JP4468495B2 - 印字装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体インクをインクカートリッジに保存、貯留し、そのインクカートリッジから印字ヘッドに液体インクを供給するインクジェット方式等の印字装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェット方式等の印字装置においては、駆動回路からの電気信号を伝達するために、フレキシブルケーブルやフラットケーブルなどの配線ケーブルを用い、駆動回路と印字ヘッドとを接続している。また、プリンタの小型化、消費電力の低減を目的として印字ヘッドを小型化、軽量化するため、インクを貯留したインクカートリッジをキャリッジに搭載せず、液体インクをインクカートリッジから印字ヘッドヘインク供給チューブを介して供給する方式が考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、昨今のプリンタの小型化要請の中、上記のような構成の印字装置とすると、印字ヘッドの移動に伴う配線ケーブルやインク供給チューブの可動スペースを各々について十分に取ることができない。このため、例えば、インク供給チューブが筐体内壁に触れると、摩擦係数が大きいため、キャリッジに負担をかけ、その移動を妨げたり、自らの耐久性能を低下させる問題があった。また、配線ケーブルが筐体内壁に触れ、保護膜がはがれてしまい、断線の原因となることもあった。
【0004】
一方、このような問題を避けるために、特開昭60−204339号公報に開示されているように、配線ケーブルとインク供給チューブとを一体構造とすると、腰が強く曲がりにくくなるために、キャリッジへの負担が過大となる欠点があった。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、キャリッジに負担をかけず、配線ケーブルやインク供給チューブの耐久性の高い印字装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の印字装置は、記録媒体に対して移動しながら印字記録を行う印字ヘッドと、その印字ヘッドに供給される液体インクを保存、貯留するインク保存部材と、前記インク保存部材の内部から前記印字ヘッドに液体インクを供給する湾曲したインク供給部材と、前記印字ヘッドに電気的信号を伝達するための湾曲した配線部材とを備え、前記印字ヘッドの移動に際し、前記インク供給部材と前記配線部材とが共動するよう構成された印字装置において、前記インク供給部材及び前記配線部材と共動し、前記インク供給部材が印字装置の筐体内壁に接触することを防止するフィルム状の湾曲した保護部材を設け、前記筐体内壁からみて、保護部材、インク供給部材、配線部材の順に配置し、前記保護部材、前記インク供給部材、前記配線部材は、部分的に束ねられており、前記印字ヘッドの移動に際し、前記保護部材、前記インク供給部材、前記配線部材は、各々、その延長方向に一定量相対移動することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の印字装置は、記録媒体に対して移動しながら印字記録を行う印字ヘッドと、その印字ヘッドに供給される液体インクを保存、貯留するインク保存部材と、前記インク保存部材の内部から前記印字ヘッドに液体インクを供給する湾曲したインク供給部材と、前記印字ヘッドに電気的信号を伝達するための湾曲した配線部材とを備え、前記印字ヘッドの移動に際し、前記インク供給部材と前記配線部材とが共動するよう構成された印字装置において、前記インク供給部材及び前記配線部材と共動し、前記インク供給部材が印字装置の筐体内壁に接触することを防止するフィルム状の湾曲した保護部材を設け、前記筐体内壁からみて、保護部材、配線部材、インク供給部材の順に配置し、前記保護部材、前記配線部材、前記インク供給部材は、部分的に束ねられており、前記印字ヘッドの移動に際し、前記保護部材、前記配線部材、前記インク供給部材は、各々、その延長方向に一定量相対移動することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の印字装置は、請求項1又は2に記載の印字装置において、前記インク供給部材、前記配線部材、前記保護部材の湾曲部分は、ガイド板により案内されることを特徴とする。
