JP5615007B2 - センサ - Google Patents

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Description

本発明は、検出対象体を取り囲んで環状をなした状態においてその検出対象体についての物理量を非接触で検出するセンサに関するものである。
この種のセンサとして、特開2002−333455号公報において出願人が開示したフレキシブルセンサ(例えば、同公報の段落(0002)および段落(0003)に開示したフレキシブルセンサ)が知られている。このフレキシブルセンサは、図11に示すように、検出対象体としての測定対象導体に流れる電流を検出するセンサケーブル103と、センサケーブル103の端部103a,103bを連結する連結機構134とを備えて構成されている。この場合、連結機構134は、端部103aに固定された筒状のベース部141と、端部103bに固定されてベース部141によって取り外し可能に保持されるキャップ142とを備えている。
このフレキシブルセンサにおいて、センサケーブル103における端部103a,103bの連結を解除するときには、図12に示すように、ベース部141の着脱用アーム141aを摘んで変形させる。この際に、係合用爪部141bの先端部側がベース部141との接合部141cを中心として回動して、係合用爪部141bがキャップ142から離反して、キャップ142の係合用凸状部142aに対する係合用爪部141bの係合が解除されて、ベース部141に対するキャップ142の装着状態が解除される。
また、このフレキシブルセンサにおいて、センサケーブル103の端部103a,103bを連結させるときには、キャップ142をベース部141に挿入する。この際に、図13に示すように、係合用凸状部142aが係合用爪部141bの先端部に当接して、係合用爪部141bを押し広げ、これに伴って着脱用アーム141aの先端部側が接合部141cを中心として回動する。また、図11に示すように、ベース部141の縁部に係合用凸状部142aが当接するまでキャップ142を押し込んだときには、着脱用アーム141aがその弾性によって非変形状態に復帰し、同図に示すように、係合用爪部141bが係合用凸状部142aに係合する。これにより、キャップ142がベース部141に装着されて端部103a,103bが連結される。
特開2002−333455号公報(第2−3頁、第12−14図)
ところが、上記したフレキシブルセンサには、解決すべき以下の課題がある。すなわち、上記したフレキシブルセンサでは、着脱用アーム141aの先端部側が、接合部141cを中心として回動するように構成され、これによって係合用凸状部142aに対する係合用爪部141bの係合および係合解除を行っている。ここで、この構成では、図11に示すように、ベース部141の中心軸A3に対して平行な(中心軸A3を含む)平面P2に沿って着脱用アーム141aの先端部側が回動する。このため、この構成では、係合用爪部141bが係合用凸状部142aに係合している状態(同図に示す状態であって、以下、「第1状態」ともいう)における係合用爪部141bの中心軸A3に沿った位置と、着脱用アーム141aが押し広げられている状態(図13に示すように、係合用爪部141bが係合用凸状部142aの外周面に接触している状態であって、以下「第2状態」ともいう)における係合用爪部141bの中心軸A3に沿った位置とが異なることとなる。このため、このフレキシブルセンサでは、図11に示すように、第1状態において、係合用爪部141bと係合用凸状部142aとの間に上記した異なる2つの位置の間の距離Cに相当する比較的大きな隙間が生じることとなる。言い換えると、このフレキシブルセンサでは、このような比較的大きな隙間が生じるように連結機構134を構成する必要がある。
