JP3093148U - インクジェット装置 - Google Patents

インクジェット装置

Info

Publication number
JP3093148U
JP3093148U JP2002006196U JP2002006196U JP3093148U JP 3093148 U JP3093148 U JP 3093148U JP 2002006196 U JP2002006196 U JP 2002006196U JP 2002006196 U JP2002006196 U JP 2002006196U JP 3093148 U JP3093148 U JP 3093148U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boss
base member
shaft
attached
lower cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002006196U
Other languages
English (en)
Inventor
泰弘 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP2002006196U priority Critical patent/JP3093148U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3093148U publication Critical patent/JP3093148U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数を増加することなく、簡単な構成で、
静電気をシャフトに放電しやすくすることが可能なイン
クジェット装置を提供する。 【解決手段】このインクジェット装置では、ベース部材
20が、シャフト挿入孔20の近傍に設置された第1ボ
ス28と、第1ボス28と所定の間隔を隔てて設置され
た第2ボス29とを含み、下カバー19が第1ボス28
と第2ボス29との間に位置するように設置された第3
ボス31を含む。また、シャフト挿入孔20の近傍にそ
の一部が位置するとともに、第1ボス28、第2ボス2
9および第3ボス31に対して脱着可能に係合され、ベ
ース部材17に対して下カバー19を固定する機能と、
静電気をシャフト5に放電しやすくする機能とを有する
金属製の実質的にM字形状を有するフックバネ32を備
えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、インクジェット装置に関し、特に、静電気による障害を防止する 機能を備えたインクジェット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェット装置において、静電気による障害を防止する機能を備え たインクジェット装置が知られている(たとえば、特許文献1および2参照)。
【0003】 上記特許文献1に記載のインクジェット装置では、インクカートリッジを収納 するインクキャリアに設けられ、インクカートリッジと接続される電極と、イン クジェット装置の動作を制御するコントロールボードとを接続するケーブルを遮 蔽板の背後に設けることにより、静電気がケーブルに放電されにくくされている 。これによって、静電気によるインクジェット装置の誤動作等の障害を防止する ことが可能となる。しかし、この特許文献1に開示された構造では、電極に静電 気が放電されるのを防止する機能が備わっていないため、インクキャリアに設け られたインクカートリッジと接続される電極に放電された静電気が、ケーブルを 伝わってコントロールボード(制御部)に至り、インクジェット装置の動作に障 害をもたらすという問題点がある。
【0004】 上記特許文献2に記載のインクジェット装置では、上記特許文献1の問題点を 解消するために、インクキャリアに設けられたインクカートリッジと接続される 電極に、ケーブルのアースラインが接続され、電極に放電された静電気は、この アースラインを通じて放電され、インクジェット装置の制御部には伝導しない構 造となっている。これによって、上記特許文献1の場合と異なり、静電気によっ て引き起こされる誤動作など障害を防止することが可能である。しかしながら、 この構造では、信号線の接点部とアースラインの接点部とがそれぞれ独立して形 成されたケーブルと、ケーブルをインクキャリアに固定するとともに、ケーブル の信号線の接点部とアースラインの接点部とがそれぞれ独立して接続される接続 部と、インクカートリッジへ接続されるバネ接点が加工されたケーブルカバーと 、このケーブルカバーをインクキャリアに固定するためのネジなどの固定部材と が用いられている。このため、この特許文献2に開示された構造では、インクカ ートリッジと接続するための電極部に静電気が放電されるのを防止するために、 多くの部品点数が必要になるとともに、部材を複雑な形状に加工する必要がある という問題点がある。