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1は、印字装置としての卓上プリンタ100の分解斜視図である。この卓上プリンタ100は、略箱状体に形成されたプリンタ本体102と、その上部に着脱自在に装着され、印字ヘッド121を搭載したプリンタカートリッジ103と、そのプリンタカートリッジ103に装着されインクパッケージ130を収納したインクカートリッジ140とを備えている。尚、図1では、プリンタ本体102の本体フレーム112、用紙搬出口113、ヘッド移動溝114及びプリンタカートリッジ103のカートリッジフレーム126を2点鎖線で図示している。また、図1中の矢印Xはインクカートリッジ140の装着方向を示している。
【0012】
プリンタ本体102の本体フレーム112には、印字用紙を搬送するためのローラ部材であるプラテンローラ104が回転可能に軸支されるとともに、そのプラテンローラ104に対して平行にガイドロッド117が配設されている。このプラテンローラ104の左端部分には従動ギヤ104aが取着されており、この従動ギヤ104aは、LFモータ105によって回転される駆動ギヤ105aに歯合されている。よって、LFモータ105を回転することにより、プラテンローラ104が回転され、印字用紙が搬送される。また、ガイドロッド117は、キャリッジ106がガイドロッド117に沿って印字用紙の搬送方向と直交する方向に移動可能となるように、キャリッジ106を貫通している。尚、図1では、ガイドロッド117の一部を省略して図示している。
【0013】
キャリッジ106は、プリンタカートリッジ103の印字ヘッド121を搭載するためのものであり、本体フレーム112の右端部分に搭載されたキャリッジモータ107によって回動される駆動プーリ107aと、本体フレーム112の左端部分に設けられた従動プーリ107bとの間に掛け渡されたベルト107cを介して、ガイドロッド117及びプラテンローラ104の軸心に平行な方向、即ち、プリンタ本体102の長手方向へ往復移動することができる。よって、キャリッジ106に搭載された印字ヘッド121をプリンタ本体102の長手方向へ往復移動させて、印字用紙上に印字を行うことができる。尚、ベルト107cは、プラテンローラ104及びガイドロッド117の理解を容易にするため、その一部を省略して図示している。
【0014】
このキャリッジ106には後述する印字ヘッド121のみが搭載され、後述するインクカートリッジ140はカートリッジフレーム126の左端部分に装着されている。即ち、キャリッジ106を駆動させる際に、キャリッジ106に加わる負荷が低減されている。このため、卓上プリンタ100では、従来のインクカートリッジが搭載されたキャリッジを駆動するための動力に比べて、キャリッジ106を駆動するための動力を低減することができる。よって、キャリッジモータ107に加わる立ち上がりトルク等の負荷が低下されるとともに、キャリッジモータ107への起電時間(スルーアップ時間)が短縮されるので、キャリッジモータ107の消費電力を減少させることができる。
【0015】
また、キャリッジ106に加わる負荷が低減されるので、キャリッジモータ107に低トルクの小型モータを使用することが可能となる。よって、卓上プリンタ100のプリンタ本体102が小型化され、卓上プリンタ100の携帯性が向上するので、かかる卓上プリンタ100をノート型パーソナルコンピュータや手帳型パーソナルコンピュータとともに携帯して容易に持ち運ぶことができる。更に、キャリッジ106に印字ヘッド121のみを搭載することにより、キャリッジ106を駆動するための駆動力が低減されているので、キャリッジモータ107は高速かつ安定した状態でキャリッジ106を駆動させることができる。
【0016】
キャリッジ106には、従来のようにインクカートリッジが搭載されていないので、キャリッジ106に加わる重量がインク(着色剤)消費に伴って変化することがない。よって、卓上プリンタ100では、キャリッジ106の移動速度がインク消費により変動することがないので、かかるキャリッジ106の移動速度の変動を制御する制御手段が不要となる。
