JP5609625B2 - 車両室内照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の室内等に複数の光源が設けられた車両室内照明装置に関する。更に詳しくは、車両に備えられた電子制御ユニットの1つの出力ポートを使用するのみで、複数の光源の発光を順次制御してイルミネーションを行うことができる車両室内照明装置に関する。
従来、車両において、乗員の乗降等に連動して車室内の複数の照明灯を点灯させるように構成された車両室内照明がある。通常、このような複数の照明灯の光源は、車両に備えられた電子制御ユニットにより点灯及び消灯が制御されている。電子制御ユニットから電気信号を送るハーネスを各照明灯に分岐させて配索し、点灯及び消灯の指示を一斉に送ることにより、全ての照明灯の光源を同時に点灯及び消灯させている場合も多い。
一方、近年の車両においては、高級感を付与するとともにサービス性の向上を図るために、各照明灯の光源を時間をずらす等して点灯・消灯させる車両室内照明装置が現れている。例えば、乗員の乗降時から起動して、あらかじめ定められたプログラムパターンに基づいて複数の照明具を順に点灯・消灯させたり、複数の照明具の照度を順に変化させたりすることができる自動車室内照明装置が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2004−351949号公報
車両の室内に複数の照明灯が設けられる場合には、前記従来例の自動車室内照明装置等のように、各照明灯の光源を制御するためのプログラムを備えた制御装置が必要であり、その制御装置と各光源とを接続するワイヤの配索が必要であった。一般には、車両に備えられる電子制御ユニット(以下、「ECU」と略す。例えば、車体ECUが挙げられる。)が照明の制御のために使用される。各照明灯の点灯・消灯等を別個に制御するには、ECUが有する複数の出力端子(出力ポート)を光源ごとに接続する必要がある。すなわち、複数の光源を個別に制御するためには、ECUの多数の出力ポートと、光源ごとのワイヤハーネスの配索が必要とされる。
しかし、通常、車両内の照明灯の各光源を制御するECUは、照明灯の他に車両内の様々な装置の制御を行うために設けられており、照明灯の制御のために使用可能な出力ポートの数は限られている。そうすると、1つの出力端子の信号(1つの出力ポート)しか照明灯の制御に使用することができない場合には、複数の照明灯の光源を順次点灯又は消灯させたり、順次照度を変化させたりする照明装置を実現することが不可能である。このため、光源の制御のために使用できるECUの出力ポートの数が限られている場合に、多数の光源を用いた装飾的な照明を車両に搭載することが困難となっていた。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、電子制御ユニットの1つの出力ポートを使用するのみで、車両室内に備えられた複数の照明灯の光源の発光を順次制御することができ、高い利便性・装飾性を得ることが可能な車両室内照明装置を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するために、本第1発明は、複数の光源が設けられた車両室内照明装置であって、車両に備えられた電子制御ユニットの1つの出力ポートに接続され、該出力ポートにより発光が制御される第1光源と、一方の端面に入射された前記第1光源の光を伝搬させると共にその光を周囲面から放射する導光体と、前記導光体の他方の端面から出射される前記第1光源の光を検出する光センサ、制御回路及び発光素子を具備し、該光センサの検出信号に基づいて該制御回路により該発光素子の発光を制御する1又は2以上の第2光源と、一方の端面に入射された前記第2光源の光を伝搬させると共にその光を周囲面から放射する導光体と、を備え、各前記導光体の周囲面から放射される光により照明することを要旨とする。
本第2発明は、前記第1発明において、前記第2光源の光を伝搬させる前記導光体の他方の端面から出射される前記第2光源の光を検出する光センサ、制御回路及び発光素子を具備し、該光センサの検出信号に基づいて該制御回路により該発光素子の発光を制御する1又は2以上の第3光源と、一方の端面に入射された前記第3光源の光を伝搬させると共にその光を周囲面から放射する導光体と、を更に備えることを要旨とする。