また、ベース部141に対するキャップ142の挿入の際に係合用爪部141bに対して挿入方向に力が加わり、図14に示すように、係合用爪部141bが挿入方向に変形することがある。また、ベース部141からキャップ142を引き抜く際にも、係合用爪部141bに対して引き抜き方向に力が加わり、係合用爪部141bが引き抜き方向に変形することがある。この場合、変形した係合用爪部141bは、その弾性によって元の状態に復帰しようとするが、係合用凸状部142aの表面との摩擦により、完全には元の状態に復帰できずに残留ひずみが生じることがある。このため、上記のフレキシブルセンサでは、第2状態の係合用爪部141bを第1状態に移行させるためには、上記した隙間を残留ひずみの分だけさらに広げる必要がある。一方、検出対象体に流れる電流を正確に検出するには、連結状態におけるセンサケーブル103の端部103a,103b間の距離が変化しないことが好ましい。しかしながら、上記のフレキシブルセンサでは、係合用凸状部142aと係合用爪部141bとの間に隙間が生じるため、センサケーブル103の端部103a,103b間の距離がその隙間分だけ変化することがある。具体的には、例えば、2本または3本の測定対象導体を流れる電流を測定するために各測定対象導体の周囲を一括してセンサケーブル103で取り囲んで端部103a,103bを連結させた場合において、各測定対象導体の間隔が広かったり、各測定対象導体が大径であったりしたときには、センサケーブル103を外側に広げようとする力が測定対象導体からセンサケーブル103に加わるため、上記した隙間の分だけ端部103a,103b間の距離が変化する。したがって、上記のフレキシブルセンサには、このような使用形態において、端部103a,103bの連結部分の近傍における感度が低下する。このため、検出精度が低下し、これに起因して測定誤差が生じるおそれがあり、この点の改善が望まれている。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、検出精度を向上し得るフレキシブルセンサを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のセンサは、検出対象体を取り囲んで環状をなした状態において当該検出対象体についての物理量を非接触で検出するコイル部と、前記コイル部の一端部が接続された第1嵌合部、前記コイル部の他端部が接続されると共に前記第1嵌合部に嵌合可能な第2嵌合部、および前記第1嵌合部に配設されて嵌合状態における当該両嵌合部の離反の規制および離反の規制解除を行う離反規制部を有して前記コイル部の両端部を連結する連結機構とを備え前記第2嵌合部には、当該第2嵌合部を前記第1嵌合部に嵌合させる嵌合方向に対して直交する向きに凹む係合凹部が形成され、前記離反規制部は、前記係合凹部に係合可能な係合凸部を前記嵌合方向に対して直交する平面に沿って移動させて当該係合凹部と当該係合凸部との係合および係合解除を行うことによって前記両嵌合部の離反の前記規制および前記規制解除を行うセンサであって、前記第1嵌合部は、中心軸が前記嵌合方向と一致するように配設された筒状体を備えて構成され、前記第2嵌合部は、中心軸が前記筒状体の中心軸と同軸の状態で当該筒状体に挿入可能な筒状または柱状に形成されると共に、外周面に沿って環状をなすように形成された前記係合凹部としての環状溝部を備え、前記離反規制部は、長さ方向が前記嵌合方向に対して直交する方向に沿うように前記第1嵌合部に取り付けられた支持部と、当該支持部における前記長さ方向の端部に基端部が接続されて前記筒状体に近接する向きへの押圧によって当該基端部を支点として回動可能な操作片と、先端部に前記係合凸部が配設されると共に基端部が前記操作片の基端部側に位置するように当該操作片に対向配置されかつ長さ方向の中間部が前記支持部に接続されて当該中間部を支点として回動可能な腕部と、前記操作片における長さ方向の中間部と前記腕部の基端部とに接続されて前記腕部の先端部が前記筒状体に近接する向きに当該腕部を付勢すると共に当該操作片に対する押圧状態において当該腕部の先端部が当該筒状体から離反する向きに当該腕部を回動させる付勢部とを備えて構成されている
また、請求項記載のセンサは、請求項記載のセンサにおいて、前記支持部、前記操作片、前記腕部、前記付勢部および前記係合凸部が樹脂によって一体形成されている。
