材5の対向部51とが近づくように変位したり、離れるように変位したりすることになる。そして、フランジ21と対向部51とが近づくように変位すると、フランジ21と対向部51との間に粘弾性体からなる減衰材6が挟まれていることにより、フランジ21と対向部51との変位を減衰することが可能となる。
この制振装置4によれば、その受け部材5の取り付け位置が、床構造本体3の床材1であり、床構造本体3の鋼製横架材2を跨ぐ位置となっていれば良いので、基本的に床構造本体3の各鋼製横架材2の位置ならばどこにでも設置可能である。
また、制振装置4の設置は、基本的に受け部材5の取付部53を床材1にビス止めするだけなので、施工も容易である。なお、減衰材6は、予め受け部材5の対向部51に取り付けておけばよい。
また、制振装置4は、帯状の金属製(例えば鋼製)の板体を折り曲げ加工したものに板状の減衰材6を取り付けただけの簡単なもので、製造が容易でかつ簡単な構造となっていることからコストを低くすることが可能であり、制振装置4を多数取り付けるものとしても、コストの増加の抑制を図ることができる。
また、各制振装置4のサイズも鋼製横架材2の断面形状より僅かに大きな程度のものであり、各制振装置4は、床構造本体3に対して小さなものとなっており、運送、保管等を容易に行うことができる。
また、減衰材6は、上述のように床材1に支持された受け部材5の対向部51と、鋼製横架材2のフランジ21との間に配置されるが、固定荷重や積載荷重等の静的荷重に対して、床材1と鋼製横架材2が略同様に変位するので、減衰材6に静的荷重が入力し難い構造となっており、静的荷重により減衰材6にクリープ現象が生じ難く、減衰材6の劣化を防止することができる。
次に、図2を参照して、本発明の第2実施形態の制振床構造を説明する。
第2実施形態の制振床構造における床構造本体3は、第1実施形態と同様に板状の床材1と鋼製横架材2とからなる。しかし、この例においては、図1に示される第1実施形態の床構造本体3のように、鋼製横架材2が全て同じ断面形状となっておらず、上下長さが異なる2種類の鋼製横架材2a、2bが用いられるようになっている。
すなわち、床構造本体3では、相対的に上下長さが短い鋼製横架材2aと、当該鋼製横架材2aより相対的に上下長さが長い鋼製横架材2bとが交互に配置されている。なお、第1実施形態と同様に、鋼製横架材2a、2bは、互いに平行に等間隔で配置されている。
鋼製横架材2aのウェブ22aより、鋼製横架材2bのウェブ22bの方が上下幅が広いものとなっている。
そして、この例の受け部材8は、直状の板体であり、交互に配置される鋼製横架材2aと、鋼製横架材2bとのうちの上下に長い鋼製横架材2b同士の間に配置されるようになっている。
すなわち、間に上下長さが短い鋼製横架材2aが配置された2つの上下に長い鋼製横架材2bの間に板状の受け部材8が架け渡された状態で配置される。受け部材8は、その両端部が、それぞれ、鋼製横架材2bの下側のフランジ21b上に載置され、かつ、フランジ21bにビス止めされて固定されている。
このように長い鋼製横架材2bの下側のフランジ21b上に固定された受け部材8に対して、2つの上下に長い鋼製横架材2bの間に配置された上下に短い鋼製横架材2aの下側のフランジ21aの方が上に配置され、受け部材8と鋼製横架材2aの下側フランジ21aとの間に間隔があいている。この間隔に減衰材6が配置されている。すなわち、減衰材6は、受け部材8の上面と、鋼製横架材2aの下側フランジ21aの下面との間に挟まれて配置されている。また、減衰材6は、受け部材8の上面と、鋼製横架材2aの下側のフランジ21aの下面との両方に接触した状態となるが、ほとんど圧縮変形されていない状態となっている。
以上のことから、上下に短い鋼製横架材2aと上下に長い鋼製横架材2bとの間には、板状の受け部材8の厚さと減衰材6の厚さとを合わせた長さ分だけ上下長さに差があることになる。
減衰材6は、第1実施形態と同様の周知の粘弾性材からなる減衰材である。
第2実施形態においては、受け部材8と減衰材6とからなる制振装置4が短い鋼製横架材2a毎に配置されることになり、基本的に各鋼製横架材2aの全てに制振装置4が配置されることが好ましい。また、各鋼製横架材2a毎に軸方向に間隔をあけて複数の制振措置4が配置されることが好ましい。
第2実施形態においては、受け部材8が床材1ではなく鋼製横架材2bに固定されるが、振動を減衰すべき鋼製横架材2aと異なる位置に配置された鋼製横架材2bに受け部材8が支持されることで、振動時に受け部材8の変位と、減衰材6を介して受け部材8に対向する鋼製横架材2aの変位とは、位相差等により異なるものとなっている。
したがって、第1実施形態と同様に床構造本体3の振動を速やかに減衰することが可能となる。
第2実施形態の受け部材8は、第1実施形態の受け部材5に対して長尺なものとなり、サイズが大きくなるが、受け部材8が直状の板体なので、運送時や保管時に効率的に配置することが可能であり、運送時や保管時のスペース効率に優れている。
また、フランジ21aに載せた状態で、フランジ21aのビス止めが可能なので、施工性にも優れている。
この場合も、静的荷重に対して、鋼製横架材2aと鋼製横架材2bとがほぼ同様に変位するので、減衰材6に静的荷重が入力し難い構造となっており、減衰材6にクリープ現象が発生し難いものとなっている。
次に、図3を参照して、本発明の第3実施形態の制振床構造を説明する。
第3実施形態においては、第1実施形態と同様に、床構造本体3における全ての鋼製横架材2の断面形状が等しいものとなっている。
受け部材9は、基本的に直状の板体であるが、上面の中央部に窪み9aを有するものとなっている。窪み9aの受け部材9の長さ方向の中央部は、H型鋼からなる鋼製横架材2のフランジ21の幅より広い範囲で水平となっており、この水平な部分の左右が中央から端に向うほど上に向う斜面となっている。
したがって、受け部材9は、左右端部の肉厚に大して中央部の肉厚が薄くなっていることにより、中央部に上面に窪み9aを有し、この左右端部の肉厚と、中央部の肉厚との差がほぼ減衰材6の厚みとなっている。
受け部材9の左右端部が1つおきの鋼製横架材2の下側フランジ21に固定されるようになっている。すなわち、間に1つの鋼製横架材2を挟んで配置される2つの鋼製横架材2の下側フランジ21に受け部材9の左右端部がそれぞれビス止めされる。また、この例では、フランジ21の下側に受け部材9が配置される。
そして、2つの鋼製横架材2に左右両端部を固定された受け部材9の中央部上には、2つの鋼製横架材2の間に配置される鋼製横架材2が配置されるが、前記窪み9aにより、間の鋼製横架材2と受け部材9の上面との間には、間隔があいた状態となっており、この間隔に減衰材6が挿入された状態に配置されている。
この例においては、受け部材9と減衰材8からなる制振装置4は、例えば、一つおきの鋼製横架材2毎に、当該鋼製横架材2の軸方向に沿って複数並んで配置される。また、制振装置4を千鳥状に配置することで、両端となる鋼製横架材を除く残りの全ての鋼製横架材2に対応して制振装置4を設けてもよい。すなわち、図3に示すように、例えば、5本の鋼製横架材2がある場合に、図3の場合と同様に、左端の鋼製横架材2と中央の鋼製横架材2との間に受け部材9を架け渡すとともに、右端の鋼製横架材2と中央の鋼製横架材2との間に受け部材9を架け渡す。この状態では、それぞれ左端より1つ内側の鋼製横架材2および右端より1つ内側の鋼製横架材2と、受け部材9との間に減衰材6が配置される。
次に、鋼製横架材2の軸方向にずれた位置で、左端より1つ内側の鋼製横架材2と右端より1つ内側の鋼製横架材2との間に受け部材9を架け渡して配置する。この場合には、受け部材9と中央の鋼製横架材2との間の減衰材6が配置される。
上述の2つのパターンで制振装置4を配置すれば、両端の鋼製横架材2を除く全ての横架材2に制振装置4を配置することができる。
周知の粘弾性体からなる減衰材6は、第2実施形態の場合と同様に、受け部材9の上面と鋼製横架材2の下面とに接触した状態で配置されるが、ほとんど圧縮変形された状態となっていない。
この例においても、第2実施形態と略同様の作用効果を得ることができ、かつ、鋼製横架材2として、上下長さの異なるものを用いずに済むことで、床構造本体3の構造を簡単なものとすることができる。
次に、図4を参照して、本発明の第4実施形態の制振床構造について説明する。
第2実施形態の床構造本体3において、ひとつおきに上下に短い鋼製横架材2aと上下に長い鋼製横架材2bとが配置された状態、すなわち、2つの上下に長い鋼製横架材2bの間に1つの上下に短い鋼製横架材2aが配置された状態であったのに対して、第4実施形態の床構造本体3は、2つの上下に長い鋼製横架材2bの間に1つではなく、複数(例えば、3つ)の上下に短い鋼製横架材2aが配置されている。
したがって、2つの上下に長い鋼製横架材2bの間に架け渡されて配置される受け部材8の上には、複数の上下に短い鋼製横架材2aが配置される。そして、それぞれの鋼製横架材2aと、受け部材8との間にそれぞれ減衰材6が配置されることで、これら複数の鋼製横架材2aの振動の減衰を1つの受け部材8で可能とすることができる。