本第3発明は、前記第1又は第2発明において、前記第2光源又は前記第3光源に備えられる前記制御回路は、前記光センサによる検出信号を所定時間遅延させる遅延回路であり、該遅延回路を介して前記発光素子の発光が制御されることを要旨とする。
本第4発明は、前記第1乃至第3発明のいずれかにおいて、前記電子制御ユニットは、車両のドア開閉を検知して前記出力ポートにより前記第1光源を発光させることを要旨とする。
本発明の車両室内照明装置によれば、電子制御ユニットの1つの出力ポートにより自己の発光素子の発光が制御される第1光源と、一方の端面に入射された第1光源の光を伝搬させると共にその光を周囲面から放射する導光体と、前記導光体の他方の端面から出射される第1光源の光を光センサを用いて検出し、制御回路により自己の発光素子の発光を制御する第2光源と、一方の端面に入射された第2光源の光を伝搬させると共にその光を周囲面から放射する導光体と、を備えるため、ECUの1つの出力信号を使用するのみで第1光源の発光を制御し、次にその第1光源の発光状態(発光又は非発光等)と連動して、第2光源の発光を制御することができる。第2光源は自己の制御回路によって発光を制御するため、第2光源の制御のためにECUの出力ポートを備える必要がなく、照明の制御のために用いる出力ポート数を減らすとともに、ワイヤハーネスの配索を簡素化することができる。第2光源は、第1光源の発する光を光センサにより検出可能であればよいので、適宜の導光手段を用いて第1光源の光を第2光源に導くように接続することができ、各光源の数や発光色、位置等を任意に選択することができる。また、1つの第1光源に2以上の第2光源をつなぐこともできるため、構成の自由度の高い車両室内照明装置を実現することができる。そして、第2光源に具備される制御回路に適宜の制御機能を備えることによって、第1光源と連係した多様なイルミネーションを実現することが可能となり、利便性と装飾性の向上を図ることができる。
前記第2光源の光を伝搬させる前記導光体の他方の端面から出射される第2光源の光を検出する光センサ、制御回路及び発光素子を具備し、該光センサの検出信号に基づいて該制御回路により該発光素子の発光を制御する第3光源と、一方の端面に入射された第3光源の光を伝搬させると共にその光を周囲面から放射する導光体と、を更に備える場合は、第2光源の発光状態に連動して第3光源の発光を制御することができる。この第3光源についても、前記第2光源による効果と同様の効果を得ることができる。すなわち、第3光源の制御のためにECUの出力ポートを備える必要がなく、ワイヤハーネスの配索を簡素化することができる。また、第3光源の数や発光色、形状、位置、第2光源との接続方法等を任意に選択して構成することができる。また、1つの第2光源に2以上の第3光源をつなぐこともできるため、自由度の高い車両室内照明装置を実現することができる。そして、第3光源に具備される制御回路に適宜の制御機能を備えることにより、第2光源と連係した多様なイルミネーションを実現することが可能である。更に、この第3光源を「第2光源」として使用し、別の第3光源を下流に備えることによって光源数を増すことが可能である。このように光源数を増してもECUのポート数を増やすことなく、且つ各光源をECUにより制御する必要がなく、多数の光源を用いてより多様なイルミネーションを実現することができる。
前記第2光源又は前記第3光源に備えられる前記制御回路は、前記光センサによる検出信号を所定時間遅延させる遅延回路であり、該遅延回路を介して前記発光素子の発光が制御される場合は、制御回路を極めて簡素且つ低コストで構成することができる。各光源の発光が上流の光源の発光状態よりも所定時間遅れるように制御されるため、例えば、最上流の第1光源から下流の第2光源へ、更に下流の第3光源へ、と時間遅れをもって順次発光状態を変化させることができる。各光源の遅延時間を同じとする場合には、複数の第2光源又は前記第3光源として同様のものを用いることができる。
前記電子制御ユニットは、車両のドア開閉を検知して前記出力ポートにより前記第1光源を発光させる場合は、ドアの開閉により第1光源の発光状態が制御され、その発光状態に起動されて下流の光源(第2光源、第3光源等)が順次制御されるため、乗員の乗降に連動した照明により利便を提供することができるとともに、乗車する乗員を迎えるための演出性の高いイルミネーションを実現することができる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述によって更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
