JP5635920B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

Info

Publication number
JP5635920B2
JP5635920B2 JP2011013746A JP2011013746A JP5635920B2 JP 5635920 B2 JP5635920 B2 JP 5635920B2 JP 2011013746 A JP2011013746 A JP 2011013746A JP 2011013746 A JP2011013746 A JP 2011013746A JP 5635920 B2 JP5635920 B2 JP 5635920B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nut
pulley
nut holder
power transmission
disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011013746A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011247406A (ja
Inventor
幸弘 原
幸弘 原
吉田 進
進 吉田
貴浩 神沢
貴浩 神沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ogura Clutch Co Ltd
Original Assignee
Ogura Clutch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ogura Clutch Co Ltd filed Critical Ogura Clutch Co Ltd
Priority to JP2011013746A priority Critical patent/JP5635920B2/ja
Priority to CN201110101880.8A priority patent/CN102235430B/zh
Publication of JP2011247406A publication Critical patent/JP2011247406A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5635920B2 publication Critical patent/JP5635920B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pulleys (AREA)

Description

本発明は、カーエアコン用コンプレッサなどに用いられる動力伝達装置であって、プーリに固定された動力伝達部材を介して動力を伝達する動力伝達装置に関するものである。
従来のこの種の動力伝達装置としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。特許文献1の明細書の段落0068〜段落0074(図36〜図39)に記載された動力伝達装置は、カーエアコン用コンプレッサにエンジンの動力を伝達するためのものである。この動力伝達装置は、エンジンの動力が伝達される鋼材製プーリと、このプーリにトルクリミッタ機構を介して連結されたカーエアコン用コンプレッサのハブとを備えている。前記ハブは、前記プーリと同一軸線上に位置付けられており、カーエアコン用コンプレッサの回転軸にスプライン嵌合によって取付けられている。
前記プーリは、伝動用ベルトが巻き掛けられるリム部と、このリム部から径方向の内側に延びる円板部と、この円板部の中心部分に設けられたボス部とを備えている。このボス部は、前記コンプレッサのハウジングに軸受によって回転自在に支持されている。
前記トルクリミッタ機構は、弾性部材と保持板との2部材によって構成されている。前記弾性部材は、円環形の板状に形成されており、前記プーリの前記円板部に固定されている。この弾性部材の外周部には被挟持部が設けられている。前記保持板は、前記被挟持部を前記ハブと協働して挟んで保持している。
前記弾性部材は、環状に形成された基部と、この環状の基部の外周部に突き出すように設けられた3つの連結部と、これらの連結部の先端部に形成された前記被挟持部とによって構成されている。前記連結部は、環状の基部から径方向の外側に延びるとともに周方向に延びている。これらの連結部は、前記基部の外周部に周方向へ等間隔をおいて並ぶように設けられている。
前記被挟持部は、前記ハブのフランジ部と、前記保持板の外周部との間に挟まれ、これらの部材によって保持されている。前記保持板は、前記被挟持部を前記フランジ部と協働して挟んで保持する状態で前記ハブに固定されている。
前記弾性部材の基部と連結部との接続部分には、固定用ねじを挿通させるためのねじ取付孔が形成されている。弾性部材は、前記ねじ取付孔に挿通させた固定用ねじを、プーリの円板部に形成されているねじ孔にねじ込むことによって、プーリに固定される。
このようなトルクリミッタ機構を備えた動力伝達装置をカーエアコン用コンプレッサに装着するためには、先ず、前記プーリをコンプレッサのハウジングに回転自在に装着させる。このハウジングには、コンプレッサの回転軸が前記プーリと同一軸線上に位置するように設けられている。前記回転軸は、前記プーリの軸心部を貫通している。次に、この回転軸の先端部に前記ハブを装着させる。このハブには、前記弾性部材を保持板によって予め取付けておく。
そして最後に、弾性部材の環状の基部を固定用ねじで前記プーリに固定する。前記固定用ねじをプーリのねじ孔にねじ込む作業は、ハブ側から行われる。このハブの外周部には、固定用ねじを締め込むための工具を挿入できるように、切り欠きからなる凹部が形成されている。すなわち、工具は、固定ねじをねじ込む作業を行うときにハブに干渉されることがない。
このように構成された従来の動力伝達装置は、前記固定用ねじをねじ込む雌ねじがプーリに設けられている必要がある。これは、プーリの開口部側(弾性部材とは反対側)がコンプレッサのハウジングと対向しており、固定用ねじを締め付ける作業が弾性部材側からしか行うことができない場合があるからである。上述した従来の動力伝達装置において、固定用ねじがねじ込まれる雌ねじは、プーリの円板部にねじ孔として形成されている。
