JP3746976B2 - ポータブルターミナルのプリンタ部除電構造、並びにポータブルターミナル - Google Patents
ポータブルターミナルのプリンタ部除電構造、並びにポータブルターミナル Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はポータブルターミナルに関し、特にプリンタ部を備えたポータブルターミナルのプリンタ部のロール紙に帯電する静電気を放電するための除電構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポータブルターミナルのプリンタ部に限らず一般にプリンタにおいては、印字用紙が印字ヘッドと摩擦することにより静電気が発生し印字用紙が帯電する。特に印字用紙がロール紙である場合は、ロール紙が格納されるペーパーホルダの内壁面との摩擦、あるいは紙送り機構の搬送過程によるローラなどの摩擦によりロール紙に静電気が帯電する。
【0003】
この帯電した静電気を直ちに放電しないと、プリント基板の電子回路に妨害を与えプリンタを誤動作させる原因となる。
【0004】
この為印字用紙の帯電を防ぐために例えば実開平2−80653号公報に記載されている技術がある。図4はこの従来例を示す要部の説明図である。本従来例はロール紙を用いたファクリミリに関するもので、図4はこのファクシミリのロール紙を格納するロール紙格納部を示すものである。図において、このロール紙格納部の底部に導電板42を直接固定し、ロール紙41の紙面側をこの自重で導電板42の上面に当接させると共に導電板42にアース線43を接続させ、導電板42のアース短絡によりロール紙41の帯電を防ぐようにしている。
【0005】
この従来技術以外にも特開2000−118770号公報に記載されているように、印字ヘッドの近傍に印字用紙を摺動する除電ブラシを設け、この除電ブラシを接地するなどの技術がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来技術の前者においては、導電板を新たに設ける必要があり、特にポータブルターミナルにおいては、小型軽量が重要事項であるので不利となり更にコストも高くなるという問題がある。また後者においては除電ブラシを新たに設ける必要があり、前者と同様な問題があると同時に除電ブラシは磨耗するので磨耗時は新品と交換する必要があるという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のポータブルターミナルのプリンタ部除伝構造は、電子部品を搭載するプリント基板と操作部と表示部などを有するポータブルターミナル本体部とその上部に設けられ印字用のロール紙を内部に格納するペーパーホルダと紙送り機構と印字ヘッドなどを有するプリンタ部とを一体化して成るポータブルターミナルの前記ロール紙に帯電する電荷を放出するためのプリンタ部除電構造において、前記ペーパーホルダは素材に導電性プラスチック材料を用い、このペーパーホルダの端部前記プリント基板のアースパターンとを金属片で接続している。
【0008】
また前記ペーパーホルダは、その内壁に前記ロール紙の回転方向に沿って複数本の直線状突起を形成するようにしても良い。
【0009】
また前記ペーパーホルダは、前記紙送り機構により印字後に送り戻されてくる前記ロール紙が接触する外壁面に前記ロール紙の進行方向に沿って複数本の直線状突起を形成するようにしても良い。あるいは、電子部品を搭載するプリント基板と操作部と表示部などを有するポータブルターミナル本体部とその上部に設けられ印字用のロール紙を内側に格納するペーパーホルダと紙送り機構と印字ヘッドなどを有するプリンタ部とを一体化して成るポータブルプリンタの前記ロール紙に帯電する電荷を放出するためのプリンタ部除電構造において、前記ペーパーホルダは、素材にプラスチック材料を用いその内壁面に導電性塗料を塗布し、このペーパーホルダの内壁と前記プリント基板のアースパターンとを金で接続するようにする。
【0010】
また、前記ペーパーホルダはその内壁に前記ロール紙の回転に沿って複数本の直線状突起を形成し前記導電性塗料を塗布するようにしても良い。
【0011】
また前記ペーパーホルダは、前記紙送機構により印字後に送り戻されて来る前記ロール紙が接触する外壁面に前記ロール紙の進行方向に沿って複数本の直線状突起を形成しその上面に導電性塗料を塗布するようにしても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は実施の形態例を示す外観斜視図、図2は図1においてプリンタ部内部を説明するための部分分解斜視図、図3は図1におけるA−A線の断面図である。
【0013】
図1および図2において、本ポータブルターミナルは、本体とプリンタ部とから構成され、本体は電子部品を搭載するプリント基板4とキーボードより成る操作部6とLCDを用いた表示部5などから構成され、ターミナル部は印字用のロール紙を内部に格納するペーパーホルダ1とロール紙を搬送するための紙送り機構2と印字ヘッド3などから構成されており、筐体9により両者は一体化されている。
【0014】
更に、ペーパーホルダ1は上ケース11と下ケース12とに分れ、下ケース12は筐体9に固定され、上ケース11は下ケース12にヒンジ機構により開閉自在に取付けられている。そして下ケース12と上ケース11の内壁面には、それぞれ3本の直線状突起13、14が形成されている。更に、上ケース11の外壁面にも同様に3本の直線状突起15が成形されている。この上ケース11、下ケース12は素材に導電性プラスチック材料が用いられ各直線状突起は一体形成されている。
【0015】