車両室内照明装置の構成を示すブロック図である。 第2光源(第3光源)の構成例を示すブロック図である。 第3光源を更に備える車両室内照明装置の構成を示すブロック図である。 車両室内照明装置の一実施形態を示すブロック図である。 図4に示した実施形態を模式的に表わす斜視図である。 図4に示した車両室内照明装置の動作を説明するタイムチャートである。 車両室内照明装置を構成する各光源の制御例を示すフローチャートである。 乗用車の車室内に車両室内照明装置を備える実施例を説明するための模式図である。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
(車両室内照明装置の構成)
本車両室内照明装置においては、車両の室内に複数の光源が設けられる。本車両室内照明装置が適用される車両は特に限定されず、例えば乗用車、バス、トラック、電車等が挙げられる。前記複数の光源として、最初に発光が開始・停止等される第1光源と、その第1光源の発光状態を検出することによって起動し、自己の発光を制御する第2光源と、を備える。
以下では、先に発光状態を変化させる光源側を「上流」、その上流の光源の発光状態を検出することによって起動し、自己の発光を制御する光源側を「下流」と呼ぶ。光源として、1つの第1光源の下流に1又は2以上の第2光源を備えることができ、更にその第2光源の下流に1又は2以上の第3光源を備えることができる。同様にして、第3光源の下流側に更に光源を備えることができる。
下流側の光源は、上流側の光源の発光状態として、少なくとも発光しているか否かを検出可能であればよいが、光量の変化や発光色等を判別するようにしてもよい。
前記「第1光源」は、電子制御ユニットの1つの出力ポート(出力端子)に電気的に接続されており、その出力ポートにより発光が制御される。上記1つの出力ポートからは、1つ(例えば、1ビット)の電気信号が出力される。第1光源は、この電子制御ユニットからの1つの出力信号を入力し、駆動回路等を介して自己の発光素子を発光させるように構成することができる。第1光源の用途、構成、配設場所等は特に限定されず、例えば、車両ドアの開閉や、各種スイッチの操作に連動した照明等が挙げられる。
第1光源に備えられる前記「発光素子」の種類、発光色、形状、大きさ、個数等は特に問わない。発光素子として、例えば発光ダイオード(LED)、電球、エレクトロルミネセンス(EL)、冷陰極管等を用いることができる。
前記「電子制御ユニット」(ECU)は、車両の各種制御に用いられる制御ユニットであって、本車両室内照明装置用には第1光源の発光制御を行うための出力ポートを1つ備えていればよく、その他の用途、構成、設置箇所等は特に問わない。例えば、車両室内の照明を含む車体各部の電装品の制御に用いられている車体ECUによって、第1光源を制御することができる。
前記「第2光源」は、上流の第1光源の発光状態を検出する光センサ、制御回路及び発光素子を備える。制御回路は、光センサによる検出信号を生成し、あらかじめ定められた制御を行い、その出力信号により発光素子を発光させるように構成される。必要に応じ、発光素子を駆動するための駆動回路を設けることができる。
第2光源に備えられる前記「光センサ」は、第1光源の発光状態を検出することができればよく、任意の種類の光センサを用いることができる。例えば、光センサとして、フォトダイオード、フォトトランジスタ、太陽電池等を挙げることができる。
第2光源に備えられる前記「制御回路」は、光センサの検出信号に基づき、あらかじめ定められた制御方法により発光素子の発光状態を変化させるものである限り、その構成等は特に問わない。この制御回路は、抵抗素子やキャパシタンス等のディスクリート素子を用いた回路、集積回路(IC)、マイクロプロセッサ(MPU)等を用いて、適宜に構成することができる。
例えば、公知のアナログ式遅延回路等を用いるだけの極めて簡単な制御回路により、第1光源の発光が検知されたら、所定時間が経過した後に第2光源の発光素子を発光させる、という制御方法を実現することができる。また、第1光源の発光が停止されたら、所定時間遅れて発光素子の発光を停止させる制御も、同様の制御回路によって容易に行うことができる。このような簡単な制御方法によって、第1光源と第2光源とが順次発光するため、動きのあるイルミネーションを実現することができる。