【0017】
プリンタ本体102の左端部分には、印字ヘッド121のノズル部における複数のノズル口を密閉することができる吸引キャップ108と、その吸引キャップ108によって密閉されたノズル部のノズル口内のインク(着色剤)を吸引する吸引ポンプ109とが配設されている。この吸引キャップ108及び吸引ポンプ109によってインクの吐出状態を回復させる処理(パージ処理)を行う場合には、キャリッジモータ107により印字ヘッド121の搭載されたキャリッジ106を卓上プリンタ100の左側へ移動させて、印字ヘッド121におけるノズル部の各ノズル口を吸引キャップ108により密閉する。その後、吸引ポンプ109を作動すると、ノズル口から気泡や乾燥して固化したインクが吸引され、ノズル部のノズル口の吐出状態を回復することができる。
【0018】
吸引キャップ108の左側位置には、印字ヘッド121のノズル部に被せられる保護キャップ110が配設されている。保護キャップ110は、印字ヘッド121により印字が行われない場合、即ち、キャリッジ106が待機状態にある場合に、ノズル部を被い、その内部のインクの蒸発を防止して各ノズル口のインクが乾燥するのを回避するものである。
【0019】
プリンタ本体102の下部には、卓上プリンタ100の動作内容に関する制御プログラムに従って卓上プリンタ100を制御するCPU111a等が搭載された制御回路基板111が配設されている。この制御回路基板111には、接続コード116を介して、PCカード115が接続されている。このPCカード115は、パーソナルコンピュータ(図示せず)のPCカードスロットに挿入され、パーソナルコンピュータから出力された印字データ等を卓上プリンタ100へ入力するものである。尚、卓上プリンタ100は、PCカードスロットに挿入されたPCカード115及び接続コード116を介して、図示しないパーソナルコンピュータから電力が供給される。よって、卓上プリンタ100を使用して印字する場合に、卓上プリンタ100とAC電源とを接続する必要がなく、例えば、印字ノート型パーソナルコンピュータや手帳型パーソナルコンピュータとともにオフィス外等で卓上プリンタ100を使用することができる。
【0020】
プリンタ本体102における本体フレーム112の手前側の側壁には、印字済みの印字用紙をプリンタ本体102から搬出するための用紙搬出口113が設けられている。また、本体フレーム112の裏側の側壁、即ち、用紙搬出口113が設けられた側壁に対向する側壁の用紙搬出口113と対向する位置には、未使用の印字用紙をプリンタ本体102へ挿入するための用紙挿入口(図示せず)が設けられている。更に、本体フレーム112の上面には矩形状のヘッド移動溝114が設けらされているので、プリンタカートリッジ103をプリンタ本体102に取り付ける場合、ヘッド移動溝114を介して、印字ヘッド121をキャリッジ106に搭載することができる。
【0021】
本体フレーム112の上面部分には、プリンタカートリッジ103の印字ヘッド121へ画像データに基づく電気的信号や印字ヘッドを駆動するための電力を供給するためのコネクタ118が配設されている。このコネクタ118は、本体フレーム102の底部に配設された制御回路基板111に接続されており(図示せず)、その上面には、複数の接続孔118aが凹設されている。この各接続孔118aは、プリンタカートリッジ103に配設された後述する取付部材125の下面に設けられた複数の接続ピン(図示せず)が挿入可能に形成されている。
【0022】
以上に説明したように、LFモータ105等の重量の大きな部品の多くを、卓上プリンタ100の下部分に配設されるプリンタ本体102に配設することにより、卓上プリンタ100の重心位置がプリンタ本体102側になるので、卓上プリンタ100を安定した状態で設置することができる。よって、キャリッジ106やプラテンローラ104等が駆動する際の振動が抑制され、かかる振動による卓上プリンタ100の転倒を防止することができる。また、プリンタカートリッジ103を交換する際のプリンタ本体102の転倒も防止される。
【0023】
