JP4457538B2 - 車両用照明装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内を照明する車両用照明装置に関し、特に車室内を視覚的に演出する車両用照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、特開2000−23271に記載されているように車載スピーカーに視覚的な演出(イルミネーション)用の発光手段を設けたり、特開2000−43497に記載されているようにカーオーディオの音声信号のレベルや音質に応じて発光制御手段が発光手段を制御して発色状態や発光状態を変化させることで、車室内を光によって視覚的に演出する車両用照明装置が知られている。
【0003】
また、特開平11−105626に記載されているように、フットランプをドアトリム下部に設置されたスピーカーに取り付けたものが知られている。
【0004】
ここで、ドアトリム下部に設置されたスピーカーやその近傍のインストルメントパネル等に演出用の発光手段を設けることが考えられる。
【0005】
また、高輝度、高コントラスト、鮮やかな色調の発光を行なうことで乗員の目に付きやすくなり、視覚的な演出効果をより高めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の照明は通常ドアを閉じている状態で行なわれるものであり、ドアを開いた時にもドアを閉じている時と同様に照明が行われると、夜間や暗い場所で乗降する際に車外の状態を確認したい場合、発光手段が乗員から見て車外よりも手前にあることから、図15に示すように、ランプを内蔵した右前スピーカー5の発光が目に付くためにその先に地面の水溜り29などの障害があっても確認しづらいという問題が考えられる。
【0007】
したがって、本発明は、車室内を視覚的に演出する照明を行う車両用照明装置において、視覚的な演出効果の高い照明を行いながら、乗降時における障害等の視認性を高めることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の構成による車両用照明装置は、ドア車室内側、または車室内のドア近傍に設けられた発光手段と、ドア閉時には、上記発光手段を車室内照明として少なくともそのドア近傍の乗員の方向に光が照射されるように発光させる第1のモードで制御し、ドア開時には、上記発光手段の発光を禁止する第2のモードで制御する発光制御手段を有するものである。本発明の第1の構成による車両用照明装置によれば、ドア閉時には演出効果の高い照明を行え、ドア開時には照明を消灯することができる。
【0009】
そして、本発明の第2の構成による車両用照明装置は、ドア車室内側、または車室内のドア近傍に設けられた発光手段と、ドア閉時には、上記発光手段を車室内照明として少なくともそのドア近傍の乗員の方向に光が照射されるように発光させる第1のモードで制御し、ドア開時には、上記発光手段を略下方へ発光させる第2のモードで制御する発光制御手段とを備え、上記発光手段が、それぞれ異なる照射方向に向けられた複数の発光部を有し、上記発光制御手段が、上記第2のモードにおいて、上記複数の発光部のうち略下方を照射するもののみ発光させるよう制御するものである。本発明の第2の構成による車両用照明装置によれば、ドア閉時には視覚的演出効果の高い照明を行え、ドア開時には足元や地面を照明できる。また、上記発光手段の照射方向を、可動部を設けることなく制御するとができる。
【0010】
さらに、本発明の第の構成による車両用照明装置は、ドア車室内側に設けられた発光手段と、ドア閉時には、上記発光手段を車室内照明として少なくともそのドア近傍の乗員の方向に光が照射されるように発光させる第1のモードで制御し、ドア開時には、上記発光手段を車両進行方向略後方へ発光させる第2のモードで制御する発光制御手段とを備え、上記発光手段が、それぞれ異なる照射方向に向けられた複数の発光部を有し、上記発光制御手段が、上記第2のモードにおいて、上記複数の発光部のうち車両進行方向略後方を照射するもののみ発光させるよう制御するものである。本発明の第3の構成による車両用照明装置によれば、ドア閉時には演出効果の高い照明を行え、ドア開時には、ドアの開放を後方へ警告表示できる。また、上記発光手段の照射方向を、可動部を設けることなく制御することができる。
【0011】