ところで、近年においては、上述した動力伝達装置のプーリとして、鋼板に塑性加工を施して所定の形状に成形されたいわゆる板金製のプーリが使用されるようになってきた。この種の板金製のプーリでは、前記固定用ねじがねじ込まれるねじ孔を円板部に形成することはできない。これは、板金製のプーリは、円板部の厚みを厚く形成することができないものだからである。上述したような鋼材製のプーリにおいては、円板部の厚みを厚く形成することによりねじ孔を形成することが可能である。しかし、板金製のプーリでは、その板厚を厚く形成することが難しいから、円板部にねじ孔を形成することはできない。
なお、鋼材製のプーリにおいても、円板部の厚みを薄く形成する場合には、板金製のプーリと同様の不具合が生じる。
円板部に雌ねじを有する従来の板金製のプーリとしては、特許文献2に記載されているものがある。特許文献2には、円板部に雌ねじ部材(溶接ナット)が溶接された板金製のプーリが開示されている。また、特許文献2には、円板部にバーリング加工によって雌ねじ形成用の円筒部が設けられた板金製のプーリも開示されている。前記雌ねじ部材は、ねじ孔が形成されており、円板部のねじ挿通用の貫通孔と前記ねじ孔とが同一軸線上に位置するように円板部に溶接されている。
前記バーリング加工によって形成された円筒部の内周部分には、雌ねじが形成されている。
一方、金属板に雌ねじを設けるためには、特許文献3や特許文献4に記載されているように、クリンチナットを金属板に固定することが考えられる。
特許文献2〜特許文献4に示す構成を板金製のプーリに適用することによって、雌ねじが円板部に設けられるから、プーリをコンプレッサのハウジングに装着した後であっても、板金製のプーリに弾性部材を固定用ねじによって固定することができる。
特許第3421619号公報 実開平6−67954号公報 実用新案登録第3054847号公報 実公平6−32496号公報
しかしながら、バーリング加工によって形成された円筒部に雌ねじを形成するという方法では、カーエアコン用コンプレッサに使用する板金製のプーリには設計通りに雌ねじを設けることはできない。この理由は、下記のように二つある。第1の理由は、この種のプーリは、エンジンの補機からコンプレッサに動力を伝達するベルトが架け渡されるものだからである。このベルトは、プーリのリム部に形成されたポリV溝に巻き掛けられている。すなわち、このプーリは、前記ポリV溝の軸線方向の位置およびプーリ径に制約を受けるものであり、円板部にバーリング加工を施すためのスペースが狭くなるからである。
第2の理由は、板金製のプーリには、円板部とリム部との間に折り曲げ部が形成されており、円板部の外周面側がテーパ状に形成されるからである。円板部の外周部分は、ポリV溝が形成されるリム部に向かうにしたがって漸次プーリの軸線方向に変位するように傾斜している。すなわち、バーリング加工によって円筒部を形成できる位置は、円板部の内周側のみに制約されてしまう。
また、カーエアコン用コンプレッサの板金製のプーリにバーリング加工によって雌ねじ形成用の円筒部を設けることができたとしても、以下のような不具合が生じる。板金製プーリの円板部にバーリング加工によって前記円筒部を形成した場合、この円筒部の開口部分{円板部の表面(弾性部材が重ねられる面)から円筒部の雌ねじが形成される内周面までの間の部分}は、断面円弧状(R状)に形成される。すなわち、円板部の表面には、雌ねじ孔より大きな外形寸法の開口孔が形成される。
この円板部に弾性部材を固定するためには、固定用ねじの頭部と円板部の表面との間で弾性部材の環状基部が確実に挟持されるように、固定用ねじを規定の締付けトルクで円筒部に締結させる必要がある。これを実現するためには、前記開口孔の外形寸法より大きな寸法の頭部を有する固定用ねじを使用しなければならない。すなわち、バーリング加工で雌ねじ形成用の円筒部を設けた場合は、頭部が通常より大きい固定用ねじを使用しなければならない。このような特殊な固定用ねじを使用すると、動力伝達装置の製造コストが高くなってしまう。なお、円板部の開口孔の外形寸法を小さく形成して前記円筒部の突出寸法を短く形成すると、雌ねじ部分のねじ山数が少なくなり、弾性部材をプーリの円板部に確実に固定することができなくなる。
さらに、円板部に雌ねじ部を設けるに当たって、雌ねじ部材を円板部に溶接したり、クリンチナットを使用すると、溶接工程やかしめ工程が新たに必要になるし、これらの工程を実施するための設備投資が必要になる。しかも、雌ねじ部材やクリンチナットは特殊なナットであり高価なものである。このため、この場合でも動力伝達装置を安価に提供することは難しくなる。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、円板部に雌ねじ部が設けられたプーリを有する安価な動力伝達装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る動力伝達装置は、伝動用ベルトが巻き掛けられるリム部の内周側に円板部が設けられたプーリと、前記円板部に締結された動力伝達部材とを備え、前記円板部と前記動力伝達部材とを連結する締結部は、前記円板部と前記動力伝達部材とを貫通する複数の固定用ねじと、これらのねじ毎のナットと、これらのナットを保持する合成樹脂製のナットホルダーとによって構成され、前記ナットホルダーは、前記円板部と同一軸線上に位置する円環状のナットホルダー本体と、前記ナットホルダー本体における前記各固定用ねじと対応する位置に前記ナットを回転が規制される状態で保持するナット保持部と、前記ナットホルダー本体を前記円板部に支持させる取付部とを備え、前記ナット保持部は、前記ナットホルダー本体における前記固定用ねじと対応する部位において前記円板部とは反対側へ延びて突き出すように設けられた柱状部に形成され、かつ前記ナットが嵌合される凹陥部と、この凹陥部の底に形成されたねじ挿通用の貫通孔とによって構成され、前記柱状部は、前記凹陥部よりナットホルダーの径方向の内側と、前記凹陥部よりナットホルダーの径方向の外側とで材料の体積が略等しくなるように形成されているものである。