【0005】 そこで、従来、比較的簡単な形状の部材を用いて、インクキャリアのインクカ ートリッジと接続される電極に静電気が放電されるのを防止することが可能な構 造が提案されている。
【0006】 図6は、従来の提案された静電気防止構造を有するインクキャリアを備えたイ ンクジェット装置の全体構成を示した斜視図である。図6を参照して、従来の静 電気防止構造を有するインクキャリアを備えたインクジェット装置では、金属製 のシャーシ101の外側に、用紙102が載置されるシートフィーダ103が設 けられている。また、シャーシ101の背面には、インクジェット装置の動作を 制御するメインプリント基板104が取り付けられている。また、シャーシ10 1には、金属製のシャフト105が取り付けられている。シャフト105には、 インクキャリア106が横方向に移動可能に取り付けられている。また、インク キャリア106とメインプリント基板104とは、FFC(Flexible Flat Cable)により形成された第1配線107によって接続されてい る。さらに、インクキャリア106には、インクが充填されたインクカートリッ ジ108が装着されている。また、シャーシ101には、歯付きベルト109を 介して、インクキャリア106を横方向に移動させるためのキャリッジ用モータ 110が取り付けられている。
【0007】 そして、シャーシ101内の下方中央部には、印字部に用紙102を搬送する ための複数のフィードローラ111が回転軸111aに取り付けられている。こ の複数のフィードローラ111の上方には、複数の押さえローラ112が設けら れている。また、インクカートリッジ108により印字された用紙102を排出 するための複数の排出ローラ113が回転軸113aに取り付けられている。そ して、回転軸111aと回転軸113aとの間には、回転軸111aの回転を回 転軸113aに伝達するために、ベルト114が取り付けられている。また、複 数のスターホイール115が、複数の排出ローラ113にそれぞれ対向するよう に、排出ローラ113の上方に列状に設けられている。このスターホイール11 5は、スターホイール115と排出ローラ113との間に用紙102を通過させ ることによって、用紙102の排出を行うために設けられている。また、シャー シ101内の下方右端には、インクカートリッジ108のクリーニングなどを行 うためのメンテナンスユニット116が設けられている。
【0008】 図7は、図6に示した従来の静電気防止構造を有するインクキャリアの側面図 である。図8は、図7に示した従来のインクキャリアの斜視図である。図9は、 図7に示した従来のインクキャリアの内部構造を示した斜視図である。図10は 、図7に示した従来のインクキャリアを分解した状態を示した斜視図である。図 6〜10を参照して、従来の静電気防止構造を有するインクキャリアの構造につ いて説明する。
【0009】 図7および図8に示すように、従来の静電気防止構造を有するインクキャリア 106は、ベース部材117、上カバー118および下カバー119を備えてい る。ベース部材117の下部には、シャフト挿入孔120が設けられている。こ のシャフト挿入孔120には、シャフト105に対してベース部材117が横方 向(A方向)に移動可能なように、シャフト105が嵌め込まれている。そして 、ベース部材117の背面には、インクカートリッジ108のインク吐出を制御 するためのサブプリント基板121が取り付けられている。このサブプリント基 板121の接続部122(図7参照)には、FFCにより形成された第1配線1 07の一方端が接続されている。第1配線107の他方端は、メインプリント基 板104(図6参照)に接続されている。
【0010】 また、図9に示すように、ベース部材117には、前面から背面へ貫通したス リット123が設けられている。また、ベース部材117の前面には、インクカ ートリッジ108と電気的に接続される電極部124が設けられている。この電 極部124には、FPC(Flexible Printed Circuit )やFFCにより形成される第2配線125の一方端が接続されている。第2配 線125の他方端は、スリット123を介して、ベース部材117の背面に設置 されたサブプリント基板121に接続されている。また、図10に示すように、 ベース部材117の前面には、下カバー119をねじ止めするためのねじ孔13 5が設けられている。さらに、図9および図10に示すように、ベース部材11 7の上部には、上カバー118を支持するための左右一対の支持受部127が設 けられている。
【0011】 ここで、従来では、図7〜図10に示すように、ベース部材117の側面の、 サブプリント基板121と第1配線107との接続部122の近傍からシャフト 挿入孔120の近傍に渡る領域には、静電気をシャフト105に放電させるため の導電テープ136が貼り付けられている。