プリンタカートリッジ103は、プリンタ本体102の上部に着脱可能に構成されており、印字ヘッド121と、インク抽出部材122と、インク供給チューブ123と、フレキシブルプリンテドケーブル(以下、FPCという)150と、保護フィルム160と、取付部材124,125と、かかる印字ヘッド121等を収納するため箱状に形成されたカートリッジフレーム126とを備えている。印字ヘッド121は、ピエゾ素子(圧電素子)で構成されたノズル部を備えており、ノズル部には複数のノズル口(インク吐出口)が設けられている(図示せず)。各ノズル口内にはインクパッケージ130から供給されたインクが充填されている。このピエゾ素子で構成されたノズル部に電圧が印加されると、その電圧に比例した歪みがノズル部に生じ、各ノズル口が収縮する。この収縮によって、各ノズル口内に充填されたインクが印字用紙へ吐出され印字が行われる。
【0024】
また、上述したキャリッジモータ107の省電力化に加えて、印字ヘッド121は、バブルジェット方式に比べて消費電力の少ないピエゾ素子を用いた方式を使用しているので、卓上プリンタ100の消費電力を少なくすることができる。よって、ノート型パーソナルコンピュータや手帳型パーソナルコンピュータの電源(小型の乾電池や2次電池等)から卓上プリンタ100への電力供給をPCカード115を介して行うことが可能になるとともに、卓上プリンタ100の電力消費を低減させることができる。
【0025】
印字ヘッド121は、2個のヘッド部分からなり、ノズル口は、どちらも略180dpiに相当するピッチ(間隔)で設けられ、かつ、一方の各ノズル口の配列が他方の各ノズル口の配列に対して、半ピッチ分(略360dpiに相当する間隔)ずれるように設けられている。よって、このような2個のヘッド部分を備えた印字ヘッド121の搭載されたキャリッジ106がプリンタ本体102の長手方向へ往動または復動することにより(図1参照)、360dpiの解像度の印字を行うことができる。また、高解像度の印字がそれほど必要でない場合には、どちらか一方のヘッド部分のみを搭載し、180dpiの解像度の印字をより安価に行うことができる。
【0026】
プリンタカートリッジ103の図1左側には、3個のインクカートリッジ140が装着されており、各インクカートリッジ140には、図1の上から順に、イエロー、シアン、マゼンタの3色のインクが密封されたインクパッケージ130がそれぞれ収納されている。一方、これら3つのインクカートリッジ140の後方(図1奥側)には、インクカートリッジ141がほぼ垂直に装着されている。このインクカートリッジ141は、インクカートリッジ140と同様に、インクパッケージ131を収納しており、インクパッケージ131には、ブラックのインクが貯留されている。このインクカートリッジ141及びインクパッケージ131は、他の3つのインクカートリッジ140及びインクパッケージ130より大きく形成されており、他に比べて大量のインクが貯留されている。よって、他の色のインクに比べて消費量の多いブラックのインクを充填したインクパッケージ131の交換頻度を低減することができる。これらの4色のインクは、印字ヘッド121に設けられた複数個のノズル口(図示せず)から吐出され、印字用紙にフルカラー印字が行われる。
【0027】
次に、図2を参照して、インク抽出部材122、インク供給チューブ123、FPC150及び保護フィルム160について説明する。図2は、プリンタカートリッジ103を側面視した部分断面図で、印字ヘッド121が左端部へ移動した状態を表わし、右端部へ移動した印字ヘッド121は、2点鎖線で表わしている。ある。インクカートリッジ140内に収納されたインクパッケージ130から印字ヘッド121へのインクの供給は、インク抽出部材122によりインクを抽出し、このインク抽出部材122に取付部材125を介して継合するインク供給チューブ123を通じて行われる。
【0028】
