JP5625108B2 - ハロゲンを含まない難燃剤tpu複合体 - Google Patents

ハロゲンを含まない難燃剤tpu複合体 Download PDF

Info

Publication number
JP5625108B2
JP5625108B2 JP2013512716A JP2013512716A JP5625108B2 JP 5625108 B2 JP5625108 B2 JP 5625108B2 JP 2013512716 A JP2013512716 A JP 2013512716A JP 2013512716 A JP2013512716 A JP 2013512716A JP 5625108 B2 JP5625108 B2 JP 5625108B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
tpu
wire
present
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013512716A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013533332A5 (ja
JP2013533332A (ja
Inventor
タイ,シャンヤン
チェン,ジンギブン
ギブン チェン,ジン
カオ,ユロン
ファン,リチアン
Original Assignee
ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー, ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー filed Critical ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
Publication of JP2013533332A publication Critical patent/JP2013533332A/ja
Publication of JP2013533332A5 publication Critical patent/JP2013533332A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5625108B2 publication Critical patent/JP5625108B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/49Phosphorus-containing compounds
    • C08K5/51Phosphorus bound to oxygen
    • C08K5/52Phosphorus bound to oxygen only
    • C08K5/521Esters of phosphoric acids, e.g. of H3PO4
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/18Oxygen-containing compounds, e.g. metal carbonyls
    • C08K3/20Oxides; Hydroxides
    • C08K3/22Oxides; Hydroxides of metals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/18Oxygen-containing compounds, e.g. metal carbonyls
    • C08K3/20Oxides; Hydroxides
    • C08K3/22Oxides; Hydroxides of metals
    • C08K2003/2237Oxides; Hydroxides of metals of titanium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K2201/00Specific properties of additives
    • C08K2201/014Additives containing two or more different additives of the same subgroup in C08K

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)
  • Inorganic Insulating Materials (AREA)