本発明は、前記発明において、前記取付部は、前記円板部に係止される係止片によって構成されているものである。
本発明によれば、前記ナットは、前記ナット保持部によって回転が規制された状態でナットホルダーを介してプーリの円板部に連結される。このナットは、円板部に固定された雌ねじ部を構成するようになる。このため、動力伝達部材を円板部に固定するときには、ナットを支える必要がなく、このナットに固定用ねじを動力伝達部材側から締め込むことができる。
また、本発明においては、前記円板部に雌ねじ部を設けるに当たって、溶接やかしめを行う必要はなく、しかも、固定用ねじやナットとして一般的な安価なものを使用することができる。すなわち、部品購入費や製造費用の軽減が図られる。
したがって、本発明によれば、円板部に雌ねじ部が設けられたプーリを有する安価な動力伝達装置を提供することができる。
本発明に係る動力伝達装置の正面図である。 図1におけるII−II線断面図である。 動力伝達装置の背面図である。 ナットホルダーの正面図である。 ナットホルダーの背面図である。 ナットホルダーの他の実施の形態を示す断面図である。 ナットホルダーの正面図である。 ナットホルダーの係止片を拡大して示す正面図である。 図8におけるIX−IX線断面図である。 動力伝達装置の参考例を示す断面図である。 プーリ組立体の背面図である。図11中には、図10の破断位置をX−X線によって示してある。 ナットホルダーの正面図である。 ナットホルダーの背面図である。 図11におけるXIV−XIV断面図である。 ナットを示す図で、同図(A)は正面図、同図(B)は(A)図におけるB−B線断面図である。 ダンパーゴムを示す図で、同図(A)は正面図、同図(B)は(A)図におけるB−B線断面図である。 ナット保持部の斜視図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る動力伝達装置の一実施の形態を図1〜図5によって詳細に説明する。
図1〜図5において、この実施の形態による動力伝達装置1は、自動車用エンジン(図示せず)の動力をカーエアコン用コンプレッサ2(図2参照)の回転軸3に伝達するためのものである。また、この動力伝達装置1は、前記回転軸3に過負荷が発生したときに動力伝達を遮断するためのトルクリミッタ機構4を備えている。この実施の形態においては、回転軸3の先端側(図2においては右側)をコンプレッサ2の前側といい、反対側を後側という。
前記コンプレッサ2は、前記回転軸3を回転自在に支持するハウジング2aを備えている。このハウジング2aの前端部には、回転軸3と同一軸線上に位置する筒状部2bが形成されている。この筒状部2bには、軸受5によってプーリ6が回転自在に支持されている。前記プーリ6は、鋼板に塑性加工を施して所定の形状に成形されたいわゆる板金製のものである。
このプーリ6は、前記軸受5に嵌合するボス部7と、このボス部7の前端部から径方向の外側に延びる円板部8と、この円板部8の外周部からコンプレッサ2の後側に延びるリム部9とから構成されている。すなわち、この実施の形態によるプーリ6には、コンプレッサ2の後側に向けて開口する環状の溝10が形成される。コンプレッサ2のハウジング2aは、前記溝10の開口部分を後側から覆うように形成されている。
前記プーリ6の円板部8には、図2に示すように、後述する固定用ねじ11を挿通させるためのねじ用貫通孔12と、後述するリベット13を挿通させるためのリベット用貫通孔14とが穿設されている。前記リム部9には、伝動用のベルト(図示せず)が巻き掛けられるいわゆるポリV溝9aが形成されている。
前記回転軸3の前端部には、ハブ15がスプライン嵌合によって取付けられている。このハブ15は、固定用ボルト16によって回転軸3に固定されており、トルクリミッタ機構4を介して前記プーリ6に連結されている。
前記トルクリミッタ機構4は、図2に示すように、弾性部材21と、保持板22との2部材によって構成されている。前記弾性部材21は、円環形の板状に形成されており、前記プーリ6の前記円板部8に固定用ねじ11によって締め付けられた状態で結合されている。また、弾性部材21の外周側には、被挟持部21aが設けられている。前記保持板22は、前記被挟持部21aを前記ハブ15と協働して挟んで保持している。
前記弾性部材21は、本発明でいう「動力伝達部材」を構成するものである。この実施の形態による弾性部材21は、図1に示すように、環状に形成された基部21bと、この環状の基部21bの外周部に突き出すように設けられた3つの連結片21cと、これらの連結片21cの先端部に形成された前記被挟持部21aとによって構成されている。
前記連結片21cは、環状の基部21bから径方向の外側に延びるとともに周方向に延びている。また、これらの連結片21cは、前記基部21bの外周部に周方向へ等間隔をおいて並ぶように設けられている。この連結片21cと環状の基部21bとの接続部分が固定用ねじ11を有する締結構造によって前記円板部8に締結されている。弾性部材21の前記接続部分には、固定用ねじ11が挿通される貫通孔21d(図2参照)が穿設されている。
前記被挟持部21aは、図2に示すように、ハブ15のフランジ部15aと、前記保持板22の外周部とに挟まれて保持されている。前記保持板22は、前記被挟持部21aを前記フランジ部15aと協働して挟んで保持する状態でハブ15にリベット23によって固定されている。
この弾性部材21を前記円板部8に締め付けて結合させる締結部は、図2に示すように、固定用ねじ11と、固定用ねじ毎のナット24と、このナット24を保持するナットホルダー25とによって構成されている。
前記固定用ねじ11は、前記円板部8と前記弾性部材21とをコンプレッサ2の前側(図2においては右側)から貫通している。この固定用ねじ11は、弾性部材21の3つの連結片21c毎に設けられている。すなわち、弾性部材21は、3本の固定用ねじ11によって円板部8に固定されている。
前記ナット24は、この実施の形態では一般的な六角ナットが用いられている。