【0012】 また、下カバー119には、取り付け部137が一体的に設けられている。こ の取り付け部137を金属製のねじ138によって、ベース部材117の前面に 設けられたねじ孔135にねじ止めすることにより、ベース部材117に下カバ ー119が固定される。これによって、インクカートリッジ収納部133が形成 される。
【0013】 また、図9に示すように、上カバー118には、左右一対の支持部134が一 体的に設けられている。この支持部134は、ベース部材117の支持受部12 7に嵌め込まれている。上カバー118は、ベース部材117に開閉可能に取り 付けられている。
【0014】 次に、図6〜図10を参照して、従来のインクキャリア106の静電気防止構 造について説明する。ユーザーがインクキャリア106に手を近づけた際に、ユ ーザーの手から放出される静電気は、インクキャリア106の接続部122と金 属製のねじ138とに放電されやすい。静電気が金属製のねじ138に放電され た場合には、下カバー119とベース部材117との界面を通って、静電気が電 極部124に放電されるという不都合があった。この場合、電極部124に放電 された静電気は第2配線125を介してサブプリント基板121に搭載された電 子部品に伝達されるため、インクジェット装置が誤作動するなどの不都合があっ た。従来の静電気防止構造では、上記のように、インクキャリア106の側面に は、接続部122、ねじ138およびシャフト挿入孔120の近傍に位置するよ うに、導電テープ136が貼り付けられているので、静電気は接続部122およ びねじ138に放電されないで、導電テープ136を通ってシャフト挿入孔12 0に嵌め込まれたシャフト105に放電される。これによって、静電気によって インクジェット装置に引き起こされる誤動作等の障害が防止される。
【0015】
【特許文献1】 特開平11−208061号公報
【特許文献2】 特開平9−248949号公報
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示した従来の静電気防止構造では、下カバーをベース部 材に固定するためのねじと、静電気をシャフトに放電するための導電テープとの 2種類の部品を必要とする。また、導電テープは比較的高価である。さらに、下 カバーをベース部材に固定するためにねじ止めする作業は、インクキャリアを組 み立てる作業者にとって煩雑な作業となっている。したがって、従来の静電気防 止構造は、部品点数、コストおよび組み立て作業性の点で不都合がある。
【0016】 この考案は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この考 案の1つの目的は、部品点数を増加することなく、簡単な構成で、静電気をシャ フトに放電しやすくすることが可能なインクジェット装置を提供することである 。
【0017】 この考案のもう1つの目的は、上記のインクジェット装置において、インクキ ャリアの組立作業性を向上させることである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1におけるインクジェット装置は、金属製 のシャフトに横方向に移動可能に取り付けられたインクカートリッジを収納する ためのインクキャリアを備え、インクキャリアは、シャフトが嵌め込まれるシャ フト挿入孔を有するベース部材と、ベース部材に取り付けられる下カバーと、ベ ース部材に開閉可能に取り付けられた上カバーと、ベース部材の背面に取り付け られたサブプリント基板と、サブプリント基板と外部に配置されたメインプリン ト基板とを接続するための第1配線と、インクカートリッジと電気的に接続され る電極部と、電極部とサブプリント基板とを電気的に接続する第2配線とを含む 。そして、ベース部材は、シャフト挿入孔の近傍に設置された第1ボスと、第1 ボスと所定の間隔を隔てて設置された第2ボスとを含み、下カバーは、ベース部 材に取り付けられた場合に第1ボスと第2ボスとの間に位置するように設置され た第3ボスを含み、シャフト挿入孔の近傍にその一部が位置するとともに、第3 ボスをベース部材の後方に向かって押圧するように、第1ボス、第2ボスおよび 第3ボスに対して脱着可能に係合され、ベース部材に対して下カバーを固定する 機能と、静電気をシャフトに放電しやすくする機能とを有する金属製の実質的に M字形状を有するフックバネをさらに備えたことを特徴とする。
