JP5621430B2 - 自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、横倒し姿勢で上下方向に収納された商品のうち最下位位置の商品を切り出して搬出する自動販売機の商品搬出装置に関し、特に商品の搬出トラブルを防止した自動販売機の商品搬出装置に関するものである。
この種の従来の自動販売機の商品搬出装置は、商品を横倒し姿勢で上下方向に収納する商品通路の下部に配設され、最下位位置の商品(販売商品ともいう)を保持する第1保持部材と、最下位位置の商品を搬出するときに下から2番目位置の商品(次販売商品ともいう)を保持する第2保持部材とを有する。前記第1保持部材は基端が商品通路の壁を形成する基板に軸支され、先端側が基板から商品通路に略水平に突出する突出位置(販売待機位置ともいう)と商品通路から退避(基板に没入)する退避位置との間を移動自在であり、前記先端側が販売待機位置に突出する方向にばね付勢されている。前記第2保持部材は基端が基板に軸支され、当該軸支点よりも上方に位置する先端(商品係止部)が基板から商品通路に斜め上方に突出する突出位置と商品通路から退避(基板に没入)する退避位置とに移動自在であり、前記先端が退避位置に復帰(基板に没入)する方向にばね付勢されている。前記基板の背面(商品通路とは反対側の面)には所定時間幅の販売指令により励磁される電磁ソレノイドおよびこの電磁ソレノイドのプランジャーに連結されたリンク機構が配設されている。前記電磁ソレノイドのプランジャーおよびリンク機構は復帰ばねにより販売待機状態に保持されている。
前記第1保持部材および第2保持部材は前記電磁ソレノイドによりリンク機構を介して駆動される。前記電磁ソレノイドが通電されていない状態(販売待機状態)では第1保持部材はリンク機構を介して商品通路に突出した販売待機位置にロックされて販売商品を保持する。一方、第2保持部材は基板に没入した退避位置にばね復帰している。前記電磁ソレノイドが通電されると第1保持部材はリンク機構によるロックが解除されて販売商品の荷重により基板に没入する退避位置に向けて移動し、販売商品が搬出される(販売商品の荷重を受けなくなる)と販売待機位置にばね復帰する。これと同時に、第2保持部材はリンク機構を介して基板に没入した退避位置から商品通路に突出するとともに当該突出位置にロックされて次販売商品を保持する。この後、電磁ソレノイドが通電されなくなると復帰ばねの作用により電磁ソレノイドのプランジャーおよびリンク機構が復帰して第1保持部材は販売待機状態にロックされ、第2保持部材は退避位置に復帰する。
この種の自動販売機の商品搬出装置は、周知のように前後に並ぶ商品通路の間に同一構成の商品搬出装置を背中合わせに抱き合わせて対をなすように組付けて配設される。そして、背中合わせに抱き合わせて対をなす商品搬出装置の薄型化を図るため、販売待機状態において基板に没入しているそれぞれの第2保持部材は互いに干渉しないようにその厚みが薄く形成されている。このため、第2保持部材の先端(次販売商品を係止する商品係止部)の幅も薄く形成され、商品通路に突出した第2保持部材の商品係止部と基板との間に隙間が生じる。一方、飲料容器の強度が弱い商品(例えば、ペットボトル容器入り飲料)にあっては上方に積層された商品荷重も相俟って第2保持部材の商品係止部に係止された箇所が変形して第2保持部材の商品係止部と基板との間の隙間に食い込んでしまうおそれがある。前記隙間に商品容器が食い込んだ場合、第2保持部材は退避位置に復帰できなくなり、商品通路に商品が残っているにも係わらず商品を販売することができないという販売トラブルを惹起する。この問題を解決するため、第2保持部材の上方位置で基板に回動自在に軸支されるとともに第2保持部材の先端(商品係止部)に接する位置まで垂下する閉鎖板を設けて前記隙間を塞ぐようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示された閉鎖板は第2保持部材の突出位置への移動に連動して商品通路に進出し、前記第2保持部材の先端(商品係止部)と次販売商品との間に位置して第2保持部材の商品係止部と基板との間の隙間を塞ぐように構成されている。

特開平11−283104号公報(図5、図6)
前記特許文献1に開示された自動販売機の商品搬出装置においては、閉鎖板によって第2保持部材の商品係止部と基板との間の隙間を塞ぐことにより容器形態が軟弱な商品を良好に販売することができる点で優れている。ところで、特許文献1に開示された自動販売機の商品搬出装置においては前記閉鎖板が基板に軸支されていることから閉鎖板を取外すことが困難である。ここで、前記閉鎖板を備えた商品搬出装置は容器形態が軟弱な商品を販売する顧客にとっては閉鎖板が有用である一方、容器形態が軟弱な商品を販売しない顧客にとって閉鎖板はコストも嵩むことから無用であり、閉鎖板を備えていない商品搬出装置が望まれる。そうすると、前記特許文献1に開示された自動販売機の商品搬出装置においては閉鎖板を取外すのが困難であることから、閉鎖板を備えていない商品搬出装置を新たに用意せねばならない。つまり、自動販売機の製造メーカーは閉鎖板を備えた商品搬出装置と前記閉鎖板を備えていない商品搬出装置の2種類を用意せねばならず製造作業や管理作業が煩雑となるという課題を有する。また、既に設置されて稼働中の自動販売機で容器形態が軟弱な商品を販売したいという要求に対しても既存の商品搬出装置に閉鎖板のみを追加装備することできないことから新たな(閉鎖板を備えた)商品搬出装置と交換せねばならないという課題を有する。
