JP2015212125A - 車両用室内灯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の乗員に生じる潜在的なストレスを緩和することが可能な車両用室内灯装置を提供する。
【解決手段】運転者に対しては照明光を照射しない状態で車両の車室内、例えば天井パネルUPを照明して車室内を間接照明する室内灯(サブ室内灯)2と、当該室内灯2の点灯を制御する点灯制御手段(ECU:5)を備える。点灯制御手段(ECU:5)は車両の乗員に加わるストレスを検出する。例えば、ストレスを生じさせる要因となる乗車時間、車両の揺れ頻度や回数、温度や湿度等を検出し、検出したストレスに基づいて室内灯2の照明光の照度、光色、照明形態等を変化する調光を行う構成とする
【選択図】 図2

Description

本発明は車両用室内灯、特に自動車の室内灯に適用して乗員のストレス緩和効果を発揮することを可能にした車両用室内灯装置に関するものである。
照明が人間のストレスを緩和する効果の一つとして有効であることは知られている。そこで、自動車の走行時における乗員のストレスを緩和するために、自動車の室内灯の照明を利用することが考えられている。特許文献1は、自動車の室内灯の明るさや照明光色等の照明態様を適宜に変化させることにより、車室内の意匠的効果を発揮させている。したがって、特許文献1の技術を利用して室内灯により車室内の照明の意匠的効果を適宜に変化させることにより、乗員のストレスを緩和する効果を得ることは可能と思われる。
特開2001−138808号公報
特許文献1の技術は、乗員が室内灯のスイッチを切り替えることにより乗員の好みの照明態様で室内灯を点灯する技術である。したがって、乗員が積極的にスイッチ切り替えを行って車室内の意匠的効果を変化させ、これにより乗員のストレスを緩和することはできるが、乗員が自身の潜在的なストレスに気がつかないような場合には、ストレスによる疲労が蓄積してしまうという状況が生じることがある。
本発明の目的は、乗員に生じる潜在的なストレスを室内灯での照明によって緩和して、乗員が自身で気づかないうちに疲労が蓄積することを防止することが可能な車両用室内灯装置を提供するものである。
本発明の車両用室内灯は、少なくとも運転者に対しては照明光を照射しない状態で車両の車室内を照明する室内灯と、当該室内灯の点灯を制御する点灯制御手段を備えており、点灯制御手段は当該車両の乗員に加えられるストレスを検出し、検出したストレスに基づいて室内灯を調光する構成であることを特徴とする。ここで、乗員のストレスを直接に検出することは実質的には難しいため、本発明においては、ストレスと相関のある車両の走行状況や車室内の状態、さらには乗員の姿勢等の態様を検出することによりストレスを検出している。また、本発明においては運転者を除く乗員を対象とするものである。
例えば、点灯制御手段は、車両の走行時間、車両の揺れ、車室内温度または車室内湿度の少なくとも一つを検出して乗員のストレスを検出する。あるいは、乗員の脈拍、呼吸数等の生体状態や、乗員の着座時等における姿勢等の態様を検出することによりストレスを検出する。
本発明における点灯制御手段は、例えば室内灯の照度、光色、照明形態の少なくとも一つを変化制御する調光を行う。また、本発明における室内灯はストレス緩和効果を高めるために車室内を間接照明する構造であることが好ましい。例えば、室内灯は車室内の天井を照明する構成とする。さらには、調光の自由度を高めるために室内灯の照明光が車室外に洩れ出ない構成とすることが好ましい。
本発明によれば、乗員のストレスを検出し、検出したストレスに応じて室内灯の照明光を自動的に調光することが可能になる。したがって、乗員がストレスを生じるようなときに室内灯によって乗員を癒すような調光を行うことにより、ストレスを緩和することが可能になる。これにより、乗員が自身で気づかないうちに疲労が蓄積することを防止することが可能になる。一方、運転者に対して照明光が照射されないので、運転者に対する幻惑を防止し、あるいは運転者の運転に支障が生じないようにすることができる。
