JP5616673B2 - 仕上連続圧延機の制御装置、制御方法及び制御パターン作成方法 - Google Patents

仕上連続圧延機の制御装置、制御方法及び制御パターン作成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5616673B2
JP5616673B2 JP2010092322A JP2010092322A JP5616673B2 JP 5616673 B2 JP5616673 B2 JP 5616673B2 JP 2010092322 A JP2010092322 A JP 2010092322A JP 2010092322 A JP2010092322 A JP 2010092322A JP 5616673 B2 JP5616673 B2 JP 5616673B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
speed
rolled
stand
rolling mill
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010092322A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011218428A (ja
Inventor
治樹 井波
治樹 井波
直博 久保
直博 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp filed Critical Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority to JP2010092322A priority Critical patent/JP5616673B2/ja
Priority to CN201010206817.6A priority patent/CN102218450B/zh
Priority to KR1020100063335A priority patent/KR101192476B1/ko
Publication of JP2011218428A publication Critical patent/JP2011218428A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5616673B2 publication Critical patent/JP5616673B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/74Temperature control, e.g. by cooling or heating the rolls or the product
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B38/00Methods or devices for measuring, detecting or monitoring specially adapted for metal-rolling mills, e.g. position detection, inspection of the product
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B45/00Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B45/02Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for lubricating, cooling, or cleaning
    • B21B45/0203Cooling
    • B21B45/0209Cooling devices, e.g. using gaseous coolants
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B2261/00Product parameters
    • B21B2261/20Temperature
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B2275/00Mill drive parameters
    • B21B2275/02Speed

