JP5635920B2 - 動力伝達装置 - Google Patents
動力伝達装置Info
- Publication number
- JP5635920B2 JP5635920B2 JP2011013746A JP2011013746A JP5635920B2 JP 5635920 B2 JP5635920 B2 JP 5635920B2 JP 2011013746 A JP2011013746 A JP 2011013746A JP 2011013746 A JP2011013746 A JP 2011013746A JP 5635920 B2 JP5635920 B2 JP 5635920B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nut
- pulley
- nut holder
- power transmission
- disk
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Pulleys (AREA)
Description
前記トルクリミッタ機構は、弾性部材と保持板との2部材によって構成されている。前記弾性部材は、円環形の板状に形成されており、前記プーリの前記円板部に固定されている。この弾性部材の外周部には被挟持部が設けられている。前記保持板は、前記被挟持部を前記ハブと協働して挟んで保持している。
前記弾性部材の基部と連結部との接続部分には、固定用ねじを挿通させるためのねじ取付孔が形成されている。弾性部材は、前記ねじ取付孔に挿通させた固定用ねじを、プーリの円板部に形成されているねじ孔にねじ込むことによって、プーリに固定される。
なお、鋼材製のプーリにおいても、円板部の厚みを薄く形成する場合には、板金製のプーリと同様の不具合が生じる。
前記バーリング加工によって形成された円筒部の内周部分には、雌ねじが形成されている。
特許文献2〜特許文献4に示す構成を板金製のプーリに適用することによって、雌ねじが円板部に設けられるから、プーリをコンプレッサのハウジングに装着した後であっても、板金製のプーリに弾性部材を固定用ねじによって固定することができる。
したがって、本発明によれば、円板部に雌ねじ部が設けられたプーリを有する安価な動力伝達装置を提供することができる。
以下、本発明に係る動力伝達装置の一実施の形態を図1〜図5によって詳細に説明する。
図1〜図5において、この実施の形態による動力伝達装置1は、自動車用エンジン(図示せず)の動力をカーエアコン用コンプレッサ2(図2参照)の回転軸3に伝達するためのものである。また、この動力伝達装置1は、前記回転軸3に過負荷が発生したときに動力伝達を遮断するためのトルクリミッタ機構4を備えている。この実施の形態においては、回転軸3の先端側(図2においては右側)をコンプレッサ2の前側といい、反対側を後側という。
前記回転軸3の前端部には、ハブ15がスプライン嵌合によって取付けられている。このハブ15は、固定用ボルト16によって回転軸3に固定されており、トルクリミッタ機構4を介して前記プーリ6に連結されている。
前記弾性部材21は、本発明でいう「動力伝達部材」を構成するものである。この実施の形態による弾性部材21は、図1に示すように、環状に形成された基部21bと、この環状の基部21bの外周部に突き出すように設けられた3つの連結片21cと、これらの連結片21cの先端部に形成された前記被挟持部21aとによって構成されている。
この弾性部材21を前記円板部8に締め付けて結合させる締結部は、図2に示すように、固定用ねじ11と、固定用ねじ毎のナット24と、このナット24を保持するナットホルダー25とによって構成されている。
前記固定用ねじ11は、前記円板部8と前記弾性部材21とをコンプレッサ2の前側(図2においては右側)から貫通している。この固定用ねじ11は、弾性部材21の3つの連結片21c毎に設けられている。すなわち、弾性部材21は、3本の固定用ねじ11によって円板部8に固定されている。
このナット24を保持するナットホルダー25は、図3〜図5に示すように、円環状のナットホルダー本体26を備えている。このナットホルダー本体26は、前記円板部8と平行な板状に形成されており、前記円板部8における後側の端面に重ねられている。この実施の形態によるナットホルダー本体26の内周部には、円筒状のリブ26aが後側へ突出するように設けられている。
前記凹陥部31は、ナットホルダー本体26における前記円板部8と対向する端面に開口している。この開口は、上述したようにナットホルダー本体26がリベット13によって前記円板部8に固定された状態において、プーリ6の軸線方向から見て円板部8の前記ねじ用貫通孔12と一致する位置に位置付けられている。
前記柱状部27におけるナットホルダー25の径方向の外側の端部には、図3および図5に示すように、補強用のリブ33が一体に形成されている。このリブ33は、柱状部27の両側部からナットホルダー25の周方向に延びている。また、このリブ33は、柱状部27の側部とナットホルダー本体26とを接続している。なお、このリブ33の形状は適宜変更することができる。
次に、ナットホルダー25を前記プーリ6の円板部8にリベット13によって固定する。このようにナットホルダー25を円板部8に取付けることによって、ナット24のねじ孔が円板部8のねじ用貫通孔12と対向するようになる。
プーリ6がコンプレッサ2に取付けられた後、コンプレッサ2の回転軸3にハブ15を取付ける。このとき、ハブ15には、弾性部材21を保持板22によって予め取付けておく。
このため、この実施の形態においては、ナット24として一般的な六角ナットを使用することができる。また、このナット24の回転を規制するに当たっては、ナット保持部28の形状が単純になる。したがって、この実施の形態によれば、より一層製造コストが低い動力伝達装置を提供することができる。
したがって、この実施の形態によれば、前記ナット24を正しい位置に保持することができるから、製造コストが低く抑えられているにもかかわらず、固定用ねじ11を締め込む作業を容易に行うことが可能な動力伝達装置を提供することができる。