インク抽出部材122は、耐腐食性を有するステンレス鋼材等の金属材料やセラミックス材料等で構成されており、インクパッケージ130へ刺し込まれ、その内部に密封されたインクを抽出するものである。このインク抽出部材122は中空針状体に形成されており、その先端には、インクパッケージ130内のインクを抽出するためのインク抽出口が穿設されている。よって、インクパッケージ130の収納されたインクカートリッジ140が矢印X方向へスライドされプリンタカートリッジ103に装着されると、インク抽出部材122がインクパッケージ130に刺し込まれ、その内部へインクパッケージ130内のインクが流入する。尚、インクカートリッジ141のインクパッケージ131にも、上述したインク抽出部材122と略同一形状に形成されたインク抽出部材122が刺し込まれている(図3参照)。
【0029】
インク供給チューブ123は、プリンタカートリッジ103の上部空間の後方縁部分に、FPC150及び保護フィルム160(以下、3つまとめてインク供給チューブ等という)とともに、上下方向に積層状態で配置されている。尚、インク供給チューブ123、FPC150、保護フィルム160の配置方法については後述する。各インク供給チューブ123は、インクパッケージ130、131内に貯留されたインクを印字ヘッド121内に供給するためのものであり、印字ヘッド121の上部に各インク供給チューブ123の一端が取付部材124,125を介して継合されている。このインク供給チューブ123は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等の材料にて形成された、可撓性を有する略中空円筒状の円管であり、肉厚が、0.5mm以上かつ1.5mm以下、内径が0.5mm以上かつ1.5mm以下のもので構成されている。本実施例においては、肉厚及び内径が0.8mm、外径が略2.4mmのNORTON(登録商標)社製のタイゴン(TYGON)チューブを使用している。尚、インク供給チューブ123を屈曲した状態における湾曲部分の曲率半径Rの最小値(最小曲率半径)は、略20mmである。
【0030】
各インク供給チューブ123は、上下方向に並設されているので、各インク供給チューブ123が重力方向(図2の下方向)へ垂れ下がって屈曲することが防止されている。よって、インク供給チューブ123の屈曲によるインク供給圧の変動やインク供給チューブ123の破損等を防止することができる。
【0031】
FPC150は、印字ヘッド121を駆動するための電力や画像データに基づく電気的信号を供給するためのもので、インク供給チューブ123と同様に、その一端が印字ヘッド121の上部に取付部材124を介して継合されている。このFPC150は、ポリイミド製の基材の上に、導電層となる配線パターンを形成し、さらにこれを保護膜で覆ったフィルム状のものである。取付部材125の下面には、コネクタ118の上面に凹設された複数の接続孔118aに挿入可能に形成された複数の接続ピン(図示せず)が突設されている。この取付部材125の各接続ピンは、プリンタカートリッジ103をプリンタ本体102に装着することにより、コネクタ118の各接続孔118aに挿入される。その結果、印字ヘッド121と制御回路基板111とが、FPC150、取付部材125、コネクタ118を介して接続されるので、制御回路基板111から印字ヘッド121へ画像データに基づく電気的信号や印字ヘッドを駆動するための電力を供給することが可能となる。
【0032】
保護フィルム160は、印字ヘッド121の移動に伴って、インク供給チューブ等と内壁との接触が起こる場合に、摺動がスムーズに行われるようにするために配置される保護部材で、表面の接着性や粘着性の低い材料をフィルム状に形成したものを用いる。保護フィルム160自体が自立する必要があり、かつ、インク供給チューブ123及びFPC150と一体化して印字ヘッドの移動に伴って動くため、湾曲する必要があり、その厚さは、略25μm以上略300μm以下がよい。望ましくは、100μm程度のポリエチレンテレフタレート(PET)がよい。
【0033】
インク供給チューブ等は、その取付部材124付近箇所で大きく湾曲しており、その他の部分は略直線状になるように配設されている。このため、インク供給チューブ123は、従来のインク供給用のチューブ等に比べて、複数箇所で屈曲することが防止され、かつ、その長さが短く形成されている。よって、印字ヘッド121へ供給されるインクの流れるインク供給チューブ123内部の流路抵抗を低減させることができるとともに、パージ処理により吸引されるインクのインク量を低減することができる。また、インク供給チューブ123の長さが短く形成されているので、その製造コストを低減することができる。
