JP6505468B2 - ノギスのジョウを移動させるためのローラ機構及びノギスに測定力を印加する方法 - Google Patents

ノギスのジョウを移動させるためのローラ機構及びノギスに測定力を印加する方法 Download PDF

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Description

本発明は、精密測定器に関し、具体的には、対象物の寸法を測定するための可動ジョウ付ノギスに関する。より具体的には、本発明は、このノギスのジョウを移動させるためのローラ機構と、このノギスに測定力を印加する方法とに関する。
一組のジョウを使用して測定値を決定するノギスが知られている。一般に、第1のジョウは、測定スケールの一端に固定される。一方、第2のジョウは、測定スケールに沿って移動するスライダ機構に設置される。第1のジョウの内壁面と第2のジョウの内壁面との間に対象物が接触するように配置して、対象物の外寸を測定することができる。対象物(例えば、穴の壁面)の内壁面の間に第1のジョウの外壁面及び第2のジョウの外壁面が接触するように配置して、対象物の内寸を測定することができる。ユーザが親指でスライダ機構を移動させればよい。スライダの移動をより正確にコントロールするために、サムローラ(サムホイール)を設けてもよい。特許文献1には、サムローラを使用する典型的なノギスが開示される。
ノギスのジョウ間の距離を測定するため、電子式位置エンコーダを使用してもよい。このエンコーダは、低電力の電磁誘導式、静電容量式、又は磁気式の位置検知技術に基づくものである。一般に、エンコーダは、読取ヘッドとスケールとを有してもよい。一般に、読取ヘッドは、読取ヘッドセンサと読取ヘッド電装部とを有してもよい。読取ヘッドは、信号を出力する。この信号は、スケールに対する読取ヘッドセンサの測定軸に沿った位置に応じて変化する。スケールは、固定式の第1の測定ジョウを有する長尺状のスケール部材に取り付けてもよい。読取ヘッドは、第2の測定ジョウを有するスライダ機構に取り付けられる。スライダ機構は、スケール部材に沿って移動可能である。読取ヘッドからの信号に基づいて、2つの測定ジョウ間の距離測定値を求めることができる。
米国登録特許第7533474号 米国再発行特許第37490号 米国登録特許第5574381号 米国登録特許第5973494号 米国公開特許第2003/0047009号
同一出願人による特許文献2、特許文献3及び特許文献4には、典型的な電子ノギスが開示される。特許文献5には、圧力(測定力)を測定可能な電子ノギスの先行技術が開示される。特許文献5に記載のように、従来技術に係るノギスの使用上の欠陥の一つは、測定ジョウが印加する圧力(測定力)が変動することである。その結果、測定値にバラツキが生じるおそれがある。とりわけ、柔軟性を有する対象物を測定する場合、この対象物の測定値は、信頼性が低いものであったり、再現性が無かったりすることがある。なぜなら、ユーザがノギスのジョウに印加する圧力が高いと柔軟な対象物の「圧縮量が大きく」なったり、圧力が低いと柔軟な対象物の「圧縮量が小さく」なったりすることがあるからである。特許文献5に開示されるノギスは、対象物のサイズと対象物に印加される圧力との両方を測定可能である。これらの値を解析することで、再現性の高い測定値が得られるとされる。しかし、特許文献5に記載のノギスの、圧力検知/指示機能は、多くの実用面では「過剰」であると思われる。また、このノギスは非常に高価であり、多くのユーザにとってこのノギスの使用は複雑であると思われる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、ノギスの測定力の制御性を向上させるとともに再現性を向上させ、且つ、そのノギスが安価で、人間工学的に使いやすく、再現性(反復性)があり、直感的に理解可能であることにある。
この「課題を解決するための手段」では、以下の「発明を実施するための形態」に詳細に記載された各構想のなかから選択した構想を単純化したものを紹介する。この「課題を解決するための手段」は、「特許請求の範囲」の内容の重要な特徴を特定するためのものではなく、「特許請求の範囲」の範囲を特定するのに用いられるものでもない。
ノギスのジョウをノギスの本尺に対して移動させ、前記ノギスに測定力を印加するためにユーザに操作されるローラ機構が提供される。一実装形態において、ローラ機構は、回転型ベアリング部材と、回転型アクチュエーション部材と、柔軟性連結部材とを有する。前記回転型ベアリング部材は、前記ノギスのジョウと連結されており、且つ前記ノギスの本尺と係合可能である。前記回転型アクチュエーション部材は、前記測定力を印加するためにユーザによって作動される。前記柔軟性連結部材は、前記回転型アクチュエーション部材と前記回転型ベアリング部材とを弾性的に連結する。前記回転型ベアリング部材と前記回転型アクチュエーション部材とは、同軸でもよい。
各種の実装形態において、前記ローラ機構において、前記回転型ベアリング部材と前記ノギスの本尺とが係合すると、前記回転型アクチュエーション部材の前記回転型ベアリング部材に対する回転変位によって、前記柔軟性連結部材が変形してもよい。前記柔軟性連結部材の変形により、圧力が発生して前記回転型ベアリング部材に印加され、これにより、前記ノギスのジョウに、前記回転変位によって決まる移動方向に沿って測定力が印加されてもよい。各種の実装形態において、前記柔軟性連結部材は、ねじりバネ、エラストマーねじりバネ、前記ローラ機構の回転軸の周りに弧状に配置された螺旋バネ及びたわみピボットのうち少なくとも何れか一つからなってもよい。
回転制止機構を設けてもよい。前記回転制止機構は、前記回転型ベアリング部材と前記回転型アクチュエーション部材との間の最大回転変位限度を付与し、これにより、前記柔軟性連結部材の変形が制限され、前記柔軟性連結部材は、実質的に塑性変形不可能となる。前記回転制止機構は、さらに、前記最大回転変位限度に到達した時点で、前記回転型アクチュエーション部材と前記回転型ベアリング部材との間にさらに圧力を伝達してもよい。
