JP5617444B2 - 接地構造及び記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、部材同士を導通させて電気的接地状態とする接地構造及びそのような接地構造を備えた記録装置に関する。
例えばインクジェット式プリンター等の記録装置では、キャリッジに取り付けられた記録ヘッドにインク滴を吐出するための複数のノズルが設けられ、これらのノズルからインク滴が記録用紙(記録媒体)に向けて吐出されることにより記録処理が実施される。
このようなインクジェット式プリンターにおいて、記録ヘッドがプリンターの筐体に対して異なった電位を有すると、ノズルから吐出されるインク滴が帯電し、インク滴が記録用紙上の所望の位置に着弾しない等の問題が生じることがある。これを防止するために、記録ヘッドは、プリンターの筐体に対して接地(アース)され、プリンター本体と略同電位とするべく特許文献1等の接地構造が施されている。また、インクジェット式プリンター等の記録装置以外の機器等においても様々な理由から特許文献1等の接地構造が施されることがある。
特許文献1の接地構造では、接地対象物である金属製部材側に付勢力が作用する金属製の板ばね部材の付勢力によってこの板ばね部材と前記金属製部材とが当接されることで電気的接地状態としている。
特開平1−253998号公報
ところで、特許文献1の接地構造の場合では、板ばね部材による一方向の付勢力のみによって接地対象物である金属製部材と接地がなされていた。このため、例えば振動や衝撃などによって、瞬間的に各部材が離間されて接地状態が解除される虞がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、安定した接地状態を維持可能とする接地構造及びそのような接地構造を備えた記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の接地構造は、部材同士を当接させて導通状態とする接地構造であって、一方の部材には、その少なくとも一部にねじ状部を設け、他方の部材には、前記一方の部材のねじ状部に対して付勢力を伴って嵌入状態で係止する係止部を設け、前記一方の部材及び前記他方の部材は搬送方向に沿って移動する搬送体を構成する部材であって、前記係止部は前記搬送体の搬送方向において当該搬送体の外側から内側へ貫通した状態の前記ねじ状部を挟むように当該ねじ状部に対して圧接している。
この構成によれば、一方の部材のねじ状部に対して他方の部材の係止部が付勢されつつ嵌入されて係止するため、ばね部材による付勢力のみによる従来構成の接地構造と比較して、付勢力による圧接状態に加えてねじ状部との嵌入状態での係止によって係止部の移動を抑えることができる。このため、振動や衝撃などによっても一方の部材と他方の部材との当接状態が解除されることを抑えることができ、安定した接地状態を維持することができる。したがって、搬送方向への搬送体の移動時であっても係止部とねじ状部とを確実に当接させることが可能となり、より確実に接地状態を維持することができる。
本発明の記録装置は、搬送方向に沿って移動する搬送体に支持された状態で記録媒体に対して記録処理を施す記録手段と、前記記録手段を接地するための上記構成の接地構造とを備えた。
この構成によれば、上記の接地構造と同様の効果を奏することができる記録装置を提供することができる。
実施形態のプリンターの概略斜視図。 キャリッジの斜視図。 (a)はキャリッジの平面図、(b)は記録ヘッドの平面図、(c)は記録ヘッドを下方から見た場合の斜視図。 (a)はキャリッジの断面図、(b)はキャリッジの要部拡大断面図。 (a)は接地部材の平面図、(b)は接地部材の正面図、(c)は接地部材の右側面図。
以下、本発明を記録装置の一種であるインクジェット式プリンター(以下、「プリンター」と略す場合もある。)に具体化した実施形態を図1〜図5に従って説明する。なお、以下の説明において、「左右方向」、「前後方向」及び「上下方向」をいう場合は、特に説明がない限り、各図において矢印で示す「左右方向」、「前後方向」及び「上下方向」をいうものとする。また、この場合における「左右方向」は搬送体に支持された記録手段の移動方向である主走査方向に相当すると共に、「前後方向」は記録媒体の搬送方向である副走査方向に相当し、「上下方向」は鉛直方向に相当する。