【0019】 請求項1では、上記のように、ベース部材に第1ボスおよび第2ボスを設ける とともに、下カバーに第3ボスを設け、かつ、ベース部材に対して下カバーを固 定する機能と静電気をシャフトに放電しやすくする機能とを有する金属製のフッ クバネを設けることによって、容易に、ベース部材に対して下カバーを固定しな がら、静電気をシャフトに放電しやすくすることができる。これにより、部品点 数を増加することなく、簡単な構成で静電気をシャフトに放電しやすくすること ができる。また、フックバネを、第1ボス、第2ボスおよび第3ボスに対して脱 着可能に係合するように設けることによって、インクキャリアの組立作業時に一 部の部品に不良が発生した場合などに、容易に分解することができるので、イン クキャリアの組立作業性を向上させることができる。また、シャフト挿入孔の近 傍にフックバネの一部が位置するように、第1ボス、第2ボスおよび第3ボスに フックバネを係合させることによって、容易に、静電気をシャフトに放電しやす くすることができる。また、第3ボスをベース部材の後方に向かって押圧するよ うに、第1ボス、第2ボスおよび第3ボスにフックバネを係合させることによっ て、容易に、ベース部材に対して下カバーを固定することができる。
【0020】 請求項2におけるインクジェット装置は、金属製のシャフトに横方向に移動可 能に取り付けられたインクカートリッジを収納するためのインクキャリアを備え る。そして、インクキャリアは、シャフトが嵌め込まれるシャフト挿入孔と、第 1係合部とを有するベース部材と、ベース部材に取り付けられ、第2係合部とを 有する下カバーと、ベース部材に開閉可能に取り付けられた上カバーと、第1係 合部および第2係合部に係合され、ベース部材に対して下カバーを固定する機能 と、静電気をシャフトに放電しやすくする機能とを有する金属製のバネ部材とを 含む。
【0021】 請求項2では、上記のように、ベース部材に第1係合部を設けるとともに、下 カバーに第2係合部を設け、かつ、ベース部材に対して下カバーを固定する機能 と静電気をシャフトに放電しやすくする機能とを有する金属製のバネ部材を設け ることによって、容易に、ベース部材に対して下カバーを固定しながら、静電気 をシャフトに放電しやすくすることができる。これにより、部品点数を増加する ことなく、簡単な構成で静電気をシャフトに放電しやすくすることができる。
【0022】 請求項3におけるインクジェット装置は、請求項2の構成において、ベース部 材の第1係合部は、シャフト挿入孔の近傍に設置された第1ボスと、第1ボスと 所定の間隔を隔てて設置された第2ボスとを含み、下カバーの第2係合部は、ベ ース部材に取り付けられた場合に第1ボスと第2ボスとの間に位置するように設 置された第3ボスを含み、バネ部材は、シャフト挿入孔の近傍にその一部が位置 するように、第1ボス、第2ボスおよび第3ボスに係合する。このように構成す れば、容易に、バネ部材により静電気をシャフトに放電しやすくすることができ る。
【0023】 請求項4におけるインクジェット装置は、請求項2または3の構成において、 バネ部材は、第2係合部をベース部材の後方に向かって押圧するように、第1係 合部および第2係合部に係合されている。このように構成すれば、容易に、バネ 部材によりベース部材に対して下カバーを固定することができる。
【0024】 請求項5におけるインクジェット装置は、請求項2〜4のいずれかの構成にお いて、バネ部材は、第1係合部および第2係合部に対して脱着可能に係合されて いる。このように構成すれば、インクキャリアの組立作業時に一部の部品に不良 が発生した場合などに、容易に分解することができるので、インクキャリアの組 立作業性を向上させることができる。
【0025】 請求項6におけるインクジェット装置は、請求項3〜5のいずれかの構成にお いて、バネ部材は、第1ボス、第2ボスおよび第3ボスに係合可能な実質的にM 字形状を有する。このように構成すれば、容易に、M字形状のバネ部材を用いて 、ベース部材に対して下カバーを固定することができる。
【0026】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0027】 図1は、本考案の一実施形態による静電気防止構造を有するインクキャリアを 備えたインクジェット装置の全体構成を示した斜視図である。まず、図1を参照 して、本実施形態によるインクジェット装置の構造について説明する。
【0028】 本実施形態によるインクジェット装置のインクキャリア以外の構造は、図6に 示した従来のインクジェット装置の構造と同様である。すなわち、図1に示すよ うに、本実施形態によるインクジェット装置では、金属製のシャーシ1の外側に 、用紙2が載置されるシートフィーダ3が設けられている。また、シャーシ1の 背面には、インクジェット装置の動作を制御するメインプリント基板4が取り付 けられている。また、シャーシ1には、金属製のシャフト5が取り付けられてい る。シャフト5には、インクキャリア6が横方向に移動可能に取り付けられてい る。また、インクキャリア6とメインプリント基板4とは、FFCにより形成さ れた第1配線7によって接続されている。さらに、インクキャリア6には、イン クが充填されたインクカートリッジ8が装着されている。また、シャーシ1には 、歯付きベルト9を介して、インクキャリア6を横方向に移動させるためのキャ リッジ用モータ10が取り付けられている。