Description

本発明は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)複合体に関する。1つの態様において、本発明は、ハロゲンを含まない難燃剤(HFFR)であるTPU複合体に関し、一方で別の態様において、本発明は、ハロゲンを含まない難燃剤であり、トリス(2−ブトキシエチル)ホスフェート(TBEP)またはそのオリゴマー、有機ホスフェートエステルおよび金属水和物を含むTPU複合体に関する。
TPUエラストマーは広範囲の可撓性を有し得る。それらは、射出成形から押出成形、そして吹込み成形まで種々広範な方法によって製作できる。それらはまた、透明性、摩耗耐性、化学および炭化水素耐性、および荷重保持性および張力強度という性能利点を提供する。従って、それらは、難燃性を必要とする多くの用途をカバーする。
TPU組成物に使用される従来の難燃剤は、ハロゲン系、すなわちそれらは臭素、塩素などを含有する。しかし、環境および安全性に関して絶えず存在する懸念のために、ハロゲンを含まない難燃剤が今も好まれているが、これらがTPU組成物に関して問題を引き起こし得る。従来の容易に入手可能なハロゲンを含まない難燃剤、例えば有機ホスフェートに基づく難燃剤、例えばレゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート)(RDP)およびビスフェノール−Aビス(ジフェニルホスフェート)(BPADP)は、良好な煙抑制を示す難燃剤TPU組成物を生じない。TPU産業において継続して興味深いものは、良好な煙抑制と難燃性との両方を示すハロゲンを含まないTPU組成物である。
1つの実施形態において、本発明は、(A)TPU、特にポリエーテルポリウレタン、(B)TBEPまたはTBEPのオリゴマー、(C)金属水和物、および(D)有機ホスフェートエステルを含むHFFRのTPU組成物である。1つの実施形態において、HFFRのTPU組成物はさらに、1つ以上の添加剤または充填剤、例えばアンチドリップ剤、例えばトリグリシジルイソシアヌレート(TGIC)、酸化防止剤、UV安定剤、加工処理助剤および/または金属酸化物、例えば二酸化チタンを含む。
1つの実施形態において、本発明は、組成物の重量に基づいて、重量%単位で、以下:
A.1〜99重量%のTPU、
B.1〜50重量%のTBEP、
C.1〜70重量%の金属水和物、および
D.1〜70重量%の有機ホスフェートエステル
を含むHFFRのTPU組成物である。
1つの実施形態において、HFFRのTPU組成物はさらに、組成物の重量に基づいて、重量%単位で、以下:
E.0.1〜10重量%アンチドリップ剤、
F.0.1〜5重量%の添加剤、および
G.0.1〜10重量%の充填剤
の1つ以上を含む。
1つの実施形態において、本発明のHFFRのTPU組成物は、ワイヤーまたはケーブルのための絶縁物または他の外装製品に、または自動車、建物および建設材料、合成皮革、電気器具、繊維製品、家具および情報技術デバイスの製造に使用するための種々の部品または構成成分に製作される。これらの種々の製品は、押出成形、フォーミングおよび成形を含む1つ以上の完全に異なる方法によって製作できる。
本発明は、以下を含む:
1.組成物の重量に基づいて、重量%単位で、以下:
A.1〜99重量%の熱可塑性ポリウレタン(TPU)、
B.1〜50重量%のトリス(2−ブトキシエチル)ホスフェート(TBEP)、
C.1〜70重量%の金属水和物、および
D.1〜70重量%の、トリス(2−ブトキシエチル)ホスフェート以外の有機ホスフェートエステル、
ここですべての構成成分の総パーセンテージが100重量%であるを含むハロゲンを含まないTPU組成物。
2.TPUが、ポリエーテル系およびポリエステル系ポリウレタンの少なくとも1つであり、15〜80重量%の量で存在する、項目1の組成物。
3.金属水和物が、三水酸化アルミニウム(ATH)および水酸化マグネシウムの少なくとも1つであり、10〜60重量%の量で存在する、項目1または2の組成物。
4.有機ホスフェートエステルが、レゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート)(RDP)およびビスフェノール−Aビス(ジフェニルホスフェート)(BPADP)の少なくとも1つであり、5〜60重量%の量で存在する、項目1から3のいずれか一項の組成物。
5.TBEPが2〜30重量%の量で存在する、項目1から4のいずれか一項の組成物。
6.アンチドリップ剤、酸化防止剤、UV安定剤、加工処理助剤および充填剤の少なくとも1つをさらに含む、項目1から5のいずれか一項の組成物。
7.アンチドリップ剤が、トリグリシジルイソシアヌレートであり、0.1〜10重量%の量で存在する、項目1から6のいずれか一項の組成物。
8.エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−またはプロピレンコポリマーおよびスチレン系ブロックコポリマーの少なくとも1つをさらに含む、項目1から7のいずれか一項の組成物。
9.項目1から8のいずれか一項の組成物を含む物品。
10.ワイヤーまたはケーブルの外被の形態の請求項9の物品。
定義
反対の事項、文脈からの暗示または当分野における慣習を記述しない限り、すべての部および%は、重量に基づき、すべての試験方法は、本開示の出願日現在で最新のものである。米国特許の実務の目的のために、いずれかの参照された特許、特許出願または刊行物の内容は、特に定義の開示(本開示に具体的に与えられるいずれかの定義と矛盾しない程度において)および当分野における一般的な知識に関してそれら全体を参照として組み込む(またはその等価な米国版も同様に参考として組み込まれる)。
本開示における数値範囲は、おおよその範囲であり、従って特に断らない限り、範囲外の値を含み得る。数値範囲は、いずれかの下方値からいずれかの上方値までの間に少なくとも2単位の分離が存在する限り、1単位の増分にて、下方値から上方値までを含んで、すべての値を含む。例として、組成、物理的または他の特性、例えば分子量、重量パーセンテージなどが100〜1,000である場合、すべての個々の値、例えば100、101、102など、およびサブ範囲、例えば100〜144、155〜170、197〜200などは明確に列挙される。1未満である値を含有するまたは1より大きい分数(例えば1.1、1.5など)を含有する範囲に関して、1単位は、適宜、0.0001、0.001、0.01または0.1であると考えられる。10未満の単一の桁数を含有する範囲に関しては(例えば1〜5)、1単位は、典型的には0.1であると考えられる。これらは、具体的に意図されるものの例に過ぎず、列挙される最低値から最高値までのすべての可能な数値の組み合わせは、本開示に明確に記述されていると考えられるべきである。数値範囲は、他の事柄の中でも、組成物中の構成成分の量に関して本開示内で与えられる。
「ワイヤー」などの用語は、伝導性金属、例えば銅またはアルミニウムの単一ストランド、または光ファイバーの単一ストランドを意味する。
「ケーブル」などの用語は、外装、例えば絶縁外被または保護外側ジャケット内の少なくとも1つのワイヤーまたは光ファイバーを意味する。典型的には、ケーブルは、2つ以上のワイヤーまたは光ファイバーが、典型的には共通する絶縁外被および/または保護ジャケットにおいて、共に結合されているものである。外装内側の個々のワイヤーまたは繊維は、露出していてもよく、被覆されていてもよく、または絶縁されていてもよい。コンビネーションケーブルは、電気ワイヤーおよび光ファイバーの両方を含有してもよい。ケーブルなどは、低電圧、中電圧および高電圧用途のために設計できる。典型的なケーブル設計は、米国特許第5,246,783号明細書、同第6,496,629号明細書、同第6,714,707号明細書に例示されている。
「組成物」などの用語は、2つ以上の構成成分の混合物またはブレンドを意味する。
用語「ポリマー」(などの用語)は、同じまたは異なるタイプのモノマーを反応(すなわち重合)させることによって調製される巨大分子化合物である。「ポリマー」は、ホモポリマーおよびインターポリマーを含む。
「インターポリマー」は、少なくとも2つの異なるモノマーの重合によって調製されるポリマーを意味する。この一般的な用語は、2つの異なるモノマーから調製されるポリマーを言及するために普通に使用されるコポリマー、および2つを超える異なるモノマーから調製されるポリマー、例えばターポリマー、テトラポリマーなどを含む。
「ハロゲンを含まない」などの用語は、本発明の組成物が、ハロゲン含有量がない、または実質的にないことを意味し、すなわちイオンクロマトグラフィ(IC)または同様の分析方法によって測定される場合、2000mg/kg未満のハロゲンを含有することを意味する。この量未満のハロゲン含有量は、本発明の組成物から製造される多くの製品、例えばワイヤーまたはケーブルの外被の効力に対して重要でないと考えられる。
熱可塑性ポリウレタン(TPU)
本発明の実施に使用される熱可塑性ポリウレタンは、ポリイソシアネート(典型的にはジ−イソシアネート)、1つ以上のポリマー性ジオールおよび場合により1つ以上の二官能性鎖伸長剤の反応生成物である。ここで使用されるような「熱可塑性」は、(1)その元の長さを超えて伸長でき、解放されたときにその元の長さに実質的に戻る能力を有し、(2)熱に曝された場合に軟化し、室温に冷却された場合に、元の状態に実質的に戻るポリマーを記載する。
TPUは、プレポリマー、疑似プレポリマー、またはワンショット方法によって調製されてもよい。イソシアネートは、TPUにおいて硬質セグメントを形成し、芳香族、脂肪族、または脂環式イソシアネートおよび2つ以上のこれらの化合物の組み合わせであってもよい。ジ−イソシアネート(OCN−R−NCO)から誘導される構造単位の1つの非限定例は、式(I)によって表される:
Figure 0005625108