図1に示すように記録装置としてのプリンター1は、記録用紙P(記録媒体)に対してインク(液体)を噴射する液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド2と、この記録ヘッド2を搭載するとともに左右方向Xにおいて往復移動するキャリッジ3とを備えている。すなわち、記録ヘッド2はプリンター1が有するフレーム11内を左右方向Xにキャリッジ3とともに移動する。
箱体形状の長手方向が左右方向Xとなるように延設されたフレーム11内には、主ガイド軸12及び副ガイド軸13が架設されている。これらの各ガイド軸12,13は、左右方向Xに延設された軸部材であって、キャリッジ3はこれらのガイド軸12,13を介してフレーム11に支持されている。
また、フレーム11には、主ガイド軸12の左右方向Xにおける両端部と対応する位置に駆動プーリー14及び従動プーリー15が回転自在に設けられている。駆動プーリー14には、駆動源としての電動モーター16が接続されるとともに、各プーリー14,15間には、キャリッジ3に固定されたタイミングベルト17が掛け渡されている。そして、キャリッジ3は、各ガイド軸12,13にガイドされながら電動モーター16の駆動により左右方向Xに往復移動するようになっている。なお、本実施形態では、駆動プーリー14、従動プーリー15、電動モーター16、及びタイミングベルト17によって搬送体の一例であるキャリッジ3を各ガイド軸12,13に沿って移動させる搬送手段が構成されている。
また、主ガイド軸12の下方には、記録用紙Pを支持する支持部材18が架設されている。記録用紙Pは、プリンター1が備える紙送り機構(図示略)により前方に向けて搬送されて、図1に示すように支持部材18上に給送される。
また、インクタンクがキャリッジ3上に設けられていない所謂オフキャリッジタイプのプリンター1は、キャリッジ3外の固定位置に設けられたインクタンク4と、インクタンク4からキャリッジ3に支持された記録ヘッド2内へインクを供給する可撓性のインク供給チューブ5とを備えている。インクタンク4は、メンテナンス容易性の観点から交換可能なインクカートリッジにより構成されることが好ましい。
インクタンク4は、複数色のインクを貯蔵するための複数のインク貯蔵空間を有している。また、インク供給チューブ5には、インクタンク4から記録ヘッド2内に供給される複数色のインクに応じて、各色のインクを供給するための複数のインク供給路が設けられている。
記録用紙Pに印刷を施す場合には、インクタンク4からインク供給チューブ5を介して記録ヘッド2内へインクが供給される。そして、記録ヘッド2がその下面に設けられる多数のノズル(図示略)からインクを記録用紙Pに対して噴射する。このときに、キャリッジ3が主走査方向である左右方向Xに移動するとともに、記録用紙Pが副走査方向である前後方向Yに逐次搬送されることにより、記録ヘッド2は記録用紙P上に二次元の画像を記録する。
次に、キャリッジ3及びこのキャリッジ3に設けられる接地構造について詳しく説明する。
図1に示すように、キャリッジ3の上部には、キャリッジ3の内部を覆うようにキャリッジカバー6が設けられている。キャリッジカバー6には、インク供給チューブ5が挿入されるチューブ挿入部6aが設けられている。チューブ挿入部6aは、キャリッジカバー6により覆われているキャリッジ3内にインク供給チューブ5を導くための開口である。
図2は、図1に示すキャリッジ3からキャリッジカバー6及びサブキャリッジ7を取り外した状態の斜視図である。また、図3(a)は同状態にサブキャリッジ7を加えた状態の平面図であって、図3(b)は記録ヘッド2の平面図であり、図3(c)は記録ヘッド2の斜視図である。
図2に示すように、キャリッジ3は、上側と下側が開口した矩形枠状の本体部31を有し、その本体部31の4つの外面のうち1つの外面にはキャリッジ3を主ガイド軸12(図1参照)に取り付ける際に用いる軸取付部32が設けられている。