請求項1記載のセンサによれば、第2嵌合部に形成されている係合凹部に対して係合凸部を接離させて係合凹部に対する係合凸部の係合および係合解除を行い、これによって両嵌合部の離反の規制および離反の規制解除を行う際に、第2嵌合部を第1嵌合部に嵌合させる嵌合方向に対して直交する平面に沿って係合凸部を接離させることにより、その平面に沿った移動範囲内における係合凸部の位置に拘わらず嵌合方向に沿った係合凸部の位置を一定に維持することができる。このため、このセンサでは、ベース部の中心軸に対して平行な平面に沿って着脱用アームが回動する従来の構成とは異なり、係合凸部を係合凹部に係合させるために必要以上の大きな隙間を設ける必要がなく、係合凹部に対して係合凸部がスムーズに係合可能な僅かな隙間だけ両者の間に生じるように連結機構を構成することができる。このため、このセンサによれば、検出対象体の周囲をコイル部で取り囲んで両端部を連結させた場合において、コイル部を外側に広げようとする力が検出対象体からコイル部に加わったとしても、係合凹部と係合凸部との間の嵌合方向に沿った隙間が僅かな量に抑えられているため、その隙間に起因するコイル部における両端部間の距離の変化を十分に低く抑えることができる。したがって、このセンサによれば、連結状態のコイル部の両端部近傍における感度低下が低く抑えられて、検出精度を十分に向上させることができる結果、測定誤差を十分に低減することができる。
また、このセンサによれば、第1嵌合部に取り付けた支持部の端部に接続された基端部を支点として回動可能な操作片と、先端部に係合凸部が配設されると共に基端部が操作片に対向配置されて支持部に接続された中間部を支点として回動可能な腕部と、操作片の中間部と腕部の基端部とに接続されて先端部が第1嵌合部の筒状体に近接する向きに腕部を付勢すると共に操作片に対する押圧状態において先端部が筒状体から離反する向きに腕部を回動させる付勢部とを備えて離反規制部を構成したことにより、簡易な構成でありながら、第1嵌合部の筒状体に第2嵌合部を挿入して両者を嵌合させるだけで係合凹部に対して係合凸部を確実に係合させることができると共に、操作片を押圧するだけで係合凹部に対する係合凸部の係合を確実に解除することができる。
さらに、請求項記載のセンサによれば、離反規制部における支持部、操作片、腕部、付勢部および係合凸部を樹脂によって一体形成したことにより、離反規制部を射出成形によって安価に製作することができるため、センサの製造コストを十分に低減させることができる。
フレキシブルセンサ1の斜視図である。 連結機構3の斜視図である。 第1嵌合部11と第2嵌合部12とが離反している状態における連結機構3の斜視図である。 第1嵌合部11の本体部21および離反規制部13の構成を示す斜視図である。 離反規制部13の動作を説明する第1の説明図である。 離反規制部13の動作を説明する第2の説明図である。 離反規制部13の動作を説明する第3の説明図である。 離反規制部13の動作を説明する第4の説明図である。 離反規制部13の動作を説明する第5の説明図である。 離反規制部13の動作を説明する第6の説明図である。 従来のフレキシブルセンサの構成を説明する第1の説明図である。 従来のフレキシブルセンサの構成を説明する第2の説明図である。 従来のフレキシブルセンサの構成を説明する第3の説明図である。 従来のフレキシブルセンサの構成を説明する第4の説明図である。
以下、本発明に係るセンサの実施の形態について、添付図面を参照して、説明する。
最初に、フレキシブルセンサ1の構成について説明する。図1に示すフレキシブルセンサ1は、検出対象体についての物理量を非接触で検出するセンサの一例であって、コイル部2および連結機構3を備えて構成されている。コイル部2は、一例として、支持体の外周面に導線を巻回して形成した柔軟性を有するロゴスキーコイルであって、検出対象体200を取り囲んで、一端部2aおよび他端部2bを互いに近接させて環状をなした状態において、検出対象体200についての物理量(例えば、検出対象体200に流れる電流)を検出可能に構成されている。また、コイル部2は、接続ケーブルを介して測定装置(いずれも図示せず)に接続される。
連結機構3は、図2,3に示すように、第1嵌合部11、第2嵌合部12および離反規制部13を備えて構成されている。第1嵌合部11は、本体部21および蓋部22を備えて構成されている。本体部21には、コイル部2の一端部2aが接続されている。また、本体部21は、第2嵌合部12が嵌合(挿入)可能な円筒状に形成された筒状体21aを備えて構成されている。この場合、筒状体21aは、第2嵌合部12が嵌合される嵌合方向(図3に示す矢印Xの方向であって、以下「X方向」ともいう)とその中心軸A1とが一致するように本体部21に配設されている。また、本体部21には、図4に示すように、離反規制部13の後述する支持部31を取り付けるための取り付け部21bが形成されている。また、本体部21には、開口部21cが形成され、この開口部21cを開放した状態で、コイル部2を構成する導線と図外の接続ケーブルとの接続が行われる。蓋部22は、本体部21の開口部21cを閉塞可能に構成されている。この場合、蓋部22は、図3に示すように、固定用ねじ14によって離反規制部13と共に本体部21に固定される。