また、本発明の第の構成による車両用照明装置は、ドア車室内側に設けられた発光手段と、ドア閉時には、上記発光手段を車室内照明として少なくともそのドア近傍の乗員の方向に光が照射されるように発光させる第1のモードで制御し、ドア開時には、上記発光手段を略下方と車両進行方向略後方へ発光させる第2のモードで制御する発光制御手段とを備え、上記発光手段が、それぞれ異なる照射方向に向けられた複数の発光部を有し、上記発光制御手段が、上記第2のモードにおいて、上記複数の発光部のうち略下方と車両進行方向略後方へ照射するもののみ発光させるよう制御するものである。本発明の第4の構成による車両用照明装置によれば、ドア閉時には演出効果の高い照明を行え、ドア開時には、足元や地面を照明でき、かつ、ドアの開放を後方へ警告表示することができる。また、上記発光手段の照射方向を、可動部を設けることなく制御することができる。
【0012】
そして、本発明の第の構成による車両用照明装置は、複数のドアを備えた車両において、上記発光手段が、各ドアに対応して設けられ、上記発光制御手段が、開放されたドアに対応した上記発光手段のみを上記第2のモードで制御するものである。本発明の第の構成による車両用照明装置によれば、ドア閉時には演出効果の高い照明を行え、ドア開時には、開放したドアに対応した発光手段のみ上記第2のモードにより制御し、乗降に関係のない他のドアに対応した発光手段はそのまま演出効果の高い照明を行うことができる。
【0013】
そして、本発明の第6の構成による車両用照明装置は、ドア車室内側、または車室内のドア近傍に設けられた発光手段と、ドア閉時には、上記発光手段を車室内照明として少なくともそのドア近傍の乗員の方向に光が照射されるように発光させる第1のモードで制御し、ドア開時には、上記発光手段を略下方へ発光させる第2のモードで制御する発光制御手段とを備え、複数のドアを備えた車両において、上記発光手段が、各ドアに対応して設けられ、上記発光制御手段が、上記第2のモードにおいて開放されたドアに対応した発光手段のみを制御するものである。
【0014】
また、本発明の第7の構成による車両用照明装置は、ドア車室内側に設けられた発光手段と、ドア閉時には、上記発光手段を車室内照明として少なくともそのドア近傍の乗員の方向に光が照射されるように発光させる第1のモードで制御し、ドア開時には、上記発光手段を車両進行方向略後方へ発光させる第2のモードで制御する発光制御手段とを備え、複数のドアを備えた車両において、上記発光手段が、各ドアに対応して設けられ、上記発光制御手段が、上記第2のモードにおいて開放されたドアに対応した発光手段のみを制御するものである。
【0015】
さらに、本発明の第8の構成による車両用照明装置は、ドア車室内側に設けられた発光手段と、ドア閉時には、上記発光手段を車室内照明として少なくともそのドア近傍の乗員の方向に光が照射されるように発光させる第1のモードで制御し、ドア開時には、上記発光手段を略下方および車両進行方向略後方へ発光させる第2のモードで制御する発光制御手段とを備え、複数のドアを備えた車両において、上記発光手段が、各ドアに対応して設けられ、上記発光制御手段が、上記第2のモードにおいて開放されたドアに対応した発光手段のみを制御するものである。
【0016】
また、本発明の第9の構成による車両用照明装置は、上記発光手段が、インストルメントパネルのドア近傍に設けられているものである。本発明の第9の構成による車両用照明装置によれば、上記発光手段をドアに取り付ける場合に比して、ドアの配線の複雑化や延長による重量の増加を抑えることが出来る。
【0017】
さらに、本発明の第10の構成による車両用照明装置は、上記発光手段が、スピーカーと一体、又はその近傍に取り付けられ、上記発光制御手段は上記第1のモードにおいては上記スピーカーによる音響出力状況に同期して上記発光手段を発光制御させているものである。これにより、上記発光手段取り付けスペースを省くことが出来、レイアウトの自由度が高くなる。また、このように発光制御された光はちかちかしてしまうため、乗員の乗降時における障害等の視認性を確実に阻害するという問題点を生じるが、そのような問題点も解消可能である。
【0018】
【発明の効果】
上記本発明による車両用照明装置によれば、視覚的演出効果の高い車室内照明を行いながら、乗降時において、障害等の視認性を高めることが出来る。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図7により説明する。
【0020】
本実施形態における車両の平面概略図である図1に示すように、車両1の左右前ドア2、3にそれぞれ照明装置付の左右ドアスピーカー4、5と前ドアカーテシランプ6、7が、左右後ドア8、9にはそれぞれ後ドアカーテシランプ10、11が取り付けられ、リアパッケージトレイ12に照明装置付の後スピーカー13、14が取り付けられている。
【0021】