【0034】
また、図3に示すように、プリンタカートリッジ103の略中央部分には、印字ヘッド121が図3の左側に向けて移動した際のインク供給チューブ等の湾曲部分を案内するガイド板170が立設されている。このガイド板170は、略円柱状のガイド柱170aと、そのガイド柱170aに一体成形されたガイド壁170bとを備えている。このガイド壁170bは、図3の右側に向けて凸面上に形成されており、その曲面はインク供給チューブ等の湾曲部分に適合するように形成されている。よって、印字ヘッド121が図3の左側に向けて移動した状態において、これらの湾曲部分は、ガイド板170により案内されるので、折れ曲がらずに湾曲することができる。
【0035】
次に、図3を用いて、インク供給チューブ123、FPC150、保護フィルム160の配置方法について説明する。図3は、プリンタカートリッジ103を上面視した部分断面図で、印字ヘッド121が左端部へ移動した状態を表わし、右端部へ移動した印字ヘッド121は、2点鎖線で表わしている。印字ヘッド121とインクカートリッジ140は、上述のように、インク供給チューブ123、FPC150により接続されているが、この2つをプリンタカートリッジ103の筐体内壁との接触から保護するため、もっとも筐体内壁に近い側に、保護フィルム160が配設されている。すなわち、インク供給チューブ123は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等の材料にて形成されているため、筐体内壁と接触し、摺動すると、摩擦抵抗が大きく、キャリッジの動きを妨げたり、インク供給チューブ123自体の耐久性能が低下したりする恐れがある。また、FPC150が筐体内壁や、プリンタカートリッジ103内の他の部品に接触し、その保護膜が剥離すると、配線パターンがむき出しになり、接触・摺動により断線の原因となる。これに対し、保護フィルム160は、表面の接着性や粘着性の低い材料で形成されているため、摺動はごくスムーズに行われ、キャリッジに過負荷となったり、断線したりする恐れがない。よって、保護フィルム160の存在により、摩擦抵抗によるキャリッジの負担を減らし、外傷から効果的に保護することができる。
【0036】
本実施の形態では、筐体内壁側から順に、保護フィルム160、インク供給チューブ123、FPC150と配設されているが、筐体内壁側から順に、保護フィルム160、FPC150、インク供給チューブ123と配設して、FPC150を中央にするよう配置してもよい。この場合には、FPC150が保護フィルム160とインク供給チューブ123とに挟まれる形となるため、筐体内壁との接触・摺動による抵抗が防止できると共に、FPC150が筐体内の他の部品と接触する等して生ずる外傷からも効果的に保護し、耐久性が向上する。また、FPC150は、フィルム状の片面に配線パターンが形成されているので、断線を効果的に防止するためには、配線パターン側を、共動するインク供給チューブ123又は保護フィルム160に向けて配置するのが肝要である。さらに、FPC150の基材は、インク供給チューブ123と比べて摩擦抵抗の小さいポリイミドにて形成されているため、これ自体が筐体内壁と接触・摺動してキャリッジの挙動を妨げることはない。従って、筐体内壁とインク供給チューブ123との間に、FPC150を、配線パターン側をインク供給チューブ123に向けて配置してやれば、保護フィルム160の働きをFPC150が兼ねることができる。この場合、別途保護フィルム160の配設は不要となり、簡便に安価で同様の効果を得ることができる。
【0037】
これらインク供給チューブ123、FPC150、保護フィルム160は、一体成形されてはおらず、一定のゆるみを持って、各々が移動し、湾曲する。よって、積層され一体化したケーブル材のように、湾曲時に抵抗が過大となりキャリッジに負担をかけることはない。一方、これらインク供給チューブ等は、両端が同じところに継合され、さらに、前述したガイド板170の助けにより、ほとんど一体となって移動することになる。従って、各々の動きが他の動きの妨げになることはない。また、三者の共動をよりスムーズにするため、途中を1個所から数箇所束ねて構成するようにしてもよい。