このナット24を保持するナットホルダー25は、図3〜図5に示すように、円環状のナットホルダー本体26を備えている。このナットホルダー本体26は、前記円板部8と平行な板状に形成されており、前記円板部8における後側の端面に重ねられている。この実施の形態によるナットホルダー本体26の内周部には、円筒状のリブ26aが後側へ突出するように設けられている。
このナットホルダー本体26における前記円板部8のねじ用貫通孔12と対向する部位には、図2および図5に示すように、柱状部27がそれぞれ形成されている。これらの柱状部27は、ナットホルダー本体26から前記円板部8とは反対側(コンプレッサ2の後側)に延びて突き出すように設けられている。これらの柱状部27は、ナットホルダー本体26に成形によって一体に形成されている。これらの柱状部27の高さ(ナットホルダー25の軸線方向の厚み)は、前記円筒状のリブ26aの長さと同じ寸法に形成されている。
この柱状部27は、図2に示すように、前記ナット24を保持するナット保持部28を形成するためのものである。また、ナットホルダー本体26には、図4および図5に示すように、三つの貫通孔30が形成されている。これらの貫通孔30は、ナットホルダー25を前記円板部8に取付けるための取付部29を構成している。これらの貫通孔30は、前記三箇所の柱状部27どうしの間であって、ナットホルダー25を周方向に3等分する位置に形成されている。
これらの貫通孔30には、図2に示すように、前記リベット13が挿通される。このリベット13は、ナットホルダー25の前記貫通孔30と、前記円板部8の前記リベット用貫通孔14とに挿通された状態でかしめられている。ナットホルダー本体26は、このリベット13によって前記円板部8に固定されている。また、ナットホルダー本体26は、上述したように前記円板部8に取付けられた状態においては、円板部8と同一軸線上に位置付けられている。
前記ナット保持部28は、図2〜図5に示すように、前記ナット24が嵌合する形状に形成された凹陥部31と、この凹陥部31の底を貫通するねじ挿通用の貫通孔32とによって構成されている。
前記凹陥部31は、ナットホルダー本体26における前記円板部8と対向する端面に開口している。この開口は、上述したようにナットホルダー本体26がリベット13によって前記円板部8に固定された状態において、プーリ6の軸線方向から見て円板部8の前記ねじ用貫通孔12と一致する位置に位置付けられている。
この凹陥部31の開口形状は、ナット24の六箇所の角部が嵌合できるように、六角形に形成されている。また、凹陥部31の深さは、図2に示すように、ナット24を収納できる深さに形成されている。
前記柱状部27におけるナットホルダー25の径方向の外側の端部には、図3および図5に示すように、補強用のリブ33が一体に形成されている。このリブ33は、柱状部27の両側部からナットホルダー25の周方向に延びている。また、このリブ33は、柱状部27の側部とナットホルダー本体26とを接続している。なお、このリブ33の形状は適宜変更することができる。
この実施の形態による前記柱状部27におけるナットホルダー25の径方向の外側の端部には、図3〜図5に示すように、凹部34が形成されている。この凹部34は、柱状部27の成形時の変形を防ぐためのものである。すなわち、この凹部34を有する柱状部27は、前記凹陥部31よりナットホルダー25の径方向の内側と、前記凹陥部31よりナットホルダー25の径方向の外側とで材料の体積が略等しくなるように形成されている。
このように構成された動力伝達装置1をコンプレッサ2に組付けるためには、先ず、ナットホルダー25の三箇所の凹陥部31にそれぞれナット24を嵌合させて収納させる。ナット24は、凹陥部31内に嵌合することによって、回転が規制された状態でナットホルダー25に保持される。
次に、ナットホルダー25を前記プーリ6の円板部8にリベット13によって固定する。このようにナットホルダー25を円板部8に取付けることによって、ナット24のねじ孔が円板部8のねじ用貫通孔12と対向するようになる。
しかる後、このようにナットホルダー25が取付けられたプーリ6をコンプレッサ2の軸受5に嵌合させて取付ける。
プーリ6がコンプレッサ2に取付けられた後、コンプレッサ2の回転軸3にハブ15を取付ける。このとき、ハブ15には、弾性部材21を保持板22によって予め取付けておく。
その後、弾性部材21の環状基部21bをプーリ6の円板部8に重ね、さらに、弾性部材21の貫通孔21dをプーリ6のねじ用貫通孔12と合わせる。そして、この状態で固定用ねじ11を前記貫通孔21d,12にコンプレッサ2の前側から挿通させ、ナット24に締め込む。このとき、ナット24は、ナットホルダー25によって所定の位置に回転が規制された状態で保持されているから、固定用ねじ11と一体に回転することはない。
したがって、このナット24は、円板部8に固定された雌ねじ部を構成するようになる。この実施の形態においては、前記円板部8に雌ねじ部を設けるに当たって、溶接やかしめを行う必要はなく、しかも、固定用ねじ11やナット24として一般的な安価なものを使用することができる。このため、この実施の形態によれば、円板部8に雌ねじ部が設けられた板金製プーリ6を有する安価な動力伝達装置を提供することができる。
この実施の形態においては、弾性部材21を固定するために六角ナットからなるナット24が使用されている。また、前記ナット保持部28は、前記ナット24が嵌合する形状に形成された凹陥部31と、この凹陥部31の底に形成されたねじ挿通用の貫通孔32とによって構成されている。
このため、この実施の形態においては、ナット24として一般的な六角ナットを使用することができる。また、このナット24の回転を規制するに当たっては、ナット保持部28の形状が単純になる。したがって、この実施の形態によれば、より一層製造コストが低い動力伝達装置を提供することができる。
この実施の形態による前記ナットホルダー本体26は、前記円板部8と平行な板状に形成されている。また、前記ナット保持部28は、前記ナットホルダー本体26における前記固定用ねじ11と対応する部位に前記円板部8とは反対側へ延びて突き出すように設けられた柱状部27に形成されている。