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Description

本発明は、複数の圧延スタンドを有する仕上連続圧延機の制御装置、制御方法及び制御パターン作成方法に関する。
複数の圧延スタンドが連続して配置された仕上連続圧延機が、熱間圧延ラインなどに使用されている。仕上連続圧延機では、被圧延材の蛇行、穴あき、切断などの通板トラブルを避けるために、被圧延材の尾端の通板安定性を確保する必要がある。このため、仕上連続圧延機内を被圧延材が移動する速度(以下において、「圧延速度」という。)が制御される。具体的には、被圧延材が仕上連続圧延機の最終段の圧延スタンドを通り抜けるときの圧延速度(以下において、「尾端抜け速度」という。)と、圧延速度が尾端抜け速度まで減速完了したときの被圧延材の尾端位置(以下において、「減速完了位置」)とが、設定された値で固定されていることが望ましい。この尾端抜け速度と減速完了位置で与えられる被圧延材の圧延速度の挙動を、以下において「尾端減速パターン」という。
圧延速度の減速開始タイミングは、製品の生産性の観点から可能な限り遅らせることが望ましい。なぜなら、減速開始タイミングが遅いほど速い圧延速度による被圧延材の圧延距離が長くなり、被圧延材を先端から尾端まで圧延するのに要する時間が短くなるためである。また、圧延速度の減速によって被圧延材の温度が低下するため、材料温度を一定に保つ区間を少しでも長くするためにも、圧延速度の減速開始タイミングは可能な限り遅らせることが望ましい。
一方、圧延速度の減速開始タイミングが遅れることによって、被圧延材の尾端が仕上連続圧延機を抜けるときに、圧延速度が所望の尾端抜け速度まで減速しきれない場合がある。この場合には、絞りなどの点で通板トラブルが発生する。また、被圧延材の減速が急激な場合は、冷却スプレーなどを用いた温度制御が被圧延材の温度低下を補償できず、温度精度不足といった品質問題が発生する。
したがって、通板トラブルの防止や品質管理などのために尾端減速パターンが計算され、減速開始タイミングが決定される。
一般に、被圧延材が仕上連続圧延機の入側の所定の位置に到達した時点、例えば入側温度計通過時点において、尾端減速パターンが計算され、圧延速度の減速開始タイミングが決定される。そして、減速開始タイミングなどが指定された速度指令パターンに基づいて、圧延速度が制御される。
しかし、仕上連続圧延機の入側で尾端減速パターンを計算した場合は、その後にダイナミック制御による圧延速度の変更が行われるなどして、尾端減速パターンを計算したときの圧延速度の設定速度と圧延速度の実績値とに差異が生じることがある。この圧延速度の差異により、被圧延材の尾端を中心とした減速完了のタイミングに誤差が生じる。このため、状況が悪い場合は、被圧延材の尾端での通板トラブルが生じることがしばしばあった。
このため、各圧延スタンドを被圧延材の尾端が通過したことをそれぞれ知らせる尾端抜け信号に基づいて仕上圧延機内のストリップ残長をリアルタイムに求め、ストリップ残長と速度実績値とに基づいて圧延速度の減速率を補正する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−13407号公報
しかしながら、上記の提案された方法では、圧延速度の減速が完了する減速スタンドが予め定められており、その条件で減速率を変更しなければならない。したがって、圧延速度の減速率が設備の限界を超えれば、通板トラブルの発生を抑制することができない。また、ストリップ残長を求めるために使用される尾端抜け信号にも高い計算精度が必要である。
また、一般的に尾端減速パターンの計算は温度制御とは独立に行われている。したがって、圧延速度の減速により発生する被圧延材の温度低下を温度制御によって補償できるとは限らない。つまり、温度制御の観点からは、減速開始タイミングや減速率の変更が外乱となってしまう。
上記問題点に鑑み、本発明は、圧延速度の減速に起因する通板トラブルの発生を抑制し、且つ圧延速度の減速に応じて被圧延材の温度を制御できる仕上連続圧延機の制御装置、制御方法及び制御パターン作成方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、複数の圧延スタンドが連続して配置された仕上連続圧延機の制御装置であって、(イ)仕上連続圧延機内を被圧延材が移動する圧延速度をリアルタイムでモニタする速度モニタ装置と、(ロ)被圧延材が仕上連続圧延機内を一定の長さ搬送される毎に、圧延速度及び所定の減速率を用いて、複数の圧延スタンドから選択された減速完了圧延スタンドを被圧延材が通り抜けたときに圧延速度が予め設定された尾端抜け速度になるように、圧延速度の減速を開始する減速開始タイミングを算出する算出装置と、(ハ)減速開始タイミングにおいて減速率で圧延速度の減速を開始するように、仕上連続圧延機による圧延速度の調節を制御する速度制御装置と、(ニ)圧延速度の減速に起因する被圧延材の温度変化を補償するように、仕上連続圧延機による被圧延材の温度調節を制御する温度制御装置とを備える仕上連続圧延機の制御装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、複数の圧延スタンドが連続して配置された仕上連続圧延機の制御方法であって、(イ)仕上連続圧延機内を被圧延材が移動する圧延速度をリアルタイムでモニタするステップと、(ロ)被圧延材が仕上連続圧延機内を一定の長さ搬送される毎に、圧延速度及び所定の減速率を用いて、複数の圧延スタンドから選択された減速完了圧延スタンドを被圧延材が通り抜けたときに圧延速度が予め設定された尾端抜け速度になるように、圧延速度の減速を開始する減速開始タイミングを算出するステップと、(ハ)減速開始タイミングにおいて減速率で圧延速度の減速を開始するように、仕上連続圧延機による圧延速度の調節を制御するステップと、(ニ)圧延速度の減速に起因する被圧延材の温度変化を補償するように、仕上連続圧延機による被圧延材の温度調節を制御するステップとを含む仕上連続圧延機の制御方法が提供される。
本発明の更に他の態様によれば、複数の圧延スタンドが連続して配置された仕上連続圧延機を制御する制御パターンの作成方法であって、(イ)仕上連続圧延機内を被圧延材が移動する圧延速度をリアルタイムでモニタするステップと、(ロ)被圧延材が仕上連続圧延機内を一定の長さ搬送される毎に、圧延速度及び所定の減速率を用いて、複数の圧延スタンドから選択された減速完了圧延スタンドを被圧延材が通り抜けたときに圧延速度が予め設定された尾端抜け速度になるように、圧延速度の減速を開始する減速開始タイミングを算出するステップと、(ハ)減速開始タイミングを含み、被圧延材が仕上連続圧延機に搬入されてから搬出されるまでの圧延速度を規定する速度指令パターンを作成するステップと、(ニ)速度指令パターンに基づき、圧延速度の減速に起因する被圧延材の温度変化を補償するように、仕上連続圧延機に実行させる被圧延材の温度調節を規定する温度指令パターンを作成するステップとを含む仕上連続圧延機の制御パターン作成方法が提供される。
本発明によれば、圧延速度の減速に起因する通板トラブルの発生を抑制し、且つ圧延速度の減速に応じて被圧延材の温度を制御できる仕上連続圧延機の制御装置、制御方法及び制御パターン作成方法を提供できる。