第2嵌合部12は、図3に示すように、その中心軸A2と第1嵌合部11における筒状体21aの中心軸A1とを同軸とした状態でX方向に沿って押し込むことで、筒状体21aに嵌合可能な円筒状(筒状または柱状の一例)に形成されている。また、第2嵌合部12には、コイル部2の他端部2bが接続されている。また、第2嵌合部12には、中心軸A2に向かって(X方向に対して直交する向きに)凹む環状溝部12bが外周面12aに沿って環状をなすように形成されている。この場合、環状溝部12bは、離反規制部13における後述する係合凸部35と係合する係合凹部として機能する。
離反規制部13は、嵌合した状態の第1嵌合部11および第2嵌合部12の離反を規制すると共に(図5参照)、離反の規制解除を行う(図6参照)。具体的には、離反規制部13は、図4〜図7に示すように、支持部31、操作片32,32、腕部33,33、付勢部34,34および係合凸部35,35備えて構成されている。この場合、支持部31、操作片32,32、腕部33,33、付勢部34,34および係合凸部35,35は、樹脂(一例として、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネートなど)によって一体に形成されている。
支持部31は、図7に示すように、長板状の本体部41と、本体部41に突出形成された突起部42,42とを備えて構成されている。また、本体部41の中央部41cには、固定用ねじ14(図3参照)を挿通させる挿通孔41dが形成されている。また、本体部41における端部41aと中央部41cとの間および、端部41bと中央部41cとの間には、凹部41eが形成されている。この場合、支持部31は、図4に示すように、長さ方向が中心軸A1に対して直交する平面P1に沿うようにして第1嵌合部11の取り付け部21bに配置され、図3に示すように、固定用ねじ14によって第1嵌合部11の本体部21に蓋部22と共に取り付けられる。
操作片32,32は、図7に示すように、長板状にそれぞれ形成されて、基端部32aが支持部31の本体部41における長さ方向の端部41a,41bにそれぞれ接続されている。また、操作片32,32は、図8に示すように、第1嵌合部11の筒状体21aに近接する向き(同図に示すY1の向き)に先端部32b側が押圧されたときに、基端部32aを支点として、中心軸A1に対して直交する平面P1に沿って回動させられる。また、本体部41に凹部41eが形成されてこの部分が肉薄となっているため、凹部41eの形成部位が弾性変形して本体部41の端部41a,41b側が回動するように弾性変形する。
腕部33,33は、図7に示すように、長板状にそれぞれ形成されると共に、基端部33aが長さ方向の中間部33cを基準として操作片32の基端部32a側に位置するようにして操作片32,32に対してそれぞれ対向するように配置されている。また、腕部33,33は、中間部33cが支持部31の突起部42,42にそれぞれ接続されて、中間部33cを支点として、平面P1に沿って回動可能に構成されている。また、腕部33の先端部33bの内面は、同図に示すように、第2嵌合部12の外周面12aに対して面的に当接可能な曲面に形成されている。
付勢部34,34は、図7に示すように、略U字状に形成されて弾性変形可能に構成されている。また、付勢部34は、両端部が操作片32における長さ方向の中間部32cと腕部33の基端部33aとにそれぞれ接続されている。この付勢部34は、腕部33の先端部33bが筒状体21aに近接する向き(同図に示すY1の向き)に腕部33を付勢すると共に、図8に示すように、操作片32の先端部32bがY1の向きに押圧されたときに、腕部33の先端部33bが筒状体21aから離反する向き(同図に示すY2の向き)に基端部33aを牽引して、平面P1に沿って腕部33を回動させる機能を有している。
