JP4717144B2 - コンタクトプローブ用固定具 - Google Patents

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Description

本発明は、プロービング対象体にプローブ本体を接触させて電気的検査を行うためのコンタクトプローブ用固定具に関するものである。
この種のコンタクトプローブ用固定具を備えたコンタクトプローブ(以下、「プローブ」ともいう)として、図13に示すプローブ31が従来から知られている。このプローブ31は、先端32aがプロービング対象体Pに接触させられるプローブ本体32と、プローブ本体32を固定するための固定用アーム33とを備えて構成されている。固定用アーム33の一端側には、プローブ案内機構(図示せず)に固定するための固定用孔34a,34bが形成されると共に、他端側には、プローブ本体32を固定するためのプローブ固定部35が形成されている。この場合、プローブ本体32およびプローブ固定用アーム33は、伝導性素材でそれぞれ形成されており、プローブ本体32をプローブ固定部35に圧入することにより一体化されると共に、先端32aとプローブ固定用アーム33とが電気的に互いに接続される。
プローブ31を用いてプロービング対象体Pに対するプロービングを行う場合には、まず、図14(a)に示すように、プローブ案内機構によってプローブ31の先端32aをプロービング対象体Pの上方に位置させる。次に、プローブ案内機構の案内に従って同図(a)の矢印Aの向きでプローブ固定用アーム33を下動させて、図14(b)に示すように、先端32aをプロービング対象体Pに接触させる。次いで、プローブ固定用アーム33をさらに矢印Aの向きで下動させると、同図(c)に示すように、プローブ固定用アーム33が、矢印Bの方向に弾性変形し、その弾性力によって先端32aが、同図に示す矢印Aの方向でプロービング対象体P側に付勢される。これにより、先端32aとプロービング対象体Pとの電気的接続が完全となる。この後、プローブ案内機構が、プローブ固定用アーム33およびプローブ本体32の先端32aを介して出力した測定用電圧をプロービング対象体Pに印加することにより、所定の電気的検査を実行する。
ところが、従来のプローブ31には、以下の問題点がある。
第1に、この従来のプローブ31では、プローブ案内機構によってプローブ固定用アーム33が下動させられることにより、図15に示すように、まず、先端32aがプロービング対象体Pの表面Xに接触する。次いで、さらに下動させられることにより、プローブ固定用アーム33が一点鎖線で示すように弾性変形すると共に、先端32aが一点鎖線で示すプロービング対象体Pの表面X側に付勢される。なお、同図では、動作原理の理解を容易にするために、一点鎖線で示すプローブ31およびプロービング対象体Pについては、プローブ固定用アーム33の固定用孔34a,34bを基準とした相対的な位置に図示している。この場合、先端32aは、固定用孔34a,34bの位置を基準とすれば、矢印Cで示すように、固定用孔34bの近傍を中心とした円弧状の軌跡で移動する。この結果、先端32aは、図16に示すように、最初に接触させられた位置から、プロービング対象体Pの表面Xを矢印Dの方向に距離Sだけ移動させられる。このため、このプローブ31には、先端32aがプロービング対象体Pの表面Xを移動することにより、大きな接触痕を残してしまうという問題がある。
第2に、この従来のプローブ31は、プロービング対象体Pの表面側に付勢された際の許容変形量が小さいため、破損を防止するために、その付勢量を監視しなければならない。このため、従来のプローブ31には、監視装置などを設けることにより装置の大型化を避けられず、しかも装置コストが高騰しているという問題がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、プロービングの際の接触痕を可能な限り小さくすることが可能なコンタクトプローブ用固定具を提供することを主目的とする。また、プロービングの際の許容変形量が大きなコンタクトプローブ用固定具を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のコンタクトプローブ用固定具は、プローブ案内機構に一端が取り付けられると共にプローブ本体を固定可能に構成され、固定されたプローブ本体をプローブ案内機構による案内に従ってプロービング対象体に接触させるコンタクトプローブ用固定具において、プローブ本体が接触状態であってプローブ案内機構によってプロービング対象体側にさらに付勢されたときに、弾性変形部の弾性変形によってその付勢方向とは逆向き方向へのプローブ本体の直動または近似的直動を許容するリンク機構を備え、リンク機構は、プローブ本体を固定するためのプローブ固定部とプローブ案内機構に取り付けるための取付部と、プローブ固定部および取付部を連結する少なくとも2つの連結用アームとを備え、プローブ固定部におけるプローブ固定部から取付部に向かって左側に位置する左側面には、プロービング対象体側の端面に達するはめ込み用溝が形成され、はめ込み用溝は、プロービング対象体側の端面側ほど取付部から離間するようにプローブ案内機構の案内方向に対して傾斜する直線状の溝部と、直線状の溝部の幅よりも幅広であって直線状の溝部における端面側とは逆側の部分に連通する凹部とで構成され、プローブ固定部は、はめ込み用溝における直線状の溝部にはめ込まれたプローブ本体におけるプロービング対象体との非接触部位側を直線状の溝部の内周面によって保持すると共に、はめ込み用溝における凹部の内周面にプローブ本体の基端部が当接することによって接触状態のプローブ本体のはめ込み用溝からの離脱を規制することを特徴とする。
請求項2記載のコンタクトプローブ用固定具は、請求項1記載のコンタクトプローブ用固定具において、少なくとも1つの連結用アームの両端に形成された弾性変形部を介してプローブ固定部および取付部が連結され、かつ少なくとも他の1つの連結用アームの両端に形成された弾性変形部を介してプローブ固定部および取付部が連結されていることを特徴とする。請求項1,2記載のコンタクトプローブ用固定具では、プローブ案内機構によってプローブ本体の先端がプロービング対象体に接触させられた状態で、案内方向にさらに付勢されたときには、リンク機構が、弾性変形部の弾性変形により付勢方向とは逆向き方向へのプローブ本体の直動または近似的直動を許容する。したがって、プローブ本体の先端は、プローブ案内機構に取り付けられている一端を基準とすれば、プローブ案内機構の案内方向と同一方向の直線上を実質的に移動するため、位置ずれ量が極めて低減される。このため、プローブ本体の先端が最初にプロービング対象体に接触させられた位置から、さらに付勢されたときにおける先端の位置までの接触痕の長さが極限まで短くなる。また、このコンタクトプローブ用固定具では、例えば、全体として樹脂で形成し、樹脂成形の際に、プローブ固定部にはめ込み用溝を形成する。次いで、別体で形成した金属製のプローブ本体をはめ込み用溝にはめ込むことにより、コンタクトプローブが構成される。この場合、プローブ本体をワンタッチでプローブ固定部び取り付けることができるため、製造コストを低減することが可能となる。
請求項記載のコンタクトプローブ用固定具は、請求項1または2記載のコンタクトプローブ用固定具において、弾性変形部は、連結用アームにおける連結箇所の一部を円弧状に切り欠いて形成されている円弧切り欠き支点であることを特徴とする。
弾性変形部としては、ヒンジ金具とつる巻バネとを用いた支点を連結用アームの両端に配設した構造などを採用することもできる。しかし、構造が複雑化することにより、コストの上昇を招くことになる。一方、このコンタクトプローブ用固定具では、弾性変形部を円弧切り欠き支点によって構成することで、何ら他の部品を用いることなく構成できるため、コストの上昇を抑えることが可能となる。また、切り欠き度合を適宜変更することにより、リンク機構における弾性変形量および弾性変形部の弾性力を任意の大きさに調整することができる。
請求項記載のコンタクトプローブ用固定具は、請求項1からのいずれかに記載のコンタクトプローブ用固定具において、リンク機構は、両てこ機構であって、プローブ案内機構による付勢時のてこ運動の回転向きとは逆向き回転状態となるように常態におけるリンク機構の一部を付勢する付勢部材を備えていることを特徴とする。
コンタクトプローブ用固定具は、プローブ本体の先端がプローブ案内機構の案内方向と同一方向の直線上を移動するように構成されているが、弾性変形部の変形量が大きくなると、その先端が直線上から僅かに位置ずれしたり、リンク機構における弾性変形の限界値に近づいたりするおそれがある。このコンタクトプローブ用固定具では、リンク機構が、付勢部材によって、プローブ案内機構による付勢時のてこ運動の回転向きとは逆向き回転状態となるように予め付勢されている。したがって、リンク機構は、プローブ案内機構によって付勢される際には、付勢部材による付勢力に抗して本来的なてこ運動の回転向きに回転させられることにより、付勢されない状態を経た後に、本来的な回転向きでさらに回転させられる。したがって、プローブ本体の位置ずれ量を増大させることなく、リンク機構のてこ運動量を2倍に向上させることができる。
請求項記載のコンタクトプローブ用固定具は、請求項記載のコンタクトプローブ用固定具において、付勢部材による付勢量を所定量に規制する付勢量規制手段を備えていることを特徴とする。
常態時における付勢部材による付勢量が不均一であれば、プローブ本体の先端による接触痕の大きさも不均一になるおそれもある。このコンタクトプローブ用固定具では、常態において、付勢量規制手段が付勢部材による付勢量を所定量に規制する。したがって、プローブ本体先端の接触痕を最小かつ均一にすることが可能となる。
本発明の実施の形態に係るプローブ1の外観斜視図である。 (a)は本発明の実施の形態に係るプローブ1の側面図であり、(b)はプローブ1の正面図である。 プローブ本体2の先端2aがプロービング対象体P側に付勢されているときのプローブ1の側面図である。 本発明の実施の形態に係るプローブ1,11の動作を示すための説明図である。 本発明の実施の形態に係るプローブ1および従来のプローブ31におけるストローク量に対するプローブ本体先端の位置ずれ量をそれぞれ示す特性図である。 本発明の実施の形態に係る他のプローブ11の外観斜視図である。 (a)は本発明の実施の形態に係る他のプローブ11の左側面図であり、(b)はその右側面図であり、(c)はその正面図である。 本発明の実施の形態に係るプローブ11に用いられる補助具17の外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係るプローブ1,11のプローブ本体2における先端2aのストローク量に対する位置ずれ量をそれぞれ示す特性図である。 本発明の他の実施の形態に係るプローブ21の側面図である。 本発明の他の実施の形態に係るプローブ24の側面図である。 本発明の他の実施の形態に係るプローブ27の側面図である。 従来のプローブ31の外観斜視図である。 従来のプローブ31の側面図であって、(a)はプローブ案内機構によってプロービング対象体Pの上方に位置させられた状態の側面図であり、(b)はプロービング対象体Pに接触させられた状態の側面図であり、(c)はプロービング対象体P側に付勢された状態の側面図である。 従来のプローブ31の動作を説明するための説明図である。 従来のプローブ31の動作を説明するための他の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るコンタクトプローブ用固定具の好適な実施の形態について説明する。
最初に、本発明におけるコンタクトプローブ用固定具としての固定具10を備えたプローブ1の構成について、図1,2を参照して説明する。
プローブ1は、図1に示すように、プローブ本体2および固定具10を備えている。固定具10は、樹脂成形によって製造され、プローブ本体2を固定するためのプローブ固定部3と、プローブ案内機構PM(図3参照)に取り付けるためのL字状の取付部5と、プローブ固定部3および取付部5を互いに連結するための連結用アーム6,7とが一体化されて構成されている。
この場合、プローブ固定部3の左側面には、本発明におけるはめ込み用溝に相当する嵌合溝3aが形成されており、同図および図2(a),(b)に示すように、プローブ本体2を嵌合溝3aにはめ込むことにより、プローブ本体2およびプローブ固定部3が一体化する。一方、取付部5には、図1および図2(a)に示すように、プローブ1をプローブ案内機構PMに固定するための固定用孔4a,4bが形成されている。また、連結用アーム6は、連結用アーム7よりも短めの角棒状に形成され、取付部5およびプローブ固定部3との連結箇所には、本発明における円弧切り欠き支点に相当し、その一部を円弧状に切り欠いて形成された支点8a,8bを有している。一方、連結用アーム7は、長尺の角棒状に形成され、取付部5およびプローブ固定部3との連結箇所には、本発明における円弧切り欠き支点に相当し、その一部を円弧状に切り欠いて形成された支点8c,8dを有している。これらのプローブ固定部3、取付部5、連結用アーム6,7および支点8a〜8dによって本発明におけるリンク機構RMである四節回転機構が形成される。
次に、プロービング時のプローブ1の動作について、図2〜5を参照して説明する。
まず、プローブ案内機構PMによって、プローブ本体2の先端2aをプロービング対象体Pの上方に位置させる。次に、プローブ案内機構PMが、取付部5を下動させる。これにより、プローブ本体2が下動し、図2(a),(b)に示すように、その先端2aがプロービング対象体Pに接触させられる。次いで、プローブ案内機構PMが取付部5を図3の矢印Aの方向にさらに下動させると、支点8a〜8dが同図に示すように弾性変形する。その際には、取付部5の位置を基準とすれば、連結用アーム6,7が、支点8a,8cを中心として、矢印E,Fの方向にそれぞれ相対的に回転させられる。同時に、支点8a〜8dの元の状態に復帰しようとする復帰力がプローブ本体2の先端2aに作用する。
この場合、リンク機構RMでは、連結用アーム6,7の長さ、支点8aから支点8cまでの長さ、支点8bから支点8dまでの長さ、支点8bからプローブ本体2の先端2aまでの長さ、および支点8dから先端2aまでの長さが、先端2aを直動可能な所定の比率でそれぞれ形成されている。このため、プローブ本体2の先端2aは、取付部5の位置を基準とした場合、等価的には、図4に示すように、プローブ案内機構PMによる矢印Aの案内方向と同一方向である直線Q上における点Q1 から点Q2 まで直動または近似的に直動させられる。ここで、点Q1 は、プローブ本体2の先端2aがプロービング対象体Pに接触していないときから接触直後まで(つまりリンク機構RMのプローブ固定部3がてこ運動回転していないとき)の取付部5に対する先端2aの相対的な位置を示し、点Q2 は、プローブ本体2の先端2aがプロービング対象体P側に付勢させられているとき(つまりプローブ固定部3がてこ運動回転させられているとき)の取付部5に対する先端2aの相対的な位置を示している。したがって、プローブ本体2の先端2aに対して支点8a〜8dの復帰力が作用している際には、その復帰力は、先端2aに対して、点Q2 の位置から点Q1 の位置に移動させようと作用する。このため、プローブ本体2の先端2aは、案内方向である矢印Aの方向に付勢される結果、プロービング対象体P上を移動することなく確実に点的接触させられる。
このように、このプローブ1では、先端2aが上下方向にほぼ直動させられるため、プロービング対象体Pに接触してから、さらに付勢されたときまでの間において、先端2aがプロービング対象体Pの表面を移動する接触痕を極めて小さくすることができる。具体的に、プローブ1および従来のプローブ31の全長を20mmとし、かつプロービング対象体Pに接触させられた際に位置ずれが生じないとした場合の両者の接触痕の直径が共に10μmである例について数値で説明する。この場合、プローブ本体2の先端2aがプロービング対象体Pに接触させられてから、プローブ案内機構PMが取付部5をさらに0.15mmのストローク量で付勢したときには、図5に示すように、従来のプローブ31では、位置ずれ量が60μmの長さとなる。これに対して、このプローブ1では、位置ずれ量が0.1μmに満たない長さとなる。したがって、従来のプローブ31では、接触痕が70μmの長さになるのに対して、プローブ1では、接触痕が10.1μm程度の長さとなる。このため、プロービング対象体Pの美観や機能を損なうことなくプロービングを行うことができる。