各種の実装形態において、前記回転型ベアリング部材はハブ保持部品と連結してもよく、前記ハブ保持部品は、前記ノギスのジョウと接続する。前記ハブ保持部品は、前記回転型ベアリング部材の本尺係合機構が前記ノギスの本尺を圧迫するように、前記回転型ベアリング部材を前記ノギスの本尺に近づく方向に移動させてもよく(例えば、転がる)、前記ハブ保持部品は、前記回転型ベアリング部材の前記本尺係合機構が前記ノギスの本尺から解放されるように、前記回転型ベアリング部材を前記ノギスの本尺から離れる方向に移動させてもよい(例えば、回転型ベアリング部材が自由回転する)。前記本尺係合機構が解放されると、前記回転型ベアリング部材が前記回転型アクチュエーション部材に対して自由回転可能となり、これにより、前記回転型アクチュエーション部材が前記回転型ベアリング部材に対して有意に回転変位することがなく、前記柔軟性連結部材が有意に変形することがない。前記本尺係合機構は、前記ノギスの本尺と摩擦係合する両側面を有する溝を有してもよい。
各種の実装形態において、前記ローラ機構は、前記回転型ベアリング部材と前記回転型アクチュエーション部材との間の前記回転変位を反映する変位インジケータをさらに有してもよい。前記変位インジケータは、前記反映として、前記柔軟性連結部材を介して前記回転型ベアリング部材に印加された圧力を示してもよい。前記変位インジケータは、前記回転変位を反映する視覚インジケータと、回転変位に応じて触覚刺激を少なくとも1回発生させる触覚刺激発生器と、回転変位に応じて音を少なくとも1回発生させる音発生器とのうち少なくとも何れか一つを有してもよい。一実装形態において、前記変位インジケータが反映する前記回転型ベアリング部材と前記回転型アクチュエーション部材との間の回転変位の範囲は、少なくとも20度であってもよい。
前記変位インジケータは、前記回転型ベアリング部材と連結し前記回転型アクチュエーション部材のクリアランス開口を貫通するポインタ部材を有してもよい。一実装形態において、前記ポインタ部材は、前記回転型ベアリング部材と堅牢に連結してもよい。加えて、前記クリアランス開口のサイズは、前記ポインタ部材の前記クリアランス開口内での最大移動量が、前記回転型ベアリング部材と前記回転型アクチュエーション部材との間の最大回転変位限度となるサイズでもよい。この限度により、前記柔軟性連結部材の変形が制限され、前記柔軟性連結部材は、実質的に塑性変形不可能となる。
各種の実装形態において、前記柔軟性連結部材は、前記回転型アクチュエーション部材と前記回転型ベアリング部材とを双方向に弾性的に連結してもよい。一形態において、前記回転型アクチュエーション部材が前記回転型ベアリング部材に対して右回りに回転変位すると、前記柔軟性連結部材が第1の極性に変形し、この変形により、第1の極性の圧力が前記回転型ベアリング部材に印加されてもよい。前記回転型アクチュエーション部材が前記回転型ベアリング部材に対して左回りに回転変位すると、前記柔軟性連結部材が第2の極性に変形し、この変形により、第2の極性の圧力が前記回転型ベアリング部材に印加されてもよい。変位インジケータは、右回りの回転変位を示す第1の極性部と、左回りの回転変位を示す第2の極性部とをさらに有してもよい。一実装形態において、前記ローラ機構において、前記回転型アクチュエーション部材の前記回転型ベアリング部材に対する前記回転変位が20度変化すると、それに応じて、前記ノギスのジョウに移動方向に沿って印加される圧力が、最小0.5ニュートン〜最大10ニュートンの範囲で変化してもよい。
一実装形態において、前記ローラ機構は、前記ノギスに用いられる剛性サムローラと互換性があってもよい。これにより、前記剛性サムローラを取り外した後、前記ノギスを変更することなく、前記ローラ機構を前記ノギスに連結可能である。なお、このような構成により、容易に、ローラ機構を従来のノギスの従来の剛性サムローラと交換して使用することができる。
本発明によれば、ノギスの測定力の制御性が向上するとともに再現性が向上し、且つ、そのノギスが安価で、人間工学的に使いやすく、再現性(反復性)があり、直感的に理解可能である。
第1の実施形態に係るローラ(ホイール)機構を有するノギスの一部を示す図であり、このノギスは、ノギスに印加された測定力量に関して視覚フィードバックを付与する変位インジケータを有する。 図1に示す一実施形態に係るローラ機構の各部品を示す図である。 図1に示す一実施形態に係るローラ機構の各部品を示す図である。 図1に示す一実施形態に係るローラ機構の各部品を示す図である。 図1に示す一実施形態に係るローラ機構の各部品を示す図である。 図2A〜2Dに示す各部品がノギスの本尺に係合している様子を示す図である。 図2A〜2Dに示す各部品がノギスの本尺に係合している様子を示す図である。 図2A〜2Dに示す各部品がノギスの本尺に係合している様子を示す図である。 図2A〜2Dに示す各部品がノギスの本尺に係合している様子を示す図である。 図1のノギス及びローラ機構の、対象物の測定時の動作を示す図である。 図1のノギス及びローラ機構の、対象物の測定時の動作を示す図である。 図1のノギス及びローラ機構の、対象物の測定時の動作を示す図である。 第2の実施形態に係るローラ機構を示す図であり、このローラ機構は、変位インジケータを有さない。 第2の実施形態に係るローラ機構を示す図であり、このローラ機構は、変位インジケータを有さない。 第2の実施形態に係るローラ機構を示す図であり、このローラ機構は、変位インジケータを有さない。 第2の実施形態に係るローラ機構を示す図であり、このローラ機構は、変位インジケータを有さない。 第3の実施形態に係るローラ機構を示す図であり、このローラ機構において、変位インジケータは、ノギスに印加される測定力量に関して、聴覚/触覚フィードバックを付与する。
図1は、第1の実施形態に係るローラ(ホイール)機構150を有するノギス100の一部を示す図である。ノギス100は、スケール部材107と、読取ヘッド部材108とを有する。スケール部材107は、固定式ジョウ部117、117'と、本尺130とを有する従来の電子ノギス部材であってもよい。本尺130は、トランスデューサスケール101'(図1は一部を示す)を有する。読取ヘッド部材108は、ジョウ部118、118'と、ハブ保持部品144と、ガイド/設置部(図示せず)とを有する従来の電子ノギス部材であってもよい。ハブ保持部品144は、ローラ機構150と連結する。ガイド/設置部は、読取ヘッド部材108を本尺130に沿って調整及びガイドする。読取ヘッド機構101は、ガイド/設置部に設置される。ガイド/設置部(当業者には公知であり、各特許文献に開示される)は、図1の読取ヘッド機構101の土台であり、読取ヘッド機構101と略等しいサイズである。
図1に示す実施形態において、読取ヘッド部材108は、トランスデューサ読取ヘッド機構101(単に読取ヘッド機構101と称することもある)を有する。読取ヘッド機構101は、ディスプレイ104と、モード選択ボタン105と、原点選択ボタン106とを有する。読取ヘッド機構101は、トランスデューサ読取ヘッド(図示せず)をさらに有する。トランスデューサ読取ヘッドは、トランスデューサスケール101'に沿ったトランスデューサ読取ヘッド機構101の位置を示す信号を、信号処理/制御ユニット(図示せず)に供給するよう機能する。
一般に、ディスプレイ104は、英数字測定値表示部123と、モードインジケータ表示部122とを有する。ディスプレイは、カスタム(特注)LCDディスプレイや、他の適切なタイプのディスプレイであればよい。モードインジケータ表示部122は、慣用の測定モード/単位インジケータを表示可能である。具体的には、モードインジケータ表示部122は、モードインジケータ110としてインチの単位を示す「in」と、モードインジケータ111としてミリメートルの単位を示す「mm」を表示可能である。これらインジケータは、適当な記述的形態又は記号的形態で表示すればよく、典型的な「in」や「mm」といった形態に限定されるものではない。一実施形態において、作動後、モード選択ボタン105を用いて、ノギス100に表示する測定値の単位や動作モードを選択/変更する。
図示の実施形態において、ハブ保持部品144は、ローラ機構150を支持する長尺状の部品である。ハブ保持部品144は、穴147を有する。穴147は、ねじ又はシャフト149を受けるよう機能してもよい。ねじ又はシャフト149は、ハブ保持部品144を読取ヘッド部材108に留める。ハブ保持部品144は、溝穴147Aを有する。溝穴147Aは、ローラ機構150のハブ(軸)110Aを保持する(すなわち、ハブ保持部品はローラ機構のハブを保持する)。これにより、ローラ機構150は、溝穴147A内で回転可能となるとともに、ユーザが手動でローラ機構150に印加する押圧力(圧力)に応じて、溝穴147A内を本尺130に対して近づいたり離れたりする方向に移動可能となる。図示の実施形態において、ハブ保持部品144は、読取部材108のクリアランス部146内にぴったり収まる。各種の実装形態において、ハブ保持部品及び関連部品144〜149を、むき出しで読取ヘッド部材108に設置してもいい。あるいは、ローラ機構150以外の部品144〜149がほとんど見えないように、部品144〜149をカバーで覆ってもよい。あるいは、ローラ機構150だけしか見えないように、部品144〜149をカバーで覆ってもよい。
対象物の外寸を測定するには、ユーザは、ジョウ部117、118を閉じて、測定対象物の外壁面にジョウ部117、118のエッジ(測定面)を接触させればよい。対象物の内寸を測定するには、ユーザは、ジョウ部117'、118'を離して、測定対象物の内壁面にジョウ部117'、118'のエッジ(測定面)を接触させればよい。測定中、英数字測定値表示部123に、ジョウ部117、118又はジョウ部117'、118'の測定エッジ(測定面)間の距離を反映した値が表示される。ジョウ部117、118又はジョウ部117'、118'間の離間(オフセット)距離が特定の値になると、ユーザは、原点(ゼロ)ボタンを操作する。その後、このオフセット距離に応じた測定数値が表示される。
図2A〜2D、3A〜3D、4A〜4Cを参照して後で詳細に説明するが、ユーザがローラ機構150を作動させると(例えば、ユーザが親指でローラ機構150を本尺130に押し付けてローラ機構150が回転すると)、ローラ機構150は、本尺130と係合する。これにより、読取ヘッド部材108の位置が調整され、それに対応してジョウ部118、118'の位置が調整される。
本明細書で説明する各種の実装形態によれば、ローラ機構150の各種機能により、ユーザは、読取ヘッド部材108の移動をより正確にコントロールすることができる。ここで、ローラ機構150は、柔軟性部材を有する。この柔軟性部材により、ジョウ部117、118又はジョウ部117'、118'が対象物に印加する測定力量に関して、優れた触覚フィードバックをユーザに付与することができる。なお、とりわけ柔軟性を有する対象物の場合、測定力のバラツキを減らすことにより、測定結果のバラツキを減らすことができる。すなわち、とりわけ柔軟性を有する対象物の場合、測定力の再現性(反復性)を上げることにより、測定結果の再現性を上げることができる。加えて、本開示の柔軟性を有するローラ機構150は触覚フィードバックを付与可能であるため、技術的に未熟なユーザでも、測定力を過剰に印加するのを防止することができる。一方、測定力を過剰に印加すると、ジョウ部118(118')の位置合わせが歪んで、測定値に誤差が生じたり、測定値の再現性が無くなったりする。
図2A〜2Dは、図1に示す一実施形態に係る柔軟性を有するローラ機構150の各部品を示す図である。図2Aに示すように、ローラ機構150は、回転型ベアリング部材210と、回転型アクチュエータ部220A、220Bと、柔軟性連結部材230と、留めねじ249Aと、任意のハブ/スペーサ248とを有してもよい。回転型ベアリング部材210は、ハブ210Aを有する。各種の実装形態において、ねじ/軸249Aを用いて、回転型アクチュエータ部220A、220Bを互いに堅牢に連結してもよい(例えば、ハブ/スペーサ248に接触して)。これにより、回転型アクチュエーション部材220が一体として形成される(例えば、外見上サムローラ部となる)。ユーザは、回転型アクチュエーション部材220を作動して測定力を印加する(後で詳細に説明する)。一実施形態において、留めねじ249Aは、アクチュエータ部220Bのねじ山に留められる。留めねじ249Aのねじ山無しの長さは、ローラ機構150が組み立てられた際、各部品の間に軸方向のクリアランスが生じるような長さである。これにより、留めねじ249Aを締めた後、回転型ベアリング部材210は、アクチュエータ部220A、220Bに対して自由に旋回することが可能となる。一実装形態において、回転型アクチュエータ部220Aを省いてもよい。また、柔軟性連結部材230の位置を変更して(必要に応じて変形して)、回転型アクチュエータ部220Bと回転型ベアリング部材210とを連結してもよい。必要に応じて、ねじ/軸249Aや、ハブ/スペーサ248を変形して、上に概説した作動状態で、でき上がった機構を一体に保持してもよい。図1のハブ110Aを参照して上に概説したように、ローラ機構150は、ハブ保持部品144を介して、ノギスのジョウ部118に連結される。従って、回転型ベアリング部材210のハブ210Aは、ハブ保持部品144を介して、読取ヘッド部材108に連結される。
柔軟性連結部材230は、回転型アクチュエーション部材220を回転型ベアリング部材210に弾性的に連結する。より具体的には、図2Aの実施形態に示すように、柔軟性連結部材230は、第1の端部232及び第2の端部234を有するねじりバネである。第1の端部232は、回転型アクチュエータ部220Aの穴228に挿入される。一方、第2の端部234は、回転型ベアリング部材210の穴216に挿入される。これにより、柔軟性連結部材230は、回転型アクチュエータ部220Aと回転型ベアリング部材210とを弾性的に連結する。図2Aでは、柔軟性連結部材230はねじりバネとしたが、当然ながら、別の実装形態においては、他の同様の部品を使用してもよい(例えば、エラストマーねじりバネ、ローラ機構の回転軸の周りに弧状に配置された螺旋バネ、たわみピボット等)。
図2Bは組み立てられたローラ機構150の側面図、図2Cは上面図、2Dは端面図である。図2B、2Cに示すように、柔軟性連結部材230の端部232は、回転型アクチュエータ部220Aの穴228を貫通してもよい。図示のように、留めねじ249Aは、ローラ機構150の回転軸に沿って中心に位置する。図示のように、回転型ベアリング部材210(組立図において、回転型アクチュエータ部220A、220Bの間に位置する)は、中心部に、本尺係合機構212を有する。本尺係合機構212は、ノギスの本尺130と摩擦係合する両側面を有する溝である(図3A〜3Dを参照して後で詳細に説明する)。
後で詳細に説明するが、本尺係合機構212がノギスの本尺130に係合しているとき、変位インジケータ240は、ローラ機構150のアクチュエーション部材220(220B)が回転することで印加されるトルク量及び/又は得られる測定力を示してもよい。図2Dに示すように、一実装形態において、変位インジケータ240は、ポインタ部材(例えば、回転型ベアリング部材210の側面に設置されたピン)で構成すればよい。ポインタ部材は、回転型アクチュエータ部220Bの側面のクリアランス開口222(例えば、円弧状の穴)を貫通する。図示の変位インジケータ240は、静止位置(解放位置)にある。静止位置(解放位置)は、ゼロ測定力(及び/又は、回転型ベアリング部材210がノギスの本尺130から解放された状態)を示す。変位インジケータ240は、第1及び第2の極性部と併用される。第1の極性部は第1の範囲224に対応し、第2の極性部は第2の範囲226に対応し得る。より具体的には、第1の範囲224は、対象物の外寸測定中(ノギスのジョウ部117、118が対象物の外壁面に接触している)のトルク又は圧力を示せばよい。一方、第2の範囲226は、対象物の内寸測定中(ノギスのジョウ部117'、118'が対象物の内壁面に接触している)のトルク又は圧力を示せばよい。一実装形態において、範囲224、226内の各位置を示す目盛りを設けてもよい。図4A〜4Cを参照して後で詳細に説明するが、一連の目盛りA、B、Cは、それぞれ、範囲224の始端、中央及び終端に対応させればよい。
図3A〜3Dは、(例えば、ユーザが親指でローラ機構150を押圧して)組み立てられたローラ機構150がノギスの本尺130に係合している様子を示す図である。図3Aに示すように、回転型ベアリング部材210の本尺係合機構212は、ノギスの本尺130に係合する。本構成において、(例えば、ユーザが親指で回転型アクチュエーション部材220を押圧すると)回転型アクチュエーション部材220は、回転型ベアリング部材210に対して回転変位する。(このとき、本尺係合機構212は、本尺130に係合し、ジョウ部118を前進させる。これにより、測定対象物が圧縮される。本尺係合機構212の摩擦圧力により、回転型ベアリング部材210の回転が規制される。)これにより、柔軟性連結部材230が変形し、回転型アクチュエーション部材220及び回転型ベアリング部材210が、相対的に回転する。柔軟性連結部材230が変形するのに伴って圧力が発生し、回転型ベアリング部材210に印加される。これにより、ハブ保持部品144(図1参照)との連結箇所を介して、ノギスのジョウ部118(又は118')に、上記回転変位によって決まる移動方向に沿って圧力が印加される。
図3Bは、ローラ機構150を示す側面図である。図3Cは、ローラ機構150を回転型アクチュエータ部220A側から示す端面図である。図3Dは、ローラ機構150を回転型アクチュエータ部220B側から示す端面図である。図3Bに示すように、本尺係合機構212は、溝を有する。この溝の両サイドは、内側に向けてテーパ状である。(例えば、ユーザが親指で)ローラ機構150をノギスの本尺130に向けて押圧すると、溝の両サイドが、ノギスの本尺130と摩擦係合する。具体的な一実装例において、ノギスの本尺130の幅W1は、約3.50mmとすればよい。これに対応して、本尺係合機構212の外側の部分(すなわち、回転型ベアリング部材210の外縁近傍)の溝幅W2は、約3.70mmとすればよい。(これにより、クリアランスが設けられ、本尺130は、まず最初に溝の外側の部分から内部へと摺動して入り込むことが可能となる。)これに対して、本尺係合機構212の中心部(内側に向けてテーパ状である両サイドの間)(すなわち、中心ハブ210A近傍)の溝幅W3は、約3.48mmとすればよい。(これにより、本尺130が溝内へとさらに摺動すると、テーパ状の両サイドが、本尺130と摩擦係合可能となる。)図3Cに示すように、本尺130が本尺係合機構212の溝内に摩擦係合するとき、本尺130の端部とローラ機構150の中心軸との離間距離D1は、約4.12mmであってもよい。
図3Dに示すように、変位インジケータ240は、目盛りAを示す。目盛りAは、クリアランス開口222の範囲224、226間の中央の「ゼロ」位置に対応すればよい。上に概説したように、この状態は、以下のような場合に生じ得る。すなわち、まず最初にローラ機構150を内側に押圧してローラ機構150をノギスの本尺130と係合させてはいるが、(例えば、ユーザが親指で)回転力を印加する前である。なお、回転力を印加すると、読取ヘッド部材108及び関連するノギスのジョウ部118、118'が移動して、測定対象物に測定力が印加される。また、ローラ機構150がノギスの本尺から解放されているときにも、変位インジケータ240は「ゼロ」位置を示す。図4A〜4Cを参照して後で詳細に説明するが、対象物を測定中、変位インジケータ240は、ノギス100のジョウが対象物に印加する圧力量を示せばよい。
ローラ機構150がノギスの本尺130と係合する際のローラ機構150の動作と、ローラ機構150がノギスの本尺130から解放される際のローラ機構150の動作とを説明する。回転型ベアリング部材210は、ハブ保持部品144(図1)と連結する。ハブ保持部品144は、読取ヘッド部材108及び関連するノギスのジョウ部118、118'と接続する。ハブ保持部品144は、回転型ベアリング部材210がノギスの本尺130に近づく方向に移動可能となるように構成される。これにより、図3A〜3Dに示すように、本尺係合機構212がノギスの本尺130を圧迫する。ハブ保持部品144はまた、(例えば、ユーザが親指でローラ機構150を押圧しないとき)回転型ベアリング部材210がノギスの本尺130から離れる方向に移動可能となるように構成される。これにより、回転型ベアリング部材210の本尺係合機構212は、ノギスの本尺130から解放される。ローラ機構150は、本尺係合機構212がノギスの本尺130から解放されると、回転型ベアリング部材210が回転型アクチュエーション部材220とともに自由回転可能となるように構成される。これにより、回転型アクチュエーション部材220が回転型ベアリング部材210に対して有意に回転変位することがなく、柔軟性連結部材230が有意に変形することがない。
これに対して、図3Aを参照して上述したように、(例えば、ユーザが親指で)ローラ機構150をノギスの本尺130に向けて押圧すると、本尺係合機構212がノギスの本尺130に係合する。そして、(例えば、ユーザが親指で)回転型アクチュエーション部材220をさらに回転させることで、測定対象物に測定力が印加され、これにより柔軟性連結部材230が変形する。柔軟性連結部材230が変形するのに伴って圧力が発生し、回転型ベアリング部材210に印加される。これにより、ハブ保持部品144(図1参照)との連結箇所を介して、ノギスのジョウ部118(又は118')に、上記回転変位によって決まる移動方向に沿って圧力が印加される。
図2A〜2D、3A〜3Dに示す実装形態において、柔軟性連結部材230は、回転型アクチュエーション部材220と回転型ベアリング部材210とを双方向に弾性的に連結する。このような構成において、回転型アクチュエーション部材220が回転型ベアリング部材210に対して右回りに回転変位すると、柔軟性連結部材230は、第1の極性に変形する。これにより、第1の極性の圧力が、回転型ベアリング部材210に印加される。また、回転型アクチュエーション部材220が回転型ベアリング部材210に対して左回りに回転変位すると、柔軟性連結部材230は、第2の極性に変形する。これにより、第2の極性の圧力が、回転型ベアリング部材210に印加される。一実装形態において、この第1及び第2の極性の圧力は、少なくとも部分的に、柔軟性連結部材230(例えば、ねじりバネ)の物理的特性(右回り又は左回りの回転変位)に拠ってそれぞれ発生する。
これに対応して、図2D、3Dに示すように、変位インジケータ240は、第1の極性部の範囲224及び第2の極性部の範囲226と併用される。第1の極性部の範囲224は左回りの回転変位を示し、第2の極性部の範囲226は右回りの回転変位を示す。一実装形態において、範囲224は、対象物の外寸測定時(このとき、ノギスのジョウ部117、118が対象物の外壁面に接触している)に用いればよい。一方、範囲226は、対象物の内寸測定時(このとき、ノギスのジョウ部117'、118'が対象物の内壁面に接触している)に用いられる。以下、図4A〜4Cを参照して、範囲224を用いた対象物の外寸測定値の例をより詳細に説明する。
各種の実装形態において、クリアランス開口222の両端(範囲224の一端、範囲226の一端)は、それぞれ、回転制止機構225、227として機能してもよい。より具体的には、回転制止機構225、227は、回転型ベアリング部材210と回転型アクチュエーション部材220との間の最大回転変位限度を定めてもよい。これにより、柔軟性連結部材230の変形が制限され、柔軟性連結部材230は、実質的に塑性変形不可能となる。回転制止機構225、227はまた、最大回転変位限度に到達した時点で、回転型アクチュエーション部材220と回転型ベアリング部材210との間にさらに圧力を伝達してもよい。言い換えると、変位インジケータ240(例えば、回転型ベアリング部材210の側面に設置されたピンからなる)が回転制止機構225、227の何れか一方に到達した時点で、回転型アクチュエーション部材220が同じ方向にさらに回転すると、それに応じて、回転型ベアリング部材210は、回転型アクチュエーション部材220に固定されるようにして回転してもよい。これは、次のような状況のために発生する。すなわち、変位インジケータピン240が回転制止機構225、227の何れか一方(クリアランス開口222の一端)に押し付けられると、回転型ベアリング部材210は、回転型アクチュエーション部材220に固定されるようにして一緒に回転する。このとき、柔軟性連結部材230がさらに変形することはない。これにより、柔軟性連結部材230が塑性変形するのが防止される。
図4A〜4Cは、図1のノギス100及びローラ機構150の、対象物440の外寸測定時の動作を示す図である。図4A〜4Cの実施形態において、ローラ機構150と連結するハブ保持部品144は、読取ヘッド部材108の外装カバーに覆われている。図4Aに示すように、(例えば、ユーザが)ジョウ部117、118を動かす。これにより、ジョウ部117、118の測定エッジ(測定面)は、測定対象物440の外壁面に極めて接近するか、ぴったり接触する。本構成において、印加されるであろう圧力は極めて小さいかゼロであり、ノギス100のジョウ部117、118間の対象物440は圧縮されない。そのため、ローラ機構150の変位インジケータ240は目盛りAを示す。この目盛りAは、クリアランス開口222の範囲224、226(図2D参照)間の中央に位置する「ゼロ」位置を示す。この状態は、以下のような場合に生じ得る。すなわち、ローラ機構150が押圧されてノギスの本尺130に係合する前である。あるいはまた、まず最初にローラ機構150が押圧されてノギスの本尺130と係合してはいるが、(例えば、ユーザが親指で)回転力を印加する前である。なお、回転力を印加することで、読取ヘッド部材108及び関連するノギスのジョウ部118が移動して対象物440が圧縮される。ジョウ部117、118間の対象物440の幅として、寸法420と同じ値が示される。寸法420は、英数字測定値表示部123の表示数値「1.0100」(例えば、予め選択された測定値単位(インチ、ミリメートル等)に応じた値とすればよい)に相当する。