係合凸部35は、図6に示すように、第2嵌合部12の環状溝部12bに係合可能な円弧状に形成されている。また、係合凸部35は、図7,8に示すように、腕部33における先端部33bの内面に配設され、腕部33の回動に伴い、平面P1に沿って第2嵌合部12に対して接離させられることにより、環状溝部12bに係合し、またその係合が解除される。具体的には、係合凸部35は、図7に示すように、付勢部34による付勢によって腕部33の先端部33bが筒状体21aに近接している状態(操作片32の先端部32bに対する押圧がされていない状態)では、環状溝部12bに係合して第1嵌合部11と第2嵌合部12との離反を規制する。また、係合凸部35は、図8に示すように、腕部33の先端部33bが筒状体21aから離反している状態(操作片32の先端部32bが押圧されている状態)では、環状溝部12bに対する係合が解除されて第1嵌合部11と第2嵌合部12との離反の規制を解除する。
この場合、図11〜図14に示す従来の構成では、上記したように、ベース部141における中心軸A3に対して平行な平面P2に沿って着脱用アーム141aが回動するため、着脱用アーム141aに形成されている係合用爪部141bと係合用凸状部142aとの間の中心軸A3に沿った距離が着脱用アーム141aの回動量によって異なっている。このため、従来の構成では、係合状態における係合用爪部141bと係合用凸状部142aとの間に中心軸A3に沿った距離の相違分に相当する比較的大きな隙間が生じる(言い換えると、比較的大きな隙間が生じるように連結機構134を構成する必要がある)。これに対して、このフレキシブルセンサ1では、係合凸部35が第1嵌合部11における筒状体21aの中心軸A1に対して直交する平面P1に沿って第2嵌合部12に対して接離するため、図9,10に示すように、中心軸A1(X方向)に沿った係合凸部35の位置は、係合凸部35が筒状体21aに対して近接しているか離反しているか、つまり平面P1に沿った移動範囲内におけるどの位置に位置しているかに拘わらず一定に維持される。したがって、このフレキシブルセンサ1では、係合状態における環状溝部12bと係合凸部35との間の中心軸A1に沿った隙間を、環状溝部12bに対して係合凸部35がスムーズに係合可能な僅かな隙間に規定することができる。(言い換えると、必要以上に大きな隙間を設ける必要がない)。
次に、フレキシブルセンサ1の使用方法について、図面を参照して説明する。
このフレキシブルセンサ1を用いて、例えば、検出対象体200に流れる電流を測定する際には、図1に示すように、検出対象体200の周囲をコイル部2で取り囲む。次いで、コイル部2の一端部2aが接続されている連結機構3の第1嵌合部11における本体部21の筒状体21aに対して、コイル部2の他端部2bが接続されている連結機構3の第2嵌合部12を挿入する。この際に、図8,9に示すように、第2嵌合部12の先端部が連結機構3における離反規制部13の腕部33に配設されている係合凸部35に当接し、腕部33,33が付勢部34の付勢力に抗してY2の向きに回動させられる(押し広げられる)。
次いで、第2嵌合部12の外周面12aに形成されている環状溝部12bが係合凸部35に対向する位置まで第2嵌合部12を挿入したときには、図7,10に示すように、付勢部34の付勢力によって腕部33がY1の向きに回動させられる。これに伴い、腕部33の先端部33bに配設されている係合凸部35が環状溝部12bに係合する。これにより、第1嵌合部11と第2嵌合部12とが嵌合すると共に、環状溝部12bに対する係合凸部35の係合によって両嵌合部11,12の離反が規制される。この場合、このフレキシブルセンサ1では、上記したように、係合状態における環状溝部12bと係合凸部35との間に中心軸A1に沿った僅かな隙間だけが生じるように連結機構3が構成されている。このため、このフレキシブルセンサ1では、この隙間に起因するコイル部2の両端部2a,2b間の距離の変化が十分に低く抑えられる結果、検出精度を十分に向上させることが可能となっている。
次いで、図外の測定器が、コイル部2に誘起した電圧をコイル部2に接続された図外の接続ケーブルを介して入力して測定する。この場合、このフレキシブルセンサ1では、連結機構3を上記のように構成したことで、検出精度が十分に向上されている。このため、このフレキシブルセンサ1を用いることにより、検出対象体200に流れる電流を正確に測定することが可能となっている。