そして、本実施形態における右側ドアの斜視図である図2に示すように、右ドアスピーカー5は右前ドア3のドアトリム15の下部で車両進行方向前方に配置され、同方向後方に右前ドアカーテシランプ7が配置されている。
【0022】
また、本実施形態におけるドアスピーカーの断面図である図3(a)、および図3(a)中のランプおよび反射板の正面図である図3(b)に示すように、右ドアスピーカー5は右前ドア3のドアインナパネル16に取り付けられたスピーカー本体17と、ドアトリム15のドアインナパネル16側に取り付けられた反射板18と、この反射板18の中央部に設けられた音透過用の開口部19、および反射板18の中央に取り付けられたランプ20と、ドアトリム15の車室内側に露出し、発光面として機能する防塵用スピーカーカバー21から構成される。なお、左右前ドア2、3は、図6、図12乃至図14に示されているように、車両進行方向前端を垂直軸にして開閉可能に構成されている所謂前端ヒンジ式のドアであり、その左右前ドア2、3が開いている時であっても閉じている時であっても、ランプ20を点灯させるとそのドア近傍の乗員の方向に直接的或いは間接的に光が照射されるように配置されている。
【0023】
また、上記ランプ20は、白熱電球やLED、ネオン管等の光源を使用することができ、その発光色は、発色の異なる複数の電球を切換えて制御するか、あるいは多色発光可能なLEDを用いた発色制御などによって変更してもよい。
【0024】
ここで、この第1実施形態の動作を説明する。本実施形態における発光制御装置のブロック図である図4に示すように、本実施形態ではカーオーディオの音響コントローラA1によって各スピーカーランプやドアカーテシランプを制御している。
【0025】
なお、音響コントローラA1は、その制御を行うCPUと、制御に関する基本的なプログラムを記録したROMと、一時的にデータを記憶するRAMと、端子を通じて外部接続ユニットと信号の入出力を行うI/Oポートから構成され、バッテリーA11から直接電力を供給されることにより、外部接続ユニットA2〜A5との入出力以外は常時信号を入出力可能になっている。
【0026】
次に、上記音響コントローラA1と外部接続ユニットとの接続状況について説明する。A2〜A5はカーオーディオの操作スイッチ、CD等の音楽媒体リーダーやチューナー等のユニットであり、上記音響コントローラA1は、上記操作スイッチA2から操作信号の入力を受け、ディスプレイA3へ表示命令信号や表示データ信号を出力し、上記リーダーA4やチューナーA5との制御命令信号やデータ信号の入出力を行なう。
【0027】
そして、各ドアの開放検出スイッチA6、A8、A12、A16からは各ドアの開放信号の入力を受け、各ドアのカーテシランプA7、A9、A15、A19へ発光命令信号を出力する。
【0028】
また、左右ドアスピーカーA13、A17と、左右後スピーカーA20、A22に接続されており、これら各スピーカーへ音声信号を出力する。
【0029】
さらに、左右ドアスピーカーと左右後スピーカーの内蔵ランプA14、A18、A21、A23に接続されており、各ランプに発光信号を出力する。
【0030】
その他、イグニッションスイッチA10に接続され、このイグニッションスイッチA10のON信号の入力を受ける。また、バッテリーA11に接続され、常時電力供給されている。
【0031】
上記音響コントローラA1の制御は、図5に示されるフローS1に沿ってループ制御が行われる。まず、ステップS101において、イグニッションスイッチA10からその状態信号を検出し、ついでステップS102において、操作スイッチA2から操作信号の検出を行う。
【0032】
なお、フローには示していないが上記音響コントローラはイグニッションスイッチA10OFF時に上記カーオーディオをOFFにすると共に、カーオーディオの操作状態をRAMに記憶しておき、イグニッションスイッチA10ON後にその操作状態に復帰する。
【0033】
ここで、音響コントローラA1に、イグニッションスイッチA10からON信号が入力され、かつ操作スイッチA11から上記カーオーディオOFF以外の操作信号が入力されるか、RAMに記憶された操作状態が上記カーオーディオOFF以外の場合にはステップS103に進み、音響コントローラA1は、入力された操作信号に応じてディスプレイA3に表示信号を出力して制御し、必要に応じて音楽用CDや磁気テープ等の音楽媒体リーダA4に制御信号を出力するか、TVやラジオのチューナーA5に制御信号を出力することで、必要なデータを入力させ、それを音声信号に変換した後、各スピーカーA13、A17、A20、A22に音声信号を出力して音声を発生させる。
【0034】