そして、ペーパーホルダ1の下ケース12とプリント基板4のアースパターン(図示せず)とは金属片7により電気的に接続されている。
【0016】
尚、紙送り機構2は2つのローラ21、駆動源であるモータ22などから構成されている。
【0017】
次に図3を参照して本ポータブルターミナルの除電動作について説明する。ロール紙8はペーパーホルダ1の上ケース11を開けて下ケース12に搭載され上ケース11を閉じることによりセットされる。この時ロール紙の先端は紙送り機構2により自動的に印字位置まで搬送され停止する。そして本体からの印字信号により印字ヘッド3が動作しロール紙8に印字して行き、同期して本体から送られてくる制御信号により紙送り機構2が動作して逐次印字位置にロール紙8を送り続け、印字されたロール紙8は図示のようにペーパーホルダ1の上ケース11の表面を摺動しながら排出される。
【0018】
この時、ロール紙8は印字ヘッド3との摩擦、あるいは、ペーパーホルダ1の下ケース12、上ケース11などの各当接面を搬送動作に伴って摺動して行くことにより静電気を帯電する。しかしながらペーパーホルダ1の上ケース11、下ケース12の素材は導電性プラスチックであるので、静電気はペーパーホルダ1から金属片7を通りプリント基板4のアースパターンの地気に放電される。従ってロール紙8はこの除電構造により帯電することがなく、プリント基板4に搭載された電子回路に防害を与えることはない。
【0019】
尚、プリント基板4のアースパターンは操作者が手に触れる筐体9の表面にある導体部分に接続されているので(図示せず)、人体を介して大地に接続される。即ちロール紙8に帯電した静電気はこの接続回路により最終時に大地に放電されることになる、但し電源を電池でなく商用電源を用いる場合はこの電源側のアースへ最終的に接続され放電される。
【0020】
また、ペーパーホルダ1の素材は、導電性プラスチックを用いる例で説明したが、一般的なプラスチック材料を用いて、直線状突起13、14、15を形成する各表面に導電性塗料を塗布するようにしても良い。このようにすることにより耐久性の問題はあるがコストを低下させる効果がある。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のポータブルターミナルのプリンタ部除電構造は、ペーパーホルダの素材に導電性プラスチックを用いるか、あるいは一般的はプラスチックに導電性塗料を塗布したものを用い、このペーパーホルダとプリント基板のアースパターンとを金属片で接続して除電する簡単な構造であるので、ポータブルターミナルを小形軽量にできると同時にコストを低減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明は実施の形態例を示す外観斜視図。
【図2】図1においてプリンタ部の内部構造を示すため部分分解斜視図。
【図3】図1に示すA−A線の断面図。
【図4】従来例の要部を示す説明図。
【符号の説明】
1 ペーパーホルダ
11 上ケース
12 下ケース
13、14、15 直線状突起
2 紙送り機構
21 ローラ
22 モータ
3 印字ヘッド
4 プリント基板
5 表示部
6 操作部
7 金属片
8 ロール紙
9 筐体
Claims (7)
- アースパターンを備えたプリント基板を有するポータブルターミナル本体部と
ペーパーホルダを有するプリンタ部とロール紙と
から成るポータブルターミナルの
前記ロール紙に帯電する静電気を放電させるプリンタ部除電構造において、
前記ペーパーホルダは導電性プラスチック材料で形成されており、
前記ロール紙は前記ペーパーホルダの内部に格納されており、
前記ペーパーホルダと前記アースパターンとは金属片で接続されており、
前記アースパターンは操作者が触れる前記ポータブル本体部の表面に配設された導電体に接続されている
ことを特徴とするポータブルターミナルのプリンタ部除電構造。 - アースパターンを備えたプリント基板を有するポータブルターミナル本体部と
ペーパーホルダを有するプリンタ部とロール紙と
から成るポータブルターミナルの
前記ロール紙に帯電する静電気を放電させるプリンタ部除電構造において、
前記ペーパーホルダは表面に導電性塗料が塗布されており、
前記ロール紙は前記ペーパーホルダの内部に格納されており、
前記ペーパーホルダと前記アースパターンとは金属片で接続されており、
前記アースパターンは操作者が触れる前記ポータブル本体部の表面に配設された導電体に接続されている
ことを特徴とするポータブルターミナルのプリンタ部除電構造。 - 前記ペーパーホルダは、その内壁に前記ロール紙の回転方向に沿って複数本の直線状突起を形成することを特徴とする請求項1記載のポータブルターミナルのプリンタ部除電構造。
- 前記ペーパーホルダは、その内壁面に前記ロール紙の回転方向に沿って複数本の直線状突起を形成しその上面に前記導電性塗料を塗布することを特徴とする請求項2記載のポータブルのプリンタ部除電構造。
- 前記ペーパーホルダは、前記紙送り機構により印字後に送り戻されてくる前記ロール紙が接触する外壁面に前記ロール紙の進行方向に沿って複数本の直線状突起を形成することを特徴とする請求項3記載のポータブルターミナルのプリンタ部除電構造。
- 前記ペーパーホルダは前記紙送り機構により印字後に送り戻されてくる前記ロール紙が接触する外壁面に前記ロール紙の進行方向に沿って複数本の直線状突起を形成しその上面に導電性塗料を塗布することを特徴とする請求項4記載のポータブルターミナルのプリンタ部除電構造。
- 請求項1または請求項2に記載のプリンタ部除電構造を備えたポータブルターミナル。
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