本発明の実施形態に係る制御装置の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る等価距離の概念図である。 本発明の実施形態に係る制御装置によって減速開始タイミングを算出する方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る制御装置により作成される速度指令パターンの例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る制御装置により作成される温度指令パターンの例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る制御装置によって仕上連続圧延機を制御する方法を説明するためのフローチャートである。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施形態は、構成部品の構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の実施形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
本発明の実施形態に係る制御装置10は、図1に示すように複数の圧延スタンドF1〜Fzが連続して配置された仕上連続圧延機20を制御する装置である(z:2以上の整数)。制御装置10は、仕上連続圧延機20内を被圧延材100が移動する圧延速度をリアルタイムでモニタする速度モニタ装置11と、被圧延材100が仕上連続圧延機20内を一定の長さ搬送される毎に、圧延速度及び所定の減速率を用いて、圧延スタンドF1〜Fzから選択された減速完了圧延スタンドを被圧延材100が通り抜けたときに圧延速度が予め設定された尾端抜け速度になるように、圧延速度の減速を開始する減速開始タイミングを算出する算出装置12と、減速開始タイミングにおいて所定の減速率で圧延速度の減速を開始するように、仕上連続圧延機20による圧延速度の調節を制御する速度制御装置13と、圧延速度の減速に起因する被圧延材100の温度変化を補償するように、仕上連続圧延機20による被圧延材100の温度調節を制御する温度制御装置14とを備える。
上記のように、仕上連続圧延機20内で被圧延材100が一定長搬送される毎に減速開始タイミングが新たに算出される。図1に示した実施形態では、仕上連続圧延機20の入側と出側に移動量検知センサ31、32が配置されている。移動量検知センサ31が仕上連続圧延機20の入側において被圧延材100を監視し、被圧延材100の移動量を検知する。これにより、仕上連続圧延機20に搬入された被圧延材100の長さを検知できる。また、移動量検知センサ32が仕上連続圧延機20の出側において被圧延材100を監視し、被圧延材100の移動量を検知する。これにより、仕上連続圧延機20から搬出された被圧延材100の長さを検出できる。
移動量検知センサ31、32により検知された被圧延材100の移動量Ldは、制御装置10に通知される。このため、制御装置10は仕上連続圧延機20内を移動中の被圧延材100の位置を検出できる。通知される移動量Ldが一定の距離になる毎に、制御装置10は減速開始タイミングを算出する。これにより、被圧延材100が仕上連続圧延機20内を一定の長さ搬送される毎に、減速開始タイミングが算出される。例えば、被圧延材100が2m移動する毎に、減速開始タイミングが算出される。
例えば、被圧延材100の圧延処理開始時では移動量検知センサ31から被圧延材100の移動量Ldが制御装置10に通知される。そして、移動量検知センサ32により被圧延材100の移動量Ldが検知されるようになった後は、移動量検知センサ32から制御装置10に被圧延材100の移動量Ldが通知される。
圧延速度の減速率は、仕上連続圧延機20による被圧延材100の温度低下の補償が可能で、且つ、できるだけ速やかに圧延速度を尾端抜け速度まで減速できるように設定される。また、尾端抜け速度は、仕上連続圧延機20を通過後に通板トラブルが発生しないように設定される。
先ず、図1に示した仕上連続圧延機20について説明する。仕上連続圧延機20は、例えば熱間圧延ラインに使用される圧延機であり、図1に示した例では、仕上連続圧延機20の圧延スタンドの段数はz段である。図1中で、仕上連続圧延機20の初段の圧延スタンドをF1、最終段の圧延スタンドをFzと表示している。被圧延材100は、仕上連続圧延機20内を圧延スタンドF1から圧延スタンドFzまで移動するにつれて、徐々に圧延される。
仕上連続圧延機20は、圧延スタンドF1〜Fz毎に配置された駆動装置M1〜Mzを備える。駆動装置M1〜Mzは、圧延スタンドF1〜Fzをそれぞれ駆動するモータ、及びそのモータの動作から圧延速度を検出する速度検出装置を含む。圧延スタンドF1〜Fzを通過するときの被圧延材100の圧延速度は、駆動装置M1〜Mzのモータによって設定される。駆動装置M1〜Mzの速度検出装置は、例えば圧延スタンドF1〜Fzのロール回転速度を制御するモータの回転数をモニタして、圧延速度を検出する。
また、仕上連続圧延機20は、被圧延材100の温度を調節する温度調節装置21を有する。温度調節装置21は、例えば、仕上連続圧延機20内を移動中の被圧延材100を冷却する冷却スプレーC1〜Czのスプレー流量を調整する。具体的には、温度調節装置21は、圧延速度の減速により被圧延材100の温度が低下した場合に、冷却スプレーC1〜Czのスプレー流量を減らして、被圧延材100の温度低下を抑制する。
仕上入側温度計(FET)41によって、仕上連続圧延機20に搬入される直前の被圧延材100の温度が測定される。更に、仕上出側温度計(FDT)42によって、仕上連続圧延機20から搬出された直後の被圧延材100の温度が測定される。
なお、図1は、仕上入側温度計41を被圧延材100の先端が通過している状態を示している。以下において、被圧延材100の先端が仕上入側温度計41を通過するタイミングを、「入側指定タイミング」という。
次に、制御装置10による減速開始タイミングの算出方法を説明する。制御装置10は、以下に述べる尾端減速パターン情報Iを計算することによって、減速開始タイミングを算出する。尾端減速パターン情報Iには、基準圧延スタンドFSTDと、基準圧延スタンドFSTDからの時間差dtが含まれる。ここで、「基準圧延スタンド」とは、被圧延材100がその基準圧延スタンドFSTDを通過した後で、基準圧延スタンドFSTDの次段の圧延スタンドに入る前に、圧延速度の減速が始まる圧延スタンドである。「時間差」とは、被圧延材100が基準圧延スタンドFSTDを通過した後、圧延速度の減速を開始するまでの時間である。
以下の説明では、第n段の圧延スタンドFnの出側を減速完了位置とする。つまり、圧延スタンドFnを減速完了圧延スタンドとして、圧延スタンドFnを被圧延材100の尾端が通り抜けたときの圧延速度Vnが、予め設定された尾端抜け速度VOUTになるように、尾端減速パターン情報Iを計算する場合を説明する。
なお、出側での圧延速度が尾端抜け速度VOUTである減速完了圧延スタンドは、一般的には最終段の圧延スタンドに設定することが多い。しかし、圧延速度の制御の誤差などによって、最終段の圧延スタンド出側での圧延速度が尾端抜け速度VOUTまで減速できていない場合がある。このため、減速完了圧延スタンドを最終段より前の、例えば最終段の前段の圧延スタンドに設定することにより、トラブルの発生を抑制できる。本発明の実施形態に係る制御装置10では、減速完了圧延スタンドを圧延スタンドF1〜Fzから任意に選択できる。
圧延スタンドF1〜Fzに含まれる任意の第m段の圧延スタンドFmと圧延スタンドFnにおける圧延速度の関係は、以下の式(1)のようにマスフローの法則により関係付けられる:

m=[{hn×(1+fn)}/{hm×(1+fm)}]×Vn ・・・(1)

式(1)で、Vm及びVnはそれぞれ圧延スタンドFm及び圧延スタンドFnの出側における圧延速度である。また、hm及びhnはそれぞれ圧延スタンドFm及び圧延スタンドFnの出側における被圧延材100の厚みである。fm及びfnはそれぞれ圧延スタンドFm及び圧延スタンドFnの先進率である。
尾端減速パターン情報Iを計算する時点での被圧延材100の圧延速度(以下において、「ランニング速度」という。)VRUN,nを、圧延スタンドFnの駆動装置Mnにより検出された速度実績値VACT,nとする。速度実績値VACT,nは、速度モニタ装置11が駆動装置Mnをリアルタイムでモニタすることにより得られる。速度モニタ装置11がモニタした速度実績値VACT,nは、速度モニタ装置11から算出装置12に通知される。
圧延速度をランニング速度VRUN,nから尾端抜け速度VOUTまで減速するために要する減速時間Δtは、以下の式(2)で表される:

Δt=(VRUN,n−VOUT)/βn ・・・(2)

βnは、圧延スタンドFnについて予め設定された所定の減速率である。なお、減速率は、どの圧延スタンドを減速完了圧延スタンドにするかにより、先進率に応じて圧延スタンドF1〜Fz毎に予め設定されている。
圧延速度が減速する間に圧延スタンドFn直下を通過する被圧延材100の通過部分の長さ(以下において「圧延材長」という。)Lnは、以下の式(3)で算出される:

n=VRUN,n×Δt−βn/2×Δt2 ・・・(3)

また、圧延スタンドFnと、圧延スタンドFnの前段の圧延スタンドFn-1との間の、圧延スタンドFnの出側を基準とする距離(以下において「等価距離」という。)LESn-1,nを式(4)で定義する:

ESn-1,n =(hn-1/hn)×LPS,n+1 ・・・(4)