そこで、本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、大幅な設計変更することなく閉鎖板を追加装備することが可能な自動販売機の商品搬出装置を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に係る発明は、基板の開口部から商品通路に出没自在に軸支され、前記商品通路の最下位位置の商品(販売商品)を保持する態様で前記商品通路に突出する販売待機位置に向けて付勢され、前記販売商品の保持を解放する態様で前記商品通路から退避する退避位置に移動可能に設けた下ペダルと、前記基板の開口部から商品通路に出没自在に軸支され、前記商品通路から退避する退避位置に向けて付勢され、前記商品通路の下から2番目位置の商品(次販売商品)を保持する態様で前記商品通路に突出する突出位置とに移動可能に設けた上ペダルと、前記下ペダルおよび上ペダルを突出位置と退避位置とに移動させるリンク機構と、前記リンク機構を移動させる駆動手段と、前記基板の開口部から商品通路に進出自在に設けられた商品検知レバーを有する売切検出手段と、前記上ペダルに連動して商品通路に進出し、上ペダルの商品係止部と基板との間の隙間を塞ぐ閉鎖板とを備えた自動販売機の商品搬出装置において、前記閉鎖板は左右方向に延在する横長の平板部およびこの平板部の上端から上方に延在して少なくともヘアピンカーブ状に屈曲した係止部とを備え、前記係止部を、前記売切検出手段の商品検知レバーを商品通路に臨むように取付けるために基板に形成した開口部に係止して着脱自在としたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機の商品搬出装置において、前記閉鎖板の係止部を基板に形成した開口部に係止したうえで商品搬出装置の構成部品により前記係止状態を保持するようにしたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項2に記載の自動販売機において、商品搬出装置の構成部品は売切検出手段における取付枠体であることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1記載の自動販売機の商品搬出装置において、前記閉鎖板は左右方向に延在する横長の平板部とこの平板部の上端から上方に延在してヘアピンカーブ状に屈曲した係止部の先端に脱落防止片を設けたことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項4記載の自動販売機の商品搬出装置において、前記閉鎖板の平板部は係止部と商品に当接する先端側との間に、当該先端側が下がった段差を有することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、請求項4記載の自動販売機の商品搬出装置において、前記閉鎖板の平板部の横幅は第2保持部材の横幅よりも長く形成したことを特徴とする。
本発明の請求項1に係る発明によれば、基板の開口部から商品通路に出没自在に軸支され、前記商品通路の最下位位置の商品(販売商品)を保持する態様で前記商品通路に突出する販売待機位置に向けて付勢され、前記販売商品の保持を解放する態様で前記商品通路から退避する退避位置に移動可能に設けた下ペダルと、前記基板の開口部から商品通路に出没自在に軸支され、前記商品通路から退避する退避位置に向けて付勢され、前記商品通路の下から2番目位置の商品(次販売商品)を保持する態様で前記商品通路に突出する突出位置とに移動可能に設けた上ペダルと、前記下ペダルおよび上ペダルを突出位置と退避位置とに移動させるリンク機構と、前記リンク機構を移動させる駆動手段と、前記基板の開口部から商品通路に進出自在に設けられた商品検知レバーを有する売切検出手段と、前記上ペダルに連動して商品通路に進出し、上ペダルの商品係止部と基板との間の隙間を塞ぐ閉鎖板とを備えた自動販売機の商品搬出装置において、前記閉鎖板は左右方向に延在する横長の平板部およびこの平板部の上端から上方に延在して少なくともヘアピンカーブ状に屈曲した係止部とを備え、前記係止部を、前記売切検出手段の商品検知レバーを商品通路に臨むように取付けるために基板に形成した開口部に係止して着脱自在としたことにより、必要に応じて閉鎖板を着脱することが可能である。したがって、閉鎖板を持たない商品搬出装置を標準品として1種類のみ製作し、閉鎖板が必要な場合には閉鎖板を追加装備すればよいので、商品搬出装置の種類を削減することができるという効果を有する。また、閉鎖板の係止部が係止される開口部を、売切検出手段の商品検知レバーを商品通路に臨むように取付けるために形成した開口部としたことにより、商品搬出装置の基板に新たな開口部を形成することなく閉鎖板を追加装備することができるという効果を有する。
また、本発明の請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の自動販売機の商品搬出装置において、前記閉鎖板の係止部を基板に形成した開口部に係止したうえで商品搬出装置の構成部品、具体的には請求項3に係る発明のように売切検出手段における取付枠体により前記係止状態を保持するようにしたことにより、商品搬出装置を構成する構成部品により閉鎖板が脱落するのを防止することができるという効果を有する。