本発明の室内灯装置を装備した自動車の車室内の概略図。 図1のII-II線に沿った拡大断面図。 サブ室内灯の一部を分解した斜視図。 サブ室内灯の電気系のブロック構成図。 ストレス緩和作用のフローチャートである。 サブ室内灯の変形例の図2と同様の断面図。 サブ室内灯の他の変形例の概念構成図。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の車両用室内灯装置を自動車に装備したときの車室内の概略図である。自動車の車室Rの天井パネルUPの一部、例えば運転席と助手席の中間に相当する位置にメイン室内灯1が配設されている。このメイン室内灯1は点灯されたときに車室Rの内部を直接光で照明するために用いられており、従来の自動車の室内灯として用いられているものがそのまま利用されているので、ここでは詳細な説明は省略する。また、前記天井パネルUPの車幅方向の両縁部に沿った2箇所には、それぞれ本発明における室内灯として構成されているサブ室内灯2が配設されている。このサブ室内灯2は、図1に点描するように、前記天井パネルUPを照明し、この天井パネルUPを照明することで車室Rの内部を間接照明する室内灯として構成されている。
図2は自動車を正面方向から見た右側のサブ室内灯2の断面図、すなわち図1のII-II線に沿った拡大断面図である。サイドパネルSPやルーフパネルRP等を含む車体パネルの内面に沿って車室内の内装材として前記天井パネルUPとサイド内装パネルDPが配設されており、前記サブ室内灯2は当該サイド内装パネルDPの内面に取り付けられている。このサブ室内灯2は、前記サイド内装パネルDPに固定支持されるケーシング3と、このケーシング3に内装された光源ユニット4とを備えており、光源ユニット4で発光されてケーシング3から出射される光を前記天井パネルUPに照射することによって車室Rの内部を間接照明するように構成されている。
図3は前記右側のサブ室内灯2の一部を分解した斜視図であり、図2と図3を合わせて説明すると、前記ケーシング3は、上面部と側面部がそれぞれ開口され、断面が半円弧状をした全体形状が舟型をした下ケース31と、この下ケース31の上面開口および側面開口を覆う断面形状がほぼ逆L字型をした上ケース32とで構成されている。前記上ケース32は少なくとも上面321が前記光源ユニット4で発光された光を透過する透明あるいは乳白色の透光部材で構成されている。前記上ケース32が透明に形成されている場合には、当該上面321には光を拡散させるためのステップやシボが形成されていてもよい。また、前記上ケース32の側面322の複数箇所には、それぞれ外側に突出されたフック片33が一体に形成されている。これらのフック片33は前記自動車のサイド内装パネルDPに開口された係合穴34に係合することが可能であり、この係合によって前記上ケース32は前記サイド内装パネルDPに支持される。
前記下ケース31は前記光源ユニット4で発光される光を透過させないように不透光部材で構成され、表面は所望の色彩、ここでは車室の内装色である前記天井パネルUPやサイド内装パネルDPと同じ色彩に形成されている。この下ケース31は、図には詳細な構造は示されていないが、前記上ケース31に嵌合する嵌合構造を備えており、前記上ケース31に対して着脱可能な状態で一体化される。これにより、サイド内装パネルDPに支持されている上ケース32に対して下ケース31を嵌合して一体化させることで、前記サブ室内灯2のケーシング3は当該サイド内装パネルDPに支持される。この支持された状態では前記上ケース32の上面321は車室内天井に所要の間隙をもって対向配置されることになる。
前記光源ユニット4は、発光源としてのLED(発光ダイオード)41と、このLED41で発光した光を導光して周面から外部に出射させる導光体42とで構成されている。この導光体42は、ここでは前記ケーシング3の長手方向に延長された円柱型の透明樹脂で形成されており、その長さ方向の両端部において前記下ケース31に一体に設けられた導光体支持ブラケット35により当該下ケース31内に固定支持されている。