式中、Rはアルキレン、シクロアルキレン、またはアリーレン基である。これらのジ−イソシアネートの代表的な例は、米国特許第4,385,133号明細書、同第4,522,975号明細書、および同第5,167,899号明細書に記載されている。好適なジ−イソシアネートの非限定例としては、4,4’−ジ−イソシアナトジフェニル−l−メタン、p−フェニレンジ−イソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)−シクロヘキサン、1,4−ジ−イソシアナト−シクロヘキサン、ヘキサメチレンジ−イソシアネート、1,5−ナフタレンジ−イソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニルジ−イソシアネート、4,4’−ジ−イソシアナト−ジシクロヘキシルメタン、2,4−トルエンジ−イソシアネート、および4,4’−ジ−イソシアナト−ジフェニルメタンが挙げられる。
ポリマー性ジオールは、得られたTPUにおける軟質セグメントを形成する。ポリマー性ジオールは、例えば200〜10,000g/モルの範囲の分子量(数平均)を有することができる。1つを超えるポリマー性ジオールが使用できる。好適なポリマー性ジオールの非限定例としては、ポリエーテルジオール(「ポリエーテルTPU」が得られる)、ポリエステルジオール(「ポリエステルTPU」が得られる)、ヒドロキシ末端処理されたポリカーボネート(「ポリカーボネートTPU」が得られる)、ヒドロキシ末端処理されたポリブタンジエン、ヒドロキシ末端処理されたポリブタジエン−アクリロニトリルコポリマー、ジアルキルシロキサンおよびアルキレンオキシド、例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシドのヒドロキシ末端処理されたコポリマー、天然油ジオール、およびこれらのいずれかの組み合わせが挙げられる。1つ以上の前述のポリマー性ジオールは、アミン末端処理されたポリエーテルおよび/またはアミノ末端処理されたポリブタジエン−アクリロニトリルコポリマーで混合されてもよい。
二官能性鎖伸長剤は、鎖に2〜10個(始めと終わりを含む)の炭素原子を有する脂肪族直鎖および分岐鎖ジオールであることができる。こうしたジオールの例は、エチレングリコール,1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールなど、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ヒドロキノンビス−(ヒドロキシエチル)エーテル、シクロヘキシレンジオール(1,4−、1,3−、および1,2−異性体)、イソプロピリデンビス(シクロヘキサノール)、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、エタノールアミン、N−メチル−ジエタノールアミンなど、およびこれらのいずれかの混合物である。先に記述されたように、特定の場合には、得られたTPUの熱可塑性が損なわれない程度に、微量(約20当量%未満)の二官能性伸長剤が、三官能性伸長剤で置き換えられてもよく、こうした伸長剤の例は、グリセロール、トリメチロールプロパンなどである。
鎖伸長剤は、特定の反応体構成成分の選択、硬質および軟質セグメントの所望の量、および良好な機械的特性、例えば弾性率および引裂強度を与えるのに十分なインデックスによって決定される量でポリウレタンに組み込まれる。ポリウレタン組成物は、例えば2〜25、好ましくは3〜20、より好ましくは4〜18重量%の鎖伸長剤構成成分を含有できる。
場合により、「鎖停止剤」と呼ばれることが多い、少量のモノヒドロキシル官能性またはモノアミノ官能性化合物が使用されて、分子量を制御してもよい。こうした鎖停止剤の例は、プロパノール、ブタノール、ペンタノールおよびヘキサノールである。使用される場合、鎖停止剤は、典型的には、ポリウレタン組成物を導く反応混合物全体の0.1〜2重量%の微量で存在する。
ポリマー性ジオールとこの伸長剤との当量割合は、TPU製品についての所望の硬度に顕著に依存して変動し得る。概して、当量割合は、約1:1〜約1:20、好ましくは約1:2〜約1:10のそれぞれの範囲内である。同時に、イソシアネート当量と活性水素含有材料の当量との全体の比は、0.90:1〜1.10:1、好ましくは0.95:1〜1.05:1の範囲内である。
1つの実施形態において、TPUは、ポリエーテル系またはポリエステル系ポリウレタンの少なくとも1つである。ポリエーテル系ポリウレタンに基づくTPU組成物が好ましい。
好適なTPUの非限定例としては、Lubrizol Corporationから入手可能なPELLETHANE(登録商標)熱可塑性ポリウレタンエラストマー、ESTANE(登録商標)熱可塑性ポリウレタン、TECOFLEX(登録商標)熱可塑性ポリウレタン、CARBOTHANE(登録商標)熱可塑性ポリウレタン、TECOPHILIC(登録商標)熱可塑性ポリウレタン、TECOPLAST(登録商標)熱可塑性ポリウレタンおよびTECOTHANE(登録商標)熱可塑性ポリウレタン(すべてNoveonから入手可能)、BASFから入手可能なELASTOLLAN(登録商標)熱可塑性ポリウレタンおよび他の熱可塑性ポリウレタン、およびBayer、Huntsman、the Lubrizol CorporationおよびMerquinsaから入手可能な市販の熱可塑性ポリウレタンが挙げられる。
本発明の組成物のTPU構成成分は、1つ以上の熱可塑性ポリウレタンを含むことができ、場合により1つ以上の追加の熱可塑性のハロゲンを含まないポリマーを含み、これらとしては、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−またはプロピレンコポリマー、スチレン系ブロックコポリマーなどが挙げられるが、これらに限定されない。これらの他のポリマーは、組成物のTPU樹脂相と不連続または共連続で分散できる。
存在する場合、他のポリマーは、典型的には、TPU構成成分および他のポリマーの合わせた量に基づいて、0.1〜50重量%、より典型的には0.1〜15重量%、さらにより典型的には0.1〜10重量%の量で存在する。
TPUは、典型的には、ハロゲンを含まないTPU組成物の重量(重量%)の少なくとも1重量%、より典型的には少なくとも15重量%、さらにより典型的には少なくとも25重量%で含まれる。TPUは、典型的には、ハロゲンを含まないTPU組成物の99重量%以下、より典型的には80重量%以下、さらにより典型的に65重量%以下で含まれる。
トリス(2−ブトキシエチル)ホスフェート(TBEP)
TBEPは、可撓性および硬質ポリウレタンならびにポリイソシアヌレートフォーム、不飽和ポリエステル樹脂、ポリビニルクロリド、接着剤、エラストマー、セルロースアセテート、ニトロセルロース、エポキシ樹脂および他の樹脂に使用するために既知の市販の明るい色の、高沸点、不燃性、低粘稠および低酸性の難燃剤添加剤である。TBEPは、単分子としてまたはオリゴマーとして、すなわち少しの繰り返しユニットだけを有するポリマー様材料として存在してもよい。オリゴマー形態のTBEPは、一般に分子あたり2つ以上のホスフェートおよび/またはホスホネートエステルユニットの平均を有する。
TBEPは、典型的には、ハロゲンを含まないTPU組成物の少なくとも1重量%、より典型的には少なくとも2重量%、さらにより典型的には少なくとも3重量%で含まれる。TBEPは、典型的には、ハロゲンを含まないTPU組成物の50重量%以下、より典型的には30重量%以下、さらにより典型的には15重量%以下で含まれる。
金属水和物
本発明の実施に使用するための好適な金属水和物としては、三水酸化アルミニウム(ATHまたはアルミニウム三水和物としても既知)、および水酸化マグネシウム(二水酸化マグネシウムとしても既知)が挙げられるが、これらに限定されない。金属水和物は、天然または合成であってもよく、それらは、単独で、あるいは互いにおよび/または典型的には少量で他の無機難燃剤、例えば炭酸カルシウム、シリカなどと組み合わせて使用できる。
金属水和物は、典型的には、ハロゲンを含まないTPU組成物の少なくとも1重量%、より典型的には少なくとも10重量%、さらにより典型的には少なくとも20重量%で含まれる。金属水和物は、典型的には、ハロゲンを含まないTPU組成物の70重量%以下、より典型的には60重量%以下、さらにより典型的には55重量%以下で含まれる。
有機ホスフェートエステル
本発明の実施に有用な有機ホスフェートエステルとしては、芳香族および脂肪族ホスフェートエステルおよびそれらのポリマーが挙げられる。脂肪族ホスフェートエステル難燃剤の例としては、トリメチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリ(2−エチルヘキシル)ホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、モノイソデシルホスフェートおよび2−アクリロイルオキシエチル酸ホスフェートが挙げられる。芳香族ホスフェートエステルの例としては、トリキシレニルホスフェート、トリス(フェニルフェニル)ホスフェート、トリナフチルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェートおよびジフェニル−2−メタクリロイルオキシエチルホスフェートが挙げられる。芳香族ビス(ホスフェートエステル)としては、レゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート)(RDP)、レゾルシノールビス(ジキシレニルホスフェート)、レゾルシノールビス(ジクレジルホスフェート)、ヒドロキノンビス(ジキシレニルホスフェート)、ビスフェノール−Aビス(ジフェニルホスフェート)(BPADP)およびテトラキス(2,6−ジメチルフェニル)1,3−フェニレンビスホスフェートが挙げられる。これらのホスフェートエステルは、単独でまたは互いに組み合わせて使用できる。好ましい有機ホスフェートエステルとしては、RDPおよびBPADPが挙げられる。
有機ホスフェートエステルは、典型的には、ハロゲンを含まないTPU組成物の少なくとも1重量%、より典型的には少なくとも5重量%、さらにより典型的には少なくとも10重量%で含まれる。有機ホスフェートエステルは、典型的には、ハロゲンを含まないTPU組成物の70重量%以下、より典型的には60重量%以下、さらにより典型的には20重量%以下で含まれる。
アンチドリップ剤