この後、例えば、回路基板における回路パターンの断線を検査する場合には、一方のプローブ本体2の先端2aを介してプロービング対象体Pに電圧または電流を供給すると共に、他方のプローブ本体2の先端2aを介して電圧または電流を入力することにより、回路パターンの断線が検査可能となる。
次に、本発明に係るコンタクトプローブ用固定具の他の実施の形態について説明する。
最初に、本発明におけるコンタクトプローブ用固定具を備えたプローブ11の構成について、図6〜8を参照して説明する。なお、プローブ1と同一の構成要素については同一の符号を付して重複した説明を省略する。
プローブ11は、図6に示すように、プローブ1の構成に加えて、樹脂で一体成形された補助具17を備えている。補助具17は、図7,8に示すように、側面形状がL字状であってプローブ案内機構PMに取り付けるためのベース部12を備えている。また、補助具17は、本発明における付勢部材を構成する板バネ14を備えており、この板バネ14は、ベース部12の狭幅側の部位である固定部13に一端側が連結されると共に他端側が図8において上下動可能に形成されている。さらに、補助具17は、本発明における付勢量規制手段に相当しベース部12に立設されたストッパ15を備えている。なお、固定部13には、補助具17を固定具10に固定するための固定用孔(図示せず)が形成され、ベース部12の幅広部位側にはプローブ案内機構PMに固定するための固定用孔16a,16bが形成されている。
次に、このプローブ11の組立手順を説明する。まず、図6に示すように、補助具17のストッパ15と板バネ14とで固定具10の連結用アーム6を挟み込むようにして一体化させる。次いで、その状態で、固定具10における取付部5の固定用孔4a,4bおよび補助具17の固定部13に形成された固定用孔を貫通させたボルト18,18にナット19,19を締め付けることにより、図7(a)〜(c)に示すように、固定具10と補助具17とが互いに固着される。この状態では、板バネ14の可動側の端部14aがプローブ固定部3を下方側(プローブ案内機構PMによる案内方向側)に付勢することにより、リンク機構RMは、プローブ案内機構PMによる付勢時のてこ運動の回転向きとは逆向きの回転状態に維持させられる。この場合、ストッパ15は、板バネ14によるリンク機構RMに対する付勢量を一定量に規制する。
次に、プローブ11の動作原理について説明する。
このプローブ11では、図4に示すように、プローブ本体2の先端2aは、常態において、板バネ14によって、直線Q上の点Q3 の位置に予め変位させられている。このため、プローブ案内機構PMによって案内させられる際には、プローブ本体2の先端2aは、取付部5の位置を基準とすれば、まず、点Q3 の位置でプロービング対象体Pに接触する。次いで、支点8a〜8dが弾性変形することにより、プローブ固定部3がてこ運動回転し、これにより、先端2aは、点Q1 の位置に変位させられた後に、点Q1 の位置から点Q2 の位置またはその近傍まで変位させられる。この場合、先端2aは、直線Q上を相対的に移動させられているため、点Q1 から点Q2 までの間を移動させるプローブ1と比較して、プローブ案内機構PMによる接触後のストローク量を2倍にしたとしても、接触痕の長さをプローブ1における接触痕と同一長に抑えることができる。
さらに具体的に、図9を参照して説明する。同図は、プローブ案内機構PMによる取付部5のストローク量に対するプローブ本体2の先端2aの位置ずれ量をやや誇張して示している。この図に示すように、リンク機構RMを備えたプローブ1,11では、上下方向のいずれの方向であっても、ストローク量(リンク機構RMに対する付勢量)を増大させるほど、位置ずれ量が大きくなり、しかも、その位置ずれ量は概ね線対称となる。このため、例えば、同図に示すように、プローブ本体2の先端2aをNmmのストローク量で移動させる場合を想定すると、プローブ本体2の先端2aが、リンク機構RMがてこ回転させられていないときの位置Hから、リンク機構RMがてこ回転させられて位置IまでのNmmを移動した際には、その位置ずれ量はLμmとなる。一方、プローブ本体2の先端2aが、板バネ14の端部14aによって付勢されている状態の位置Jから、リンク機構RMのてこ回転により位置KまでのNmmを移動した際には、その位置ずれ量はMμmとなる。この図で明らかなように、ストローク量を同一にした場合には、プローブ本体2の先端2aを板バネ14によって予め付勢させておくことにより、プローブ本体2の先端2aの位置ずれ量を小さくすることができる。したがって、プローブ11では、同一ストローク量にした場合には、上記したプローブ1よりも、その位置ずれ量をさらに小さくすることができると共に、位置ずれ量を同一にした場合には、リンク機構RMのてこ回転量(許容変形量)を大きくすることができる。
なお、本発明は、上記本発明の実施の形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実施の形態では、プローブ固定部3に対してプローブ本体2をはめ込んで両者を一体化しているが、プローブ固定部にプローブ本体2を圧入可能な圧入用穴を形成して、プローブ本体2を圧入することにより両者を一体化することもできるし、固定具10を製造する際にプローブ本体2をインサート成形することにより両者を一体化することもできる。この場合、樹脂製の固定具10全体に導電性塗料を塗布することにより、固定具10およびプローブ本体2を電気的に接続することもできる。また、固定具10とプローブ本体2とを金属などの導電性材料を用いることで電気的および機械的に最初から一体的に形成することもできる。
また、本発明の実施の形態では、リンク機構RMとして、2つの連結用アーム6,7でプローブ固定部3および取付部5を連結する例について説明したが、本発明は、これに限定されない。例えば、図10に示すプローブ21のように、プローブ固定部3および取付部5とを3つの連結用アーム22a〜22cで連結し、その連結部分に円弧切り欠き支点である支点23a〜23fを形成してもよい。また、図11に示すプローブ24のように、連結用アーム25aと連結用アーム25bとのなす角度が直角になるようにしてプローブ固定部3および取付部5を連結し、その連結部分に支点26a〜26dを形成してもよい。さらに、図12に示すプローブ27のように、プローブ固定部3および取付部5間を、6つの連結用アーム28a〜28fを用いて連結し、その各連結部分に支点29a〜29jを形成してもよい。なお、図10〜12では、プローブ1の構成要素と同一に機能するものについては、同一の符号を付している。
さらに、本発明の実施の形態では、弾性変形部として円弧切り欠き支点を用いる例について説明したが、本発明は、これに限定されず、双曲線切り欠き支点や楕円切り欠き支点などを用いることもできるし、その形状については適宜変更することができる。
また、本発明の実施の形態では、固定具10および補助具17を別体で製造した後に、ボルト18,18およびナット19,19によって一体化しているが、両者を樹脂などで一体的に形成してもよい。さらに、ストッパ15が連結用アーム7に当接することにより板バネ14による付勢量を規制するように構成することもできる。
以上のように、請求項1および2記載のコンタクトプローブ用固定具によれば、リンク機構がプローブ本体の先端をプローブ案内機構の案内方向と平行な直線上を直動させることにより、接触痕の長さを極限まで短くすることができる。また、プローブ固定部にプローブ本体をはめ込むためのはめ込み用溝を形成したことにより、コンタクトプローブの製造コストを低減することができると共に、プロービング対象体に応じて任意に形状を変更したプローブ本体を備えるコンタクトプローブを容易に製作することができる。
また、請求項記載のコンタクトプローブ用固定具によれば、弾性変形部を円弧切り欠き支点で形成したことにより、コストを低減することができると共に、切り欠き度合を適宜変更することにより、リンク機構における弾性変形量および弾性変形部の弾性力を任意の大きさに調整することができる。
さらに、請求項記載のコンタクトプローブ用固定具によれば、付勢部材がプローブ案内機構による付勢時のてこ運動の回転向きとは逆向き回転状態となるように常態におけるリンク機構の一部を付勢することにより、プローブ本体による接触痕を大きくすることなく、リンク機構のてこ運動量を2倍に向上させることができると共に、プローブ案内機構による付勢量を監視する監視装置などを不要にすることができるためプローブ案内機構のコストダウンを図ることができる。加えて、プロービング時におけるリンク機構のてこ運動量を同一にした場合には、プローブ本体による接触痕をさらに小さくすることができる。
また、請求項記載のコンタクトプローブ用固定具によれば、付勢量規制手段が付勢部材による付勢量を所定量に規制することにより、プローブ本体の先端による接触痕を最小かつ均一にすることができる。
1 プローブ
2 プローブ本体
2a 先端
3 プローブ固定部
3a 嵌合溝
5 取付部
6 連結用アーム
7 連結用アーム
8a〜8d 支点
10 固定具
11 プローブ
14 板バネ
15 ストッパ
17 補助具
P プロービング対象体
PM プローブ案内機構
RM リンク機構

Claims (5)

  1. プローブ案内機構に一端が取り付けられると共にプローブ本体を固定可能に構成され、前記固定されたプローブ本体を前記プローブ案内機構による案内に従ってプロービング対象体に接触させるコンタクトプローブ用固定具において、
    前記プローブ本体が接触状態であって前記プローブ案内機構によって前記プロービング対象体側にさらに付勢されたときに、弾性変形部の弾性変形によって当該付勢方向とは逆向き方向への前記プローブ本体の直動または近似的直動を許容するリンク機構を備え、
    前記リンク機構は、前記プローブ本体を固定するためのプローブ固定部と、前記プローブ案内機構に取り付けるための取付部と、前記プローブ固定部および前記取付部を連結する少なくとも2つの連結用アームとを備え、
    前記プローブ固定部における当該プローブ固定部から前記取付部に向かって左側に位置する左側面には、前記プロービング対象体側の端面に達するはめ込み用溝が形成され、
    前記はめ込み用溝は、前記プロービング対象体側の前記端面側ほど前記取付部から離間するように前記プローブ案内機構の案内方向に対して傾斜する直線状の溝部と、当該直線状の溝部の幅よりも幅広であって当該直線状の溝部における前記端面側とは逆側の部分に連通する凹部とで構成され、
    前記プローブ固定部は、前記はめ込み用溝における前記直線状の溝部にはめ込まれた前記プローブ本体における前記プロービング対象体との非接触部位側を当該直線状の溝部の内周面によって保持すると共に、前記はめ込み用溝における前記凹部の内周面に前記プローブ本体の基端部が当接することによって当該接触状態のプローブ本体の当該はめ込み用溝からの離脱を規制することを特徴とするコンタクトプローブ用固定具。
  2. 少なくとも1つの前記連結用アームの両端に形成された前記弾性変形部を介して前記プローブ固定部および前記取付部が連結され、かつ少なくとも他の1つの前記連結用アームの両端に形成された前記弾性変形部を介して前記プローブ固定部および前記取付部が連結されていることを特徴とする請求項1記載のコンタクトプローブ用固定具。
  3. 前記弾性変形部は、前記連結用アームにおける連結箇所の一部を円弧状に切り欠いて形成されている円弧切り欠き支点であることを特徴とする請求項1または2記載のコンタクトプローブ用固定具。
  4. 前記リンク機構は、両てこ機構であって、前記プローブ案内機構による付勢時のてこ運動の回転向きとは逆向き回転状態となるように常態における当該リンク機構の一部を付勢する付勢部材を備えていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のコンタクトプローブ用固定具。
  5. 前記付勢部材による付勢量を所定量に規制する付勢量規制手段を備えていることを特徴とする請求項記載のコンタクトプローブ用固定具。
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