式(4)のLPS,n+1は、圧延スタンドFnと圧延スタンドFnの前段の圧延スタンドFn-1間の物理的な圧延スタンド間距離である。式(4)で定義された等価距離LESn-1,nは、圧延スタンドF1〜Fnでの圧下による被圧延材100の材長変化を考慮した圧延スタンド間距離である。
圧延スタンドFnと圧延スタンドFn-1間の等価距離LESn-1,nと同様に、圧延スタンド間の各等価距離が、圧延スタンドFnの出側を基準として、物理的な圧延スタンド間距離と出側板厚を用いて定義される。例えば、圧延スタンドF1と圧延スタンドF2間の等価距離LES1,2は、圧延スタンドF1の出側と圧延スタンドFnの出側それぞれにおける被圧延材100の厚みh1、hnと、圧延スタンドF1と圧延スタンドF2間の物理的な圧延スタンド間距離LPS1,2とを用いて、(h1/hn)×LPS1,2と定義される。図2に、各圧延スタンド間の等価距離の概念図を示す。
算出装置12は、上記の圧延材長と等価距離とを比較しながら、以下のように減速開始タイミングを算出する。ここでは、被圧延材100の先端が第k段の圧延スタンドFkの入側に位置するときに減速開始タイミングを算出する場合を、図3を参照して説明する。移動量検知センサ31、32から通知される被圧延材100の移動量Ldにより、制御装置10は仕上連続圧延機20内を移動中の被圧延材100の位置を特定できる。
ステップS110においてLn<LESn-1,n の場合は、ステップS115で、被圧延材100の尾端が第n−1段の圧延スタンドFn-1と第n段の圧延スタンドFn間に達したときに圧延速度の減速を開始するように、減速開始タイミングが決定される。具体的には、圧延スタンドFn-1を基準圧延スタンドFSTDとし、時間差dtを式(5)のように設定する:

dt=(LESn-1,n −Ln)/VACT,n ・・・(5)

つまり、被圧延材100の尾端が圧延スタンドFn-1を通過したときから、式(5)で表される時間差dt後に、圧延速度の減速を開始するように減速開始タイミングが決定される。一方、ステップS110においてLn≧LESn-1,n の場合は、ステップS120に進む。
ステップS120においてLn<LESn-1,n +LESn-2,n-1 の場合は、ステップS125で、被圧延材100の尾端が第n−2段の圧延スタンドFn-2と第n−1段の圧延スタンドFn-1間に達したときに圧延速度の減速を開始するように、減速開始タイミングが決定される。具体的には、圧延スタンドFn-2を基準圧延スタンドFSTDとし、時間差dtを式(6)のように設定する:

dt=(LESn-1,n +LESn-2,n-1 −Ln)/VACT,n ・・・(6)

つまり、被圧延材100の尾端が圧延スタンドFn-2を通過したときから、式(6)で表される時間差dt後に、圧延速度の減速を開始するように減速開始タイミングが決定される。
以下同様にして、減速完了圧延スタンドである圧延スタンドFnから基準圧延スタンドFSTDまでの圧延スタンド間の等価距離の総和の方が圧延材長Lnよりも長く、且つ等価距離の総和が最も短いように基準圧延スタンドFSTDが設定されて、減速開始タイミングが決定される。例えば、図3のステップS130においてLn<LESn-1,n +LESn-2,n-1 +・・・+LESk,k+1の場合は、ステップS135で、被圧延材100の尾端が第k段の圧延スタンドFkと第k+1段の圧延スタンドFk+1間に達したときに圧延速度の減速を開始するように、減速開始タイミングが決定される。具体的には、圧延スタンドFkを基準圧延スタンドFSTDとし、時間差dtを式(7)のように設定する:

dt=(LESn-1,n +LESn-2,n-1 +・・・+LESk,k+1−Ln)/VACT,n ・・・(7)