1つの実施形態において、本発明のハロゲンを含まないTPU組成物はさらに、アンチドリップ剤を含む。例としては、これらに限定されないが、1つ以上のトリグリシジルイソシアヌレート、エポキシ化ノボラック樹脂、およびフルオロ系樹脂、例えばポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンのコポリマー、テトラフルオロエチレンおよびペルフルオロアルキルビニルエーテルのフッ素化炭素樹脂、ポリビニリデンフルオロライドなどが挙げられる。
存在する場合、アンチドリップ剤は、典型的には、ハロゲンを含まないTPU組成物の、少なくとも0.1重量%、より典型的には少なくとも0.2重量%、さらにより典型的には少なくとも0.4重量%で含まれる。存在する場合、アンチドリップ剤は、典型的には、ハロゲンを含まないTPU組成物の10重量%以下、より典型的には8重量%以下、さらにより典型的には5重量%以下で含まれる。
添加剤および充填剤
本発明のハロゲンを含まないTPU組成物は、場合により、添加剤および/または充填剤を含有することもできる。代表的な添加剤としては、酸化防止剤、加工処理助剤、着色剤、紫外線安定剤(UV吸収剤を含む)、帯電防止剤、核形成剤、スリップ剤、可塑剤、潤滑剤、粘度制御剤、粘着付与剤、ブロッキング防止剤、界面活性剤、エキステンダー油、酸スカベンジャー、および金属不活性化剤が挙げられるが、これらに限定されない。存在する場合、これらの添加剤は、典型的には、従来の様式および従来の量で、例えば組成物の総重量に基づいて、0.01重量%以下から10重量%以上で使用される。
代表的な充填剤としては、種々の金属酸化物、例えば二酸化チタン、金属炭酸塩、例えば炭酸マグネシウムおよび炭酸カルシウム、金属スルフィドおよびスルフェート、例えばモリブデンジスルフィドおよびバリウムスルフェート、金属ボレート、例えばバリウムボレート、メタ−バリウムボレート、亜鉛ボレートおよび金属−亜鉛ボレート、金属無水物、例えばアルミニウム無水物、粘土、例えば珪藻土、カオリンおよびモンモリロナイト、ハンタイト、セライト、アスベスト、土壌鉱物、およびリトポンが挙げられるが、これらに限定されない。存在する場合、これらの充填剤は、典型的には、従来の様式および従来の量で、例えば組成物の重量に基づいて、5重量%以下から50重量%以上で使用される。
好適なUV光安定剤としては、ヒンダードアミン光安定剤(HALS)およびUV光吸収剤(UVA)添加剤が挙げられる。組成物に使用できる代表的なHALSとしては、TINUVIN XT850、TINUVIN622、TINUVIN(登録商標)770、TINUVIN(登録商標)144、SANDUVOR(登録商標)PR−31およびChimassorb119FLが挙げられるが、これらに限定されない。TINUVIN(登録商標)770は、ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケートであり、約480グラム/モルの分子量を有し、Ciba,Inc.(現在はBASFの一部である)から市販されており、2つの二級アミン基を保持する。TINUVIN(登録商標)144は、ビス−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)−2−n−ブチル−2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネートは、約685グラム/モルの分子量を有し、三級アミンを含有し、Cibaからも入手可能である。SANDUVOR(登録商標)PR−31は、プロパン二酸、[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−ビス−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)エステルであり、約529グラム/モルの分子量を有し、三級アミンを含有し、Clariant Chemicals(India)Ltd.から入手可能である。Chimassorb119FLまたはChimassorb119は、10重量%の、4−ヒドロキシ−2,2,6,6,−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールを有するジメチルスクシネートポリマーおよび90重量%のN,N’’’−[1,2−エタンジイルビス[[[4,6−ビス[ブチル(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)アミノ]−1,3,5−トライジン−2−イル]イミノ]−3,1−プロパンジイル]]ビス[N’N’’−ジブチル−N’N’’−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)]−1はCiba,Inc.から市販されている。代表的なUV吸収剤(UVA)添加剤としては、ベンゾトリアゾールタイプ、例えばCiba,Inc.から市販されているTinuvin326およびTinuvin328が挙げられる。HALとUVA添加剤のブレンドも有効である。
酸化防止剤の例としては、ヒンダードフェノール、例えばテトラキス[メチレン(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロ−シンナメート)]メタン、ビス[(β−(3,5−ジtert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−メチルカルボキシエチル)]スルフィド、4,4’−チオビス(2−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(2−tert−ブチル−5−メチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、およびチオジエチレンビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ)ヒドロシンナメート、ホスファイトおよびホスホナイト、例えばトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイトおよびジ−tert−ブチルフェニル−ホスホナイト、チオ化合物、例えばジラウリルチオジプロピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネート、およびジステアリルチオジプロピオネート、種々のシロキサン、重合された2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、n,n’−ビス(1,4−ジメチルペンチル−p−フェニレンジアミン)、アルキル化ジフェニルアミン、4,4’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、ジフェニル−p−フェニレンジアミン、混合ジ−アリール−p−フェニレンジアミン、および他のヒンダードアミン分解防止剤または安定剤が挙げられるが、これらに限定されない。酸化防止剤は、組成物の重量に基づいて、例えば0.1〜5重量%の量で使用できる。
加工処理助剤の例としては、カルボン酸の金属塩、例えばステアリン酸亜鉛またはステアリン酸カルシウム、脂肪酸、例えばステアリン酸、オレイン酸、またはエルカ酸、脂肪族アミド、例えばステアルアミド、オレアミド、エルカアミド、またはN,N’−エチレンビス−ステアルアミド、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレンワックス、エチレンオキシドポリマー、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドのコポリマー、植物ワックス、石油ワックス、非イオン性界面活性剤、シリコーン液およびポリシロキサンが挙げられるが、これらに限定されない。
コンパウンド化/製作
本発明の組成物のコンパウンド化は、当業者に既知の標準手段によって行われることができる。コンパウンド化設備の例は、密閉式バッチミキサ、例えばバンバリーまたはボーリング密閉式ミキサである。あるいは、連続的単一またはツインスクリューミキサが使用でき、例えばFarrel連続ミキサ、WernerおよびPfleidererツインスクリューミキサまたはBuss混錬連続押出成形機がある。利用されるミキサのタイプおよびミキサの操作条件は、組成物の特性、例えば粘度、体積抵抗および押出成形された表面平滑性に影響を与える。
難燃剤および任意の添加剤パッケージを有するTPUのコンパウンド化温度は、典型的には120〜220℃、より典型的には160〜200℃である。最終組成物の種々の構成成分は、いずれかの順序で互いにまたは同時に添加でき、コンパウンド化できるが、典型的にはTPUは、添加剤とコンパウンド化される前に、1つ以上の難燃剤とともにまずコンパウンド化される。
いくつかの実施形態において、添加剤はプレ混合されたマスターバッチとして添加される。こうしたマスターバッチは、添加剤を、別々にまたは共に、少量のTPUまたはTPUが別の樹脂、例えばポリエチレンまたはポリプロピレンと組み合わせて使用される場合には、少量の他の樹脂と共に分散させることによって一般的に形成される。マスターバッチは、溶融コンパウンド化方法によって都合良く形成される。
製造品
一実施形態において、本発明のハロゲンを含まないTPU組成物は、ケーブルに外被として、例えば外装または絶縁層のように、既知の量にて、既知の方法(例えば米国特許第5,246,783号明細書および同第4,144,202号明細書に記載される設備および方法を用いて)によって適用されることができる。典型的には、ポリマー組成物は、ケーブルコーティングダイを備えた反応器−押出成形器にて調製され、組成物の構成成分を配合した後、組成物は、ケーブルがダイを通して引きこまれるときにケーブル上に押し出される。次いで外装は、典型的には、硬化期間に供され、この硬化期間は、周囲温度から組成物の融点未満までの温度にて、物品が所望の架橋程度に到達するまで行われる。硬化は反応器−押出成形器中で開始され得る。
特に高圧および/または高い湿分条件下、本発明のポリマー組成物から調製できる他の製造品は、繊維、リボン、シート、テープ、ペレット、チューブ、パイプ、目詰め材、シール、ガスケット、フォーム、履物およびベローが挙げられる。これらの物品は、既知の設備および技術を用いて製造できる。