前記柱状部27は、前記凹陥部31よりナットホルダー25の径方向の内側と、前記凹陥部31よりナットホルダー25の径方向の外側とで材料の体積が略等しくなるように形成されている。このため、この実施の形態においては、ナットホルダー25を成形するときに合成樹脂材料の凝固時の収縮により前記凹陥部31が変形したり、凹陥部31の位置が変化することを防ぐことができる。
したがって、この実施の形態によれば、前記ナット24を正しい位置に保持することができるから、製造コストが低く抑えられているにもかかわらず、固定用ねじ11を締め込む作業を容易に行うことが可能な動力伝達装置を提供することができる。
(第2の実施の形態)
ナットホルダーにおけるプーリに取付けるための取付部は、図6〜図9に示すように構成することができる。これらの図において、前記図1〜図5によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図6〜図9に示す取付部41は、弾性変形が可能な一対のフック42,42と一対の長孔43,43とによって構成されている。前記フック42は、ナットホルダー本体26におけるプーリ6の円板部8と対向する端面から円板部8側に突出している。これらのフック42は、ナットホルダー本体26に成形によって一体に形成されている。この実施の形態においては、これらのフック42によって、請求項2記載の発明でいう「係止片」が構成されている。
これらのフック42の先端部には、係止爪45が設けられている。この係止爪45は、円板部8に形成された貫通孔44に圧入され、この貫通孔44の開口縁に戻ることができないように掛けられる。これらのフック42は、ナット24が凹陥部31内に収納された状態で貫通孔44内に圧入される。この圧入によりフック42の係止爪45が円板部8に掛けられて止まり、ナットホルダー25が円板部8に固定される。
この実施の形態においては、ナットホルダー25を円板部8に固定するときに工具が不要であるから、ナットホルダー25を円板部8に容易にかつ短時間で取付けることができる。したがって、この実施の形態によれば、工具を使ってナットホルダー25を円板部8に取付ける場合に較べて、組立工数が少なくなって生産性が高くなるから、更なる製造コストの低減を図ることができる。
ナットホルダー25は、固定用ねじ11がナット24に締め込まれるまでの期間だけプーリ6に保持されていればよいものである。このため、前記取付部41は、上述した係止爪45を用いる構造の他に、例えば、ナットホルダー25の一部がプーリ6に嵌合するような構造を採ることができる。この構造においては、ナットホルダー25に突き出すように設けられた円筒状の突出部がプーリ6側の貫通孔に嵌合する。この場合、前記突出部が前記貫通孔内に押し込まれるように、嵌合部のクリアランスを狭く形成しておく。この構造を採ることにより、取付けが容易であるにもかかわらず、ナットホルダー25が簡単に脱落することを防止できる。
上述した実施の形態においては、固定用ねじ11が螺着するナット24として六角ナットを用いた例を示したが、ナット24は、六角ナットに限定されることはなく、適宜変更することができる。
上述した各実施の形態においては、プーリとして板金製のプーリ6を使用する例を示したが、プーリ6は、鋼材製のプーリを使用してもよい。また、第2の実施の形態に示したナットホルダー25であれば、樹脂製のプーリを使用してもよい。
(参考例)
本発明に係る動力伝達装置の参考となる技術の一例を図10〜図17によって説明する。これらの図において、前記図1〜図9によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図10に示す動力伝達装置61は、回転方向の振動を低減できるようにしたもので、図1〜図9に示した動力伝達装置1とは、後述するナット62の支持構造を変えて形成されている。この参考例による動力伝達装置61のその他の部分は、図1〜図9に示した動力伝達装置1と同等に形成されている。この動力伝達装置61の回転方向は、図11〜図13において矢印Rで示す方向である。
この参考例による前記ナット62は、詳細は後述するが、図10に示すように、ナットホルダー63のナット保持部64にダンパーゴム65を介して支持されている。
この参考例によるナットホルダー63は、円環状に形成されたナットホルダー本体66と、このナットホルダー本体66の3箇所に動力伝達装置61の後側(図10においては左側)へ突出するように設けられたナット保持部64とによって構成されている。ナットホルダー本体66には、取付部29を構成する貫通孔30と、この貫通孔30の両側に位置するノイズ低減用の貫通孔67(図11〜図13参照)とが形成されている。
このノイズとは、ナットホルダー63がプーリ6と共に回転するときに生じる風切り音である。なお、図示してはいないが、プーリ6の円板部8にもノイズ低減用の貫通孔が形成されている。このプーリ6の貫通孔は、ナットホルダー63の前記貫通孔67と対向する位置に形成されている。
ナットホルダー本体66の内周部には、図10、図12および図13に示すように、円筒状のリブ66aが後側へ突出するように設けられている。
この参考例によるナット保持部64は、図11〜図13に示すように、ナットホルダー63を周方向に3等分する位置にそれぞれ設けられている。このナット保持部64は、図10および図14に示すように、上述した第1、第2の実施の形態を採る場合に較べて相対的に大きく形成された凹陥部71と、この凹陥部71内に圧入されたダンパーゴム65とによって構成されている。このナット保持部64を構成する凹陥部71は、図10および図14に示すように、プーリ6の円板部8に向けて開放されている。この凹陥部71の開口形状は、図12に示すように、径が異なる2つの円弧の両端どうしを接続したような形状に形成されている。
前記凹陥部71は、内側周壁71aと、外側周壁71bと、前側壁71cと、後側壁71dとによって形成されている。
前記内側周壁71aは、前記円筒状のリブ66aの一部によって構成されており、ナットホルダー63の径方向の内側で周方向に延びている。前記外側周壁71bは、前記径方向の外側で周方向に延びている。
この外側周壁71bには、図13および図17に示すように、リブ72が形成されている。このリブ72は、ナット保持部64からプーリ6の回転方向の前側と後側とに向けて取付部29までナットホルダー本体66の外周縁部に沿って延びている。このリブ72の高さ(プーリ6の軸線方向の幅)は、ナット保持部64から取付部29に向かうにしたがって漸次低くなるように形成されている。