つまり、被圧延材100の尾端が圧延スタンドFkを通過した後、式(7)で表される時間差dt後に、圧延速度の減速を開始するように減速開始タイミングが決定される。
ただし、ステップS130においてLn≧LESn-1,n +LESn-2,n-1 +・・・+LESk,k+1の場合は、ステップS140で「減速開始タイミングの算出が不可」などのアラームメッセージを出力して、減速開始タイミングの算出を終了する。この場合は、被圧延材100が圧延スタンドFnを通り抜けるまでに圧延速度を尾端抜け速度VOUTに減速することができないためである。
例えば、減速完了圧延スタンドである圧延スタンドFnと圧延スタンドFnの前段の圧延スタンドFn-1間の等価距離LESn-1,nが、被圧延材100の圧延材長Lnよりも長い場合は、圧延スタンドFnと圧延スタンドFn-1との間で圧延速度の減速を開始するように減速開始タイミングが設定される。一方、圧延スタンドFnと圧延スタンドFn-1間の等価距離LESn-1,nが、被圧延材100の圧延材長Ln以下の場合は、被圧延材100が圧延スタンドFn-1に到達する前に圧延速度の減速を開始するように減速開始タイミングが設定される。
以上のようにして算出された基準圧延スタンドFSTDと時間差dtを含む尾端減速パターン情報Iが、算出装置12から速度制御装置13に通知される。上記に説明したように、基準圧延スタンドFSTDと時間差dtを用いて、減速開始タイミングが決定される。
速度制御装置13は、尾端減速パターン情報Iを用いて、減速開始タイミングを含み、被圧延材100が仕上連続圧延機20に搬入されてから搬出されるまでの圧延速度を規定する速度指令パターンを作成する。以下に、図4に示した速度指令パターンの例について説明する。
時刻t0は、仕上連続圧延機20による被圧延材100の圧延処理の開始時刻である。このときの圧延速度は、ランニング速度VRUN,nである。その後、時刻t1において、圧延速度の減速が開始される。つまり、時刻t1は減速開始タイミングの時刻である。圧延速度は減速率βnで減速され、時刻t1から減速時間Δt後の時刻t2において尾端抜け速度VOUTに達する。ランニング速度VRUN,nと尾端抜け速度VOUTとの速度差がΔVとする。その後、被圧延材100の圧延処理が終了する時刻t3まで、圧延速度は尾端抜け速度VOUTに維持される。このように、速度指令パターンにより、仕上連続圧延機20による被圧延材100の圧延処理における圧延速度が規定される。なお、図4に示すように、被圧延材100の圧延材長Lnは、減速時間Δt、速度差ΔV、減速率βnで定まる。
温度制御装置14は、速度制御装置13が作成した速度指令パターンに基づき、被圧延材100が仕上連続圧延機20内を移動する間の温度調節装置21の動作を規定する温度指令パターンを作成する。この温度指令パターンに従って仕上連続圧延機20の温度調節装置21が動作し、仕上連続圧延機20内を移動する間の被圧延材100の温度が調節される。
例えば、圧延速度の減速に起因する被圧延材100の温度低下を補償するために、被圧延材100に冷却材を吹きかけて温度を下げる冷却スプレーC1〜Czのスプレー流量を調整する温度指令パターンを作成する。つまり、圧延速度が低下するに従って被圧延材100に吹きかけるスプレー流量を減量するようなスプレー流量パターンを実行するように、温度指令パターンとして作成する。図5に、図4に示した速度指令パターンに基づいて作成された、冷却スプレーC1〜Czのスプレー流量を調整する温度指令パターン例を示す。圧延速度が一定の間はスプレー流量も一定であり、圧延速度が減速される間はスプレー流量が減量される。図5は、圧延速度がランニング速度VRUN,nではスプレー流量がQ1であり、圧延速度が尾端抜け速度VOUTまで減速された後のスプレー流量がQ2である例を示している。
上記のように、制御装置10は、圧延速度の実績値を用いて、所望の圧延スタンドで所望の尾端抜け速度に到達するような減速開始タイミングを含む速度指令パターンを算出する。更に、制御装置10は、速度指令パターンを用いて、被圧延材100の温度を調節する温度指令パターンを作成する。つまり、制御装置10は、速度指令パターン及び温度指令パターンを含む仕上連続圧延機20の制御パターンを作成し、この制御パターンを用いて仕上連続圧延機20を制御する。これにより、圧延速度に起因する通板トラブルの発生が抑制され、且つ、圧延速度の減速に応じて被圧延材100の温度低下を補償することで温度精度不足による品質問題の発生が抑制される。
以下に、図6を参照して制御装置10の動作を説明する。以下では、減速完了圧延スタンドが圧延スタンドFnである場合について説明する。
ステップS10において、予め設定されたタイミング、例えば既述した入側指定タイミングで、算出装置12が最初の尾端減速パターン情報Iを計算する。即ち、入側指定タイミングにおける圧延速度と予め設定された減速率を用いて、減速完了圧延スタンドにおける圧延速度が尾端抜け速度VOUTになるように、基準圧延スタンドFSTDと時間差dtが算出される。算出された基準圧延スタンドFSTDと時間差dtを含む尾端減速パターン情報Iが、算出装置12から速度制御装置13に通知される。尾端減速パターン情報Iに基づき、速度制御装置13が速度指令パターンPsを作成する。
ステップS20において、速度制御装置13は、速度指令パターンPsに基づき、仕上連続圧延機20を制御する。つまり、速度制御装置13は、速度指令パターンPsに規定された圧延速度を実現するように、仕上連続圧延機20内を搬送される被圧延材100の圧延速度を制御する。
ステップS30において、算出装置12が、被圧延材100が仕上連続圧延機20内を一定の長さ搬送される毎に、図3を参照して説明した方法を用いて、圧延スタンドF1〜Fzから予め選択された圧延スタンドFnを減速完了圧延スタンドとして、基準圧延スタンドFSTDと時間差dtを新たに算出する。即ち、速度モニタ装置11によってモニタされたランニング速度VRUN,nや所定の減速率βnを用いて、圧延スタンドFnを被圧延材100が通り抜けたときの圧延速度が予め設定された尾端抜け速度VOUTになるように、基準圧延スタンドFSTDと時間差dtが算出される。既に説明したように、基準圧延スタンドFSTDと時間差dtを含む尾端減速パターン情報Iから、減速開始タイミングが決定される。算出された基準圧延スタンドFSTDと時間差dtを含む尾端減速パターン情報Iに基づき、速度制御装置13が新たな速度指令パターンPsを作成する。
ステップS40において、温度制御装置14が、新たに作成された速度指令パターンPsに基づき、圧延速度の減速に応じて被圧延材100の温度低下を補償する温度指令パターンPtを作成する。
ステップS50において、速度制御装置13は、速度指令パターンPsに基づいて、仕上連続圧延機20による圧延速度の調節を制御する。つまり、速度指令パターンPsに規定された圧延速度を実現するように駆動装置M1〜Mzが速度制御装置13によって制御されて、被圧延材100の圧延速度が調節される。このため、算出装置12により算出された減速開始タイミングにおいて、所定の減速率で圧延速度の減速を開始する。速度制御装置13による圧延速度の制御と同時に、温度制御装置14は、温度指令パターンPtに基づき仕上連続圧延機20の温度調節装置21を制御する。つまり、温度指令パターンPtに規定された温度調節動作を実現するように温度調節装置21が温度制御装置14によって制御されて、被圧延材100の温度が調節される。ただし、ステップS30において減速開始タイミングの算出ができない場合は、既に述べたようにアラームメッセージを出力して、減速開始タイミングの算出を終了する。このように新たな減速開始タイミングを算出ができない場合は、直前に算出された最新の速度指令パターンPs及び温度指令パターンPtを用いて、制御装置10が仕上連続圧延機20を制御する。
ステップS60で被圧延材100について圧延処理が終了していない場合は、工程はステップS30に戻り、被圧延材100が仕上連続圧延機20内を一定の長さ搬送される毎に、速度指令パターンPs及び温度指令パターンPtが新たに作成される。一方、被圧延材100の圧延処理が終了している場合は、制御装置10による仕上連続圧延機20の制御を終了する。
以上に説明したように、制御装置10では、仕上連続圧延機20の入側を被圧延材100が一定長通過する毎に、仕上連続圧延機20の駆動装置M1〜Mzをモニタして得られる圧延速度の実績値を用いて、所望の圧延スタンドで所望の尾端抜け速度に到達するような減速開始タイミングが算出される。このため、減速開始タイミングが算出された後にダイナミック制御による圧延速度の変更などがあっても、変更後の圧延速度を用いて新たに減速開始タイミングが算出される。つまり、減速開始タイミングの計算精度を向上することができる。また、減速開始タイミングを含む速度指令パターンを用いて温度指令パターンを作成することにより、被圧延材100の温度制御の精度を向上できる。
したがって、本発明の実施形態に係る制御装置10によれば、圧延速度に起因する通板トラブルの発生を抑制し、且つ圧延速度の減速に応じて被圧延材の温度を制御できる、仕上連続圧延機20の制御装置、制御方法及び制御パターン作成方法を提供できる。
(その他の実施形態)
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
既に述べた実施形態の説明においては、仕上連続圧延機20の駆動装置M1〜Mzにより検出された圧延速度をモニタする例を示した。しかし、速度モニタ装置11が、圧延スタンドF1〜Fzを駆動するモータの回転数を直接モニタして圧延速度を検出してもよい。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の仕上連続圧延機の制御技術は、材料を圧延加工する製造業に利用可能である。
M1〜Mz…駆動装置
1〜Fz…圧延スタンド
1〜Cz…冷却スプレー
10…制御装置
11…速度モニタ装置
12…算出装置
13…速度制御装置
14…温度制御装置
20…仕上連続圧延機
21…温度調節装置
31、32…移動量検知センサ
41…仕上入側温度計
42…仕上出側温度計
100…被圧延材