前記LED41は赤、青、緑の各色光を発光する3つのLED素子(チップ)がユニット化されたRGBフルカラーLED(三波長合成LED)として構成されており、矩形をした回路基板43に搭載されている。この回路基板43は前記導光体の一方の端部に対向配置された状態で前記下ケース31に設けた基板支持ブラケット36の鉛直溝に内挿支持されている。前記回路基板43にはコネクタ45を有する電気コード44が接続されており、この電気コード44は前記上ケース32の側面322に開口した挿通穴37および前記サイド内装パネルDPに開口した挿通穴38を通した上で後述するECU5に電気接続される。なお、左側のサブ室内灯2も対称形状であることを除けば同様の構成である。
図4に前記サブ室内灯2の電気系のブロック構成図を示す。前記した左右の各サブ室内灯2は自動車の各部を制御するECU(電子制御ユニット)5に接続されており、このECU5の制御によりサブ室内灯2の点灯が制御され、調光が行われる。本発明の室内灯装置はこれらサブ室内灯2とECU5により構成されるが、このECU5は前記サブ室内灯2の点灯を制御する機能をも有しているので、本発明における点灯制御手段として構成されることになる。前記ECU5には後述するスイッチやセンサ、さらには各種装置が接続されており、当該ECU5はこれらスイッチのオン・オフやセンサ出力、さらには各種装置の動作に基づいて所要の演算を行い、自動車の乗員に加えられるストレスを検出し、この検出したストレスに基づいて前記サブ室内灯2の点灯制御ないし照明光の調光を実行する。
前記スイッチとして、乗員が操作してサブ室内灯の点灯モードを設定するためのモードスイッチMSWがある。また、このモードスイッチMSWに関連し、乗員が手操作する調光スイッチCSWがある。この調光スイッチCSWは図4では1つのスイッチとして図示されているが、実際には照度調光スイッチ、光色調光スイッチ、照明形態調光スイッチで構成されている。これらのスイッチは自動車のダッシュボードあるいは後席の近傍部位に配設される。さらに、乗員が所持する携帯端末との間で通信を行って乗員が当該形態端末を操作することで当該モードスイッチMSWや調光スイッチCSWを手動操作した場合と同様に遠隔操作するための通信装置CMDが接続されている。
前記センサとして、自動車が始動してからの時間を計測する時間センサTS、自動車の左右、上下の揺れを検出する加速度センサAS、車室内の温度を計測する温度センサDS、車室内の湿度を計測する湿度センサMSがある。
前記各種装置として、前記通信装置CMDの他に、ここでは自動車の周囲の明るさに応じてランプを自動的にオン・オフするオートライト装置(コンライト)ALDと、自動車の走行車線ラインを検出して車線逸脱を警告する車線逸脱警告装置LDWと、先行車との車間を検出して警告する車間距離警告装置ACCがある。
この構成において、サブ室内灯2では、ECU5での点灯制御によってLED41に電流が供給されると、LED41が発光され、点灯状態となる。このとき、LED41においては、赤、青、緑のいずれかあるいは全てのLED素子が発光されることにより、それぞれの発光色が加算合成された色光として発光される。発光された光は導光体42の一方の端部の端面から導光体42の内部に入射され、当該導光体42の内部を長さ方向に導光される。そして、導光される光は導光体42の周側面、特に上側の周側面から出射される。このとき導光体42の下側の周側面を光反射処理することにより、導光される光の殆どを上側の周側面から出射させることができる。出射された光は上ケース32の透光領域、ここでは上面321を透過してケーシング3の外部に出射され、図1および図2に点描したように対向されている天井パネルUPに照射される。
このとき、下ケース31は不透光部材であるので導光体42から出射された光が下ケース31を透過して車室R内に直接照射されることはない。したがって、車室Rはサブ室内灯2によって天井パネルUPのみが照明され、車室Rの内部は間接照明されることになる。また、前記したようにサブ室内灯2から出射される光は下方に向けて出射されることがないので、出射された照明光が自動車のリアウインドウRWやサイドウインドウSW(図1参照)を通して車室外、すなわち自動車の外部に出射されることが防止でき、他車に対する幻惑が防止できる。同時に、当該照明光が運転席に着座している運転者に向けて出射されることも防止でき、運転者が煩わしさを感じることがないとともに運転者に対する幻惑が防止できる。