制御回路による制御方法は、たんに上流の光源の発光開始・停止に対して遅延時間をおくだけでなく、上流の光源の発光状態に基づいて発光素子の光量を変化させてもよい。例えば、徐々に明るくなるように発光させたり、徐々に暗くなるように発光を停止させたりすることができる。その他、異なる色の発光素子を用いて発光色を変化させたり、所定のパターンで点滅等をさせたり、上流の光源とほぼ同時に発光開始・停止したりするようにしてもよい。また、それらを組み合わせた制御としてもよい。種々の制御方法を制御回路に実装することによって、多様なイルミネーションが可能になる。
第2光源に備えられる前記「発光素子」の種類、発光色、形状、大きさ、個数等は、前記第1光源に備えられる発光素子と同様、特に限定されない。例えば、発光素子として、LED、電球、エレクトロルミネセンス(EL)、冷陰極管等を用いることができる。第1光源及び第2光源のそれぞれに備えられる発光素子の種類等は異なっていてもよい。
前記「第3光源」は、上流の第2光源の発光状態を検出する光センサ、制御回路及び発光素子を備える。上流が第1光源ではなく第2光源となる点を除き、前記第2光源と同様に構成される。第3光源に備えられる制御回路(制御方法)及び発光素子は、第2光源に備えられる制御回路(制御方法)及び発光素子と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。
図1に示す車両室内照明装置1は、電子制御ユニット2と、その1つの出力ポート21に接続された第1光源3と、1つの第2光源4とを備えている。第1光源3には発光素子33が具備されており、出力ポート21の信号により発光素子33の発光(L3)が制御される。また、第2光源4には、第1光源3の発光L3を受光する光センサ41、制御回路42及び発光素子43が具備されている。制御回路42の出力信号により、発光素子43の発光(L4)が制御される。
各光源(3、4)の回路には、車両のバッテリから電源を供給するようにすることができる。各光源間を電気的に接続するワイヤは必要としない。
上流にある第1光源3の発光L3は、任意の方法で、下流にある第2光源4に伝達することができる。下流の光源に備えられる光センサは、上流の光源の発光を受光可能であればよい。例えば、上流の光源の発光素子33と下流の光源の光センサ41とが空間を挟んで対向するように配設されていてもよい。また、光ファイバ等の導光手段を介して、上流の光源の発光素子33の発光L3が下流の光源の光センサ412に到達するように構成されてもよい。導光手段を用いることにより、上流及び下流の各光源を自由な場所に設けることができる。
第2光源4に具備される制御回路42の機能は問わないが、以下の説明においては、遅延機能を有する簡単な制御方法の場合を例に挙げる。集積回路やマイクロプロセッサを用いて制御回路を構成すれば、より複雑な制御が可能であることは言うまでもない。例示する制御方法は、光センサ41により第1光源(発光素子33)の発光L3の開始又は停止を検出してから所定時間が経過した後に、発光素子43の発光を開始又は停止させるという簡単な制御である。
上記の場合、制御回路42は、図2に示すように、光検出回路421、遅延回路422及び駆動回路423から構成することができる。光検出回路421は、光センサ41により第1光源の発光状態(L3)に応じた光検出信号を生成する。遅延回路422は、光検出回路421の光検出信号を所定時間だけ遅延させた遅延信号を生成する。駆動回路423は、その遅延信号により発光素子43を駆動する。いずれの回路も、公知の電子回路を適用して構成することができる。
本車両室内照明装置は、図3に示すように、前記第2光源4の下流に第3光源5を更に備えることができる。この車両室内照明装置11において、第3光源5は、第2光源4の発光L4を受光する光センサ51、制御回路52及び発光素子53が具備されている。この構成は、前記第2光源4の構成と同様である。
第3光源5にも車両のバッテリから電源を供給するようにすることができる。その他に第3光源5と外部を電気的に接続するワイヤは必要としない。