また、本発明の請求項4に係る発明によれば、請求項1記載の自動販売機の商品搬出装置において、前記閉鎖板は左右方向に延在する横長の平板部とこの平板部の上端から上方に延在してヘアピンカーブ状に屈曲した係止部の先端に脱落防止片を設けたことにより、閉鎖板自体に脱落防止機能を持たせることができるという効果を有する。
また、請求項5に係る発明によれば、請求項4記載の自動販売機の商品搬出装置において、前記閉鎖板の平板部は係止部と商品に当接する先端側との間に、当該先端側が下がった段差を有することにより、見掛け上閉鎖板の回動支点を第2保持部材の先端(商品係止部)に接近させて閉鎖板の傾倒姿勢方向を第2保持部材の先端(商品係止部)と略同一の移動軌跡に近似させて商品通路に進出させることができるので、第2保持部材を正規の突出位置まで確実に突出させることが可能となる。つまり、商品通路に突出する第2保持部材よりも閉鎖板が先に商品通路に進出して次販売商品に当接するが、この閉鎖板の次販売商品との当接により第2保持部材の突出位置への突出を妨げることがなく、閉鎖板の機能と第2保持部材の機能を良好に維持することができるという効果を有する。
また、請求項6に係る発明によれば、請求項4記載の自動販売機の商品搬出装置において、前記閉鎖板の平板部の横幅は第2保持部材の横幅よりも長く形成したことにより、第2保持部材の横幅寸法よりも長い商品の変形を防止できるという効果を有する。
本発明に係る自動販売機の商品搬出装置の一実施例を示す側面図である。 図1に示した自動販売機の商品搬出装置を商品通路外側から見た斜視図である。 図1で示した自動販売機の商品搬出装置を商品通路内側から見た斜視図である。 図1の軸受部材を示す斜視図である。 図1のリンク部材を示す斜視図である。 図1の第1保持部材を示す斜視図である。 図1の回動ストッパを示す斜視図である。 図1の第2保持部材を示す斜視図である。 図2に対応する商品搬出装置から売切検出スイッチを分解して示す斜視図である。 図1の遮蔽板を示す斜視図である。 本発明に係る自動販売機の商品搬出装置の販売待機状態を示す動作説明図である。 本発明に係る自動販売機の商品搬出装置の商品搬出時の動作説明図である。 本発明に係る自動販売機の商品搬出装置の商品搬出後の動作説明図である。
以下、本発明の実施の形態に係る自動販売機の商品搬出装置について添付図面を参照して説明する。
図1に示すように、商品搬出装置1は、自動販売機の商品収納庫内において商品G(図11参照)を上下方向に渡って収納する商品通路Rの下部に配設されている。商品通路Rは、商品搬出装置1を構成する基板2と、当該基板2と対向配置してある商品出口通路板3との間に形成されている。また、図には明示しないが、基板2および商品出口通路板3の左右両端には平板状の側板が対向配置されている。
前記商品搬出装置1の基板2の下半領域には、商品通路Rに通じる大きな開口部21(図2、図3参照)が設けられ、基板2の上半領域の左右中央位置には開口部22(図9も参照)が設けられている。また、基板2には、開口部21の上方の位置に商品通路Rの内側に突出するガイド突起23が設けてある。前記基板2の背面(商品通路Rとは反対側の面)には図2に示すように、軸受部材4、電磁ソレノイド5、リンク機構6、第1保持部材7、回動ストッパ8、第2保持部材9、売切検出スイッチ(売切検出手段)10が配設され、前記基板2の商品通路R側に臨んで閉鎖板20が配設されている。
前記軸受部材4は基板2の開口部21の上縁と下縁との間に架設されている。軸受部材4はリンク機構6、第1保持部材7、回動ストッパ8および第2保持部材9に関わる各軸(後述)の一方端を支持し、各軸の他方端は基板2の開口部21の左縁に基板2の背面側に突出して形成されたフランジ2A(図2参照)により支持している。なお、軸受部材4とフランジ2Aとにおける上記各軸を支持する構成はほぼ対称の構成であるので、以下の説明では、軸受部材4について説明し、フランジ2Aに係る構成の説明は省略する。
前記軸受部材4の構成について、図4をも参照しながら説明すると、その上下端には、図4に示すように突起部4A、凹溝4Bが形成されている。前記突起部4Aは基板2の開口部21の上縁に基板2の背面側に突出して形成されたフランジ(不図示)の係止穴に圧入される。前記凹溝4Bには開口部21の下縁から上方に向けて切り起された係止片(不図示)が圧入される。この軸受部材4は前記突起部4Aを開口部21の上縁におけるフランジの係止穴に圧入した上で、前記凹溝4Bの側面側から開口部21の下縁における係止片を圧入することにより開口部21の上縁と下縁との間に架設される。
前記軸受部材4には上下方向に延在する長溝41および長溝42を設けている。長溝41は軸受部材4の上側に設けてあり、長溝42は軸受部材4の下側に設けている。長溝41は、リンク機構6に関わる上リンク軸101(図2参照)を上下方向にスライド移動可能に支持している。長溝42は、リンク機構6に関わる下リンク軸102(図2参照)を上下方向にスライド移動可能に支持している。前記上リンク軸101および前記下リンク軸102は、互いに平行に設けてある。また、軸受部材4の上下方向のほぼ中央の位置には支軸穴43を設けている。この支軸穴43は、第1保持部材7に関わる第1保持部材軸103(図2参照)を支持している。この第1保持部材軸103は、上リンク軸101および下リンク軸102と平行に配置してあって、基板2の開口部21における上下方向のほぼ中央部に位置し、その左右端部が当該開口部21の左右側方に渡る態様で開口部21の左右両側フランジ2A,2Bに支持されている。
