JP7235192B2 - 天井面材の支持構造及びユニット建物 - Google Patents

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Description

本発明は、天井面材の支持構造及びユニット建物に関する。
下記特許文献1には、面材への振動の伝達を低減すると共に、施工精度を高めることができる、面材の固定構造が開示されている。この面材の固定構造を構成する下地部材は、上階の支持部材(床根太)の下面に固定される第一固定板部と、下階の天井面材の上面に固定される第二固定板部と、第一固定板部と第二固定板部とを上下方向に連結する連結板部と、第二固定板部から支持部材に近接する位置まで延設されている立上り部と、を含んで構成されている。この下地部材を介して、天井面材が支持部材に支持されている。
上記構成によれば、支持部材と天井面材との間に配置される下地部材の連結板部が弾性変形することにより支持部材の振動を吸収し、天井面材への振動の伝達を低減することができるというものである。
特開2013-32660号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された構成では、支持部材の下面とその下方の天井面材の上面とに下地部材が固定されるため、支持部材と天井面材との間に下地部材を設置するための空間が必要である。このため、支持部材の変形(振動)を吸収するために下地部材の連結板部の高さ方向の寸法を十分に確保しようとすると、下地部材を設置するための空間の高さが増大してしまうという問題がある。
また、上記特許文献1に開示された構成を、ユニット建物に適用しようとすると、支持部材としての天井大梁の下面とその下方の天井面材の上面との間に、天井大梁に天井面材を連結するための連結部材を設置するための空間が必要となり、建物ユニットの天井高が制限されるという問題がある。
本発明は上記事実を考慮し、天井大梁と天井面材との間の空間の高さを抑えつつ、天井大梁の変形に追従して連結部材が変形することにより、天井大梁の変形が天井面材に伝達されることを抑制又は防止することができる、天井面材の支持構造及びユニット建物を得ることを目的とする。
第1の態様に係る天井面材の支持構造は、天井大梁の下方に隙間を介して設けられた天井面材と、少なくとも上部が前記天井大梁の側面に固定された第1固定部と、前記天井大梁の側面から水平方向に離間した位置に配置されると共に上端が前記第1固定部の中央部よりも下側に位置しかつ下部が前記天井面材を支持する野縁又は前記天井面材に固定された第2固定部と、前記第1固定部の下端と前記第2固定部の上端とを連結する変形部と、を含む連結部材と、を備える。
第1の態様に係る天井面材の支持構造によれば、天井大梁の下方に隙間を介して天井面材が設けられ、連結部材の第1固定部の少なくとも上部が天井大梁の側面に固定されると共に第2固定部の下部が天井面材を支持する野縁又は天井面材に固定される。連結部材が天井大梁の側方かつ天井面材の上方に配置されるため、天井大梁と天井面材との間に連結部材を設置するための空間を設ける必要がない。このため、天井大梁と天井面材との間の空間の高さを抑えつつ天井面材が連結部材を介して天井大梁に支持される。
また、連結部材の第2固定部は、天井大梁の側面から水平方向に離間した位置に配置されると共に、上端が第1固定部の中央部よりも下側に位置し、かつ下部が天井面材を支持する野縁又は天井面材に固定される。この第2固定部の上端は、変形部により第1固定部の下端と連結される。これにより、荷重により天井大梁が変形した場合には、まず、天井大梁の側面に固定された第1固定部が天井大梁と共に変位し、次いで、第1固定部の下端と連結された変形部の端部が第1固定部の下端と共に変位することにより、変形部が面外変形する。このため、天井大梁と天井面材との間の空間の高さを抑えつつ、地震力、風圧力などにより天井大梁に大きな変形(撓み)が生じた場合でもその変形に追従して連結部材が変形することにより、天井大梁の変形が天井面材に伝達されることを抑制又は防止することができる。
第2の態様に係る天井面材の支持構造は、第1の態様に係る天井面材の支持構造において、前記第1固定部は、上端から下端まで前記天井大梁の側面に当接している。