次に、ステップS104において、音響コントローラA1に、各ドア開検出スイッチA6、A8、A12、A16からドア開放信号が入力された場合、例えば左前ドア開検出スイッチA12から左前ドア2の開放信号が入力された場合では、ステップS105に進み、左前スピーカー内蔵ランプA14からその内蔵ランプへの発光信号の出力を禁止して、本実施形態における車両の平面概略図である図6に示すようにその内蔵ランプを消灯する。なお、図6中の矢印は発光部からの照射方向を示し、他の本発明に関する車両の平面概略図である図7、図12、図14、図17でも同様である。
【0035】
そして、音響コントローラA1は、ステップS106において、左前スピーカー内蔵ランプA14以外のスピーカー内蔵ランプA18、A21、A23には、音声信号レベルに比例した所定の発光・発色パターンによるモード(すなわち、スピーカーA17、A20、A22による音響出力状況に同期してスピーカー内蔵ランプA18、A21、A23が発光制御されているモードであり、以降、所定モードとする)でこれら内蔵ランプの発光信号を出力することにより、各スピーカー内蔵ランプA18、A21、A23を点灯制御する。これにより、少なくともそのドア近傍の乗員の方向に対して所定モードでの光が直接的或いは間接的に照射されるようになっている。
【0036】
ここで、上記所定モードは上記の形態に限らず、あらかじめ発光・発色パターンをROMに記憶させておき、音声信号が出力状態の場合にこの発光・発色パターンを出力するものでもよい。
【0037】
そして、音響コントローラA1は、ステップS107において、開放された左前ドア2の左前ドアカーテシランプA15に発光信号を出力し、この左前ドアカーテシランプA15を点灯した後リターンするようになっている。
【0038】
また、音響コントローラA1は、上記ステップS101、S102において、イグニッションスイッチA10がOFFであるか、カーオーディオが停止状態である場合は、ステップS111に進み、音響コントローラA1に各ドア開検出スイッチA6、A8、A12、A16からドア開放信号が入力された場合には、ステップS107に進んで、その開放されたドアのドアカーテシランプを点灯させ、そうでない場合は、ステップS112、S113に進んで、ドアカーテシランプと全スピーカー内蔵ランプを消灯させてリターンする。
【0039】
また、音響コントローラA1は、上記ステップS104において、音響コントローラA1にドア開放信号が入力されなかった場合は、ステップS121に進み、各スピーカー内蔵ランプA14、A18、A21、A23に所定モードによる発光信号を出力して、本発明の車両の平面概略図である図7に示すように、全スピーカー内蔵ランプを点灯し、ステップS122において各ドアカーテシランプA7、A9、A15、A19へのドアカーテシランプ発光信号の出力を禁止する。すなわち、ドアカーテシランプが点灯していれば消灯させてリターンする。これにより、少なくともそのドア近傍の乗員の方向に対して所定モードでの光が直接的或いは間接的に照射されるようになっている。
【0040】
このように、本実施形態による車両用照明装置によれば、ドア閉時には装飾効果の高い照明を行い、ドア開時にはその開放されたドアのドアスピーカー内蔵ランプを消灯するため、このランプの光が乗員の目に付くことを防ぐことができる。
【0041】
次に、本発明の第2実施形態を図4、および図8乃至図12により説明する。本実施形態における車両の平面概略図である図8、右側ドアの斜視図である図9に示すように、車両1の左右前ドア2、3にそれぞれ照明装置付の左右ドアスピーカー4、5が、左右後ドア8、9にはそれぞれ後ドアカーテシランプ10、11が取り付けられ、リアパッケージトレイ12に照明装置付の後スピーカー13、14が取り付けられており、右ドアスピーカー5は右前ドア3のドアトリム15の下部で車両進行方向後方に配置され、左も同様の構成である。
【0042】
そして、本実施形態におけるドアスピーカーの断面図である図10(a)、および図10(a)中のランプおよび反射板の正面図である図10(b)に示すように、右ドアスピーカー5は右前ドア3のドアインナパネル16に取り付けられたスピーカー本体17と、ドアトリム15のドアインナパネル16側に取り付けられた反射板22と、この反射板22の中央部に設けられた音透過用の開口部23、および反射板22の上下左右に取り付けられた、下方向を照射する白色の発光色であるスピーカー内蔵ランプ24a、上方向を照射する赤乃至白以外の発光色であるスピーカー内蔵ランプ24b、車両進行方向後方(図示右方向)を照射する赤色の発光色であるスピーカー内蔵ランプ24c、車両進行方向前方(図示左方向)を照射する赤乃至白以外の発光色であるスピーカー内蔵ランプ24dと、ドアトリム15の車室内側に露出し、光が通過可能な網目状のスピーカーカバー25から構成される。なお、左右前ドア2、3は、図6、図12乃至図14に示されているように、車両進行方向前端を垂直軸にして開閉可能に構成されている所謂前端ヒンジ式のドアであり、その左右前ドア2、3が開いている時であっても閉じている時であっても、ランプ20を点灯させるとそのドア近傍の乗員の方向に直接的或いは間接的に光が照射されるようにレイアウトされている。