また、前記軸受部材4の下端位置には支軸穴44を設けている。この支軸穴44には、回動ストッパ8に関わる回動ストッパ軸104(図2参照)を支持している。回動ストッパ軸104は、上リンク軸101、下リンク軸102および第1保持部材軸103と平行に配置してある。さらに、軸受部材4の上下方向のほぼ中央の位置であって支軸穴43の上方の位置に支軸穴45を設けている。この支軸穴45には、第2保持部材9に関わる第2保持部材軸105(図2参照)が支持してある。この第2保持部材軸105は、基板2の開口部21における上下方向のほぼ中央部に位置し、当該開口部21の左右側方に渡る態様で開口部21の左右両側フランジ2A,2Bに支持してある。
前記リンク機構6は、図2に示すようにリンク部材61からなり、駆動手段としての電磁ソレノイド5のプランジャー51に連結されている。電磁ソレノイド5は基板2の背面側の左右一方側に片寄せた位置にねじにより固定されている。リンク部材61は鋼板製よりなり、その上端には、図5に示すように前記電磁ソレノイド5のプランジャー51の係合穴に係止される連結部62aが形成されている。また、リンク部材61には、上記上リンク軸101が貫通する係合穴62cを有する左右一対の上係合部62bを設けている。この上係合部62bはリンク部材61の上下動作に連動して上リンク軸101を上下方向に移動させるものである。さらに、リンク部材61の下端には、上記下リンク軸102が貫通する係合穴62eを有する左右一対の下係合部62dを設けている。この下係合部62dはリンク部材61の上下動作に連動して下リンク軸102を上下方向に移動させるものである。前記下係合部62dの中間位置には切欠62fが形成されている。この切欠62fは捻りコイルばねなどからなる復帰ばね63(図2参照)の一方を下リンク軸102に係合させる際の逃げ穴として構成されている。前記復帰ばね63の他方(下方)は回動ストッパ軸104に係止されている。
前記第1保持部材7は、図6に示すように、金属板71の裏面に樹脂(たとえば、ポリアセタール)製の軸受台72を備えて構成されている。この前記第1保持部材7は、図2に示すように、基板2の開口部21の左右両側フランジ2A,2Bの間に介在してあり、上記第1保持部材軸103に回動可能に支持されている。第1保持部材7は、第1保持部材軸103を中心として回動して、基板2の開口部21から商品通路Rの内側に突出する突出位置と、開口部21を閉塞する態様で商品通路Rから退く退避位置との間に移動可能である。第1保持部材軸103には、捻りコイルばねからなる第1保持部材ばね103a(図2参照)が巻装してある。第1保持部材7は、第1保持部材ばね103aの弾性付勢力によって突出位置に向けて常に付勢されており、突出位置においてその上面が商品G(図11参照)を保持する保持面として形成されている。
前記第1保持部材7のピン穴7a,7b(図6参照)は、第1保持部材軸103を挿通するためのものである。係止爪7cは、軸受台72を係止するためのものである。軸受台72に設けた異形溝73は、後述する回動ストッパ8の回動ストッパ軸104の端部を摺動させ、この回動ストッパ軸104を介して第1保持部材7と回動ストッパ8とが連動するように、回動ストッパ軸104の動作範囲を規制するために形成したものである。すなわち、この異形溝73は、回動ストッパ軸104のロック位置を定める小径溝部73aと、回動ストッパ軸104のロック位置以外の動作範囲を定める大径溝部73bとから形成されている。
軸受台72に設けた一対のガイド突起部74は、リンク部材61の両側を挟むように形成され、リンク部材61の上下方向の動作が左右方向にずれないように案内するためのものである。
前記回動ストッパ8は、図2に示すように上記軸受部材4とフランジ2Aとの間に介在され、上記回動ストッパ軸104に回動可能に支持してある。回動ストッパ8は、回動ストッパ軸104を中心として回動して、基板2の開口部21から商品通路Rの内側に突出する突出位置と、開口部21を閉塞する態様で商品通路Rから退く退避位置との間に移動可能に設けてある。回動ストッパ軸104には、図には明示されていないが捻りコイルばねからなる回動ストッパばねが巻装してある。回動ストッパ8は、回動ストッパばねの弾性付勢力によって突出位置に向けて常に付勢されている。回動ストッパ8は、商品通路Rの内側に突出する先端部において側方に延出する支持軸106(図11も参照)を備えている。この支持軸106は、両端部が第1保持部材7における各軸受台72の異形溝73に係合する。
前記回動ストッパ8は、図7に示すようにピン穴8a,8bを備えてなる。このピン穴8a,8bは、回動ストッパ軸104,支持軸106を挿通するためのものである。ロック溝8cは、下リンク軸102を係合させて回動ストッパ8の回動をロックするためのものである。また、回動ストッパ8の傾斜摺動面8dは、回動ストッパ8の回動時に下リンク軸102が摺動するように形成したものである。
前記回動ストッパ8は、下リンク軸102がロック溝8cに係合している状態で突出位置にロックされる。このロック状態において回動ストッパ8の先端側に設けた支持軸106の両端部が第1保持部材7における各軸受台72の異形溝73の小径溝部73aに係合して第1保持部材7を商品通路Rに突出した突出位置(販売待機位置)にロックする。