第2の態様に係る天井面材の支持構造によれば、第1固定部が上端から下端まで天井大梁の側面に当接されている。ところで、天井面材の自重により第2固定部と野縁又は天井面材との固定部位には下向きの力が作用している。この力により、第2固定部の上端と連結された変形部の端部が下向きに変位すると、第2固定部が天井大梁の側面に向かう方向(建物ユニット内側に向かう方向)に変位しようとし、第2固定部と共に天井面材も同じ方向に変位しようとする。ここで、第1固定部の下端が天井大梁の側面に当接されていることにより、第1固定部の下端は建物ユニット内側に向かう方向に変位されない。これにより、建物ユニット内側に向かう方向の連結部材全体としての変位量が低減され、結果として、連結部材に固定された天井面材の変位量が低減される。このため、天井面材の自重による天井面材のずれが低減されて施工精度が高くなる。
第3の態様に係る天井面材の支持構造は、第1の態様又は第2の態様に係る天井面材の支持構造において、前記第2固定部の下部が前記野縁の側面に固定されており、前記野縁は、前記天井大梁と前記第2固定部との間に配置されている。
第3の態様に係る天井面材の支持構造によれば、第2固定部の下部が、天井大梁と第2固定部との間に配置された野縁の側面に固定される。従って、天井面材が自重により建物ユニット内側に向かう方向に変位しようとすると、野縁が天井大梁の側面に当接することにより天井面材の荷重が野縁を介して天井大梁に伝達される。このため、天井面材を支持するために設けられた野縁を利用して天井面材の自重による変位量を低減させることができる。
また、野縁が天井大梁と第2固定部との間に配置されていることにより、第2固定部を野縁に固定するためのビスを、第2固定部に対して建物ユニット外側から内側に向かって打込むことができる。このため、第2固定部に対して内側からビスを打込む場合に比べて、連結部材を野縁に固定するための作業空間を広く確保することが可能であり、作業性が良い。
第4の態様に係る天井面材の支持構造は、第1の態様~第3の態様のいずれか一の態様に係る天井面材の支持構造において、前記第1固定部は、上部のみが前記天井大梁の側面に固定されている。
第4の態様に係る天井面材の支持構造によれば、第1固定部は上部のみが天井大梁の側面に固定される。上述の通り、天井大梁が上からの荷重等により変形した場合には、天井大梁の変形に追従して連結部材も変形する。このとき、第1固定部の下部は天井大梁の側面に固定されていないため、天井大梁の側面から離れる方向にも変位する。従って、垂直方向のみならず水平方向にも第1固定部の変位が生じ、この第1固定部の変位が変形部を介して第2固定部に伝達され、連結部材全体としての変形量が増すことになる。このため、連結部材がより効果的に天井大梁の変形に追従して変形し、天井大梁の変形が天井面材に伝達されることを抑制又は防止することができる。
第5の態様に係るユニット建物は、屋根面材と、上端部が前記屋根面材を支持する束と、前記束の下端部を束受けを介して支持すると共に、小屋裏の床面材を根太を介して支持する請求項1~請求項4のいずれか一項に記載された前記天井大梁と、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載された前記連結部材を介して前記天井大梁に支持された請求項1~請求項4のいずれか一項に記載された前記天井面材と、を備える。
第5の態様に係るユニット建物によれば、上端部が屋根面材を支持する束の下端部が、束受けを介して天井大梁に支持される。また、小屋裏の床面材が根太を介して天井大梁に支持される。この天井大梁には、連結部材によって天井面材が固定される。ここで、屋根面材には、風圧力や積雪による圧力など種々の荷重が作用する。従って、屋根面材を支持する束には、屋根面材の自重に加え、屋根面材が受ける圧力による荷重が入力される。これらの荷重は、束を介して天井大梁に伝達される。天井面材が、第1の態様~第4の態様のいずれか一の態様に係る連結部材によって天井大梁に固定されることにより、天井大梁に作用する種々の荷重による変形が、天井面材に伝達されることを抑制又は防止することができる。このため、天井面材の下の天井高を確保しつつ、天井大梁の変形が天井面材に伝達されることを抑制又は防止することが可能である。