以上の構成によれば、ECU5においてLED41に供給する電流を制御することにより、LED41の発光光度を変化制御し、車室Rの内部を間接照明する際の照度を変化させることができる。また、LED41の赤、青、緑の各LED素子に供給する電流を個別に制御することにより、発光される各色光の光度を変化させ、これらの色光を合成したLED41の発光色を種々に変化させ、サブ室内灯2から出射される光色を変化させることもできる。さらに、ECU5はLED41の光度や光色を経時的に変化制御することができるので、サブ室内灯2による照明光の照度や光色を経時的に変化させた照明形態の点灯制御を行うことが可能である。
この構成のサブ室内灯2による点灯制御、すなわち本発明が目的としているサブ室内灯2を調光することによる乗員のストレス緩和作用について説明する。図5はそのフローチャートである。乗員がモードスイッチMSを操作してマニュアルモードに設定すると(S11)、調光スイッチCSWによるサブ室内灯2の調光が可能な状態となる(S12)。したがって、乗員が調光スイッチCSWを手操作し、所望の調光状態に設定すると(S12)、ECU5はこの調光スイッチCSWの設定を受けて調光を実行する(S15)。すなわち、照度調光スイッチでの設定に基づいてサブ室内灯2による間接照明の照度を調光し、同じく手動設定された光色調光スイッチでの設定に基づいて照明光の光色を調光する。また、手動設定された照明形態調光スイッチによりサブ室内灯2の照度、光色の経時的な変化形態を調光する。
したがって、乗員は調光スイッチCSWを操作して自身が最も癒されるとする照度、光色、照明形態に設定することで、車室内は設定した形態でサブ室内灯2によって照明されることになり、当該乗員のストレスが緩和される。なお、このモード設定や調光設定は、乗員が所持する携帯端末を操作することで、これと無線あるいは優先接続された通信装置CMDを介してECU5での調光を実行することも可能である。
一方、乗員がモードスイッチMSWをオートモードに設定すると(S11)、ECU5は各センサTS,AS,DS,MSの検出出力に基づいて、あるいはオートライト装置ALD、車線逸脱警告装置LDW、車間距離警告装置ACCの動作状態に基づいて乗員のストレスを検出する(S13)。乗員のストレスは精神的、肉体的なものであるので、これを直接的に検出することは難しいので、ここでは乗員のストレスの要因となる状況、すなわち乗員にストレスが加えられる自動車の走行状態や車室内の状況を検出することによって乗員のストレスを検出している。
例えば、ECU5は、自動車が始動してからの時間、換言すれば乗員が乗車している時間を時間センサTSで検出し、検出した時間の経過から乗員のストレスを検出する。すなわち、乗員が乗車している時間の経過に伴って乗員の疲労が増えてストレスが徐々に増大するため、当該乗車時間を乗員のストレスとして検出する。
また、加速度センサASが加速度変化を検出して乗員に加えられる上下や左右の揺れを検出すると、ECU5はこの揺れの頻度やトータル量を演算して乗員のストレスを検出する。上下、左右の揺れによって乗員の疲労が増加し、ストレスが増大するからである。
さらに、温度センサDSが検出した車室内の温度や、湿度センサMSが検出した車室内の湿度により乗員のストレスを検出する。これら温度や湿度が乗員の疲労に影響し、ストレスを増大させる要因になるからである。
一方、ECU5は、車線逸脱警告装置LDWによる車線逸脱の警告や、車間距離警告装置ACCによる先行車との車間距離の警告のそれぞれの頻度やトータルの回数を検出することにより運転者のストレスを検出する。運転者のストレスは、同じ自動車に乗車している他の乗員のストレスとも相関するので、運転者のストレスを検出することにより乗員のストレスを検出する。
さらに、ECU5において乗員のストレスを検出する他の手法として、図2に鎖線で示すように、生体センサBS、車室内カメラCA、ナビゲーション装置NAを用いてもよい。すなわち、乗員の脈拍数、呼吸数、血圧、体温等を生体センサBSで検出し、その検出値から乗員のストレスを検出してもよい。例えば、脈拍数、呼吸数、血圧が増大したことからストレスを検出する。あるいは、自動車に搭載している車室内カメラCAで撮像した乗員の画像から当該乗員が着座している際の姿勢変化を検出することで乗員のストレスを検出することもできる。さらに、自動車に搭載されているナビゲーション装置NAから得られる自動車の走行道路情報から自動車の操舵状況を検出し、路面状態や曲路走行時に乗員に加えられる左右の揺れを検出することによって乗員のストレスを検出してもよい。