前記第2保持部材9は、図2に示すように基板2の開口部21の左右両側フランジ2A,2Bの間に介在してあり、上記第2保持部材軸105に回動可能に支持してある。第2保持部材9は、第2保持部材軸105を中心として回動して、基板2の開口部21から商品通路Rの内側に突出する突出位置と、開口部21を閉塞する態様で商品通路Rから退く退避位置との間に移動可能である。第2保持部材軸105には、図には明示されていないが捻りコイルばねからなる第2保持部材ばねが巻装してある。第2保持部材9は、第2保持部材ばねの弾性付勢力によって退避位置に向けて常に付勢されている。
前記第2保持部材9は、図8に示すように合成樹脂(例えば、ポリアセタール)からなり、ピン穴9aと、7個の舌片91aを有する商品係止部91と、2個のストッパ部92が一体成形されている。前記ピン穴9aは、第2保持部材軸105を挿通するためのものである。また、前記商品係止部91の舌片91aは、同一構成の商品搬出装置を背中合わせに抱き合わせた際に他方の商品搬出装置における第2保持部材9の舌片91aと互いに緩衝せずに噛み合うように形成されており、これにより第2保持部材9が商品通路に突出した際にその商品係止部91と基板2との間の隙間を埋める機能を有する。
また、前記ストッパ部92の凹状の摺動溝92aは上リンク軸101が摺動可能であり、第2保持部材9の退避位置において上リンク軸101を受け入れるものである。前記ストッパ部92のストッパ面92bは、第2保持部材9の商品通路Rへの突出時に上リンク軸101と当接して第2保持部材9にかかる商品荷重を受け、当該第2保持部材9を突出位置でロックするものである。また、ストッパ部92の周辺の補強材に形成した逃げ溝9bは、上リンク軸101が第2保持部材9の摺動溝92aの奥まで入り込むのを妨げないように形成したものである。さらに、逃げ穴9cは、同一構成の商品搬出装置1を背中合わせに抱き合わせた場合であってそれぞれの第2保持部材9が退避位置に退避した際、他方の第2保持部材9のストッパ部92および補強部材の先端部を逃がして置全体の厚みが増加しないように形成したものである。
前記売切検出スイッチ(売切検出手段)10は、図1〜図3に示すようにマイクロスイッチ11と商品通路Rに突出する商品検知レバー12とを有する。売切検出スイッチ10は、図9に分解して示すように、合成樹脂(例えば、ポリアセタール)からなる額縁状の取付台13にマイクロスイッチ11と商品検知レバー12とを組付けたものである。商品検知レバー12は左右に突出する係合軸121(図9では一方の係合軸121のみが現れている)を取付台13に形成した係合穴13a,13aに係合させることにより回動自在に軸支されている。前記取付台13の内方に向けて突出する左右一対の軸13b,13bには、一端が取付台13に係止され、他端が商品検知レバー12に係止される捻りコイルばね14が組付けられている。前記捻りコイルばね14は、商品検知レバー12のレバー片12aを商品通路Rに向けて進出するように付勢するものである。商品検知レバー12の操作片12bはマイクロスイッチ11のアクチュエータ11aに対峙しており、商品通路Rに商品がある状態においてレバー片12aが商品に押されて基板2の平面に沿うように後退している場合にはアクチュエータ11aから離れており、商品通路Rに商品がない状態(売切れ状態)になって捻りコイルばね14によりばね付勢されたレバー片12aが商品通路Rに進出した場合にレバー片12aがアクチュエータ11aを押圧してマイクロスイッチ11を作動させるように構成されている。
前記取付台13の上辺および左右側辺には突部13cがそれぞれ形成されるとともに下辺にはΩ状に形成された可撓性部13dが形成されている。この可撓性部13dは左右側辺の外側から両側辺が接近するような外力が加えられることにより撓んで両側辺の接近を許容し、前記外力が除去されると両側辺を元の位置に復帰させるものである。一方、図には明示していないが、基板2の上部フランジ2Dと開口部22の左右側縁に切起しにより形成されたフランジには前記取付台13のそれぞれの突部13cに対応して係止穴が形成されている。
前記取付台13は基板2に対して次のように取付けられる。すなわち、前記取付台13の上辺に形成した突部13cを基板2の上部フランジ2Dに形成した係止穴に差し込むと同時に左右側辺を内側に向けて撓ませた後、左右側辺に形成した突部13cを基板2の開口部22の左右フランジに形成した係止穴に対峙させた上で左右側辺に加えた外力を解く。これにより取付台13の左右側辺が可撓性部13dの作用により復帰してその突部13cが基板2の開口部22の左右フランジに形成した係止穴に嵌合する。なお、マイクロスイッチ11には配線接続用コネクタ15が接続される。前記配線接続用コネクタ15の配線は、図9において基板2の左端に形成された配線溝2Eを介して引き出される。前記配線溝2Eには電磁ソレノイド5の配線も合わせて敷設されている。
前記閉鎖板20は、図1,図3に示すように前記第2保持部材9の上方に位置し、退避位置に復帰している第2保持部材9を商品通路R側から覆うように垂下している。この閉鎖板20は従来装置と同様に、第2保持部材9の突出位置への移動に連動して商品通路Rに進出し、第2保持部材9の商品係止部91と次販売商品との間に介在して第2保持部材9の商品係止部91と基板2との間の隙間を塞ぐものである。この実施の形態の閉鎖板20が従来装置と相違する点は基板2に着脱自在に取付けられている点である。
前記閉鎖板20は潤滑鋼板からなり、図10に示すように左右方向に延在する横長の平板部201と、この平板部201の上端から上方に延在してヘアピンカーブ状に屈曲した二股の係止部202と、この二股の係止部202の先端を連結する水平方向に延在する脱落防止片203とからなる。前記平板部201の横幅は、第2保持部材9の横幅よりも長く形成されている(図3参照)。また、前記平板部201は、係止部202と商品に当接する先端側との間に、当該先端側が下がった段差部102aを有しており、さらに、前記平板部201の先端側は折り返してダブルホールドされている。前記閉鎖板20はその係止部202を基板2の開口部22の下縁に引っ掛けて用いられるものである。すなわち、基板2の前面(商品通路R側)から閉鎖板20の脱落防止片203を開口部22を貫通させた上でヘアピンカーブ状に屈曲した係止部202を開口部22の下縁に係止させる。ここで、閉鎖板20の基板2への取付けは上記売切検出スイッチ10を取付ける前段階で行われるものである。そして、閉鎖板20の脱落防止片203は次のように定められている。すなわち、前記脱落防止片203は、閉鎖板20の係止部202を基板2の開口部22の下縁に係止した後、前記売切検出スイッチ10を基板2に取付けた場合、前記売切検出スイッチ10の取付台13の下辺の下方に位置するように定められている。これにより商品搬出装置1を組立てた場合、図2,図9に示すように前記脱落防止片203の上部に売切検出スイッチ10の取付台13の下辺が位置するので、閉鎖板20の上方への浮き上がりが防止される。
ここで、前記閉鎖板20の平板部201に段差部201aを設けたのは、閉鎖板20の回動支点(ヘアピンカーブ状に屈曲した係止部202が開口部22の下縁に係止した箇所)を見掛け上、退避位置に復帰している第2保持部材9の先端(商品係止部91)に接近させて閉鎖板20の傾倒姿勢方向を第2保持部材9の先端(商品係止部91)と略同一の移動軌跡に近似させて商品通路に進出させるためである。すなわち、閉鎖板20は第2保持部材9により押し出されるので、第2係止部材9よりも先に次販売商品に当接することとなる。この場合、閉鎖板20の回動支点が退避位置に復帰している第2保持部材9の商品係止部91から大きく離れている際には次販売商品に当接した閉鎖板20が第2保持部材9の商品通路への突出を遮ることから第2保持部材9が商品通路の規定の突出位置への突出を妨げてしまう。
一方、閉鎖板20の回動支点が退避位置に復帰している第2保持部材9の商品係止部91に近接している場合には閉鎖板20の傾倒姿勢は、第2保持部材9により押し出される当初から第2保持部材9が商品通路の規定の突出位置に至るまで殆ど一定である。つまり、閉鎖板20の回動支点が退避位置に復帰している第2保持部材9の商品係止部91に近接している場合には閉鎖板20の傾倒姿勢方向が第2保持部材9の商品係止部91と略同一の移動軌跡に近似する。このため、保持板20が次販売商品に当接した場合にも第2保持部材9は電磁ソレノイド5の駆動力により商品通路の規定の突出位置に突出することができる。ところが、閉鎖板20の回動支点が退避位置に復帰している第2保持部材9の商品係止部91に近接させた場合、第2保持部材9は退避位置から商品通路への突出位置に突出する際、閉鎖板20の回動支点近傍を押圧して垂下した閉鎖板20を回動させねばならない。閉鎖板20は軽量であるとしても回動支点の近傍を押圧して回動させるためには比較的大きな力を必要とすることから、閉鎖板20は第2保持部材9が商品通路へ突出する際の抵抗となる。前記第2保持部材9の商品通路への突出タイミングは第1保持部材7による販売商品の搬出タイミングと同期するように最適に定められているので、閉鎖板20が第2保持部材9の商品通路への突出の際の抵抗となるのを出来る限り避けるのがのぞましい。
そこで、この実施の形態に係る閉鎖板20は平板部201に段差部201aを設け、閉鎖板20の回動支点を見掛け上、退避位置に復帰している第2保持部材9の商品係止部91に接近させている。これにより、閉鎖板20の傾倒姿勢方向は第2保持部材9の先端(商品係止部91)と略同一の移動軌跡に近似して商品通路に進出することとなるので、閉鎖板20が第2保持部材9の商品通路への突出を妨げることがない。また、閉鎖板20の回動支点が第2保持部材9の商品係止部91から離れることから第2保持部材9が閉鎖板20を押し出すための力は小さいものとなり、閉鎖板20が第2保持部材9の商品通路への突出の際の抵抗となるのを抑えることができる。
さらに、この実施の形態では、前記閉鎖板20における平板部201の横幅は、第2保持部材9の横幅よりも長く形成されていることにより、次のような利点を有する。すなわち、本発明に係る自動販売機の商品搬出装置は、径の異なる複数種類の商品を販売することができるものであり、商品の幅(長さ)も様々である。一方、前記商品通路の横幅は販売商品の内の横幅が最大のロングサイズの商品の長さ寸法を有するのに対して商品搬出装置の横幅は短く、かつ、商品搬出装置は商品通路の幅方向の一方側に偏らせて配設されている。これは、商品通路幅に対してショートサイズの商品を販売する場合には商品通路に配設された通路幅調整部材を商品通路の他方側から一方側に移動調整することによりショートサイズの商品を商品通路の一方側(商品搬出装置が配設された側)に整列させて上下方向に積み重ねるように構成し、これにより商品通路内で商品姿勢(横倒し姿勢)が崩れて商品詰まりを生じるのを防止している。このように、商品搬出装置は商品通路の幅方向一方側に寄せて配設されるとともにロングサイズの商品の幅よりも小さいことから、ロングサイズの商品は第2保持部材9より食み出すこととなる。
かかる点、閉鎖板20の横幅が第2保持部材9の横幅よりも長く形成されている本発明においては、ロングサイズの商品の広い範囲を閉鎖板20により保持することができるので、軟弱な容器であっても変形を抑制することができるという利点を有する。
次に動作について図11〜図13に基づいて説明する。なお、図11〜図13では商品搬出装置1の動作を理解し易くするため概略構成を示している。
図11に示した販売待機状態においては、電磁ソレノイド5が通電されていない状態であって、リンク部材61が復帰ばね63(図2参照)によって下方に付勢されている状態である。すなわち、上リンク軸101が軸受部材4の長溝41(図4参照)に沿って下方に移動し、下リンク軸102が軸受部材4の長溝42(図4参照)に沿って下方に移動している。販売待機状態において、第1保持部材7は、第1保持部材ばね103a(図2参照)の弾性付勢力によって突出位置にある。さらに、第1保持部材7は、その保持面に販売商品G1が当接していることで商品Gの荷重を受けている。また、販売待機状態において、回動ストッパ8は、不図示の回動ストッパばねの弾性付勢力によって突出位置にある。さらに、回動ストッパ8は、支持軸106が第1保持部材7における異形溝73の小径溝部73a(図6参照)に係合していることで第1保持部材7にかかる商品Gの荷重を受けている。さらに、回動ストッパ8は、ロック溝8c(図7参照)に下リンク軸102が係合していることによって突出位置が維持されている。これにより、回動ストッパ8は、第1保持部材7を突出位置に維持して第1保持部材7の退避位置への移動を阻止している。また、販売待機状態において、第2保持部材9は、不図示の第2保持部材ばねの弾性付勢力によって退避位置に復帰している。また、閉鎖板20は基板2に沿って垂下している。
図11に示した販売待機状態から販売指令により電磁ソレノイド5が通電されると、電磁ソレノイド5が復帰ばね63の弾性付勢力に抗してプランジャー51を吸引してリンク部材61を上昇させる。すると、リンク部材61の下リンク軸102が上昇して回動ストッパ8のロック溝8cとの係合が解除される。このロック解除により回動ストッパ8は商品荷重によって回動ストッパ軸104を中心として退避位置に向けて回動し、これに伴って支持軸106も異形溝73の小径溝部73aから外れて第1保持部材7のロックが解除され、第1保持部材7は商品荷重により退避位置に向けて回動する。
これと同時に第2保持部材9は上昇するリンク部材61の上リンク軸101により退避位置から突出位置に向けて突出する。すなわち、販売待機状態からリンク部材61が上昇すると、第2保持部材9の摺動溝92aに係合した上リンク軸101が上昇する。すると、第2保持部材9は第2保持部材軸105を中心として突出位置に向けて第2保持部材ばねの弾性付勢力に抗して移動する。リンク部材61が上限位置まで上昇すると上リンク軸101は第2保持部材9のストッパ面92bと係合して第2保持部材9をロックする。前記第2保持部材9が退避位置から突出位置へ移動する過程において、第2保持部材9の先端(商品係止部91)は閉鎖板20の背面(商品通路Rに表出する面とは反対側の面)に当接して閉鎖板20を商品通路Rに押し出す。つまり、閉鎖板20は第2保持部材9の退避位置から突出位置への移動に連動して商品通路Rに押し出される。突出位置に至った第2保持部材9の商品係止部91は、基板2と商品係止部91との間の隙間を塞ぐ閉鎖板20を介して次販売商品G2を係止し、商品出口通路板3との間で次販売商品G2を保持する。この結果、最下位位置の販売商品G1が第1保持部材7を擦り抜けて搬出される(図12参照)。
ここで、図13に示すように、販売商品G1が搬出されて第1保持部材7が商品荷重を受けなくなると、第1保持部材7が第1保持部材ばね103aの付勢力によって突出位置(販売待機位置)に復帰する。これと同時に回動ストッパ8も回動ストッパばねの弾性付勢力によって突出位置に復帰する。この場合、回動ストッパ8の先端に設けた支持軸106が第1保持部材7における異形溝73の大径溝部73bの壁面を摺動して小径溝部73aに至る。これにより第1保持部材7が販売待機位置でロック状態となる。
そして、電磁ソレノイド5への通電がなくなると、リンク部材61が復帰ばね63の付勢力により下降するので、上リンク軸101による第2保持部材9のロックが解除され、第2保持部材9は、第2保持部材ばねの付勢力により待機位置に復帰する。また、リンク部材61が下限位置まで下降すると下リンク軸102が回動ストッパ8のロック溝8cと係合して第1保持部材7を販売待機位置に維持する(図11参照)。
前述したように、閉鎖板20は商品搬出装置1の販売動作時に第2保持部材9の商品係止部91と基板2との間の隙間を塞ぎ、容器形態が軟弱な商品が前記隙間に食い込んで第2保持部材9が復帰できなくなるような販売トラブルを未然に防止する。また、この実施の形態においては閉鎖板20を基板2の開口部22、すなわち、売切検出スイッチ10の商品検知レバー12のレバー片12aを商品通路Rに臨むように取付けるために予め基板2に形成された開口部22に着脱自在に係止したことにより、閉鎖板20が不要な商品搬出装置1を標準品として1種類のみを製作すればよいという利点を有する。また、既存の商品搬出装置にも閉鎖板20を追加装備することができるので、既に出荷されて稼動中の自動販売機であってもその商品搬出装置を新たな(閉鎖板備えた)商品搬出装置と交換することなく容器形態が軟弱な商品を販売することが可能となる。