以上説明したように、本発明に係る天井面材の支持構造及びユニット建物は、天井大梁と天井面材との間の空間の高さを抑えつつ、天井大梁の変形に追従して連結部材が変形することにより、天井大梁の変形が天井面材に伝達されることを抑制又は防止することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る天井面材の支持構造の要部を示す縦断面図である。 図1に示される天井面材の支持構造の要部を束が見える位置で示した縦断面図である。 図1に示される天井面材の支持構造の要部を別の方角から示す概略斜視図である。 図1に示される天井面材の支持構造が適用されたユニット建物の一部を示す概略構成図である。 天井大梁の変形に追従して図1に示される連結部材が変形した状態を説明する縦断面図である。 天井面材の自重が作用した状態における図1に示される天井面材の支持構造の作用を説明する縦断面図である。 第1実施形態の変形例に係る天井面材の支持構造を示す縦断面図である。 第2実施形態に係る天井面材の支持構造の要部を示す縦断面図である。 図8に示される天井面材の支持構造の要部を別の方角から示す概略斜視図である。 第2実施形態の変形例に係る天井面材の支持構造を示す縦断面図である。 第1実施形態及び第2実施形態とは異なる変形部及び第2固定部の例を示す縦断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1~図7を用いて、本発明に係る天井面材の支持構造の第1実施形態について説明する。
<天井面材の支持構造が適用されたユニット建物10の構成>
図4には、本実施形態に係る天井面材の支持構造が適用されたユニット建物10の一部をユニット建物10の妻側から見た概略構成図が示されている。この図に示されるように、ユニット建物10は、図示しない基礎上に据え付けられた複数の建物ユニット12により構成された1階部分14と、1階部分14の上に据え付けられた複数の建物ユニット16により構成された2階部分18と、2階部分18の上に設置されて小屋裏20を構成する屋根部22と、を含んで構成されている。
1階部分14の建物ユニット12と2階部分18の建物ユニット16とは、共に、ユニット建物10の妻方向が長手方向とされており、ユニット建物10の桁方向に複数の建物ユニット12、16がそれぞれ並列に配置されている。また、図示しない複数の建物ユニットが妻方向にも配置されてユニット建物10の躯体が構成されている。
建物ユニット12、16は、直方体の箱型ユニットであり、四隅に立設された4本の柱24と、これらの柱24の上端部同士を連結する溝形鋼で構成された長短二種類の天井大梁26、28と、長辺側の天井大梁26間に所定の間隔で配置された図示しない複数の天井小梁と、柱24の下端部同士を連結する溝形鋼で構成された長短二種類の床大梁30、32と、長辺側の床大梁30間に所定の間隔で配置された図示しない複数の床小梁と、を含んで構成されている。
図1及び図2に示されるように、2階部分18を構成すると共に長辺側が隣合う2つの建物ユニット16の互いに対向する天井大梁26の側面26Aには、連結部材34がそれぞれ固定されている。この連結部材34は、天井大梁26の長手方向に沿って所定の間隔(例えば1000mm)で複数個配置されている。天井大梁26の下方には「天井面材」としての天井下地材36及び天井材37が配置されており、野縁38及び野縁38に固定された連結部材34を介して天井大梁26に支持されている。
図4に戻ると、屋根部22は、屋根面材(野地板)40と、上端部が屋根面材40を支持する束42と、を備えており、屋根面材40下に小屋裏20を構成している。束42は、下端部が2階部分18の建物ユニット16の天井大梁26に束受け44(図2を参照)を介して支持されている。
<第1実施形態の要部構成>
図1及び図2には、図4に示されるユニット建物10の2階部分18の一部を構成する2つの建物ユニット16の天井大梁26の側面26Aが互いに対向する部分を、天井大梁26の長手方向に対して垂直に切断した縦断面図が示されている。図2は、基本的には図1に示される縦断面図と同じであるが、束42が見える位置で天井面材の支持構造を示している点が異なる。図3は、図1及び図2に示される天井面材の支持構造の要部を、天井下地材36及び天井材37を省略して示した概略斜視図である。
図1に示されるように、天井面材の支持構造は、2階部分18を構成する建物ユニット16の天井大梁26の下方に隙間46を介して設けられた天井下地材36及び天井材37と、天井大梁26の側方かつ天井下地材36の上方に配置された連結部材34と、を含んで構成されている。
天井大梁26は、上フランジ48と、上フランジ48の一端から垂下されたウェブ50と、ウェブ50の下端から上フランジ48と平行かつ同一方向に延出された下フランジ52とを備えており、建物ユニット16の内側に向かって開放された溝形鋼として構成されている。2つの建物ユニット16の長辺側が互いに対向する部分においては、それぞれの建物ユニット16の天井大梁26の側面26Aを構成するウェブ50の側面が互いに対向している。