本発明のTPU組成物は、ハロゲン化難燃剤を用いることなく、所望の耐炎性を示すので、組成物の燃焼に対する環境および健康上の懸念を取り除く。本発明のTPU組成物はまた、従来の有機ホスフェート難燃剤TPU組成物、例えばTBEPの不存在下、RDPまたはBPADPに基づく組成物に比べて良好な煙抑制を示す。
本発明は、以下の実施例を通してより完全に記載される。特に断らない限り、すべての部およびパーセンテージは重量による。
具体的な実施形態
材料
これらの実施例に使用されるTPUは、PELLETHANE(登録商標)2103−90AEおよびESTANE(登録商標)58219の1つであり、両方ともポリエーテル熱可塑性ポリウレタンであり、Lubrizol Advanced Materialsから入手可能である。使用前に、TPUサンプルを真空下90℃にて少なくとも4時間予備乾燥する。TBEPは、Zhangjiagang Shunchang Chemicalから得られる。FYROFLEX(登録商標)RDPは、Suprestaから得られる。BPADPは、Adeka Palmaroleから、等級名ADKSTABFP600として得られ、それを受理したまま使用する。アルミニウム三水和物H42Mは、Showa Kakoから得られ、真空下で100℃で6時間予備乾燥する。
エポキシド当量重量176−181を有し、The Dow Chemical Companyから入手可能な、溶媒を含まないエポキシ化ノボラックであるDEN438をアンチドリップ剤として使用する。FangRuiDaからのTGICおよびCiba Specialty ChemicalsからのAD−001(スチレン/アクリロニトリルコポリマー樹脂中のポリテトラフルオロエチレン)は、アンチドリップ剤として使用する。酸化防止剤は、IRGANOX(登録商標)168および1010、ならびにIRGAFOS(登録商標)126およびMD1024(すべてCiba Specialty Chemicals製)を含む。UV安定剤は、同様にCiba Specialty ChemicalsからのTINUVIN866である。カラーマスターバッチは、Clariant製であり、二酸化チタンはDuPontからのR103である。
試験
1.室内模倣VW−1
模擬VW−1試験のためのワイヤーストリップは、圧縮成形によって調製される。直径0.5mmの単一銅伝導体を、各ノッチの中央に置く。ホットプレッサー温度は、185℃に設定される。予備加熱時間は、約3分であり、その後13MPaの下で2分間加圧する。板状試験片を室温まで冷却し、中央に単一銅伝導体を有するストリップ試料(203mm×2.5mm×2mm)に切断する。試料は、少なくとも24時間、23℃±2℃および50±2%相対湿度にて、難燃剤(FR)の試験前に徐冷する。
模擬VW−1FR試験は、UL−94チャンバにて行われる。試料は、その底に50グラム充填を適用することによって長手方向の軸が垂直になるようにクランプにかける。1つのペーパーフラッグ(2×0.5cm)をワイヤーの頂部に留める。炎の底部からフラッグの底部(バーナーオラクルの最高点)までの距離は18cmである。炎は、45秒間連続的に適用する。残炎時間(AFT)、炭化していないワイヤー長さ(UCL)および炭化していないフラッグ面積のパーセンテージ(炭化されていないフラッグ)を燃焼中および燃焼後に記録する。各サンプルについて4個または5個の試料を試験する。以下の現象のいずれかは、「不合格」のスコアをもたらす。
1.試料の下の綿が発火した、
2.フラッグが燃え尽きた、
3.炎によるドリップが生じる。
2.コーンカロリメーター試験
この試験は、ISO5660−2:2002(ASTME−1354)に従って、火災試験技術(FTT)からFTT2000を用いて行われる。板状試験片(100mm×100mm×3.2mm)を35kW/mの熱流束で試験するために使用する。公称ダクト流速は24l/sであった。サンプリング間隔は、25mm離して5秒である。
コンパウンド化
表1に報告される組成物は、モデルタイプRHEOMIX(登録商標)600OSを有するThermo Scientificからの実験室用Haakeにて調製する。ドライブシステムは、HAAKE POLYLAB DRIVE RHEODRIVE7である。混合温度は、170℃に設定する。
毎分30回転(rpm)のミキサ回転速度(ローラタイプのロータ)にて、TPUを混合ボールに添加し、2分間混合して、均質な溶融状態を得る。TBEP、金属水和物、ホスフェートエステル、アンチドリップ剤および添加剤を均一に予備混合し、混合ボールに添加する。供給プロセスは約2分かかり、その後70rpmにて5分間混合する。混合後、複合体を混合ボールから取り出し、周囲温度まで自然に冷却する。
試験組成物
比較例1のTPU組成物は、有機ホスフェートエステル(RDP)および金属水和物を含み、TBEPなしである。比較例2は、金属水和物およびTBEPを含むが、有機ホスフェートエステルを有していない。本発明の実施例1および2は、すべての3つの難燃剤構成成分、すなわち有機ホスフェートエステル、TBEPおよび金属水和物を含む。
Figure 0005625108
本発明の実施例1および2は、ATH/RDP/TBEP系TPU複合体である。結果は、本発明の実施例1および2の両方が模倣VW−1試験をロバストに合格することを示す。加えて、コーンカロリメーター(CC)試験からの比減光面積(SEA)結果はまた、本発明の実施例1および2は、比較例1(478.4m/g)に比べて相当低いSEA(それぞれ296.9m/gおよび336.8m/g)。本発明の組成物は、TBEPを有していない比較配合の場合よりも非常に良好な煙抑制効果を示す。従って結果はまた、TBEPの充填量の増大は、SEAを低下させることを示す。比較例2は、RDPを有していないATH/TBEP系TPU複合体である。この実施例は非常に低いSEA(242.4m/g)を示すが、それはVW−1試験に失格であった。
ツインスクリュー押出成形機コンパウンド化およびケーブル試験
エポキシ化ノボラックは、液体ホスフェート(BPADPおよび/またはTBEP)において予備混合する。次いで、50リットルの高速ミキサ中、充填剤(ATH,TiO)および添加剤(アンチドリップ剤、酸化防止剤など)のすべてを添加し、1800rpm下、さらに1分間混合する。次いでプレ混合されたブレンドを次の操作のために取り出す。
次いで予備混合されたブレンドおよびTPU樹脂は、190℃のバレル温度、40mmのスクリュー直径および38.6でのL/Dの下で、約60kg/hrの出力でのツインスクリューによって押出成形される。最後に、ペレットを得て、120℃未満で6時間乾燥させる。
次いで上記で記載されるような組成物を表2に報告するように試験する。すべての報告されたデータは、6.8mmの外側直径を有するフルケーブルに基づく。TPU化合物はジャケット化材料用であり、ここで使用される絶縁層はThe Dow Chemical Companyから入手可能なDFDA1648である。特に、煙密度試験をEN50268−2に従い、この試験に合格することは、煙密度(透明性)が60%を超えることを意味する。
比較例3の難燃剤パッケージは、BPADPおよびATHを含むが、TBEPを有していない。本発明の実施例3から5の難燃剤パッケージは、BPADP、ATHおよびTBEPを含む。
Figure 0005625108
表2に示されるように、煙密度性能は、2重量%のTBEPが加えられる場合に改善される(本発明の実施例3対比較例3)。煙密度性能はさらに、TBEP投与量(本発明の実施例4および5)の漸増に伴って基準に合格する(>60%)ように改善される。しかし、本発明の実施例5の引張伸びは顕著に低下する。この問題は、ATHの充填を低下させ、従って、同時にBPADPおよびTBEP含有量を調節することによって解決できる(本発明の実施例5)。従って、本発明の実施例5は、良好な煙密度性能および均衡のとれた機械特性を示す。難燃剤性能は、表2の配合物すべてについてVW−1に合格する程度に非常にロバストである。
先行する好ましい実施形態の説明を通して、本発明は特定の詳細により記載されたが、
この詳細は、主に例示の目的のためである。多くの変動および変更が、以下の特許請求の
範囲に記載されるように本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、当業者によって
行われ得る。
上記の開示によって提供される本願発明の具体例として、以下の発明が挙げられる。
[1] ハロゲンを含まないTPU組成物であって、組成物の重量に基づいて、重量%単位
で、以下:
A.1〜99重量%の熱可塑性ポリウレタン(TPU)、
B.1〜50重量%のトリス(2−ブトキシエチル)ホスフェート(TBEP)、
C.1〜70重量%の金属水和物、および
D.1〜70重量%の、トリス(2−ブトキシエチルホスフェート)以外の有機ホスフ
ェートエステル、
ここですべての構成成分の総パーセンテージが100重量%である
を含む組成物。
[2] 前記TPUが、ポリエーテル系およびポリエステル系ポリウレタンの少なくとも1
つであり、15〜80重量%の量で存在する、[1]に記載の組成物。
[3] 前記金属水和物が、三水酸化アルミニウム(ATH)および水酸化マグネシウムの
少なくとも1つであり、10〜60重量%の量で存在する、[2]に記載の組成物。
[4] 前記有機ホスフェートエステルが、レゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート
)(RDP)およびビスフェノール−Aビス(ジフェニルホスフェート)(BPADP)
の少なくとも1つであり、5〜60重量%の量で存在する、[3]に記載の組成物。
[5] 前記TBEPが2〜30重量%の量で存在する、[4]に記載の組成物。
[6] アンチドリップ剤、酸化防止剤、UV安定剤、加工処理助剤および充填剤の少なく
とも1つをさらに含む、[5]に記載の組成物。
[7] 前記アンチドリップ剤が、トリグリシジルイソシアヌレートであり、0.1〜10
重量%の量で存在する、[6]に記載の組成物。
[8] エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
−またはプロピレンコポリマーおよびスチレン系ブロックコポリマーの少なくとも1つを
さらに含む、[7]に記載の組成物。
[9] [1]に記載の組成物を含む物品。
[10] ワイヤーまたはケーブルの外被の形態の[9]に記載の物品。