ナットホルダーにおけるプーリに取付けるための取付部は、図6〜図9に示すように構成することができる。これらの図において、前記図1〜図5によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
上述した実施の形態においては、固定用ねじ11が螺着するナット24として六角ナットを用いた例を示したが、ナット24は、六角ナットに限定されることはなく、適宜変更することができる。
本発明に係る動力伝達装置の参考となる技術の一例を図10〜図17によって説明する。これらの図において、前記図1〜図9によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
この参考例によるナットホルダー63は、円環状に形成されたナットホルダー本体66と、このナットホルダー本体66の3箇所に動力伝達装置61の後側(図10においては左側)へ突出するように設けられたナット保持部64とによって構成されている。ナットホルダー本体66には、取付部29を構成する貫通孔30と、この貫通孔30の両側に位置するノイズ低減用の貫通孔67(図11〜図13参照)とが形成されている。
ナットホルダー本体66の内周部には、図10、図12および図13に示すように、円筒状のリブ66aが後側へ突出するように設けられている。
前記内側周壁71aは、前記円筒状のリブ66aの一部によって構成されており、ナットホルダー63の径方向の内側で周方向に延びている。前記外側周壁71bは、前記径方向の外側で周方向に延びている。
前記後側壁71dは、ナットホルダー63の回転方向後側で径方向に延びている。
凹陥部71の底部であって、前記回転方向前側の端部には、図11〜図13に示すように、径方向内側の端部から径方向外側の端部まで延びる開口部76が形成されている。前記段部73は、図11および図13に示すように、この開口部76を通してナットホルダー63の回転方向前側に露出している。
Claims (2)
- 伝動用ベルトが巻き掛けられるリム部の内周側に円板部が設けられたプーリと、
前記円板部に連結された動力伝達部材とを備え、
前記円板部と前記動力伝達部材とを連結する締結部は、前記円板部と前記動力伝達部材とを貫通する複数の固定用ねじと、これらの固定用ねじ毎のナットと、これらのナットを保持する合成樹脂製のナットホルダーとによって構成され、
前記ナットホルダーは、前記円板部と同一軸線上に位置する円環状のナットホルダー本体と、
前記ナットホルダー本体における前記各固定用ねじと対応する位置に前記ナットを回転が規制される状態で保持するナット保持部と、
前記ナットホルダー本体を前記円板部に支持させる取付部とを備え、
前記ナット保持部は、前記ナットホルダー本体における前記固定用ねじと対応する部位において前記円板部とは反対側へ延びて突き出すように設けられた柱状部に形成され、
かつ前記ナットが嵌合される凹陥部と、
この凹陥部の底に形成されたねじ挿通用の貫通孔とによって構成され、
前記柱状部は、前記凹陥部よりナットホルダーの径方向の内側と、前記凹陥部よりナットホルダーの径方向の外側とで材料の体積が略等しくなるように形成されていることを特徴とする動力伝達装置。 - 請求項1記載の動力伝達装置において、前記取付部は、前記円板部に係止される係止片によって構成されていることを特徴とする動力伝達装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011013746A JP5635920B2 (ja) | 2010-04-28 | 2011-01-26 | 動力伝達装置 |
CN201110101880.8A CN102235430B (zh) | 2010-04-28 | 2011-04-22 | 动力传导装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010103120 | 2010-04-28 | ||
JP2010103120 | 2010-04-28 | ||
JP2011013746A JP5635920B2 (ja) | 2010-04-28 | 2011-01-26 | 動力伝達装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014102076A Division JP5860501B2 (ja) | 2010-04-28 | 2014-05-16 | 動力伝達装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011247406A JP2011247406A (ja) | 2011-12-08 |
JP5635920B2 true JP5635920B2 (ja) | 2014-12-03 |
Family
ID=45412905
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011013746A Expired - Fee Related JP5635920B2 (ja) | 2010-04-28 | 2011-01-26 | 動力伝達装置 |
JP2014102076A Active JP5860501B2 (ja) | 2010-04-28 | 2014-05-16 | 動力伝達装置 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014102076A Active JP5860501B2 (ja) | 2010-04-28 | 2014-05-16 | 動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP5635920B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3115646A4 (en) * | 2014-02-25 | 2017-09-27 | Ogura Clutch Co., Ltd. | Power transmission device |
JP6325952B2 (ja) * | 2014-09-12 | 2018-05-16 | 小倉クラッチ株式会社 | 無励磁作動ブレーキ |