なお、第4実施形態の制振床構造は、上述のように2つの上下に長い鋼製横架材2bの間に複数の上下に短い鋼製横架材2aが配置されるとともに、1つの受け部材8で複数の上下に短い鋼製横架材2aの減衰を行う以外は、第2実施形態の制振床構造と同様の構成を有するものとなっている。
したがって、第2実施形態と同様の作用効果を奏するとともに、1つの受け部材8で複数の鋼製横架材2aの制振が可能となり、コストの低減と施工性の向上を図ることができる。
なお、第4実施形態において、受け部材8を鋼製横架材2a、2bに対して水平で直交する方向ではなく、水平で斜めに傾斜した方向としてもよい。
なお、上記各実施形態において、鋼製横架材2,2a,2bは、H形鋼に限られるものではなく、C形鋼、角形鋼管等の他の形鋼であってもよい。
次に、本発明の実施例を説明する。
この実施例は、第1実施形態の制振床構造を有するものであるが、実施例を説明する前に、実施例の制振床構造から制振装置4を取り除いた基本となる床構造(床構造本体3)を比較例として説明する。
図5は、制振床構造の制振装置4が取り付けられていない状態の床構造本体3を示すものである。
床材1は、厚さ15mmの構造用合板であり、幅2730mmとなっている。また、床構造本体3の左右の支持点間のスパンは、5460mmとなっている。なお、床材1は、複数の構造用合板を面方向につなげるように貼りあわせて構成されている。
鋼製横架材(床梁材)2としてのH型鋼は、高さ(ウェブ22部分)が250mmで、幅(フランジ21部分)が100mmとなっており、ウェブ22の厚さが3.2mm、フランジ21の厚さが4.5mmとなっている。
そして、鋼製横架材2は、その中心間の間隔が455mmとなるように等間隔で互いに平行に配置されている。これら床材1および鋼製横架材2は、それぞれ両端部が支持部材91に固定され、支持部材91は、ベース92の両端部の架台93に載せられている。
このような床構造本体3を用いて床構造本体3における位置の違いによる振動の上下方向の変位の違いを求める実験を行った。
ここでは、床材1上のほぼ中央の加振位置Dに油粘土94を床材1の上方400mmの位置から自由落下することで加振した。
そして、この加振による振動の上下方向の変位を測定位置Aと、測定位置Bとにおいて、レーザ変位計96で測定した。測定位置Aは、加振位置Dの直下で鋼製横架材2の下側フランジ21の位置である。また、測定位置Bは、測定位置Aの近傍で、床材1の部分である。なお、測定位置Aが受け部材5の対向部51に対向するものとした場合に、測定位置Bに受け部材5の取付部53が固定される位置関係となっている。したがって、測定位置Bの振動は、受け部材Bの測定位置Aに対向する対向部51の振動に近似したものとみなすことができる。
測定位置Aおよび測定位置Bにおける加振による上下方向の変位の測定結果を図6のグラフに示す。
図6に示すように、測定位置Aの変位(実線)と測定位置Bの変位(破線)とには、明らかに差があり、測定位置Aの変位に対して測定位置Bの変位に遅れが有り、位置の違いによる位相差が認められる。また、測定位置Aと測定位置Bとでは、変位の波形にも僅かに違いが認められる。
したがって、上述の結果から受け部材5の対向部51が対向し、測定位置Aに対応する鋼製横架材2の下側フランジ21と、測定位置Bに対応し、受け部材5の取付部53が取り付けられる床材1とには変位に違いがあり、測定位置Bと受け部材5とが略同様の振動することから、対向部51とフランジ21との間にも上下方向の変位に違いが生じ、対向部51とフランジ21とが、上下方向に沿って近づいたり、遠ざかったりすることになる。このことから、対向部51とフランジ21とが近づいた場合に、これらの間に配置される減衰材6を圧縮することによって振動が減衰されることになる。
図7は、第1実施形態の制振床構造と同様の制振床構造を有するもので、図5に示す床構造本体3に受け部材5と減衰材6とからなる制振装置4を取り付けたものであり、本発明の実施例となるものである。
ここでは、両端となる鋼製横架材2を除く残りの鋼製横架材2にそれぞれ1つずつ制振装置4を取り付けている。また、図7の黒丸の列で示される部分に鋼製横架材2に直交する方向に一列に並んで制振装置4を取り付けている。
そして、上述の場合とほぼ同様の条件で加振実験を行った。加振位置は、上述の加振位置Bであり、測定位置Aで測定を行った。なお、測定位置Aは、制振装置4の取り付け位置から少しずれた位置(鋼製横架材2の軸方向に製振制御装置4の中心から100mmずれた位置)であり、鋼製横架材2の下側のフランジ21を直接レーザ変位計96で測定した。