前記前側壁71cは、ナットホルダー63の回転方向の前側で径方向に延びている。この前側壁71cの厚みは、図14に示すように、凹陥部71の開口側と底側とで異なっている。前側壁71cの開口側(図14においては下側)の厚みは、底側の厚みより厚くなるように形成されている。このため、前側壁71cには、段部73が形成されている。
前記後側壁71dは、ナットホルダー63の回転方向後側で径方向に延びている。
凹陥部71の底部の中央部分には、プーリ6の回転方向に長い長孔74が形成されている。凹陥部71の底部であって、ナットホルダー63の回転方向後側には、水などを凹陥部71内から排出するための貫通孔75が形成されている。
凹陥部71の底部であって、前記回転方向前側の端部には、図11〜図13に示すように、径方向内側の端部から径方向外側の端部まで延びる開口部76が形成されている。前記段部73は、図11および図13に示すように、この開口部76を通してナットホルダー63の回転方向前側に露出している。
前記ナット62は、図15に示すように、筒状部62aと凸部62bとによって構成されている。筒状部62aは、円筒状に形成されているとともに、ねじ孔62cが形成されている。前記凸部62bは、筒状部62aの一端部に形成された板状のフランジからなり、筒状部62aより径方向の外側に突出している。この凸部62bは、ナット62がナット保持部64内で回転することを規制するためのものである。
この凸部62bの形状は、図11に示すように、ナット保持部64内でナット62が回転することによって、前記内側周壁71aと外側周壁71bの少なくともいずれか一方に凸部62bが当たるように形成されている。すなわち、ナット保持部64の凹陥部71は、前記凸部62bとの接触によりナット62の回転を規制する内壁面を有している。
前記筒状部62aの長さは、図10および図14に示すように、前記凸部62bと前記凹陥部71の底面との間に所定の隙間が形成されるとともに、筒状部62aの先端が凹陥部71から外に突出するように形成されている。筒状部62aの先端には、後述するプレート81と弾性部材21の基部21bとが固定用ねじ11によって締め付けられている。プレート81は、円環形の板状に形成されており、固定用ねじ11を嵌合させるための貫通孔82が形成されている。
すなわち、この貫通孔82に通した固定用ねじ11がナット62にねじ込まれることによって、3個のナット62がプーリ6の回転方向において決められた位置に位置付けられる。また、3個のナット62がプレート81を介して互いに連結される。各ナット62は、後述するダンパーゴム65によってそれぞれナットホルダー63に変位可能に支持されている。しかし、3個のナット62は、前記プレート81と固定用ねじ11とによって一つの組立体となるように互いに連結されているから、ダンパーゴム65が弾性変形したときにナットホルダー63に対して等しく変位する。すなわち、3個のナット62のうちいずれか1個のナット62が他の2個のナット62より大きく変位するようなことはない。
前記ダンパーゴム65は、図16(A)に示すように、前記凹陥部71に嵌合する形状に形成されている。また、このダンパーゴム65には、前記ナット62の筒状部62aが嵌合する貫通孔83が形成されている。この貫通孔83は、ダンパーゴム65の中心からプーリ6の回転方向前側{図16(A)においては左側}に偏る位置に形成されている。このため、ダンパーゴム65における前記回転方向の前側の端面65aと貫通孔83との間の厚みD1は、ダンパーゴム65における前記回転方向の後側の端面65bと貫通孔83との間の厚みD2より薄く形成されている。
この参考例によるダンパーゴム65は、ナットホルダー63をプーリ6に取付ける以前に、前記凹陥部71内に開口側から圧入されている。この圧入は、ナット62を凹陥部71内の所定位置に固定し、ナット62の筒状部62aがダンパーゴム65の貫通孔83に挿入される状態で行う。ナット62は、図14に示すように、凹陥部71内に後側から挿入されたナット保持用の治具84に取付けられ、凹陥部71内に移動できない状態で保持される。この治具84は、ナットホルダー63の前記長孔74を通して凹陥部71内に挿入されている。
ナット62を凹陥部71内で保持するに当たっては、図10、図11および図14に示すように、ナット62の凸部62bと凹陥部71の底との間に所定の隙間が形成されるように行う。このとき、凸部62bの一部を凹陥部71の底と前記段部73との間に挿入させる。この凸部62bと段部73との間にも隙間が形成されている。前記治具84は、ダンパーゴム65の圧入が完了した後にナットホルダー63から取り外される。すなわち、ナット62は、回転が規制された状態で凹陥部71内にダンパーゴム65によって保持される。
ナットホルダー63は、3箇所のナット保持部64にダンパーゴム65とナット62とが装着されている状態でプーリ6に取付けられる。ナットホルダー63がプーリ6に取付けられることによって、ナット62の先端部がプーリ6の貫通孔12の中に挿入される。この参考例による貫通孔12の孔径は、ナット62の筒状部62aの外径より大きくかつダンパーゴム65の幅(プーリ6の径方向の幅)より小さく形成されている。このため、ナット62はプーリ6とは接触しない。ナットホルダー63とプーリ6とからなる組立体は、コンプレッサ2の回転軸3にハブ15を取付ける以前にコンプレッサ2に組み付けられる。
前記ハブ15は、弾性部材21と保持板22とが取付けられた状態で回転軸3に組み付けられる。ハブ15が回転軸3に組み付けられた後、弾性部材21の連結片21cが前記プレート81とともに固定用ねじ11によってナット62に固定される。このプレート81は、連結片21cとナット62との間に位置付けられている。前記固定用ねじ11は、連結片21cの貫通孔21dと、前記プレート81の貫通孔82とに挿通され、ナット62にねじ込まれる。ナット62は、ナット保持部64に回転が規制された状態で保持されている。このため、固定用ねじ11は、ナット62を支えることなく弾性部材21側から締め込むことができる。