【0029】 そして、シャーシ1内の下方中央部には、印字部に用紙2を搬送するための複 数のフィードローラ11が回転軸11aに取り付けられている。この複数のフィ ードローラ11の上方には、複数の押さえローラ12が設けられている。また、 インクカートリッジ8により印字された用紙2を排出するための複数の排出ロー ラ13が回転軸13aに取り付けられている。そして、回転軸11aと回転軸1 3aとの間には、回転軸11aの回転を回転軸13aに伝達するために、ベルト 14が取り付けられている。また、複数のスターホイール15が、複数の排出ロ ーラ13にそれぞれ対向するように、排出ローラ13の上方に列状に設けられて いる。このスターホイール15は、スターホイール15と排出ローラ13との間 に用紙2を通過させることによって、用紙2の排出を行うために設けられている 。また、シャーシ1内の下方右端には、インクカートリッジ8のクリーニングな どを行うためのメンテナンスユニット16が設けられている。
【0030】 図2は、図1に示した本考案の一実施形態による静電気防止構造を有するイン クキャリアの側面図である。図3は、図2に示した本考案の一実施形態によるイ ンクキャリアの斜視図である。図4は、図2に示した本考案の一実施形態による インクキャリアの内部構造を示した斜視図である。図5は、図2に示した本考案 の一実施形態によるインクキャリアを分解した状態を示した斜視図である。図1 〜図5を参照して、本考案の一実施形態による静電気防止構造を有するインクキ ャリアの構造について説明する。
【0031】 図2および図3に示すように、本考案の一実施形態による静電気防止構造を有 する樹脂製のインクキャリア6は、ベース部材17、上カバー18および下カバ ー19を備えている。ベース部材17の下部には、シャフト挿入孔20が設けら れている。このシャフト挿入孔20には、シャフト5に対してベース部材17が 横方向(A方向)に移動可能なように、シャフト5が嵌め込まれている。そして 、ベース部材17の背面には、インクカートリッジ8のインク吐出を制御するた めのサブプリント基板21が取り付けられている。このサブプリント基板21の 接続部22(図2参照)には、FFCにより形成された第1配線7の一方端が接 続されている。第1配線7の他方端は、メインプリント基板4(図1参照)に接 続されている。
【0032】 また、図4に示すように、ベース部材17には、前面から背面へ貫通したスリ ット23が設けられている。また、ベース部材17の前面には、インクカートリ ッジ8と電気的に接続される電極部24が設けられている。この電極部24には 、FPCやFFCにより形成される第2配線25の一方端が接続されている。第 2配線25の他方端は、スリット23を介して、ベース部材17の背面に設置さ れたサブプリント基板21に接続されている。また、図4および図5に示すよう に、ベース部材17の上部には、上カバー18を支持するための左右一対の支持 受部27が設けられている。
【0033】 ここで、本実施形態では、図2〜図5に示すように、ベース部材17には、第 1ボス28と第2ボス29とが設けられている。なお、第1ボス28および第2 ボス29は本考案の「第1係合部」の一例である。第1ボス28は、シャフト挿 入孔20の近傍に設けられている。また、第2ボス29は、支持受部27近傍に 設けられている。そして、下カバー19には、取り付け部30が一体的に設けら れている。この下カバー19の取り付け部30には、第3ボス31が一体的に設 けられている。なお、第3ボス31は、本考案の「第2係合部」の一例である。 また、この第3ボス31は、下カバー19がベース部材17に取り付けられた場 合に、第1ボス28と第2ボス29との間に位置するように設けられている。そ して、金属製の実質的にM字形状を有するフックバネ32が、第1ボス28、第 2ボス29および第3ボス31に脱着可能に係合されている。この金属製のフッ クバネ32は、ベース部材17に対して下カバー19を固定する機能と、静電気 をシャフト5に放電しやすくする機能とを有する。なお、フックバネ32は、本 考案の「バネ部材」の一例である。
【0034】 具体的には、フックバネ32の中間部分が第3ボス31に係合され、フックバ ネ32の両端部近傍が、それぞれ第1ボス28および第2ボス29に係合されて いる。これにより、フックバネ32の弾性力が第3ボス31に加えられるので、 下カバー19の第3ボス31はベース部材17の後方に向かって押圧される。そ の結果、下カバー19がベース部材17に固定される。さらに、フックバネ32 の一部は、シャフト挿入孔20の近傍と、第1配線7とサブプリント基板21と の接続部22の近傍と、下カバー19とベース部材17との境界部近傍とに位置 している。
【0035】 また、図4に示すように、ベース部材17に下カバー19が取り付けられるこ とによって、インクカートリッジ収納部33が形成される。また、上カバー18 には、左右一対の支持部34が一体的に設けられている。この支持部34は、ベ ース部材17の支持受部27に嵌め込まれている。上カバー18は、ベース部材 17に開閉可能に取り付けられている。