Claims (15)

  1. 複数の圧延スタンドが連続して配置された仕上連続圧延機の制御装置であって、
    前記仕上連続圧延機内を被圧延材が移動する圧延速度をリアルタイムでモニタする速度モニタ装置と、
    前記被圧延材が前記仕上連続圧延機内を一定の長さ搬送される毎に、前記圧延速度及び所定の減速率を用いて、前記複数の圧延スタンドから選択された減速完了圧延スタンドを前記被圧延材が通り抜けたときに前記圧延速度が予め設定された尾端抜け速度になるように、前記圧延速度の減速を開始する減速開始タイミングを算出する算出装置と、
    前記減速開始タイミングにおいて前記減速率で前記圧延速度の減速を開始するように、前記仕上連続圧延機による前記圧延速度の調節を制御する速度制御装置と、
    前記圧延速度の減速に起因する前記被圧延材の温度変化を補償するように、前記仕上連続圧延機による前記被圧延材の温度調節を制御する温度制御装置と
    を備えることを特徴とする仕上連続圧延機の制御装置。
  2. 前記速度制御装置が、
    前記圧延速度が減速する間に前記減速完了圧延スタンドを通過する前記被圧延材の通過部分の長さと、
    前記減速完了圧延スタンドの出側での前記被圧延材の厚みをh n 、前記複数の圧延スタンドのうち第k段の圧延スタンドの前段の圧延スタンドの出側での前記被圧延材の厚みをh k 、前記第k段の圧延スタンドと前記第k段の前段の圧延スタンドとの間の物理的な圧延スタンド間距離をL PS として、前記第k段の圧延スタンドと前記第k段の前段の圧延スタンドとの間の等価距離を(h k /h n )×L PS で定義した場合において、前記複数の圧延スタンド間それぞれに定義される等価距離と
    を用いて、前記減速開始タイミングを算出することを特徴とする請求項1に記載の仕上連続圧延機の制御装置。
  3. 前記速度制御装置が、
    前記被圧延材の前記通過部分の長さよりも、前記減速完了圧延スタンドからの圧延スタンド間の前記等価距離の総和の方が長くなるように基準圧延スタンドを特定し、
    前記被圧延材の尾端が前記基準圧延スタンドと前記基準圧延スタンドの次段の圧延スタンドとの間に達したときに前記圧延速度の減速を開始するように、前記減速開始タイミングを設定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の仕上連続圧延機の制御装置。
  4. 前記速度制御装置が、前記減速開始タイミングを含み、前記被圧延材が前記仕上連続圧延機に搬入されてから搬出されるまでの前記圧延速度を規定する速度指令パターンを作成し、
    前記温度制御装置が、前記速度指令パターンに基づき、前記被圧延材の前記温度変化を補償するように前記仕上連続圧延機に実行させる前記被圧延材の温度調節を規定する温度指令パターンを作成する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の仕上連続圧延機の制御装置。
  5. 前記速度モニタ装置が、前記複数の圧延スタンドを駆動する前記仕上連続圧延機のモータの回転から前記圧延速度を検出する速度検出装置をモニタすることよって、前記圧延速度をモニタすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の仕上連続圧延機の制御装置。
  6. 前記温度制御装置が、前記被圧延材の温度を低下させる前記仕上連続圧延機の冷却スプレーの噴きかけ量を制御することによって、前記仕上連続圧延機による前記被圧延材の温度調節を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の仕上連続圧延機の制御装置。
  7. 複数の圧延スタンドが連続して配置された仕上連続圧延機の制御方法であって、
    前記仕上連続圧延機内を被圧延材が移動する圧延速度をリアルタイムでモニタするステップと、
    前記被圧延材が前記仕上連続圧延機内を一定の長さ搬送される毎に、前記圧延速度及び所定の減速率を用いて、前記複数の圧延スタンドから選択された減速完了圧延スタンドを前記被圧延材が通り抜けたときに前記圧延速度が予め設定された尾端抜け速度になるように、前記圧延速度の減速を開始する減速開始タイミングを算出するステップと、
    前記減速開始タイミングにおいて前記減速率で前記圧延速度の減速を開始するように、前記仕上連続圧延機による前記圧延速度の調節を制御するステップと、
    前記圧延速度の減速に起因する前記被圧延材の温度変化を補償するように、前記仕上連続圧延機による前記被圧延材の温度調節を制御するステップと
    を含むことを特徴とする仕上連続圧延機の制御方法。
  8. 前記減速開始タイミングを算出するステップが、
    前記圧延速度が減速する間に前記減速完了圧延スタンドを通過する前記被圧延材の通過部分の長さと、
    前記減速完了圧延スタンドの出側での前記被圧延材の厚みをh n 、前記複数の圧延スタンドのうち第k段の圧延スタンドの前段の圧延スタンドの出側での前記被圧延材の厚みをh k 、前記第k段の圧延スタンドと前記第k段の前段の圧延スタンドとの間の物理的な圧延スタンド間距離をL PS として、前記第k段の圧延スタンドと前記第k段の前段の圧延スタンドとの間の等価距離を(h k /h n )×L PS で定義した場合において、前記複数の圧延スタンド間それぞれに定義される等価距離と
    を用いて、前記減速開始タイミングを算出することを特徴とする請求項7に記載の仕上連続圧延機の制御方法。
  9. 前記減速開始タイミングを算出するステップが、
    前記被圧延材の前記通過部分の長さよりも、前記減速完了圧延スタンドからの圧延スタンド間の前記等価距離の総和の方が長くなるように基準圧延スタンドを特定するステップと、
    前記被圧延材の尾端が前記基準圧延スタンドと前記基準圧延スタンドの次段の圧延スタンドとの間に達したときに前記圧延速度の減速を開始するように、前記減速開始タイミングを設定するステップと
    を含むことを特徴とする請求項8に記載の仕上連続圧延機の制御方法。
  10. 前記減速開始タイミングを含み、前記被圧延材が前記仕上連続圧延機に搬入されてから搬出されるまでの前記圧延速度を規定する速度指令パターンを作成するステップと、
    前記速度指令パターンに基づき、前記被圧延材の前記温度変化を補償するように前記仕上連続圧延機に実行させる前記被圧延材の温度調節を規定する温度指令パターンを作成するステップと
    を更に含むことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の仕上連続圧延機の制御方法。
  11. 前記被圧延材の温度調節を制御するステップにおいて、前記被圧延材の温度を低下させる前記仕上連続圧延機の冷却スプレーの噴きかけ量を制御することを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の仕上連続圧延機の制御方法。
  12. 複数の圧延スタンドが連続して配置された仕上連続圧延機を制御する制御パターンの作成方法であって、
    前記仕上連続圧延機内を被圧延材が移動する圧延速度をリアルタイムでモニタするステップと、
    前記被圧延材が前記仕上連続圧延機内を一定の長さ搬送される毎に、前記圧延速度及び所定の減速率を用いて、前記複数の圧延スタンドから選択された減速完了圧延スタンドを前記被圧延材が通り抜けたときに前記圧延速度が予め設定された尾端抜け速度になるように、前記圧延速度の減速を開始する減速開始タイミングを算出するステップと、
    前記減速開始タイミングを含み、前記被圧延材が前記仕上連続圧延機に搬入されてから搬出されるまでの前記圧延速度を規定する速度指令パターンを作成するステップと、
    前記速度指令パターンに基づき、前記圧延速度の減速に起因する前記被圧延材の温度変化を補償するように、前記仕上連続圧延機に実行させる前記被圧延材の温度調節を規定する温度指令パターンを作成するステップと
    を含むことを特徴とする仕上連続圧延機の制御パターン作成方法。
  13. 前記減速開始タイミングを算出するステップが、
    前記圧延速度が減速する間に前記減速完了圧延スタンドを通過する前記被圧延材の通過部分の長さと、
    前記減速完了圧延スタンドの出側での前記被圧延材の厚みをh n 、前記複数の圧延スタンドのうち第k段の圧延スタンドの前段の圧延スタンドの出側での前記被圧延材の厚みをh k 、前記第k段の圧延スタンドと前記第k段の前段の圧延スタンドとの間の物理的な圧延スタンド間距離をL PS として、前記第k段の圧延スタンドと前記第k段の前段の圧延スタンドとの間の等価距離を(h k /h n )×L PS で定義した場合において、前記複数の圧延スタンド間それぞれに定義される等価距離と
    を用いて、前記減速開始タイミングを算出することを特徴とする請求項12に記載の仕上連続圧延機の制御パターン作成方法。
  14. 前記減速開始タイミングを算出するステップが、
    前記被圧延材の前記通過部分の長さよりも、前記減速完了圧延スタンドからの圧延スタンド間の前記等価距離の総和の方が長くなるように基準圧延スタンドを特定するステップと、
    前記被圧延材の尾端が前記基準圧延スタンドと前記基準圧延スタンドの次段の圧延スタンドとの間に達したときに前記圧延速度の減速を開始するように、前記減速開始タイミングを設定するステップと
    を含むことを特徴とする請求項13に記載の仕上連続圧延機の制御パターン作成方法。
  15. 前記温度指令パターンが、前記被圧延材の温度を低下させる前記仕上連続圧延機の冷却スプレーの噴きかけ量を規定する制御パターンであることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の仕上連続圧延機の制御パターン作成方法。
JP2010092322A 2010-04-13 2010-04-13 仕上連続圧延機の制御装置、制御方法及び制御パターン作成方法 Active JP5616673B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010092322A JP5616673B2 (ja) 2010-04-13 2010-04-13 仕上連続圧延機の制御装置、制御方法及び制御パターン作成方法
CN201010206817.6A CN102218450B (zh) 2010-04-13 2010-06-10 精加工连续轧机的控制装置、控制方法及控制模式生成方法
KR1020100063335A KR101192476B1 (ko) 2010-04-13 2010-07-01 마무리 연속 압연기의 제어 장치, 제어 방법 및 제어 패턴 작성 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010092322A JP5616673B2 (ja) 2010-04-13 2010-04-13 仕上連続圧延機の制御装置、制御方法及び制御パターン作成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011218428A JP2011218428A (ja) 2011-11-04
JP5616673B2 true JP5616673B2 (ja) 2014-10-29