天井大梁26の上フランジ48の上面は、天井大梁26の長手方向に沿って延在する根太54を介して小屋裏20の「床面材」としての床下地材56及び床材60を支持している。床下地材56は、ビス58により根太54の上面に固定されており、床下地材56の上面には、図示しないビスにより床材60が固定されている。
図1~図3に示されるように、連結部材34は、上端から下端まで天井大梁26の側面26Aに当接されている板状の第1固定部62と、第1固定部62の下端から略水平に天井大梁26の側面26Aから離れる方向に延出される板状の変形部64と、変形部64の端部から垂下されている板状の第2固定部66と、を含んで構成されている。
連結部材34の第1固定部62の上部は、ボルト68及びナット70によりウェブ50の上部に締結固定されている。また、第2固定部66の下部は、第2固定部66と天井大梁26の側面26Aとの間に配置された野縁38の側面38Aに2本のビス72により固定されている。野縁38の下面には、天井下地材36がビス74により固定されており、天井下地材36の下面には、図示しないビスにより天井材37が固定されている。下フランジ52の下面と、天井下地材36の上面との間には、隙間46が設けられている。
連結部材34は、一例として、幅が約60mm、高さが約200mm、奥行きが約30mmとして構成されている(図3に、幅、高さ、奥行きがそれぞれW、H、Dとして示される)。また、連結部材34の高さ方向における変形部64の位置は、第1固定部62が天井大梁26の側面26Aにボルト68及びナット70により固定されている位置と、第2固定部66が野縁38の側面にビス72により固定されている位置との略中間地点に設定されている。
図2に示されるように、束42が配置される箇所においては、2つの建物ユニット16の天井大梁26の上フランジ48の上面の間に束受け44が架け渡され、それぞれの上フランジ48の上面にボルト78及びナット80により固定されている。束受け44の上面には、束42の下端部が接合されている。なお、図2では、天井大梁26の長手方向において束受け44及び束42が配置されている位置に連結部材34が固定されているものとして説明したが、連結部材34が所定の間隔で配置されることにより連結部材34の固定位置と束受け44及び束42の位置とが一致しないことがあってもよい。また、第1実施形態においては連結部材34を配置する所定の間隔は1000mmであるが、天井大梁26の長さ等に応じて他の値としてもよい。
<作用及び効果>
次に、第1実施形態に係る天井面材の支持構造及びユニット建物10の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係る天井面材の支持構造では、図1及び図2に示されるように、天井大梁26の下方に隙間46を介して天井下地材36及び天井材37が設けられる。この連結部材34の第1固定部62の上部が天井大梁26の側面26Aに固定されると共に、第2固定部66の下部が天井下地材36及び天井材37を支持する野縁38に固定される。連結部材34が天井大梁26の側方かつ天井下地材36の上方に配置されるため、天井大梁26と天井下地材36との間に連結部材34を設置するための空間を設ける必要がない。このため、僅かな隙間46を設けるだけで連結部材34を介して天井大梁26に天井下地材36及び天井材37が支持される。
また、本実施形態に係る天井面材の支持構造では、連結部材34の第2固定部66は、天井大梁26の側面26Aから水平方向に離間した位置に配置されると共に、下部が天井下地材36を支持する野縁38に固定される。この第2固定部66の上端は、略水平に構成された変形部64により第1固定部62の下端と連結される。これにより、荷重がかかり天井大梁26が変形した場合には、図5に示されるように、まず天井大梁26の側面26Aに固定された第1固定部62が天井大梁と共に変位し、次いで、第1固定部62の下端と連結された変形部64の端部が第1固定部62の下端と共に変位することにより、変形部64が面外変形する。このため、天井大梁26と天井下地材36との間の隙間46の高さを抑えつつ、風圧力、積雪による圧力や地震力などにより天井大梁26に大きな変形が生じた場合でもその変形に追従して連結部材34が変形することにより、天井大梁26の変形が天井下地材36及び天井材37に伝達されることを抑制又は防止することができる。言い換えると、連結部材34を変形させることで、天井大梁26の変形を吸収することができる。結果として、天井下地材36及び天井材37が下がることによるクロスの割れ等を抑制又は防止することができる。