キャリッジ3の本体部31は、左右方向Xに延設された前側壁部33と、前側壁部33の右端に接続されて前側壁部33から後方に向けて延設された右側壁部34と、前側壁部33の左端に接続されて前側壁部33から後方に向けて延設された左側壁部35と、左右の側壁部34,35の後端から左右方向Xに延設された後側壁部36とを有している。そして、後側壁部36の上部には前方から副ガイド軸13(図1参照)が摺接する平面視円弧状の摺接部36aが設けられている。
本体部31の後端には軸取付部32が設けられている。具体的には、図3に示すように、右側壁部34及び左側壁部35の各々の後端に軸取付部32が設けられている。各軸取付部32には、主ガイド軸12が挿通されるとともに後方に開口する挿通開口32a(図2参照)が形成されている。
図2に示すように、各壁部33〜36によって、キャリッジ3の本体部31には矩形の開口が構成されている。この開口は、キャリッジ3を上下方向Zに貫通する開口であって、上方から見て略四角形状に形成されている。この本体部31に設けられた開口に、キャリッジ3に対して位置調整可能なサブキャリッジ7が設けられる。そして、図3(a)に示すように、サブキャリッジ7がねじ7aにてキャリッジ3内に固定されている。
またサブキャリッジ7は、キャリッジ3と同様に上下方向Zに貫通する開口を有するように四角枠状に形成されている。このサブキャリッジ7の開口内には、下方に向けてインクを噴射する記録ヘッド2(図4参照)が配設されている。記録ヘッド2は、インク供給チューブ5から供給される各色のインクに応じて複数(本実施形態では5つ)設けられている。各記録ヘッド2は、ねじ止めによりサブキャリッジ7に固定され、サブキャリッジ7を介してキャリッジ3に固定される構成となっている。
図3(c)に示すように、記録ヘッド2は、その下部側にノズルプレート21が備えられている。また、ノズルプレート21には、その下部にノズルカバー22が取り付けられている。そして、記録ヘッド2のノズルプレート21には、その長手方向の一端側及び他端側に板片状の取付腕部21a,21bがそれぞれ水平方向に突出するように設けられている。
ノズルカバー22は、記録ヘッド2におけるノズル(図示略)が形成されたノズル形成面2aの周縁を覆ってノズル形成面2aを保護するとともに、ノズル形成面2aの電位を接地電位に調整するために用いる部材である。ノズルカバー22は、極めて薄いステンレス材等からなる導電性を有する金属板を加工して形成されている。ノズルカバー22は、その長手方向の一端側及び他端側にノズルプレート21の取付腕部21a,21bよりも突出長さが短い板片状の取付片部22aを有している。そして、これらの各取付片部22aには、それぞれ取付孔(図示略)が形成されている。
ノズルプレート21の取付腕部21a,21bには、ノズルカバー22をねじ止め固定するための貫通孔(図示略)がノズルカバー22の取付片部22aに形成された取付孔と対応する位置にそれぞれ設けられている。この貫通孔の内周面には、カバー取付ねじ23が螺合可能な雌ねじが切ってある。ノズルカバー22は、カバー取付ねじ23によりノズルプレート21の取付腕部21a,21bに外側(ノズル形成面2a側)からねじ止め固定される。このとき、カバー取付ねじ23の頭部分の裏側とノズルカバー22と間に金属ワッシャ等を介装しても良い。カバー取付ねじ23は、金属(電気伝導体)で形成されたねじである。そして、ノズルカバー22を記録ヘッド2に取り付けた状態において、カバー取付ねじ23の先端(図4(a)(b)においては上端)は、図示の如くキャリッジ3の内側に面する部分まで突出した状態となる。すなわち、ノズルプレート21にノズルカバー22を取り付けた状態では、キャリッジ3の外側から内側へカバー取付ねじ23が貫通した状態になる。
また、キャリッジ3内には、記録ヘッド2側からみて電気的に主ガイド軸12側であるプリンター1の筐体フレーム(図示略)とカバー取付ねじ23との電気的導通を図って前記カバー取付ねじ23及び記録ヘッド2を電気的接地状態とするための接地部材8(図5(a)〜(c)参照)が設けられている。なお、本実施形態では、部材同士を当接させて導通状態とする接地構造において、カバー取付ねじ23が一方の部材に相当し、接地部材8が他方の部材に相当する。
接地部材8は、一枚の金属板(電気伝導体)を加工して形成されている。図3及び図4に示すように接地部材8は、キャリッジ3内に設置された状態において左右方向Xつまり主走査方向に延びるベース部80を備えている。
