JP2004132439A - 動力伝達装置及びその組立方法 - Google Patents

動力伝達装置及びその組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車両用補機に付設される動力伝達装置において、メンテナンス時の作業性の向上を図る。
【解決手段】車両用補機1に該補機1の回転軸7に対して同心的かつ回転自在に装着されたプーリ2と回転軸7の端部に着脱自在に固定されたドライブプレート9との間においてプーリ2に着脱自在に固定される連結プレート17を設け、この連結プレート17とドライブプレート9との対向面間に脆弱部26が位置するように連結プレート17とドライブプレート9とをシャーピン24で連結すると共に連結プレート17を介してシャーピン24と伝動部材2とを連結して成るたことを特徴とする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置等の補機に付設される動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の動力伝達装置として、特開2001−227560号公報に示すようなものが知られている。この動力伝達装置は、図9に示すように、圧縮機(補機)のハウジング101に圧縮機の回転軸102に対して同心的かつ回転自在に装着された第1の伝動部材としてのプーリ103と、回転軸102の端部に着脱自在に固定されると共にプーリ103に対して回転軸102の軸方向に対向するように配置された第2の伝動部材としてのドライブプレート104と、ドライブプレート104とプーリ103との対向面間に配置される脆弱部106を有しドライブプレート104とプーリ103とを相対的に回転しないように連結するためのシャーピン105とを備えており、圧縮機に過負荷が発生した場合にシャーピン105の脆弱部106が剪断してプーリ103とドライブプレート104との間の動力の伝達が遮断され、連動する他の補機の運転に支障をきたすのを防止するようにしている。
【0003】
なお、シャーピン105には、プーリ103とドライブプレート104の各対向面に当接してこれらの間に介在するフランジ部107が形成されており、プーリ103にシャーピン105の一端側を圧入固定するシャーピン圧入孔108が形成されると共にドライブプレート104にシャーピン105の他端側を挿通するシャーピン挿通孔109が形成され、シャーピン挿通孔109から突出したシャーピン105の他端にナット110を螺合してプーリ103とドライブプレート104とを固定するように構成されている。ナット110をシャーピン105に螺合する際には、シャーピン105がナット110と共に回るのを防ぐため、フランジ部107をスパナ状の工具で回転しないように押さえつつナット110を締め付けるようにしている。
【0004】
ところで、圧縮機をエンジンに付設する場合、車両毎に圧縮機の取り付け位置が異なるため、共通の圧縮機を使用する場合には、プーリアライメント、すなわち圧縮機の取付部からプーリの外周部の所定箇所までの距離が車両毎に異なることになる。このプーリアライメントの差を吸収するべく、圧縮機の取付部を基準として、プーリの外周部の幅方向中心位置を、車両側から駆動力を伝達するためのベルトの幅方向中心位置に合わせる必要が有る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の動力伝達装置では、シャーピン105が剪断した後、サービスマンがメンテナンスを行う際に、剪断したシャーピン105のプーリ103からの除去や新しいシャーピン105の取り付け等の作業を車両内部等の限られたスペース内で行わなければならないため、作業性が良くないという問題が有った。
【0006】
また、上記従来のものでは、プーリアライメントの差を吸収するためにプーリ103の外周部の幅を大きくすることによってプーリ103の外周部がフランジ部107よりもドライブプレート104側に突出した状態になると、フランジ部107の回り止め用の工具がプーリ103の外周部に邪魔されてフランジ部107に近づけることができなくなる。そのため、従来は、プーリ103をそのように形成することができず、それによって圧縮機の共通化が図れなくなるため、製造コストが高騰するという問題点が有った。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、第1の目的は、車両用空調装置等の補機に付設される動力伝達装置において、メンテナンス時の作業性を向上することにある。
【0008】
また、第2の目的は、車両用空調装置等の補機に付設される動力伝達装置において、補機の共通化を図ることにより製造コストを低減することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、図面に示すように、