また、本実施形態に係る天井面材の支持構造では、第1固定部62が上端から下端まで天井大梁26の側面26Aに当接されている。ところで、図6に示されるように、天井下地材36及び天井材37の自重により第2固定部66と野縁38との固定部位には下向きの力Pが作用している。この力Pにより、第2固定部66の上端に連結された変形部64の端部が下向きに変位すると(二点鎖線で示される)、第2固定部66が建物ユニット16内側に向かう方向(矢印A方向)に変位しようとし、第2固定部66と共に天井下地材36及び天井材37も同じ方向(矢印A方向)に変位しようとする。ここで、第1固定部62の下端が天井大梁26の側面26Aに当接されていることにより、第1固定部62の下端は建物ユニット16内側に向かう方向(矢印A方向)に変位されない。これにより、連結部材34の変位量が低減され、結果として、連結部材34に固定された天井下地材36及び天井材37の変位量が低減される。このため、天井下地材36及び天井材37の自重による天井下地材36及び天井材37のずれが低減されて施工精度が高くなる。
また、本実施形態に係る天井面材の支持構造では、図6に示されるように、第2固定部66の下部が、天井大梁26と第2固定部66との間に配置された野縁38の天井大梁26とは反対側の側面38Aに固定される。従って、上述のように天井下地材36及び天井材37が自重により建物ユニット16内側に向かう方向(矢印A方向)に変位しようとすると、野縁38の側面38Bが天井大梁26の側面26Aに当接することにより天井下地材36及び天井材37の荷重が野縁38を介して天井大梁26に伝達される。このため、天井下地材36及び天井材37を支持するために設けられた野縁38を利用して天井下地材36及び天井材37の自重による変位量を低減させることができる。
また、野縁38が天井大梁26と第2固定部66との間に配置されていることにより、第2固定部66を野縁38に固定するためのビス72を、建物ユニット16外側から内側に向かって打込むことができる。このため、第2固定部66に対して内側からビス72を打込む場合に比べて、連結部材34を野縁38に固定するための作業空間を広く確保することが可能であり、作業性が良い。
また、本実施形態に係る天井面材の支持構造では、第1固定部62は上部のみが天井大梁26の側面26Aに固定される。図5に示されるように、天井大梁26が上からの荷重等により変形した場合には、天井大梁26の変形に追従して連結部材34も変形する(二点鎖線で示される)。このとき、第1固定部62の下部は天井大梁26の側面26Aに固定されていないため、天井大梁26の側面26Aから離れる方向(矢印B方向)にも変位する。従って、垂直方向のみならず水平方向にも第1固定部62の変位が生じ、この第1固定部62の変位が変形部64を介して第2固定部66に伝達され、連結部材34全体としての変形量が増すことになる。このため、連結部材34がより効果的に天井大梁26の変形に追従して変形し、天井大梁26の変形が天井下地材36及び天井材37に伝達されることを抑制又は防止ことができる。
また、本実施形態に係るユニット建物10では、図2に示されるように、上端部が屋根面材40を支持する束42の下端部が束受け44を介して天井大梁26に支持される。また、小屋裏20の床下地材56及び床材60が根太54を介して天井大梁26に支持される。この天井大梁26には、連結部材34を介して天井下地材36及び天井材37が支持される。ここで、図4に示されるように、屋根面材40には、風圧力や積雪による圧力など種々の荷重Qが作用する。従って、屋根面材40を支持する束42には、屋根面材40の自重に加え、屋根面材40が受ける荷重Qが入力される。これらの荷重は、束42を介して天井大梁26に伝達される(矢印Rで示される)。また、天井大梁26には、小屋裏20の床材60(図1及び図2参照)上にいる居住者が歩行すること等により生じる振動等も伝達される(矢印Sで示される)。これらの荷重R・振動Sが天井大梁26に伝達されると、天井大梁26は撓む(二点鎖線で示される)。小屋裏20の床材60上にいる居住者の歩行等により生じる振動Sのみであれば、従来技術の面材の固定構造により吸収することも可能であるが、上述した荷重Rや地震力により天井大梁26に大きな変形(撓み)が生じた場合には、従来技術の面材の固定構造では変形を吸収できないか、仮に変形を吸収しようとすると天井高が極端に低くなるという問題がある。本実施形態においては、天井下地材36及び天井材37が、第1実施形態に係る連結部材34を介して天井大梁26に支持されることにより、天井材37の下の天井高を確保しつつ、天井大梁26の変形が天井下地材36及び天井材37に伝達されることを抑制又は防止することができる。