Claims (8)

  1. ハロゲンを含まないTPU組成物を含むワイヤーまたはケーブルの外被であって、前記TPU組成物が、組成物の重量に基づいて、重量%単位で、以下:
    A.1〜99重量%の熱可塑性ポリウレタン(TPU)、
    B.1〜50重量%のトリス(2−ブトキシエチル)ホスフェート(TBEP)、
    C.1〜70重量%の金属水和物、および
    D.1〜70重量%の、トリス(2−ブトキシエチルホスフェート)以外の有機ホスフェートエステル、
    ここですべての構成成分の総パーセンテージが100重量%である
    を含む、ワイヤー又はケーブルの外被
  2. 前記TPU組成物が、ポリエーテル系およびポリエステル系ポリウレタンの少なくとも1つであり、15〜80重量%の量で存在する、請求項1に記載のワイヤー又はケーブルの外被
  3. 前記金属水和物が、三水酸化アルミニウム(ATH)および水酸化マグネシウムの少なくとも1つであり、10〜60重量%の量で存在する、請求項2に記載のワイヤー又はケーブルの外被
  4. 前記有機ホスフェートエステルが、レゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート)(RDP)およびビスフェノール−Aビス(ジフェニルホスフェート)(BPADP)の少なくとも1つであり、5〜60重量%の量で存在する、請求項3に記載のワイヤー又はケーブルの外被
  5. 前記TBEPが2〜30重量%の量で存在する、請求項4に記載のワイヤー又はケーブルの外被
  6. 前記TPU組成物が、アンチドリップ剤、酸化防止剤、UV安定剤、加工処理助剤および充填剤の少なくとも1つをさらに含む、請求項5に記載のワイヤー又はケーブルの外被
  7. 前記アンチドリップ剤が、トリグリシジルイソシアヌレートであり、0.1〜10重量%の量で存在する、請求項6に記載のワイヤー又はケーブルの外被
  8. 前記TPU組成物が、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−またはプロピレンコポリマーおよびスチレン系ブロックコポリマーの少なくとも1つをさらに含む、請求項7に記載のワイヤー又はケーブルの外被
JP2013512716A 2010-06-03 2010-06-03 ハロゲンを含まない難燃剤tpu複合体 Active JP5625108B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/CN2010/073503 WO2011150567A1 (en) 2010-06-03 2010-06-03 Halogen-free, flame retardant tpu composite