補機1に該補機1の回転軸7に対して同心的かつ回転自在に装着された第1の伝動部材2と、
回転軸7の端部に着脱自在に固定されると共に第1の伝動部材2に対して回転軸7の軸方向に対向するように配置された第2の伝動部材9と、
第1の伝動部材2と第2の伝動部材9との対向面間に配置される脆弱部26を有し第1の伝動部材2と第2の伝動部材9とを相対的に回転しないように連結するためのシャーピン24と、
を備え、補機1に過負荷が発生した場合に脆弱部26が剪断して第1の伝動部材2と第2の伝動部材9との間の動力の伝達が遮断されるようにした動力伝達装置であって、
第1の伝動部材2と第2の伝動部材9との間において第2の伝動部材9に対して回転軸7の軸方向に対向するように配置されると共に第1の伝動部材2に着脱自在に固定される連結部材17を設け、該連結部材17と第2の伝動部材9との対向面間に脆弱部26が位置するように連結部材17と第2の伝動部材9とをシャーピン24で連結すると共に連結部材17を介してシャーピン24と第1の伝動部材2とを連結して成ることを特徴とする動力伝達装置である。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の動力伝達装置において、
第2の伝動部材9と連結部材17の各対向面に当接してこれらの間に介在するフランジ部25がシャーピン24に形成され、連結部材17と第2の伝動部材9との一方にシャーピン24の一端側を圧入固定するシャーピン圧入孔21が形成されると共に他方にシャーピン24の他端側を挿通するシャーピン挿通孔23が形成され、シャーピン挿通孔23から突出したシャーピン24の他端にナット27を螺合して第2の伝動部材9と連結部材17とを固定するように構成されていることを特徴としている。
【0011】
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の動力伝達装置において、
シャーピン24にナット27を着脱する際にフランジ部25の回転を阻止する回り止め部31を設けたことを特徴としている。
【0012】
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の動力伝達装置において、回り止め部31が第2の伝動部材9または連結部材17に一体的に形成されたことを特徴としている。
【0013】
また、請求項5記載の発明は、請求項2に記載の動力伝達装置の組立方法であって、補機1に第1の伝動部材2を回転軸7に対して同心的かつ回転自在に装着する工程と、第2の伝動部材9と連結部材17とをシャーピン24及びナット27で連結固定してアセンブリを形成する工程と、このアセンブリの第2の伝動部材9を回転軸7の端部に着脱自在に固定すると共に連結部材17を第1の伝動部材2に着脱自在に固定する工程とを含むことを特徴としている。
【0014】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、補機1に過負荷が生じてシャーピン24の脆弱部26が剪断した際、連結部材17を第1の伝動部材2から取り外すと共に第2の伝動部材9を回転軸7から取り外すことにより、剪断したシャーピン24の除去や新しいシャーピンの取り付けを補機1から離れた広い場所で行うことができるので、シャーピン剪断後のメンテナンスを作業性良く行うことができる。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、フランジ部25の回転を阻止する工具を用いる必要が無くなるため、ナット27の着脱を作業性良く行うことができる。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、部品点数や組立工数が低減するため、製造コストの低減を図ることができる。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、第1の伝動部材2の外周部3がフランジ部25よりも第2の伝動部材9側に突出した状態であっても、フランジ部25の回転を阻止するための工具を第1の伝動部材2の外周部3に邪魔されずにフランジ部25に近づけることができる。したがって、補機1を共通化して製造コストの低減を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態の要部破断側面図、図2は図1の動力伝達装置の正面図、図3は連結プレートの正面図、図4はシャーピンの斜視図である。
【0019】
本実施形態の動力伝達装置は、車両用空調装置の圧縮機(補機)に用いられるものであって、図1に示すように、圧縮機1のハウジングの一端側に装着されたプーリ2(第1の伝動部材)を備えている。
【0020】
プーリ2は、外筒3と、その内部に同心的に固定された内筒4とを備えており、内筒4の一端側には径外方向に張り出したフランジ部5が形成されている。
【0021】
内筒4の内周部には軸受部材6が圧入固定されていて、これを介してプーリ2が圧縮機の回転軸7に対して同心的かつ回転自在に装着されている。プーリ2には、図示しないベルトを介して動力源からの駆動力が伝達されるようになっている。
【0022】
回転軸7の端部には、ボルト8を介してドライブプレート9(第2の伝動部材)が着脱自在に固定されている。ドライブプレート9は、プーリ2の一側面に対して回転軸7の軸方向に対向するように配置された円形の第1のプレート10と、その一側面にリベット等の固定部材11を介して同心的に固定された略三角形の第2のプレート12(図2参照)とを備えている。
【0023】
第1のプレート10の中心部には軸孔13が形成されていて、この軸孔13は、図示しないスプラインを介して回転軸7の端部に軸方向に摺動自在かつ回転しないように係合している。
【0024】
第2のプレート12の中心部にはボルト8の軸部を挿通するボルト挿通孔14が形成されている。回転軸7には、ボルト8の軸部に形成されたネジ山に螺合するネジ孔15が形成されていて、ボルト挿通孔14を貫通したボルト8の軸部をこのネジ孔15に締め付けることによりドライブプレート9が回転軸7に着脱自在に固定される。また、第2のプレート12の一側面の各角部にはゴムダンパ16が取り付けられている。
【0025】
また、プーリ2とドライブプレート9との間において、連結プレート17(連結部材)が回転軸7と同心的かつドライブプレート9に対して回転軸7の軸方向に対向するように配置されている。
【0026】
図3に示すように、連結プレート17はドーナツ状に形成されていて、周縁部に複数個の段付き孔18が周方向に等間隔をおいて形成されている。図1に示すように、プーリ2の内筒4のフランジ部5には、連結プレート17の各段付き孔18と対応する位置にネジ孔19が形成されていて、段付き孔18を貫通したボルト20の軸部に形成されたネジ山が螺合するようになっている。
【0027】
第1のプレート10の周縁部には、連結プレート17の各段付き孔18と対応する位置に貫通孔29が形成されている。この貫通孔29はボルト20を軸方向に通過させることができるように形成されている。この貫通孔29を介してボルト20をネジ孔19に締め付けることにより連結プレート17がプーリ2上に着脱自在に固定される。
【0028】
また、連結プレート17の周縁部には、図3に示すように、複数個のシャーピン圧入孔21が周方向に等間隔をおいて形成されている。そして、図1に示すように、プーリ2の内筒4のフランジ部5には、連結プレート17の各シャーピン圧入孔21と対応する位置にシャーピン圧入孔21よりも大径の貫通孔22が形成されている。
【0029】
また、第1のプレート10の周縁部には、連結プレート17の各シャーピン圧入孔21に圧入されたシャーピン24(後述)の軸部よりもわずかに大径のシャーピン挿通孔23が形成されている。
【0030】
シャーピン24はステンレス等により形成されており、第1のプレート10と連結プレート17の各対向面に当接してこれらの間に介在するフランジ部25と、このフランジ部25の一方の面に最小径部が位置するように形成されたテーパ状の脆弱部26とを有している。連結プレート17に形成されたシャーピン圧入孔21にシャーピン24の一端を圧入固定した状態において、脆弱部26の最小径部が第1のプレート10と連結プレート17の対向面間に位置する。
【0031】
シャーピン24の他端にはネジ山が形成されており、第1のプレート10に形成されたシャーピン挿通孔23を遊挿状態で貫通したシャーピン24の他端にナット27を螺合することにより、ナット27とフランジ部25の間にシャーピン24の軸方向の締結力が生じてドライブプレート9と連結プレート17とが固定される。
【0032】
フランジ部25は、図4に示すように、径方向に対向する二箇所が直線的に切り欠かれていて、互いに平行に延びる一対の係止面28,28が形成されている。シャーピン24の他端にナット27を着脱する際には、図示しないスパナ状の回り止め工具を連結プレート17と第1のプレート10の間に挿入して係止面28,28間を挟み込み、フランジ部25が回転しないように保持する。
【0033】
なお、プーリ2は、ドライブプレート9側の端面30が開口した筒状であると共に、連結プレート17に圧入されたシャーピン24のフランジ部25がプーリ2内に位置するように形成されている。
【0034】
次に、本実施形態の動力伝達装置の作用を説明する。
【0035】
プーリ2に図示しないベルトを介して動力源からの駆動力が伝達されると、連結プレート17、各シャーピン24及びドライブプレート9を介して回転軸7に駆動力が伝達されて回転軸7が回転する。
【0036】
圧縮機1に過負荷が生じると、各シャーピン24の脆弱部26が剪断してプーリ2とドライブプレート9との間の動力伝達が遮断されるため、圧縮機に連動する他の補機に悪影響が生じるのを防ぐことができる。
【0037】