第3光源5に具備される制御回路52の機能は問わないが、第2光源4において例示した制御機能と同様に、光センサ51により第2光源(発光素子43)の発光L4の開始又は停止を検出してから所定時間が経過した後に、発光素子53の発光を開始又は停止させるという簡単な制御方法とすることができる。この場合、制御回路52は、光センサ51に接続され光検出信号を生成する光検出回路521と、その光検出信号を所定時間だけ遅延させた遅延信号を生成する遅延回路522と、その遅延信号により発光素子53を駆動する駆動回路523と、から構成することができる(図2参照)。
前記第1光源の数は特に問わず、1つのみであってもよいし、複数備えられてもよい。第1光源を複数設けても、それらをすべてECUの1つの出力ポートに接続する場合には、ECUの出力ポート数を増やす必要はない。また、第1光源に、ECUの出力信号に基づき、適宜の制御を行って自己の発光素子の発光を制御する制御回路を設けてもよい。
また、前記第2光源や第3光源の数も任意とすることができる。上流の光源の発光素子の発光を下流の光源の光センサで検出するように上流と下流の光源をつなぐとすると、上流の光源から下流の光源を直列に順次つないで構成することができる。また、1つの上流の光源から2以上の下流の光源を並列につないで構成することができる。いずれの構成としても、各光源の制御回路の機能によって、略同時に各光源の発光を開始又は停止させたり、上流の光源から順に発光を開始又は停止させたりすることができる。その他、ECUの出力信号又は上流の光源の発光によって起動される任意の発光制御を行うことが可能である。
各光源の間は、適宜の導光手段を用いてつなぐことができる。導光手段として、入射された光を伝搬させるとともに、散乱等により周囲面から外部にその光を放射する導光体(以下、たんに「導光体」という。)を用いることができる。樹脂材料を用いて棒状に形成された導光棒や、板状に形成された導光板等、種々の形状の導光体を利用可能である。このような導光体の一方の端面に上流の発光素子の光を入射し、他方の端面等から出射される光を下流の光センサで受光するように構成することができる。適宜の導光体を使用すれば、その周囲面から放射される光により照明することができるため、任意の形状の照明を構成することができ、至便である。
図4に示す車両室内照明装置12は、第1光源3に2つの第2光源4a、4bを並列につなぎ、第2光源4aに更に第3光源5を直列につないで構成されている。第2光源4bや第3光源5の下流に、第3光源と同様の光源を更に直列又は並列につないで構成することも可能である。
上記車両室内照明装置12においては、上流と下流の光源間を、それぞれ導光体(73、74a、74b、75)を用いてつないでいる。各導光体は、それぞれ上流の各光源が発する光(L3、L4a、L4b、L5)の一部を下流の各光源の光センサに導くとともに、周囲に光を放射することにより照明を行う。
図5は、このように構成された車両室内照明装置12を模式的に表わした図である。第1光源3の発光素子33の発光は、導光体73によって周囲を照明しつつ、第2光源4aの光センサ41aと、第2光源4bの光センサ41bとに導かれる。同様に、第2光源4aの発光素子43aの発光は、導光体74aによって周囲を照明しつつ、第3光源5の光センサ51に導かれる。また、第2光源4bの発光素子43bの発光、及び第3光源5の発光素子53の発光は、それぞれ導光体74b及び導光体75を伝搬してその周囲を照明する。
(車両室内照明装置の動作及び制御方法)
上記車両室内照明装置12に使用する第2光源(4a、4b)及び第3光源(5)に備えられる各制御回路が同様の遅延機能を備えるとすると、各光源の発光、すなわち各光源につながれた導光体による照明は、図6に示すように変化することとなる。図6は、ECUの出力ポートの信号Pと、各光源の発光素子の発光状態(L3、L4a、L4b、L5)を示す。それぞれの発光状態は、ONのとき発光、OFFのとき非発光であることを表わす。
まず、ECU2の出力ポートの信号PがONとなると、第1光源3が発光する(L3がON)。次に、その第1光源3の発光L3が第2光源4aによって検出され、所定時間d4a経過後に第2光源4aが発光する(L4a)。また、第1光源3の発光L3が第2光源4bによって検出され、所定時間d4b経過後に第2光源4bが発光する(L4b)。その後、第2光源4aの発光L4aが第3光源5によって検出され、所定時間d5経過後に第3光源5が発光する(L5)。各所定時間(d4a、d4b、d5)は、同じでもよいし、それぞれ異なっていてもよく、例えば0〜3秒程度の範囲の任意の時間とすることができる。
