JP2014016300A - 基板検査装置および基板検査方法 - Google Patents

基板検査装置および基板検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストを低減しつつ全てのプローブを基板の導体部に確実に接触させる。
【解決手段】複数のプローブが支持部に支持されて押圧力によってプローブの先端部の支持部からの突出量が変化するプローブユニット2と、プローブユニット2を移動させる移動機構3と、移動機構3を制御して初期位置から第1移動量だけプローブユニット2を移動させて先端部を基板100の導体部に接触させるプロービング処理を実行する処理部8と、物理量を測定する測定部5と、物理量の測定値に基づいて基板100を検査する検査部6とを備え、処理部8は、予め決められた1つ以上のプローブと導体部とが接触しているか否かを測定値に基づいて判定すると共に、プローブと導体部とが接触していると判定したときのプローブユニット2の初期位置からの移動量に予め決められた第2移動量を加算した移動量を第1移動量として用いてプロービング処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のプローブを有するプローブユニットの各プローブを基板の導体部に接触させて測定した物理量に基づいて基板を検査する基板検査装置および基板検査方法に関するものである。
この種の基板検査装置として、特開2011−145136号公報に開示された回路基板検査装置が知られている。この回路基板検査装置は、セットベース、ピンボード、駆動部などを備えて回路基板を検査可能に構成されている。ピンボードには、複数のコンタクトプローブが配設されて、検査の際に各コンタクトプローブが回路基板に接触される。また、コンタクトプローブは、被検査基板の導通部分と接触するプランジャー、プランジャーが挿入されるバレル、およびバレル内に配設されてプランジャーを押圧する弾性部材を備えている。プランジャーには、バレルからの先端部の突出量(ストローク)が最大突出量(フルストローク)の2/3のときにバレルに隠れるマーキングが蓄光塗料を塗布することによって形成されている。また、セットベースの上面には、プランジャーの蓄光塗料から発せられる光を検出する受光量センサが設けられている。この回路基板検査装置では、この受光量センサによる光の検出に基づいてプランジャーの突出量(ストローク)が判定され、その突出量が適正な突出量となるように駆動部によってピンボードを移動させることで、プランジャーの突出量がコンタクトプローブ毎に異なる(ばらついている)場合においても、各コンタクトプローブを回路基板に接触させることが可能となっている。
特開2011−145136号公報(第8−10頁、第1−5図)
ところが、従来の回路基板検査装置には、以下の問題点がある。すなわち、この回路基板検査装置では、コンタクトプローブを構成するプランジャーに塗料を塗布する必要がある。一方、基板の高密度化に対応させるためコンタクトプローブを小形化する必要がある。この場合、コンタクトプローブの小形化に伴ってプランジャーも小形化し、そのプランジャーにおける規定位置に正確に塗料を塗布するには、高度な技術を必要とする。このため、プランジャーに塗料を塗布する工程のコストが上昇する。また、この回路基板検査装置では、ストローク量を検出するためのセンサが必要となる。このため、この回路基板検査装置では、センサを配設することによってもコストが上昇する。したがって、この回路基板検査装置には、これらのコスト上昇に起因して、製造コストの低減が困難であるという問題点が存在する。また、この回路基板検査装置においてプランジャーの突出量の適否の判定に用いられる蓄光塗料から発せられる光が微弱であるため、周囲の光(照明や太陽の光)の影響を受け易く、プランジャーの突出量の適否の正確な判定が困難なことがあり、この結果、全てのコンタクトプローブを回路基板に接触させるのが困難となるという問題点も存在する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、製造コストを低減しつつ全てのプローブを基板の導体部に確実に接触させ得る基板検査装置および基板検査方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の基板検査装置は、基板の導体部に先端部を接触させて電気信号の入出力を行うための複数のプローブが支持部に支持されると共に当該導体部との接触に伴う押圧力によって当該支持部からの当該先端部の突出量が変化可能に構成されたプローブユニットと、当該プローブユニットを前記基板に向けて移動させる移動機構と、当該移動機構を制御して前記プローブユニットの初期位置から第1移動量だけ当該プローブユニットを移