図4Bは、ユーザが親指でローラ機構150のアクチュエーション部材220をノギスの本尺130に向けて押圧し、ユーザが親指で回転型アクチュエーション部材220をさらに回転させることで、柔軟性連結部材230が変形した場合の構成を示す。柔軟性連結部材230が変形するのに伴って圧力が発生し、回転型ベアリング部材210に印加される。これにより、ハブ保持部品144(図1参照)との連結箇所を介して、ノギスのジョウ部118に、上記回転変位によって決まる移動方向に沿って圧力が印加される。本構成において、所望の測定力量が印加され、ノギス100のジョウ部117、118の間の対象物440が圧縮される。このため、ローラ機構150の変位インジケータ240は、目盛りBを示す。この目盛りBは、クリアランス開口222の範囲224(図2D参照)の中央部の中間位置に相当すればよい。ジョウ部117、118間の対象物440の幅として、寸法420'と同じ値が示される。寸法420'は、英数字測定値表示部123の表示数値「1.0000」に相当する。
本具体例において、表示数値「1.0000」は、予め測定された対象物440の「正確な」測定値に相当するとしてよい。あるいは、表示数値「1.0000」は、この測定値を得るために必要なジョウ部117、118間の対象物440の最小圧縮量や、望ましい測定力量に対応するとしてもよい。本具体例において、目盛りBを示すことで、所望の測定力量であることがわかる。一方、当然ながら、別の実装形態では、別の印を用いて所望の測定力量を示してもよい。例えば、各種の実装形態において、ノギス100の各部品は、異なる測定力量を印加してもよい(例えば、低圧力ノギス等)。異なる測定対象物は、異なる柔軟性を有し(すなわち、圧縮可能)、最適な測定力が異なってもよい。具体的な一実装例において、ローラ機構150は次のように構成されてもよい。すなわち、回転型アクチュエーション部材220の回転型ベアリング部材210に対する回転変位が20度変化すると、それに応じて、ノギスのジョウ部118(又は118')に移動方向に沿って印加される圧力が、最小0.5ニュートン〜最大10ニュートンの範囲で変化する。異なる可能な構成及び設定の何れにおいても、当然ながら、一般に、類似の対象物を測定するために印加する測定力量のレベルのバラツキをなくすことで、類似の対象物の測定値同士の比較結果のバラツキを減らすことができる。
図4Cは、ユーザが親指で回転型アクチュエーション部材220をさらに回転させることで、柔軟性連結部材230がさらに変形した場合の構成を示す。本構成において、過剰な測定力量が必要以上に印加され、ノギス100のジョウ部117、118間の対象物440が圧縮される。そのため、ローラ機構150の変位インジケータ240は、目盛りCを示す。この目盛りCは、クリアランス開口222の範囲224(図2D参照)の終端又はその近傍の、範囲の終端位置に相当すればよい。ジョウ部117、118間の対象物440の幅として、寸法420"と同じ値が示される。寸法420"は、英数字測定値表示部123の表示数値「0.9900」に相当する。上述のように、本具体例において、この構成では、ジョウ部117、118間で対象物440が非常に強く圧縮されている。そのため、対象物440は、「正確な」寸法「1.0000」を超えて圧縮される。その結果、不正確な測定値「0.9900」となり、また、対象物440を損傷する可能性がある。
当然ながら、図4A〜4Cの具体例において、変位インジケータ240の周りを回転するクリアランス開口222に比べて、変位インジケータ240の移動範囲は小さい。一方、別の実装形態では、変位インジケータ240の移動範囲はもっと大きくてもよい。言い換えると、図4A〜4Cの構成において、回転型ベアリング部材210が回転すると、変位インジケータ240も移動する。回転型ベアリング部材210がさらに回転すると、これに対応して、対象物440が圧縮される。比較的圧縮されやすい(柔軟性の高い)対象物の場合、回転型ベアリング部材210の回転範囲が、より大きくなることがある。これに伴い、回転型ベアリング部材210に設置された変位インジケータ240の移動距離が、より大きくなることがある。すなわち、変位インジケータ240は、回転型アクチュエーション部材220の所定の回転量分だけ、また、それに対応する柔軟性連結部材230の変形分だけ、移動することがある。
図5A〜5Dは、第2の実施形態に係るローラ機構550を示す図である。ローラ機構550は、変位インジケータを有さない。なお、ローラ機構550の各部品は、図2A〜2Dのローラ機構150の同様の参照符号が付された各部品と同様又は同一とすればよく、以下に特に断らない限り、同様に動作すると理解されたい。図5A〜5Dに示すように、ローラ機構550は、回転型ベアリング部材210と、回転型アクチュエーション部材220と、柔軟性連結部材230とを有する。
ローラ機構550とローラ機構150との一番の違いは、ローラ機構550が変位インジケータを有さない点にある。図5Dに示すように(図2Dと比較すると)、回転型アクチュエータ部220Bの外壁面に、クリアランス開口や視覚変位インジケータが設けられない。代わりに、ユーザへのフィードバックは、回転型アクチュエーション部材220の回転量と、柔軟性連結部材230から圧力が印加されて回転型ベアリング部材210が回転する際に柔軟性連結部材230の抵抗を手で感知(触知)することだけである。
当然ながら、ローラ機構550(又は150)を使用するのに必要な回転量及び圧力は、従来のノギスの剛性サムローラを使用する従来の方法に比べて有利である。とりわけ、回転型ベアリング部材210と、回転型アクチュエーション部材220と、柔軟性連結部材230とを組み合わせることで、所定範囲の圧力を印加した場合の回転範囲が、剛性サムローラに比べて大きくなる。これにより、剛性サムローラよりも本ローラ機構の方が、ユーザが親指でコントロールしやすい。より具体的には、剛性サムローラの場合、ユーザが親指で印加した回転力はすべて、直接に且つ即座に測定力として印加される。(例えば、まるでユーザが親指で直接回転型ベアリング部材210を回転させるように。)加えて、剛性サムローラをごく少量回転させると、堅い対象物に印加される測定力が急激に変化する。これに対して、柔軟性を有するローラ機構550を少量回転させても、堅い対象物に印加される測定力が少ししか変化しない。従って、ユーザは、より再現性の高い測定力を、容易に印加することができる。また、ユーザは、柔軟性部材が移動の限界に到達することで(例えば、上に概説した回転制止機構により)、測定力が過剰であると気づくことができる。
別の実例としては、回転型アクチュエーション部材220を所定量(例えば、45度)回転させると適当な測定力量が印加される、という構造をユーザが熟知していてもよい。これは、剛性サムローラとは対照的である。剛性サムローラを用いて適当な測定力量を印加するためには、その回転量ははるかに小さい(例えば、10度以下)。この小さな移動範囲に亘って親指を精密に動かすのは、ユーザにとって非常に難しいこともある。従って、ローラ機構550(又は150)を用いることにより、ユーザは、対象物を測定する際に印加する測定力量をより正確にコントロールし、同じ測定力量を繰り返し印加することが可能となる。
図6は、第3の実施形態に係るローラ機構550'を示す図である。ローラ機構550'において、聴覚/触覚変位インジケータは、ノギスに印加される測定力量の変化又は目標量に関して、聴覚/触覚フィードバック(例えば、クリック)を付与する。なお、ローラ機構550'の各部品は、図5A〜5Dのローラ機構550の同様の参照符号が付された各部品と同様又は同一とすればよく、以下に特に断らない限り、同様に動作すると理解されたい。図6に概略的に示すように、回転型ベアリング部材210'は、ノイズ発生機能(Noise Generating Feature)210NGF(例えば、突起、ギザギザ、穴、凹凸等)を有する。図6に概略的に示すように、回転型アクチュエーション部材220は、協働するノイズ発生機能220NGFを有する。例えば、ノイズ発生機能220NGFは、隆起部を有するバネ部材である。この隆起部は、相対移動中に、ノイズ発生機能210NGFの部材と係合してクリック音を発する。
動作中、クリック回数が特定値に達すると、ユーザは、適当な測定力量を印加したと判断することができる。具体例としては、2回目のクリックで、ユーザは適当な測定力量を印加したと判断してもよい。1回目のクリックでは、印加した測定力はまだ小さすぎることがわかる。3回目のクリックでは、印加した測定力が大きすぎることがわかる。別の実施形態において、ノイズ発生機能210NGFは、単に1つの部材を有するものでもよい。この部材は、両測定極性において目標測定力又は基準測定力に達すると1回クリックが生じる位置に設けられる。当然ながら、これら各例は単に典型例であり、これらに限定されるものではない。本開示から当業者に明らかなように、ノイズ発生機能を設ける位置やノイズ発生機能の形態は、上に概説したものとは異なってもよい。
各種の実装形態において、上記各ローラ機構の何れも、変位インジケータの有無に拘らず、従来のノギスに用いられる剛性サムローラと互換性があってもよい。これにより、剛性サムローラを取り外した後、ノギスを変更することなく、本発明のローラ機構をノギスに連結することができる。なお、このような構成により、容易に、上記各ローラ機構を従来のノギスの従来の剛性サムローラと交換して使用することができる。
上記各実施形態を組み合わせて、さらに別の実施形態を提供することができる。本明細書に記載した全ての特許文献の開示を参照することにより、本発明の一部を構成する。必要に応じて、各特許文献の構想を採用して本実施形態の各態様を変更することができる。これにより、さらに別の実施形態を提供することができる。
上記説明に照らして本実施形態を多様に変更することが可能である。一般に、特許請求の範囲において使用する語句は、特許請求の範囲を、明細書及び特許請求の範囲に開示される具体的な実施形態に限定するものであると解釈されるべきでない。むしろ、考え得る全ての実施形態に加えて、特許請求の範囲の均等物の全範囲をも含むと解釈されるべきである。
100…ノギス
117、118、117'、118'…ジョウ
130…本尺
144…ハブ保持部品
150、550…ローラ機構
210…回転型ベアリング部材
220…回転型アクチュエータ部
222…クリアランス開口
230…柔軟性連結部材
240…変位インジケータ

Claims (22)

  1. ノギスのジョウをノギスの本尺に対して移動させ、前記ノギスに測定力を印加するためにユーザに操作されるローラ機構であって、
    前記ノギスのジョウと連結されており、且つ前記ノギスの本尺と係合可能な回転型ベアリング部材と、
    前記測定力を印加するためにユーザによって作動される回転型アクチュエーション部材と、
    前記回転型アクチュエーション部材と前記回転型ベアリング部材とを弾性的に連結する柔軟性連結部材と
    を具備し、
    前記ローラ機構において、前記回転型ベアリング部材と前記ノギスの本尺とが係合すると、前記回転型アクチュエーション部材の前記回転型ベアリング部材に対する回転変位によって、前記柔軟性連結部材が変形し、
    この変形により、圧力が発生して前記回転型ベアリング部材に印加され、
    これにより、前記ノギスのジョウに、移動方向に沿って前記回転変位によって決まる測定力が印加される
    ローラ機構。
  2. 請求項に記載のローラ機構であって、
    前記回転型ベアリング部材はハブ保持部品と連結し、前記ハブ保持部品は、前記ノギスのジョウと接続する
    ローラ機構。
  3. 請求項に記載のローラ機構であって、
    前記ハブ保持部品は、前記回転型ベアリング部材の本尺係合機構が前記ノギスの本尺を圧迫するように、前記回転型ベアリング部材を前記ノギスの本尺に近づく方向に移動させることが可能であり、
    前記ハブ保持部品は、前記回転型ベアリング部材の前記本尺係合機構が前記ノギスの本尺から解放されるように、前記回転型ベアリング部材を前記ノギスの本尺から離れる方向に移動させることが可能である
    ローラ機構。
  4. 請求項に記載のローラ機構であって、
    前記本尺係合機構は、前記ノギスの本尺と摩擦係合する両側面を有する溝を有する
    ローラ機構。
  5. 請求項に記載のローラ機構であって、
    前記ローラ機構において、前記本尺係合機構が前記ノギスの本尺から解放されると、前記回転型ベアリング部材が前記回転型アクチュエーション部材に対して自由回転可能となり、
    これにより、前記回転型アクチュエーション部材が前記回転型ベアリング部材に対して有意に回転変位することがなく、前記柔軟性連結部材が有意に変形することがない
    ローラ機構。
  6. 請求項に記載のローラ機構であって、
    前記回転型ベアリング部材と前記回転型アクチュエーション部材との間の前記回転変位を反映する変位インジケータ
    をさらに具備するローラ機構。
  7. 請求項に記載のローラ機構であって、
    前記変位インジケータは、前記反映として、前記柔軟性連結部材を介して前記回転型ベアリング部材に印加された前記圧力を示す
    ローラ機構。
  8. 請求項に記載のローラ機構であって、
    前記柔軟性連結部材は、前記回転型アクチュエーション部材と前記回転型ベアリング部材とを双方向に弾性的に連結し、これにより、
    前記回転型アクチュエーション部材が前記回転型ベアリング部材に対して右回りに回転変位すると、前記柔軟性連結部材が第1の極性に変形し、この変形により、第1の極性の圧力が前記回転型ベアリング部材に印加され、
    前記回転型アクチュエーション部材が前記回転型ベアリング部材に対して左回りに回転変位すると、前記柔軟性連結部材が第2の極性に変形し、この変形により、第2の極性の圧力が前記回転型ベアリング部材に印加され、
    前記変位インジケータは、右回りの回転変位を示す第1の極性部と、左回りの回転変位を示す第2の極性部とを有する
    ローラ機構。
  9. 請求項に記載のローラ機構であって、
    前記変位インジケータが反映する前記回転型ベアリング部材と前記回転型アクチュエーション部材との間の回転変位の範囲は、少なくとも20度である
    ローラ機構。
  10. 請求項に記載のローラ機構であって、
    前記変位インジケータは、
    前記回転変位を反映する視覚インジケータと、
    回転変位に応じて触覚刺激を少なくとも1回発生させる触覚刺激発生器と、
    回転変位に応じて音を少なくとも1回発生させる音発生器と
    のうち少なくとも何れか一つを有する
    ローラ機構。
  11. 請求項に記載のローラ機構であって、
    前記変位インジケータは、前記回転型ベアリング部材と連結し前記回転型アクチュエーション部材のクリアランス開口を貫通するポインタ部材を有する
    ローラ機構。
  12. 請求項11に記載のローラ機構であって、
    前記ポインタ部材及び前記クリアランス開口は、さらに、回転制止機構として機能し、
    前記ポインタ部材は、前記回転型ベアリング部材と堅牢に連結し、
    前記クリアランス開口のサイズは、前記ポインタ部材の前記クリアランス開口内での最大移動量が、前記回転型ベアリング部材と前記回転型アクチュエーション部材との間の最大回転変位限度となるサイズであり、
    これにより、前記柔軟性連結部材の変形が制限され、前記柔軟性連結部材は、実質的に塑性変形不可能となる
    ローラ機構。
  13. 請求項に記載のローラ機構であって、
    前記回転型ベアリング部材と前記回転型アクチュエーション部材との間の最大回転変位限度を定め、これにより、前記柔軟性連結部材の変形を制限し、前記柔軟性連結部材を実質的に塑性変形不可能とする回転制止機構
    をさらに具備するローラ機構。
  14. 請求項13に記載のローラ機構であって、
    前記回転制止機構は、前記最大回転変位限度に到達した時点で、前記回転型アクチュエーション部材と前記回転型ベアリング部材との間にさらに圧力を伝達する
    ローラ機構。
  15. 請求項に記載のローラ機構であって、
    前記ローラ機構において、前記回転型アクチュエーション部材の前記回転型ベアリング部材に対する前記回転変位が20度変化すると、それに応じて、前記ノギスのジョウに移動方向に沿って印加される圧力が、最小0.5ニュートン〜最大10ニュートンの範囲で変化する
    ローラ機構。
  16. 請求項1に記載のローラ機構であって、
    前記ローラ機構は、前記ノギスに用いられる剛性サムローラと互換性があり、
    これにより、前記剛性サムローラを取り外した後、前記ノギスを変更することなく、前記ローラ機構を前記ノギスに連結可能である
    ローラ機構。
  17. 請求項1に記載のローラ機構であって、
    前記回転型ベアリング部材と前記回転型アクチュエーション部材とは、同軸である
    ローラ機構。
  18. 請求項1に記載のローラ機構であって、
    前記柔軟性連結部材は、ねじりバネ、エラストマーねじりバネ、前記ローラ機構の回転軸の周りに弧状に配置された螺旋バネ及びたわみピボットのうち少なくとも何れか一つを含む
    ローラ機構。
  19. ノギスに測定力を印加する方法であって、
    前記ノギスの基準面が測定対象物と接触するような移動方向にノギスのジョウを移動させることと、
    前記ノギスの前記基準面が前記測定対象物に接触しているときにローラ機構を操作することとを含み、
    前記ローラ機構は、
    ノギスのジョウと連結されており、且つノギスの本尺と係合可能な回転型ベアリング部材と、
    前記測定力を印加するために作動される回転型アクチュエーション部材と、
    前記回転型アクチュエーション部材と前記回転型ベアリング部材とを弾性的に連結する柔軟性連結部材とを有し、
    前記回転型ベアリング部材と前記ノギスの本尺とが係合すると、前記回転型アクチュエーション部材の前記回転型ベアリング部材に対する回転変位によって、前記柔軟性連結部材が変形し、この変形により、圧力が発生して前記回転型ベアリング部材に印加され、これにより、前記ノギスのジョウに、移動方向に沿って前記回転変位によって決まる測定力が印加されるように、前記ローラ機構が構成されており、
    前記ローラ機構を操作することは、
    前記回転型ベアリング部材を前記ノギスの本尺に係合させるように前記ローラ機構を操作することと、
    前記回転型ベアリング部材が前記ノギスの本尺に係合しているとき、前記回転型アクチュエーション部材を前記回転型ベアリング部材に対して回転変位させるために前記ローラ機構を操作することとを含み、
    これにより、前記回転型アクチュエーション部材の前記回転型ベアリング部材に対する前記回転変位に応じた前記ノギスのジョウの移動方向に沿って、前記ノギスのジョウに測定力を印加する
    方法。
  20. 請求項19に記載の方法であって、さらに、
    変位インジケータが所望の印加測定力レベルを示した時点で、前記回転型アクチュエーション部材の回転を止め、
    測定値を決定する間、前記回転型アクチュエーション部材を一定の位置に保持する
    方法。
  21. 請求項20に記載の方法であって、
    前記変位インジケータは、
    前記回転変位を反映する視覚インジケータと、
    回転変位に応じて触覚刺激を少なくとも1回発生させる触覚刺激発生器と、
    回転変位に応じて音を少なくとも1回発生させる音発生器と
    のうち少なくとも何れか一つを有する
    方法。
  22. 請求項20に記載の方法であって、
    前記変位インジケータは、前記回転型ベアリング部材と連結し前記回転型アクチュエーション部材のクリアランス開口を貫通するポインタ部材を有する
    方法。
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