前述したように本発明の実施の形態に係る自動販売機の商品搬出装置によれば、基板2の開口部21から商品通路Rに出没自在に軸支され、前記商品通路Rの最下位位置の商品(販売商品)を保持する態様で前記商品通路Rに突出する販売待機位置に向けて付勢され、前記販売商品の保持を解放する態様で前記商品通路Rから退避する退避位置に移動可能に設けた第1保持部材7と、前記基板2の開口部21から商品通路Rに出没自在に軸支され、前記商品通路Rから退避する退避位置に向けて付勢され、前記商品通路の下から2番目位置の商品(次販売商品)を保持する態様で前記商品通路Rに突出する突出位置とに移動可能に設けた第2保持部材9と、前記第1保持部材7および第2保持部材9を突出位置と退避位置とに移動させるリンク機構6と、前記リンク機構6を移動させる駆動手段(電磁ソレノイド5)と、前記基板2の開口部22から商品通路Rに進出自在に設けられた商品検知レバー12を有する売切検出手段(売切検出スイッチ10)と、前記第2保持部材9に連動して商品通路Rに進出し、第2保持部材9の商品係止部91と基板2との間の隙間を塞ぐ閉鎖板20とを備えた自動販売機の商品搬出装置において、前記閉鎖板20は左右方向に延在する横長の平板部201およびこの平板部201の上端から上方に延在して少なくともヘアピンカーブ状に屈曲した係止部202とを備え、前記係止部202を、前記売切検出手段(売切検出スイッチ10)の商品検知レバー12を商品通路Rに臨むように取付けるために基板2に形成した開口部22に係止して着脱自在としたことにより、閉鎖板20が必要な場合には閉鎖板20を追加装備すればよいので、閉鎖板20を持たない商品搬出装置を標準品として製作することができ、商品搬出装置の種類を削減することができるという効果を有する。
なお、前述した実施の形態に係る自動販売機の商品搬出装置における閉鎖板20は係止部202の先端に設けた脱落防止片203を売切検出スイッチ10の取付台13に当接させることにより脱落を防止するように構成したものについて説明したが、これに限るものではない。例えば、図には明示していないが、売切検出スイッチ10におけるマイクロスイッチ11の配線,電磁ソレノイド5の配線をカバーするカバー部材を利用することもできる。また、脱落防止片203の近傍に当該脱落防止片203に当接する商品搬出装置の構成部材がない場合には脱落防止片203に切起しにより係止突起を形成し、前記脱落防止片203を基板2の開口部を貫通させた後に係止突起を左右(または上下)に折り曲げて開口部から係止部202が脱落しないように構成することもできる。したがって、前述した実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
1…商品搬出装置、2…基板、3…商品出口通路板、5…電磁ソレノイド、6…リンク機構、7…第1保持部材、8…回動ストッパ、9…第2保持部材、10…売切検出スイッチ(売切検出手段)、11…マイクロスイッチ、12…商品検知レバー、13…取付台、20…閉鎖板、21,22…開口部、201…平板部、202…係止部、203…脱落防止片。

Claims (6)

  1. 基板の開口部から商品通路に出没自在に軸支され、前記商品通路の最下位位置の商品(販売商品)を保持する態様で前記商品通路に突出する販売待機位置に向けて付勢され、前記販売商品の保持を解放する態様で前記商品通路から退避する退避位置に移動可能に設けた下ペダルと、前記基板の開口部から商品通路に出没自在に軸支され、前記商品通路から退避する退避位置に向けて付勢され、前記商品通路の下から2番目位置の商品(次販売商品)を保持する態様で前記商品通路に突出する突出位置とに移動可能に設けた上ペダルと、前記下ペダルおよび上ペダルを突出位置と退避位置とに移動させるリンク機構と、前記リンク機構を移動させる駆動手段と、前記基板の開口部から商品通路に進出自在に設けられた商品検知レバーを有する売切検出手段と、前記上ペダルに連動して商品通路に進出し、上ペダルの商品係止部と基板との間の隙間を塞ぐ閉鎖板とを備えた自動販売機の商品搬出装置において、前記閉鎖板は左右方向に延在する横長の平板部およびこの平板部の上端から上方に延在して少なくともヘアピンカーブ状に屈曲した係止部とを備え、前記係止部を、前記売切検出手段の商品検知レバーを商品通路に臨むように取付けるために基板に形成した開口部に係止して着脱自在としたことを特徴とする自動販売機の商品搬出装置。
  2. 請求項1に記載の自動販売機の商品搬出装置において、前記閉鎖板の係止部を基板に形成した開口部に係止したうえで商品搬出装置の構成部品により前記係止状態を保持するようにしたことを特徴とする自動販売機の商品搬出装置。
  3. 請求項2に記載の自動販売機の商品搬出装置において、商品搬出装置の構成部品は売切検出手段における取付枠体であることを特徴とする自動販売機の商品搬出装置。
  4. 請求項1に記載の自動販売機の商品搬出装置において、前記閉鎖板は左右方向に延在する横長の平板部とこの平板部の上端から上方に延在してヘアピンカーブ状に屈曲した係止部の先端に脱落防止片を設けたことを特徴とする自動販売機の商品搬出装置。
  5. 請求項4に記載の自動販売機の商品搬出装置において、前記閉鎖板の平板部は係止部と商品に当接する先端側との間に、当該先端側が下がった段差を有することを特徴とする自動販売機の商品搬出装置。
  6. 請求項4に記載の自動販売機の商品搬出装置において、前記閉鎖板の平板部の横幅は第2保持部材の横幅よりも長く形成したことを特徴とする自動販売機の商品搬出装置。
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