【0036】 次に、図1〜図5を参照して、本実施形態の静電気防止構造について説明する 。ユーザーがインクキャリア6に手を近づけた際に、ユーザーの手から放出され る静電気は、インクキャリア6の接続部22に放電されやすい。また、静電気は 、下カバー19とベース部材17との境界部を通って、電極部24へ放電される 場合もある。
【0037】 ここで、本実施形態の静電気防止構造では、上記したように接続部22の近傍 と、下カバー19とベース部材17との境界部の近傍と、シャフト挿入孔20の 近傍とに位置するようにフックバネ32を設けることによって、静電気は接続部 22および電極部24に放電されないで、フックバネ32を通ってシャフト挿入 孔20に嵌め込まれたシャフト5に放電される。これにより、静電気によってイ ンクジェット装置に引き起こされる誤動作等の障害が防止される。
【0038】 本実施形態では、上記のように、ベース部材17に第1ボス28および第2ボ ス29を設けるとともに、下カバー19に第3ボス31を設け、かつ、ベース部 材17に対して下カバー19を固定する機能と静電気をシャフト5に放電しやす くする機能とを有する金属製のフックバネ32を設けることによって、容易に、 ベース部材17に対して下カバー19を固定しながら、静電気をシャフト5に放 電しやすくすることができる。これにより、部品点数を増加することなく、簡単 な構成で静電気をシャフトに放電しやすくすることができる。
【0039】 また、本実施形態では、上記のように、フックバネ32を、第1ボス28、第 2ボス29および第3ボス31に対して脱着可能に係合するように設けることに よって、インクキャリア6の組立作業時に一部の部品に不良が発生した場合など に、容易に分解することができるので、インクキャリア6の組立作業性を向上さ せることができる。
【0040】 また、本実施形態では、上記のように、シャフト挿入孔20の近傍にフックバ ネ32の一部が位置するように、第1ボス28、第2ボス29および第3ボス3 1にフックバネ32を係合させることによって、容易に、静電気をシャフト5に 放電しやすくすることができる。また、第3ボス31をベース部材17の後方に 向かって押圧するように、第1ボス28、第2ボス29および第3ボス31にフ ックバネ32を係合させることによって、容易に、ベース部材17に対して下カ バー19を固定することができる。
【0041】 なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なもので はないと考えられるべきである。本考案の範囲は、上記した実施形態の説明では なく実用新案登録請求の範囲によって示され、さらに実用新案登録請求の範囲と 均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0042】 たとえば、上記実施形態では、インクキャリア6はサブプリント基板21と第 2配線25を備えているが、本考案はこれに限らず、インクキャリア6はサブプ リント基板21と第2配線25を備えず、第1配線7が、直接、電極部24に接 続されるようにしてもよい。
【0043】 また、上記実施形態では、インクカートリッジ8に接続される電極部24をベ ース部材17に設け、第2配線25を電極部24に接続するようにしたが、本考 案はこれに限らず、第2配線25の端部に電極部24を一体的に形成し、この電 極部24が形成された第2配線25の端部をベース部材17に取り付けるように してもよい。
【0044】 また、上記実施形態では、M字形状のフックバネを用いたが、本考案はこれに 限らず、ベース部材に対して下カバーを固定する機能と、静電気をシャフトに放 電しやすくする機能とを有する金属製のバネ部材であれば、M字形状のフックバ ネ以外でもよい。
【0045】 また、上記実施形態では、ベース部材に設けられた「第1係合部」および下カ バーに設けられた「第2係合部」として、ボス形状の係合部(第1ボス、第2ボ ス、第3ボス)を用いたが、本考案はこれに限らず、バネ部材(フックバネ)に より係合されることによって、ベース部材に対して下カバーを固定する機能を有 する係合部であれば、ボス形状の係合部以外でもよい。
【0046】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、部品点数を増加することなく、簡単な構成で 、静電気をシャフトに放電しやすくすることが可能なインクジェット装置を提供 することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態による静電気防止構造を有
するインクキャリアを備えたインクジェット装置の全体
構成を示した斜視図である。
【図2】図1に示した本考案の一実施形態による静電気
防止構造を有するインクキャリアの側面図である。
【図3】図2に示した本考案の一実施形態によるインク
キャリアの斜視図である。
【図4】図2に示した本考案の一実施形態によるインク