【0038】
以上説明したプリンタカートリッジ103は、キャリッジモータ107、LFモータ105及びガイドロッド117等の重量の大きな部品が搭載されたプリンタ本体102に対して、印字ヘッド121やインク供給チューブ123等の比較的軽量な部品を備えている。即ち、プリンタカートリッジ103の軽量化が図られている。よって、プリンタカートリッジ103の交換作業を行う場合、プリンタカートリッジ103は軽量なので、かかる交換作業を容易に行うことができる。また、プリンタカートリッジ103は軽量なので、プリンタカートリッジ103を誤って落下させても使用者にけがを負わせる危険性がない。
【0039】
次に、卓上プリンタ100の組立方法について説明する。インクカートリッジ140とインク抽出部材122とを対向させつつ、インクカートリッジ140を矢印X方向へスライドさせると、インクカートリッジ140にインク抽出部材122が挿入される。挿入後、インク抽出部材122は、インクカートリッジ140に収納されたインクパッケージ130へ刺し込まれる。
【0040】
更に、インクカートリッジ140を矢印X方向へスライドさせ続けると、インクカートリッジ140はプリンタカートリッジ103の左端部分の2点鎖線の位置(図1中左側)へ到達して、インクカートリッジ140のプリンタカートリッジ103への装着が完了する。インクカートリッジ140の装着完了後、インクカートリッジ140は、取付部材125の配設側(図1中左側)へと下降傾斜した状態、即ち、図1に示すインクカートリッジ140の左端部分からインクカートリッジ140の左端部分へと下降傾斜した状態でプリンタカートリッジ103に装着されている。よって、例えば、インクパッケージ130の製造時にインクパッケージ130内に空気等が混入した場合、かかる空気等は図1に示すインクカートリッジ140の左端部分の上方に集められるので、インク抽出部材122内への空気等の混入を防止することができる。尚、プリンタカートリッジ103に装着されたインクカートリッジ140の傾斜角度は略0°から略10°であれば良く、最も好適には略0°から略3°にすることが望ましい。
【0041】
インクパッケージ130へ刺し込まれたインク抽出部材122は、その内部へインク抽出口を介してインクを抽出し、取付部材125を介してインク供給チューブ123へインクを流入させる。インク供給チューブ123へ流入したインクは、取付部材124を介して印字ヘッド121へ供給される。
【0042】
次に、プリンタカートリッジ103に配設された印字ヘッド121をプリンタ本体102に配設されたキャリッジ106に搭載させつつ、プリンタカートリッジ103をプリンタ本体102に装着する。プリンタカートリッジ103の装着後、卓上プリンタ100のPCカード115がパーソナルコンピュータのPCスロットに挿入されると、卓上プリンタ100は、パーソナルコンピュータと印字データ等の送受信が可能となるとともに、パーソナルコンピュータからの電力供給を受けて、動作可能な状態となる。
【0043】
かかる卓上プリンタ100は、パーソナルコンピュータから印字データの送信を受けると、印字用紙に印字を行う。この場合、まず、未使用の印字用紙が用紙挿入口(図示せず)へ挿入されると、印字用紙は、プラテンローラ104によって、キャリッジ106に搭載された印字ヘッド121の下方の搬送経路を搬送される。搬送された印字用紙は、印字ヘッド121の下方の搬送経路を通過する際に、印字ヘッド121の各ノズル口から吐出されるインクによって印字され、この印字された印字用紙は用紙搬出口113から搬出される。
【0044】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上に説明したことから明らかなように、請求項1に記載の発明の印字装置によれば、保護部材の存在により、インク供給部材が筐体内壁と直接接触することがないため、過大な摩擦抵抗が働いてキャリッジの動きが妨げられることがないという効果がある。
【0046】
また、このためにインク供給部材自体の耐久性能が低下させるおそれがないという効果がある。