【0043】
ここで、この第2実施形態の動作を説明する。本実施形態では上記第1実施形態同様、図4に示す音響コントローラA1によって各スピーカー内蔵ランプやドアカーテシランプを制御している。具体的には、図11に示すフローS2に沿ってループ制御が行われる。但し、本実施形態においては、前ドアカーテシランプを前ドアのドアスピーカー内蔵ランプが兼用するため、前ドアカーテシランプA15およびA19(破線)は必要無い。
【0044】
まず、音響コントローラA1は、ステップS201、S202において、上記ステップS101、S102同様イグニッションスイッチA10がONであり、カーオーディオが作動状態の場合にはステップS203に進み、操作スイッチA2から入力されるカーオーディオの操作信号に応じた音響制御を行う。
【0045】
そして、音響コントローラA1は、ステップS204において、前ドアの開放が検出された場合、例えば左前ドア開検出スイッチA12から左前ドア2の開放信号が入力された場合は、ステップS205に進み、本実施形態における車両の平面概略図である図12に示すように、開放された左前ドア2の左前スピーカー4のスピーカー内蔵ランプ24a、24b、24c、24dのうち、下方に照射する白色の発光色であるスピーカー内蔵ランプ24aを、足元照明として発光させ、後方に照射する赤色の発光色であるスピーカー内蔵ランプ24cを後方警告表示として発光させると共に、他のスピーカー内蔵ランプ24b、24dを消灯するよう左前スピーカー内蔵ランプA14に発光信号を出力する。
【0046】
その後、ステップS206に進み、その他のスピーカー内蔵ランプA18、A21、A23に所定モードで発光信号を出力して、視覚的演出効果のある赤乃至白以外の発光色であるスピーカー内蔵ランプ24b、24dのみを点灯制御する。これにより、少なくともそのドア近傍の乗員の方向に対して所定モードでの光が直接的或いは間接的に照射されるようになっている。
【0047】
次に、音響コントローラA1は、ステップ207において、後ドアの開放が検出された場合、例えば左後ドア開検出スイッチA6から左後ドア8の開放信号が入力された場合は、ステップS208に進み、開放された左後ドア8の左後ドアカーテシランプA7に発光信号を出力してこの左後ドアカーテシランプA7を点灯し、ステップ207において、後ドアの開放が検出されなかった場合は、ステップS209に進み、左右後ドアカーテシランプA7,A9への発光信号を禁止した後、左右後ドアカーテシランプA7,A9を消灯してリターンする。
【0048】
また、音響コントローラA1は、ステップS201,S202において、イグニッションスイッチA10がOFFであるか、カーオーディオが停止状態である場合は、ステップS211に進み、前ドアの開放が検出された場合、例えば左前ドア開検出スイッチA12から左前ドア2の開放信号が入力された場合には、ステップS212に進んで、上記S205同様左前スピーカー内蔵ランプA14に発光信号を出力し、ステップS211において、前ドアの開放が検出されなかった場合は、ステップS213に進み、全スピーカー内蔵ランプA14、A18、A21、A23への発光信号を禁止し、全スピーカー内蔵ランプを消灯した後、ステップS207へ進み、上記同様後カーテシランプの処理をしてリターンする。
【0049】
また、音響コントローラA1は、ステップS204において、前ドアの開放を検出しなかった場合、ステップS221に進み、全スピーカー内蔵ランプA14、A18、A21、A23に所定モードによる発光信号を出力して、視覚的演出効果のある赤乃至白以外の発光色であるスピーカー内蔵ランプ24b、24dのみを点灯した後、ステップS207へ進み、上記同様後カーテシランプの処理をしてリターンする。これにより、少なくともそのドア近傍の乗員の方向に対して所定モードでの光が直接的或いは間接的に照射されるようになっている。
【0050】
このように、本実施形態による車両用照明装置によれば、上記第1実施形態と同様の効果を得られると共に、ドア開時には、その照明装置を足元照明と後方表示灯として利用することができる他、左右前ドアカーテシランプが無いのでドアトリムのスペースの効率を向上し、デザインの自由度を広げることができる。