そして、ECU5はオートライト装置ALDが作動したとき、すなわち自動車の周囲の明るさが所定の暗さになったときにサブ室内灯2における調光を可能とする。ECU5において乗員のストレスを検出したときには(S14)、ストレスを緩和するための調光を実行する(S15)。この調光S15は基本的にはマニュアル時と同じでもよいが、オートモードの場合には、例えば、乗員におけるストレスの程度に応じて調光を変化させる。例えば、ストレスを検出し、この検出している時間が長くなるのに伴ってサブ室内灯2による間接照明の照度を変化させ、これと共にあるいはこれとは独立して光色を変化させる制御を行うようにする。さらには、これらを経時的に変化させる制御を行うようにする。
例えば、ECU5は乗員のストレスを検出したときに、ストレスを検出し続けている時間の経過に伴ってサブ室内灯2の照度を徐々に低下させて車室内を薄暗い照明状態とする。これに、合わせて光色を徐々に暖色系に変化させる。これにより、車室内は乗員が癒される照度、色光で間接照明されることになり、乗員のストレスを緩和する効果が得られる。なお、実際にこのような調光を行う場合には、自動車に乗車する乗員の性格、性質等に対応した癒し効果のある照度や光色等の基準調光状態を予め設定しておくことが好ましい。
また、調光における照明形態については種々の形態が考えられるが、例えば、照度を所定の周期で経時的に緩やかに増減させ、これに合わせて、あるいはこれとは独立して光色を所定の周期で緩やかに変化させる形態がある。また、検出した上下や左右の揺れのトータル量の増加に伴って照度を徐々に低下させ、あるいは光色を徐々に暖色系に変化させる形態もある。さらには、検出した温度や湿度の増加に伴って照度を低下させ、あるいは温度の上下に対応して色光を暖色系と寒色系の間で適宜に変化させる形態もある。
この調光に際し、サブ室内灯2による照明光は前記したように自動車の外部に出射されることがないので、当該照明光の照度や色光に法規上の制限を受けることがなく、自由な照度、光色、照明形態での調光が可能であり、乗員のストレスの緩和に最適な照明が実現できる。特に、フロント、リア、サイドの各ウインドウの上部領域をスモーク部(半透光部)として構成しておけば、サブ室内灯2の照明光が自動車の外部に確実に洩れ出ないようにすることができるので、法規の制約を受けることなく任意の照度、光色、照明形態での調光が実現でき、乗員のストレス緩和効果を高めることができる。
本発明の室内灯、すなわち実施形態のサブ室内灯2の構造としては、例えば図6に示すように、ケーシング3の上ケース32を自動車のサイドパネルSPに対して取付ネジ39により固定支持させる構造としてもよい。図6では図2と等価な部分には同一符号を付しているが、ここでは上ケース32の側面322の一部323を外側に突出させ、この突出した部位323をサイド内装パネルDPに設けた開口を挿通させた上で、取付ネジ39によりサイドパネルSPに固定支持する構成としている。この構造ではフック片が不要であり、上ケース32の構造が簡易になる。
光源ユニット4は、導光体を用いることなく複数のLEDで構成し、これらをケーシングの長手方向に配列した状態で内装配置してもよい。図6では、下ケース31の内底面に立設した基板支持ブラケット46により回路基板43をほぼ水平方向に向けて支持し、この回路基板43の上面に複数個のLED41を発光面を上向きにして回路基板43の長さ方向に配列して搭載している。したがって、LED41で発光した光は上ケース32の上面321を透過して天井パネルUPに照射され、車室内の間接照明が行われる。
この実施形態においてもLED41は前記実施形態と同様にRGBフルカラーLEDとして構成してもよい。また、図示は省略するが、複数のLED41は、それぞれ独立した回路基板に搭載され、各回路基板はそれぞれ独立して下ケース31に支持される構成としてもよい。複数のLEDで構成する際には、それぞれ異なる色光を発光するLEDを配列し、これらのLEDを個別にあるいは同時に発光するようにして照度、光色、照明形態の各制御を行うようにしてもよい。