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014051024A Division JP5782148B2 (ja) 2014-03-14 2014-03-14 ハロゲンを含まない難燃剤tpu複合体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013533332A JP2013533332A (ja) 2013-08-22
JP2013533332A5 JP2013533332A5 (ja) 2014-10-09
JP5625108B2 true JP5625108B2 (ja) 2014-11-12

Family

ID=45066126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013512716A Active JP5625108B2 (ja) 2010-06-03 2010-06-03 ハロゲンを含まない難燃剤tpu複合体

Country Status (10)

Country Link
US (1) US8865808B2 (ja)
EP (2) EP2576695B1 (ja)
JP (1) JP5625108B2 (ja)
KR (1) KR101785136B1 (ja)
CN (1) CN102939338B (ja)
BR (1) BR112012030761B1 (ja)
CA (1) CA2798955C (ja)
MX (1) MX2012014004A (ja)
TW (1) TW201207040A (ja)
WO (1) WO2011150567A1 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11261347B2 (en) 2017-10-11 2022-03-01 Carroll Benford Dickens Water in oil emulsion automotive wax product
EP2751205B1 (en) 2011-08-31 2016-11-23 Dow Global Technologies LLC Migration-free, halogen-free, flame retardant thermoplastic polyurethane compositions
EP2834303A4 (en) * 2012-04-06 2016-02-24 Polyone Corp INTEGRESCENT PHOSPHOROUS IGNIFUGING SYSTEM BASED ON POLYOLEFIN
US10377880B2 (en) 2012-06-22 2019-08-13 Basf Se Flame-retardant thermoplastic polyurethane based on polycarbonate diols
BR112014026397A2 (pt) 2012-07-27 2017-06-27 Basf Se composição e uso de uma composição
KR102244341B1 (ko) * 2013-12-20 2021-04-26 바스프 에스이 난연성의 열가소성 폴리우레탄
CN106029726A (zh) * 2013-12-20 2016-10-12 巴斯夫欧洲公司 阻燃热塑性聚氨酯
JP6742910B2 (ja) 2014-02-26 2020-08-19 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 難燃の熱可塑性ポリウレタン
JP5782148B2 (ja) * 2014-03-14 2015-09-24 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー ハロゲンを含まない難燃剤tpu複合体
JP5828950B1 (ja) * 2014-11-21 2015-12-09 サンユレック株式会社 ポリウレタン樹脂組成物、封止材及び電気電子部品
CN104616747B (zh) * 2015-01-12 2017-01-18 江苏亨通线缆科技有限公司 通信基站用高韧性电源软电缆
CN104716152B (zh) * 2015-04-01 2018-09-14 京东方科技集团股份有限公司 X射线平板探测器及其制备方法与白色绝缘材料
JP2018525515A (ja) 2015-08-21 2018-09-06 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 難燃性熱可塑性ポリウレタン
JP6942131B2 (ja) 2015-08-21 2021-09-29 ビーエイエスエフ・ソシエタス・エウロパエアBasf Se 難燃性熱可塑性ポリウレタン
CN107988811B (zh) * 2016-07-30 2020-06-05 佛山市艾菲特自行车配件有限公司 一种阻燃性聚氨酯合成革
CN106832884A (zh) * 2017-01-22 2017-06-13 江苏欣润塑胶有限公司 一种无卤素阻燃tpu
CN108003600A (zh) * 2017-12-22 2018-05-08 芜湖环瑞汽车内饰件有限公司 一种阻燃汽车内饰件材料及其制备方法
KR20210022745A (ko) 2018-06-25 2021-03-03 바스프 에스이 난연성 열가소성 폴리우레탄
CN109401275A (zh) * 2018-09-11 2019-03-01 苏州市雄林新材料科技有限公司 一种高阻燃柔软tpu薄膜及其制备方法
CN109400846A (zh) * 2018-10-27 2019-03-01 濮阳天健生物科技有限公司 一种化工反应釜用复合保温板及其制备方法
CN111218103A (zh) * 2020-03-18 2020-06-02 博硕科技(江西)有限公司 一种无卤阻燃抑烟热塑性聚氨酯弹性体线缆材料及其制备方法
CN116194519A (zh) 2020-09-18 2023-05-30 巴斯夫欧洲公司 阻燃热塑性聚氨酯
CN112250826B (zh) * 2020-11-05 2021-10-26 南京大学 一种呔哔克生产废水资源化处理方法
JP2024504258A (ja) 2020-12-21 2024-01-31 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 難燃性熱可塑性ポリウレタン