図5(a)に示すように、ベース部80の前端縁からは、ノズルプレート21及びノズルカバー22を各記録ヘッド2にねじ止め固定するカバー取付ねじ23毎に対応する複数(本実施形態では5つ)の係止片81と、複数(本実施形態では5つ)の第1延出片82とが左右方向Xにおいて交互に並ぶように延設されている。
係止片81は、平板状をなすベース部80と直交する方向に延出した第1延出片82の延出方向(上下方向Z)に対して交わる方向であって且つベース部80に対しても非垂直に交差する方向に延出するとともに、その先端側には前方に延出するように屈曲されてなる係止部81aを有している。この係止部81aは、その先端部が略V字状をなす二股形状を成すとともに、その先端部における厚みは前記カバー取付ねじ23に螺旋状に形成されたねじ溝(ねじ状部)23aの溝幅以下に設定され、ねじ溝23a内に嵌入可能とされている。また、この係止部81aは、その二股形状でカバー取付ねじ23を挟み込むようにしてカバー取付ねじ23に当接し得るように構成されている。このため、左右方向Xにおいてこの係止部81aと前記カバー取付ねじ23とが2点で当接するようになっている。
第1延出片82は、図4(a)(b)に示すように、サブキャリッジ7の後部に立設される断面U字状の被固定部材70の前部側壁71の前面と前後方向Yにおいて当接するようになっている。
一方、図4(b)及び図5(a)〜(c)に示すように、ベース部80における長手方向(左右方向)の両端部の後端縁からは、2つの接続片83が係止片81の延出方向とは略反対となる方向に向けて延設されている。この2つの接続片83は、主ガイド軸12と電気的に接続されつつキャリッジ3の後側壁部36の内面に沿って設けられる導電性を有する板状部材(図示略)と当接することで主ガイド軸12と電気的に接続される。
また、ベース部80の後端縁からは、前記被固定部材70の後部側壁72と当接する第2延出片84と、被固定部材70の内底部73と当接する第3延出片85と、前記後部側壁72の内面側に凹設される凹溝(図示略)の内面と上下方向Zにおいて当接する第4延出片86とが設けられている。
上記のように構成された接地部材8では、サブキャリッジ7の後部に立設される断面U字状の被固定部材70の前部側壁71及び後部側壁72に対して接地部材8の第1延出片82及び第2延出片84が前後方向Yにおいて被固定部材70を挟み込むように当接するため、接地部材8の前後方向Yの移動が規制されている。また、被固定部材70の内底部73と当接する第3延出片85及び各側壁71,72の上端と当接するベース部80、後部側壁72の前記凹溝の内面と上下方向Zにおいて当接する第4延出片86とで接地部材8の上下方向Zの移動が規制されている。また、係止片81の係止部81aの先端部が二股形状とされて前記カバー取付ねじ23を左右方向Xにおいて挟み込むように構成されているため、キャリッジ3の搬送方向である接地部材8の左右方向Xへの移動も規制されている。
この接地部材8は、キャリッジ3の軸取付部32に取付けられる主ガイド軸12と直接的若しく他の導電性部材を介して接続されるとともに、主ガイド軸12はプリンター1の筐体フレームと直接的若しく他の金属性部材(導体)を介して接続される。このため、接地部材8及びカバー取付ねじ23を介して記録ヘッド2(ノズルカバー22)がプリンター1の筐体フレームに対して接地状態とされることになり、ノズル形成面2a周辺の帯電を好適に抑制させることができる。このとき、接地部材8の係止部81aはカバー取付ねじ23のねじ溝23aに対して係止部81a(係止片81)自身の弾性変形に基づいた付勢力によって圧接するように付勢されているため、接地状態が解除されることが抑えられる。また、係止部81aの先端部は螺旋状に形成されたねじ溝23aの形成方向に倣うように捩り変形を伴って嵌入される構成であり、その嵌入した係止状態では係止部81a自身の元の形状に戻ろうとする復帰力でねじ溝23aの内面に圧接することになるため、より確実な接地を図ることができる。また、前述したように上下方向Zにおいても係止部81aが前記カバー取付ねじ23のねじ溝23aによって移動を規制されるため、その接地状態が解除されることが抑えられる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)カバー取付ねじ23のねじ溝23aに対して接地部材8の係止部81aが付勢されつつ嵌入されて係止するため、ばね部材による付勢力のみによる従来構成の接地構造と比較して、付勢力による圧接状態に加えて前記ねじ23のねじ溝23aとの嵌入状態での係止によって係止部81aの移動を抑えることができる。このため、振動や衝撃などによっても各部材(ねじ23及び接地部材8)の当接状態(接地状態)が解除されることを抑えることができ、安定した接地状態を維持することができる。