動させて前記先端部を前記導体部に接触させるプロービング処理を実行する処理部と、前記電気信号に基づいて物理量を測定する測定部と、前記プロービング処理が実行されたときに前記測定部によって測定された前記物理量の測定値に基づいて前記基板を検査する検査部とを備えた基板検査装置であって、前記処理部は、前記プローブユニットを前記初期位置から前記基板に向けて移動させて前記各プローブのうちの予め決められた1つ以上のプローブと前記導体部とが接触しているか否かを前記測定値に基づいて判定すると共に、当該プローブと当該導体部とが接触していると判定したときの当該プローブユニットの当該初期位置からの移動量に予め決められた第2移動量を加算した移動量を前記第1移動量として用いて前記プロービング処理を実行する。
また、請求項2記載の基板検査装置は、請求項1記載の基板検査装置において、複数の前記プローブが前記1つ以上のプローブとして規定され、前記測定部は、抵抗値を前記物理量として測定し、前記処理部は、前記抵抗値が予め決められた基準値以下のときに前記複数のプローブと前記導体部とが接触していると判定する。
さらに、請求項3記載の基板検査方法は、基板の導体部に先端部を接触させて電気信号の入出力を行うための複数のプローブが支持部に支持されると共に当該導体部との接触に伴う押圧力によって当該支持部からの当該先端部の突出量が変化可能に構成されたプローブユニットの初期位置から第1移動量だけ当該プローブユニットを当該基板に向けて移動させて前記先端部を前記導体部に接触させるプロービング処理を実行し、当該プロービング処理が実行されたときに前記電気信号に基づいて物理量を測定し、当該測定した物理量の測定値に基づいて前記基板を検査する基板検査方法であって、前記プローブユニットを前記初期位置から前記基板に向けて移動させて前記各プローブのうちの予め決められた1つ以上のプローブと前記導体部とが接触しているか否かを前記測定値に基づいて判定すると共に、当該プローブと当該導体部とが接触していると判定したときの当該プローブユニットの当該初期位置からの移動量に予め決められた第2移動量を加算した移動量を前記第1移動量として用いて前記プロービング処理を実行する。
さらに、請求項4記載の基板検査方法は、請求項3記載の基板検査方法において、複数の前記プローブを前記1つ以上のプローブとして規定し、前記物理量として測定した抵抗値が予め決められた基準値以下のときに前記複数のプローブと前記導体部とが接触していると判定する。
請求項1記載の基板検査装置、および請求項3記載の基板検査方法では、プロービング処理において、予め決められた1つ以上のプローブと基板の導体部とが接触しているか否かを物理量の測定値に基づいて判定すると共に、予め決められた1つ以上のプローブと導体部とが接触していると判定したときのプローブユニットの初期位置からの移動量に第2移動量を加算した第1移動量だけプローブユニットを移動させる。つまり、この基板検査装置および基板検査方法では、基板検査に本来的に使用する構成を利用して第1移動量を規定する。このため、この基板検査装置および基板検査方法によれば、塗料を塗布して形成したマーキングが設けられているプローブを用いたり、マーキングから発せられる光を検出するセンサを設けたりする必要がない分、基板検査装置の製造コストを十分に低減することができる。また、この基板検査装置および基板検査方法では、確実かつ正確に測定される物理量の測定値に基づいて予め決められた1つ以上のプローブと導体部とが接触しているか否かを判定しているため、マーキングから発せられる微弱な光を検出してその検出結果に基づいてプローブユニットの移動量を規定する構成および方法とは異なり、プローブユニットを移動させる適正な第1移動量を確実に規定することができる。このため、この基板検査装置および基板検査方法によれば、全てのプローブを導体部に確実に接触させることができる。
また、請求項2記載の基板検査装置、および請求項4記載の基板検査方法では、複数のプローブを予め決められた1つ以上のプローブとして規定して、物理量として測定した抵抗値が基準値以下のときに予め決められた各プローブと導体部とが接触していると判定する。この場合、導体部を介して各プローブが電気的に接続されたときの抵抗値と各プローブが接続されていないときの抵抗値とは大きく異なる。このため、この基板検査装置および基板検査方法によれば、予め決められた各プローブと導体部とが接触しているか否かを正確に判定することができる。
基板検査装置1の構成を示す構成図である。 プローブユニット2の構成を示す構成図である。 基板検査装置1を用いた基板検査方法を説明する第1の説明図である。 基板検査装置1を用いた基板検査方法を説明する第2の説明図である。
以下、本発明に係る基板検査装置および基板検査方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。
最初に、基板検査装置1の構成について説明する。図1に示す基板検査装置1は、同図に示すように、プローブユニット2、移動機構3、載置台4、測定部5、検査部6、記憶部7および処理部8を備えて、後述する基板検査方法に従って基板100を検査可能に構成されている。
プローブユニット2は、一例として、図2に示すように、支持部11、複数のプローブ12、および電極板13を備えて構成されている。
支持部11は、図2に示すように、一例として、第1支持板31、第2支持板32および連結部33を備えて、プローブ12を支持可能に構成されている。第1支持板31は、プローブ12の先端部21側を支持する部材であって、非導電性を有する樹脂材料等によって板状に形成されている。また、第1支持板31には、複数の挿通孔が形成されている。この場合、挿通孔は、プローブ12の先端部21の挿通を可能とし、プローブ12の中央部22の挿通を規制可能な大きさ、つまり、その直径が、先端部21の直径よりも大径で、かつ中央部22の直径よりも小径となるように形成されている。
第2支持板32は、プローブ12の基端部23側を支持する部材であって、非導電性を有する樹脂材料等によって板状に形成されている。また、第2支持板32には、複数の挿通孔が形成されている。この場合、挿通孔は、プローブ12の中央部22の挿通を可能とする大きさ、つまり、その直径が、中央部22の直径よりも大径となるように形成されている。
連結部33は、図2に示すように、第1支持板31と第2支持板32とを平行な状態で連結する。
プローブ12は、検査の際に基板100の導体パターン101(導体部)に先端部21を接触させて電気信号の入出力を行うために用いられ、一例として、導電性を有する金属材料(例えば、ベリリウム銅合金、SKH(高速度工具鋼)およびタングステン鋼など)によって弾性変形可能な棒状に形成されている。また、プローブ12の先端部21および基端部23は、それぞれ鋭利に形成されている。また、プローブ12の中央部22の周面には、絶縁層が形成されている。このため、中央部22は、その直径が先端部21の直径および基端部23の直径よりも大径となっている。
このプローブユニット2では、プローブ12が、図2に示すように、先端部21が支持板31の挿通孔に挿通され、基端部23が第2支持板32の挿通孔に挿通された状態で支持部11によって支持されている。また、プローブ12は、同図に示すように、初期状態において中央部22がやや湾曲した状態で支持部11によって支持されている。この場合、プローブ12は、基板100に近接する向きにプローブユニット2が全体として移動させられたときに、基板100の導体パターン101に先端部21が接触し、この際に加わる導体パターン101からの押圧力(反力)に応じて中央部22の湾曲量が増減し、これによって支持部11(第1支持板31)からの突出量が変化(増減)する。
電極板13は、非導電性を有する樹脂材料等によって板状に形成されて、図2に示すように、支持部11の第2支持板32の上部に配設されている。また、電極板13における各プローブ12の各基端部23との接触部位には、導電性を有する端子が嵌め込まれており、この各端子には、プローブ12と測定部5とを電気的に接続するためのケーブルがそれぞれ接続されている。
移動機構3は、処理部8の制御に従い、載置台4(載置台4に載置されている基板100)に対して近接する向きおよび離反する向きにプローブユニット2を移動させる。載置台4は、基板100を載置可能に構成されると共に、載置された基板100を固定可能に構成されている。測定部5は、プローブ12を介して入出力する電気信号に基づき、物理量としての抵抗値Rmを測定する測定処理を実行する。
検査部6は、処理部8の制御に従い、後述するプロービング処理が実行されたときに測定部5によって測定された抵抗値Rm(物理量の測定値)に基づいて基板100の良否(導体パターン101の断線や短絡の有無)を検査する検査処理を実行する。記憶部7は、処理部8の制御に従い、測定部5によって測定された抵抗値Rmを一時的に記憶する。また、記憶部7は、処理部8によって実行されるプロービング処理において用いられる抵抗値の基準値Rsおよび第2移動量L2(予め決められた第2移動量)を記憶する。
処理部8は、基板検査装置1を構成する各部を制御する。また、処理部8は、移動機構3を制御してプローブユニット2の初期位置から第1移動量L1だけプローブユニット2を移動させて各プローブ12の先端部21を基板100の導体パターン101に接触させるプロービング処理を実行する。この場合、処理部8は、このプロービング処理において上記した第1移動量L1を規定する。
次に、基板検査装置1を用いて基板100の検査を行う基板検査方法について、図面を参照して説明する。
まず、載置台4の載置面に基板100を載置し、次いで、図外の固定具によって基板100を載置台4に固定する。続いて、基板検査装置1を作動させる。この際に、処理部8が、測定部5を制御して測定処理を開始させる。この測定処理では、測定部5は、各プローブ12を介して入出力する電気信号に基づいて抵抗値Rmを測定する処理を予め決められた時間間隔で繰り返して実行する。
また、処理部8は、移動機構3を制御して、基板100(載置台4の載置面)に対して近接する向きにプローブユニット2を後述するように規定される第1移動量L1だけ移動(降下)させるプロービング処理を実行する。このプロービング処理では、処理部8は、プローブユニット2における各プローブ12のうちの予め決められた1つ以上のプローブ12(例えば、図2に示す2つ(複数の一例)のプローブ12a,12b:以下、この一対のプローブ12a,12bを「基準プローブ」ともいう)が導体パターン101に接触しているか否かの判定(以下、「接触判定」ともいう)を行う。
ここで、各基準プローブ(この例ではプローブ12a,12b)は、図3に示すように、導体パターン101に接触(プロービング)している状態において導体パターン101を介して電気的に接続される1組のプローブ12であって、検査対象の基板100の種類に応じて予め決められる。この場合、例えば、各プローブ12の中で支持部11からの先端部21の突出量が最も小さいプローブ12や、各プローブ12の平均の突出量よりも小さい突出量のプローブ12が予め特定されているとき(既知のとき)には、そのプローブ12を基準プローブに含ませるのが好ましい。
上記の接触判定において、処理部8は、測定部5によって繰り返して測定される抵抗値Rmと記憶部7に記憶されている基準値Rsとを比較して抵抗値Rmが基準値Rs以下の値となったときに、各基準プローブが導体パターン101に接触したと判定する。この場合、基準値Rsは、正常に導通している導体パターン101に各基準プローブが接触しているときに測定部5によって測定される抵抗値Rmよりもやや大きい値に規定されている。したがって、図3に示すように各基準プローブ(プローブ12a,12b)が導体パターン101に接触したときには、抵抗値Rmが基準値Rs以下の値となるため、この際には、処理部8は、接触判定において、各基準プローブ(プローブ12a,12b)が導体パターン101に接触したと判定する。また、処理部8は、この際には、移動機構3を制御して、図4に示すように、記憶部7に記憶されている第2移動量L2の分だけプローブユニット2をさらに移動(下降)させる。この際に、導体パターン101に接触しているプローブ12は、プローブユニット2の移動に伴って加わる導体パターン101からの押圧力(反力)に応じて中央部22の湾曲量が増加し、これによって第1支持板31からの突出量が減少する。
このように、この基板検査装置1では、図4に示すように、各基準プローブが導体パターン101に接触したとき(処理部8が接触したと判定したとき)のプローブユニット2の初期位置からの移動量(以下、「移動量Lx」ともいう:図3も参照)に第2移動量L2を加算した移動量が第1移動量L1として規定される。
ここで、第2移動量L2は、基準プローブの先端部21が支持部11から突出している突出量と他の各プローブ12における先端部21の突出量との差分値の最大値(つまり、突出量が最も小さいプローブ12におけるその突出量を基準プローブの突出量から差し引いた値)よりも大きく規定されている。このため、基準プローブが導体パターン101に接触した位置から第2移動量L2分だけさらにプローブユニット2を移動させることで(つまり、移動量Lxに第2移動量L2を加算した第1移動量L1だけプローブユニット2を移動させることで)、各プローブ12における先端部21の突出量がばらついていた(異なっていた)としても、全てのプローブ12の先端部21が導体パターン101に確実に接触(プロービング)される。
この場合、この基板検査装置1では、測定部5によって測定された抵抗値Rmに基づいて基準プローブと導体パターン101とが接触しているか否かを判定し、その判定結果から第1移動量L1を規定するため、つまり、基板検査に本来的に使用する構成を利用して第1移動量L1を規定するため、塗料を塗布して形成したマーキングが設けられているプローブを用いたり、マーキングから発せられる光を検出するセンサを設けたりする必要がない分、基板検査装置1の製造コストを十分に低減することが可能となっている。また、この基板検査装置1では、測定部5によって確実かつ正確に測定される抵抗値Rmに基づいて基準プローブと導体パターン101とが接触しているか否かを判定してその判定結果からプローブユニット2を移動させる第1移動量L1を規定している。このため、マーキングから発せられる微弱な光を検出してプランジャーの突出量を判定し、その突出量が適正な突出量となるようにプローブユニット2を移動させる構成および方法とは異なり、プローブユニット2を移動させる適正な第1移動量L1を確実に規定することが可能となっている。したがって、この基板検査装置1では、全てのプローブ12を導体パターン101に確実に接触させることが可能となっている。
次いで、処理部8は、第2移動量L2の分だけプローブユニット2をさらに移動させた時点(つまり、初期位置から第1移動量L1だけプローブユニット2を移動させた時点)で、移動機構3を制御してプローブユニット2の移動を停止させる。続いて、処理部8は、検査部6を制御して検査処理を実行させる。この検査処理では、検査部6は、測定部5によって測定された抵抗値Rmに基づいて導体パターン101の断線および短絡の有無を検査する。次いで、処理部8は、検査結果を図外の表示部に表示させる。この場合、この基板検査装置1では、上記したように、全てのプローブ12が導体パターン101に確実に接触している。このため、測定部5によって実行される測定処理において抵抗値Rmが正確に測定される結果、抵抗値Rmに基づいて検査部6よって実行される検査処理において導体パターン101の断線および短絡の有無が正確に検査される。
以上により、基板100の検査が終了する。続いて、新たな基板100を検査するときには、新たな基板100を載置台4に載置して固定し、次いで、基板検査装置1を作動させる。この際に、処理部8が、上記した各処理を実行する。この場合、処理部8は、上記したプロービング処理において、上記と同様に規定した第1移動量L1だけプローブユニット2を移動させる。
このように、この基板検査装置1および基板検査方法によれば、プロービング処理において、基準プローブと導体パターン101とが接触しているか否かを測定部5によって測定された抵抗値Rmに基づいて判定すると共に、基準プローブと導体パターン101とが接触していると判定したときのプローブユニット2の初期位置からの移動量Lxに第2移動量L2を加算した第1移動量L1だけプローブユニット2を移動させる。このため、この基板検査装置1および基板検査方法では、塗料を塗布して形成したマーキングが設けられているプローブを用いたり、マーキングから発せられる光を検出するセンサを設けたりする必要がない分、基板検査装置1の製造コストを十分に低減することができる。また、この基板検査装置1および基板検査方法では、測定部5によって確実かつ正確に測定される抵抗値Rmに基づいて基準プローブと導体パターン101とが接触しているか否かを判定しているため、マーキングから発せられる微弱な光を検出してその検出結果に基づいてプローブユニット2の移動量を規定する構成および方法とは異なり、プローブユニット2を移動させる適正な第1移動量L1を確実に規定することができる。このため、この基板検査装置1および基板検査方法によれば、全てのプローブ12を導体パターン101に確実に接触させることができる。
また、この基板検査装置1および基板検査方法では、複数の(2つの)プローブ12を基準プローブとして規定して、物理量として測定した抵抗値Rmが基準値Rs以下のときに各基準プローブと導体パターン101とが接触していると判定する。この場合、導体パターン101を介して各基準プローブが電気的に接続されたときの抵抗値Rmと各基準プローブが接続されていないときの抵抗値Rmとが大きく異なるため、各基準プローブと導体パターン101とが接触しているか否かを正確に判定することができる。
なお、基板検査装置および基板検査方法は、上記の構成および方法に限定されない。例えば、物理量として測定した抵抗値Rmに基づいて基準プローブと導体パターン101とが接触しているか否かを判定する構成および方法について上記したが、物理量は抵抗値Rmに限定されない。具体的には、測定用の電極の上に基板100を載置してプローブ12を導体パターン101に接触させて測定用信号を供給し、その状態で測定した導体パターン101と測定用の電極との間の静電容量の測定値と基準値とを比較して導体パターン101の断線や短絡の有無を検査する基板検査装置および基板検査方法においては、抵抗値Rmに代えて静電容量を上記した物理量とすることができる。この構成および方法では、測定部5が物理量としての静電容量を測定し、処理部8が測定部5によって測定された静電容量の測定値に基づいて基準プローブと導体パターン101とが接触しているか否かを判定する。具体的には、処理部8が、測定された静電容量の測定値が予め規定されている基準容量以上となったときに、基準プローブと導体パターン101とが接触していると判定する。また、この構成および方法では、1つのプローブ12だけを基準プローブとすることができる。