【0051】
また、閉じている前ドアにおいては、発光色が白或いは赤であるスピーカー内蔵ランプ24a、24cを消灯しており、発光色が視覚的演出効果の高い色(例えば青等、赤或いは白以外の色)であるランプのみを点灯させている。従って、閉じている前ドアにおける視覚的演出効果が赤或いは白の発光色により損なわれることを極小化できる。
【0052】
更に、開いている前ドアにおいては、そのドア近傍の乗員の方向に光を照射するスピーカー内蔵ランプ24b、24dを消灯しており、乗員の乗降時における障害等の視認性が損なわれることを極小化している。その上で、前ドアが閉じている時とはその発光方向或いは発光色(或いはその両方)が異なるスピーカー内蔵ランプ24a、24cを点灯させているので、各々足元の照明(スピーカー内蔵ランプ24a)、及び後方への警告(スピーカー内蔵ランプ24c)を有効に行うことができる。
【0053】
なお、上記第1乃至第2実施形態では、本発明の車両用照明装置の発光手段であるスピーカー内蔵ランプは、ドアを開放した際に開放したドアに設けられたドアスピーカー内蔵ランプのみ、発光手段から車室内側上方に照射される方向成分を含む発光を禁止、または抑制する第2のモードで制御し、他のスピーカー内蔵ランプは所定モードで制御したが、制御を簡略化して、ドアを開放した際に全ての発光手段を第2のモードで制御してもよい。
【0054】
また、本発明の他の実施形態として、図13に示すように、インストルメントパネル26のドア近傍に設けられた照明用ランプ付のスピーカー27や、図14に示すように、インストルメントパネル26のドア近傍に取り付けられた車室内照明用ランプ28を備え、これらの発光手段をドア開時には所定モードで車室内を照明し、ドア開時に消灯するか、又は照明を下方に照射して足元照明に利用する車両用照明装置が考えられる。
【0055】
さらに、本発明は、上記実施形態に限らず、発光手段を、ドアトリムや、ピラー、ステップ、ルーフなどのドア近傍に設けたものであれば、本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における照明装置の配置を示す車両の平面概略図である。
【図2】本発明の第1実施形態におけるドアスピーカーのドアへの取り付け状態を示す右側ドアの斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態におけるドアスピーカーであり、(a)は図2中のA−A線部分を矢印方向から見た断面図、(b)は(a)中のランプおよび反射板を車室内側から見た正面図である。
【図4】本発明の第1および第2実施形態における発光制御手段のブロック図である。
【図5】本発明の第1実施形態における発光制御手段のフローチャートを示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態における照明装置のドア開時における発光状態を示す車両の平面概略図である。
【図7】本発明の第1実施形態における照明装置のドア閉時における発光状態を示す車両の平面概略図である。
【図8】本発明の第2実施形態における照明装置の車両の平面概略図である。
【図9】本発明の第2実施形態におけるドアスピーカーのドアへの取り付け状態を示す図である。
【図10】本発明の第2実施形態におけるドアスピーカーであり、(a)は図9中のB−B線を矢印方向から見た断面図、(b)は(a)中のランプおよび反射板を車室内側から見た正面図である。
【図11】本発明の第2実施形態における発光制御手段のフローチャートを示す図である。
【図12】本発明の第2実施形態における照明装置のドア開時における使用状態を示す車両の平面概略図である。
【図13】本発明の他の実施形態における照明装置付スピーカーのインストルメントパネルへの取り付け状態を示す図である。
【図14】本発明の他の実施形態における照明装置のインストルメントパネルへの取り付け状態を示す図である。
【図15】本発明の課題を示す図である。
【符号の説明】
1・・・車両
2、3、8、9・・・ドア
4、5、6、7、10、11、13、14、27、28・・・発光手段
26・・・インストルメントパネル
A1・・・発光制御手段

Claims (10)

  1. ドア車室内側、または車室内のドア近傍に設けられた発光手段と、
    ドア閉時には、上記発光手段を車室内照明として少なくともそのドア近傍の乗員の方向に光が照射されるように発光させる第1のモードで制御し、ドア開時には、上記発光手段の発光を禁止する第2のモードで制御する発光制御手段とを備えることを特徴とする車両用照明装置。