キャリアの内部構造を示した斜視図である。
【図5】図2に示した本考案の一実施形態によるインク
キャリアを分解した状態を示した斜視図である。
【図6】従来の提案された静電気防止構造を有するイン
クキャリアを備えたインクジェット装置の全体構成を示
した斜視図である。
【図7】図6に示した従来の静電気防止構造を有するイ
ンクキャリアの側面図である。
【図8】図7に示した従来のインクキャリアの斜視図で
ある。
【図9】図7に示した従来のインクキャリアの内部構造
を示した斜視図である。
【図10】図7に示した従来のインクキャリアを分解し
た状態を示した斜視図である。
【符号の説明】
4 メインプリント基板 5 シャフト 6 インクキャリア 7 第1配線 8 インクカートリッジ 17 ベース部材 18 上カバー 19 下カバー 20 シャフト挿入孔 21 サブプリント基板 24 電極部 25 第2配線 28 第1ボス(第1係合部) 29 第2ボス(第1係合部) 31 第3ボス(第2係合部) 32 フックバネ(バネ部材)

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製のシャフトに横方向に移動可能に
    取り付けられたインクカートリッジを収納するためのイ
    ンクキャリアを備え、前記インクキャリアは、前記シャ
    フトが嵌め込まれるシャフト挿入孔を有するベース部材
    と、前記ベース部材に取り付けられる下カバーと、前記
    ベース部材に開閉可能に取り付けられた上カバーと、前
    記ベース部材の背面に取り付けられたサブプリント基板
    と、前記サブプリント基板と外部に設置されたメインプ
    リント基板とを接続するための第1配線と、前記インク
    カートリッジと電気的に接続される電極部と、前記電極
    部と前記サブプリント基板とを電気的に接続する第2配
    線とを含む、インクジェット装置において、 前記ベース部材は、前記シャフト挿入孔の近傍に設置さ
    れた第1ボスと、前記第1ボスと所定の間隔を隔てて設
    置された第2ボスとを含み、 前記下カバーは、前記ベース部材に取り付けられた場合
    に前記第1ボスと前記第2ボスとの間に位置するように
    設置された第3ボスを含み、 前記シャフト挿入孔の近傍にその一部が位置するととも
    に、前記第3ボスを前記ベース部材の後方に向かって押
    圧するように、前記第1ボス、前記第2ボスおよび前記
    第3ボスに対して脱着可能に係合され、前記ベース部材
    に対して前記下カバーを固定する機能と、静電気を前記
    シャフトに放電しやすくする機能とを有する金属製の実
    質的にM字形状を有するフックバネをさらに備えたこと
    を特徴とする、インクジェット装置。
  2. 【請求項2】 金属製のシャフトに横方向に移動可能に
    取り付けられたインクカートリッジを収納するためのイ
    ンクキャリアを備え、 前記インクキャリアは、 前記シャフトが嵌め込まれるシャフト挿入孔と、第1係
    合部とを有するベース部材と、 前記ベース部材に取り付けられ、第2係合部を有する下
    カバーと、 前記ベース部材に開閉可能に取り付けられた上カバー
    と、 前記第1係合部および前記第2係合部に係合され、前記
    ベース部材に対して前記下カバーを固定する機能と、静
    電気を前記シャフトに放電しやすくする機能とを有する
    金属製のバネ部材とを含む、インクジェット装置。
  3. 【請求項3】 前記ベース部材の第1係合部は、前記シ
    ャフト挿入孔の近傍に設置された第1ボスと、前記第1
    ボスと所定の間隔を隔てて設置された第2ボスとを含
    み、 前記下カバーの第2係合部は、前記ベース部材に取り付
    けられた場合に前記第1ボスと前記第2ボスとの間に位
    置するように設置された第3ボスを含み、 前記バネ部材は、前記シャフト挿入孔の近傍にその一部
    が位置するように、前記第1ボス、前記第2ボスおよび
    前記第3ボスに係合する、請求項2に記載のインクジェ
    ット装置。
  4. 【請求項4】前記バネ部材は、前記第2係合部を前記ベ
    ース部材の後方に向かって押圧するように、前記第1係
    合部および前記第2係合部に係合されている、請求項2
    または3に記載のインクジェット装置。
  5. 【請求項5】前記バネ部材は、前記第1係合部および前
    記第2係合部に対して脱着可能に係合されている、請求
    項2〜4のいずれか1項に記載のインクジェット装置。
  6. 【請求項6】前記バネ部材は、前記第1ボス、前記第2
    ボスおよび前記第3ボスに係合可能な実質的にM字形状
    を有する、請求項3〜5のいずれか1項に記載のインク
    ジェット装置。