また、検査対象の基板100毎に第1移動量L1を規定する例について上記したが、例えば、同種類の基板100を複数検査するときには、一つ目の基板100に対する検査の際に規定した第1移動量L1を記憶部7に記憶させ、2つ目以降の基板100に対する検査において、記憶部7に記憶させた第1移動量L1を読み出してプロービング処理を実行する構成および方法を採用することもできる。また、検査対象の基板100と同様に構成されたダミー基板を用いて第1移動量L1を規定して記憶部7に記憶させ、検査対象の基板100に対する検査において、記憶部7に記憶させた第1移動量L1を読み出してプロービング処理を実行する構成および方法を採用することもできる。
また、弾性変形可能な棒状のプローブ12を備えたプローブユニット2を用いる例について上記したが、筒状の筐体と、基端部側が筐体内に収容された棒状(針状)のスライド部とを備えて、コイルばねによって付勢されて筐体からの先端部の突出量が変化するように構成されたプローブを備えたプローブユニットを用いることもできる。
1 基板検査装置
2 プローブユニット
3 移動機構
5 測定部
6 検査部
8 処理部
11 支持部
12 プローブ
21 先端部
100 基板
101 導体パターン
L1 第1移動量
L2 第2移動量
Rm 抵抗値

Claims (4)

  1. 基板の導体部に先端部を接触させて電気信号の入出力を行うための複数のプローブが支持部に支持されると共に当該導体部との接触に伴う押圧力によって当該支持部からの当該先端部の突出量が変化可能に構成されたプローブユニットと、当該プローブユニットを前記基板に向けて移動させる移動機構と、当該移動機構を制御して前記プローブユニットの初期位置から第1移動量だけ当該プローブユニットを移動させて前記先端部を前記導体部に接触させるプロービング処理を実行する処理部と、前記電気信号に基づいて物理量を測定する測定部と、前記プロービング処理が実行されたときに前記測定部によって測定された前記物理量の測定値に基づいて前記基板を検査する検査部とを備えた基板検査装置であって、
    前記処理部は、前記プローブユニットを前記初期位置から前記基板に向けて移動させて前記各プローブのうちの予め決められた1つ以上のプローブと前記導体部とが接触しているか否かを前記測定値に基づいて判定すると共に、当該プローブと当該導体部とが接触していると判定したときの当該プローブユニットの当該初期位置からの移動量に予め決められた第2移動量を加算した移動量を前記第1移動量として用いて前記プロービング処理を実行する基板検査装置。
  2. 複数の前記プローブが前記1つ以上のプローブとして規定され、
    前記測定部は、抵抗値を前記物理量として測定し、
    前記処理部は、前記抵抗値が予め決められた基準値以下のときに前記複数のプローブと前記導体部とが接触していると判定する請求項1記載の基板検査装置。
  3. 基板の導体部に先端部を接触させて電気信号の入出力を行うための複数のプローブが支持部に支持されると共に当該導体部との接触に伴う押圧力によって当該支持部からの当該先端部の突出量が変化可能に構成されたプローブユニットの初期位置から第1移動量だけ当該プローブユニットを当該基板に向けて移動させて前記先端部を前記導体部に接触させるプロービング処理を実行し、当該プロービング処理が実行されたときに前記電気信号に基づいて物理量を測定し、当該測定した物理量の測定値に基づいて前記基板を検査する基板検査方法であって、
    前記プローブユニットを前記初期位置から前記基板に向けて移動させて前記各プローブのうちの予め決められた1つ以上のプローブと前記導体部とが接触しているか否かを前記測定値に基づいて判定すると共に、当該プローブと当該導体部とが接触していると判定したときの当該プローブユニットの当該初期位置からの移動量に予め決められた第2移動量を加算した移動量を前記第1移動量として用いて前記プロービング処理を実行する基板検査方法。
  4. 複数の前記プローブを前記1つ以上のプローブとして規定し、
    前記物理量として測定した抵抗値が予め決められた基準値以下のときに前記複数のプローブと前記導体部とが接触していると判定する請求項3記載の基板検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014055818A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Hioki Ee Corp 基板検査装置および基板検査方法
JP2016102772A (ja) * 2014-11-29 2016-06-02 日置電機株式会社 基板検査装置および基板検査方法

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