  2. ドア車室内側、または車室内のドア近傍に設けられた発光手段と、
    ドア閉時には、上記発光手段を車室内照明として少なくともそのドア近傍の乗員の方向に光が照射されるように発光させる第1のモードで制御し、ドア開時には、上記発光手段を略下方へ発光させる第2のモードで制御する発光制御手段とを備え
    上記発光手段が、それぞれ異なる照射方向に向けられた複数の発光部を有し、
    上記発光制御手段が、上記第2のモードにおいて、上記複数の発光部のうち略下方を照射するもののみ発光させるよう制御するものであることを特徴とする車両用照明装置。
  3. ドア車室内側に設けられた発光手段と、ドア閉時には、上記発光手段を車室内照明として少なくともそのドア近傍の乗員の方向に光が照射されるように発光させる第1のモードで制御し、ドア開時には、上記発光手段を車両進行方向略後方へ発光させる第2のモードで制御する発光制御手段とを備え
    上記発光手段が、それぞれ異なる照射方向に向けられた複数の発光部を有し、
    上記発光制御手段が、上記第2のモードにおいて、上記複数の発光部のうち車両進行方向略後方を照射するもののみ発光させるよう制御するものであることを特徴とする車両用照明装置。
  4. ドア車室内側に設けられた発光手段と、ドア閉時には、上記発光手段を車室内照明として少なくともそのドア近傍の乗員の方向に光が照射されるように発光させる第1のモードで制御し、ドア開時には、上記発光手段を略下方および車両進行方向略後方へ発光させる第2のモードで制御する発光制御手段とを備え
    上記発光手段が、それぞれ異なる照射方向に向けられた複数の発光部を有し、
    上記発光制御手段が、上記第2のモードにおいて、上記複数の発光部のうち略下方および車両進行方向略後方へ照射するもののみ発光させるよう制御するものであることを特徴とする車両用照明装置。
  5. 複数のドアを備えた車両において、上記発光手段が、各ドアに対応して設けられ、上記発光制御手段が、上記第2のモードにおいて開放されたドアに対応した発光手段のみを制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の車両用照明装置。
  6. ドア車室内側、または車室内のドア近傍に設けられた発光手段と、
    ドア閉時には、上記発光手段を車室内照明として少なくともそのドア近傍の乗員の方向に光が照射されるように発光させる第1のモードで制御し、ドア開時には、上記発光手段を略下方へ発光させる第2のモードで制御する発光制御手段とを備え、
    複数のドアを備えた車両において、上記発光手段が、各ドアに対応して設けられ、上記発光制御手段が、上記第2のモードにおいて開放されたドアに対応した発光手段のみを制御することを特徴とする車両用照明装置。
  7. ドア車室内側に設けられた発光手段と、ドア閉時には、上記発光手段を車室内照明として少なくともそのドア近傍の乗員の方向に光が照射されるように発光させる第1のモードで制御し、ドア開時には、上記発光手段を車両進行方向略後方へ発光させる第2のモードで制御する発光制御手段とを備え、
    複数のドアを備えた車両において、上記発光手段が、各ドアに対応して設けられ、上記発光制御手段が、上記第2のモードにおいて開放されたドアに対応した発光手段のみを制御することを特徴とする車両用照明装置。
  8. ドア車室内側に設けられた発光手段と、ドア閉時には、上記発光手段を車室内照明として少なくともそのドア近傍の乗員の方向に光が照射されるように発光させる第1のモードで制御し、ドア開時には、上記発光手段を略下方および車両進行方向略後方へ発光させる第2のモードで制御する発光制御手段とを備え、
    複数のドアを備えた車両において、上記発光手段が、各ドアに対応して設けられ、上記発光制御手段が、上記第2のモードにおいて開放されたドアに対応した発光手段のみを制御することを特徴とする車両用照明装置。
  9. 上記発光手段が、インストルメントパネルのドア近傍に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用照明装置。
  10. 上記発光手段がスピーカーと一体、又はその近傍に取り付けられ、上記発光制御手段は上記第1のモードにおいては上記スピーカーによる音響出力状況に同期して上記発光手段を発光制御させていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一つに記載の車両用照明装置。
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