Family Cites Families (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4144202A (en) 1977-12-27 1979-03-13 Union Carbide Corporation Dielectric compositions comprising ethylene polymer stabilized against water treeing with epoxy containing organo silanes
US4385133A (en) 1982-06-07 1983-05-24 The Upjohn Company Novel compositions and process
US4522975A (en) 1984-06-01 1985-06-11 Olin Corporation Select NCO-terminated, uretdione group-containing polyurethane prepolymers and lignocellulosic composite materials prepared therefrom
IT1229212B (it) 1989-03-29 1991-07-25 Vamp Srl Composizione ritardante di fiamma e antifumo per polimeri e materiali polimerici cosi' ottenuti.
JP2957608B2 (ja) * 1989-10-13 1999-10-06 三菱電線工業株式会社 難燃性組成物
US5167899A (en) 1990-07-07 1992-12-01 The Dow Chemical Company Process for melt blowing microfibers of rigid polyurethane having hard segments
JPH04368712A (ja) 1991-06-14 1992-12-21 Sumitomo Electric Ind Ltd 耐摩耗性電線
US5246783A (en) 1991-08-15 1993-09-21 Exxon Chemical Patents Inc. Electrical devices comprising polymeric insulating or semiconducting members
DE4309194A1 (de) 1993-03-22 1994-09-29 Elastogran Gmbh Selbstverlöschende thermoplastische Polyurethane sowie Verfahren zu ihrer Herstellung
JP3170778B2 (ja) * 1994-02-28 2001-05-28 住友電気工業株式会社 ポリウレタン樹脂組成物及び電線
JPH1036658A (ja) * 1996-07-25 1998-02-10 Mitsui Petrochem Ind Ltd 難燃性ウレタン組成物を用いるコンクリート構造物の 防水工法
US5800624A (en) 1996-10-22 1998-09-01 University Of Notre Dame Membrane process for separating carbohydrates
US6496629B2 (en) 1999-05-28 2002-12-17 Tycom (Us) Inc. Undersea telecommunications cable
US7378463B2 (en) 2004-02-04 2008-05-27 Enerdel, Inc. Halogen-free fire retardant system for low heat release polymers
DK1167429T3 (da) 2000-06-14 2004-03-08 Nexans Blanding til kapper til optiske eller elektriske kabler
DE60237701D1 (de) 2001-08-31 2010-10-28 Daihachi Chem Ind Zusammensetzung zur herstellung von flammwidrigen polurethanweichschaumstoffen
US6714707B2 (en) 2002-01-24 2004-03-30 Alcatel Optical cable housing an optical unit surrounded by a plurality of gel layers
US6777466B2 (en) 2002-02-08 2004-08-17 Noveon Ip Holdings Corp. Flame retardant thermoplastic polyurethane containing melamine cyanurate
ES2290409T3 (es) 2003-06-02 2008-02-16 Nexans Mezcla para envolturas de cable optico o electrico.
DE602005016235D1 (de) * 2004-04-01 2009-10-08 Sabic Innovative Plastics Ip Flammschutzmittelzusammensetzung
US20050285086A1 (en) 2004-06-29 2005-12-29 Kazunari Kosaka Flame retardant composition
US7417083B2 (en) 2004-04-01 2008-08-26 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Flame retardant composition
EP1690892A1 (en) * 2005-02-10 2006-08-16 Supresta LLC Flame retarded polyester polyurethane foam containing fumed silica
JP2006282854A (ja) 2005-03-31 2006-10-19 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 軟質ウレタンフォームの製造方法
DE602006017748D1 (de) 2005-04-13 2010-12-02 Lubrizol Advanced Mat Inc Nichthalogenes, flammhemmendes, thermoplastisches Polyurethan
JP5649782B2 (ja) 2005-09-16 2015-01-07 チバ ホールディング インコーポレーテッドCiba Holding Inc. ポリウレタン難燃組成物
JP2007203726A (ja) 2006-02-01 2007-08-16 Nippon Jitsupaa Chiyuubingu Kk 難燃性の金属被覆布帛および金属被覆シート
US8129457B2 (en) * 2006-03-22 2012-03-06 Chemtura Corporation Flame retardant blends for flexible polyurethane foam
CN101528834A (zh) * 2006-03-22 2009-09-09 科聚亚公司 用于软质聚氨酯泡沫的阻燃剂共混物
EP2125732B1 (en) * 2007-02-21 2011-12-28 Basf Se Symmetric azo compounds in flame retardant compositions
CN101570632B (zh) * 2009-06-16 2011-10-19 中纺投资发展股份有限公司 一种无卤阻燃热塑性聚氨酯塑料及其制备方法
US9318240B2 (en) * 2010-05-24 2016-04-19 Dow Global Technologies Llc Halogen-free, flame retardant composition comprising crosslinked silane-g-EVA

Also Published As

Publication number Publication date
TW201207040A (en) 2012-02-16
CN102939338A (zh) 2013-02-20
BR112012030761B1 (pt) 2019-07-02
US20130059955A1 (en) 2013-03-07
KR20130111210A (ko) 2013-10-10
CN102939338B (zh) 2014-11-19
EP2784121B1 (en) 2015-12-30
KR101785136B1 (ko) 2017-10-12
CA2798955C (en) 2017-11-28
BR112012030761A2 (pt) 2016-11-01
WO2011150567A1 (en) 2011-12-08
EP2576695A4 (en) 2014-03-05
EP2784121A1 (en) 2014-10-01
EP2576695A1 (en) 2013-04-10
CA2798955A1 (en) 2011-12-08
EP2576695B1 (en) 2014-12-17
US8865808B2 (en) 2014-10-21
JP2013533332A (ja) 2013-08-22
MX2012014004A (es) 2013-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5625108B2 (ja) ハロゲンを含まない難燃剤tpu複合体
US9318240B2 (en) Halogen-free, flame retardant composition comprising crosslinked silane-g-EVA
US8987597B2 (en) Flame retardant thermoplastic elastomer
JP5948419B2 (ja) ワイヤおよびケーブル用ハロゲンフリー難燃剤tpu組成物
US9527998B2 (en) Thermoplastic polyurethane composition with high insulation resistance
JP5782148B2 (ja) ハロゲンを含まない難燃剤tpu複合体
WO2011120225A1 (en) Migration-free, halogen-free, flame retardant thermoplastic polyurethane compositions
US9080038B2 (en) Migration-free, halogen-free, flame retardant thermoplastic polyurethane compositions
JP2016178084A (ja) ワイヤおよびケーブル用ハロゲンフリー難燃剤tpu組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140520

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20140820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140916

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5625108

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250