固定用ねじ11がナット62にねじ込まれると、弾性部材21の基部21bcがナット62に締め付けられ、連結片21cが弾性変形する。また、このときには、連結片21cの弾性復帰力がナット62の凸部62bからダンパーゴム65に伝達され、ダンパーゴム65が凸部62bによって動力伝達装置61の前側に押される。このため、ダンパーゴム65は、ナット62の凸部62bとプーリ6の円板部8とによって挟まれて圧縮させられる。
このように構成された動力伝達装置61においては、動力伝達経路の途中に設けられているダンパーゴム65が回転時の不必要な振動を減衰させる。この動力伝達装置61の動力源であるエンジン(図示せず)は、負荷が頻繁に変わるものである。エンジンの負荷が変動すると、動力伝達装置61を介してコンプレッサ2に供給される供給トルクも変動する。一方、コンプレッサ2として可変容量型のものを使用している場合は、吐出容量が低下すると、このコンプレッサを駆動するために必要な駆動トルクも低下する。
この駆動トルクが低下すると、供給トルクの変動に伴って動力伝達装置61に振動が発生することがある。この振動は、動力伝達装置61のプーリ6とナットホルダー63とからなる回転体に対して、弾性部材21の弾性変形によりハブ15が回転方向に変位することによって生じる。このような振動が発生した場合は、弾性部材21の耐久性が低くなる。この理由は、弾性部材21におけるナット62に固定用ねじ11によって固定される部位に繰り返し荷重が加えられることになり、この部位に亀裂が生じることがあるからである。
この参考例による動力伝達装置61は、上述したような振動は発生しないか、発生したとしても僅かである。この理由は、プーリ6と弾性部材21との間の動力伝達経路内に設けられたダンパーゴム65が上述した振動を減衰させるからである。上述したような振動を減衰可能なダンパーゴム65は、コンプレッサ2の動力伝達経路内に設けられると、コンプレッサ2の起動時に大きな変動量で圧縮させられ、停止時に大きな変動量で伸長する。このダンパーゴム65は、繰り返し大きく弾性変形させられると、亀裂が発生して破損することがある。
この参考例によるダンパーゴム65は、動力伝達時の変動量(弾性変形による変形量)が少ないから、上述したような亀裂が発生するようなことはない。この理由は、ダンパーゴム65における回転方向前側の端面65aと貫通孔83との間の厚みD1が相対的に薄く形成されているからである。ダンパーゴム65は、動力伝達時にナットホルダー63の後側壁71dから動力が伝達される。このとき、ダンパーゴム65の前記後側の端面65bと貫通孔83との間の回転方向後側の部位と、ダンパーゴム65の前記前側の端面65aと貫通孔83との間の回転方向前側の部位が圧縮させられる。すなわち、回転方向前側の部位の厚みが相対的に薄く形成されているから、前記変動量が少なくなり、亀裂の発生を防ぐことができる。
1…動力伝達装置61、2…コンプレッサ、2a…ハウジング、3…回転軸、6…プーリ6、8…円板部、9…リム部、11…固定用ねじ11、12…ねじ用貫通孔、13…リベット、15…ハブ、21…弾性部材、21a…被挟持部、21c…連結片、22…保持板、24,62…ナット、25,63…ナットホルダー、26,66…ナットホルダー本体、27…柱状部、29,41…取付部、31,71…凹陥部、34…凹部、42…フック、62b…凸部、65…ダンパーゴム、83…貫通孔。

Claims (2)

  1. 伝動用ベルトが巻き掛けられるリム部の内周側に円板部が設けられたプーリと、
    前記円板部に連結された動力伝達部材とを備え、
    前記円板部と前記動力伝達部材とを連結する締結部は、前記円板部と前記動力伝達部材とを貫通する複数の固定用ねじと、これらの固定用ねじ毎のナットと、これらのナットを保持する合成樹脂製のナットホルダーとによって構成され、
    前記ナットホルダーは、前記円板部と同一軸線上に位置する円環状のナットホルダー本体と、
    前記ナットホルダー本体における前記各固定用ねじと対応する位置に前記ナットを回転が規制される状態で保持するナット保持部と、
    前記ナットホルダー本体を前記円板部に支持させる取付部とを備え
    前記ナット保持部は、前記ナットホルダー本体における前記固定用ねじと対応する部位において前記円板部とは反対側へ延びて突き出すように設けられた柱状部に形成され、
    かつ前記ナットが嵌合される凹陥部と、
    この凹陥部の底に形成されたねじ挿通用の貫通孔とによって構成され、
    前記柱状部は、前記凹陥部よりナットホルダーの径方向の内側と、前記凹陥部よりナットホルダーの径方向の外側とで材料の体積が略等しくなるように形成されていることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1記載の動力伝達装置において、前記取付部は、前記円板部に係止される係止片によって構成されていることを特徴とする動力伝達装置。
JP2011013746A 2010-04-28 2011-01-26 動力伝達装置 Expired - Fee Related JP5635920B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011013746A JP5635920B2 (ja) 2010-04-28 2011-01-26 動力伝達装置
CN201110101880.8A CN102235430B (zh) 2010-04-28 2011-04-22 动力传导装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010103120 2010-04-28
JP2010103120 2010-04-28
JP2011013746A JP5635920B2 (ja) 2010-04-28 2011-01-26 動力伝達装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014102076A Division JP5860501B2 (ja) 2010-04-28 2014-05-16 動力伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011247406A JP2011247406A (ja) 2011-12-08