次いで、測定が終了して、フレキシブルセンサ1を検出対象体200から取り外す(検出対象体200を取り囲んだ状態を解除する)ときには、図8に示すように、連結機構3の離反規制部13における操作片32,32の先端部32b側をY1の向きに押圧する。この際に、操作片32,32が、基端部32aを支点として平面P1に沿ってY1の向きに回動させられる。
また、操作片32の回動により、操作片32の基端部32aに接続されている付勢部34の一端部がY1の向きに押圧され、この押圧により、付勢部34が、湾曲部分の位置をY1の向きに移動させられつつ弾性変形する。さらに、この付勢部34の弾性変形により、付勢部34の他端部に接続されている腕部33の基端部33aが、Y1の向きに引っ張られる。このため、図8に示すように、腕部33が、中間部33cを支点として平面P1に沿ってY2の向きに回動させられる。また、Y2の向きでの腕部33の回動に伴い、腕部33の先端部33bに配設されている係合凸部35が環状溝部12bから離反し、環状溝部12bに対する係合凸部35の係合が解除される。これにより、両嵌合部11,12の離反の規制が解除される。次いで、第2嵌合部12を第1嵌合部11の筒状体21aから引き抜いて、第1嵌合部11に対する第2嵌合部12の嵌合の解除を行う。以上により、検出対象体200に流れる電流の測定が終了する。
このように、このフレキシブルセンサ1によれば、第2嵌合部12に形成されている環状溝部12bに対して係合凸部35を接離させて環状溝部12bに対する係合凸部35の係合および係合解除を行い、これによって両嵌合部11,12の離反の規制および離反の規制解除を行う際に、第2嵌合部12を第1嵌合部11に嵌合させる嵌合方向に対して直交する平面P1に沿って係合凸部35を接離させることにより、平面P1に沿った移動範囲内における係合凸部35の位置に拘わらず中心軸A1(X方向)に沿った係合凸部35の位置を一定に維持することができる。このため、このフレキシブルセンサ1では、ベース部141の中心軸A3に対して平行な平面P2に沿って着脱用アーム141aが回動する従来の構成とは異なり、係合凸部35を環状溝部12bに係合させるために必要以上の大きな隙間を設ける必要がなく、環状溝部12bに対して係合凸部35がスムーズに係合可能な僅かな隙間だけ両者の間に生じるように連結機構3を構成することができる。したがって、このフレキシブルセンサ1によれば、環状溝部12bと係合凸部35との間の中心軸A1に沿った隙間に起因するコイル部2における両端部2a,2b間の距離の変化を十分に低く抑えることができる結果、検出精度を十分に向上させることができる。
また、このフレキシブルセンサ1によれば、第1嵌合部11に取り付けた支持部31の端部41a,41bに接続された基端部32aを支点として回動可能な操作片32と、先端部33bに係合凸部35が配設されると共に基端部33aが操作片32に対向配置されて支持部31に接続された中間部33cを支点として回動可能な腕部33と、操作片32の中間部32cと腕部33の基端部33aとに接続されて先端部33bが筒状体21aに近接する向きに腕部33を付勢すると共に操作片32に対する押圧状態において先端部33bが筒状体21aから離反する向きに腕部33を回動させる付勢部34とを備えて離反規制部13を構成したことにより、簡易な構成でありながら、第1嵌合部11の筒状体21aに第2嵌合部12を挿入して両者を嵌合させるだけで環状溝部12bに対して係合凸部35を確実に係合させることができると共に、操作片32を押圧するだけで環状溝部12bに対する係合凸部35の係合を確実に解除することができる。
また、このフレキシブルセンサ1によれば、離反規制部13における支持部31、操作片32、腕部33、付勢部34および係合凸部35を樹脂によって一体形成したことにより、離反規制部13を射出成形によって安価に製作することができるため、フレキシブルセンサ1の製造コストを十分に低減させることができる。