次に、出力ポートの信号PがOFFとなると第1光源3の発光が停止(L3がOFF)し、続いて第2光源4a、第2光源4b、第3光源5が、それぞれ所定時間(d4a’、d4b’、d5’)遅延して順次OFFとなる。上記同様、所定時間(d4a’等)は任意でよい。
図7(a)に第1光源3の制御例を示す。第1光源3は、ECU2の出力ポートからの出力信号に従い(S11)、その出力信号がONであれば発光素子を発光させ(S12)、出力信号がOFFであれば発光素子を非発光とする(S13)。
図7(b)は、第2光源4及び第3光源5の制御例を示す。第2光源4等は、それぞれの上流にある光源の発光状態を監視する(S21、S25)。ステップS21で上流の光源の発光開始が検出されたときは、所定時間d1の経過を待ち(S22)、その後発光素子を発光させる(S23)。また、ステップS25で上流の光源の発光の停止が検出されたときは、所定時間d2の経過を待ち(S26)、その後発光素子の発光を停止させる(S27)。上記の所定時間d1及びd2は、前記遅延回路422等によって生成することができる。
前記のとおり、本車両室内照明装置の動作及び制御方法は、下流の光源が上流の光源の点灯・消灯に遅延して点灯・消灯される形態に限らない。光量を徐々に変化させてもよいし、点滅させたりほぼ同時に消灯させる等、任意の制御方法とすることができる。
本車両室内照明装置の用途は特に限定されない。第1光源、第2光源及び第3光源は、任意の構成により、任意の場所に設けることができる。
例えば、本車両室内照明装置を車両のドア開閉に連動する照明として使用することができる。この場合、電子制御ユニットによって車両のドア開閉が検知され、その電子制御ユニットの1つの出力ポートにより第1光源を発光させるように構成することができる。そして、第1光源の発光に連動して第2光源や第3光源が発光し、それらを上記各部の照明に利用することができる。これにより、乗員が車両に乗降する際に、効果的且つ演出性の高い照明を実現することができる。
その他、本車両室内照明装置は、ドアロックの施錠及び解錠、エンジンの始動及び停止、乗員によるスイッチ操作等に連動する照明として用いることができる。
図8は、本車両室内照明装置が適用される車両室内の助手席側を表わしている。車両室内には、ドア、インストルメントパネル、足元、スカッフ、コンソールパネル、センターコンソール等、各所に照明が備えられており、本車両室内照明装置により各照明を適宜点灯することによって車両室内のイルミネーションを行うことができる。
例えば、ドア照明81は、ドア内側のドアトリム91に嵌め込まれている。また、インストルメントパネル照明82は、助手席側インストルメントパネル92のグローブボックス上側に嵌め込まれている。足元照明83は、助手席足元のドアトリム等の近傍に嵌め込まれている。スカッフ照明84は、ドアの下側に嵌め込まれている。コンソールパネル照明85は、センターコンソール95の側縁部に嵌め込まれている。
各照明部は、光源と、それをカバーする表面パネル等を備えて構成されている。この光源として、本車両室内照明装置の第1光源、第2光源、第3光源等を用いることができる。そして、各光源に備えられる発光素子により照明を行うことができる。また、各光源から棒状等の導光体を用いて光を導けば、その導光体の周囲面から漏れ出る光によって照明を行うことができる。すなわち、各光源の発光素子と導光体とにより、それぞれの照明部を構成することができる。
車両室内照明装置により、図8に示された各照明をドア開閉に連動して制御することができる。車体ECUの出力ポートに第1光源が接続されており、車体ECUは、車両のドアが開かれたことを検知して出力ポートをONとし、車両のドアが閉じられ且つエンジンが始動されたことを検知して出力ポートをOFFとするものとする。そうすると、車体ECUの出力ポートがONである間、第1光源が発光することとなる。この第1光源及びその光を伝搬させる導光体(以下、たんに「第1光源」等という。)によりドア照明81を構成し、第2光源によりインストルメントパネル照明82を構成し、更に第3光源により足元照明83を構成する。これによって、乗員が乗車するときに車両のドアを開くとドア照明81が点灯し、それより遅れてインストルメントパネル照明82が点灯し、更に遅れて足元照明83が点灯することになる。また、乗員がドアを閉じてエンジンが始動されたときに、ドア照明81、インストルメントパネル照明82及び足元照明83が順次消灯される。