JP5635920B2 true JP5635920B2 (ja) 2014-12-03

Family

ID=45412905

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011013746A Expired - Fee Related JP5635920B2 (ja) 2010-04-28 2011-01-26 動力伝達装置
JP2014102076A Active JP5860501B2 (ja) 2010-04-28 2014-05-16 動力伝達装置

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014102076A Active JP5860501B2 (ja) 2010-04-28 2014-05-16 動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP5635920B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3115646A4 (en) * 2014-02-25 2017-09-27 Ogura Clutch Co., Ltd. Power transmission device
JP6325952B2 (ja) * 2014-09-12 2018-05-16 小倉クラッチ株式会社 無励磁作動ブレーキ
JP6680559B2 (ja) * 2016-02-17 2020-04-15 岡山市 接合部の補強治具および補強治具の装着方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002147426A (ja) * 2000-11-07 2002-05-22 Nakai Kogyo Kk ナット保持構造及びボルト保持構造
JP4533272B2 (ja) * 2005-08-03 2010-09-01 サンデン株式会社 動力伝達装置
JP4587904B2 (ja) * 2005-08-03 2010-11-24 サンデン株式会社 動力伝達装置
JP2007100893A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Sanden Corp 動力伝達装置及びこれに用いる当接部材の押付力設定方法
JP4965109B2 (ja) * 2005-11-04 2012-07-04 サンデン株式会社 プーリ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014185776A (ja) 2014-10-02
JP2011247406A (ja) 2011-12-08
JP5860501B2 (ja) 2016-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4024979B2 (ja) 動力伝達装置
WO2010143468A1 (ja) トルクリミッタ装置
JP4732448B2 (ja) 改良された制動装置を備える車両ベルト駆動トーションバーテンショナ
US8544591B2 (en) Bearing device for the vibration-decoupled rotatable support of an intermediate shaft on the engine block of a motor vehicle, and method for the vibration-decoupled rotatable support of an intermediate shaft on the engine block of a motor vehicle
JP2003161333A (ja) トルク伝達装置
JP5860501B2 (ja) 動力伝達装置
US20050261093A1 (en) Power transmission device
TWI565879B (zh) Friction hub with fan
JP4493576B2 (ja) 動力伝達装置
US20060219512A1 (en) Electromagnetic clutch
US7374407B2 (en) Power transmission mechanism and process of assembling the same
JP6505666B2 (ja) 動力伝達装置
JP2003028191A (ja) 動力伝達機構
JP2005315387A (ja) 動力伝達装置
JP4664183B2 (ja) 動力伝達装置
WO2016152347A1 (ja) 動力伝達装置
JP4579808B2 (ja) 動力伝達装置
JP2004132439A (ja) 動力伝達装置及びその組立方法
EP2175162B1 (en) Power transmission device
US20220305886A1 (en) Vehicle electric fluid machine
US20220306010A1 (en) Vehicle electric fluid machine
KR20150020764A (ko) 차량용 압축기의 마운팅장치
JP2004245274A (ja) 動力伝達装置
KR200337419Y1 (ko) 자동차의 동력 전달용 커플링
WO2012111130A1 (ja) 摩擦締結具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140318

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141014

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5635920

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees