JPH0821425A - ボルト - Google Patents

ボルト

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Publication number
JPH0821425A
JPH0821425A JP6182870A JP18287094A JPH0821425A JP H0821425 A JPH0821425 A JP H0821425A JP 6182870 A JP6182870 A JP 6182870A JP 18287094 A JP18287094 A JP 18287094A JP H0821425 A JPH0821425 A JP H0821425A
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JP
Japan
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bolt
broken
male screw
jig
breakable
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Pending
Application number
JP6182870A
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English (en)
Inventor
Hikari Ito
光 伊藤
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Priority to GB9514067A priority patent/GB2291156B/en
Publication of JPH0821425A publication Critical patent/JPH0821425A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B31/00Screwed connections specially modified in view of tensile load; Break-bolts
    • F16B31/02Screwed connections specially modified in view of tensile load; Break-bolts for indicating the attainment of a particular tensile load or limiting tensile load
    • F16B31/021Screwed connections specially modified in view of tensile load; Break-bolts for indicating the attainment of a particular tensile load or limiting tensile load by means of a frangible part
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/621Bolt, set screw or screw clamp
    • H01R13/6215Bolt, set screw or screw clamp using one or more bolts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造コストの低減と製造効率の向上とを図る
と共に、ボルトの破断時に分離した部材が被結合部材か
ら取外し容易に残るようにする。 【構成】 ボルト2は締め付け力が過大になると破断容
易部27で破断する。頭部21側の破断片は、軸部2
3,24が貫通孔43a,44a,48に嵌装された状
態で残るため、インパクトレンチを用いていても飛んで
しまうことがないが、引き抜くことによって取外しが可
能である。雄ネジ部25側の破断片は雌ネジ孔36に螺
合した状態で残るため、破断容易部27に図示しない治
具を係合して回転させて雌ネジ孔36から外す。複数部
材を組み付けたボルトに比べ、製造コストが低く、製造
効率に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂製のコネクタ
のように比較的剛性の低い材料からなる部品を結合する
ために用いられるボルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】2つの部品をボルトを用いて結合する場
合において、結合される部品が例えば合成樹脂製のコネ
クタのように比較的剛性の低い材料からなる場合には、
ボルトを強く締め過ぎると部品が破壊されてしまう可能
性がある。これを防止するための手段として、部品の結
合作業を組付けライン上で大量に連続して行う場合に
は、インパクトレンチを用いることによってボルトには
一定大きさ以上の締め付けトルクが作用しないようにす
る、ということが行われている。しかし、修理や点検の
ように特定の部品について分解や組付けを行う場合に
は、通常、レンチやスパナのように作業者が手の力で締
め付けるタイプの工具が用いられる。このように手の力
でボルトを締め付ける場合には、その締め付け力が適正
な大きさであるか否かを作業者が感得することが難しい
ため、締め付け過ぎて部品を破壊することがあった。
【0003】このよう問題を解消するための手段とし
て、締め付けトルクが一定の大きさを越えるとボルトが
破断して頭部側の破断片と雄ネジ部の破断片とに分離す
るようにし、もって、部品に過大な締め付け力が作用し
ないようにする、という手段が公知となっている。
【0004】そのようなボルトの一例として実開平6−
13070号公報に開示されているものがある。このボ
ルト1は、図7及び図8に示すように、ボルト本体11
の雄ネジ部12とは反対側の端部に、ネジ底が所定以上
の荷重の作用により破断可能なくびれ部15となってい
るネジ部14を形成して、このネジ部14にボルト1の
頭部となるナット13を螺合して外れ不能に固着すると
共に、ネジ部14の基端部外周に、六角形断面の鍔状を
なす取外し用係合部16を形成した構成になる。ナット
13に工具を嵌めて雄ネジ部12を図示しない一方の被
結合部品の雌ネジ孔に螺合し、この一方の被結合部品と
取外し用係合部16との間で図示しない他方の被結合部
品を挟み付けることにより、両方の被結合部品を一体に
結合するようになっている。
【0005】このとき、ボルト1の締め付け力(ねじり
力)が所定の大きさを越えると、ネジ部14のくびれ部
15においてボルト1が破断する。これにより、ナット
13とネジ部14とが一体となった破断片が、取外し用
係合部16側の破断片から分離して、雄ネジ部12側に
締め付け力が伝わらなくなり、もって、被結合部品の破
壊が防止されるのである。
【0006】そして、ボルト1が破断した場合には、被
結合部品に残された取外し用係合部16にレンチやスパ
ナなどの工具を嵌めてボルト本体11を回転させること
により被結合部品から取り外し、その後、新規のボルト
1を用いて結合作業をやり直す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のボルト1は、ボルト本体11とナット13との2つの
部材から構成されているため、ボルト本体11を製造す
るための圧造装置とナット13を製造するための圧造装
置とを別に設ける必要があるばかりでなく、ナット13
をボルト本体11に組み付けるための作業工程が必要と
なり、そのために、製造コストの高騰や製造効率の低下
を招いていた。
【0008】また、取外し用係合部16は鍔状をなして
いて外径が大きいものであることから、この取外し用係
合部16と破断の生じるくびれ部15とは互いに別の位
置に設けざるをえない。したがって、くびれ部15の形
成と取外し用係合部16の形成とは互いに別の工程によ
って行わなければならず、この点においても工程増を来
たして製造効率の低下を招いていた。
【0009】さらに、ボルト1の破断時に被結合部品に
残される破断片から分離するナット13とネジ部14の
一体化物は、ナット13に締め付け用の工具を嵌める必
要性から被結合部品の外部に突出した状態となっている
ことから、ボルト1の破断時には直ちに被結合部品から
分離してしまう。このため、インパクトレンチを用いた
場合においてその最大トルクの値を誤って大き過ぎる値
に設定したためにボルト1が破断されてしまったときに
は、被結合部品から分離したナット13とネジ部14の
一体化物がインパクトレンチの回転駆動力により高速で
回転しながらインパクトレンチから外れて飛んでしまう
という危険性がある。
【0010】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであり、製造コストの低減と製造効率の向上とを図る
と共に、ボルトの破断時に分離した部材が被結合部材に
取外し容易に残るようにすることを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1の発明は、頭部と雄ネジ部とを
有し、互いに結合される一対の被結合部品のうちの一方
の被結合部品を貫通すると共に、他方の被結合部品に形
成した雌ネジ孔に雄ネジ部を螺合させて一方の被結合部
品に頭部を係止させることにより両被結合部品を結合す
るボルトであって、頭部と雄ネジ部との間の軸部に、ね
じり力が与えられたときに軸部の他の部分よりも先に破
断する破断容易部を形成し、その軸部の破断容易部より
も雄ネジ部寄りの部位と破断容易部とのうちの少なくと
も一方に非円形断面の取外し用係合部を形成した構成と
したところに特徴を有する。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、取外し用係合部の非円形断面は互いに平行な2面を
含む形状である構成としたところに特徴を有する。
【0013】
【作用】請求項1の発明のボルトは、過剰な締め付けト
ルクが作用すると軸部に作用するねじり力によって破断
容易部において破断し、破断容易部よりも頭部側の破断
片と雄ネジ部側の破断片とに分離する。このとき、雄ネ
ジ部側の破断片は他方の被結合部品の雌ネジ孔に螺合さ
れているためにその被結合部品の内部に残る。頭部側の
破断片は、その軸部の一部が一方の被結合部品の内部に
残ったままとなる。このようにボルトが破断した場合に
は、まず、頭部側の破断片を抜くようにして被結合部品
から取り外す。このとき、軸部は単に被結合部品を貫通
しているだけであるから、取外しは簡単である。この
後、貫通孔内に治具を挿入し、この治具を被円形断面の
取外し用係合部に係合させてこれを回転させる。これに
より、雄ネジ部側の破断片を雌ネジ孔から外して被結合
部品から抜き取ることができる。
【0014】請求項2の発明のボルトは、取外し用係合
部が互いに平行な2面を含む断面形状をなしていること
から、ボルト破断後に雄ネジ部側の破断片を取り外す際
には、取外し用係合部の互いに平行な2面に治具を挟む
ように当接させるようにする。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明のボルトは、単体の部材
を加工することによって製造されるものであるから、複
数の部材によって構成したボルトと比較すると、製造装
置が簡単で済むと共に、複数の部材を組み付ける工程が
不要であるから、製造コストの低減と製造効率の向上を
図ることができるという効果がある。また、取外し用係
合部を破断容易部に設ける構成とした場合には、取外し
用係合部の形成を破断容易部の形成工程において同時に
行うことができるから、この両者を別の位置に形成する
場合と比較すると、製造工程が少なくて済み、製造コス
トの低減を図ることができる。さらに、破断容易部は、
頭部と雄ネジ部との間に設けた軸部に形成されていて、
被結合部品の貫通孔内に位置するようなっているから、
ボルトの破断によって分離した2つの破断片のうちの頭
部側の破断片は、その軸部の一部が貫通孔内に存在する
こととなり、頭部側の破断片が破断後容易に被結合部品
から外れて抜けるということが生じ難くなっている。こ
れにより、破断時に頭部側の破断片にインパクトレンチ
の回転駆動力が作用したとしても、頭部側の破断片が被
結合部品から外れて飛んでいってしまうことを防止する
ことができる。
【0016】請求項2の発明によれば、上記効果に加
え、雄ネジ部側の破断片を取外す際には、取外し用係合
部の外周の平行な2面にこれを挟むようにして治具を当
てるようになっているから、ラジオペンチのように挟ん
で摘むタイプのありきたりの工具を用いることができ、
取外しのための特殊な治具が不要となる。
【0017】
【実施例】
<実施例1>以下、本発明を具体化した実施例1を図1
乃至図4を参照して説明する。本実施例のボルト2は、
雄コネクタ(本発明の構成要件である被結合部品)3と
雌コネクタ(本発明の構成要件である被結合部品)4と
を嵌合して一体に結合するためのものであり、予め、雌
コネクタ4に組み付けられている。
【0018】ボルト2は、金属材料からなり、鍔状の係
止部22を有していて正六角形状をなす頭部21と、頭
部21の端面から延びる円形断面の大径軸部23と、こ
の大径軸部23の端面から同軸状に延びる円形断面の小
径軸部24と、小径軸部24から同一外径寸法で更に延
びる雄ネジ部25とから構成されている。小径軸部24
には、その雄ネジ部25に近い位置に後述する抜止め板
49が嵌合される取付け溝26が形成されていると共
に、長さ方向中央よりも大径軸部23寄りの位置に縮径
した破断容易部27が形成されている。
【0019】小径軸部24に形成された破断容易部27
は、ボルト2の長さ方向において他の部位と比較すると
外径寸法が最も小さい部位であって、ボルト2にねじり
力が作用したときには、この破断容易部27が最初に破
断するようになっている。そして、この破断容易部27
に破断を生じさせるねじり力の大きさは、後述する雄雌
両コネクタ3,4をボルト2によって締め付けたときに
コネクタ3,4に破壊を生じさせる締め付け力よりも小
さく設定されている。
【0020】さらに、この破断容易部27には、ボルト
2が破断したときに雄ネジ部25を雌ネジ部36から取
り外す作業を容易にする手段が備えられている。即ち、
破断容易部27の断面形状は非円形に成形されており、
その外周形状は、図4に示すように、小径軸部24と同
心円上の2つの円弧面部27a,27aとこの両円弧面
部27a,27aに連続する2つの互いに平行な平坦面
部27b,27bとからなる形状をなしている。かかる
非円形断面形状は、本発明の請求項における取外し用係
合部を構成するものである。
【0021】次に、雌コネクタ4について説明する。雌
コネクタ4は、図示しない雌端子が装着されるキャビテ
ィ42の形成された合成樹脂製のコネクタハウジング4
1と、合成樹脂製のワイヤカバー43と、ワイヤカバー
43の外面に被着されるゴム製のグロメット44と、グ
ロメット44の外面に被着される合成樹脂製のグロメッ
トカバー45とから構成されている。コネクタハウジン
グ41に貫通して形成した嵌合孔46には合成樹脂製の
押圧体47が嵌装されており、押圧体47の外周に形成
した段付きの2つの押圧部47a,47bが嵌合孔46
に形成した段付きの受け部46a,46bに当接してい
る。この押圧体47には貫通孔48が形成されている。
また、ワイヤカバー43とグロメット44には押圧体4
7の貫通孔48と同軸の貫通孔43a,44aが形成さ
れている。
【0022】これらの貫通孔48,43a,44aには
ボルト2が嵌入されていて、ワイヤカバー43とグロメ
ット44の貫通孔43a,44aには大径軸部23が貫
通していると共に、押圧体47の貫通孔48には小径軸
部24が貫通している。そして、このボルト2は、コネ
クタハウジング41の外側面から挿入した抜止め板49
の抜止め孔49aに取付け溝26を嵌合させことによ
り、コネクタハウジング41に対して軸線方向に相対移
動不能、且つ、軸線回りの相対回転を自由に支持されて
いる。また、この状態において、押圧体47は、ボルト
2の係止部22とコネクタハウジング41の嵌合孔46
の受け面46a,46bとの間で挟まれることによって
コネクタハウジング41と一体に組み付けられている。
なお、ワイヤカバー43、グロメット44及びグロメッ
トカバー45は、図示しない手段によってコネクタハウ
ジング41に一体に組み付けられている。このようにし
て、本実施例のボルト2は雌コネクタ4に一体に組み付
けられている。
【0023】一方、雄コネクタ3は、合成樹脂製のコネ
クタハウジング31に形成したキャビティ32内に図示
しない雄端子金具が装着されるようにしたものであり、
コネクタハウジング31に形成したフード部33の先端
縁をパネル51の取付孔52の孔縁に嵌合することによ
って予めパネル51に装着されている。この雄コネクタ
3のフード部33内には、パネル51を挟んで雄コネク
タ3とは反対側から雌コネクタ4が嵌入されるようにな
っている。コネクタハウジング31にはフード部33の
奥端面に開口する取付孔34が形成されている。この取
付孔34内には、雌コネクタ4の押圧体47の貫通孔4
8と同軸の雌ネジ孔36を有する雌ネジ体35が、コネ
クタハウジング31に対して軸方向の相対移動及び軸線
回りの相対回転を不能に取り付けられている。
【0024】次に、本実施例の作用について説明する。
雄雌両コネクタ3,4を結合する際には、予めパネル5
1の取付孔52に取り付けられている雄コネクタ3のフ
ード部33内に、予めボルト2が組み付けられている雌
コネクタ4を嵌入し、ボルト2の雄ネジ部25を雄コネ
クタ3の雌ネジ孔36にねじ込んでいく。このねじ込み
が進むのに伴い、雌コネクタ4が徐々に雄コネクタ3に
接近していき、雌コネクタ4のコネクタハウジング41
が雄コネクタ3のフード部33の奥端部に当接してそれ
以上の接近が不能になる。この状態から、更に、所定の
締め付け力をもってボルト2の最終的な締め付けを行
い、雄雌両コネクタ3,4を圧接させてその結合を確実
にする。以上により、両コネクタ3,4の結合作業が完
了する。
【0025】この結合作業において、ボルト2を最終的
に締め付けるときの締め付け力が所定の大きさを越えて
過大になったときには、合成樹脂製のコネクタ3,4が
破壊される前に、図2に示すように破断容易部27がね
じ切れるようにしてボルト2が破断し、これによって、
コネクタ3,4の破壊が未然に防止されるのである。
【0026】このようにボルト2が破断容易部27で破
断すると、頭部21側の破断片と雄ネジ部25側の破断
片とに分離する。頭部21側の破断片は、頭部21を摘
んで引っ張ることにより、小径軸部24を貫通孔48内
から抜き出すと共に大径軸部23を貫通孔43a,44
aから抜き出しつつ、図2に示すように雌コネクタ4か
ら取り外すことができる。
【0027】一方、破断容易部27よりも雄ネジ部25
側の破断片は、雌ネジ孔36への螺合と抜止め板49へ
の係合により雌コネクタ4に残ってしまうため、この残
った破断片を取り外す必要がある。この取外しの作業に
は、ラジオペンチ等のように細くなった先端部分で相手
物を挟んで摘むことが可能な治具を用いる。この治具を
貫通孔48に挿入し、治具の先端で破断容易部27を挟
んで摘む。このとき、破断容易部27の外周には平行な
2つの平坦面部27b,27bが形成されていることか
ら、治具の先端をこの両平坦面部27b,27bに当て
るようにする。このようにして破断容易部27を摘んだ
状態で治具を回転させることにより、雄ネジ部25が雌
ネジ孔36に対して外れる方向に回転する。
【0028】このとき、治具は、破断容易部27の円弧
面部27aにではなく、互いに平行な平坦面27b,2
7bに当たっているため、治具が破断容易部27に対し
て滑るという虞がなく、破断容易部27を確実に回転さ
せることができる。
【0029】このようにして治具により雄ネジ部25を
回転させると、これに伴って、雌コネクタ4が雄コネク
タ3から次第に離間していく。そして、雄ネジ部25が
雌ネジ孔36から完全に外れたところで雌コネクタ4を
フード部33から抜き出す。この後は、抜止め板49を
スライドさせることにより図示しない抜止め孔の大径部
を小径軸部24に整合させて、破断片を雌コネクタ4か
ら取り外す。そして、新規のボルト2を雌コネクタ4に
装着し、両コネクタ3,4の結合作業をやり直せばよ
い。
【0030】上述のように、本実施例のボルト2は、ボ
ルト2の破断時に雄ネジ部25側の破断片を取外すため
に治具で摘む破断容易部27が、互いに平行な2平坦面
部27b,27bを有する非円形断面形状をなしてい
て、この両平坦面部27b,27bに治具を当てるよう
になっているから、円弧面部27a,27aに治具を当
てた場合とは異なり、治具が滑ってしまって破断容易部
27を摘めなくなるということがなく、確実に破断容易
部27を回転させて雄ネジ部25側の破断片を取り外す
ことができるという効果がある。しかも、破断容易部2
7に掛合させるための治具としては、ラジオペンチのよ
うに挟んで保持するタイプのありきたりの工具を用いる
ことができるため、特殊な形状を有する治具は不要とな
っている。
【0031】また、本実施例のボルト2は、単体の素材
に圧造やねじ切り等の加工を施すことによって製造され
るものであるから、複数の部材を組み付けめことによっ
て構成されるボルトと比較すると、製造装置が簡単で済
むと共に、複数の部材を組み付ける工程が不要であるか
ら、製造コストの低減と製造効率の向上が図られてい
る。特に、本実施例では、雄ネジ部25側の破断片の取
外しを行う治具を係合させるための取外し用係合部が破
断容易部27に設けられているから、取外し用係合部の
形成と破断容易部27の形成とが単一の工程で行うこと
が可能となっている。したがって、取り外し用係合部を
破断容易部27とは別の位置に設ける場合と比較する
と、製造工程が少なくて製造コストの低減を図ることが
可能となっている。
【0032】さらに、ボルト2が破断したときには、頭
部21側の破断片のうちの小径軸部24が押圧体47の
貫通孔48内に嵌入されていると共に大径軸部23がワ
イヤカバー43とグロメット44の貫通孔43a,44
a内に嵌入されている状態にあるため、頭部21側の破
断片が直ちに雌コネクタ4から抜けて外れるということ
が生じ難くなっている。したがって、ボルト2の締め付
けにインパクトレンチが用いられていてその回転力が頭
部21側の破断片に作用した場合でも、頭部21側の破
断片が雌コネクタ4から外れて飛んでいってしまうとい
う危険性はほとんどない。
【0033】<実施例2>次に、本発明を具体化した実
施例2を図5及び図6を参照して説明する。本実施例の
ボルト6は、金属材料からなり、鍔状の係止部62を有
していて正六角形状をなす頭部61と、頭部61から延
びる円形断面の大径軸部63と、この大径軸部63から
同軸状に延びる円形断面の小径軸部64と、小径軸部6
4から同一外径寸法で更に延びる雄ネジ部65とから構
成されている。
【0034】小径軸部64には、小径の同心円断面の破
断容易部67が小径軸部64の長さ方向のほぼ中央位置
に形成されている。破断容易部67は、ボルト6の長さ
方向において他の部位と比較すると外径寸法が最も小さ
い部位であって、ボルト6にねじり力が作用したときに
は、この破断容易部67が最初に破断するようになって
いる。そして、この破断容易部67に破断を生じさせる
ねじり力の大きさは、図示しない雄雌両コネクタをボル
ト6によって締め付けたときにコネクタに破壊を生じさ
せる締め付け力よりも小さく設定されている。
【0035】また、小径軸部64の破断容易部67より
も雄ネジ部65側の部分は非円形断面の取外し用係合部
68となっている。この取外し用係合部68の外周は、
図6に示すように、2つの円弧面部68a,68aとこ
の両円弧面部68a,68aに連続する2つの互いに平
行な平坦面部68b,68bとからなる形状をなしてい
る。なお、この取外し用係合部68の円弧面部68a,
68aの外径寸法は雄ネジ部65のネジ山の外径寸法よ
りも小さくなっている。このため、小径軸部64が図示
しない雌コネクタの貫通孔に貫通された状態において
は、貫通孔の内周と取外し用係合部68の平坦面部68
bとの間には隙間が空くことになる。
【0036】本実施例のボルト6を用いて図示しないコ
ネクタを結合する作業において、ボルト6の破断後にコ
ネクタに残った雄ネジ部65側の破断片を取り外す際に
は、図示しない貫通孔に治具を挿入してその治具の先端
を取外し用係合部68の外周の2つの平坦面部68b,
68bに当て、この状態で取外し用係合部68を治具で
挟んで回転させればよい。このときに、貫通孔と平坦面
部68b,68bとの間には隙間が空いているから、治
具の挿入と回転操作が行い易くなっている。
【0037】本実施例においても、前述した実施例1の
効果のうちの取外し用係合部を破断容易部に設けたこと
に起因する効果を除いて、同じ効果を奏する。さらに、
本実施例では、取外し用係合部68を、破断容易部67
にではなくて、破断容易部67よりも雄ネジ部65側の
位置に設けたから、ボルト6の破断時に破断容易部67
が治具で摘めないほど著しく変形したり雄ネジ部65側
の破断片に破断容易部67が殆ど残らなかったりして
も、治具で取外し用係合部68を摘む作業には何等の影
響もなく、雄ネジ部65側の破断片を確実にコネクタか
ら取り外すことができる効果がある。
【0038】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含ま
れ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施することができる。
【0039】(1)上記実施例1では、取外し用係合部
を破断容易部27に設けた場合について説明したが、本
発明は、破断容易部と破断容易部よりも雄ネジ部側の部
位の両方に取外し用係合部を設けるという構成も技術的
範囲に含むものである。このような構成にすると、通常
は貫通孔の開口に近い側に位置する破断容易部に治具を
係合させることによって雄ネジ部側の破断片の取外し作
業を容易に行うことができると共に、破断時に破断容易
部が雄ネジ部側にほとんど残らなかったり治具で係合で
きないほどの変形を生じたりした場合には、雄ネジ部側
の部位に設けた取外し用係合部に治具を係合させること
によって、雄ネジ部側の破断片の取外しを行うことが可
能となる。
【0040】(2)上記実施例では、取外し用係合部の
非円形断面形状を、2つの円弧面部と2つの平坦面部と
からなる形状とした場合について説明したが、本発明に
おいて、非円形とは、真円以外であって、円周方向にお
いて治具が滑り難くなっている任意の形状を含むことを
意味する。
【0041】(3)上記実施例では、合成樹脂製のコネ
クタを結合するためのボルトに適用した場合について説
明したが、本発明は、コネクタに限らず、合成樹脂のよ
うな剛性の低い材料を用いた部品を結合する場合にも適
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のコネクタを結合している状
態をあらわす断面図
【図2】図1においてボルトが破断した状態をあらわす
断面図
【図3】ボルトの側面図
【図4】図3のA−A断面図
【図5】実施例2のボルトの側面図
【図6】図5のB−B断面図
【図7】従来例のボルトの側面図
【図8】従来例のボルトの部分断面図
【符号の説明】
2…ボルト 3…雄コネクタ(被結合部品) 4…雌コネクタ(被結合部品) 21…頭部 23…大径軸部 24…小径軸部 25…雄ネジ部 27…破断容易部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部と雄ネジ部とを有し、互いに結合さ
    れる一対の被結合部品のうちの一方の被結合部品を貫通
    すると共に、他方の被結合部品に形成した雌ネジ孔に前
    記雄ネジ部を螺合させて前記一方の被結合部品に前記頭
    部を係止させることにより前記両被結合部品を結合する
    ボルトであって、 前記頭部と前記雄ネジ部との間の軸部に、ねじり力が与
    えられたときに軸部の他の部分よりも先に破断する破断
    容易部を形成し、その軸部の前記破断容易部よりも前記
    雄ネジ部寄りの部位と前記破断容易部とのうちの少なく
    とも一方に非円形断面の取外し用係合部を形成したこと
    を特徴とするボルト。
  2. 【請求項2】 取外し用係合部の非円形断面は互いに平
    行な2面を含む形状であることを特徴とする請求項1記
    載のボルト。
JP6182870A 1994-07-11 1994-07-11 ボルト Pending JPH0821425A (ja)

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