Family

ID=44775296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010092322A Active JP5616673B2 (ja) 2010-04-13 2010-04-13 仕上連続圧延機の制御装置、制御方法及び制御パターン作成方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5616673B2 (ja)
KR (1) KR101192476B1 (ja)
CN (1) CN102218450B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5733230B2 (ja) * 2012-02-09 2015-06-10 東芝三菱電機産業システム株式会社 熱間圧延ラインの制御装置
CN103252359A (zh) * 2012-02-15 2013-08-21 宝山钢铁股份有限公司 一种控制终轧温度的两级穿带方法
JP5907264B2 (ja) * 2012-07-04 2016-04-26 東芝三菱電機産業システム株式会社 厚板マルチローリングの制御装置及び制御方法
CN103506406B (zh) * 2013-10-23 2015-10-21 北京和隆优化科技股份有限公司 一种快速自动适应轧机节奏的加热炉炉内温度控制方法
JP6414233B2 (ja) * 2015-02-02 2018-10-31 東芝三菱電機産業システム株式会社 圧延ラインの蛇行制御装置
CN105312327B (zh) * 2015-11-26 2017-05-10 东北大学 一种液压张力温轧机金属轧件的温度控制方法
CN110605351A (zh) * 2019-09-30 2019-12-24 天津理工大学 航天用超大型环件轧制过程中温度补偿的方法及专用装置
CN113042544B (zh) * 2021-02-23 2023-05-12 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种带钢抛尾减速起点的获取方法及装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5573411A (en) * 1978-11-29 1980-06-03 Toshiba Corp Automatic decelerator for tandem mill
JPS56160819A (en) * 1980-05-13 1981-12-10 Nippon Steel Corp Controlling method for thickness of front end of steel sheet
IT1235120B (it) * 1989-07-10 1992-06-18 Danieli Off Mecc Procedimento di laminazione veloce e sistema per la laminazione veloce.
JPH0413407A (ja) * 1990-05-02 1992-01-17 Nkk Corp 仕上連続圧延機の尾端減速方法及びその装置
JP2738246B2 (ja) * 1992-11-25 1998-04-08 日本鋼管株式会社 タンデム配列された圧延機の圧延方法
JPH0899104A (ja) * 1994-09-29 1996-04-16 Kawasaki Steel Corp 連続圧延機のパススケジュール決定方法
JP3519857B2 (ja) * 1996-03-18 2004-04-19 新日本製鐵株式会社 冷間タンデム圧延機の圧延方法
JP3117919B2 (ja) * 1996-09-26 2000-12-18 川崎製鉄株式会社 熱延金属板の仕上出側温度の制御方法および熱延金属板の仕上出側温度の制御装置
DE19726587B4 (de) * 1997-06-23 2009-07-09 Siemens Ag Verfahren und Einrichtung zur Verringerung bzw. Kompensation von Drehzahleinbrüchen beim Einfädeln eines Walzgutes in ein Walzgerüst
JP2001334304A (ja) 2000-05-22 2001-12-04 Mitsubishi Electric Corp 熱間仕上圧延機の出側温度制御装置
JP2002126812A (ja) 2000-10-20 2002-05-08 Kawasaki Steel Corp 圧延方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN102218450B (zh) 2014-02-19
KR101192476B1 (ko) 2012-10-17
CN102218450A (zh) 2011-10-19
KR20110114406A (ko) 2011-10-19
JP2011218428A (ja) 2011-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5616673B2 (ja) 仕上連続圧延機の制御装置、制御方法及び制御パターン作成方法
JP6308928B2 (ja) 圧延制御装置、圧延制御方法および圧延制御プログラム
JP2010240662A (ja) 圧延機の制御装置およびその制御方法
JP2008238249A (ja) 圧延形状制御方法および圧延形状制御システム
JP4669777B2 (ja) 連続処理設備の速度制御方法
TWI515053B (zh) 熱壓延生產線的控制裝置
CN110997169B (zh) 无头轧制线的温度控制装置
JP5960848B2 (ja) 単一のビレットから得られる2つの連続したストランドの製造プラントの制御方法
JP2005118809A (ja) 圧延機のフィードフォワード板厚制御装置及びその制御方法
JP5482249B2 (ja) 連続焼鈍炉の板温制御装置および板温制御方法
JP2016093828A (ja) 圧延制御装置、圧延制御方法および圧延制御プログラム
JP6652097B2 (ja) 走間板厚変更方法および走間板厚変更装置
JP5552179B2 (ja) 圧延機の制御装置およびその制御方法
JP2011088172A (ja) 冷間圧延機の板厚制御装置及び板厚制御方法
JP3580282B2 (ja) 熱間圧延システム及びランナウトテーブル通板方法並びに圧延板の製造方法
JP5202157B2 (ja) タンデム圧延装置の板厚張力制御方法及び板厚張力制御装置
CN110722006B (zh) 热轧生产线的楔形控制装置
JP2013233588A (ja) 熱延鋼帯の製造方法
JP2008290156A (ja) 熱延鋼帯の冷却装置と、その冷却方法
KR100990721B1 (ko) 연속압연에 의한 열간압연재의 냉각방법 및 그 장치
KR100953621B1 (ko) 연속 열간 사상압연기의 사상압연방법
JP2760292B2 (ja) タンデム圧延機の制御方法
JP2005046898A (ja) 圧延機の速度制御方法
JPH1043811A (ja) 熱間仕上圧延機出側温度の制御方法および熱間仕上圧延機出側温度の制御装置
JPH10249423A (ja) 走間板厚変更設定制御装置及び設備仕様決定支援装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140902

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140912

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5616673

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250