JP2002006196U 2002-10-01 2002-10-01 インクジェット装置 Expired - Lifetime JP3093148U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002006196U JP3093148U (ja) 2002-10-01 2002-10-01 インクジェット装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002006196U JP3093148U (ja) 2002-10-01 2002-10-01 インクジェット装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3093148U true JP3093148U (ja) 2003-04-18

Family

ID=43247187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002006196U Expired - Lifetime JP3093148U (ja) 2002-10-01 2002-10-01 インクジェット装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3093148U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8083401B2 (en) 2006-06-22 2011-12-27 Seiko Epson Corporation Connector holder unit, carriage, recording apparatus, and liquid ejecting apparatus
US8827579B2 (en) 2010-08-31 2014-09-09 Seiko Epson Corporation Grounding structure and recording apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8083401B2 (en) 2006-06-22 2011-12-27 Seiko Epson Corporation Connector holder unit, carriage, recording apparatus, and liquid ejecting apparatus
US8827579B2 (en) 2010-08-31 2014-09-09 Seiko Epson Corporation Grounding structure and recording apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11667126B2 (en) Printing material container, and board mounted on printing material container
US20060246866A1 (en) Electronic device
JP3093148U (ja) インクジェット装置
US20150181063A1 (en) Image Forming Apparatus
JP3711677B2 (ja) プリンタ
KR100631236B1 (ko) 감열식프린터
US7552920B2 (en) Paper feed cassette
JPH0393577A (ja) プリンタ
JP3746976B2 (ja) ポータブルターミナルのプリンタ部除電構造、並びにポータブルターミナル
US20050046670A1 (en) ESD shielding of ink-jet printer
JPS61287777A (ja) プリンタ
JP2000168979A (ja) 給紙装置
JPH0450128Y2 (ja)
CN217514813U (zh) 一种夹纸块卡齿移动的热敏打印机
JP2794428B2 (ja) シート搬送装置
JP4003051B2 (ja) 記録装置
JPH1067441A (ja) 給紙装置
JP3215688B2 (ja) ファクシミリ装置
CN116985537A (zh) 便携式热转印打印机
JPH0382582A (ja) プリントヘッドの支持・給電機構
JPH0393565A (ja) プリンタのプラテン保持構造
JPH0110211Y2 (ja)
JPH09254477A (ja) 卓上型プリンタ
JPH10291680A (ja) プリンタの紙送り機構
JPH06311218A (ja) ハンドセットコードの配設構造

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080129

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090129

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090129

Year of fee payment: 6