【0047】
さらに、インク供給部材と配線部材と保護部材とは、一体的に成形されないため、これらの動きが一体に成形されたものに比較して円滑になるという効果もある。
【0048】
また、配線部材が、保護部材により保護されるため、筐体内壁との接触により保護膜剥離が起こり、断線することを防止できるという効果がある。
【0049】
特に、傷つきやすいインク供給部材が保護部材と配線部材に挟まれているのでインク供給部材に、筐体内壁または筐体内部の他の部分との接触による傷がつきにくくインク漏れや、へこみや潰れによりインクの供給不良を生じにくくするという効果もある。
【0050】
請求項2に記載の発明の印字装置によれば、保護部材の存在により、インク供給部材が筐体内壁と直接接触することがないため、過大な摩擦抵抗が働いてキャリッジの動きが妨げられることがないという効果がある。また、このためにインク供給部材自体の耐久性能が低下させるおそれがないという効果がある。さらに、インク供給部材と配線部材と保護部材とは、一体的に成形されないため、これらの動きが一体に成形されたものに比較して円滑になるという効果もある。また、配線部材は、保護部材とインク供給部材の双方に挟まれているため、筐体内壁または筐体内部の他の部分との接触により保護膜剥離が起こりにくくなり、断線するおそれが少なくなるという効果もある。
【0051】
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の卓上プリンタの分解斜視図である。
【図2】 プリンタカートリッジを側面視した部分断面図である。
【図3】 プリンタカートリッジを上面視した部分断面図である。
【符号の説明】
100 卓上プリンタ(印字装置)
121 印字ヘッド
123 インク供給チューブ
124,125 取付部材
130,131 インクパッケージ
140,141 インクカートリッジ
150 フレキシブルプリンテドケーブル(FPC)
160 保護フィルム
Claims (3)
- 記録媒体に対して移動しながら印字記録を行う印字ヘッドと、
その印字ヘッドに供給される液体インクを保存、貯留するインク保存部材と、
前記インク保存部材の内部から前記印字ヘッドに液体インクを供給する湾曲したインク供給部材と、
前記印字ヘッドに電気的信号を伝達するための湾曲した配線部材とを備え、
前記印字ヘッドの移動に際し、前記インク供給部材と前記配線部材とが共動するよう構成された印字装置において、
前記インク供給部材及び前記配線部材と共動し、前記インク供給部材が印字装置の筐体内壁に接触することを防止するフィルム状の湾曲した保護部材を設け、
前記筐体内壁からみて、保護部材、インク供給部材、配線部材の順に配置し、
前記保護部材、前記インク供給部材、前記配線部材は、部分的に束ねられており、
前記印字ヘッドの移動に際し、前記保護部材、前記インク供給部材、前記配線部材は、各々、その延長方向に一定量相対移動することを特徴とする印字装置。 - 記録媒体に対して移動しながら印字記録を行う印字ヘッドと、
その印字ヘッドに供給される液体インクを保存、貯留するインク保存部材と、
前記インク保存部材の内部から前記印字ヘッドに液体インクを供給する湾曲したインク供給部材と、
前記印字ヘッドに電気的信号を伝達するための湾曲した配線部材とを備え、
前記印字ヘッドの移動に際し、前記インク供給部材と前記配線部材とが共動するよう構成された印字装置において、
前記インク供給部材及び前記配線部材と共動し、前記インク供給部材が印字装置の筐体内壁に接触することを防止するフィルム状の湾曲した保護部材を設け、
前記筐体内壁からみて、保護部材、配線部材、インク供給部材の順に配置し、
前記保護部材、前記配線部材、前記インク供給部材は、部分的に束ねられており、
前記印字ヘッドの移動に際し、前記保護部材、前記配線部材、前記インク供給部材は、各々、その延長方向に一定量相対移動することを特徴とする印字装置。 - 前記インク供給部材、前記配線部材、前記保護部材の湾曲部分は、ガイド板により案内されることを特徴とする請求項1又は2に記載の印字装置。
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