本発明にかかる室内灯は、照明光が運転者を幻惑しないように、すなわち照明光が運転者の眼に入らないように配設することが好ましいので、このことが可能であるならば実施形態のような車室Rの天井パネルUPの左右両縁位置に配設した構成に限られるものではない。例えば、自動車の前席、すなわち運転席あるいは助手席のシートバックあるいはヘッドレストの背面に配設してもよい。図7はその一例の概念図であるが、サブ室内灯2を前席FSのヘッドレストHRの背面に配設した例であり、サブ室内灯2から出射される光を後方の斜め上に向けて天井パネルUPを照射している。この構成においても、サブ室内灯2から出射される照明光が乗員に対して直接照射されないように構成することで、車室内を間接照明し、乗員のストレスを緩和することが可能になる。
実施形態では、サブ室内灯2をメイン室内灯1と別体に構成しているが、サブ室内灯をメイン室内灯と一体に形成してもよい。例えば、図7に鎖線で示すように、メイン室内灯1のケーシングの側部ないし後部にサブ室内灯2を一体に形成し、かつ当該サブ室内灯2はメイン室内灯1とは独立して点灯制御して調光することができるようにしてもよい。メイン室内灯1の非点灯時に、サブ室内灯2を点灯しかつ調光することで、メイン室内灯1よりも後側領域の天井パネルUPが照明され、車室内の間接照明が実現される。これにより乗員のストレスが緩和されることは同じである。この場合においても、サブ室内灯2の照明光は少なくとも運転席に向けて照射されないように構成することが必要である。
本発明にかかる室内灯、すなわち実施形態において説明したサブ室内灯の具体的な構成は前記した実施形態の構成に限られるものではない。自動車の乗員を癒してストレスを緩和するような照明が実現できる構成であれば任意の構成の室内灯が採用できる。この場合において、サブ室内灯の照明光が自動車の外部に洩れ出ることなく、また運転者を照明しないように構成することが好ましい。
本発明における室内灯の光源は例えばEL(エレクトロ・ルミネッセンス)等の面発光体であってもよい。特に、ELを用いたときには、車室内の天井にELを貼付することによって、天井を任意の形態で点灯させることができ、本発明の室内灯装置による照明効果を高めることができる。
本発明は自動車に限ることなく車両の車室内を照明する室内灯に採用することが可能である。
1 メイン室内灯
2 サブ室内灯
3 ケーシング
4 光源ユニット
5 ECU(点灯制御手段)
31 下ケース
32 上ケース
41 LED
42 導光体
43 回路基板
R 車室
UP 天井パネル
DP サイド内装パネル
RP ルーフパネル
SP サイドパネル
CMD 通信装置
MSW モードスイッチ
CSW 調光スイッチ
TS 時間センサ
AS 加速度センサ
DS 温度センサ
MS 湿度センサ
ALD オートランプ装置
LDW 車線逸脱警告装置
ASS 車間距離警告装置
BS 生体センサ
CA 車室内カメラ
NA ナビゲーション装置


Claims (5)

  1. 少なくとも運転者に対しては照明光を照射しない状態で車両の車室内を照明する室内灯と、前記室内灯の点灯を制御する点灯制御手段を備え、前記点灯制御手段は当該車両の乗員に加えられるストレスを検出し、検出したストレスに基づいて前記室内灯を調光する構成であることを特徴とする車両用室内灯装置。
  2. 前記点灯制御手段は、車両の走行時間、車両の揺れ、車室内温度または湿度の少なくとも一つを検出して乗員のストレスを検出することを特徴とする請求項1に記載の車両用室内灯装置。
  3. 前記点灯制御手段は、前記室内灯の照度、光色、照明形態の少なくとも一つを変化制御することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用室内灯装置。
  4. 前記室内灯は前記車室内を間接照明する構造であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用室内灯装置。
  5. 前記室内灯は前記車室内の天井を照明する構成であることを特徴とする請求項4に記載の車両用室内灯装置。



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