また、図8は、第1実施形態の制振床構造から減衰材6を取り除き、受け部材5の対向部51と鋼製横架材2の下側フランジ21とを例えばビス等で固定したものである。この構造は、特許文献4に記載された従来例に類似する比較例となる。
この図8に示す比較例となる制振床構造においても、図7の場合と同様の加振実験を行った。
また、図5に示す床構造においても、図7の場合と同様の加振実験を行った。
図9は、図7に示す実施例となる制振床構造の加振実験結果を示すもので、時間経過に対応する上下方向の変位の変化をグラフとして示している。図10は、図5に示す比較例となる制振装置なしの床構造の加振実験結果を示すもので、時間経過に対応する上下方向の変位の変化をグラフとして示している。図11は、図8に示す比較例となる制振床構造の加振実験結果を示すもので、時間経過に対応する上下方向の変位の変化をグラフとして示している。
図9に示す実施例の制振床構造の加振実験の結果と、図10に示す比較例としての制振装置無しの床構造の加振実験結果を比較すると、1秒経過した当たりで、明らかに実施例の方が、比較例より上下方向の変位の振幅が小さくなっている。また、実施例では、略2秒で振動が終了しているが、比較例では3秒過ぎても僅かな振動が見られる。
以上のことから、実施例の制振床構造による振動の減衰の効果が認められる。
また、図11に示す減衰材の無い比較例の結果と図9に示す実施例の結果とを比較しても、図9に示す実施例の方が減衰の効果が高いことが明らかである。
なお、図11に示す比較例では、床材1に固定された受け部材5と、鋼製横架材2とが固定されていることにより、この比較例の床構造は、上述のように振動の変位に位相差がある床材1の受け部材5の取り付け位置と、鋼製横架材2の対向部51に対向する位置との間に弾性部材としての受け部材5が配置されている構造と考えることができる。
この場合に、受け部材5が金属製で、粘弾性材でないことから、減衰材6と比較して高い反発性があり、受け部材5が床材1と鋼製横架材2との変位差をなくすように作用して振幅が一時的に減少しても、その後の弾性部材としての受け部材5の反発により再び振動の振幅が大きくなるような挙動を示しており、短時間で振動が減衰しない状態となる。すなわち、受け部材5と鋼製横架材2との間に位相差等による変位の違いがあることで、図8に示す比較例では振動が減衰され難い状況となるが、図7に示す本発明の実施例では、受け部材5と鋼製横架材2との間に位相差等による変位の違いがあることで、同様に振動する床構造内で、床構造の振動を減衰することが可能となる。
1 床材
2 鋼製横架材
3 床構造本体
5 受け部材
51 対向部
52 固定部
6 減衰材
8 受け部材
9 受け部材

Claims (3)

  1. 平板状の床材が互いに間隔をあけて配列された複数の鋼製横架材により支持された床構造本体の上下方向の振動を減衰させる制振床構造であって、
    前記鋼製横架材の下側に、前記床構造本体の当該鋼製横架材以外の当該床構造本体の部分に支持された受け部材が設けられ、
    当該受け部材と当該鋼製横架材との間に減衰材が設けられ、
    前記受け部材は、前記鋼製横架材の下側で当該鋼製横架材に対向する対向部と、当該対向部から左右上方にそれぞれ延出して、前記床材に固定される固定部とを備え、当該受け部材の前記対向部と前記鋼製横架材の下端との間に前記減衰材が配置されていることを特徴とする制振床構造。
  2. 平板状の床材が互いに間隔をあけて配列された複数の鋼製横架材により支持された床構造本体の上下方向の振動を減衰させる制振床構造であって、
    前記鋼製横架材の下側に、前記床構造本体の当該鋼製横架材以外の当該床構造本体の部分に支持された受け部材が設けられ、
    当該受け部材と当該鋼製横架材との間に減衰材が設けられ、
    前記床構造本体は、前記受け部材との間に前記減衰材が設けられておらず、かつ前記床材を支持するとともに前記鋼製横架材と間隔をあけて配置された別の鋼製横架材を有し、
    当該別の鋼製横架材が前記鋼製横架材を挟んで離れた位置に配置され、当該2つの別の鋼製横架材の下端部どうしの間に前記受け部材が架け渡された状態に設けられ、当該2つの別の鋼製横架材の間にある前記鋼製横架材の下端と前記受け部材との間に前記減衰材が配置されていることを特徴とする制震床構造。
  3. 前記鋼製横架材がH形鋼からなり、前記受け部材が前記H形鋼のフランジに接続されていることを特徴とする請求項2に記載の制震床構造。
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