<第1実施形態の変形例>
図7には、第1実施形態の変形例に係る天井面材の支持構造の縦断面図が示されている。なお、図7では一方の建物ユニット16のみが示され、他方の建物ユニット16の図示は省略されている。また、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
第1実施形態の変形例に係る天井面材の支持構造では、野縁90が、第2固定部66に対して天井大梁26とは反対側に配置されており、野縁90の側面90Aに第2固定部66がビス92により固定されている。
上記変形例によれば、天井大梁26と野縁90との間が離間されているため、例えば配線・配管等の他部材の配設のために天井大梁26と野縁90との間にスペースを要する場合に好適である。
なお、本実施形態においては、第2固定部66を野縁38、90に固定する2本のビス72、92は、野縁38、90に水平に打込まれているが、2つの建物ユニット16の天井大梁26間の距離が近い場合などには、施工の都合上、斜め上向きに打込まれてもよいし、ビス72、92の数は2本でなくともよい。
また、図1及び図2では、2つの建物ユニット16の天井大梁26間の距離が短い例が示されているが、2つの建物ユニット16の間に距離を設けて(例えば2500mm)設置してもよい。
〔第2実施形態〕
以下、図8~図10を用いて、本発明に係る天井面材の支持構造の第2実施形態について説明する。なお、これらの図では、一方の建物ユニット16の天井面材の支持構造のみが示され、他方の建物ユニット16の天井面材の支持構造の図示は省略されている。また、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図8及び図9に示されるように、この第2実施形態では、連結部材100の第2固定部102の形状及び構造に特徴がある。
具体的に説明すると、第2固定部102は、変形部64の端部から垂下されている縦壁部104と、縦壁部104の下端から水平方向に延出されると共に天井下地材36の上面に固定される延出部106と、を含んで構成されている。変形部64の高さ方向の位置は、第1固定部62が天井大梁26の側面26Aにボルト68及びナット70により固定されている位置と、第2固定部102の延出部106が天井下地材36の上面にビス108により固定されている位置との略中間地点に設定されている。
<作用及び効果>
次に、第2実施形態に係る天井面材の支持構造及びユニット建物10の作用及び効果について説明する。
上記構成によっても、前述した第1実施形態の作用・効果のうち、第2固定部66の下部が野縁38に固定されることによる作用・効果を除いて、同様の作用・効果が得られる。加えて、第2実施形態に係る天井面材の支持構造及びユニット建物10では、第1固定部62が天井大梁26の側面26Aに固定されている位置と第2固定部102の延出部106が天井下地材36の上面に固定されている位置とが連結部材100の上端と下端とにそれぞれ位置するため、連結部材100の変形可能な領域を大きく確保することができ、天井大梁26の変形が天井下地材36及び天井材37に伝達されることを効果的に抑制又は防止することができる。
また、第2固定部102の延出部106が他の部材を介さずに天井下地材36の上面に直接固定されることにより、部材点数及び工数を削減することができる。
<第2実施形態の変形例>
図10(A)~図10(C)には、第2実施形態の第1変形例~第3変形例に係る天井面材の支持構造の縦断面図がそれぞれ示されている。なお、前述した第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
第2実施形態の第1変形例~第3変形例に係る天井面材の支持構造では、連結部材110、112、114の変形部116、118、120は、いずれも第1固定部62の下端から略水平に延出されていない点が上述の第2実施形態の変形部64と異なっている。具体的には、図10(A)に示される第1変形例に係る変形部116は、平坦な板状部材として構成されると共に、第1固定部62の下端から斜め上向きに延出されている。
また、図10(B)に示される第2変形例に係る変形部118は、平坦な板状部材として構成されると共に、第1固定部62の下端から斜め下向きに延出されている。