JP6680559B2 (ja) * | 2016-02-17 | 2020-04-15 | 岡山市 | 接合部の補強治具および補強治具の装着方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002147426A (ja) * | 2000-11-07 | 2002-05-22 | Nakai Kogyo Kk | ナット保持構造及びボルト保持構造 |
JP4533272B2 (ja) * | 2005-08-03 | 2010-09-01 | サンデン株式会社 | 動力伝達装置 |
JP4587904B2 (ja) * | 2005-08-03 | 2010-11-24 | サンデン株式会社 | 動力伝達装置 |
JP2007100893A (ja) * | 2005-10-06 | 2007-04-19 | Sanden Corp | 動力伝達装置及びこれに用いる当接部材の押付力設定方法 |
JP4965109B2 (ja) * | 2005-11-04 | 2012-07-04 | サンデン株式会社 | プーリ |
-
2011
- 2011-01-26 JP JP2011013746A patent/JP5635920B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2014
- 2014-05-16 JP JP2014102076A patent/JP5860501B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014185776A (ja) | 2014-10-02 |
JP2011247406A (ja) | 2011-12-08 |
JP5860501B2 (ja) | 2016-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4024979B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
WO2010143468A1 (ja) | トルクリミッタ装置 | |
JP4732448B2 (ja) | 改良された制動装置を備える車両ベルト駆動トーションバーテンショナ | |
US8544591B2 (en) | Bearing device for the vibration-decoupled rotatable support of an intermediate shaft on the engine block of a motor vehicle, and method for the vibration-decoupled rotatable support of an intermediate shaft on the engine block of a motor vehicle | |
JP2003161333A (ja) | トルク伝達装置 | |
JP5860501B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
US20050261093A1 (en) | Power transmission device | |
TWI565879B (zh) | Friction hub with fan | |
JP4493576B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
US20060219512A1 (en) | Electromagnetic clutch | |
US7374407B2 (en) | Power transmission mechanism and process of assembling the same | |
JP6505666B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
JP2003028191A (ja) | 動力伝達機構 | |
JP2005315387A (ja) | 動力伝達装置 | |
JP4664183B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
WO2016152347A1 (ja) | 動力伝達装置 | |
JP4579808B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
JP2004132439A (ja) | 動力伝達装置及びその組立方法 | |
EP2175162B1 (en) | Power transmission device | |
US20220305886A1 (en) | Vehicle electric fluid machine | |
US20220306010A1 (en) | Vehicle electric fluid machine | |
KR20150020764A (ko) | 차량용 압축기의 마운팅장치 | |
JP2004245274A (ja) | 動力伝達装置 | |
KR200337419Y1 (ko) | 자동차의 동력 전달용 커플링 | |
WO2012111130A1 (ja) | 摩擦締結具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130903 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140318 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140516 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141014 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141017 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5635920 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |