JPH06258003A - 表面形状測定機の測定力調整手段 - Google Patents

表面形状測定機の測定力調整手段

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JPH06258003A
JPH06258003A JP4376393A JP4376393A JPH06258003A JP H06258003 A JPH06258003 A JP H06258003A JP 4376393 A JP4376393 A JP 4376393A JP 4376393 A JP4376393 A JP 4376393A JP H06258003 A JPH06258003 A JP H06258003A
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正宏 小堀
Kazuhiro Kubota
和浩 久保田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 触針を取替えた場合やワークの材質が変化し
た場合に、触針の測定力を調整して最適な測定力を得る
ことを目的とする。 【構成】 揺動自在に支持されたアーム34に設けられ
た触針58をワーク60に所望の測定力で押圧した状態
でワーク60の表面形状を測定する表面形状測定機28
の測定力調整手段41において、アーム34にスプリン
グ38を連結して、スプリング38の付勢力で触針58
に所望の測定力を生じさせるようにした。このスプリン
グ38はスライダ40に連結されている。そして、移動
手段47は、スプリング38の付勢力が増加する方向及
び減少する方向にスライダ40を移動する。これによ
り、触針58の測定力が調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は表面形状測定機の測定
力調整手段に係り、特に触針を被測定物の表面に所望の
測定力で押圧した状態でワークの表面に沿って移動して
ワークの表面形状を測定する表面形状測定機の測定力調
整手段に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示す表面形状測定機10のアーム
12は、支点14を介して本体16に揺動自在に支持さ
れている。アーム12の先端部には触針18が設けられ
ていて、アーム12の後端部には鉄芯20が設けられて
いる。鉄芯20はコイル22内に配置されていて、コイ
ル22は本体16に固定されている。鉄芯20及びコイ
ル22はZ軸検出器を構成する。すなわち、鉄芯20が
Z軸方向(コイル22の軸心方向)に移動するとコイル
22の電圧が変化して、鉄芯20の移動量が検出され
る。
【0003】アーム12の支点14の近傍にはスプリン
グ24の下端部が係止されていて、スプリング24の上
端部はピン26に係止されている。ピン26は本体16
に固定されている。これにより、アーム12はスプリン
グ24の付勢力で図4上で反時計回り方向に付勢され
る。この場合、スプリング24の付勢力で触針18にワ
ーク28に対して最適な測定力が付与される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、表面形
状測定機10はワークの形状が変化した場合、ワークの
形状に適した触針に取替える必要がある。この場合、触
針18と取り替えられた新たな触針の重量が異なるの
で、新たな触針の測定力が変化する。従って、スプリン
グ24が固定ピン26に取り付けられている場合、新た
な触針は最適な測定力を維持することができないという
問題がある。
【0005】一方、ワーク26の材質変化に対応させ
て、触針18の測定力を変えたい場合でも、触針18の
測定力を変えることができないという問題がある。本発
明はこのような事情に鑑みてなされたもので、触針を取
替えた場合やワークの材質が変化した場合に、触針の測
定力を容易に変えることができる表面形状測定機の測定
力調整手段を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成する為に、揺動自在に支持されたアーム部材に設けら
れた触針を被測定物の表面に所望の測定力で押圧した状
態で前記被測定物の表面に沿って移動して前記被測定物
の表面形状を測定する表面形状測定機の測定力調整手段
において、前記アーム部材に連結されると共に付勢力で
前記触針に前記所望の測定力を生じさせる弾性部材と、
該弾性部材の付勢力を調整する駆動手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、アーム部材に弾性部材を連結
して、弾性部材の付勢力で触針に所望の測定力を生じさ
せるようにした。この弾性部材はスライダに連結されて
いる。そして、移動手段は、弾性部材の付勢力が増加す
る方向及び減少する方向にスライダを移動する。これに
より、触針の測定力が調整される。
【0008】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る表面形状
測定機の測定力調整手段について詳説する。図1には表
面形状測定機の要部拡大図が示されている。同図に示す
表面形状測定機28の本体30には、支点32を介して
アーム34が揺動自在に支持されている。アーム34は
支点32の近傍に突片34Aが形成されている。突片3
4Aのにはスプリング38の下端部が係止されていて、
スプリング38の上端部はスライダ40に係止されてい
る。
【0009】スライダ40は測定力調整手段41の構成
部材であり、ねじ棒42にねじ結合されている。ねじ棒
42は端部がモータ44の駆動軸に連結されていて、モ
ータ44は本体30に固定されている。また、スライダ
40はガイド棒46に移動自在に支持されていて、ガイ
ド棒46は本体30に固定されている。これにより、モ
ータ44が駆動するとねじ棒42が回転して、スライダ
40が図1上で左右方向に移動する。
【0010】従って、スライダ40が左方向に移動して
支点32の前方の図2(A)に示す位置に位置決めされ
るとスプリング38の伸長量が大きくなるので測定力が
増加し、スライダ40が図2(A)に示す位置から右方
向に移動して図2(B)に示す位置に位置決めされる
と、スプリング38の伸長量が小さくなるので測定力が
減少する。また、スライダ40が図2(B)に示す位置
から右方向に移動して支点32の後方の図2(C)に示
す位置に位置決めされると測定力がマイナスになる。さ
らに、スライダ40が図2(C)に示す位置から右方向
に移動して図1に示す位置に位置決めされるとリトラク
ト状態になる。尚、ねじ棒42、モータ44及びガイド
棒46は移動手段47を構成する。
【0011】アーム34の後端部には鉄芯48が設けら
れていて、鉄芯48はコイル50内に配置されている。
鉄芯48及びコイル50はZ軸検出器51を構成してい
る。すなわち、鉄芯48がZ軸方向(コイル50の軸線
方向)に移動すると、コイル50の電圧が変化して鉄芯
48の変位量が検出される。Z軸検出器51の変位量は
検出器信号回路52に入力される。検出器信号回路52
はZ軸検出器51の変位量を表示する。また、増幅記録
計54は検出器信号回路52から出力されたZ軸検出器
51の変位量を記録する。さらに、測定力制御回路56
は入力部57から入力された情報に基づいてモータ44
を駆動する。そして、測定力制御回路56に入力する情
報は、例えば図3に示す測定力一覧表に基づいて得るこ
とができ、測定力一覧表から得た情報は入力部57を介
して測定力制御回路56に入力される。また、測定力制
御回路56には測定力一覧表の各々の測定力とスライダ
40の位置関係(すなわち、測定力が0点時のスライダ
40の位置から各々の測定力を得るためのスライダ40
の移動量)は予め測定力制御回路56に記憶されてい
る。従って、測定力一覧表から得た情報が測定力制御回
路56に入力されると、測定力制御回路56は測定力一
覧表の各々の測定力とスライダ40の位置関係のデータ
に基づいてモータ44を制御する。
【0012】尚、図1上で58はアーム34の先端に設
けられている触針である。前記の如く構成された本発明
に係る表面形状測定機の測定力調整手段を説明する。例
えば図3に示す測定力一覧表の No.2 の触針を使用して
Bのワークの表面形状を測定する場合について説明す
る。この場合、測定力一覧表に示すように測定力を0.3
gf に設定する必要がある。従って、入力部57に0.3
gf を入力すると、入力部57は測定力制御回路56に
0.3 gf の信号を出力する。測定力制御回路56に0.3
gf の信号が入力されると、測定力制御回路56はZ軸
検出器51の変位量が「0」となるようにモータ44を
駆動する。Z軸検出器51の変位量が「0」になると検
出器信号回路52から測定力制御回路56に信号が出力
される。
【0013】次に、測定力制御回路56は入力された情
報及び、予め入力されている測定力一覧表の各々の測定
力とスライダ40の位置関係のデータに基づいてモータ
44を駆動する。モータ44の駆動でスライダ40が移
動してスプリング38の伸長量を調整する。これによ
り、スプリング38の付勢力が変化して測定力が0.3 g
f に設定される。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る表面形
状測定機の測定力調整手段によれば、アーム部材に弾性
部材を連結して、弾性部材の付勢力で触針に所望の測定
力を生じさせるようにした。この弾性部材はスライダに
連結されている。そして、移動手段は、弾性部材の付勢
力が増加する方向及び減少する方向にスライダを移動す
る。これにより、触針の測定力が調整されるので、触針
を取替えた場合や被測定物の材質が変化した場合に、触
針の測定力を容易に変えることができる。
【0015】また、スライダを移動させることによって
触針のリトラクト動作を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表面形状測定機の測定力調整手段
の全体図
【図2】図2(A)、(B)、(C)はそれぞれ本発明
に係る表面形状測定機の測定力調整手段の動作を説明し
た説明図
【図3】本発明に係る表面形状測定機の測定力調整手段
に適用する測定力一覧表
【図4】従来の表面形状測定機の全体図
【符号の説明】
28…表面形状測定機 34…アーム 38…弾性部材 40…スライダ 41…測定力調整手段 42…ねじ棒 44…モータ 46…ガイド棒 47…移動手段 58…触針 60…ワーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動自在に支持されたアーム部材に設け
    られた触針を被測定物の表面に所望の測定力で押圧した
    状態で前記被測定物の表面に沿って移動して前記被測定
    物の表面形状を測定する表面形状測定機の測定力調整手
    段において、 前記アーム部材に連結されると共に付勢力で前記触針に
    前記所望の測定力を生じさせる弾性部材と、 該弾性部材の付勢力を調整する駆動手段と、 を備えたことを特徴とする表面形状測定機の測定力調整
    手段。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、 前記弾性部材に連結されたスライダと、 該スライダにねじ結合したねじ棒と、 該ねじ棒に回転力が伝達可能に連結されたモータと、 前記スライダが移動自在に支持されたガイド棒と、 から成り、前記モータの回転で前記スライダを前記アー
    ム部材の触針側と該触針の反対側間を移動させ、前記ス
    ライダが前記触針側に移動した時に前記弾性部材の付勢
    力で前記触針に前記所望の測定力を生じさせ、前記スラ
    イダが前記触針の反対側に移動した時に前記弾性部材の
    付勢力で前記触針の測定力を負の状態又は前記触針をリ
    トラクトの状態にすることを特徴とする請求項1の表面
    形状測定機の測定力調整手段。
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