なお、腕部33を回動させることによって腕部33に配設した係合凸部35を筒状体21aに対して弧を描くようにして接離させる構成例について上記したが、例えば、平行に配置した板状の支持部の間で第1嵌合部11の筒状体21aに対して接離する方向に沿って平行にスライドするスライド部を設けて、スライド部に係合凸部35を配設し、係合凸部35を筒状体21aに対して接離させる構成を採用することもできる。また、支持部31、操作片32、腕部33、付勢部34および係合凸部35を樹脂によって一体形成した例について上記したが、これらの一部または全てを別体に形成して、ヒンジ等によって互いに接続する構成を採用することもできる。
また、コイル部2としてロゴスキーコイルを採用した例について説明したが、コイル部2として有芯のコイルを採用することもできる。また、筒状体21aおよび第2嵌合部12をそれぞれ円筒状に形成した例について上記したが、この構成に限定されず、筒状体21aを平面視が楕円形や多角形の筒状に形成したり、第2嵌合部12を平面視が楕円形や多角形の筒状または柱状に形成したりすることができる。また、第2嵌合部12の外周面12aに沿って環状をなすように形成した環状溝部12bを係合凹部として採用した例について上記したが、これには限定されず、例えば、外周面12aにおける中心軸A2を挟んで対向する2つの位置に形成した2つの円弧状の溝部で構成した係合凹部を採用することもできる。また、操作片32、腕部33、付勢部34および係合凸部35をそれぞれ2つ備えて離反規制部13を構成した例について上記したが、これらをそれぞれ1つだけ備えた構成を採用することもできる。
1 フレキシブルセンサ
2 コイル部
2a 一端部
2b 他端部
3 連結機構
11 第1嵌合部
12 第2嵌合部
12a 外周面
12b 環状溝部
13 離反規制部
21a 筒状体
31 支持部
32 操作片
32a,33a 基端部
32b,33b 先端部
32c,33c 中間部
33 腕部
34 付勢部
35 係合凸部
41 本体部
41a,41b 端部
42 突起部
200 検出対象体
P1 平面
A1,A2 中心軸

Claims (2)

  1. 検出対象体を取り囲んで環状をなした状態において当該検出対象体についての物理量を非接触で検出するコイル部と、
    前記コイル部の一端部が接続された第1嵌合部、前記コイル部の他端部が接続されると共に前記第1嵌合部に嵌合可能な第2嵌合部、および前記第1嵌合部に配設されて嵌合状態における当該両嵌合部の離反の規制および離反の規制解除を行う離反規制部を有して前記コイル部の両端部を連結する連結機構とを備え
    前記第2嵌合部には、当該第2嵌合部を前記第1嵌合部に嵌合させる嵌合方向に対して直交する向きに凹む係合凹部が形成され、
    前記離反規制部は、前記係合凹部に係合可能な係合凸部を前記嵌合方向に対して直交する平面に沿って移動させて当該係合凹部と当該係合凸部との係合および係合解除を行うことによって前記両嵌合部の離反の前記規制および前記規制解除を行うセンサであって、
    前記第1嵌合部は、中心軸が前記嵌合方向と一致するように配設された筒状体を備えて構成され、
    前記第2嵌合部は、中心軸が前記筒状体の中心軸と同軸の状態で当該筒状体に挿入可能な筒状または柱状に形成されると共に、外周面に沿って環状をなすように形成された前記係合凹部としての環状溝部を備え、
    前記離反規制部は、長さ方向が前記嵌合方向に対して直交する方向に沿うように前記第1嵌合部に取り付けられた支持部と、当該支持部における前記長さ方向の端部に基端部が接続されて前記筒状体に近接する向きへの押圧によって当該基端部を支点として回動可能な操作片と、先端部に前記係合凸部が配設されると共に基端部が前記操作片の基端部側に位置するように当該操作片に対向配置されかつ長さ方向の中間部が前記支持部に接続されて当該中間部を支点として回動可能な腕部と、前記操作片における長さ方向の中間部と前記腕部の基端部とに接続されて前記腕部の先端部が前記筒状体に近接する向きに当該腕部を付勢すると共に当該操作片に対する押圧状態において当該腕部の先端部が当該筒状体から離反する向きに当該腕部を回動させる付勢部とを備えて構成されているセンサ。
  2. 前記支持部、前記操作片、前記腕部、前記付勢部および前記係合凸部が樹脂によって一体形成されている請求項記載のセンサ。
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