また、図10(C)に示される第3変形例に係る変形部120は、曲面により構成され、断面が谷状かつ半円状の谷状部120Aと、断面が山状かつ半円状の山状部120Bとを備えている。
上記第1変形例~第3変形例によれば、変形部116、118、120の長さが第1固定部62と第2固定部102の縦壁部104との距離よりも長く設定されているため、荷重により天井大梁26が変形した場合に生じる変形部116、118、120の変形量が大きくなり、天井大梁26の変形が天井下地材36及び天井材37に伝達されることを効果的に抑制又は防止することができる。
〔上記実施形態の補足説明〕
上記第1及び第2実施形態では、第1固定部62が建物ユニット16の天井大梁26の側面26Aに固定される構成としたが、図示しない天井小梁の側面に固定してもよい。また、第1固定部62が固定される天井大梁26の断面形状は、コ字状の溝形鋼として説明したが、これに限られるものではない。例えば、天井大梁26又は天井小梁の断面形状は、C字状、矩形状等であってもよい。
また、第1実施形態においては、第2固定部66を垂直方向に延在する板状部材として構成し(図1参照)、第2実施形態においては、第2固定部102が縦壁部104を備える構成とし(図7参照)、いずれも垂直方向の部材を含むように構成したが、これらに限られるものではない。例えば、図11(A)及び図11(B)に示されるように、連結部材128の第2固定部130が、水平方向に延在する板状部材のみによって構成され、天井下地材36又は野縁132の上面に固定される構成としてもよい。この場合、変形部134は、第1固定部62の下端から斜め下向きに延出される。
また、上記第1及び第2実施形態では、第1固定部62は、上部のみが天井大梁26の側面26Aにボルト68及びナット70により固定される構成としたが、下部も同様に天井大梁26の側面26Aに固定してもよい。
また、上記第2実施形態の変形例として説明した変形部116、118、120を、第1実施形態に係る天井面材の支持構造に適用してもよい。
また、上記第1及び第2実施形態では天井下地材36は面材として構成されているが、木枠等の非面材により構成されていてもよい。
10 ユニット建物
20 小屋裏
26 天井大梁
26A 天井大梁の側面
34、100、110、112、114、128 連結部材
36 天井下地材(天井面材)
37 天井材(天井面材)
38、90、132 野縁
38A 野縁の側面
40 屋根面材
42 束
44 束受け
46 隙間
54 根太
56 床下地材(床面材)
60 床材(床面材)
62 第1固定部
64、116、118、120、134 変形部
66、102、130 第2固定部

Claims (5)

  1. 天井大梁の下方に隙間を介して設けられた天井面材と、
    前記天井大梁の上部側面に隣接されると共に少なくとも上部が前記天井大梁の前記上部側面に固定された第1固定部と、前記天井大梁の側面から水平方向に離間した位置に配置されると共に上端が前記第1固定部の中央部よりも下側に位置しかつ下部が前記天井面材を支持する野縁又は前記天井面材に固定された第2固定部と、前記第1固定部の下端と前記第2固定部の上端とを連結する変形部と、を含む連結部材と、
    を備え、
    前記第2固定部の下部が前記野縁の側面に固定されており、
    前記野縁は、前記天井大梁の下部側面と略同一の高さにおいて、前記天井大梁の前記下部側面と前記第2固定部との間に配置されている、
    天井面材の支持構造。
  2. 前記第1固定部は、上端から下端まで前記天井大梁の側面に当接している、
    請求項1記載の天井面材の支持構造。
  3. 前記第1固定部は、上部のみが前記天井大梁の側面に固定されている、
    請求項1又は請求項2に記載の天井面材の支持構造。
  4. 屋根面材と、
    上端部が前記屋根面材を支持する束と、
    請求項1~請求項のいずれか一項に記載された天井面材の支持構造と、
    を備え、
    前記天井大梁が、前記束の下端部を束受けを介して支持すると共に、小屋裏の床面材を根太を介して支持する、
    ユニット建物。
  5. 前記連結部材の前記第1固定部、前記第2固定部及び前記変形部は一体に成形されている、
    請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の天井面材の支持構造。
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