JP2008241527A - 表面粗さ測定装置 - Google Patents
表面粗さ測定装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008241527A JP2008241527A JP2007083957A JP2007083957A JP2008241527A JP 2008241527 A JP2008241527 A JP 2008241527A JP 2007083957 A JP2007083957 A JP 2007083957A JP 2007083957 A JP2007083957 A JP 2007083957A JP 2008241527 A JP2008241527 A JP 2008241527A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- surface roughness
- displacement
- stylus
- measuring device
- arm portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
Abstract
【課題】表面粗さ測定装置において、小型化を図りやすくすることである。
【解決手段】表面粗さ測定用の触針58の軸方向変位に対応する角度変位を検出可能な角度検出センサ36と、検出した角度変位から触針58を押し付ける測定面の表面粗さを求める制御部とを備える。触針58を有するアーム部34を、ケース16に対し触針58の軸方向に対し直交する方向の変位を可能に支持した変位部材32に、揺動中心軸56を中心とする揺動変位を可能に支持する。角度検出センサ36は、アーム部34の揺動中心軸56を中心とする角度変位を検出可能とする。
【選択図】図2
【解決手段】表面粗さ測定用の触針58の軸方向変位に対応する角度変位を検出可能な角度検出センサ36と、検出した角度変位から触針58を押し付ける測定面の表面粗さを求める制御部とを備える。触針58を有するアーム部34を、ケース16に対し触針58の軸方向に対し直交する方向の変位を可能に支持した変位部材32に、揺動中心軸56を中心とする揺動変位を可能に支持する。角度検出センサ36は、アーム部34の揺動中心軸56を中心とする角度変位を検出可能とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、表面粗さ測定用の触針を備える表面粗さ測定装置に関する。
従来から、被測定物の表面粗さを測定する方法が種々考えられている。例えば、特許文献1には、先端に触針を有する触針アームを有する検出器をケースに対し進退させるとともに、触針を測定面に追従して上下動させる表面粗さ測定機が記載されている。触針アームの上下動はインダクタンス変位検出器で検出するようにしている。
また、特許文献2には、触針を有するアームと、アームの触針に測定力を発生させるコイルばねとを備え、アームを構成するスタイラス保持部材を支持するピボット軸受とバランスウェイトとの間に、触針の揺動変位を検出する差動変圧器を設けた表面性状測定機が記載されている。
一方、近年、自動車のインストルメントパネル、シート地、トリム等の内装部品の表面粗さを測定することが考えられている。これに対して、従来から、アームに設けられた触針を測定面に追従して上下動させるとともに、アームの触針と反対側にロードセルを設け、ロードセルにより触針を測定面に対し一定荷重により押し付けるように制御し、触針の上下動の変位を差動トランス検出器により検出可能とする表面粗さ測定装置が考えられている。また、この表面粗さ測定装置として、従来から、移動の困難な大型の設置型表面粗さ測定装置を使用することが考えられている。この場合、測定面を有する対象であるサンプルを一定方向に移動させることにより、サンプルを表面粗さ測定装置に対し相対変位させるようにする。また、表面粗さの指標としては、人の触感により近い評価に対応する、すなわち、触感と相関の高いSMDと呼ばれる指標が用いられている。
ただし、このような大型の設置型表面粗さ測定装置により内装部品の表面粗さを測定する場合、内装部品の一部を切り出して、それを測定する必要がある。このため、部品の購入費や、測定に要する時間がかかり、表面粗さを測定したい場合に迅速に測定結果を得ることができない。このため、携帯型の表面粗さ測定装置の実現が望まれている。携帯型の表面粗さ測定装置が得られれば、自動車の内装部品の表面粗さを自動車に設置したままの状態で測定することを容易に行える。ただし、携帯型の表面粗さ測定装置を実現するためには、小型化を図る必要がある。これに対して、従来から、触針の変位を検出するために、特許文献1,2に記載されているように、インダクタンス変位検出器、差動変圧器、差動トランス検出器等の変位検出器を使用することが考えられており、触針を有するアームに対して、触針と反対側に変位検出器を設ける必要があった。このため、携帯型の表面粗さ測定装置を実現すべく、小型化を図るためには改良の余地がある。
本発明は、表面粗さ測定装置において、小型化を図りやすくすることを目的とする。
本発明に係る表面粗さ測定装置は、表面粗さ測定用の触針を備える表面粗さ測定装置であって、触針の軸方向変位に対応する角度変位を検出可能な角度検出センサと、検出した角度変位から触針を押し付ける測定面の表面粗さを求める制御部とを備えることを特徴とする表面粗さ測定装置である。
また、好ましくは、静止部材と、静止部材に対し触針の軸方向に対し直交する方向の変位可能に支持された変位部材と、変位部材に固定された揺動中心軸を中心とする揺動変位可能に支持され、触針を有するアーム部と、を備え、角度検出センサは、アーム部の揺動中心軸を中心とする角度変位を検出可能とする。
また、より好ましくは、アーム部は、変位部材とアーム部との間に設けられたぜんまいにより、表面粗さを測定する測定面に向かう方向に弾力を付与される。
また、より好ましくは、角度検出センサは、角度変位に対応する電気抵抗の違いに基づいて触針の角度変位を検出可能とする。
本発明に係る表面粗さ測定装置によれば、表面粗さ測定用の触針の軸方向変位に対応する角度変位を検出可能な角度検出センサと、検出した角度変位から触針を押し付ける測定面の表面粗さを求める制御部とを備えるので、触針を有するアーム部等の部材に対して触針と反対側に触針の変位を検出する変位検出器を設ける必要がなくなり、表面粗さ測定装置の小型化を図りやすくできる。
また、静止部材と、静止部材に対し触針の軸方向に対し直交する方向の変位可能に支持された変位部材と、変位部材に固定された揺動中心軸を中心とする揺動変位可能に支持され、触針を有するアーム部と、を備え、角度検出センサは、アーム部の揺動中心軸を中心とする角度変位を検出可能とする構成によれば、表面粗さ測定装置をより有効に小型化しやすくできる。変位部材とアーム部との間に弾力付与手段を設けることにより、測定面が曲面である場合でも、触針の移動にかかわらず触針を曲面の接線方向に対し直交する方向に押し付けやすくできる。このため、曲面である測定面の表面粗さを精度よく測定しやすくできる。また、測定値に対応する信号を制御部に出力し、制御部は、曲面の曲率に対応する触針の所定以上の大きな変位をキャンセルする、すなわち、曲面に対応する触針の大きな変位自体は触針の上下動変位が0となるように演算処理する構成を備えることにより、触針が曲面上を移動する場合でも、曲面の細かい凹凸に対応する面粗さのみを精度よく測定することが可能となる。
また、アーム部は、変位部材とアーム部との間に設けられたぜんまいにより、表面粗さを測定する測定面に向かう方向に弾力を付与される構成によれば、測定面が水平面だけでなく、あらゆる方向に向いた面、例えば立ち壁の側面、天井の下面、垂直方向に対し傾斜した傾斜面等である場合でも、触針を測定面に対し安定してほぼ一定の力で押し付け続けることが可能となり、測定面の向きにかかわらず高精度の測定結果を有効に得られる。このため、自動車の内装部品の表面粗さを、内装部品を自動車に設置したままの状態で高精度に測定しやすくできる。ぜんまいは、例えば、針金状の金属、板ばね等により構成するものを使用できる。これに対して、アーム部に測定面に押し付ける力を付与するためにコイルばねを使用している従来から知られている構成の場合、コイルばねの自重が測定精度に大きく影響を与える可能性があり、測定面の向きが変わると、高精度の測定結果を有効に得られない可能性がある。上記のぜんまいを備える構成によれば、このような不都合をなくして、測定面の向きにかかわらず高精度の測定結果を有効に得られる。
また、角度検出センサは、角度変位に対応する電気抵抗の違いに基づいて触針の角度変位を検出可能とする構成によれば、表面粗さ測定装置をより有効に小型化しやすくできる。角度検出センサは、例えば、マグネットと磁気抵抗素子とを備えるものとし、非接触形とすることにより、メカロス等の損失が極小になり、摺動接触部がある場合の磨耗をなくして、高精度の測定可能な構成とすることができる。
以下において、図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。図1は、本実施の形態の1例の表面粗さ測定装置10を、本体部12と演算表示装置14とを接続した状態で示しており、図2から図4は、本体部12をより詳しく示している。
図1に示すように、表面粗さ測定装置10は、静止部材であるケース16から導出したケーブル18を、演算表示装置14に接続している。ケース16は、人が手で保持可能な保持部20を有する。また、ケース16は、図2に示すように、保持部20の下側に底板部22を固定している。図2は、本体部12の略透視図である。なお、図3は、図2のA−A略断面図で、図4は、図2を右方から左方に見た略透視図である。図2に示す本体部12は、一対の支持台24と、動力源であるモータ26と、動力伝達部28と、送りねじ機構30と、変位部材32と、アーム部34と、角度検出センサ36と、弾力付与手段であるぜんまい38とを備える。一対の支持台24は、底板部22の上側に互いに対向するように固定している。一対の支持台24にねじ軸40の両端部を回転可能に支持している。ねじ軸40の一端部(図2の右端部)に第1歯車42を固定し、第1歯車42と第2歯車44(図3)とを噛合させている。第2歯車44は、モータ26により回転駆動を可能としている。モータ26を構成するモータ用ケース46は、ケース16に支持部を介して固定している。モータ26の回転軸の先端部に第2歯車44を固定している。動力伝達部28は、第1歯車42および第2歯車44により構成している。
また、ねじ軸40の中間部にナット部材48を設けている。すなわち、ねじ軸40の中間部を、ナット部材48に形成したねじ孔50に螺合している。ナット部材48は、ねじ軸40の軸方向のみの変位を可能としている。このために、ナット部材48にねじ孔50と平行に形成した通孔52に、ステンレス鋼等の金属製のガイド軸54を挿通している。ガイド軸54の両端部は、一対の支持台24に固定している。したがって、ナット部材48は、ねじ軸40の軸方向のみの変位が可能となる。送りねじ機構30は、ナット部材48とねじ軸40とガイド軸54とにより構成している。
モータ26が一定回転速度で回転駆動されると、第1歯車42、第2歯車44を介してねじ軸40にモータ26の動力が伝達される。この結果、ねじ軸40が回転し、ナット部材48がねじ軸40の軸方向に一定速度で変位する。
また、変位部材32(図2)は、ナット部材48の下側に固定している。したがって、変位部材32は、ケース16に対し、ねじ軸40の軸方向と平行な方向に変位可能となる。
図5は、図2の一部を模式的に示す断面図である。図5に示すように、アーム部34は、変位部材32に、揺動中心軸56を中心とする揺動変位、すなわち、図5の矢印a方向の揺動変位を可能に支持している。揺動中心軸56は、ねじ軸40の軸方向に対し直交する方向と平行な方向(図5の表裏方向)に向いている。アーム部34は、先端部(図5の左端部)が略L字形に形成されており、その先端部に触針58を有する。触針58の先端部に直径または半径1〜2mm等の直径1mm以上の球状の測定子60を結合している。このような直径1mm以上の大きさの測定子60を使用することにより、人の触感に、より適した表面粗さの評価を得やすくなる。これに対して、μmのオーダーの測定子を使用する、機械加工の面粗さを測定することを目的とする従来から知られている表面粗さ測定装置の場合には、測定子が小さすぎ、触感との相関が高い評価を得ることが難しい。本実施の形態によれば、このような点を改良できる。
また、本実施の形態の場合、アーム部34の基端部(図5の右端部)にバランス用錘62を固定している。バランス用錘62は図示しないねじによりアーム部34にねじ結合により固定している。そして、図2に示す変位部材32を、ケース16に対し、触針58の軸方向(図2の上下方向)に対し直交する方向、すなわち図2の左右方向の変位を可能に支持されるようにしている。また、図3に示すモータ26の駆動により、変位部材32(図2)を、触針58の軸方向に対し直交する方向(図2の左右方向)に移動させることが可能となる。また、バランス用錘62は異なる重量を有するものに交換可能である。
また、角度検出センサ36は、アーム部34の、揺動中心軸56を中心とする角度変位を検出可能としている。このために、変位部材32に角度検出センサ36を固定するとともに、揺動中心軸56の回転角度を角度検出センサ36により検出可能としている。角度検出センサ36は、揺動中心軸56の回転角度変位に対応する電気抵抗の違いに基づいて触針58の角度変位を検出可能としている。このために、角度検出センサ36は、非接触型磁気抵抗素子とマグネットとを有するものとする。例えば、角度検出センサ36は、変位部材32に固定の部材であるマグネットと対向させた磁気抵抗素子と、揺動中心軸56に固定した磁性材製のヨークとを備え、ヨークと磁気抵抗素子とを非接触で対向させる。また、ヨークは、内周および外周の揺動中心軸56からの距離が円周方向一方向に向かうにしたがって小さくなるスパイラル状、または揺動中心軸56に対し偏心した形状を有する円形状とし、揺動中心軸56の回転に伴い、ヨークの磁気抵抗素子と対向する部分の面積が徐々に変化するようにする。これにより、揺動中心軸56が回転すると、磁気抵抗素子を含む回路の電気抵抗が変化するため、揺動中心軸56の回転角度の変化に対応して、電気回路の抵抗を変化させ、回転角度の検出が可能となる。なお、回転側をマグネットまたは磁気抵抗素子とし、静止側を磁気抵抗素子またはマグネットとすることもできる。また、角度検出センサ36は、変位部材32に固定の部材である、円弧形、円形等の形状を有する図示しない導体の中心部に揺動中心軸56を位置させ、揺動中心軸56に固定の接点を導体に接触させることにより、揺動中心軸56の回転角度の変化に対応して、電気回路の抵抗を変化させ、これにより回転角度の検出を可能とすることもできる。
角度検出センサ36による検出値は、図1に示したケーブル18を介して、演算表示装置14が備える制御部に出力する。制御部は、CPU、メモリ等を有するマイクロコンピュータであり、角度検出センサ36(図2)からの検出値が表すアーム部34の角度変位と、揺動中心軸56中心から測定子60までの距離L(図5)とに基づいて演算処理することにより、触針58の軸方向、すなわち図5の上下方向の変位を求める。制御部は、この上下方向の変位と、変位部材32のねじ軸40方向(図5の左右方向)の変位とから、測定面64の表面粗さを求める。変位部材32のねじ軸40方向の変位は、ポテンショメータ66(図2、図3)により求める。すなわち、ポテンショメータ66は、回転軸を有し、この回転軸の端部に第3歯車68(図2、図4)を固定している。第3歯車68は、第2歯車42と噛合させている。このため、モータ26が駆動すると、第2歯車42、第3歯車68を介して、ポテンショメータ66(図2、図3)の回転軸が回転する。このため、その回転軸の回転量の検出値から、変位部材32(図2)の変位を求めることができる。このように、制御部は、角度検出センサ36から得られる、触針58の軸方向変位に対応するアーム部34の角度変位の検出値から、触針58の測定子60を押し付ける測定面64(図5)の表面粗さを求める機能を有する。
また、図6に示すように、変位部材32とアーム部34の基端寄り部分(図6の右端寄り部分)とに、ぜんまい38の両端を結合している。図6は、図5の一部を詳しく示す拡大相当図である。ぜんまい38は、針金状のばね鋼等の金属により渦巻状の本体部70を有する形状に構成し、本体部70の中心寄り部分から外径側に取り出した端部を変位部材32に結合し、同じく外径寄り部分を接線方向に取り出した端部をアーム部34に結合している。すなわち、ぜんまい38は、変位部材32とアーム部34との間に設けられる。これにより、アーム部34は、ぜんまい38により、表面粗さを測定する測定面64に向かう方向に弾力を付与される。ぜんまいは、渦巻き状の板ばねにより構成することもできる。また、例えば、アーム部34と変位部材32との間からぜんまい38を取り外した状態で、アーム部34は、バランス用錘62によりバランスがとられて、水平方向に保つことができるようにする。
また、変位部材32の片面(図6の表面)に突出するように棒状のストッパ72を固定している。ストッパ72は、アーム部34の揺動変位量を規制する役目を有する。アーム部34が所定以上に揺動すると、ストッパ72に突き当たるようにしている。ストッパ72に突き当たった状態で、測定子60(図2)は、ケース16の脚部80の下面から下側に例えば2mm程度突出する。
ここで、図1に戻り、角度検出センサ36(図2、図4から図6)に接続され、ケース16(図1)から導出したケーブル18の端部は、演算表示装置14に接続している。演算表示装置14は、テンキーを有する操作部74と、表示部76とを有する。表示部76には、表面粗さの測定結果を数字で表示することを可能とするとともに、測定結果を図形、すなわち、表面粗さの細かい凹凸を拡大したような曲線、直線等の線を表示することを可能としている。演算表示装置14は、角度検出センサ36の検出値が表すアーム部34(図2)の角度変位から表面粗さを求める機能を有する上記の制御部を備える。
また、図1の演算表示装置14は、SDメモリカード(商品名)等のメモリを有する記憶媒体を接続可能な図示しないスロットを有する。このスロットに接続した記憶媒体に、表面粗さの計測値を表すデータを記憶させた後、記憶媒体を演算表示装置14から取り外して、図示しないコンピュータ等の外部の装置に接続し、この装置が有する外部の記憶装置にデータを記憶させることもできる。
また、本体部12のケース16の前面(図1の下側面)に動作スタートスイッチ78を設けており、動作スタートスイッチ78のオンにより、モータ26(図3)が駆動し、表面粗さの測定が行われるようにしている。また、触針58(図2)による測定面64(図5)の1回の有効移動測定距離は、例えば10mm等としている。また、ケース16(図2)の上部にLED等により構成する動作確認用点灯部82を設けている。動作スタートスイッチ78のオンにより、動作確認用点灯部82が点灯するようにしている。
このような本実施の形態の表面粗さ測定装置10によれば、表面粗さ測定用の触針58の軸方向変位に対応する角度変位を検出可能な角度検出センサ36と、検出した角度変位から触針58を押し付ける測定面64の表面粗さを求める制御部とを備えるので、触針58を有するアーム部34に対して触針58と反対側に触針58の変位を検出する変位検出器を設ける必要がなくなり、表面粗さ測定装置10の小型化を図りやすくできる。
また、ケース16と、ケース16に対し触針58の軸方向に対し直交する方向の変位可能に支持された変位部材32と、変位部材32に固定された揺動中心軸56を中心とする揺動変位可能に支持され、触針58を有するアーム部34と、を備え、角度検出センサ36は、アーム部34の揺動中心軸56を中心とする角度変位を検出可能といるので、表面粗さ測定装置10をより有効に小型化しやすくできる。また、本実施の形態のように、変位部材32とアーム部34との間にぜんまい38を設けることにより、測定面が例えば、図5から図6に示すように曲率半径Rを有する曲面である場合でも、測定子60の移動にかかわらず触針58を曲面の接線方向に対し直交する方向に押し付けやすくできる。このため、曲面である測定面64の表面粗さを精度よく測定しやすくできる。また、測定値に対応する信号を制御部に出力し、制御部は、曲面の曲率に対応する大きな変位をキャンセルする、すなわち、曲面に対応する触針58の大きな変位自体は触針58の上下動変位が0となるように変換するように演算処理する構成を備えることにより、触針58が曲面上を移動する場合でも、曲面の細かい凹凸に対応する面粗さのみを精度よく測定することが可能となる。
また、アーム部34は、変位部材32とアーム部34との間に設けられたぜんまい38により、表面粗さを測定する測定面64に向かう方向に弾力を付与されるものとしているので、測定面64が水平面だけでなく、あらゆる方向に向いた面、例えば立ち壁の側面、天井の下面、垂直方向に対し傾斜した傾斜面等である場合でも、触針58を測定面64に対し安定してほぼ一定の力で押し付け続けることが可能となり、測定面64の向きにかかわらず高精度の測定結果を有効に得られる。このため、自動車の内装部品の表面粗さを、内装部品を自動車に設置したままの状態で高精度に測定しやすくできる。これに対して、アーム部に測定面に押し付ける力を付与するためにコイルばねを使用している従来から知られている構成の場合、コイルばねの自重が測定精度に大きく影響を与える可能性があり、測定面の向きが変わると、高精度の測定結果を有効に得られない可能性がある。本実施の形態のぜんまい38を備える構成によれば、このような不都合をなくして、測定面64の向きにかかわらず高精度の測定結果を有効に得られる。
また、角度検出センサ36は、角度変位に対応する電気抵抗の違いに基づいて触針58の角度変位を検出可能とするので、表面粗さ測定装置10をより有効に小型化しやすくできる。
また、本実施の形態のように、表面粗さ測定装置10を携帯型とすることにより、大型の設置型とする場合と異なり、安定を確保するための定番等、重量の大きい部材を使用する必要がなくなり、測定対象が表面粗さ測定装置10の重量により過度に変形するのを防止できる。このため、自動車の内装部品等の軟質の部品の表面粗さを測定する場合でも、高精度の測定結果を得やすくできる。
なお、本実施の形態では、角度検出センサ36を、可変抵抗器の構成を備えるものとしているが、本発明はこのような構成に限定するものではなく、例えば、角度検出センサ36を、レゾルバ、エンコーダ等の軸の回転角度変位に伴う磁気的変化等により軸の回転角度変位を検出可能とする構成を使用することもできる。また、図4に示すように、ぜんまい38、アーム部34、変位部材32の位置関係は、アーム部34と変位部材32との間にぜんまい38が位置するような関係に限定するものではなく、種々の位置関係とすることができる。
10 表面粗さ測定装置、12 本体部、14 演算表示装置、16 ケース、18 ケーブル、20 保持部、22 底板部、24 支持台、26 モータ、28 動力伝達部、30 送りねじ機構、32 変位部材、34 アーム部、36 角度検出センサ、38 ぜんまい、40 ねじ軸、42 第1歯車、44 第2歯車、46 モータ用ケース、48 ナット部材、50 ねじ孔、52 通孔、54 ガイド軸、56 揺動中心軸、58 触針、60 測定子、62 バランス用錘、64 測定面、66 ポテンショメータ、68 第3歯車、70 本体部、72 ストッパ、74 操作部、76 表示部、78 動作スタートスイッチ、80 脚部、82 動作確認用点灯部。
Claims (4)
- 表面粗さ測定用の触針を備える表面粗さ測定装置であって、
触針の軸方向変位に対応する角度変位を検出可能な角度検出センサと、
検出した角度変位から触針を押し付ける測定面の表面粗さを求める制御部と、を備えることを特徴とする表面粗さ測定装置。 - 請求項1に記載の表面粗さ測定装置において、
静止部材と、
静止部材に対し触針の軸方向に対し直交する方向の変位可能に支持された変位部材と、
変位部材に固定された揺動中心軸を中心とする揺動変位可能に支持され、触針を有するアーム部と、を備え、
角度検出センサは、アーム部の揺動中心軸を中心とする角度変位を検出可能としていることを特徴とする表面粗さ測定装置。 - 請求項2に記載の表面粗さ測定装置において、
アーム部は、変位部材とアーム部との間に設けられたぜんまいにより、表面粗さを測定する測定面に向かう方向に弾力を付与されていることを特徴とする表面粗さ測定装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1に記載の表面粗さ測定装置において、
角度検出センサは、角度変位に対応する電気抵抗の違いに基づいて触針の角度変位を検出可能としていることを特徴とする表面粗さ測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007083957A JP2008241527A (ja) | 2007-03-28 | 2007-03-28 | 表面粗さ測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007083957A JP2008241527A (ja) | 2007-03-28 | 2007-03-28 | 表面粗さ測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008241527A true JP2008241527A (ja) | 2008-10-09 |
Family
ID=39913056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007083957A Pending JP2008241527A (ja) | 2007-03-28 | 2007-03-28 | 表面粗さ測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008241527A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116772682A (zh) * | 2023-08-24 | 2023-09-19 | 四川交通职业技术学院 | 一种交通建设桥梁用的桥梁位移测量装置及方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05280906A (ja) * | 1991-06-26 | 1993-10-29 | Kofu Nippon Denki Kk | 用紙厚さ検出装置 |
JPH06258003A (ja) * | 1993-03-04 | 1994-09-16 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | 表面形状測定機の測定力調整手段 |
JPH11141537A (ja) * | 1997-11-04 | 1999-05-25 | Mitsutoyo Corp | 弾性ヒンジ機構およびその弾性ヒンジ機構を用いた計測装置 |
JP2004205370A (ja) * | 2002-12-25 | 2004-07-22 | Calsonic Kansei Corp | 回転角検出装置 |
JP2006300823A (ja) * | 2005-04-22 | 2006-11-02 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | 表面粗さ/輪郭形状測定装置 |
-
2007
- 2007-03-28 JP JP2007083957A patent/JP2008241527A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05280906A (ja) * | 1991-06-26 | 1993-10-29 | Kofu Nippon Denki Kk | 用紙厚さ検出装置 |
JPH06258003A (ja) * | 1993-03-04 | 1994-09-16 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | 表面形状測定機の測定力調整手段 |
JPH11141537A (ja) * | 1997-11-04 | 1999-05-25 | Mitsutoyo Corp | 弾性ヒンジ機構およびその弾性ヒンジ機構を用いた計測装置 |
JP2004205370A (ja) * | 2002-12-25 | 2004-07-22 | Calsonic Kansei Corp | 回転角検出装置 |
JP2006300823A (ja) * | 2005-04-22 | 2006-11-02 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | 表面粗さ/輪郭形状測定装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116772682A (zh) * | 2023-08-24 | 2023-09-19 | 四川交通职业技术学院 | 一种交通建设桥梁用的桥梁位移测量装置及方法 |
CN116772682B (zh) * | 2023-08-24 | 2023-11-14 | 四川交通职业技术学院 | 一种交通建设桥梁用的桥梁位移测量装置及方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1226401B1 (en) | A measuring device comprising a movable measuring probe | |
EP1452826A2 (en) | Contact measuring instrument | |
JP2010266438A (ja) | 寸法測定用器具および高さゲージ | |
CN101625238B (zh) | 柔性坐标测量机测量臂的自动调整平衡方法与平衡关节 | |
JP4547676B2 (ja) | 操作装置 | |
JPH10510357A (ja) | 線の距離を測定するための光学機械装置 | |
JP2013079842A (ja) | 寸法測定器 | |
JP2006118911A (ja) | 表面粗さ/輪郭形状測定装置 | |
JP2008241527A (ja) | 表面粗さ測定装置 | |
CN207923632U (zh) | 一种压痕深度测量装置 | |
JP2008101991A (ja) | 形状測定機 | |
JP2022091495A (ja) | キャリパーゲージ | |
JP4840878B2 (ja) | ワイヤ式三次元座標測定機 | |
JP4111888B2 (ja) | 摩擦試験装置 | |
KR102226769B1 (ko) | 독립형 마이크로미터, 전자 프로파일 획득 마이크로미터 시스템 및 원통형 본체의 직경 결정 방법 | |
JP2021076417A (ja) | 相関関係生成方法、測定力調整方法及び表面性状測定装置 | |
JP3913763B2 (ja) | 測定器 | |
JP3787721B2 (ja) | 測定ヘッドにおける接触子の基準点検出方法 | |
CN108195698A (zh) | 一种压痕深度测量装置 | |
JP2013096892A (ja) | 簡易型振子式摩擦係数測定器 | |
JP2018080950A (ja) | 粘度計及び粘度計測方法 | |
JP2011007500A (ja) | 内側測定器 | |
JP4399188B2 (ja) | 表面性状測定機 | |
CN105928869A (zh) | 圆筒式静摩擦及滑动摩擦系数测试平台 | |
JPS6222002A (ja) | 変位検出ヘツド |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090821 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20120110 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120508 |