シャーピン24の剪断後にドライブプレート9とプーリ2とを再びシャーピン24で連結する場合には、まず、各ボルト20を回して連結プレート17から取り外し、次いで、ボルト8を回して回転軸7から取り外す。そして、ドライブプレート9を回転軸7から取り外すと、これに伴って連結プレート17がプーリ2から取り外されるので、ドライブプレート9及び連結プレート17を圧縮機1から離れた広い場所に持ってゆき、剪断したシャーピン24の一部を除去する。
【0038】
そして、連結プレート17の各シャーピン圧入孔21にそれぞれ新しいシャーピン24の一端を圧入固定し、各シャーピン24の他端をそれぞれドライブプレート9のシャーピン挿通孔23に挿通し、各シャーピン挿通孔23から突出したシャーピン24の他端にそれぞれナット27を螺合してドライブプレート9と連結プレート17とを連結固定する。このとき、連結プレート17とドライブプレート9との間に前記回り止め工具を挿入してフランジ部25を回転しないように保持しながらナット27を締め付ける。
【0039】
次いで、ドライブプレート9の軸孔13を回転軸7の端部に係合し、各貫通孔29を介して連結プレート17の各段付き孔18にボルト20の軸部を挿通し、各ボルト20を内筒4のネジ孔19に締め付けて連結プレート17を内筒4上に固定する。また、ドライブプレート9のボルト挿通孔14にボルト8の軸部を挿通し、ボルト8を回転軸7のネジ孔15に締め付けてドライブプレート9を回転軸7に固定する。
【0040】
このように、本発明では、ドライブプレート9を回転軸7から取り外すと共に連結プレート17をプーリ2から取り外すことにより、剪断したシャーピン24の除去や新しいシャーピン24の取り付けを補機から離れた広い場所で行うことができる。よって、シャーピン24剪断後のメンテナンスを作業性良く行うことができる。
【0041】
なお、従来技術で説明したように、圧縮機を共通化してエンジンに組み付ける場合、車両毎に取り付け位置が異なるため、プーリアライメント、すなわち圧縮機の取付部からプーリの外周部の所定箇所までの距離が車両毎に異なることになる。そして、このプーリアライメントの差を吸収するには、圧縮機の取付部を基準として、プーリの外周部の幅方向中心位置を、車両側から駆動力を伝達するためのベルトの幅方向中心位置に合わせる必要が有る。
【0042】
すなわち、図8において、Aは圧縮機のエンジンへの取付部33の中心位置から圧縮機の回転軸7の駆動軸34の端部までの距離、Bは取付部33の中心位置からプーリ2の外周部の幅方向中心位置までの距離である。車両間で圧縮機のエンジンへの取り付け位置が異なると、取付部33の中心位置からベルトの幅方向中心位置までの距離Bを調整して対応することになるため、プーリアライメントが車両毎に異なることになる。
【0043】
距離Aは一定であるため、距離Bを調整することによってプーリ2の外周部3がシャーピン24のフランジ部25よりもドライブプレート9側に突出した状態(図1の状態)になることがあり、この場合、従来のものでは、フランジ部25の回転を阻止するための工具をフランジ部25に近づけることができないという問題点があった。
【0044】
これに対し、本実施形態では、まず、圧縮機1の回転軸7にプーリ2の軸受部材6を嵌合してプーリ2を回転軸7に対して同心的かつ回転自在に装着し、ドライブプレート9と連結プレート17とをシャーピン24及びナット27で連結固定してアセンブリを形成し、このアセンブリのドライブプレート9をボルト8によって回転軸7の端部に着脱自在に固定すると共に連結プレート17をボルト20によってプーリ2に着脱自在に固定するという手順で組み付けるため、プーリ2から離れた場所でシャーピン24にナット27を取り付けることになり、回り止め工具をプーリ2に邪魔されずにフランジ部25に近づけることができる。よって、図1に示すように、プーリ2の外周部3がフランジ部25よりもドライブプレート9側に突出した状態であっても問題はなく、圧縮機を共通化して製造コストを低減することができるものである。
【0045】
なお、図5に示すように、ドライブプレート9の一部を切り起こす等の方法によってドライブプレート9と連結プレート17との対向面間に回り止め部31を設け、ナット27をシャーピン24に着脱する際にこの回り止め部31でフランジ部25の回転を阻止するようにしてもよい。このようにすると、回り止め用の工具を用いる必要が無くなるため、作業性が向上する。なお、回り止め部31は連結プレート17に設けるようにしてもよい。
【0046】
図6、図7は連結プレート17の変形例を示している。図6に示すものでは、連結プレート17における強度が要求されない部位、すなわち、ドライブプレート9やプーリ2との連結箇所を除く部位に貫通孔32,32・・・を設け、図7に示すものでは、前記部位を幅狭に形成することにより連結プレート17の軽量化を図っている。
【0047】