また、ドア開閉に連動するスカッフ照明84に第1光源、足元照明83に第2光源、コンソールパネル照明85に第3光源をそれぞれ使用し、順次点灯及び消灯するように構成することもできる。また、スカッフ照明84に第1光源を使用し、その第1光源につながれた2つの第2光源をインストルメントパネル照明82及び足元照明83として使用することもできる。
上記構成の他、種々の変形が可能である。また、上例は乗員乗車時のドア開閉に連動するイルミネーションであるが、これに限らず、乗員のスイッチ操作等に連動するイルミネーションを構成することもできる。
上記実施例の車両室内照明装置によれば、第1光源はECUの出力ポートに接続されているが、第2光源及び第3光源はECUの出力ポートに接続されていない。すなわち、ECUの出力ポートを第2光源や第3光源の制御のために割り当てる必要がなく、照明の制御のために用いる出力ポート数を減らすことができる。各光源間の電気的な接続も不要であるため、車両室内のワイヤハーネスの配索構造も簡素化することができる。
また、第2光源及び第3光源をECUによって制御する必要がない。簡易な構成の第2光源等を使用するのみで、乗員に利便を提供するとともに装飾効果に優れたイルミネーションを実現することができる。
尚、本発明においては、上述の実施形態に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲で種々変更した実施形態とすることができる。
本車両室内照明装置は、自動車その他の乗物の室内照明装置として好適に使用することができる。また、各種照明設備において、1つの信号により多数の光源を制御してイルミネーションを行う装置として広く適用することができる。
1、11、12;車両室内照明装置、2;電子制御ユニット(ECU)、21;出力ポート、3;第1光源、33;発光素子、4、4a、4b;第2光源、41光センサ、42;制御回路、421;光検出回路、422;遅延回路、423;駆動回路、5;第3光源、51光センサ、52;制御回路、53;発光素子、73、74a、74b、75;導光体、81;ドア照明、82;インストルメントパネル照明、83;足元照明、84;スカッフ照明、85;コンソールパネル照明。

Claims (4)

  1. 複数の光源が設けられた車両室内照明装置であって、
    車両に備えられた電子制御ユニットの1つの出力ポートに接続され、該出力ポートにより発光が制御される第1光源と、
    一方の端面に入射された前記第1光源の光を伝搬させると共にその光を周囲面から放射する導光体と、
    前記導光体の他方の端面から出射される前記第1光源の光を検出する光センサ、制御回路及び発光素子を具備し、該光センサの検出信号に基づいて該制御回路により該発光素子の発光を制御する1又は2以上の第2光源と、
    一方の端面に入射された前記第2光源の光を伝搬させると共にその光を周囲面から放射する導光体と、
    を備え、各前記導光体の周囲面から放射される光により照明することを特徴とする車両室内照明装置。
  2. 前記第2光源の光を伝搬させる前記導光体の他方の端面から出射される前記第2光源の光を検出する光センサ、制御回路及び発光素子を具備し、該光センサの検出信号に基づいて該制御回路により該発光素子の発光を制御する1又は2以上の第3光源と、
    一方の端面に入射された前記第3光源の光を伝搬させると共にその光を周囲面から放射する導光体と、
    を更に備える請求項1に記載の車両室内照明装置。
  3. 前記第2光源又は前記第3光源に備えられる前記制御回路は、前記光センサによる検出信号を所定時間遅延させる遅延回路であり、該遅延回路を介して前記発光素子の発光が制御される請求項1又は2に記載の車両室内照明装置。
  4. 前記電子制御ユニットは、車両のドア開閉を検知して前記出力ポートにより前記第1光源を発光させる請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両室内照明装置。
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