(2)係止部81aの形状を略V字状としてカバー取付ねじ23を挟み込むように構成することで、係止部81a前記ねじ23とが2点以上で接触するように構成されるため、より確実に前記ねじ23と接地部材8とを接触させて記録ヘッド2の接地状態を維持することができる。
(3)カバー取付ねじ23のねじ溝23aへの嵌入によって係止部81aがねじ溝23aの溝形成方向に倣って捩られるため、より確実な接地状態を得ることができる。
(4)接地部材8における先端部が二股形状の係止部81aがカバー取付ねじ23におけるねじ溝23aに対してキャリッジ3の搬送方向においてカバー取付ねじ23を挟む態様で当接させられるため、搬送方向へのキャリッジ3の移動時であっても係止部81aとねじ23とを確実に当接させることが可能となり、より確実に接地状態を維持することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、カバー取付ねじ23のねじ溝23aと係止する接地部材8の係止部81aの先端形状を略V字状としたが、これに限らず、例えば略U字状等のその他の二股形状としてもよい。
・上記実施形態では、係止部81aの先端形状を二股形状としたが、これに限らず、係止部81aの先端を二股以外の形状、例えば単なる矩形形状などとしてもよい。このような構成であっても係止部81aがカバー取付ねじ23のねじ溝23aに自身の弾性変形に基づいたねじ23側への付勢力によって嵌入されることで、ねじ溝23aによって上下方向Zへの移動が規制される。このため、単に付勢力のみによる接地構造と比較して、より確実に接地状態とすることが可能となる。
・上記実施形態では、カバー取付ねじ23のねじ溝23aの形成方向に対して接地部材8の係止部81aの取付け方向が所定角度だけ交差する様に傾斜した状態で嵌入させる構造としたが、予め、カバー取付ねじ23のねじ溝23aの形成方向に沿って接地部材8の係止部81aを取付ける構成としてもよい。また、ねじ溝23aは、カバー取付ねじ23の軸部の軸方向全体に限らず、軸方向で接地部材8の係止部81aと対応する一部の外周面部位に形成されていてもよい。
・上記実施形態では、記録装置をインクジェット式プリンター1に具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
・上記実施形態では、インクジェット式プリンター1に具体化したが、これに限らず、他の電気機器やその他の接地を要するものに対して前述のような接地構造を採用してもよい。
1…プリンター(記録装置)、2…記録ヘッド(記録手段)、3…キャリッジ(搬送体)、7…サブキャリッジ(搬送体)、8…接地部材(他方の部材)、23…カバー取付ねじ(一方の部材)、23a…ねじ溝(ねじ状部)、81a…係止部。

Claims (2)

  1. 部材同士を当接させて導通状態とする接地構造であって、
    一方の部材には、その少なくとも一部にねじ状部を設け、
    他方の部材には、前記一方の部材のねじ状部に対して付勢力を伴って嵌入状態で係止する係止部を設け、
    前記一方の部材及び前記他方の部材は搬送方向に沿って移動する搬送体を構成する部材であって、
    前記係止部は前記搬送体の搬送方向において当該搬送体の外側から内側へ貫通した状態の前記ねじ状部を挟むように当該ねじ状部に対して圧接している
    ことを特徴とする接地構造。
  2. 搬送方向に沿って移動する搬送体に支持された状態で記録媒体に対して記録処理を施す記録手段と、前記記録手段を接地するための請求項に記載の接地構造とを備えたことを特徴とする記録装置。
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