なお、プーリは金属材料で形成されるのが一般的であるが、軽量化を目的としてプーリを樹脂材料で形成した場合、従来のものでは、シャーピンをプーリに圧入固定するようにしているため、シャーピンが抜け易く、信頼性に欠けるという課題があった。これに対し、本発明では、シャーピンをドライブプレートを介してプーリ上に取り付けるようにしており、樹脂製のプーリに形成したネジ孔に螺合する締結部材でドライブプレートをプーリに結合することにより、このような課題を解決できるというメリットもある。
【0048】
なお、上記実施形態では、シャーピン圧入孔を連結部材に設け、シャーピン挿通孔を第2の伝動部材に設けた場合について説明したが、シャーピン圧入孔を第2の伝動部材に設け、シャーピン挿通孔を連結部材に設けるようにしてもよい。
【0049】
その他にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に種々の変形を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の要部破断側面図である。
【図2】図1の動力伝達装置の正面図である。
【図3】連結プレートの正面図である。
【図4】シャーピンの斜視図である。
【図5】本発明の他の実施形態の要部破断側面図である。
【図6】連結プレートの変形例の正面図である。
【図7】連結プレートの変形例の正面図である。
【図8】実施形態の作用効果の説明図である。
【図9】従来の動力伝達装置の側面断面図である。
【符号の説明】
1 圧縮機(車両用補機)
2 プーリ(第1の伝動部材)
7 回転軸
9 ドライブプレート(第2の伝動部材)
17 連結プレート(連結部材)
21 シャーピン圧入孔
23 シャーピン挿通孔
24 シャーピン
25 フランジ部
26 脆弱部
27 ナット
31 回り止め部

Claims (5)

  1. 補機(1)に該補機(1)の回転軸(7)に対して同心的かつ回転自在に装着された第1の伝動部材(2)と、
    回転軸(7)の端部に着脱自在に固定されると共に第1の伝動部材(2)に対して回転軸(7)の軸方向に対向するように配置された第2の伝動部材(9)と、
    第1の伝動部材(2)と第2の伝動部材(9)との対向面間に配置される脆弱部(26)を有し第1の伝動部材(2)と第2の伝動部材(9)とを相対的に回転しないように連結するためのシャーピン(24)と、
    を備え、補機(1)に過負荷が発生した場合に脆弱部(26)が剪断して第1の伝動部材(2)と第2の伝動部材(9)との間の動力の伝達が遮断されるようにした動力伝達装置であって、
    第1の伝動部材(2)と第2の伝動部材(9)との間において第2の伝動部材(9)に対して回転軸(7)の軸方向に対向するように配置されると共に第1の伝動部材(2)に着脱自在に固定される連結部材(17)を設け、該連結部材(17)と第2の伝動部材(9)との対向面間に脆弱部(26)が位置するように連結部材(17)と第2の伝動部材(9)とをシャーピン(24)で連結すると共に連結部材(17)を介してシャーピン(24)と第1の伝動部材(2)とを連結して成ることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 第2の伝動部材(9)と連結部材(17)の各対向面に当接してこれらの間に介在するフランジ部(25)がシャーピン(24)に形成され、連結部材(17)と第2の伝動部材(9)との一方にシャーピン(24)の一端側を圧入固定するシャーピン圧入孔(21)が形成されると共に他方にシャーピン(24)の他端側を挿通するシャーピン挿通孔(23)が形成され、シャーピン挿通孔(23)から突出したシャーピン(24)の他端にナット(27)を螺合して第2の伝動部材(9)と連結部材(17)とを固定するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の動力伝達装置。
  3. シャーピン(24)にナット(27)を着脱する際にフランジ部(25)の回転を阻止する回り止め部(31)を設けたことを特徴とする請求項2記載の動力伝達装置。
  4. 回り止め部(31)が第2の伝動部材(9)または連結部材(17)に一体的に形成されたことを特徴とする請求項3記載の動力伝達装置。
  5. 請求項2に記載の動力伝達装置の組立方法であって、補機(1)に第1の伝動部材(2)を回転軸(7)に対して同心的かつ回転自在に装着する工程と、第2の伝動部材(9)と連結部材(17)とをシャーピン(24)及びナット(27)で連結固定してアセンブリを形成する工程と、このアセンブリの第2の伝動部材(9)を回転軸(7)の端部に着脱自在に固定すると共に連結部材(17)を第1の伝動部材(2)に着脱自在に固定する工程とを含むことを特徴とする動力伝達装置の組立方法。
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